JPH06271145A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH06271145A JPH06271145A JP5060551A JP6055193A JPH06271145A JP H06271145 A JPH06271145 A JP H06271145A JP 5060551 A JP5060551 A JP 5060551A JP 6055193 A JP6055193 A JP 6055193A JP H06271145 A JPH06271145 A JP H06271145A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- paper feed
- roller
- feed roller
- sheet
- Prior art date
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- Pending
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- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Controlling Sheets Or Webs (AREA)
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 断面扇形の給紙ローラを用いたものにおい
て、給紙部各部の配置に制約がなく、しかも捌き機能に
も支障が生じないようにする。 【構成】 給紙ローラ2の部分円周面2aが用紙Pに転
接して用紙送出動作が行われている状態を、パルス板5
とフォトインタラプタ6で検出する一方、用紙先端を給
紙検出スイッチ9によって検出し、マイクロコンピュー
タ10において給紙検出スイッチ9の信号入力時点か
ら、フォトインタラプタ6の出力に基づいて、それ以後
の用紙Pの送出量を制御し、その制御結果に基づいて給
紙ローラ2の用紙送出動作を制御する構成。
て、給紙部各部の配置に制約がなく、しかも捌き機能に
も支障が生じないようにする。 【構成】 給紙ローラ2の部分円周面2aが用紙Pに転
接して用紙送出動作が行われている状態を、パルス板5
とフォトインタラプタ6で検出する一方、用紙先端を給
紙検出スイッチ9によって検出し、マイクロコンピュー
タ10において給紙検出スイッチ9の信号入力時点か
ら、フォトインタラプタ6の出力に基づいて、それ以後
の用紙Pの送出量を制御し、その制御結果に基づいて給
紙ローラ2の用紙送出動作を制御する構成。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特にカセッ
ト等の用紙装填部から用紙を送出する給紙ローラの制御
系の改良に関するものである。
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特にカセッ
ト等の用紙装填部から用紙を送出する給紙ローラの制御
系の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の画像形成装置は寸法の
異なる複数種の単票用紙に個別に対応するカセットが準
備され、これらのカセットから任意に選択したものを給
紙部にセットし、プリントキーを操作することで、該カ
セット内に重層状態で装填した多数枚の単票用紙が最上
面から順次、送出されるようになっている。
異なる複数種の単票用紙に個別に対応するカセットが準
備され、これらのカセットから任意に選択したものを給
紙部にセットし、プリントキーを操作することで、該カ
セット内に重層状態で装填した多数枚の単票用紙が最上
面から順次、送出されるようになっている。
【0003】図10は従来の給紙部の一例を示してい
る。この図において、31は用紙装填部としてのカセッ
トであって、図では給紙部にセットされた状態を示して
いる。32は該カセット31の上方に配設された給紙ロ
ーラであって、通常、ゴム等の摩擦係数の大きい弾性材
料により形成されている。また、33a、33bは給紙
ローラ32から所定距離を隔てた位置に配設された搬送
ローラ対、34は給紙ローラ32と搬送ローラ対33
a、33b間に配設された給紙ガイド、35は給紙ガイ
ド34の下流側端部に設けられた給紙検出スイッチであ
る。
る。この図において、31は用紙装填部としてのカセッ
トであって、図では給紙部にセットされた状態を示して
いる。32は該カセット31の上方に配設された給紙ロ
ーラであって、通常、ゴム等の摩擦係数の大きい弾性材
料により形成されている。また、33a、33bは給紙
ローラ32から所定距離を隔てた位置に配設された搬送
ローラ対、34は給紙ローラ32と搬送ローラ対33
a、33b間に配設された給紙ガイド、35は給紙ガイ
ド34の下流側端部に設けられた給紙検出スイッチであ
る。
【0004】上記構成を備えた従来の給紙部において
は、図外のプリントキーを操作すると、装置に内蔵のマ
イクロコンピュータからなる制御部(図示せず)から給
紙命令が出力され、これを受けて給紙ローラ32が矢印
aで示す方向に回転駆動する。この給紙ローラ32の回
転により、該ローラ32の周面がカセット31内の最上
端に位置する用紙Pの上面に転接し、その接触摩擦力に
より該用紙Pがカセット31から下流側の給紙ガイド3
2へ送出される。
は、図外のプリントキーを操作すると、装置に内蔵のマ
イクロコンピュータからなる制御部(図示せず)から給
紙命令が出力され、これを受けて給紙ローラ32が矢印
aで示す方向に回転駆動する。この給紙ローラ32の回
転により、該ローラ32の周面がカセット31内の最上
端に位置する用紙Pの上面に転接し、その接触摩擦力に
より該用紙Pがカセット31から下流側の給紙ガイド3
2へ送出される。
【0005】用紙Pの先端が給紙ガイド32の下流側端
部に到達すると、給紙検出スイッチ35が用紙Pを検出
し、その検出信号を制御部へ送る。制御部では検出信号
が入力されてから、予め設定された僅少時間経過後、搬
送ローラ対33a、33bを矢印b1、b2で示す順方
向に駆動し、該搬送ローラ対33a、33bのニップ部
に届いた用紙Pの先端をニップし、更に下流側へ搬送す
る。
部に到達すると、給紙検出スイッチ35が用紙Pを検出
し、その検出信号を制御部へ送る。制御部では検出信号
が入力されてから、予め設定された僅少時間経過後、搬
送ローラ対33a、33bを矢印b1、b2で示す順方
向に駆動し、該搬送ローラ対33a、33bのニップ部
に届いた用紙Pの先端をニップし、更に下流側へ搬送す
る。
【0006】ところで、上記のような単票用紙を給紙す
る型式のものでは、給紙ローラ32による用紙Pの送出
