JP2007169867A - 樹脂加工した炭素繊維シートおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】炭素繊維布帛にエラストマーまたはゴム等の柔軟性のある高分子化合物を含浸させ、ついでナイフコーターまたはパイプコーターを用いて余分な高分子化合物を掻き取り前期高分子化合物の含浸量を均一にした後、乾燥および/または熱処理して樹脂加工シートを製造する。
【選択図】なし
Description
一方で炭素繊維は、単繊維の直径が数マイクロメーターの細さであるので柔軟性があり、黒色で独特の光沢を持っていることから、その意匠性と柔軟性に注目してカバンやバッグ、衣服の一部、壁紙などに利用することが望まれていた。
また従来の炭素繊維ラミネートシートは、裁断、縫製、加工中に裁断部分からの毛羽立ちやホツレが発生し、縫製しにくく毛羽が空気中に飛散するなどの問題があった。
[1] 炭素繊維布帛に柔軟性のある高分子化合物を含浸させてなることを特徴とする樹脂加工シート、
[2] 炭素繊維布帛と柔軟性のある高分子化合物との比率が質量基準で95:5〜10:90である前記[1]に記載の樹脂加工シート、
[3] 柔軟性のある高分子化合物が、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン酢酸ビニル共重合体、シリコーン、合成ゴムまたは天然ゴムである前記[1]または[2]に記載の樹脂加工シート、
[4] 柔軟性のある高分子化合物が、エラストマーまたはゴムであることを特徴とする前記[1]または[2]に記載の樹脂加工シート、
[5] JIS L1096−2002 8.15.3A法に従い測定される縫目の滑りの最大孔の大きさが1.0mm以下である前記[1]〜[4]のいずれかに記載の樹脂加工シート。
[6] (a)JIS−L0849−2002 4.1.1の試験法に従い摩耗試験を行い、(b) JIS−L0896−2002 8.17.3(d)の判定方法によって判定される外観変化がA級である前記[1]〜[5]のいずれかに記載の樹脂加工シート、
[7] JIS L 1096−2002 8.19.2 B法(スライド法)に従い測定される剛軟性(自重垂下の長さ)が5.0mm以上である前記[1]〜[6]のいずれかに記載の樹脂加工シート、
[8] 炭素繊維布帛が炭素繊維織物である前記[1]〜[7]のいずれかに記載の樹脂加工シート、
[9] 炭素繊維織物の表面及びたて糸とよこ糸の交差部に柔軟性のある高分子化合物を含浸させてなることを特徴とする前記[8]に記載の樹脂加工シート、
[10] JIS L1096−2002 8.15.3 B法に従い測定される、たて糸およびよこ糸の一本を引き抜くときにかかる抵抗値がそれぞれ0.02N/TEX以上である前記[8]または[9]に記載の樹脂加工シート、
[11] 炭素繊維を20%以上含む炭素繊維布帛に柔軟性のある高分子化合物を含浸させてなることを特徴とする前記[1]〜[10]のいずれかに記載の樹脂加工シート、および
[12] 炭素繊維布帛を柔軟性のある高分子化合物溶液中に浸漬して前記炭素繊維布帛に前記高分子化合物を含浸させ、ついでナイフコーターまたはパイプコーターを用いて余分な前記高分子化合物溶液を掻き取り前記高分子化合物の含浸量を均一にした後、乾燥および/または熱処理することを特徴とする樹脂加工シートの製造方法、
に関する。
本発明の炭素繊維布帛は、通常、炭素繊維を20質量パーセント以上含む布帛である。さらに詳しくは、織物、編物(たて編み、丸編み)、不織布、フェルト、紙、紐などの炭素繊維布帛である。
前記炭素繊維としては、特に限定されないが、引張強度が1.9GPa以上、望ましくは2.5GPa以上である。例えば、レーヨン系炭素繊維、ポリアクリロニトリル系炭素繊維、リグニンポリビニルアルコール系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維などが挙げられる。本発明では、前記炭素繊維を、常法に従い製造してもよく、また、市販品を炭素繊維として用いてもよい。なお、市販品としては、例えば“トレカ”(商品名、東レ株式会社製)などが挙げられる。
