JP2007230701A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】給紙動作が長時間となることを抑制しつつ、給紙カセットから給紙された記録媒体を確実に搬送ローラまで給紙することができる印刷装置を提供すること。
【解決手段】給紙処理によれば、給紙ローラ7と記録用紙Pとの間のスリップ量が大きく、給紙処理の開始時から記録用紙Pの先端が用紙センサ117に到達するまでの給紙ローラ7の回転量が大きいほど、目標搬送量メモリ302aには、大きい値が設定されている。よって、給紙ローラ7が目標搬送量メモリ302aの値以上となるまで、LFモータ42の回転を継続することにより、記録用紙Pと給紙ローラ7との間のスリップ量が大きい場合でも、記録用紙Pを、搬送ローラ20aまで確実に給紙することができる。
【選択図】図7
【解決手段】給紙処理によれば、給紙ローラ7と記録用紙Pとの間のスリップ量が大きく、給紙処理の開始時から記録用紙Pの先端が用紙センサ117に到達するまでの給紙ローラ7の回転量が大きいほど、目標搬送量メモリ302aには、大きい値が設定されている。よって、給紙ローラ7が目標搬送量メモリ302aの値以上となるまで、LFモータ42の回転を継続することにより、記録用紙Pと給紙ローラ7との間のスリップ量が大きい場合でも、記録用紙Pを、搬送ローラ20aまで確実に給紙することができる。
【選択図】図7
Description
本発明は印刷装置に関し、特に、給紙動作が長時間となることを抑制しつつ、給紙カセットから給紙された記録媒体を確実に搬送ローラまで給紙することができる印刷装置に関するものである。
従来より、給紙カセットに堆積された記録用紙を1枚ずつ印刷位置に給紙し、画像記録部において、画像を印刷する印刷装置が知られている。この種の印刷装置は、給紙カセットに堆積されている記録用紙のうち、最上にある1枚を搬送路に繰り出し給紙する給紙ローラを備えている。給紙ローラにより搬送路に給紙された記録用紙が搬送ローラに到達した後は、記録用紙は搬送ローラにより印刷位置へ搬送され、例えば、記録用紙に対しインクを吐出する記録ヘッドを用いて、記録用紙上に画像が印刷される。
ここで、記録用紙が給紙カセットから搬送ローラに至るまでの給紙距離は一定であるので、給紙ローラの回転量を予め定めておけば、給紙カセットから搬送ローラまで、記録用紙を適切に給紙できるはずである。しかし、実際には、給紙ローラと記録用紙との間には、スリップが発生しており、このスリップ量は、給紙ローラの経時的な摩耗や、環境温度や湿度、記録用紙の種類によって変動する。よって、単に給紙距離の分だけ給紙ローラを回転させると、スリップ量が多いときに、記録用紙が搬送ローラに到達しない場合が生じる。そして、記録用紙が搬送ローラに到達しないまま、給紙ローラが停止させられると、搬送ローラでは記録用紙を搬送することができず、記録用紙が搬送路に滞留することとなる。その場合、ユーザは、印刷装置のカバーを外し、搬送路から記録用紙を引っ張り出さなくてはならない。
したがって、記録用紙を確実に搬送ローラまで到達させるための種々の提案がされている。例えば、特許文献1には、記録用紙の厚さに応じて、給紙ローラの回転量を調整する印刷装置が記載されている。また、特許文献2には、記録用紙の先端と後端の通過を検出する位置センサを用いて、1枚の記録用紙の先端から後端までが位置センサを通過するのに要したモータの回転量に応じて、次ページ以降の記録用紙の給紙におけるモータの回転量を補正する印刷装置が記載されている。
特開平5−155086号公報
特開平9−52421号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載されている印刷装置では、未だ、記録用紙を搬送ローラまで確実に到達させることができないという問題点があった。例えば、特許文献1に記載のように、単に、記録用紙の厚さに応じて給紙ローラの回転量を設定するのでは、記録用紙の厚さ以外の要因、例えば、給紙ローラの摩耗などに起因するスリップ量の変動には対応できないので、記録用紙を搬送ローラまで給紙できない場合が発生する。
また、給紙カセット内には、様々な種類の記録用紙が混在して堆積されている場合がある。そのような場合、上記特許文献2に記載のように、最初に給紙した1枚の記録用紙に基づいてスリップ量を求め、そのスリップ量に応じて補正をすると、1枚毎にスリップ量が異なるため、記録用紙を搬送ローラまで給紙できない場合が発生する。さらに、給紙カセット内に同種類の記録用紙のみが堆積されている場合であっても、最初の1枚はスリップ量を求めるために、補正無しで搬送路を通過させるので、最初の一枚については、搬送ローラまで給紙できない場合が生じ得る。
