JP2007204820A - 硬質皮膜およびその成膜方法 - Google Patents

硬質皮膜およびその成膜方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007204820A
JP2007204820A JP2006026444A JP2006026444A JP2007204820A JP 2007204820 A JP2007204820 A JP 2007204820A JP 2006026444 A JP2006026444 A JP 2006026444A JP 2006026444 A JP2006026444 A JP 2006026444A JP 2007204820 A JP2007204820 A JP 2007204820A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
hard
layer
hard coating
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006026444A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4950499B2 (ja
Inventor
Kenji Yamamoto
兼司 山本
Susumu Kujime
進 久次米
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2006026444A priority Critical patent/JP4950499B2/ja
Priority to US11/536,201 priority patent/US7763366B2/en
Priority to CNA2006101356540A priority patent/CN101012545A/zh
Priority to CN2011102522445A priority patent/CN102304692B/zh
Priority to DE102007003272A priority patent/DE102007003272B4/de
Priority to KR1020070010410A priority patent/KR100837031B1/ko
Publication of JP2007204820A publication Critical patent/JP2007204820A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4950499B2 publication Critical patent/JP4950499B2/ja
Priority to US13/552,018 priority patent/USRE44414E1/en
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/06Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the coating material
    • C23C14/0641Nitrides
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D37/00Tools as parts of machines covered by this subclass
    • B21D37/01Selection of materials
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/06Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the coating material
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/06Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the coating material
    • C23C14/0664Carbonitrides
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/30Self-sustaining carbon mass or layer with impregnant or other layer

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
  • Drilling Tools (AREA)

