JP3209650U - 炭素繊維強化樹脂加工シート - Google Patents

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正士 森下
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Abstract

【課題】縫製品の生地として優れた特性を有しており、同一組成でありながら、剛軟度を調整でき、さらに美麗な意匠性を有する炭素繊維強化樹脂加工シートを提供すること。【解決手段】炭素繊維に着色繊維を交織した交織織物を用い、熱可塑性エラストマーフィルム、もしくはゴムフィルムをラミネートした炭素繊維強化樹脂加工シート。【選択図】図4

Description

本考案は、カバン、バック、財布、名刺入れなどの縫製品、車の内装品、衣服の部材、壁紙などに用いることのできる、炭素繊維強化樹脂加工シートに関する。さらに詳しくは、布帛、例えば炭素繊維系の織物に熱可塑性エラストマーフィルムやゴムフィルムをラミネートしてなる、縫製品の生地として優れた特性を有しており、同一組成または同一シート内であっても剛軟度の異なる箇所を適宜用途に応じて変更でき、なおかつ美麗なデザイン性を有する炭素繊維強化樹脂加工シートに関する。
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は、比強度が高いことから、金属代替材料として、航空機や車の車体などに用いられている。このような構造部材に使用されているCFRPのマトリクスとして、フェノール樹脂やエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂や、近年では成形サイクルの短縮の目的で熱可塑性樹脂が使用されている。このような構造部材に用いられるCFRPは剛直であるため、それ自身が屈曲することはない。
炭素繊維は、高比強度や高比弾性率などの機械的特性や耐熱性に優れているが、繊維軸に対して直角方向から力が加わると繊維が切断して毛羽立ちとなる。そのため、炭素繊維布帛は擦れ合ったり、強く曲げられたりすることで破損や表面に毛羽立ちが生じるため、炭素繊維だけを使用することはできなかった。
特許文献1では、炭素繊維布帛に柔軟性のある高分子化合物を含浸させ、樹脂量を均一にすることで縫製品や衣服の一部に使用できる樹脂加工シートを提供しているが、同一組成では炭素繊維布帛に高分子化合物が均一に含浸されることで、一定の剛軟度を有する樹脂加工シートが得られる。しかしながら、剛軟度の異なる箇所を有する樹脂加工シートを得るには、組成を変更する必要があり、同一シート内で剛軟度の異なる箇所を有する樹脂加工シートを製造するには、生産性が劣る。
そこで、本考案者らは、先に「炭素繊維布帛の両面に、熱可塑性エラストマーフィルムもしくはゴムフィルムがラミネートされている炭素繊維強化樹脂加工シート」を提案した(特許文献2)。しかしながら、この樹脂加工シートは、織物として、炭素繊維のみからなる炭素繊維布帛を用いているので、基本となる色調は黒色であり、デザイン性に劣る面があった。
一方、近年に至り、炭素繊維布帛に着色繊維を織り込むことにより、デザイン性に優れた交織織物が提案されており、注目に値する技術である(特許文献3)。しかしながら、この交織織物自体は、デザイン性に優れるものの、織物それ自体であるから、耐折り曲げ性に劣り、毛羽立ち、糸切れ、汚れによる色の劣化などの問題点が生じる。
特許第4958524号公報 特開2016−19667号公報 特許第5485717号公報
本考案は、カバンやバック、財布や名刺入れなどの縫製品、車などの内装品、衣服の部材、壁紙、そのほか意匠性の高い製品として使用できる特性を有し、かつ同一組成であっても、剛軟度を調整することのできる炭素繊維強化樹脂加工シートであって、同一シート内であっても適宜用途に応じて剛軟度の大きい箇所と小さい箇所の割合を変更でき、しかも炭素繊維の持つ黒色にとどまらず、各種の色彩やこれに伴うデザインを表現できる、美麗な意匠性に富んだ繊維強化樹脂加工シートを提供することにある。
本考案は、次の(1)〜(14)により構成される。
(1)炭素繊維に着色繊維を複合化した布帛を用い、熱可塑性エラストマーフィルム、もしくはゴムフィルムをラミネートした炭素繊維強化樹脂加工シート。