一方で、給紙カセットから搬送ローラまでの給紙距離よりも、目標給紙量を十分に大きく設定し、その目標給紙量で、全ての記録用紙を一律に給紙する手段も考えられる。このような場合、給紙動作の間は、搬送ローラを停止または搬送方向の逆方向に回転させておく。すると、十分に大きい目標給紙量を設定しても、記録用紙の先端が搬送ローラに突き当たった時点で、記録用紙のそれ以上の前進が停止させられるので、全ての記録用紙を適切な位置まで、過不足なく給紙することができる。しかし、そのようにすると、スリップ量が小さい場合にまで、過大な目標給紙量で記録用紙が搬送されることとなり、給紙動作に要する時間が一律に長時間となるという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、給紙動作が長時間となることを抑制しつつ、給紙カセットから給紙された記録媒体を確実に搬送ローラまで給紙することができる印刷装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の印刷装置は、給紙カセットに堆積された記録媒体を1枚ずつ給紙する給紙ローラと、前記給紙ローラにより給紙された記録媒体を印刷位置に搬送する搬送ローラと、その搬送ローラと前記給紙ローラとの間において、その給紙ローラにより給紙される記録媒体を検出する検出手段と、前記搬送ローラにより前記印刷位置へ搬送された記録媒体に印刷をする印刷手段とを備えたものであって、前記給紙カセットから給紙された記録媒体が前記検出手段に検出されるまでにおける前記給紙ローラの回転量に応じて、その記録媒体を前記搬送ローラまで給紙するための目標回転量を設定する目標回転量設定手段と、前記記録媒体を給紙する前記給紙ローラの回転量が、前記目標回転量設定手段により設定された目標回転量以上となるまで、前記給紙ローラの回転を制御する制御手段とを備える。
請求項2記載の印刷装置は、請求項1記載の印刷装置において、前記目標回転量設定手段は、前記給紙ローラにより前記記録媒体が給紙される毎に前記目標回転量を設定することを特徴とする。
請求項3記載の印刷装置は、請求項1または2に記載の印刷装置において、前記制御手段は、前記給紙ローラの回転量が前記目標回転量設定手段により設定された目標回転量以上となるまで前記給紙ローラを給紙方向に回転させる間、前記搬送ローラは、前記記録媒体を前記給紙カセット側へ戻す方向に回転させることを特徴とする。
請求項1記載の印刷装置によれば、給紙カセットから給紙された記録媒体が検出手段に検出されるまでにおける給紙ローラの回転量に応じて、目標回転量設定手段により、その記録媒体を搬送ローラまで給紙するための目標回転量が設定される。ここで、給紙ローラと記録媒体との間に発生するスリップ量が大きい場合、給紙カセットから給紙された記録媒体が検出手段に検出されるまでにおける給紙ローラの回転量は大きくなる。一方、給紙ローラと記録媒体との間に発生するスリップ量が小さい場合、給紙カセットから給紙された記録媒体が検出手段に検出されるまでにおける給紙ローラの回転量は小さくなる。
よって、給紙カセットから給紙された記録媒体が検出手段に検出されるまでにおける給紙ローラの回転量に応じて目標回転量を設定することにより、給紙ローラと記録媒体との間に発生するスリップ量を反映した目標回転量を設定することができる。そして、記録媒体を給紙する給紙ローラの回転量が、目標回転量設定手段により設定された目標回転量以上となるまで、制御手段により給紙ローラの回転が制御されるので、給紙カセットから給紙された記録媒体を確実に搬送ローラまで給紙することができるという効果がある。また、予め設定した過大な目標回転量で、全ての記録媒体を一律に給紙する場合に比較して、給紙動作が長時間となることを抑制できるという効果がある。
請求項2記載の印刷装置によれば、請求項1記載の印刷装置の奏する効果に加え、目標回転量設定手段は、給紙ローラにより給紙される各記録媒体毎に目標回転量を設定するので、給紙カセット内に様々な種類の記録媒体が混在していたとしても、それぞれの記録媒体を確実に搬送ローラまで給紙することができるという効果がある。
請求項3記載の印刷装置によれば、請求項1または2に記載の印刷装置の奏する効果に加え、前記制御手段は、給紙ローラの回転量が、目標回転量設定手段により設定された目標回転量以上となるまで前記給紙ローラを給紙方向に回転させる間、前記搬送ローラは、前記記録媒体を前記給紙カセット側へ戻す方向に回転させるので、給紙ローラによる給紙動作の間は、記録媒体が搬送ローラを通過せず、適切な位置まで確実に記録媒体を給紙することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の印刷装置の一実施例である多機能型の画像記録装置1の全体斜視図である。図1に示す多機能型の画像記録装置1は、ファクシミリ機能、プリンタ機能、複写機能、スキャナ機能等を備えている。多機能装置(Multi Function Device)である画像記録装置1は、上面開放の略箱状の本体ケース2と、この本体ケース2の一側に対して、蝶番、ヒンジ部等の回動軸線部(図示せず)を介して上下回動可能に枢着された上部ケース3とを有する。なお、以下の説明において、図1の画像記録装置1の手前側を前側とし、左右方向(主走査方向、Y軸方向)や、前後方向(副走査方向、X軸方向)、上下方向に関しても図1の画像記録装置1の向きを基準に説明する。本体ケース2及び上部ケース3は合成樹脂製の射出成形品である。