時に、カセット最上端の用紙が、該用紙と重合している
2枚目の用紙と分離されず、2枚重ねの状態で送出され
る、いわゆる重送が発生する場合がある。
る型式のものでは、給紙ローラ32による用紙Pの送出
時に、カセット最上端の用紙が、該用紙と重合している
2枚目の用紙と分離されず、2枚重ねの状態で送出され
る、いわゆる重送が発生する場合がある。
【0007】この重送の発生を回避する対策としては、
搬送ローラ対33a、33bに搬送動作を行わせるに先
立ち、下側搬送ローラ33bを破線矢印cで示すよう
に、逆転駆動させ、重送されてきた2枚の用紙のうち、
下側の用紙を該下側搬送ローラ33bで搬送方向と逆方
向に戻す、いわゆる捌き機能を付加することが考えられ
る。
搬送ローラ対33a、33bに搬送動作を行わせるに先
立ち、下側搬送ローラ33bを破線矢印cで示すよう
に、逆転駆動させ、重送されてきた2枚の用紙のうち、
下側の用紙を該下側搬送ローラ33bで搬送方向と逆方
向に戻す、いわゆる捌き機能を付加することが考えられ
る。
【0008】しかしながら、搬送ローラ対33a、33
bに捌き機能を付加したところで、図10に示したもの
のように、給紙ローラ32として通常の円形ローラを用
いた場合、送出方向に長い用紙では、その先端部分が搬
送ローラ対33a、33bに到達した時点で、該用紙後
端部分が依然、給紙ローラ32と転接して、送出作用を
受け続ける状態となり、このような状態で前述のように
下側搬送ローラ33bを逆転させて捌き動作を行うと、
用紙は給紙ローラ32による押し出し作用と、下側搬送
ローラ33bによる押し戻し作用という相反する方向に
働く力を用紙Pの両端側から同時に受けるという不都合
が生じることになる。
bに捌き機能を付加したところで、図10に示したもの
のように、給紙ローラ32として通常の円形ローラを用
いた場合、送出方向に長い用紙では、その先端部分が搬
送ローラ対33a、33bに到達した時点で、該用紙後
端部分が依然、給紙ローラ32と転接して、送出作用を
受け続ける状態となり、このような状態で前述のように
下側搬送ローラ33bを逆転させて捌き動作を行うと、
用紙は給紙ローラ32による押し出し作用と、下側搬送
ローラ33bによる押し戻し作用という相反する方向に
働く力を用紙Pの両端側から同時に受けるという不都合
が生じることになる。
【0009】上記のような不都合を解消するために従来
では、例えば図11に示すように、給紙ローラとして、
周面の一部が切り欠かれた断面扇形のローラ(以下、半
月ローラと呼ぶ)42を使用していた。なお、図11に
おいて、図10のものと構成及び動作が共通する部分に
は共通の符号を付している。
では、例えば図11に示すように、給紙ローラとして、
周面の一部が切り欠かれた断面扇形のローラ(以下、半
月ローラと呼ぶ)42を使用していた。なお、図11に
おいて、図10のものと構成及び動作が共通する部分に
は共通の符号を付している。
【0010】この半月ローラ42を使用した従来構成で
は、該半月ローラ42が通常、1回転し、この回転中に
部分円周面42aが用紙Pに転接して該用紙Pを送出
し、且つ、1回転後の停止状態においては半月ローラ4
2の切欠面部分42bが用紙Pと間隔をおいて対面して
該用紙Pとの接触が回避されるようにしてある。従っ
て、給紙時において、半月ローラ42の部分円周面42
aが用紙Pから離れた後、該用紙Pは半月ローラ42に
よる押し出し作用を受けないので、用紙寸法の大小に拘
らず、下側搬送ローラ33bが逆転駆動して用紙Pを押
し戻すことによる捌き動作を支障なく行える。
は、該半月ローラ42が通常、1回転し、この回転中に
部分円周面42aが用紙Pに転接して該用紙Pを送出
し、且つ、1回転後の停止状態においては半月ローラ4
2の切欠面部分42bが用紙Pと間隔をおいて対面して
該用紙Pとの接触が回避されるようにしてある。従っ
て、給紙時において、半月ローラ42の部分円周面42
aが用紙Pから離れた後、該用紙Pは半月ローラ42に
よる押し出し作用を受けないので、用紙寸法の大小に拘
らず、下側搬送ローラ33bが逆転駆動して用紙Pを押
し戻すことによる捌き動作を支障なく行える。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように半月ローラ
42を用いた従来例では、前述の搬送ローラ対33a、
33bによる捌き動作に支障が生じないという利点があ
るが、反面、給紙ローラの周面の一部が切り欠かれてい
るため、例えば該半月ローラ42を1回転させるだけで
用紙送出量を充足させるような部分円周面42aの長さ
を得るためには、図10に示した円形ローラ32の径の
ほぼ倍径のローラが必要となる。このためスペース上の
制約が大きい装置内空間に大径の半月ローラ42の設置
スペースを確保しなければならないという問題点が生じ
る。
42を用いた従来例では、前述の搬送ローラ対33a、
33bによる捌き動作に支障が生じないという利点があ
るが、反面、給紙ローラの周面の一部が切り欠かれてい
るため、例えば該半月ローラ42を1回転させるだけで
用紙送出量を充足させるような部分円周面42aの長さ
を得るためには、図10に示した円形ローラ32の径の
ほぼ倍径のローラが必要となる。このためスペース上の
制約が大きい装置内空間に大径の半月ローラ42の設置
スペースを確保しなければならないという問題点が生じ
る。
【0012】また、上記のように給紙動作として半月ロ
ーラ42の回転を1回転に設定したものでは、該ローラ
42の用紙Pと転接する部分円周面42aの長さより
も、該半月ローラ42aの用紙Pとの転接部から搬送ロ
ーラ対33a、33bのニップ部までの距離を短く設定
する必要があるため、給紙部各部の配置が大きく制約さ
れる。
ーラ42の回転を1回転に設定したものでは、該ローラ
42の用紙Pと転接する部分円周面42aの長さより
も、該半月ローラ42aの用紙Pとの転接部から搬送ロ
ーラ対33a、33bのニップ部までの距離を短く設定
する必要があるため、給紙部各部の配置が大きく制約さ
れる。
【0013】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、半月ローラのように、用紙の上
面に転接する部分円周面を有する給紙ローラを用いたも
のにおいて、給紙部各部の配置に制約がなく、しかも捌
き機能にも支障が生じない等の優れた利点を有する画像
形成装置を提供することを目的とするものである。
ためになされたもので、半月ローラのように、用紙の上
面に転接する部分円周面を有する給紙ローラを用いたも
のにおいて、給紙部各部の配置に制約がなく、しかも捌
き機能にも支障が生じない等の優れた利点を有する画像