Abstract

【課題】従来知られている硬質皮膜の耐摩耗性をさらに向上させることのできる切削工具用硬質皮膜を提供することを目的とする。
【解決手段】工具の表面に被覆される硬質皮膜であって、(Cr1-a-bAlaSib)(Bxy1-x-y)からなり、それぞれの原子比が、
0<a≦0.4
0.05≦b≦0.35
0.25≦1−a−b≦0.9
0≦x≦0.15
0≦y≦0.5
または、(M1-a-bAlaSib)(Bxy1-x-y)からなり、それぞれの原子比が、
0.05≦a≦0.5
0.1<b≦0.35
0≦x≦0.15
0≦y≦0.5
(但し、Mは、TiとCr)
からなる硬質皮膜を提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、チップ、ドリル、エンドミル等の切削工具あるいは鍛造金型、打ち抜きパンチ等の工具の耐摩耗性を向上するための硬質皮膜およびその成膜方法に関するものである。
従来より、超硬合金、サーメットまたは高速度工具鋼を基材とする切削工具の耐摩耗性を向上させることを目的に、TiNやTiCN、TiAlN等の硬質皮膜をコーティングすることが行われている。特に、特許文献1に開示されるようなTiとAlの複合窒化(TiAlN)皮膜が、優れた耐摩耗性を示すことから、前記チタンの窒化物や炭化物、炭窒化物等からなる皮膜に代わって、高速切削用や焼き入れ鋼等の高硬度材切削用の切削工具に適用されつつある。また、特許文献2では、結晶構造や成分の異なる皮膜を積層させて耐摩耗性を向上させたり、特許文献3のように、TiAlSiN皮膜にCrを添加して、硬度や耐酸化性をより高めた皮膜も開示されている。
特許第2644710号公報 特開2005−213637号公報 特開2003−71611号公報
しかしながら、近年の被削材の高硬度化や切削速度の高速度化や、工具の表面温度が高温となる高速のドライ切削などの要求に伴い、工具の硬度や耐酸化性、すなわち耐摩耗性をさらに改善する硬質皮膜が求められている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、従来知られている硬質皮膜の耐摩耗性をさらに向上させることのできる工具用硬質皮膜およびその成膜方法を提供することを目的とする。
優れた耐摩耗性を有する(CrAlSi)(BCN)系皮膜、または、これにTiを含む皮膜は、従来はAlの含有量の多い皮膜が開発されていたが、AlやSiを多く添加した場合、皮膜の結晶構造が六方晶あるいは非晶質化による軟質化を引き起こすことが多かった。本発明者らは、Alの含有量を従来よりも少なくし、Si量を増加させることで、本質的に硬度や耐酸化性の優れた皮膜を得ることを見出し、さらに、その組成で好適な結晶構造を持つ皮膜を形成する方法に関しても検討を重ね、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の硬質皮膜は、工具の表面に被覆される硬質皮膜であって、組成が(Cr1-a-bAlaSib)(Bxy1-x-y)からなり、それぞれの原子比が、
0<a≦0.4
0.05≦b≦0.35
0.25≦1−a−b≦0.9
0≦x≦0.15
0≦y≦0.5
であることを特徴としている。
また、請求項2に記載の硬質皮膜は、工具の表面に被覆される硬質皮膜であって、組成が(M1-a-bAlaSib)(Bxy1-x-y)からなり、それぞれの原子比が、
0.05≦a≦0.5
0.1<b≦0.35
0≦x≦0.15
0≦y≦0.5
(但し、Mは、TiとCr)
であることを特徴としている。
これにより、本質的に硬度や耐酸化性の優れた皮膜を得ることができ、また皮膜の結晶構造において、六方晶や非晶質の生成を抑えることができる。
請求項3に記載の硬質皮膜は、請求項1または請求項2に記載の硬質皮膜であって、皮膜中に酸素を含有していることを特徴としている。
また、請求項4に記載の硬質皮膜は、請求項3に記載の硬質皮膜であって、(Bxy1-x-y-zz)からなる部分の原子比が、
0≦x≦0.15
0≦y≦0.5
0<z≦0.5
0.35≦1−x−y−z<1
であり、かつ表面側に形成されていることを特徴としている。
これにより、皮膜は化学的に安定するので、工具の表面温度が高温となる高速・ドライ切削等においても、耐酸化性を向上させることができる。
請求項5に記載の硬質皮膜は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の硬質皮膜であって、当該組成の範囲において互いに異なる組成の硬質皮膜が2層以上形成されていることを特徴としている。
これにより、工具の直上には硬度を重視した皮膜を、表面側には耐酸化性を重視した皮膜を被覆するなど、用途に応じて好適な皮膜を選定し、組み合わせることができる。
請求項6に記載の硬質皮膜は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の硬質皮膜の片面側または両面側に、4A族、5A族、6A族、AlおよびSiから選択され、前記硬質皮膜とは組成の異なる金属窒化物層、金属炭化物層、金属ホウ化物層、金属炭窒化物層、金属炭ホウ化物層、金属ホウ窒化物層、金属炭ホウ化窒化物層よりなる群から選択される層が積層されていることを特徴としている。
また、請求項7に記載の硬質皮膜は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の硬質皮膜の片面側または両面側に、4A族、5A族、6A族、AlおよびSiよりなる群から選択される少なくとも1種の金属を含む金属層または合金層が積層されていることを特徴としている。
これにより、工具基材に合せて密着性の高い皮膜を工具の直上に形成したり、利用環境に応じて耐食性の高い皮膜と積層するなど、本発明の特性を生かしつつ選択性をさらに広げることができる。また組成が異なれば、すなわち結晶構造の異なる皮膜が好適に積層され、さらに耐摩耗性が向上する場合も多い。
請求項8に記載の硬質皮膜は、請求項6または請求項7に記載の硬質皮膜が、さらに1以上積層されていることを特徴としている。
これにより、他の組成の皮膜が持つ特性を維持しながら、耐摩耗性をさらに向上させることができる。
請求項9に記載の硬質皮膜は、結晶構造が岩塩構造であることを特徴としている。
これにより、耐摩耗性に優れた好適な皮膜を得ることができる。
請求項10に記載の硬質皮膜の成膜方法は、アンバランストスパッタリング法あるいは磁場を印加する機構を有したカソード型アークイオンプレーティング法であることを特徴としている。
また請求項11に記載の硬質皮膜の成膜方法は、ターゲットの蒸発面にほぼ直交して前方に発散ないし平行に進行する磁力線を形成し、この磁力線によって被処理体近傍における成膜ガスのプラズマ化を促進しつつ成膜することを特徴としている。
これにより、耐摩耗性に優れた好適な結晶構造の皮膜を形成することができる。
本発明に係る硬質皮膜は、切削工具等の硬度や耐酸化性、すなわち耐摩耗性をさらに向上させることができる。また本発明に係る硬質皮膜の成膜方法は、耐摩耗性に優れた好適な結晶構造の皮膜を形成することができる。
以下、本発明に係る硬質皮膜を実施するための最良の形態について説明する。
本発明に係る硬質皮膜は、チップ、ドリル、エンドミル等の切削工具あるいは鍛造金型、打ち抜きパンチ等の工具の表面に被覆されて使用されるものである。ここで使用される工具は、超硬合金、サーメットまたは高速度工具鋼等を基材としている。
(皮膜の組成・構造)
まず(CrAlSi)(BCN)系皮膜の組成について説明する。
アルミニウムAlの含有量は原子比で0.4以下とし、好ましくは0.35以下である。全く添加しない場合は、耐酸化性や硬度が低くなることから、0.05以上の添加が好ましく、0.15以上がより望ましい。
珪素Siに関しても0.05以上、0.35以下とし、好ましくは0.1以上、0.25以下である。