上部ケース3の上面前部には操作パネル30が配置されている。操作パネル30には、数字ボタンやスタートボタン、機能操作ボタン等の各種のボタンが設けられており、これらのボタンを押下することにより、各種の操作が行われる。操作パネル30には液晶ディスプレイ(LCD)31が設けられ、画像記録装置1の設定状態や各種の操作メッセージ等が必要に応じて表示される。
上部ケース3には、操作パネル30の後部側にスキャナ装置33が配置されている。即ち、ファクシミリ機能時に相手ファクシミリ装置に送信すべきファクシミリ原稿や、複写機能時に複写すべき原稿の画像を読取るためのスキャナ装置33は、大判のガラス板上の原稿の画像を読取るフラットベッド読取部と、このフラットベッド読取部の上面を覆う回動可能なカバー体34とからなる。
図示しないが、フラットベッド読取部におけるガラス板の直下には、ガラス板に当接させた原稿の画像面を読取るための光電変換素子の一例としてのライン型の密着型イメージセンサが設けられている。なお、カバー体34は、画像記録装置1の背面側(図1の奥側)を中心にしてヒンジを介して開閉回動可能に構成されている。
また、図1に示すように、本体ケース2内の左右方向中央部には、その底部に複数枚の記録用紙P(記録媒体)をほぼ水平状にて堆積状態で載置する給紙カセット5が配置され、この給紙カセット5は本体ケース2の前面の開口部2aに対して引き出し動可能に構成されている。
図2は、画像記録装置1の内部構造を概略的に示した側面図である。なお、矢印Bは、記録用紙Pの搬送(給紙)方向を図示している。図2に示すように画像記録装置1の本体ケース2内には、給紙カセット5より上部に給紙ローラ7を備えた給送ユニット6が設けられている。この給送ユニット6により給紙される記録用紙Pは、本体ケース2内の後端部で上向きU字状にターンする搬送路を介して前方(図2における左方)に給紙される。
給紙ユニット6により給紙される記録用紙Pの給紙方向(矢印B方向)下流側には、記録用紙Pを搬送するための搬送ローラ20aと、その搬送ローラ20aへ記録用紙を押圧するための押さえローラ20bとが配設されており、かかる両者が共働して記録用紙Pを押圧し挟持しつつ搬送している。なお、搬送ローラ20aと押さえローラ20bにより搬送される記録用紙Pを支持する平板状のプラテン11が、搬送ローラ20aおよび押さえローラ20bの下流側に設けられている。
プラテン11上を搬送される記録用紙Pの搬送方向(矢印B方向)下流側には、搬送ローラ20aにより搬送される記録用紙Pを本体ケース2外へ排出するための排紙ローラ21aと、その排紙ローラ21aへ記録用紙Pを押圧するための押さえローラ21bとが配設されており、排紙ローラ21aおよび押さえローラ21bの下流側には、印刷済みの記録用紙Pを排出するための開口部が設けられている。また、搬送ローラ20aおよび排紙ローラ21aの間に位置する記録用紙Pの上方には、記録ヘッド12が配設されている。記録ヘッド12は、図2の紙面垂直方向に往復移動可能なキャリッジ13に装着されている。この記録ヘッド12の記録用紙P側には、搬送ローラ20a等に挟持された記録用紙Pへインクを吐出するためのノズル(図示せず)が形成されている。なお、記録ヘッド12のノズルに対向するプラテン11上の位置が、特許請求の範囲に記載の印刷位置に相当する。
カラー記録用の記録ヘッド12にインクを供給するためのインクタンクは、本体ケース2内の収容部(図示せず)に対して上方から着脱可能に構成されている。本実施例ではブラック、シアン、マゼンタ、イエローの四色のインクタンクが収納されるものであるが、それ以上の色のインクを収納しても良い。各インクタンクから記録ヘッド12へは可撓性を有するインクチューブを接続してインク供給する。
本実施例では、DCモータであるLFモータ42からの回転力により搬送ローラ20aが回転される。そして、LFモータ42の回転力は、搬送ローラ20aと一体的に回転する駆動ギヤ101を介して、排紙ローラ21a及び給紙ローラ7に動力伝達される。なお、搬送ローラ20aから排紙ローラ21aへ動力を伝達する機構については、図示及び説明を省略する。
図2に示すように、搬送ローラ20aの回転力は、駆動ギヤ101を介して、複数の噛み合い歯車43a,43b,43c,43dから構成される歯車伝動機構43に伝達され、さらに歯車伝動機構43を介して給紙アーム6aの駆動軸14に伝達される。そして、駆動軸14の回転力は、複数の噛み合い歯車からなる歯車伝動機構50を介して、給紙ローラ7に伝達される。
本実施例では、搬送ローラ20aにより記録用紙Pを搬送方向Bへ搬送させる方向のLFモータ42の回転を正回転と称し、搬送ローラ20aにより記録用紙Pを搬送方向Bの逆方向(給紙カセット5側へ記録用紙Pを戻す方向)に搬送させる方向のLFモータ42の回転を逆回転と称する。図2において、LFモータ42を正回転させたときの、各ローラまたは歯車の回転方向を実線で示し、LFモータ42を逆回転させたときの、各ローラまたは歯車の回転方向を破線で示す。