前記炭素繊維は、通常、常法に従い糸条とされて、それぞれ炭素繊維織物のタテ糸およびヨコ糸に用いられるが、引き揃えや撚り、さらには扁平化などについては特に限定されず、種々の糸条が炭素繊維として用いられうる。
本発明の樹脂加工シートは、布帛として炭素繊維を20%以上含む布帛であってもよい。炭素繊維の割合が20%未満では、炭素繊維独特の色(黒色)や光沢が失われる。
炭素繊維布帛を構成する炭素繊維以外の繊維として、既存のナイロン、ポリエステル繊維でもよいし、高強力繊維でもよい。一般に高強力繊維は、本来の色や光沢が特長的であり、本発明の樹脂加工物の材料として適している。
本発明の炭素繊維布帛に用いる高強力繊維は、引張強度が1.9GPa以上、望ましくはスーパー繊維といわれる引張強度が2.5GPa以上であることが複合体の強度と剛性の面で望ましく、たとえば、パラ系アラミド繊維、ポリアリレート繊維(クラレ(株)製商品名:ベクトラン)、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維(東洋紡績(株)製商品名:ザイロン)などがある。パラ系アラミド繊維はパラ系全芳香族ポリアミド繊維であり、ポリパラフェニレンテレフタラミド繊維(東レ・デュポン(株)製商品名:ケブラー(R))やコポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタラミド繊維(帝人(株)製商品名:テクノーラ)、高強度ポリビニルアルコール繊維(ユニチカ(株)製商品名 ビニロンの高強度タイプ)、超高分子量ポリエチレン(東洋紡績(株)製商品名:ダイニーマ)等がある。
炭素繊維の布帛としての形態は、織物、経て編みよこ編みなどの編み物、フェルト、不織布、紙などであってもよい。中でも糸の繊維軸方向の曲がりが少なく、構造的に生地が伸び縮みしにくい織物が望ましい。
また、柔軟性のある高分子化合物には、樹脂加工シートの耐久性、耐薬品性を上げる為
に架橋剤を混合することができる。機能性、加工性、柔軟性を考慮し、紫外線吸収剤、難燃剤、可塑剤を添加することもできる。また、着色や表面の粘着性を考慮し、顔料や粘着防止剤を添加することもできる。
なお、柔軟性のある高分子化合物は、厚さ1.0mmのシートで、JIS L 1096−2002 8.19.2 B法(スライド法)に従い測定される剛軟性(自重垂下の長さ)が5.0mm以上であるのが好ましい。
このような含浸方法としては、例えば、常法に従い前記柔軟性のある高分子化合物を溶剤もしくは水性媒体に溶解もしくは乳化・分散したもの、または非溶媒系の柔軟性のある高分子化合物溶液中に前記炭素繊維織物を浸漬し、前記炭素繊維織物に前記柔軟性のある高分子物質を含浸させ、ついで、ナイフコーターやパイプコーター、スリット、ロールなどを用いて余分な前記高分子化合物溶液を掻きとって前記高分子化合物の含浸量を均一にした後、含浸物を乾燥及び/又は熱処理する方法などが挙げられる。図3にコーターで炭素繊維織物から前記高分子化合物溶液を掻き取る方法の概略を示す。図4にナイフコーターおよびパイプコーターの先端の形状の略図を示す。このようにして前記炭素繊維織物に前記柔軟性のある高分子化合物を含浸させることにより、炭素繊維織物の表面およびタテ糸とヨコ糸との交差部に、柔軟性のある高分子化合物を含浸させることができ、摩擦を受けると表面毛羽が発生したり、擦り減ったり、穴があいたりするのを防ぐことができ、さらに、炭素繊維織物の単繊維の切断した端部(毛羽)が、人体の皮膚に触れて皮膚を刺激したり、かゆみを感じさせたりするのを防ぐことができる。
また、本発明の樹脂加工シートは、裁断、縫製、加工中の毛羽立ちや糸ほつれが無く、縫製が可能で、縫製品材料としても好適である。
布帛の種類や用途によって繊維布帛と柔軟性のある高分子化合物(樹脂)の適正な比率は異なる。例えば、織物に比べ嵩高性の高い編み物は、樹脂の割合を織物より多くすることが好ましい。織物においては、目付けの少ない織物は、目付けの多い織物より樹脂の割合を比較的多くすることが好ましい。
目付け50g/m2の炭素繊維織物の場合、樹脂量が5〜300g/m2(炭素繊維織物と樹脂量の比率 90:10〜15:85)が好適である。