クロムCrについては、Al+Siの残量に相当し、耐酸化性と結晶構造に強く影響を及ぼす。AlとSiの合計量は、0.3以上、0.6以下が好ましく、0.4以上、0.55以下がより望ましい。
同様に、チタンTiを含む(TiCrAlSi)(BCN)系皮膜の組成は次の通りである。
Alの含有量は0.05以上、0.5以下とし、Siは0.1より大きく、0.35以下である。AlまたはSiが前記下限の量を下回った場合は、耐酸化性や硬度の改善効果が低くなる。また、AlとSiの合計量は、0.2以上、0.7以下が好ましく、0.3以上、0.6以下がより望ましい。
TiとCrの添加量は、前記のAl+Siの残量に相当し、0.15以上とする。また、TiとCrの比率は、特に制限はないが、TiがCrよりも相対的に多い場合は、硬度がより高くなり、逆にCrの方が多い場合には、硬度はやや低下する一方で、耐酸化性は向上することから、目的に応じて使い分けることができる。
窒素Nは、本発明の硬質皮膜の基本成分となり、原子比で0.35以上である。ホウ素Bあるいは炭素Cの添加は、硬質皮膜の特性を変化させ、目的に応じて制御可能である。
ホウ素Bは添加により、Nと結合して潤滑性を有するB−N結合を生成し、摩擦力を下げて耐摩耗性を向上させたり、金属と結合して硬質ホウ化物(TiB2等)を形成し、硬度を上昇させる効果がある。過度に添加すると皮膜の非晶質化を招くので、Bの添加量は原子比で0.15以下とし、好ましくは0.1以下である。
炭素Cに関しては、添加により硬質炭化物を形成し、皮膜の硬度を増加することができる。過度の添加は、未反応のCや不安定なAl−C結合を生成するため、Cの添加量は0.5以下とし、好ましくは0.4以下である。
上記により、本発明の硬質皮膜の組成に関する組合せは以下の通りとなり、それぞれの特性は後記する実施例の結果に示される。
(CrAlSi)N、(CrAlSi)(BN)、(CrAlSi)(CN)、(CrAlSi)(BCN)、(TiCrAlSi)N、(TiCrAlSi)(BN)、(TiCrAlSi)(CN)、(TiCrAlSi)(BCN)
前記した硬質皮膜に、その特性を損なわない範囲で、皮膜中に酸素を導入し、酸化物含有皮膜とすることができる。皮膜中に酸素が導入された場合、皮膜の硬度は低下するものの、化学的に安定するので、金属系材料の切削加工において、被削材との反応性が低下し、耐酸化性が向上する。従って、酸素導入層は皮膜の被削材に接する部分、すなわち表面側に形成するのが有効である。表面側に酸素導入層を形成する方法は、成膜中に導入する窒素を、最後に、窒素+酸素に切り替えればよい。酸素を過度に添加すると皮膜硬度の極端な低下により耐摩耗性が劣化することから、酸素量は原子比で0.5以下とし、0.4以下であることが好ましい。なお酸素を導入した場合でも、基本成分である窒素の含有量は0.35以上とする。
さらに本発明は、前記した硬質皮膜を、当該組成の範囲において互いに異なる組成で2層以上積層させて用いることもできる。また用途によっては、前記硬質皮膜または前記積層された皮膜と、4A族、5A族、6A族およびAl、Siから選択され、前記硬質皮膜とは組成の異なる金属窒化物層、金属炭化物層、金属ホウ化物層、金属炭窒化物層、金属炭ホウ化物層、金属ホウ窒化物層、金属炭ホウ化窒化物層よりなる群から選択される層とを積層させてもよい。これらの層は例えば、TiN、TiAlN、TiCrAlN、CrAlSiN、TiCrAlSiN、TiCN、TiAlCN、TiCrAlCN、TiC、TiB2、TiBCN、TiCrAlBNの皮膜が挙げられる。
また、前記積層皮膜を含む本発明の硬質皮膜は、その片面側または両面側に、4A族、5A族、6A族、AlおよびSiよりなる群から選択される少なくとも1種の金属を含む金属層または合金層が積層されていてもよい。前記4A族、5A族、6A族の金属として、Cr、Ti、Nb等が挙げられ、合金としてはTi−Al等を用いることができる。
前記にて積層された皮膜は、当該積層をさらに1以上積層されるのが好ましい。それによって本発明の硬質皮膜や他の組成の皮膜の持つ特性をさらに向上させることができる。
本発明の硬質皮膜の結晶構造は、岩塩構造型が好ましい。軟質な六方晶構造や非晶質の形成を抑制して、岩塩型硬質皮膜を被覆することにより、耐摩耗性に優れた工具が得られる。
また、硬質皮膜の膜厚は、単層の場合であっても、複数の層を積層した場合でも、0.5μm以上、20μm以下である。0.5μm未満の薄い膜厚の場合は耐摩耗性が弱く、一方20μmを超える膜厚の場合は、切削作業中に皮膜の欠損や剥離が発生してしまう。より望ましくは、1μm以上、15μm以下である。なお積層の場合は、1層当りの膜厚は3000nm未満とし、好ましくは1000nm以下、より望ましくは500nm以下である。
(成膜方法・装置)
さらに、結晶構造が好適な岩塩構造型の硬質皮膜を形成するための蒸発源としては、スパッタリング方式では図1に示すようなアンバランストマグネトロンスパッタリング蒸発源2Sあるいは、アーク方式では図2(a)または(b)に示す磁場を印加する機構を付与したアーク式蒸発源2Aが挙げられる。これらは図1または図2に示すように、蒸発源前方にターゲット6の垂線方向にほぼ平行に磁力線が形成されている。蒸発源前方に形成されるプラズマ中に存在する電子が磁力線によってサイクロトロン運動を行い、ガス種のイオン化が促進される。高いイオン密度は皮膜の緻密化、高硬度化に寄与する。スパッタリング法の場合は、従来のバランストマグネトロン方式では、本発明の皮膜を形成するのが困難であり、アーク法では従来のように磁場がターゲットの裏側に配置されたカソード蒸発源では本発明の皮膜を製作するのは困難であり、磁石がターゲットの横または前方に配置されて、ターゲット蒸発面にほぼ直交して前方に発散ないし平行に進行する磁力線を形成し、この磁力線によって成膜ガスのプラズマ化を促進することが本発明の硬質皮膜を形成する上で大変有効である。
本発明を実施する形態の一例として、図3にアークイオンプレーティング(AIP)装置を示しながら簡単に説明する。
このAIP装置は、真空排気する排気口11と、成膜ガスおよび希ガスを供給するガス供給口12とを有する真空容器1と、アーク放電によって陰極を構成するターゲットを蒸発させてイオン化するアーク式蒸発源2Aと、コーティング対象である被処理体(切削工具)Wと支持する支持台3と、この支持台3と前記真空容器1との間で支持台3を通して被処理体Wに負のバイアス電圧を印加するバイアス電源4とを備えている。本発明の実施に際しては、供給するガスは、成膜成分に合せて窒素(N2)、メタン(CH4)、酸素(O2)等の成膜ガスと、アルゴン等の希ガスとの混合ガスが使用される。
アーク式蒸発源2は、陰極を構成するターゲット6と、このターゲット6と陽極を構成する真空容器1との間に接続されたアーク電源7と、ターゲット6の蒸発面Sにほぼ直交して前方に発散ないし平行に進行し、被処理体Wの近傍まで伸びる磁力線を形成する磁界形成手段としての磁石(永久磁石)8とを備えている。被処理体Wの近傍付近における磁束密度としては、被処理体Wの中心部において磁束密度が10G(ガウス)以上、好ましくは30G以上とするのが良い。なお、蒸発面にほぼ直交するとは、蒸発面の垂線方向に対して0°を含み、30°程度以下の角度をなすことを意味する。
図2(b)は、本発明の実施に供するアーク式蒸発源要部の一例を拡大した断面概略図であるが、磁界形成手段としての磁石8は、ターゲット6の蒸発面Sを取り囲むように配置されている。磁界形成手段としては、前記磁石に限らず、コイルとコイル電源とを備えた電磁石でも良い。また、磁石の配置場所は、図2(a)に示すように、ターゲット6の蒸発面Sの前方(被処理体W側)を取り囲むように設けてもよい。