LFモータ42を逆回転させると、搬送ローラ20aは、図2において反時計回り方向に回転する。従って、給紙アーム6a内の歯車伝動機構50を介して、給紙ローラ7は給紙方向(図2で反時計回り)に回転駆動される。これにより、給紙カセット5に堆積された記録用紙Pの最上層の1枚の給紙が開始される。
そして、給紙カセット5から給紙された記録用紙Pが、搬送ローラ20aに到達した後、LFモータ42を所定量だけ正回転させる。これにより、記録用紙Pが、搬送ローラ20aと押さえローラ20bとにより挟持され、給紙カセット2の下方に搬送される(頭出し動作)。頭出し動作とは、記録用紙Pの先端を、プラテン11上の所定位置まで前進させて、印刷開始可能位置にセットすることをいう。このとき、給紙ローラ7は給紙方向と反対方向に逆回転(図2で時計回り回転)するが、搬送ローラ20aと押さえローラ20bとのニップ力を、給紙カセット5の箇所での給紙ローラ7による搬送力よりも大きく設定することで、搬送ローラ20aと押さえローラ20bとにより、先端がニップされた記録用紙Pは給紙ローラ7の周面に対して滑り、給紙カセット5へは戻されない。
続いて、搬送ローラ20aにより記録用紙Pを間欠的に前進させながら、キャリッジ13を主走査方向に往復移動させつつ記録ヘッド12のノズルから記録用紙Pの片面(表面)にインクを吐出させて印刷を開始する。図2に示すように、記録用紙Pを間欠的に前進させるときは、搬送ローラ20a及び排紙ローラ21aは共に、記録用紙Pの搬送方向に回転している。
1枚分の記録用紙Pに対する印刷が終了すると、その印刷済みの記録用紙Pの排紙を開始する。その場合、搬送ローラ20a及び排紙ローラ21aを排紙方向に連続的に回転させるべく、LFモータ42を所定量だけ正回転させた後、LFモータ42を停止する。
なお、搬送ローラ20aの一端には、ロータリエンコーダ44が設けられている。ロータリエンコーダ44は、円周に沿って所定間隔毎にスリットが形成(図示略)された回転スリット板44aと、光センサ44bとを備える。光センサ44bは、回転スリット板44に形成されたスリットを通過した光を電気信号に変換し、出力する。よって、光センサ44bから出力される電気信号により、ロータリエンコーダ44のスリットを検出することができる。
回転スリット板44aは、搬送ローラ20aと同軸回転するものであって、その搬送ローラ20aはLFモータ42により回転され、さらに搬送ローラ20aの回転は給紙ローラ7に伝達される。よって、検出されたロータリエンコーダ44のスリットの数をカウントすることにより、搬送ローラ20aの回転量はもちろん、LFモータ42の回転量および給紙ローラ7の回転量を演算することができる。なお、本実施例において、給紙ローラ7の回転量とは、給紙ローラ7と記録用紙Pとの間に発生するスリップ量が0の理想状態において、給紙ローラ7により給紙される記録用紙Pの移動量に相当する値であるものとして説明する。
また、搬送ローラ20aの配置位置よりも搬送上流側には、記録用紙PがUターンして印刷位置に近づくように給紙されたときに、その記録用紙Pの先端位置及び終端位置を検出するための用紙センサ117が設けられている。用紙センサ117により、給紙される記録用紙Pの位置を知ることができる。
図3は、上記のように構成された画像記録装置1の主な電気的構成を示したブロック線図である。図3に示すように、画像記録装置1は、CPU300、ROM301、RAM302、EEPROM303を備え、これらはバス305を介して、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )306に接続されている。さらに、画像記録装置1は、用紙センサ117、ロータリエンコーダ44、リニアエンコーダ37、記録ヘッド12、記録ヘッド12を駆動する駆動回路314、CRモータ24、CRモータ24を駆動する駆動回路312、LFモータ42、LFモータ42を駆動する駆動回路311、キーボード30a、LCD31、キーボード30aおよびLCD31が接続されるパネルI/F313、パラレルI/F315、USBI/F316、NCU317を備えている。
CPU300は、この画像記録装置1を総括的に制御する中央演算処理であり、図4〜6のフローチャートで示す処理を実行するプログラムなどの各種プログラムを実行する。ROM301は、図4〜図6のフローチャートで示す処理を実行するプログラムを含む各種制御プログラムや、それらの制御プログラムをCPU300により実行する上で必要なデータなどを格納した書き換え不能なメモリであり、目標搬送量初期値メモリ301aを備える。目標搬送量初期値メモリ301aは、後述する給紙処理(図5参照)において、目標搬送量メモリ302aに初期値として書き込まれる値を格納するためのメモリである。