(2)布帛が、炭素繊維に着色繊維を複合化した織物である、(1)に記載の炭素繊維強化樹脂加工シート。
(3)着色繊維が、有機繊維の表面に金属蒸着により着色されてなる、(1)または(2)記載の炭素繊維強化樹脂加工シート。
(4)複合化した織物が、炭素繊維に着色繊維を交織した交織織物である、(2)または(3)に記載の炭素繊維強化樹脂加工シート。
(5)フィルム面における、JIS−L0849−2013の試験方法に従い、摩擦に対する染色堅ろう度試験を行い、乾燥条件および湿潤条件のどちらにおいてもJIS−L0801−2011 10の判定方法によって判定される外観変化が4〜5級である、(1)〜(4)いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シート。
(6)JIS−L1096−2010 8.23.1 B法に従い測定される縫目のすべりの最大孔の大きさが1.0mm以下である、(1)〜(5)いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シート。
(7)熱可塑性エラストマーが、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリアクリル酸エステル系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニリデン系熱可塑性エラストマー、およびエチレン酢酸ビニル共重合体系熱可塑性エラストマーの群から選ばれた少なくとも一種であり、上記ゴムが、シリコーンゴム、合成ゴムもしくは天然ゴムである、(1)〜(6)いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シート。
(8)目付が50〜600g/mである、(1)〜(7)いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シート。
(9)着色繊維が、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリアクリロニトリル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、およびアラミド繊維の群から選ばれた少なくとも1種の合成繊維、もしくは絹、羊毛、および綿の群から選ばれた少なくとも1種の天然繊維、または無機繊維からなる、(1)〜(8)いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シート。
(10)布帛と熱可塑性エラストマーフィルムもしくはゴムフィルムとの比率が質量基準で75:25〜30:70である(1)〜(9)いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シート。
(11)上記(1)〜(10)いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シートを生地とする、意匠性服飾品。
(12)上記(1)〜(10)いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シートを生地とする、服飾雑貨。
(13)上記(1)〜(10)いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シートを生地とする、意匠性内外装材。
(14)上記(1)〜(10)いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シートを生地とする、意匠性家具。
本考案の炭素繊維強化樹脂加工シートは、炭素繊維に着色繊維を交織した交織織物などの、炭素繊維に着色繊維を複合化し布帛を熱可塑性エラストマーフィルムまたはゴムフィルムでラミネートすることで得られ、繊維同士の接着および耐摩擦性に優れ、同一組成であっても剛軟度を調節することが可能である。特に、本考案のシートは、炭素繊維に着色繊維を交織した交織織物を用いた場合、炭素繊維の黒色のみならず、着色繊維の色彩が鮮やかにと該シート上に反映されて極めてデザイン性の高いシートが得られる。さらに、同時成形または再成形した場合、同一シート内であっても、剛軟度を調節することが可能となる。特に、成形温度を融点−20℃≦成形温度≦融点+10℃として成形した樹脂加工シートの場合は、耐屈曲疲労性に優れており、財布や名刺入れなどの折り曲げ部位に用いることができる。