乾燥温度が低いと透明性は良好だが、生産性は下がる。また、乾燥温度が高いと生産性は上がるが、透明性が損なわれる。
前記の乾燥物の熱処理は、本発明の目的を阻害しない限り特に限定されず、常法に従い行われてよい。加熱温度は、通常、80〜200℃であり、好ましくは100〜180℃であり、より好ましくは120〜160℃である。
さらに、本発明の樹脂加工シートは、柔軟性のある高分子化合物が炭素繊維の表面及びタテ糸とヨコ糸の交差部に含浸していることから、シートの裁断加工、縫製加工、壁などへの貼り付け加工中の毛羽立ちやホツレを防止することができる。
炭素繊維布帛が不織布、フェルト紙の場合は、繊維と繊維の交差部に柔軟性のある高分子化合物が含浸していることから、毛羽やホツレが生じにくい。
また、本発明の樹脂加工シートは、物性面での優れた特長と同時に、表面光沢と黒さを保ち、特に炭素繊維布帛が炭素繊維織物の場合は、その特長であるタテ糸、ヨコ糸の見た目の明度差を損なわないという効果を奏する。
また、着色した合成樹脂フィルム、金属箔などを貼着することもできる。
本発明の樹脂加工シートは、通常、耐摩耗性において、下記(a)の試験方法に従い摩耗試験を行い、下記(b)の判定方法によって判定される外観変化がA級(異常無し)であるという効果を奏する。
(a) 試験方法 JIS−L0849−2002 4.1.1
(b) 判定方法 JIS−L1096−2002 8.17.3(d)
本発明の樹脂加工シートは通常、JIS−L1096 8.19.2 B法(スライド法)に従い測定される剛軟性(自重垂下の長さ)が5mm〜100mmであり、好ましくは10mm〜90mmであり、さらに好ましくは20mm〜80mmである。剛軟性が5mm〜100mmにおいてカバンなどの縫製が可能であると同時に、柔軟なカバン、小型バック、リュックサックに好適である。剛軟性が5mm未満では樹脂加工シートが硬く縫製によって作られたカバンやバッグやコインケースの柔軟性において好ましくない。剛軟性が100mm以上では、張り腰が少なく好ましくない。
本発明の樹脂加工シートは、柔軟で裁断、縫製が容易であることから、財布、名刺ケース、めがねケース、櫛ケース、ブックカバー、印鑑ケース、小銭入れ、手提げカバンなどの袋物、キーホルダー、ベルト、ビジネスバッグ、帽子、靴、などの縫製製品に好適である。
また、柔軟で裁断や取り扱いが容易であることから、縫製製品だけでなくその他の用途にも使用できる。たとえば木製の板や金属板などと張り合わせる材料としても好適である。
本発明の樹脂加工シートは通常、JIS L 1096 8.21.1 A法に従い測定される縫目滑りの最大孔の大きさが1.0mm以下であり、かばんなどの縫製品の使用時に縫目にかかる荷重に対して十分な耐久性能を持つ。
また本発明の樹脂加工シートは難燃特性を持つ。JIS L 1091E法に従い測定されるLOI値は25〜32であり燃えにくい素材であるといえる。また鉄道車両用材料燃焼試験による判定方法では難燃性であった。本発明の樹脂加工シートは、はさみなどで容易に裁断でき柔軟であるので適当な接着剤を用いて板や金属板と張り合わすことが容易である。特に金属板と本発明の樹脂加工シートを貼り合せた複合版は、鉄道車両用材料燃焼試験において樹脂加工シート面に炎を当てる試験において不燃性であった。本発明の樹脂加工シートは金属板と複合することにより鉄道車両用材料としても使用できる。貼り合わせる金属板はアルミ板が好ましい。
タテ糸とヨコ糸の引き抜き抵抗値は、JIS−L1096−2002 8.15.3 B法に従って測定する。この測定方法は本来、引裂強力を測定する方法だが、本発明では、タテ糸とヨコ糸の接着力の測定に利用する。タテ糸及びヨコ糸において、それぞれの1本を引き抜く時にかかる抵抗値を測定し評価する。より具体的には、図1、図2に示すように、10cm×18cmの試験片を用意し、中央舌片が糸1本分になるように試験片の半分まで切れ目を入れる。この糸1本分を中央舌片とし、残りの部分を外側舌片とする。試験片のつかみ間を10cmとし、一方のつかみに試験片の中央舌片を、他方のつかみに外側舌片をクランプと直角に挟む。引張速度は20cm/minとし、タテ方向及びヨコ方向に引き抜くときにかかる最大抵抗力(接着力)(N=ニュートン)を測定し、糸1本分の繊度(TEX)で除してN/TEXで表す。