本発明で使用するAIP装置のアーク式蒸発源と、従来のそれとの磁場構造の違いは、成膜ガスのプラズマの広がり方の違いにある。
図2(b)に示すように、放電で発生した電子eの一部が磁力線に巻き付くように運動を行い、この電子が成膜ガスを構成する窒素分子等と衝突することによって成膜ガスがプラズマ化する。従来の蒸発源では、磁力線がターゲット近傍に限られるため、上記のようにして生成された成膜ガスのプラズマの密度はターゲット近傍が最も高く、被処理体の近傍ではプラズマ密度がかなり低いものとなっている。これに対し、本発明で使用する蒸発源2Aでは、磁力線が被処理体Wにまで伸びるため、被処理体W近傍における成膜ガスのプラズマ密度が従来の蒸発源に比べ格段に高いものとなっている。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
(実施例1)
前記図3に示すAIP装置のカソードに金属元素〔Cr、Al、Si〕からなる合金ターゲット6を取り付け、被処理体Wとして鏡面研摩した超硬合金製チップ、白金箔(0.1mm厚み)および超硬合金製スクエアエンドミル(直径10mm、6枚刃)を取り付け、真空容器1内を真空状態にした。その後、真空容器1内にあるヒータで被処理体Wの温度を550℃に加熱し、窒素ガスを導入して真空容器1内の圧力を4Paにしてアーク放電を開始し、基板(被処理体W)の表面に膜厚3μmの皮膜を形成した。皮膜中にBを含有させるときは、前記合金ターゲットにBを混合し、CおよびOを含有させるときは、成膜ガス中に、各々CH4およびO2ガスを導入した。なお、成膜中にアース電位に対して基板(被処理体W)がマイナス電位となるよう−30〜−100Vのバイアス電圧を基板(被処理体W)に印加した。
成膜終了後、皮膜の成分組成、結晶構造、ビッカース硬度および酸化開始温度を調べた。皮膜の成分組成はEPMA(質量吸収係数補正)により測定した。また、結晶構造はX線回折により同定した。さらに耐摩耗性を評価すべく、硬質皮膜を形成したエンドミルを用い、以下の条件で切削試験を行って刃先逃げ面の摩耗量(摩耗幅)を測定した。摩耗量(摩耗幅)が小さいほど、耐摩耗性に優れている。また、形成した皮膜の耐酸化性に関しては、白金箔上に形成したサンプルを人工空気(乾燥空気)中にて、4℃/分の速度で加熱し、酸化による重量増加曲線を作成し、その曲線上で、重量増加が生じる温度を、酸化開始温度とした。酸化開始温度が高いほど、被削材との反応性が低下し、耐酸化性に優れている。
切削条件
被削材:SKD61(HRC50)
切削速度:300m/分
刃送り:0.05mm/刃
軸切り込み:5mm
径方向切り込み:1.0mm
切削長:150m
その他:ダウンカット、ドライカット、エアブローのみ
評価:刃先逃げ面の摩耗量(摩耗幅)
表1に実施例1の評価結果を示す。表1の記載で、結晶構造のCは岩塩型を指し、Hは六方晶、Aは非晶質、C+Hは岩塩型と六方晶の混合体の構造を示す。前記したように、岩塩型結晶構造の皮膜が最も好ましいが、C+Hであっても高い硬度を持つ皮膜もある。
ここで番号1と2のサンプルは、従来型のTiNやTiAlN系硬質皮膜である。
番号3から19のサンプルは、Crを必須成分としAlとSiの量を変化させた金属窒化物の皮膜であるが、ここで明らかなように、Alが相対的に多い場合は、一定量のSiを含んでいても、硬度も酸化開始温度も低く、すなわち摩耗量が多くなる。またSiが相対的に多い場合は、非晶質化を起こし、硬度は低い。
前記金属窒化物をベースとして、番号20から24はホウ素Bを、番号25から29は炭素Cを、また番号31から36は酸素Oの含有量を変化させたときのサンプルであり、これらから、それぞれの元素の好ましい含有量が得られる。
Figure 2007204820
(実施例2)
上記と同様に、〔Ti、Cr、Al、Si〕からなるターゲット合金から成膜を行った。なおこの実施例2での切削条件は以下の通りである。
切削条件
被削材:SKD11(HRC60)
切削速度:150m/分
刃送り:0.05mm/分
軸切り込み:5mm
径方向切り込み:0.3mm
切削長:50m
その他:ダウンカット、ドライカット、エアブローのみ
評価:刃先逃げ面の摩耗量(摩耗幅)
実施例2の評価結果を表2に示す。Tiを含む場合であっても、実施例1と同様の効果が得られた。
Figure 2007204820
(実施例3)
前記図3に示すAIP装置に複数の本実施例におけるアーク式蒸発源(図示なし)を取り付け、各々の蒸発源には異なる合金ターゲットを取り付け、表3に示す積層型の皮膜を形成した。表3で、層2は本発明の請求項1または2に記載した組成の皮膜であり、層1は、請求項6から8に記載した、前記皮膜と積層される他の皮膜である。なお層1が基板(被処理体W)上の皮膜であり、その上(表面側)に層2の皮膜が形成される。また積層数とは、層1と層2との1対を積層数1と数えた。積層数が複数の皮膜は、前記の異なる合金ターゲットを交互に蒸発させ、成膜ガスを生成した。被処理体Wとして鏡面研摩した超硬合金製チップ、白金箔(0.1mm厚み)および超硬合金製スクエアエンドミル(直径10mm、6枚刃)を取り付け、真空容器1内を真空状態にした。その後、真空容器1内にあるヒータで被処理体Wの温度を550℃に加熱し、窒素ガスを導入して真空容器1内の圧力を4Paにして、アーク放電を開始し、基板(非処理体W)上に膜厚3μmの積層皮膜を形成した(一部に、単層または6μmの例外あり)。皮膜中にCおよびOを含有させるときは、各々CH4およびO2ガスを導入した。なお、成膜中にアース電位に対して基板(非処理体)がマイナス電位となるよう−30〜−100Vのバイアス電圧を基板(非処理体)に印加した。
成膜終了後、実施例1および2(番号1から18のサンプルは実施例1、番号21から35のサンプルは実施例2)と同様の評価を行った結果を表3に示す。
ここで、番号3〜12と番号23〜31のサンプルは、請求項6に関連し、番号13〜15と番号32〜34は請求項7に関連し、いずれも耐摩耗性に優れた硬質皮膜が得られている。また積層数が1より大きいサンプルは、請求項8の効果を示しており、特に、同じ組成で膜厚と積層数を変化させた番号6〜12と番号25〜31の例を見ると、一層当りの膜厚を薄くしてある程度の積層数とすることは、硬度および耐酸化性を向上させる効果が伺える。
Figure 2007204820
(実施例4)
図3に示すAIP装置に図1、図2に示す本発明および従来(図示なし)のスパッタおよびアーク蒸発源を取り付け、ターゲットとして表4に示す組成の各種<Ti、Cr、Al、Si>ターゲットを使用して、実施例1と同様の基材に成膜を実施した。アーク蒸発源使用時の成膜条件は実施例1および2と同様であり、スパッタ源使用時の成膜条件は、真空容器1内にあるヒータで被処理体Wの温度を550℃に加熱し、Ar−窒素ガス(窒素比率35vol%)を導入して真空容器1内の圧力を0.6Paにしてスパッタ放電を開始して、皮膜を形成した。皮膜形成後、実施例1および2(番号1から18のサンプルは実施例1、番号21から38のサンプルは実施例2)と同様の評価を実施した。
表4にて明らかなように、スパッタ法とアーク法のいずれの場合でも、同じ組成で本実施と従来例とを比較して、結晶構造、硬度、酸化開始温度および摩耗量の全ての要素において、本実施例が優れていることが分かる。
Figure 2007204820
本発明の実施に供するスパッタリング式蒸発源要部の一例の断面概略図である。 本発明の実施に供するアーク式蒸発源要部の一例の断面概略図である。 本発明の実施形態の一例であるアークイオンプレーティング(AIP)装置の概略図である。
符号の説明
1 真空容器
2A、2S アーク式蒸発源
3 支持台
4 バイアス電源
6 ターゲット
7 アーク電源
8 磁石(磁界形成手段)
9 電磁石(磁界形成手段)
11 排気口
12 ガス供給口
W 被処理体
S ターゲットの蒸発面