RAM302は、CPU300により実行される各種処理に必要なデータやプログラムを一時的に記憶するためのメモリである。このRAM302は、目標搬送量メモリ302aと、パルスカウンタ302bと、印刷中止フラグ302cとを備えている。目標搬送量メモリ302aは、後述する給紙処理(図5参照)において、給紙ローラ7の回転量を制御するために用いられる値(特許請求の範囲に記載の目標回転量に相当)を設定するためのメモリである。目標搬送量メモリ302aには、後述する給紙処理(図5参照)の開始時において、目標搬送量初期値メモリ301aから読み込まれた値が初期値として書き込まれる。そして、給紙カセット5から給紙される記録用紙Pの先端位置が用紙センサ117に検出されるまでの給紙ローラ7の回転量に応じて、補正値が加算される。
パルスカウンタ302bは、ロータリエンコーダ44の検出されたスリットの数をカウントするカウンタである。パルスカウンタ302bの値は、後述する給紙処理(図5参照)の開始時に、「0」とされ、ロータリエンコーダ44の新たなスリットか検出される毎に「1」が加算される。
印刷中止フラグ302cは、印刷を中止するか否かを示すフラグである。後述する給紙処理(図5参照)において、記録用紙Pが給紙カセット5から正常に給紙される間、印刷中止フラグ302cはオフとされるが、給紙カセット5内に記録用紙Pが無くなり、記録用紙Pが給紙カセット5から正常に供給されなくなると、オンとされる。
ASIC306にはNCU(Network control Unit)317が接続されており、公衆回線からNCU317を介して入力された通信信号はMODEM318によって復調されてからASIC306に入力される。また、ASIC306がファクシミリ送信等で画像データを外部へ送信する場合には、その画像データがMODEM318によって通信信号に変調され、その通信信号がNCU317を介して公衆回線に出力される。
また、ASIC306は、CPU300からの指令に従い、例えばLFモータ42に通電する相励磁信号等を生成して、これらの信号をLFモータ42の駆動回路311やCRモータ24の駆動回路312に与え、駆動回路311や駆動回路312等を介してLFモータ42やCRモータ24に駆動信号を通電し、LFモータ42やCRモータ24の正逆回転、停止等の制御を行っている。また、ASIC306には駆動回路314が接続されている。駆動回路314は、記録ヘッド12から所定のタイミングでインクを用紙Pに対して選択的に吐出させるためのものであり、CPU300から出力される駆動制御手順に基づきASIC306において生成され出力された信号を受けて、記録ヘッド12を駆動制御する。
更に、ASIC306には、送受信操作のための操作パネル30のキーボード30aや液晶ディスプレイ(LCD)31を備えたパネルインターフェース313、パソコンなどの外部機器とパラレルケーブルやUSBケーブルを介してデータの送受信を行うためのパラレルインターフェース315やUSBインターフェース316、などが接続されている。
更に、ASIC306には、記録用紙Pが印刷位置に近づくように給紙されたときに、その記録用紙Pの先端位置及び終端位置を検出するために搬送ローラ20aの搬送上流側に位置する用紙センサ117、搬送ローラ20aおよび給紙ローラ7の回転量を検出するためのロータリエンコーダ44、キャリッジ13の主走査方向での移動量及び移動位置(現在位置)を検出するためのリニアエンコーダ37等が接続されている。
次に、図4〜図6のフローチャートを参照して、本実施例の画像記録装置1において実行される処理について説明する。図4は、印刷処理を示すフローチャートである。印刷処理は、図示しない外部機器などから、印刷指示がされたときに起動する処理である。
次に、図4〜図6のフローチャートを参照して、本実施例の画像記録装置1において実行される処理について説明する。図4は、印刷処理を示すフローチャートである。印刷処理は、図示しない外部機器などから、印刷指示がされたときに起動する処理である。
図4に示すように、まず、給紙処理を実行する(S2)。給紙処理にの詳細については、図5を参照して説明する。給紙処理により、給紙カセット5に堆積された用紙Pのうち、最上層の記録用紙Pのみ(1枚の記録用紙P)を分離し、その記録用紙Pの先端が搬送ローラ20aに到達するまで記録用紙Pを給紙する。次に、印刷中止フラグ302cがオンか否かを判断する(S3)。給紙処理(S2)において、記録用紙Pが給紙カセット5から正常に給紙されなかった場合、印刷中止フラグ302cはオンとされるから(S3:Yes)、印刷中止フラグ302cをオフして(S16)、印刷処理を終了する。
一方、給紙処理(S2)において、記録用紙Pが給紙カセット5から正常に給紙された場合、印刷中止フラグ302cはオフであるので(S3:No)、次に、LFモータ42を所定量だけ正回転させて、搬送ローラ20aを搬送方向に回転(図2で時計回り回転)させ、従動ローラ20bと搬送ローラ20aとのニップ部で挟持された記録用紙Pを頭出しする(S4)。
次に、記録ヘッド12およびキャリッジ13を駆動して、記録用紙Pに1行分の印刷を行う(S6)。次に、LFモータ42を所定量だけ正回転させて、搬送ローラ20aを搬送方向に回転させ、記録用紙Pを1行分だけ搬送し(S8)、1ページ分の印刷が終了したか否かを判断する(S10)。1ページ分の印刷が終了していない場合(S10:No)、再び記録ヘッド12およびキャリッジ13を駆動して、1行分の印刷を行う(S6)。