形成装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、用紙装填部の最上端に位置する用紙の上
面に転接する部分円周面を有し該部分円周面の接触摩擦
力により該用紙を一方向へ送出する給紙ローラを備え、
この給紙ローラによる用紙送出方向下流側に給紙検出手
段を配設する一方、前記給紙ローラによる用紙送出量を
電気信号で表す送出量検出手段を設けるとともに、該送
出量検出手段の出力に基づき、前記給紙検出手段が用紙
を検出した時点からの前記給紙ローラの回転量を制御手
段によって制御するように構成している。
に本発明では、用紙装填部の最上端に位置する用紙の上
面に転接する部分円周面を有し該部分円周面の接触摩擦
力により該用紙を一方向へ送出する給紙ローラを備え、
この給紙ローラによる用紙送出方向下流側に給紙検出手
段を配設する一方、前記給紙ローラによる用紙送出量を
電気信号で表す送出量検出手段を設けるとともに、該送
出量検出手段の出力に基づき、前記給紙検出手段が用紙
を検出した時点からの前記給紙ローラの回転量を制御手
段によって制御するように構成している。
【0015】また、前記給紙ローラによる用紙送出方向
下流側に配設された搬送ローラ対により、更に下流側に
用紙を搬送するものでは、前記給紙検出手段を給紙ロー
ラと搬送ローラ対間の用紙搬送経路上に配設し、該給紙
検出手段が用紙を検出した時点から、更に前記給紙検出
手段と前記搬送ローラ対の少なくともニップ部までの距
離に対応する長さであって且つ前記給紙ローラの部分円
周面が用紙に転接しない長さだけ前記用紙を送出するよ
うに前記給紙ローラの回転量を制御する。
下流側に配設された搬送ローラ対により、更に下流側に
用紙を搬送するものでは、前記給紙検出手段を給紙ロー
ラと搬送ローラ対間の用紙搬送経路上に配設し、該給紙
検出手段が用紙を検出した時点から、更に前記給紙検出
手段と前記搬送ローラ対の少なくともニップ部までの距
離に対応する長さであって且つ前記給紙ローラの部分円
周面が用紙に転接しない長さだけ前記用紙を送出するよ
うに前記給紙ローラの回転量を制御する。
【0016】上記構成において、前記給紙ローラの基本
形状は、半月ローラ等のように周面の一部が切り欠かれ
た断面扇形状にするとよい。
形状は、半月ローラ等のように周面の一部が切り欠かれ
た断面扇形状にするとよい。
【0017】また、送出量検出手段は、前記給紙ローラ
と同期運動するとともに前記給紙ローラの部分円周面と
対応する特定領域に表示手段を設けてなる動作部と、こ
の動作部の表示手段に干渉するとともに、その干渉によ
って得られたデータを2値の電気信号として出力する検
出部とにより構成することができる。
と同期運動するとともに前記給紙ローラの部分円周面と
対応する特定領域に表示手段を設けてなる動作部と、こ
の動作部の表示手段に干渉するとともに、その干渉によ
って得られたデータを2値の電気信号として出力する検
出部とにより構成することができる。
【0018】送出量検出手段のより具体的な態様として
は、前記給紙ローラと同軸上で一体回転するとともに、
該給紙ローラの部分円周面と対応する特定領域に光透過
部および/または光遮断部を設けてなる回転部材により
動作部を構成する一方、前記回転部材の光透過部および
/または光遮断部に干渉するとともに、その干渉によっ
て得られたデータを光電変換する光学的パルス発生器に
より検出部を構成したものが挙げられる。
は、前記給紙ローラと同軸上で一体回転するとともに、
該給紙ローラの部分円周面と対応する特定領域に光透過
部および/または光遮断部を設けてなる回転部材により
動作部を構成する一方、前記回転部材の光透過部および
/または光遮断部に干渉するとともに、その干渉によっ
て得られたデータを光電変換する光学的パルス発生器に
より検出部を構成したものが挙げられる。
【0019】
【作用】上記構成によると、給紙ローラの回転駆動によ
る用紙送出動作は、該給紙ローラの部分円周面が用紙に
転接しているときにのみ行われ、その他の部分が用紙と
対面しているときは用紙は送られた位置で停止してい
る。従って、給紙ローラを1回以上、等速回転駆動させ
ることによって用紙が送出方向下流側の所定位置、例え
ば搬送ローラ対のニップ部まで送出される場合は、周期
的な間欠送りとなる。
る用紙送出動作は、該給紙ローラの部分円周面が用紙に
転接しているときにのみ行われ、その他の部分が用紙と
対面しているときは用紙は送られた位置で停止してい
る。従って、給紙ローラを1回以上、等速回転駆動させ
ることによって用紙が送出方向下流側の所定位置、例え
ば搬送ローラ対のニップ部まで送出される場合は、周期
的な間欠送りとなる。
【0020】この給紙ローラの用紙送出動作の期間は送
出量検出手段によって検出され、検出したことを表す電
気信号が制御手段へ送られる。一方、給紙ローラによっ
て送出された用紙が給紙検出手段によって検出される
と、その出力である検出信号も制御手段へ送られる。
出量検出手段によって検出され、検出したことを表す電
気信号が制御手段へ送られる。一方、給紙ローラによっ
て送出された用紙が給紙検出手段によって検出される
と、その出力である検出信号も制御手段へ送られる。
【0021】制御手段では給紙検出手段の検出信号が入
力された時点から、送出量検出手段の出力に基づいて、
それ以後の用紙の送出量を制御し、その制御結果に基づ
いて給紙ローラの用紙送出動作を制御する。この場合、
例えば給紙検出手段から搬送ローラ対のニップ部までの
距離だけ用紙を送出するとすれば、給紙ローラの動作中
に、送出量検出手段から実時間で得られる送出量の検出
値を監視しながら、前記距離に対応する分、給紙ローラ
を回転させれば、用紙は搬送ローラ対のニップ部に到達
することになる。そして、用紙が搬送ローラ対に到達し
た後、搬送ローラ対の用紙搬送動作を制御し、給紙ロー
ラの送出量検出手段の出力により、給紙ローラの部分円
周面が用紙に転接しない位置に停止する。
力された時点から、送出量検出手段の出力に基づいて、
それ以後の用紙の送出量を制御し、その制御結果に基づ
いて給紙ローラの用紙送出動作を制御する。この場合、
例えば給紙検出手段から搬送ローラ対のニップ部までの
距離だけ用紙を送出するとすれば、給紙ローラの動作中
に、送出量検出手段から実時間で得られる送出量の検出
値を監視しながら、前記距離に対応する分、給紙ローラ
を回転させれば、用紙は搬送ローラ対のニップ部に到達
することになる。そして、用紙が搬送ローラ対に到達し
た後、搬送ローラ対の用紙搬送動作を制御し、給紙ロー
ラの送出量検出手段の出力により、給紙ローラの部分円
周面が用紙に転接しない位置に停止する。
【0022】
【実施例】図1は本発明の実施例に係る画像形成装置に
おける給紙部の要部を示している。この図において、1