剛軟性は、JIS−L1096−2002 8.19.2 B法(スライド法)による試験方法を用い、自重垂下の長さを測定し評価する。より具体的には、2cm×15cm(織物の自由部分)の試験片を挟み、自重の垂下により試験片の自由端が元の位置からどのくらい下がったかを測定する。
耐摩耗性は、JIS−L0849−2002 4.1.1による試験方法を用い、JIS−L1096 8.17.3C法(テーパ形法)のd)外観変化の判定で評価する。より具体的には、12cm×18cmの試験片を摩擦試験機I形で用い、10回摩擦する。その時の外観変化を評価する。なお、評価基準は、「A級・・・異常なし」、「B級・・・やや損傷している」、「C級・・・タテ又はヨコが切断している」である。
縫目滑脱抵抗力の測定方法は、JIS L 1096−2002 8.21.1 A法を用い、縫目滑りの最大孔の大きさを測定する。より具体的には、JIS L 0803に規定される綿布を二つ折りにした5.5cm×26cmの試験片の間に挟み、縫い合わせて折り目を切断し試験用試料とする。試料を1分間あたり5cmの引張速度で147.1N(15kgf)の荷重を与えた後つかみから取り外し、1時間放置後の縫目滑りの最大孔の大きさを0.1mm単位まで測定する。
本発明における測定結果の判定条件は、すでに述べたとおりであるが、まとめると次のとおりである。
縫目滑脱抵抗は1.0mm以下において、縫製品の使用時に縫目にかかる荷重に対して十分な耐久性能を持つ。
糸−糸の接着力は、糸の引き抜き抵抗値の0.02N/TEX〜0.4N/TEXにおいて、たて糸とよこ糸が十分に接着され加工中の取り扱いも容易である。
剛軟性は、5mm〜100mmにおいて裁断や縫製などの加工が容易である。
耐摩耗性は、A級が望ましい。
表1の測定結果において、これらをすべて満足した水準を総合評価で○とした。満足しない水準を×とした。
鉄道車両用材料燃焼試験は、昭和62年4月1日付け官鉄保第16号、地車第50号の「車両に係わる普通鉄道構造規定及び特殊鉄道構造規定の運用について」に記載されている。より具体的にはB5判の供試材を45度傾斜に保持し、下面中心の垂直下方25.4mm(1インチ)にある燃料容器の純エチルアルコール0.5ccが燃え尽きるまで放置したときの外観変化を評価する。試験結果は「不燃性」、「極難燃性」、「難燃性」に区分され、アルコール燃焼中の外観(着火・着炎・煙・火勢)とアルコール燃焼後の外観(残炎・残じん・炭化・変形)から判定する。
東レ(株)製の炭素繊維(商品名:トレカ)T700S−12K糸(繊度800TEX、引張強度4.9GPa、引張弾性率230GPa)を用いて、平織物を製織した。目付けは200g/m2であった。得られた炭素繊維織物につき、糸の引き抜き抵抗値、剛軟性、磨耗強度、縫目滑脱およびLOI値を試験評価した。結果を表1に示す。
比較例1の炭素繊維織物に根上工業(株)製のAM200T(アクリル酸エステル系高分子化合物)100部に対して、架橋剤として日本ポリウレタン工業(株)製のコロネートL(イソシアネート系化合物)を2部添加した溶剤溶液[粘度:11,400mPa・S{測定条件:(株)トキメック製のB形粘度計 ローターNo.4、回転数4rpm}]中に3秒間浸漬し、しかるのち余分な溶剤溶液をナイフコーターで掻き取り一定の含浸率とした。その後、60℃、3分で乾燥を行い、ついで160℃、3分で熱処理を行った。得られた樹脂加工繊維シートの柔軟性のある高分子化合物の含浸量は22.4g/m2(繊維:樹脂の重量比率=90:10)、樹脂加工繊維シートの糸の引き抜き抵抗値はたて糸0.45N/TEX、よこ糸0.042N/TEXであった。剛軟性は26mm、摩耗強度は「表・・・A級、裏・・・A級」であった。縫目滑脱は0.3mm、LOI値は25であった。試験結果を表1に示す。
実施例1の溶剤系の柔軟性のある高分子化合物の溶液の代わりに、(株)松井色素化学工業所のシャインバインダーB−1006(ポリウレタン系高分子化合物)の乳化液[粘度:10,500mPa・S{測定条件:(株)トキメック製のB形粘度計 ローターNo.4、回転数4rpm}]を使用したこと以外、実施例1と同様にして樹脂加工シートを得た。得られた樹脂加工シートの含浸量は37.2g/m2(繊維:樹脂の重量比率=84:16)樹脂加工繊維シートの糸の引き抜き抵抗値は、たて糸0.060N/TEX、よこ糸0.052N/TEX、剛軟性は25mm、摩耗強度は「表・・・A級、裏・・・A級」であった。試験結果を表1に示す。
実施例2の乾燥後の樹脂加工シートを、さらに実施例2と同様にして、実施例2で使用した乳化液中に浸漬し、ついで余分な樹脂を掻き取った後、乾燥し、熱処理を行うことにより、厚膜含浸シートを得た。すなわち、計2回の樹脂加工を行った。得られた厚膜含浸シートの含浸量は57.2g/m2(繊維:樹脂の重量比率=78:22)樹脂加工繊維シートの糸の引き抜き抵抗値は、たて糸0.061N/TEX、よこ糸0.054N/TEX、剛軟性は23mm、摩耗強度は「表・・・A級、裏・・・A級」であった。試験結果を表1に示す
炭素繊維とパラ系アラミド繊維の交織織物を製織した。
タテ糸:炭素繊維(東レ(株)製商品名:トレカ T300 6K、396テックス、引張強度 3.53GPa、引張弾性率 230GPa)
ヨコ糸:パラ系アラミド繊維(東レ・デュポン(株)製商品名:ケブラー、330テックス、引張強度 2.9GPa、引張弾性率 70.5GPa)
密度:タテ糸・・・2.5本/cm、ヨコ糸・・・2.5本/cm
織物組織:平織
目付け:180g/m2
織物に対する炭素繊維の重量:55%
この前記交織織物の樹脂加工シートを縫製して、リュックサックを作製したところ、炭素繊維の光沢とパラ系アラミド繊維の光沢が特長的であった。
実施例1の溶剤系の柔軟性のある高分子化合物の溶液の代わりに、旭化成ライフ&リビング(株)製のサランラテックスL106C(塩化ビニリデン系共重合体ラテックス)900部と同社製のサランラテックスL131A(塩化ビニリデン系共重合体ラテックス)100部に対して、増粘剤として大日本インキ化学工業(株)製のハイドランアシスターT1(水性ウレタン樹脂会合型増粘剤)0.5部、ランクセス(株)製のACRACONC F(ポリカルボキシル酸)0.2部、アンモニア水少量を添加した乳化液[粘度:18.000mPa・S{測定条件:(株)トキメック製のB型粘度計ローターNo.4、回転数4rpm}]を使用したほかは、実施例1と同様の方法で樹脂加工シートを得た。得られた樹脂含浸シートの樹脂含浸量は58.2g/m2(繊維:樹脂の重量比率=77:23)、たて糸方向の引き抜き糸の引き抜き抵抗値は0.026N/TEX,よこ糸方向の引き抜き抵抗値は0.025N/TEX、剛軟性は25mm、摩擦強度は「表・・・A級、裏・・・A級」、縫目滑脱は0.3mm、LOI値は32でであった。試験結果を表1に示す。
東レ(株)製の炭素繊維(商品名:トレカ)T300−3K糸(引張強度3.53GPa、引張弾性率230GPa)を用いて、平織物を製織した。目付けは200g/m2であった。得られた炭素繊維織物を用いたことと、該炭素繊維織物を溶剤溶液に浸漬後かき取り部の半径が9.5mmのパイプコーターで余分な溶剤溶液を掻き取り、図1の樹脂加工を行ったほかは、実施例2と同様の方法で樹脂加工シートを得た。得られた樹脂加工シートの樹脂含浸量は107g/m2(繊維:樹脂の重量比率=65:35)、糸の引き抜き抵抗値はたて糸方向0.126N/TEX、よこ糸方向0.118N/TEX、剛軟性は28mm、摩耗強度は「表・・・A級、裏・・・A級」であった。試験結果を表1に示す。
実施例6の炭素繊維織物を用い、実施例2の樹脂溶液に3秒間浸した後、余分な樹脂溶液を掻き取る際、パイプコーターを生地の両面に当てて一定の含浸率とした。使用したパイプコーターの先端の半径(r)と乾燥後の樹脂含浸量との関係を図5に示す。ただし、このときの乾燥条件は60℃、8分であった。パイプコーターの先端の半径を変更することで樹脂含浸量を調整することができる。
実施例3で得られた樹脂加工シートは鉄道車両用難燃性試験で「難燃性」であった。
同樹脂加工シートを、エポキシ樹脂で厚さ1mmのアルミ板に接着し、金属/樹脂含浸シート複合材を作成した。得られた複合材は、鉄道車両用難燃性試験で「不燃性」の判定であった。本発明の樹脂加工シートは金属板と複合することにより鉄道車両用材料としても使用できる。
実施例1の溶剤系の高分子化合物の溶液を使用し、比較例1の炭素繊維織物にコーティング加工を行った。得られた炭素繊維織物樹脂コーティング品の含浸量は11.0g/m2、糸の引き抜き抵抗値はたて糸方向0.012N/TEX、よこ糸方向0.012N/TEX、剛軟性は27mm、摩耗強度による外観変化は「表・・・A級、裏・・・C級」であった。評価としては、糸の引き抜き抵抗値は0.02N/TEX以上という条件を満たしておらず、摩耗強度による外観変化についてはA級という条件を満たしていない為、縫製や加工面において適さない。なお、試験結果を表1に示す。
比較例1の炭素繊維織物に硬く柔軟性のない樹脂であるエポキシ樹脂を含浸した。得られた炭素繊維織物樹脂含浸品の含浸量は60.0g/m2、糸の引き抜き抵抗値は非常に高く測定不可能で、剛軟性は0.0mm、摩耗強度は「表・・・A級、裏・・・A級」であった。評価としては、剛軟性が0.0mmであり、5.0mm以上という条件を満たしていない為、かばん等に使用する際、折り曲げることができず、また、非常に硬いため縫製できないという点で好ましくない。なお、試験結果を表1に示す。
2:外側舌片
3:中央舌片
4:コーター
5:繊維布帛
6:布の進行方向
7:コーティングする樹脂液
8:ナイフコーター先端部断面形状
9:パイプコーター先端部断面形状
Claims (12)
- 炭素繊維布帛に柔軟性のある高分子化合物を含浸させてなることを特徴とする樹脂加工シート。
- 炭素繊維布帛と柔軟性のある高分子化合物との比率が質量基準で95:5〜10:90である請求項1に記載の樹脂加工シート。
- 柔軟性のある高分子化合物が、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン酢酸ビニル共重合体、シリコーン、合成ゴムまたは天然ゴムである請求項1または2に記載の樹脂加工シート。
- 柔軟性のある高分子化合物が、エラストマーまたはゴムであることを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂加工シート。
- JIS L1096−2002 8.21.1A法に従い測定される縫目の滑りの最大孔の大きさが1.0mm以下である請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂加工シート。
- (a)JIS−L0849−2002 4.1.1の試験法に従い摩耗試験を行い、(b)JIS−L0896−2002 8.17.3(d)の判定方法によって判定される外観変化がA級である請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂加工シート。
- JIS L 1096−2002 8.19.2 B法(スライド法)に従い測定される剛軟性(自重垂下の長さ)が5.0mm以上である請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂加工シート。
- 炭素繊維布帛が炭素繊維織物である請求項1〜7のいずれかに記載の樹脂加工シート。
- 炭素繊維織物の表面及びたて糸とよこ糸の交差部に柔軟性のある高分子化合物を含浸させてなることを特徴とする請求項8に記載の樹脂加工シート。
- JIS L1096−2002 8.15.3 B法に従い測定される、たて糸およびよこ糸の一本を引き抜くときにかかる抵抗値がそれぞれ0.02N/TEX以上である請求項8または9に記載の樹脂加工シート。
- 炭素繊維を20%以上含む炭素繊維布帛に柔軟性のある高分子化合物を含浸させてなることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の樹脂加工シート。
- 炭素繊維布帛を柔軟性のある高分子化合物溶液中に浸漬して前記炭素繊維布帛に前記高分子化合物を含浸させ、ついでナイフコーターまたはパイプコーターを用いて余分な前記高分子化合物溶液を掻き取り前記高分子化合物の含浸量を均一にした後、乾燥および/または熱処理することを特徴とする樹脂加工シートの製造方法。
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