Claims (11)

  1. 工具の表面に被覆される硬質皮膜であって、組成が(Cr1-a-bAlaSib)(Bxy1-x-y)からなり、それぞれの原子比が、
    0<a≦0.4
    0.05≦b≦0.35
    0.25≦1−a−b≦0.9
    0≦x≦0.15
    0≦y≦0.5
    であることを特徴とする硬質皮膜。
  2. 工具の表面に被覆される硬質皮膜であって、組成が(M1-a-bAlaSib)(Bxy1-x-y)からなり、それぞれの原子比が、
    0.05≦a≦0.5
    0.1<b≦0.35
    0≦x≦0.15
    0≦y≦0.5
    (但し、Mは、TiとCr)
    であることを特徴とする硬質皮膜。
  3. 請求項1または2に記載の硬質皮膜であって、皮膜中に酸素を含有していることを特徴とする硬質皮膜。
  4. 請求項3に記載の硬質皮膜であって、(Bxy1-x-y-zz)からなる部分の原子比が、
    0≦x≦0.15
    0≦y≦0.5
    0<z≦0.5
    0.35≦1−x−y−z<1
    であり、かつ表面側に形成されていることを特徴とする硬質皮膜。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の硬質皮膜であって、当該組成の範囲において互いに異なる組成の硬質皮膜が2層以上形成されていることを特徴とする硬質皮膜。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の硬質皮膜の片面側または両面側に、4A族、5A族、6A族、AlおよびSiから選択され、前記硬質皮膜とは組成の異なる金属窒化物層、金属炭化物層、金属ホウ化物層、金属炭窒化物層、金属炭ホウ化物層、金属ホウ窒化物層、金属炭ホウ化窒化物層よりなる群から選択される層が積層されていることを特徴とする硬質皮膜。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の硬質皮膜の片面側または両面側に、4A族、5A族、6A族、AlおよびSiよりなる群から選択される少なくとも1種の金属を含む金属層または合金層が積層されていることを特徴とする硬質皮膜。
  8. 請求項6または請求項7に記載の硬質皮膜は、当該積層された層がさらに1以上積層されていることを特徴とする硬質皮膜。
  9. 前記硬質皮膜は、結晶構造が岩塩構造であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の硬質皮膜。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の硬質皮膜の成膜方法であって、アンバランストスパッタリング法あるいは磁場を印加する機構を有したカソード型アークイオンプレーティング法であることを特徴とする硬質皮膜の成膜方法。
  11. 請求項10に記載の成膜方法は、ターゲットの蒸発面にほぼ直交して前方に発散ないし平行に進行する磁力線を形成し、この磁力線によって被処理体近傍における成膜ガスのプラズマ化を促進しつつ成膜することを特徴とする硬質皮膜の成膜方法。
JP2006026444A 2006-02-03 2006-02-03 硬質皮膜およびその成膜方法 Expired - Fee Related JP4950499B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006026444A JP4950499B2 (ja) 2006-02-03 2006-02-03 硬質皮膜およびその成膜方法
US11/536,201 US7763366B2 (en) 2006-02-03 2006-09-28 Hard coating film and method for forming the same
CN2011102522445A CN102304692B (zh) 2006-02-03 2006-10-20 硬质保护膜及其形成方法
CNA2006101356540A CN101012545A (zh) 2006-02-03 2006-10-20 硬质保护膜及其形成方法
DE102007003272A DE102007003272B4 (de) 2006-02-03 2007-01-23 Hartstoffbeschichtungsschicht
KR1020070010410A KR100837031B1 (ko) 2006-02-03 2007-02-01 경질 피막 및 이의 성막 방법
US13/552,018 USRE44414E1 (en) 2006-02-03 2012-07-18 Hard coating film and method for forming the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006026444A JP4950499B2 (ja) 2006-02-03 2006-02-03 硬質皮膜およびその成膜方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007204820A true JP2007204820A (ja) 2007-08-16
JP4950499B2 JP4950499B2 (ja) 2012-06-13