本考案の樹脂加工シートに用いられる炭素繊維に着色繊維を交織した交織織物の表面状態を示す写真であり、着色繊維として黄色のポリエステル繊維を交織した交織織物の例である。 本考案の樹脂加工シートに用いられる炭素繊維に着色繊維を交織した交織織物の表面状態を示す写真であり、着色繊維として赤色の絹糸を交織した交織織物の例である。 本考案の炭素繊維強化樹脂加工シートの製造工程の概略図であり、(A)は材料の構成図、(B)はプレス機によるラミネート成形の概略図、(C)は得られる炭素繊維強化樹脂加工シートの斜視図である。 実施例1により得られる本考案の炭素繊維強化樹脂加工シートの表面状態を示す写真である。 比較例1により得られる従来の炭素繊維強化樹脂加工シートの表面状態を示す写真である。
本考案の炭素繊維強化樹脂加工シートは、炭素繊維に着色繊維を複合化した布帛、例えば炭素繊維に着色繊維を交織した交織織物を用い、この布帛の片面または両面に、熱可塑性エラストマーフィルムもしくはゴムフィルムがラミネートされているものである。
本考案で使用される炭素繊維としては、レーヨン系炭素繊維、ポリアクリロニトリル系炭素繊維、リグニンポリビニルアルコール系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維などが挙げられる。本考案では、常法に従い製造してもよく、また、市販品を炭素繊維として用いてもよい。なお、市販品としては、例えば「トレカ」(商品名、東レ(株))や「パイロフィル」(商品名、三菱レイヨン(株))などが挙げられる。
また、上記炭素繊維は、常法に従い繊維束とされて、それぞれの炭素繊維織物のたて糸およびよこ糸に用いられるが、引き揃えや撚り、さらには扁平化などについては特に限定されず、種々の繊維束が炭素繊維として用いることができる。
一方、炭素繊維に複合化される着色繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリアクリロニトリル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、およびアラミド繊維の群から選ばれた少なくとも1種の合成繊維、もしくは絹、羊毛、および綿の群から選ばれた少なくとも1種の天然繊維、またはガラス繊維などの無機繊維が挙げられる。
着色繊維としては、以上の各種の合成繊維、天然繊維や無機繊維が、染料、顔料などで着色された繊維や、これらの各種の繊維の表面が金属蒸着により着色した繊維があげられる。特に、金属蒸着により着色した有機繊維は、自由に色を選択でき、発色性に優れるという点で好ましい。
着色繊維の色調としては、炭素繊維の黒色との差が出て色が認識しやすくなるため、高彩度のものを用いることが好ましい。
また、着色繊維は、マルチフィラメントヤーンの場合には、炭素繊維の径との比率を考慮すると、総繊度が50〜1,000dtexであることが望ましい、その限りではない。
本考案の樹脂加工シートに用いられる布帛の形態は、織物、編物、不織布などが挙げられるが、糸の繊維軸方向の曲がりが少なく、構造的に生地が伸び縮みしにくい織物が望ましい。
生地の織り方は、平織り、綾織り、朱子織り、紗綾織り、市松織り等、いずれの織り方でも良いが、耐荷重性という理由では平織りが最も優れる。炭素繊維と着色繊維の位置関係としては横糸に着色繊維を用いることで、必要となる部分に選択的に着色が可能であるという理由で最も優れる。
ここで、炭素繊維に着色繊維を複合化する手段としては、(1)炭素繊維に着色繊維を交織して交織織物を得る方法、(2)炭素繊維と着色繊維を混繊して、この混繊糸をたて糸および/またはよこ糸に用いて織成する方法、さらには(3)炭素繊維をコア成分とし、これに着色繊維をカバリングしてカバリングヤーンとし、これをたて糸および/またはよこ糸に用いて織成する方法、などが挙げられる。
好ましくは、(1)炭素繊維に着色繊維を交織して交織織物を得る方法である。
以下に、交織織物について詳述する。