は用紙装填部としてのカセットであって、周知のように
規格寸法の単票用紙Pを多数枚、重層して収容するもの
で、画像形成装置の給紙部にセットした状態において
は、最上端の用紙Pの上面が給紙ローラ2に転接するよ
うに図示しない付勢手段によって用紙を上方へ付勢して
いる。
おける給紙部の要部を示している。この図において、1
は用紙装填部としてのカセットであって、周知のように
規格寸法の単票用紙Pを多数枚、重層して収容するもの
で、画像形成装置の給紙部にセットした状態において
は、最上端の用紙Pの上面が給紙ローラ2に転接するよ
うに図示しない付勢手段によって用紙を上方へ付勢して
いる。
【0023】3は回転駆動軸であって、給紙部にセット
されたカセット1の上方に回転可能に架着されている。
該回転駆動軸3には前記給紙ローラ2が一定距離を隔て
て一対、同一角度位相でもって一体回転するように装着
されているとともに、各給紙ローラ2の内側隣接部位に
それぞれ該給紙ローラ2よりも小径の押さえローラ4が
各1個ずつ遊動回転自在に装着されている。
されたカセット1の上方に回転可能に架着されている。
該回転駆動軸3には前記給紙ローラ2が一定距離を隔て
て一対、同一角度位相でもって一体回転するように装着
されているとともに、各給紙ローラ2の内側隣接部位に
それぞれ該給紙ローラ2よりも小径の押さえローラ4が
各1個ずつ遊動回転自在に装着されている。
【0024】各給紙ローラ2は円形ローラを半截した半
月形状を呈しており、その部分円周面2aが前記用紙P
の上面に転接し、これによって発生した接触摩擦力によ
り用紙Pをカセット前方へ送出するもので、通常、ゴム
等の摩擦係数の大きい弾性材料により形成されている。
また、押さえローラ4は給紙ローラ2の切欠面部分2b
が用紙Pと対向しているとき、上方に付勢されている該
用紙Pを給紙ローラ2と接触しない高さ位置で保持する
もので、摩擦抵抗の低い材料により形成されている。
月形状を呈しており、その部分円周面2aが前記用紙P
の上面に転接し、これによって発生した接触摩擦力によ
り用紙Pをカセット前方へ送出するもので、通常、ゴム
等の摩擦係数の大きい弾性材料により形成されている。
また、押さえローラ4は給紙ローラ2の切欠面部分2b
が用紙Pと対向しているとき、上方に付勢されている該
用紙Pを給紙ローラ2と接触しない高さ位置で保持する
もので、摩擦抵抗の低い材料により形成されている。
【0025】5は送出量検出手段の動作部としてのパル
ス板であって、回転駆動軸3の一端部に一体回転するよ
うに装着されており、図2に示すように、給紙ローラ2
の部分円周面2aと対応する特定位相領域、具体的には
給紙ローラ2の半月形側面と対面する一半領域に、板厚
方向に貫通して光の透過を許す複数のスリット孔5aを
等間隔毎に放射状に形成するとともに、これらスリット
孔5a間に光を遮断する壁面部5bを設け、さらに他半
領域を全面的に光を遮断する無孔部5cとしたものであ
る。
ス板であって、回転駆動軸3の一端部に一体回転するよ
うに装着されており、図2に示すように、給紙ローラ2
の部分円周面2aと対応する特定位相領域、具体的には
給紙ローラ2の半月形側面と対面する一半領域に、板厚
方向に貫通して光の透過を許す複数のスリット孔5aを
等間隔毎に放射状に形成するとともに、これらスリット
孔5a間に光を遮断する壁面部5bを設け、さらに他半
領域を全面的に光を遮断する無孔部5cとしたものであ
る。
【0026】なお、図示例ではパルス板5は給紙ローラ
2よりも大径に形成されているが、その径寸法は給紙ロ
ーラ2の径とは無関係に任意に設定できる。また、スリ
ット孔5aは都合6個穿設されているが、その個数は適
宜設計変更可能である。
2よりも大径に形成されているが、その径寸法は給紙ロ
ーラ2の径とは無関係に任意に設定できる。また、スリ
ット孔5aは都合6個穿設されているが、その個数は適
宜設計変更可能である。
【0027】6は該送出量検出手段の検出部としてのフ
ォトインタラプタであって、周知のようにパルス板5の
スリット孔5a、光遮断壁面部5b及び無孔部5cと対
面する位置に配設されたLED等の発光素子からなる発
光部6aと、該発光部6aとパルス板5を挟んで対向す
る位置に配設されたフォトトランジスタ等の光電変換素
子からなる受光部6bとにより構成されている。
ォトインタラプタであって、周知のようにパルス板5の
スリット孔5a、光遮断壁面部5b及び無孔部5cと対
面する位置に配設されたLED等の発光素子からなる発
光部6aと、該発光部6aとパルス板5を挟んで対向す
る位置に配設されたフォトトランジスタ等の光電変換素
子からなる受光部6bとにより構成されている。
【0028】図3はフォトインタラプタ出力と用紙に対
する給紙ローラの接触及び非接触状態との関係を示すタ
イミングチャートである。この図に示すように、上記パ
ルス板5とフォトインタラプタ6とからなる送出量検出
手段においては、等速で回転駆動している給紙ローラ2
が用紙Pと接触しているときは、フォトインタラプタ6
の発光部6aの光がパルス板5の各スリット孔5aを間
欠的に透過して受光部6bに受光され、該受光部6bか
らスリット孔5aの個数分だけ同一周期のパルスが出力
される。
する給紙ローラの接触及び非接触状態との関係を示すタ
イミングチャートである。この図に示すように、上記パ
ルス板5とフォトインタラプタ6とからなる送出量検出
手段においては、等速で回転駆動している給紙ローラ2
が用紙Pと接触しているときは、フォトインタラプタ6
の発光部6aの光がパルス板5の各スリット孔5aを間
欠的に透過して受光部6bに受光され、該受光部6bか
らスリット孔5aの個数分だけ同一周期のパルスが出力
される。
【0029】また、給紙ローラ2が用紙Pから離れた非
接触状態にある間は、フォトインタラプタ6の発光部6
aの光はパルス板5の無孔部5cにより遮光されるの
で、受光部6bの出力はその間"H"レベルを保つ。送出
量検出手段はこのようにして給紙ローラ2が用紙Pと接
触している間、つまり用紙Pに送りが掛かっている間は
等間隔でパルスを発生し、給紙ローラ2が用紙Pと非接
触状態にあるとき、つまり用紙Pが停止している間はパ
ルスを発生しないように働く。
接触状態にある間は、フォトインタラプタ6の発光部6
aの光はパルス板5の無孔部5cにより遮光されるの
で、受光部6bの出力はその間"H"レベルを保つ。送出
量検出手段はこのようにして給紙ローラ2が用紙Pと接
触している間、つまり用紙Pに送りが掛かっている間は
等間隔でパルスを発生し、給紙ローラ2が用紙Pと非接
触状態にあるとき、つまり用紙Pが停止している間はパ
ルスを発生しないように働く。
【0030】図4は給紙部の構成を概略的に示してい
る。この図において、7a、7bは用紙Pを給紙ローラ
2から受け取って、更に下流側へ搬送するための搬送ロ
ーラ対であって、給紙ローラ2から所定距離を隔てた位
置に配設されている。8は給紙ローラ2と搬送ローラ対
7a、7b間に配設された給紙ガイド、9は給紙ガイド
8を通過する用紙Pの先端を検出する給紙検出スイッチ
であって、給紙ガイド8の下流側端部に設けられてい
る。
る。この図において、7a、7bは用紙Pを給紙ローラ
2から受け取って、更に下流側へ搬送するための搬送ロ
ーラ対であって、給紙ローラ2から所定距離を隔てた位
置に配設されている。8は給紙ローラ2と搬送ローラ対
7a、7b間に配設された給紙ガイド、9は給紙ガイド
8を通過する用紙Pの先端を検出する給紙検出スイッチ
であって、給紙ガイド8の下流側端部に設けられてい
る。
【0031】図5は給紙部の制御系を示している。この
図において、10は制御手段としてのマイクロコンピュ
ータ、11はプリントキーであって、いずれも装置本体
に設けられている。また、12は給紙ローラ2及び搬送
ローラ対7a、7bの駆動源である間欠駆動モータ、1
3はマイクロコンピュータ10の制御出力に基づいてモ
ータ12を駆動させるモータドライブ回路である。
図において、10は制御手段としてのマイクロコンピュ
ータ、11はプリントキーであって、いずれも装置本体
に設けられている。また、12は給紙ローラ2及び搬送
ローラ対7a、7bの駆動源である間欠駆動モータ、1
3はマイクロコンピュータ10の制御出力に基づいてモ
ータ12を駆動させるモータドライブ回路である。
【0032】また、14はモータ12と回転駆動軸3と
の間に介装された第1クラッチ、15はモータ12と搬
送ローラ対7a、7bとの間に介装された第2クラッチ
であって、いずれもマイクロコンピュータ10の制御出
力により入切される。
の間に介装された第1クラッチ、15はモータ12と搬
送ローラ対7a、7bとの間に介装された第2クラッチ
であって、いずれもマイクロコンピュータ10の制御出
力により入切される。
【0033】図6はマイクロコンピュータ10の制御動
作を示すフローチャート、図7はマイクロコンピュータ
10によって制御される各部の動作関係を示すタイミン
グチャートである。これらの図を参照しながらマイクロ
コンピュータ10の制御動作とそれに伴う各部の動作を
説明すると、マイクロコンピュータ10はステップ#1
でプリントキー11をON操作されたことを受けて給紙
命令を出力し、同時にステップ#2で給紙ローラ2の駆
動を開始する。
作を示すフローチャート、図7はマイクロコンピュータ
10によって制御される各部の動作関係を示すタイミン
グチャートである。これらの図を参照しながらマイクロ
コンピュータ10の制御動作とそれに伴う各部の動作を
説明すると、マイクロコンピュータ10はステップ#1
でプリントキー11をON操作されたことを受けて給紙
命令を出力し、同時にステップ#2で給紙ローラ2の駆
動を開始する。
【0034】この場合、マイクロコンピュータ10はモ
ータドライブ回路13を介してモータ12を駆動状態に
するとともに、第1クラッチ14をON状態にする信号
を出力し、これに従って、給紙ローラ2及びパルス板5
が回転駆動軸3を介して図4の矢印aで示す方向に回転
駆動する。
ータドライブ回路13を介してモータ12を駆動状態に
するとともに、第1クラッチ14をON状態にする信号
を出力し、これに従って、給紙ローラ2及びパルス板5
が回転駆動軸3を介して図4の矢印aで示す方向に回転
駆動する。
【0035】この給紙ローラ2の回転駆動により、該給
紙ローラ2の部分円周面2aがカセット1内の最上端に
位置する用紙Pの上面に転接し、これによって発生する
接触摩擦力により該用紙Pがカセット1から下流側の給
紙ガイド8へ送出される。
紙ローラ2の部分円周面2aがカセット1内の最上端に
位置する用紙Pの上面に転接し、これによって発生する
接触摩擦力により該用紙Pがカセット1から下流側の給
紙ガイド8へ送出される。
【0036】用紙Pの先端が給紙ガイド8の下流側端部
に到達すると、給紙検出スイッチ9が用紙Pを検出し、
その検出信号をマイクロコンピュータ10へ送る。マイ
クロコンピュータ10ではステップ#3で該検出信号が
入力された時点から、フォトインタラプタ6から入力さ
れたパルス数のカウントを開始する(ステップ#4)。
なお、このパルスカウンタはマイクロコンピュータ10
の中にソフト的に形成されたものである。
に到達すると、給紙検出スイッチ9が用紙Pを検出し、
その検出信号をマイクロコンピュータ10へ送る。マイ
クロコンピュータ10ではステップ#3で該検出信号が
入力された時点から、フォトインタラプタ6から入力さ
れたパルス数のカウントを開始する(ステップ#4)。
なお、このパルスカウンタはマイクロコンピュータ10
の中にソフト的に形成されたものである。
【0037】給紙ローラ2が用紙Pから離れた非接触状
態にある間は、フォトインタラプタ6の発光部6aの光
はパルス板5の無孔部5cにより遮光されるので、受光
部6bの出力はその間"H"レベルを保つ。送出量検出手
段はこのようにして給紙ローラ2が用紙Pと接触してい
る間、つまり用紙Pに送りが掛かっている間は等間隔で
パルスを発生し、給紙ローラ2が用紙Pと非接触状態に
あるとき、つまり用紙Pが停止している間はパルスを発
生しないように働く。
態にある間は、フォトインタラプタ6の発光部6aの光
はパルス板5の無孔部5cにより遮光されるので、受光
部6bの出力はその間"H"レベルを保つ。送出量検出手
段はこのようにして給紙ローラ2が用紙Pと接触してい
る間、つまり用紙Pに送りが掛かっている間は等間隔で
パルスを発生し、給紙ローラ2が用紙Pと非接触状態に
あるとき、つまり用紙Pが停止している間はパルスを発
生しないように働く。
【0038】また、給紙検出スイッチ9と搬送ローラ対
7a、7bのニップ部までの距離をLとしたとき、この
距離Lに対応して用紙Pを送出する給紙ローラ2の回転
量が決定される。この給紙ローラ2の回転量はパルス板
5の回転量と同じであるから、前記距離Lに対応するパ
ルス数Nを割り出すことができる。
7a、7bのニップ部までの距離をLとしたとき、この
距離Lに対応して用紙Pを送出する給紙ローラ2の回転
量が決定される。この給紙ローラ2の回転量はパルス板
5の回転量と同じであるから、前記距離Lに対応するパ
ルス数Nを割り出すことができる。
【0039】このパルス数Nはマイクロコンピュータ1
0に予め設定されており、ステップ#5でパルス数がN
に達したとき、即ち、用紙Pの先端が搬送ローラ対7
a、7bのニップ部に到達したとき、ステップ#6で搬
送ローラ対7a、7bの駆動が開始される。この場合、
マイクロコンピュータ10は、第2クラッチ15をON