Family

ID=38266136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006026444A Expired - Fee Related JP4950499B2 (ja) 2006-02-03 2006-02-03 硬質皮膜およびその成膜方法

Country Status (5)

Country Link
US (2) US7763366B2 (ja)
JP (1) JP4950499B2 (ja)
KR (1) KR100837031B1 (ja)
CN (2) CN101012545A (ja)
DE (1) DE102007003272B4 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009202300A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Union Tool Co 切削工具用硬質皮膜
JP2010012564A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Hitachi Tool Engineering Ltd 硬質皮膜被覆切削工具
JP2011080101A (ja) * 2009-10-02 2011-04-21 Kobe Steel Ltd 硬質皮膜、塑性加工用金型、塑性加工方法、及び硬質皮膜用ターゲット
JP2012011393A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Kobe Steel Ltd せん断用金型及びその製造方法
WO2012165696A1 (ko) * 2011-06-03 2012-12-06 한국야금 주식회사 절삭공구용 코팅층
JP2013046954A (ja) * 2011-05-24 2013-03-07 Mitsubishi Materials Corp 耐欠損性と耐摩耗性にすぐれた表面被覆切削工具
JP2014087861A (ja) * 2012-10-29 2014-05-15 Mitsubishi Materials Corp 耐欠損性と耐摩耗性にすぐれた表面被覆切削工具
JP2019131861A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 三菱日立ツール株式会社 硬質皮膜、硬質皮膜被覆工具及びその製造方法