本考案の交織織物の製織方法としては、特に限定されず、公知の織機を用いて、前記炭素繊維に着色繊維を交織する方法が挙げられる。このようにして、炭素繊維に着色繊維を交織することにより、平織の他、綾織、朱子織、斜紋織およびこれらの変化組織等の所望の着色繊維が交織されてなる炭素繊維織物を製造することができる。
このように、本考案に用いられる織物は、炭素繊維に着色繊維を交織して交織織物が好ましく、その詳細については、例えば特許第5485717号公報に詳述されている。
すなわち、本考案の交織織物の一例としては、「炭素繊維糸と絹繊維糸を交織してなる複合繊維織物であって、炭素繊維糸を経糸及び緯糸とする地組織に絹繊維糸などの着色繊維で紋様組織を織り込むことにより形成された二重織構造を有する複合繊維織物」(同特許公報の請求項1)が挙げられる。
また、このような複合繊維織物の製造方法としては、例えば「炭素繊維糸を経糸及び緯糸とする地組織に、少なくとも絹繊維糸を経糸とする紋様組織を織り込むことにより二重織構造を有する複合繊維織物を製造する方法であって、前記経糸のうち炭素繊維糸は消極送り出しにより該炭素繊維糸の供給源から前記地組織の織り出し部位に向けて給糸し、 前記経糸のうち絹繊維糸は積極送り出しにより該絹繊維糸の供給源から前記紋様組織の織り出し部位に向けて給糸することを特徴とする複合繊維織物の製造方法。」(同特許公報の請求項3)が挙げられる。
この織物の詳細については、特許第5485717号公報の「特許請求の範囲」および同明細書の段落「0007」−「0038」、ならびに図1〜図14に詳述されている。
なお、上記特許では、着色繊維として、絹繊維糸を交織する例が挙げられているが、これに限定されず、本考案では、上記した各種の着色されてなる、合成繊維、天然繊維、無機繊維が適用可能である。
上記着色繊維が交織された炭素繊維織物からなる交織織物などの複合化してなる布帛の目付けは、通常、50〜600g/mであり、好ましくは100〜300g/mである。50g/m未満では、生地が薄く、カバンやバッグ、衣服の部品などの用途で引張強度や摩耗強度の面で好ましくない。一方、600g/mより大きいと、樹脂加工シートが厚く、かつ重くなり、カバンやバッグ、衣服の部品などへの応用においては適さない。
なお、交織織物などの布帛の厚さは、通常、0.1〜0.5mm程度である。
なお、本考案に用いられる布帛が編物の場合には、炭素繊維と着色繊維とを用いて、交編してもよく、また当該布帛が不織布(紙)の場合は、炭素繊維の短繊維と着色繊維の短繊維とを湿式抄紙あるいはエアレイド法などにより乾式法により不織布を得てもよい。
また、本考案の布帛における炭素繊維と着色繊維との割合は、体積基準で、5:95〜95:5、好ましくは20:80〜80:20である。
炭素繊維の割合が95体積%を超えると、黒の色調が強まり、デザイン性に劣る。一方、炭素繊維の割合が5体積%未満では、得られる樹脂加工シートの強度が劣り、また本来、炭素繊維としての質感・風合いが表れにくくなる。
一方、本考案に用いられる熱可塑性エラストマーフィルムに用いられる熱可塑性エラストマーとしては、特に限定されるものではなく、例えばポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリアクリル酸エステル系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニリデン系熱可塑性エラストマー、エチレン酢酸ビニル共重合体系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。これらの中でも、ポリウレタン系熱可塑性エラストマーを用いる場合には、夏期や冬期の温度差に関わらず得られるシートの風合いが変わらないなどの優れた効果を発揮することから、ポリウレタン系熱可塑性エラストマーが好ましい。なお、これらの熱可塑性エラストマーは、一種単独で用いてもよいし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、ゴムフィルムに用いられるゴムとしては、シリコーンゴムや、イソプレンゴム(IR)、シス−1,4−ポリブタジエン(BR)、シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン(1,2BR)、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)などの合成ゴム、そのほか天然ゴム(NR)が挙げられる。これらのゴムは、一種単独で用いることも、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
以上の交織織物などの布帛と熱可塑性エラストマーフィルムもしくはゴムフィルムとの比率は、質量基準で、75:25〜30:70が好ましい。
ここで、布帛の割合が75:30を超えると、当該布帛の割合が多くなり布帛表面での熱可塑性エラストマーまたはゴムの厚みが不均一な状態になるため光沢ムラができるため好ましくなく、一方30:70未満では、樹脂の割合が多くなって得られるシートが重くなり、強度も低下しやすい。
なお、上記フィルムの厚みは、通常、0.05〜0.2mm程度である。
熱可塑性エラストマーフィルムもしくはゴムフィルム(以下「フィルム」ということがある)は、両面にラミネートしてもよく、片面のみのラミネートであっても良い。片面のみの場合、例えば、フィルムをラミネートしていない側を壁に貼り付けることで内装材の壁紙として使える。また、フィルムをラミネートしていない側に異種シートをラミネートすることもできる。
上記交織織物などの布帛に、上記熱可塑性エラストマーフィルムまたはゴムフィルムをラミネートする方法は、本考案の目的を阻害しない限り特に限定されない。より具体的には、布帛を熱可塑性エラストマーフィルムまたはゴムフィルムで挟み、加熱・加圧することで熱可塑性エラストマーまたはゴムを軟化・溶融させ、織物などの布帛内部に熱可塑性エラストマーまたはゴムを浸透させて製造することができる、プレスやロールなどの製造設備が使用できる。
また、ラミネートする際に、離型紙あるいは離型フィルムなどの離型用シートに挟んで製造する、または表面をパターン加工した化粧板やロールで製造することにより、それらの表面パターンを樹脂加工シートに転写できるため、表面光沢を容易に調節できる。
上記布帛に対する前記熱可塑性エラストマーまたはゴムの比率が少ないと、布帛表面での熱可塑性エラストマーまたはゴムの厚みが不均一な状態になるため光沢ムラになり、一方で前記熱可塑性エラストマーまたはゴムの比率が多いと布帛の光沢が損なわれる。このため、上記のように、上記布帛と上記熱可塑性エラストマーまたはゴムとの比率は、質量基準で75:25〜30:70であるのが好ましい。
この製造設備(プレス成形、オートクレーブ成形あるいはロール成形)での成形温度は、使用する熱可塑性エラストマーまたはゴムの融点、あるいはその前後の温度であり、より具体的には成形温度を使用する樹脂の示差走査熱量測定での吸熱ピークのトップから求められる融点よりも20℃低い温度から当該融点よりも50℃高い温度の範囲にすることで、同一組成であっても5〜70mNの範囲で調節が可能となる。また、再成形または同時成形により、同一シート内であっても、上記範囲の剛軟度に調節することが可能であり、同一シート内で剛軟度が小さい範囲の割合が1.0〜99%で、剛軟度が大きい範囲の値が99〜1.0%の範囲で調整することできる。特に、成形温度を融点−20℃≦成形温度≦融点+10℃として成形した樹脂加工シートは耐屈曲疲労性に優れており、財布や名刺入れなどの折り曲げ部位に用いることができる。
なお、この際の加熱は、成形温度でラミネートする、または、常温から成形温度まで昇温してラミネートしたのち、常温まで降温するなどの手法が可能である。
また、この際、ラミネート成形時の圧力は、通常、0.25MPa以上、好ましくは1.0〜5.0MPaである。本考案のラミネート成形では、比較的低い圧力の条件でよく、0.25MPa未満では、織物などの布帛と樹脂フィルムの接着性が悪く、一方5.0MPaを超えると、布帛が織物の場合、織物の目ズレが起こりやすく、意匠性に劣る可能性がある。
ここで、同時成形とは、織物などの布帛と熱可塑性エラストマーフィルムもしくはゴムフィルムとを同時に、加熱・加圧成形することをいう。また、再成形とは、織物などの布帛と熱可塑性エラストマーフィルムもしくはゴムフィルムとが既にラミネートされた樹脂加工シートを、再度、成形することをいう。
なお、再成形の場合、同時成形と同じ範囲を成形してもよく、同時成形とは異なる範囲を成形してもよい。
かくして得られる本考案の樹脂加工シートは、布や皮革と同様に縫製が可能であり、カバンやバック、財布や名刺入れなどに応用できる。また、柔軟性があるので、車の内装などに容易に貼り付けることができる。
また、本考案の樹脂加工シートは、耐摩耗性などの物性面での優れた特徴と同時に、使用されるフィルムが透明な場合には、炭素繊維織物に着色繊維が交織されている場合、美麗なデザイン性があり、優美な色柄が出現するという特徴を有する。
また、炭素繊維と着色繊維とが混繊された混繊糸を用いた場合には、得られる樹脂加工シートは、霜降り調のシートとなる。
さらに、炭素繊維に着色糸がカバリングされたカバリングヤーンを用いた織物の場合には、着色繊維自体の鮮やかな色合いのシートが得られる。
本考案の樹脂加工シートは、フィルム面における、すれ作用による他への色移りの程度(汚染)、すなわち、JIS−L0849−2013の試験方法に従い測定される、摩擦に対する染色堅ろう度が、乾燥条件および湿潤条件のどちらにおいてもJIS−L0801−2011 10の判定方法によって判定される外観変化が4〜5級である。上記染色堅ろう度の級数において、他への色移りの程度は実用上問題ない。また、本考案の樹脂加工シートは、剛軟度の違いによらず、優れた摩擦に対する染色堅ろう度を有する。
さらに、本考案の樹脂加工シートは、フィルム面における、JIS−L1096−2010 8.23.1 B法に従い測定される縫目の滑りの最大孔の大きさ(縫目滑脱抵抗力)が1.0mm以下であり、カバンなどの縫製品の使用時に縫目にかかる荷重に対して十分な耐久性を持つ。また、本考案の樹脂加工シートは、剛軟度の違いによらず、縫目にかかる荷重に対して優れた耐久性を有する。
さらに、本考案の樹脂加工シートは、JIS−L1096−2010 8.22.1 A法(ガーレ法)に従い測定される曲げ反発性(剛軟度)が、5〜70mNの範囲である。同一組成であっても必要に応じて、上記剛軟度の範囲で調節することができる。また、同時成形するか、あるいは成形後にさらに再成形することで、同一シート内であっても上記範囲の剛軟度に調節することが可能であり、同一シート内で剛軟度が小さい範囲の割合が1.0〜99%で、剛軟度が大きい範囲の値が99〜1.0%の範囲であり、適宜用途に応じて変更できるシートの製造も可能である。
このように、本考案の樹脂加工シートの剛軟度を上記の範囲にするには、成形時において、成形温度および成形圧力を調節すればよい。
特に、成形温度を融点−20℃≦成形温度≦融点+10℃として成形した本考案の樹脂加工シートは、1分間に60回の速度で、つかみ間距離2〜7cmの間で試験片を500回屈曲させる屈曲疲労試験により、折り曲げ操作をした後、外観にひび割れや亀裂が認められないため、財布や名刺入れなどの折り曲げが必要な箇所に好適に用いることができる。
このような本考案の樹脂加工シートの屈曲疲労試験における耐屈曲疲労性は、成形時において、成形温度および成形圧力を調節することにより達成することができる。
以下、本考案の一実施態様を、図面を用いて説明する。
図1は、本発明に用いられる、炭素繊維に着色繊維を交織した交織織物の表面を撮影した写真であり、着色繊維として黄色のポリエステル繊維を用い、黄色のポリエステル繊維が交織されており、黒色部分は炭素繊維織物を示している。このように、本考案にもちいられる交織織物は基布となる炭素繊維織物に着色繊維、ここでは、黄色のポリエステル繊維が交織されているので、デザイン性に富み、美麗である。
また、図2は、着色繊維として赤色の絹糸を交織した交織織物の例である。ここでは、赤色に着色された絹糸が交織されているので、デザイン性に富み、美麗である。
次に、図3は、本考案の炭素繊維強化樹脂加工シートのプレス成形による製造工程の概略図であり、(A)は材料の構成図、(B)はプレス成形装置によるラミネート成形の概略図、(C)は得られる炭素繊維強化樹脂加工シートの斜視図である。
まず、図3(A)に示すように、図1〜2で示したような交織織物の両面に、熱可塑性ウレタンシート(熱可塑性エラストマーフィルム)、離型用シート(離型紙または離型フィルム)、SUS板(化粧板)を順次挟み込み、これを図3(B)のように、プレス機に載置して、圧力(1.0〜5.0MPa)、温度(熱可塑性エラストマーの示差走査熱量測定での吸熱ピークのトップから求められる融点よりも20℃低い温度から当該融点よりも50℃高い温度の範囲)をかけてプレス成形し、成形後、離型用シートおよびSUS板を取り除いて、図3(C)に示す本考案の炭素繊維強化樹脂加工シートが得られる。なお、図3では、離型用シートも用いているが、用いなくてもよい。
また、図3では、プレス成形の一例を示しているが、図示しないオートクレーブ装置やロール装置などでラミネート成形することもできる。
以下、実施例により本考案をさらに具体的に説明するが、これらの実施例だけに限定されるものではない。
ここで、実施例における測定方法は、下記のとおりである。
<測定方法>
摩擦に対する染色堅ろう度は、JIS−L0849−2013の試験方法に従って測定した。より具体的には、約220×30mmの試験片を摩擦試験機II型で用い、2Nの荷重で摩擦用白綿布(接触面積100cm)を試験片の中央部100mmの間を毎分30往復の速度で100回往復摩擦する。湿潤条件では、摩擦用白綿布は水で濡らし100%の湿潤状態にする。なお、摩擦用白綿布の着色判定は、JIS−L0801−2011の箇条10によった。
縫目滑脱抵抗力の測定方法は、JIS−L1096−2010 8.23.1 B法を用い、縫目の滑りの最大孔の大きさを測定する。より具体的には、約100×170mmの試験片を切断端から10mmの箇所を縫い合わせ試験用試料とする。試料を1分間当たり300mmの速度で、117.7Nの荷重を与えた後つかみから取り外し、1時間放置後縫目付近のたるみが消える程度の荷重を縫目に直角方向に加え、縫目滑りの最大孔の大きさを0.1mmの単位まで測定した。
曲げ反発性(剛軟度)は、JIS−L1096−2010 8.22.1 A法(ガーレ法)による試験方法に従って測定した。より具体的には、ガーレ式試験機で用い、89×25mmの試験片で測定した。
屈曲疲労試験の測定方法は、デマッチャ式繰り返し疲労試験による折り曲げ操作をした後、外観のひび割れや亀裂を判定した。より具体的には、1分間に60回の速度で、つかみ間距離2〜7cmの間で試験片を500回屈曲させた後、外観を確認した。
<実施例1>
特許第5485717号に準じて作製された(有)フクオカ機業社製の交織織物(図1参照、炭素繊維織物に黄色に着色したポリエステル繊維が交織された交織織物(厚み:0.3mm、目付:175g/m)の両面を、シーダム(株)製の熱可塑性ポリウレタンフィルム(厚み:0.1mm)でラミネートし、図3のプレス機を用いて成形した。
その結果、成形温度は150℃、質量比率は交織織物:樹脂が45:55、摩擦堅牢度が乾燥汚染で5級、湿潤汚染で4−5級、滑脱抵抗力(mm)が、たて0.4、よこ0.5、剛軟度(mN)が、たてが7.0、よこが6.7、耐屈曲疲労性が〇であった。
実施例1で得られた樹脂加工シートの表面状態を示す写真を図4に示す。
炭素繊維織物に黄色に着色されたポリエステル繊維が交織されて美麗なデザインが発現されている。
しかも、得られる樹脂加工シートの物性は、炭素繊維のみからなる炭素織物を用いた場合に比べても遜色はない。
比較例1
特開2016−179667号公報の実施例1を本考案の比較例として示す。
すなわち、東レ(株)製の炭素繊維織物(商品名:トレカクロス CO6343B)(厚み:0.23mm、目付:198g/m)の両面を、日本マタイ(株)製の熱可塑性ポリウレタンフィルム(厚み:0.1mm)でラミネートし、図3のプレス装置を用いて成形した。
その結果、成形温度は150℃、質量比率は炭素繊維織物:樹脂が45:55、摩擦堅牢度が乾燥汚染で5級、湿潤汚染で4−5級、滑脱抵抗力(mm)が、たて0.4、よこ0.4、剛軟度(mN)が、たてが8.7、よこが8.0、耐屈曲疲労性が〇であった。
比較例1で得られた樹脂加工シートの表面状態を示す写真を図5に示す。
この樹脂加工シートは、基布が炭素繊維のみからなる炭素繊維織物であるために、物性は問題ないが、全面が黒色で、デザイン性に欠ける面がみられた。
本考案の炭素繊維強化樹脂加工シートは、服飾品に用いる場合、衣服、帽子、靴、ベルト、ヘルメットなどに、服飾雑貨に用いる場合、鞄、財布、名刺入れ、雨具、時計、筆箱などに、内装材として用いる場合、自動車用内外装としては、自動車シートカバー、ハンドルカバー、操作パネルなど、家屋などにおいては壁紙、扉の装飾など、家具としては、タンス、椅子、机などに採用することができる。

Claims (14)

  1. 炭素繊維に着色繊維を複合化した布帛を用い、熱可塑性エラストマーフィルム、もしくはゴムフィルムをラミネートした炭素繊維強化樹脂加工シート。
  2. 布帛が、炭素繊維に着色繊維を複合化した織物である、請求項1記載の炭素繊維強化樹脂加工シート。
  3. 着色繊維が、有機繊維の表面に金属蒸着により着色されてなる、請求項1または2記載の炭素繊維強化樹脂加工シート。
  4. 複合化した織物が、炭素繊維に着色繊維を交織した交織織物である、請求項2または3に記載の炭素繊維強化樹脂加工シート。
  5. フィルム面における、JIS−L0849−2013の試験方法に従い、摩擦に対する染色堅ろう度試験を行い、乾燥条件および湿潤条件のどちらにおいてもJIS−L0801−2011 10の判定方法によって判定される外観変化が4〜5級である、請求項1〜4いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シート。
  6. JIS−L1096−2010 8.23.1 B法に従い測定される縫目のすべりの最大孔の大きさが1.0mm以下である、請求項1〜5いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シート。
  7. 熱可塑性エラストマーが、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリアクリル酸エステル系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニリデン系熱可塑性エラストマー、およびエチレン酢酸ビニル共重合体系熱可塑性エラストマーの群から選ばれた少なくとも一種であり、上記ゴムが、シリコーンゴム、合成ゴムもしくは天然ゴムである、請求項1〜6いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シート。
  8. 目付が50〜600g/mである、請求項1〜7いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シート。
  9. 着色繊維が、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリアクリロニトリル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、およびアラミド繊維の群から選ばれた少なくとも1種の合成繊維、もしくは絹、羊毛、および綿の群から選ばれた少なくとも1種の天然繊維、または無機繊維からなる、請求項1〜8いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シート。
  10. 複合化した布帛と熱可塑性エラストマーフィルムもしくはゴムフィルムとの比率が質量基準で75:25〜30:70である請求項1〜9いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シート。
  11. 請求項1〜10いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シートを生地とする、意匠性服飾品。
  12. 請求項1〜10いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シートを生地とする、服飾雑貨。
  13. 請求項1〜10いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シートを生地とする、意匠性内外装材。
  14. 請求項1〜10いずれかに記載の炭素繊維強化樹脂加工シートを生地とする、意匠性家具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114055818A (zh) * 2021-11-16 2022-02-18 内蒙古工业大学 一种橡胶基柔性复合材料及其制备方法

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