状態にする信号を出力し、これに従って、搬送ローラ対
7a、7bが矢印b1、b2で示す順方向へ回転駆動さ
れる。
0に予め設定されており、ステップ#5でパルス数がN
に達したとき、即ち、用紙Pの先端が搬送ローラ対7
a、7bのニップ部に到達したとき、ステップ#6で搬
送ローラ対7a、7bの駆動が開始される。この場合、
マイクロコンピュータ10は、第2クラッチ15をON
状態にする信号を出力し、これに従って、搬送ローラ対
7a、7bが矢印b1、b2で示す順方向へ回転駆動さ
れる。
【0040】そして、搬送ローラ対7a、7bの駆動が
開始された後も、マイクロコンピュータ10ではパルス
検出を継続しており、ステップ#7で、給紙ローラ2が
駆動している間に、パルスが検出されなくなったと判断
し、ステップ#8で給紙ローラ2を停止させる。
開始された後も、マイクロコンピュータ10ではパルス
検出を継続しており、ステップ#7で、給紙ローラ2が
駆動している間に、パルスが検出されなくなったと判断
し、ステップ#8で給紙ローラ2を停止させる。
【0041】この点についてより具体的に説明すると、
図7のタイミングチャートに示すように、例えば用紙P
の先端が給紙検出スイッチ9で検出された時点でのフォ
トインタラプタ6の出力パルスが6個のパルスの内、3
番目であったとし、また、給紙検出スイッチ9と搬送ロ
ーラ対7a、7bのニップ部までの距離Lに対応するパ
ルス数N=4であるとした場合、マイクロコンピュータ
10では前記給紙検出スイッチ9による用紙Pの検出時
点から数えて、4個のパルスを検出した時点で搬送ロー
ラ対7a、7bの駆動を開始させる。
図7のタイミングチャートに示すように、例えば用紙P
の先端が給紙検出スイッチ9で検出された時点でのフォ
トインタラプタ6の出力パルスが6個のパルスの内、3
番目であったとし、また、給紙検出スイッチ9と搬送ロ
ーラ対7a、7bのニップ部までの距離Lに対応するパ
ルス数N=4であるとした場合、マイクロコンピュータ
10では前記給紙検出スイッチ9による用紙Pの検出時
点から数えて、4個のパルスを検出した時点で搬送ロー
ラ対7a、7bの駆動を開始させる。
【0042】図示例では、カウント開始時点における検
出されたパルスは3番目であるから、給紙ローラ部分円
周面2aのほぼ中間部が用紙Pに接していることにな
る。従って、給紙ローラ2の部分円周面2aは残り3個
のパルス分に対応する長さしかないため、該給紙ローラ
2の部分円周面2aが用紙P上を通過した時点では、搬
送ローラ対7a、7bのニップ部に用紙Pの先端が届く
までに1個分のパルスが不足している。
出されたパルスは3番目であるから、給紙ローラ部分円
周面2aのほぼ中間部が用紙Pに接していることにな
る。従って、給紙ローラ2の部分円周面2aは残り3個
のパルス分に対応する長さしかないため、該給紙ローラ
2の部分円周面2aが用紙P上を通過した時点では、搬
送ローラ対7a、7bのニップ部に用紙Pの先端が届く
までに1個分のパルスが不足している。
【0043】このため、マイクロコンピュータ10は、
用紙Pと非接触の給紙ローラ切欠部分2bが該用紙P上
を通過して、次回の給紙ローラ2の部分円周面2aによ
るパルス1個分の紙送りが完了するまでカウントし、こ
の時点で搬送ローラ対7a、7bのニップ部までの送り
が完了したと判断して、該搬送ローラ対7a、7bの駆
動を開始する。
用紙Pと非接触の給紙ローラ切欠部分2bが該用紙P上
を通過して、次回の給紙ローラ2の部分円周面2aによ
るパルス1個分の紙送りが完了するまでカウントし、こ
の時点で搬送ローラ対7a、7bのニップ部までの送り
が完了したと判断して、該搬送ローラ対7a、7bの駆
動を開始する。
【0044】但しこの場合、用紙Pの先端が搬送ローラ
対7a、7bのニップ部に到達した時点においては、給
紙ローラ2の部分円周面2aは用紙と接触しているた
め、マイクロコンピュータ10は給紙ローラ2の駆動を
継続させ、給紙ローラ切欠部分2bが用紙Pと対向して
紙送りがなされなくなった時点で、該給紙ローラ2を停
止させる。このように、本実施例では給紙ローラ2の用
紙Pに対する接触、非接触がパルスの有無によって判断
できるので、給紙ローラ2を用紙Pと接触しない回転位
相位置で停止させることができる。
対7a、7bのニップ部に到達した時点においては、給
紙ローラ2の部分円周面2aは用紙と接触しているた
め、マイクロコンピュータ10は給紙ローラ2の駆動を
継続させ、給紙ローラ切欠部分2bが用紙Pと対向して
紙送りがなされなくなった時点で、該給紙ローラ2を停
止させる。このように、本実施例では給紙ローラ2の用
紙Pに対する接触、非接触がパルスの有無によって判断
できるので、給紙ローラ2を用紙Pと接触しない回転位
相位置で停止させることができる。
【0045】また、搬送ローラ対7a、7bによる用紙
Pの捌き動作は次のようなタイミングで行うことができ
る。即ち、該搬送ローラ対7a、7bの駆動開始時点で
は、上下の搬送ローラ7a、7b共、順方向へ回転する
が、給紙ローラ2が停止した時点、即ち給紙ローラ切欠
部分2bが用紙Pと対面して、該給紙ローラ2と用紙P
とが非接触となった直後、上側搬送ローラ7aは矢印b
1で示す順方向回転を持続しているが、下側搬送ローラ
7bは短時間、破線矢印cで示す逆方向に回転駆動す
る。
Pの捌き動作は次のようなタイミングで行うことができ
る。即ち、該搬送ローラ対7a、7bの駆動開始時点で
は、上下の搬送ローラ7a、7b共、順方向へ回転する
が、給紙ローラ2が停止した時点、即ち給紙ローラ切欠
部分2bが用紙Pと対面して、該給紙ローラ2と用紙P
とが非接触となった直後、上側搬送ローラ7aは矢印b
1で示す順方向回転を持続しているが、下側搬送ローラ
7bは短時間、破線矢印cで示す逆方向に回転駆動す
る。
【0046】この下側搬送ローラ7bが短時間、逆転す
ることによる捌き動作によって、重送が発生した場合
に、重合した2枚の用紙Pのうち、下側の用紙Pが該下
側搬送ローラ7bで搬送方向と逆方向に戻される。この
とき、給紙ローラ2はマイクロコンピュータ10の制御
動作により用紙Pに対し必ず非接触状態にあるので、用
紙Pに押し出し作用が加わることを確実に防止される。
ることによる捌き動作によって、重送が発生した場合
に、重合した2枚の用紙Pのうち、下側の用紙Pが該下
側搬送ローラ7bで搬送方向と逆方向に戻される。この
とき、給紙ローラ2はマイクロコンピュータ10の制御
動作により用紙Pに対し必ず非接触状態にあるので、用
紙Pに押し出し作用が加わることを確実に防止される。
【0047】次いで、該下側搬送ローラ7bも矢印b2
で示す順方向に駆動し、該搬送ローラ対7a、7bのニ
ップ部に届いた用紙Pの先端をニップし、更に下流側へ
搬送する。
で示す順方向に駆動し、該搬送ローラ対7a、7bのニ
ップ部に届いた用紙Pの先端をニップし、更に下流側へ
搬送する。
【0048】なお、上記実施例のように送出量検出手段
の動作部としてパルス板5を用いたものでは、パルス板
5に設けたスリット孔5aが給紙ローラ部分円周面2a
と対応していればよく、例えばフォトインタラプタ6を
パルス板5の上部に取り付ける必要がある場合、パルス
板5は図8に示すように、給紙ローラ2の部分円周面2
aと対向する一半領域に無孔部5cを形成し、他半領域
に複数のスリット孔5aと光遮断壁面部5bとを設けた
態様とすればよい。
の動作部としてパルス板5を用いたものでは、パルス板
5に設けたスリット孔5aが給紙ローラ部分円周面2a
と対応していればよく、例えばフォトインタラプタ6を
パルス板5の上部に取り付ける必要がある場合、パルス
板5は図8に示すように、給紙ローラ2の部分円周面2
aと対向する一半領域に無孔部5cを形成し、他半領域
に複数のスリット孔5aと光遮断壁面部5bとを設けた
態様とすればよい。
【0049】また、パルス板5は図2または図8に示す
ようなスリット孔5aを設けたものの他、光透過部とし
て円形小孔をパルス板5の円周方向に等間隔に配設した
ものや、パルス板5の外周縁に達する切欠を放射状に形
成したものなど、種々の構成をとることができる。
ようなスリット孔5aを設けたものの他、光透過部とし
て円形小孔をパルス板5の円周方向に等間隔に配設した
ものや、パルス板5の外周縁に達する切欠を放射状に形
成したものなど、種々の構成をとることができる。
【0050】更に、送出量検出手段は動作部として、給
紙ローラ2と同期運動するとともに、該給紙ローラ部分
円周面2aと対応する特定領域に表示手段を設けてなる
ものとし、検出部として、前記動作部の表示手段に干渉
するとともにその干渉によって得られたデータを2値の
電気信号として出力するものであれば、検出部が動作部
に対して機械的に接触するもの、あるいは給紙ローラ2
の回転運動を往復運動に変換する動作部を有するもの
等、任意の態様のものを選択することができる。
紙ローラ2と同期運動するとともに、該給紙ローラ部分
円周面2aと対応する特定領域に表示手段を設けてなる
ものとし、検出部として、前記動作部の表示手段に干渉
するとともにその干渉によって得られたデータを2値の
電気信号として出力するものであれば、検出部が動作部
に対して機械的に接触するもの、あるいは給紙ローラ2
の回転運動を往復運動に変換する動作部を有するもの
等、任意の態様のものを選択することができる。
【0051】更にまた、図9に示すように、半月形状の
給紙ローラ2の切欠部分2bに、押さえローラとして機
能する半月形状の低摩擦ローラ4’を一体的に形成した
ものとして、図1に示した押さえローラ4を省略するよ
うにしてもよい。
給紙ローラ2の切欠部分2bに、押さえローラとして機
能する半月形状の低摩擦ローラ4’を一体的に形成した
ものとして、図1に示した押さえローラ4を省略するよ
うにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像形成装
置によるときは、給紙ローラによる用紙の送出動作を検
出する送出量検出手段の出力に基づき、前記給紙検出手
段が用紙を検出した時点からの前記用紙の送出量を制御
手段によって制御するように構成しているので、例えば
給紙検出手段から搬送ローラ対のニップ部までの距離だ
け用紙を送出する場合、給紙ローラの動作中に、送出量
検出手段から実時間で得られる送出量の検出値を監視し
ながら、前記距離に対応する分、給紙ローラを回転させ
ることができ、これによって用紙を搬送ローラ対のニッ
プ部に到達させることができる。そして、用紙が搬送ロ
ーラ対に到達した後、搬送ローラ対の用紙搬送動作を制
御し、給紙ローラの送出量検出手段の出力により、給紙
ローラの部分円周面が用紙に転接しない位置に停止させ
ることができる。
置によるときは、給紙ローラによる用紙の送出動作を検
出する送出量検出手段の出力に基づき、前記給紙検出手
段が用紙を検出した時点からの前記用紙の送出量を制御
手段によって制御するように構成しているので、例えば
給紙検出手段から搬送ローラ対のニップ部までの距離だ
け用紙を送出する場合、給紙ローラの動作中に、送出量
検出手段から実時間で得られる送出量の検出値を監視し
ながら、前記距離に対応する分、給紙ローラを回転させ
ることができ、これによって用紙を搬送ローラ対のニッ
プ部に到達させることができる。そして、用紙が搬送ロ
ーラ対に到達した後、搬送ローラ対の用紙搬送動作を制
御し、給紙ローラの送出量検出手段の出力により、給紙
ローラの部分円周面が用紙に転接しない位置に停止させ
ることができる。
【0053】従って、搬送ローラ対が用紙の捌き機能を
備えたものであっても、その捌き動作が行われている時
点で、給紙ローラが紙送りを続けるという不都合を解消
したものでありながら、給紙ローラを1回以上回転させ
ることによる任意の用紙送出量を設定できるので、半月
ローラのように部分円周面で用紙送りを行うローラであ
っても、そのローラ径を大きくする必要もなく、また、
給紙ローラによる送出量が限定されないので、これらの
利点が相俟って、給紙部各部の配置が制約されない。
備えたものであっても、その捌き動作が行われている時
点で、給紙ローラが紙送りを続けるという不都合を解消
したものでありながら、給紙ローラを1回以上回転させ
ることによる任意の用紙送出量を設定できるので、半月
ローラのように部分円周面で用紙送りを行うローラであ
っても、そのローラ径を大きくする必要もなく、また、
給紙ローラによる送出量が限定されないので、これらの
利点が相俟って、給紙部各部の配置が制約されない。
【0054】このように本発明によれば、半月ローラの
ように、用紙の上面に転接する部分円周面を有する給紙
ローラを用いたものにおいて、給紙部各部の配置に制約
がなく、しかも捌き機能にも支障が生じない等の優れた
利点を有する画像形成装置を提供できる。
ように、用紙の上面に転接する部分円周面を有する給紙
ローラを用いたものにおいて、給紙部各部の配置に制約
がなく、しかも捌き機能にも支障が生じない等の優れた
利点を有する画像形成装置を提供できる。
【図1】 本発明の実施例における給紙部を示す要部斜
視図。
視図。
【図2】 給紙部の要部を示す正面図。
【図3】 フォトインタラプタ出力と用紙に対する給紙
ローラの接触及び非接触状態との関係を示すタイミング
チャート。
ローラの接触及び非接触状態との関係を示すタイミング
チャート。
【図4】 給紙部の概略構成図。
【図5】 給紙部の制御系を示すブロック図。
【図6】 マイクロコンピュータの制御動作を示すフロ
ーチャート。
ーチャート。
【図7】 制御系各部の動作関係を示すタイミングチャ
ート。
ート。
【図8】 給紙部の他の例を示す正面図。
【図9】 給紙ローラの他の例を示す斜視図。
【図10】 従来例における概略構成図。
【図11】 従来の改善例における概略構成図。
1 カセット 2 給紙ローラ 2a 部分円周面 2b 切欠部分 3 回転駆動軸 4 押さえローラ 5 パルス板 5a スリット孔 5b 光遮断壁面部 5c 無孔部 6 フォトインタラプタ 6a 発光部 6b 受光部 7a 上側搬送ローラ対 7b 下側搬送ローラ対 8 給紙ガイド 9 給紙検出スイッチ 10 マイクロコンピュータ 11 プリントキー 12 モータ P 用紙
フロントページの続き (72)発明者 山田 修治 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 用紙装填部の最上端に位置する用紙の上
面に転接する部分円周面を有し、該部分円周面の接触摩
擦力により該用紙を一方向へ送出する給紙ローラと、 この給紙ローラによる用紙送出方向下流側に配設された
給紙検出手段と、 前記給紙ローラによる用紙送出量を電気信号で表す送出
量検出手段と、 前記送出量検出手段の出力に基づき、前記給紙検出手段
が用紙を検出した時点からの前記給紙ローラの回転量を
制御する制御手段とを具備することを特徴とする画像形
成装置。 - 【請求項2】 給紙ローラは断面扇形に形成されている
請求項1の画像形成装置。 - 【請求項3】 送出量検出手段は、給紙ローラと同期運
動するとともに、前記給紙ローラの部分円周面と対応す
る特定領域に表示手段を設けてなる動作部と、 この動作部の表示手段に干渉するとともに、その干渉に
よって得られたデータを2値の電気信号として出力する
検出部とにより構成されている請求項1の画像形成装
置。 - 【請求項4】 動作部は、給紙ローラと同軸上で一体回
転するとともに、該給紙ローラの部分円周面と対応する
特定領域に光透過部および/または光遮断部を設けてな
る回転部材により構成され、 検出部は前記回転部材の光透過部および/または光遮断
部に干渉するとともに、その干渉によって得られたデー
タを光電変換する光学的パルス発生器により構成されて
いる請求項3の画像形成装置。 - 【請求項5】 用紙装填部の最上端に位置する用紙の上
面に転接する部分円周面を有し、該部分円周面の接触摩
擦力により該用紙を一方向へ送出する給紙ローラと、 この給紙ローラによる用紙送出方向下流側に配設された
搬送ローラ対と、 前記給紙ローラと搬送ローラ対間の用紙搬送経路上に配
設されて用紙先端を検出する給紙検出手段と、 前記給紙ローラによる用紙送出量を電気信号で表す送出
量検出手段と、 この送出量検出手段の出力に基づき、前記給紙検出手段
が用紙を検出した時点から、更に前記給紙検出手段と前
記搬送ローラ対の少なくともニップ部までの距離に対応
する長さであって且つ前記給紙ローラの部分円周面が用
紙に転接しない長さだけ前記用紙を送出するように前記
給紙ローラの回転量を制御する制御手段とを具備するこ
とを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5060551A JPH06271145A (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5060551A JPH06271145A (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06271145A true JPH06271145A (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=13145543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5060551A Pending JPH06271145A (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06271145A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7357387B2 (en) | 2002-10-31 | 2008-04-15 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sheet feed device for feeding cut sheets while interposing shortened interval between successive fed two sheets |
US7607845B2 (en) | 2006-02-28 | 2009-10-27 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Printing device that reliably feeds recording medium from feeding cassette to conveying roller |
JP2010111443A (ja) * | 2008-11-04 | 2010-05-20 | Duplo Seiko Corp | 給紙装置 |
-
1993
- 1993-03-19 JP JP5060551A patent/JPH06271145A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7357387B2 (en) | 2002-10-31 | 2008-04-15 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sheet feed device for feeding cut sheets while interposing shortened interval between successive fed two sheets |
US7607845B2 (en) | 2006-02-28 | 2009-10-27 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Printing device that reliably feeds recording medium from feeding cassette to conveying roller |
JP2010111443A (ja) * | 2008-11-04 | 2010-05-20 | Duplo Seiko Corp | 給紙装置 |
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