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100419117C (zh) * 2004-02-02 2008-09-17 株式会社神户制钢所 硬质叠层被膜、其制造方法及成膜装置
JP5096715B2 (ja) 2006-09-21 2012-12-12 株式会社神戸製鋼所 硬質皮膜および硬質皮膜被覆工具
JP2009039838A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Mitsubishi Materials Corp 表面被覆切削工具
US8080324B2 (en) * 2007-12-03 2011-12-20 Kobe Steel, Ltd. Hard coating excellent in sliding property and method for forming same
PT2524066T (pt) 2010-01-11 2018-12-24 Iscar Ltd Ferramenta de corte revestida
EP2363509A1 (en) * 2010-02-28 2011-09-07 Oerlikon Trading AG, Trübbach Synthesis of metal oxides by reactive cathodic arc evaporation
CN101831616B (zh) * 2010-05-11 2012-01-04 广东工业大学 一种纳米复合钛铬硅氮化物刀具涂层及其制备方法
CN101831615B (zh) * 2010-05-11 2011-11-09 广东工业大学 一种纳米复合钛铬铝硅氮化物刀具涂层及其制备方法
CN102259206A (zh) * 2010-05-25 2011-11-30 中国砂轮企业股份有限公司 镀膜微钻针、其制备方法及使用其的钻孔方法
CN102373431A (zh) * 2010-08-26 2012-03-14 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 铝合金表面防腐处理方法及其制品
CN103339282A (zh) * 2011-02-01 2013-10-02 Osg株式会社 硬质层叠被膜
KR101544660B1 (ko) * 2011-02-01 2015-08-17 오에스지 가부시키가이샤 경질 적층 피막
US8691374B2 (en) * 2011-09-14 2014-04-08 Kennametal Inc. Multilayer coated wear-resistant member and method for making the same
US9464347B2 (en) * 2012-04-16 2016-10-11 Oerlikon Surface Solutions Ag, Pfaffikon High performance tools exhibiting reduced crater wear in particular by dry machining operations
US9528186B2 (en) * 2013-02-07 2016-12-27 Mitsubishi Heavy Industries Machine Tool Co., Ltd. Surface-coating material, cutting tool in which said material is used, and working machine in which said material is used
EP2977131B1 (en) * 2013-03-22 2019-01-02 Mitsubishi Materials Corporation Surface-coated cutting tool
WO2015041802A1 (en) 2013-09-18 2015-03-26 United Technologies Corporation Article having coating including compound of aluminum, boron and nitrogen
JP5742042B2 (ja) * 2013-10-31 2015-07-01 住友電工ハードメタル株式会社 表面被覆窒化硼素焼結体工具
JP6593776B2 (ja) * 2015-01-22 2019-10-23 三菱マテリアル株式会社 表面被覆切削工具
DE102016221363A1 (de) 2016-09-09 2018-03-15 MAPAL Fabrik für Präzisionswerkzeuge Dr. Kress KG Bohrwerkzeug und Verfahren zum Herstellen von Bohrungen
CN108179393B (zh) * 2018-01-18 2020-07-28 合肥永信等离子技术有限公司 一种CrAlSiCON纳米复合涂层及其制备方法
GB201802468D0 (en) * 2018-02-15 2018-04-04 Rolls Royce Plc Coated substrate
CN108977775B (zh) * 2018-07-18 2020-11-03 南京理工大学 一种TiAlSiN涂层刀具制备工艺
CN110857465B (zh) * 2018-08-22 2021-11-19 赣州澳克泰工具技术有限公司 刀具及其制造方法
CN109234694B (zh) * 2018-10-29 2020-12-11 中国科学院宁波材料技术与工程研究所 一种抗高温水蒸气腐蚀的纳米梯度复合多层涂层及其制备方法和应用
CN114369800A (zh) * 2021-12-22 2022-04-19 广东工业大学 一种TiAlSiN、CrAlSiN纳米复合涂层的制备方法
CN116288191A (zh) * 2023-03-14 2023-06-23 纳狮新材料有限公司杭州分公司 一种高温抗氧化AlTiN基纳米涂层及其制备方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003071611A (ja) * 2001-06-19 2003-03-12 Kobe Steel Ltd 切削工具用硬質皮膜およびその製造方法並びに硬質皮膜形成用ターゲット
JP2003321764A (ja) * 2002-05-01 2003-11-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 耐高温酸化に優れた高耐摩耗性・高硬度皮膜
JP2004106183A (ja) * 2003-12-09 2004-04-08 Hitachi Tool Engineering Ltd 硬質皮膜被覆工具及びその製造方法
JP2005139515A (ja) * 2003-11-07 2005-06-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 耐摩耗性硬質皮膜
JP2005344148A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Sumitomo Electric Ind Ltd 耐摩耗性被膜およびこれを用いた表面被覆切削工具
JP2007152456A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Mitsubishi Materials Corp 高硬度鋼の高速切削加工で硬質被覆層がすぐれた耐摩耗性を発揮する表面被覆切削工具

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02194159A (ja) 1988-03-24 1990-07-31 Kobe Steel Ltd 耐摩耗性皮膜形成方法
US5126030A (en) 1990-12-10 1992-06-30 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Apparatus and method of cathodic arc deposition
ATE441737T1 (de) * 2000-12-28 2009-09-15 Kobe Steel Ltd Target zur bildung einer hartschicht
JP3598074B2 (ja) * 2001-05-11 2004-12-08 日立ツール株式会社 硬質皮膜被覆工具
JP2003071600A (ja) 2001-08-30 2003-03-11 Global Nuclear Fuel-Japan Co Ltd 粉末成形機のホールドアップカム装置
JP3669700B2 (ja) 2002-11-19 2005-07-13 日立ツール株式会社 硬質皮膜
ATE355395T1 (de) 2002-11-19 2006-03-15 Hitachi Tool Eng Hartstoffschicht und damit beschichtetes werkzeug
JP3640310B2 (ja) 2002-11-25 2005-04-20 日立ツール株式会社 硬質皮膜
JP4114741B2 (ja) 2002-11-19 2008-07-09 日立ツール株式会社 チタンクロム化合物皮膜被覆工具
JP4205546B2 (ja) * 2003-09-16 2009-01-07 株式会社神戸製鋼所 耐摩耗性、耐熱性および基材との密着性に優れた積層皮膜の製造方法
JP2004130514A (ja) 2004-01-23 2004-04-30 Hitachi Tool Engineering Ltd 硬質皮膜被覆工具及びその製造方法
JP4448342B2 (ja) 2004-02-02 2010-04-07 株式会社神戸製鋼所 微細結晶硬質皮膜
JP2004256922A (ja) 2004-05-19 2004-09-16 Hitachi Tool Engineering Ltd 硬質皮膜