このようにして、1ページ分の印刷が終了すると(S10:Yes )、LFモータ42を正回転させて、搬送ローラ20aおよび排紙ローラ21aを搬送方向に回転させ、その印刷済みの記録用紙Pの排紙する(S12)。
次いで、後続する記録用紙P(次ページ)に対するデータがあるか否かを判断し(S14)、データがありの場合(S14:Yes)、S2からS14までの処理を繰り返す。このようにして、記録用紙Pを1枚ずつ印刷位置に給紙して、画像を印刷させることができる。
図5を参照して、上述した給紙処理(S2)について説明する。図5は、給紙処理(S2)を示すフローチャートである。
まず、パルスカウンタ302bの値を「0」とする(S22)。次に、LFモータ42を正回転させ、給紙ローラ7を給紙方向に回転させる(S24)。これにより、給紙カセット5から記録用紙Pが繰り出される。次に、目標搬送量初期値メモリ301aの値を読み込み、目標搬送量メモリ302aに書き込む(S26)。
次に、用紙センサ117が記録用紙Pの先端位置を検出したか否かを判断する(S28)。最初は、給紙カセット5から繰り出された記録用紙Pの先端が用紙センサ117に到達していないので(S24:No)、S30の処理に移行する。
そして、パルスカウンタ302bの値から給紙ローラ7の回転量を演算する(S30)。上述したように、パルスカウンタ302bの値は、給紙処理(S2)の開始時に「0」とされ、以降、ロータリエンコーダ44の新たなスリットか検出される毎に「1」カウントアップされるので、パルスカウンタ302bの値に基づいて、給紙処理(S2)の開始(すなわち、現在給紙中の1枚の記録用紙Pの給紙開始)から現在までにおける給紙ローラ7の回転量を演算することができる。
次に、演算により得られた給紙ローラ7の回転量が90mm以上か否かを判断する(S32)。給紙処理の開始時から現在までにおける給紙ローラ7の回転量が、90mm未満である場合(S32:No)、その回転量は、100mm以下であり(S38:No)、且つ、110mm以下であるから(S44:No)、次に、予め定められた所定の給紙時間を満了したか否かを判断する(S50)。そして、未だ給紙時間を満了していない場合(S50:No)、S28に戻り、処理を繰り返す。
用紙センサ117が未だ記録用紙Pの先端位置を検出せず(S28:No)、且つ、給紙ローラ7の回転量が90mm以上となると(S32:Yes)、次に、既に目標搬送量メモリ302aの値に補正値「2」を加算したか否かを判断する(S34)。未だ、目標搬送量メモリ302aの値に補正値「2」を加算していない場合(S34:No)、目標搬送量メモリ302aの値に補正値「2」を加算し(S36)、S24に戻り処理を繰り返す。一方、既に、目標搬送量メモリ302aの値に補正値「2」を加算済みの場合(S34:Yes)、S38の処理に移行する。すなわち、給紙ローラ7の回転量が90mm以上となったことに基づいて、1回のみ、目標搬送量メモリ302aの値に補正値「2」を加算する。
このような処理を繰り返すうちに、用紙センサ117が未だ記録用紙Pの先端位置を検出せず(S28:No)、給紙ローラ7の回転量が100mm以上となると(S38:Yes)、次に、既に目標搬送量メモリ302aの値に補正値「4」を加算したか否かを判断する(S40)。未だ、目標搬送量メモリ302aの値に補正値「4」を加算していない場合(S40:No)、目標搬送量メモリ302aの値に補正値「4」を加算し(S42)、S28に戻り処理を繰り返す。一方、既に、目標搬送量メモリ302aの値に補正値「4」を加算済みの場合(S40:Yes)、S44の処理に移行する。すなわち、給紙ローラ7の回転量が100mm以上となったことに基づいて、1回のみ、目標搬送量メモリ302aの値に「4」を加算する。なお、上述のように、給紙ローラ7の回転量が90mm以上となったとき、目標搬送量メモリ302aの値には1回のみ補正値「2」が加算されているので、給紙ローラ7の回転量が100mm以上となったときには、目標搬送量メモリ302aに最初に書き込まれた値(目標搬送量初期値メモリ301aの値)に、合計の補正値「6」が加算された値が、目標搬送量メモリ302aに設定されることとなる。
このような処理を繰り返すうちに、用紙センサ117が未だ記録用紙Pの先端位置を検出せず(S28:No)、給紙ローラ7の回転量が110mm以上となると(S44:Yes)、次に、既に目標搬送量メモリ302aの値に補正値「6」を加算したか否かを判断する(S46)。未だ、目標搬送量メモリ302aの値に補正値「6」を加算していない場合(S46:No)、目標搬送量メモリ302aの値に補正値「6」を加算し(S48)、S28に戻り処理を繰り返す。一方、既に、目標搬送量メモリ302aの値に補正値「6」を加算済みの場合(S46:Yes)、S50の処理に移行する。すなわち、給紙ローラ7の回転量が110mm以上となったことに基づいて、1回のみ、目標搬送量メモリ302aの値に補正値「6」を加算する。上述のように、給紙ローラ7の回転量が90mm以上となったとき、目標搬送量メモリ302aの値には1回のみ補正値「2」が加算され、給紙ローラ7の回転量が100mm以上となったときに、1回のみ補正値「4」が加算されているので、給紙ローラ7の回転量が110mm以上となると、目標搬送量メモリ302aに最初に書き込まれた値に、合計の補正値「12」が加算されFfiv、目標搬送量メモリ302aに設定されることとなる。
このように処理を繰り返すうち、記録用紙Pの先端が用紙センサ117に到達することにより、用紙センサ117が記録用紙Pの先端位置を検出した場合について説明する。用紙センサ117が記録用紙Pの先端位置を検出した場合(S28:Yes)、パルスカウンタ302bの値から給紙ローラ7の回転量を演算する(S52)。そして、演算により得られた給紙ローラ7の回転量が、目標搬送量メモリ302aの値以上となったか否かを判断する(S54)。給紙ローラ7の回転量が目標回転量メモリ302aの値より小さい場合(S54:No)、S52の処理に戻る。
このようにして処理を繰り返すうちに、給紙ローラ7による給紙が進行し、パルスカウンタ302aの値から演算される給紙ローラ7の回転量が、目標搬送量メモリ302aの値以上となると(S54:Yes)、LFモータ42の回転を停止し(S60)、給紙処理を終了する。
上述したように、給紙ローラ7と記録用紙Pとの間のスリップ量が大きく、給紙処理の開始時から記録用紙Pの先端が用紙センサ117に到達するまでの給紙ローラ7の回転量が大きいほど、目標搬送量メモリ302aには、大きい値が設定されている。よって、給紙ローラ7が目標搬送量メモリ302aの値以上となるまで、LFモータ42の回転を継続することにより、記録用紙Pと給紙ローラ7との間のスリップ量が大きい場合でも、記録用紙Pを、搬送ローラ20aまで確実に給紙することができる。
なお、処理を繰り返すうち、用紙センサ117が記録用紙Pの先端位置を検出しないまま(S28:No)、給紙時間が満了した場合(S50:Yes)、すなわち、給紙ローラ7の回転を所定の給紙時間以上継続しても、記録用紙Pの先端が用紙センサ117に到達しない場合、給紙カセット5内に記録用紙Pが存在しておらず、記録用紙Pを正常に給紙できない状態であることが判断できる。
よって、記録用紙Pが存在しない状態であることを、LCD31に表示し、用紙切れをユーザに通知する(S56)。そして、印刷中止フラグ302c(図3参照)をオンとし(S58)、LFモータ42の回転を停止し(S60)、給紙処理を終了する。印刷中止フラグ302cをオンとすることで、上述した印刷処理(図4参照)において、印刷を中止させることができる。
図6は、画像記録装置1で実行されるパルスカウント処理(S70)を示すフローチャートである。図6に示すパルスカウント処理(S70)は、画像記録装置1において、定期的に実行される割り込み処理である。なお、このパルスカウント処理(S70)は、ロータリエンコーダ44の回転スリット板44aが、1スリット間隔分だけ回転する時間よりも十分に短く設定された所定間隔毎に実行される。
まず、ロータリエンコーダ44の新たなスリットを検出したか否かを判断する(S72)。ロータリエンコーダ44の新たなスリットを検出した場合(S72)、パルスカウンタ302b(図3参照)の値に「1」加算する(S74)。一方、ロータリエンコーダ44の新たなスリットを検出しない場合(S72:No)、処理を終了する。このパルスカウント処理により、検出されたロータリエンコーダ44のスリットの数をパルスカウンタ302bに格納することができる。
図7を参照して、上述した給紙処理(S2)により給紙される記録用紙Pについて説明する。図7は、給紙処理(S2)による給紙動作の進行を示す図であり、(a)は給紙カセット5から記録用紙Pの先端が繰り出された状態を示す図であり、(b)は、記録用紙Pの先端が用紙センサ117に到達した状態を示す図であり、(c)は、記録用紙Pの先端が搬送ローラ20aに到達した状態を示す図である。なお、図7においては、図2に図示したLFモータ42およびロータリエンコーダ44は図示を省略する。
まず、図7(a)に示すように、LFモータ42の逆回転により、給紙ローラ7を給紙方向に回転させ、記録用紙Pの繰り出しを開始する。そして、図7(b)に示すように、記録用紙Pが用紙センサ117を通過し、記録用紙Pの先端が搬送ローラ20aに到達するまで、記録用紙Pを給紙する。
本実施例の給紙処理(S2)によれば、給紙カセット5から給紙された記録用紙Pの先端位置が用紙センサ117により検出されるまでにおける給紙ローラ7の回転量に応じて、目標搬送量メモリ302a(図3参照)の値に補正値が加算される。ここで、給紙ローラ7と記録用紙Pとの間に発生するスリップ量が大きい場合、給紙カセット5から給紙された記録用紙Pの先端が用紙センサ117に検出されるまでにおける給紙ローラ7の回転量は大きくなる。一方、給紙ローラ7と記録用紙Pとの間に発生するスリップ量が小さい場合、給紙カセット5から給紙された記録用紙Pの先端が用紙センサ117に検出されるまでにおける給紙ローラ7の回転量は小さくなる。
よって、図7(b)に示す状態、すなわち、給紙カセット5から給紙された記録用紙Pの先端が用紙センサ117に検出されるまでにおける給紙ローラ7の回転量に応じて補正値を加算し、目標搬送量メモリ302a(図3参照)の値を設定することにより、給紙ローラ7と記録用紙Pとの間に発生するスリップ量を反映した値を、目標搬送量メモリ302aに設定することができる。そして、記録用紙Pを給紙する給紙ローラ7の回転量が、目標搬送量メモリ302aの値以上となるまで給紙ローラ7の回転を制御することにより、図7(c)に示すように、給紙カセット5から給紙された記録用紙Pを確実に搬送ローラまで給紙することができる。
また、給紙ローラ7により給紙される各記録用紙P毎に目標搬送量メモリ302aの値が設定されるので、給紙カセット5内に様々な種類の記録用紙Pが混在していたとしても、各記録用紙Pを確実に搬送ローラ20aまで給紙することができる。
また、給紙ローラ7を給紙方向に回転させられる間、搬送ローラ20aは、記録用紙Pを給紙カセット5側へ戻す方向に逆回転させられるので、給紙ローラ7による給紙動作の間は、記録用紙Pが搬送ローラ20aを通過せず、適切な位置まで確実に記録用紙Pを給紙することができる。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、本実施例では、印刷装置1が、給紙カセット5を一段のみ有するものとして説明したが、複数段の給紙カセットを有するものであってもよい。その場合には、各給紙カセット毎に予め適切な補正値および目標搬送量初期値を設定しておき、その補正値および目標搬送量初期値を用いて、目標搬送量メモリ302aの値が設定されれば良い。
また、本実施例では、給紙ローラ7の回転量を、パルスカウンタ302bの値に基づいて、演算するものとして説明したが、例えば、パルスカウンタ302bの値そのものを給紙ローラ7の回転量としても良い。
また、本実施例では、印刷装置1が、記録用紙Pにインクを吐出して印刷をする方式のいわゆるインクジェットプリンタで構成されるものとして説明したが、レーザー光線を円筒状の感光ドラムに照射して露光し、トナーを付着させたのち、記録用紙Pに転写する方式のいわゆるレーザプリンタにおいても、本発明を適用することができる。
レーザプリンタにおいては、記録用紙Pが給紙カセットから用紙センサまで給紙されて、停止する。そして、感光ドラムに現像されたトナー潜像の先端に合わせて、記録用紙Pが感光ドラムの転写ポイントまで再給紙される。感光ドラムの転写ポイントにおいて、感光ドラムに付着したトナーが記録用紙Pに転写される。よって、本発明を適用することにより、感光ドラムの転写ポイントまで、記録用紙Pを確実に給紙することができる。
1 印刷装置(画像記録装置)
5 給紙カセット
7 給紙ローラ
12 記録ヘッド(印刷手段)
20a 搬送ローラ
117 用紙センサ(検出手段)
P 記録用紙(記録媒体)
S26 目標回転量設定手段の一部
S36 目標回転量設定手段の一部
S42 目標回転量設定手段の一部
S48 目標回転量設定手段の一部
S52 制御手段の一部
S54 制御手段の一部
5 給紙カセット
7 給紙ローラ
12 記録ヘッド(印刷手段)
20a 搬送ローラ
117 用紙センサ(検出手段)
P 記録用紙(記録媒体)
S26 目標回転量設定手段の一部
S36 目標回転量設定手段の一部
S42 目標回転量設定手段の一部
S48 目標回転量設定手段の一部
S52 制御手段の一部
S54 制御手段の一部
Claims (3)
- 給紙カセットに堆積された記録媒体を1枚ずつ給紙する給紙ローラと、前記給紙ローラにより給紙された記録媒体を印刷位置に搬送する搬送ローラと、その搬送ローラと前記給紙ローラとの間において、その給紙ローラにより給紙される記録媒体を検出する検出手段と、前記搬送ローラにより前記印刷位置へ搬送された記録媒体に印刷をする印刷手段とを備えた印刷装置において、
前記給紙カセットから給紙された記録媒体が前記検出手段に検出されるまでにおける前記給紙ローラの回転量に応じて、その記録媒体を前記搬送ローラまで給紙するための目標回転量を設定する目標回転量設定手段と、
前記記録媒体を給紙する前記給紙ローラの回転量が、前記目標回転量設定手段により設定された目標回転量以上となるまで、前記給紙ローラの回転を制御する制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記目標回転量設定手段は、前記給紙ローラにより前記記録媒体が給紙される毎に前記目標回転量を設定することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
- 前記制御手段は、前記給紙ローラの回転量が前記目標回転量設定手段により設定された目標回転量以上となるまで前記給紙ローラを給紙方向に回転させる間、前記搬送ローラは、前記記録媒体を前記給紙カセット側へ戻す方向に回転させることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
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