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003071611A (ja) * 2001-06-19 2003-03-12 Kobe Steel Ltd 切削工具用硬質皮膜およびその製造方法並びに硬質皮膜形成用ターゲット
JP2003321764A (ja) * 2002-05-01 2003-11-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 耐高温酸化に優れた高耐摩耗性・高硬度皮膜
JP2005139515A (ja) * 2003-11-07 2005-06-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 耐摩耗性硬質皮膜
JP2004106183A (ja) * 2003-12-09 2004-04-08 Hitachi Tool Engineering Ltd 硬質皮膜被覆工具及びその製造方法
JP2005344148A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Sumitomo Electric Ind Ltd 耐摩耗性被膜およびこれを用いた表面被覆切削工具
JP2007152456A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Mitsubishi Materials Corp 高硬度鋼の高速切削加工で硬質被覆層がすぐれた耐摩耗性を発揮する表面被覆切削工具

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009202300A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Union Tool Co 切削工具用硬質皮膜
JP2010012564A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Hitachi Tool Engineering Ltd 硬質皮膜被覆切削工具
JP2011080101A (ja) * 2009-10-02 2011-04-21 Kobe Steel Ltd 硬質皮膜、塑性加工用金型、塑性加工方法、及び硬質皮膜用ターゲット
US8475941B2 (en) 2009-10-02 2013-07-02 Kobe Steel, Ltd. Hard film, plastic working die, plastic working method, and target for hard film
US8741114B2 (en) 2009-10-02 2014-06-03 Kobe Steel, Ltd Hard film, plastic working die, plastic working method, and target for hard film
JP2012011393A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Kobe Steel Ltd せん断用金型及びその製造方法
US9017830B2 (en) 2010-06-29 2015-04-28 Kobe Steel, Ltd. Shearing die and method for manufacturing the same
JP2013046954A (ja) * 2011-05-24 2013-03-07 Mitsubishi Materials Corp 耐欠損性と耐摩耗性にすぐれた表面被覆切削工具
WO2012165696A1 (ko) * 2011-06-03 2012-12-06 한국야금 주식회사 절삭공구용 코팅층
US8999532B2 (en) 2011-06-03 2015-04-07 Korloy Inc. Coating layer for cutting tools
JP2014087861A (ja) * 2012-10-29 2014-05-15 Mitsubishi Materials Corp 耐欠損性と耐摩耗性にすぐれた表面被覆切削工具
JP2019131861A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 三菱日立ツール株式会社 硬質皮膜、硬質皮膜被覆工具及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
USRE44414E1 (en) 2013-08-06
US7763366B2 (en) 2010-07-27
JP4950499B2 (ja) 2012-06-13
KR20070079915A (ko) 2007-08-08
KR100837031B1 (ko) 2008-06-10
CN102304692B (zh) 2013-10-09
DE102007003272A1 (de) 2007-08-16
DE102007003272B4 (de) 2011-06-16
US20070184306A1 (en) 2007-08-09
CN101012545A (zh) 2007-08-08
CN102304692A (zh) 2012-01-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4950499B2 (ja) 硬質皮膜およびその成膜方法
JP4112834B2 (ja) 切削工具用硬質皮膜を形成するためのターゲット
JP4112836B2 (ja) 切削工具用硬質皮膜を形成するためのターゲット
JP5138892B2 (ja) 硬質皮膜
JP4062583B2 (ja) 切削工具用硬質皮膜およびその製造方法並びに硬質皮膜形成用ターゲット
JP4758288B2 (ja) 硬質皮膜の製造方法
JP5909273B2 (ja) 硬質皮膜および硬質皮膜の製造方法
JP4939032B2 (ja) 硬質皮膜、および硬質皮膜の製造方法
JP5250706B2 (ja) 耐摩耗性に優れた硬質皮膜
JP4253169B2 (ja) 耐摩耗性に優れた硬質皮膜とその製造方法、および切削工具並びに硬質皮膜形成用ターゲット
JP6529262B2 (ja) 被覆工具
JP5261413B2 (ja) 硬質皮膜およびその形成方法
JP2004351586A (ja) 切削工具用硬質皮膜
JP4456374B2 (ja) 硬質皮膜及びその製造方法並びに硬質皮膜形成用ターゲット
JP4616213B2 (ja) 切削工具用硬質皮膜
JP2006249527A (ja) 硬質皮膜およびその形成方法
JP2005177952A (ja) 複合硬質皮膜被覆工具及びその製造方法
JP4346020B2 (ja) 硬質皮膜被覆工具
CN112805109A (zh) 切削工具及其制造方法
JP5416813B2 (ja) 硬質皮膜
JP2010095800A (ja) 硬質皮膜の製造方法
JP2011127164A (ja) 被膜、切削工具および被膜の製造方法
JP2005238402A (ja) 硬質皮膜被覆工具及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120309

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4950499

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees