JP7162205B2 - 複合布帛 - Google Patents

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本発明は、基材となる生地として両面丸編地を用いた複合布帛に関する。
織物、編物、不織布等の生地(繊維質基材)に合成樹脂材料を一体化させてなる複合布帛は、様々な技術分野で用いられている。特に、本革様の外観を呈する複合布帛は、天然皮革の代替品となる合成皮革として各種用途に使用されている。このような合成皮革は、その目的及び用途に応じて繊維質基材や合成樹脂材料が選択され、用途に適した製造方法により製造される。
例えば、自動車用シートや椅子等の内装品を覆う内装材として縫い目や針穴が目立ちにくく見栄えのよい合成皮革を得るために、トリコット編地を繊維質基材として用いて表面にウレタン樹脂層を積層する技術が開発されている(特許文献1)。
また、クッション性及び表面樹脂層の耐剥離性に優れるとともに、繊維質基材から表面樹脂層への染料の移行を防いで美しい外観を得るために、ダブルラッセル編地を繊維質基材として用い、その表面に合成樹脂層を形成してなる合成皮革が開発されている(特許文献2)。
これらのトリコット編地やダブルラッセル編地等の経編地からなる合成皮革は伸縮性が十分ではないため、自動車用シート等の複雑な立体形状への追従性が悪く、内装品の表面にシワが生じ易いという問題がある。そこで、より伸縮性に優れる緯編地として丸編地を繊維質基材として用い、その表面にポリウレタン樹脂からなる表皮層及び保護層を順次積層してなる合成皮革が開発されている(特許文献3)。
特開2010-111989号公報 特開2014-029050号公報 国際公開2015/001732号
しかしながら、特許文献3の合成皮革は生地である丸編地の嵩高さが不足しており十分な厚みがないことから、合成皮革としてのクッション性を確保するためにポリウレタン樹脂を丸編地と同程度の厚さで積層しており、全体として重くなる。この結果、特許文献3の合成皮革を用いた内装材は、近年の航空機や自動車等の軽量化の要請に応えられないという問題点があった。また、特許文献1及び2の合成皮革においても同様な理由から合成樹脂層を厚くする必要があり、軽量性に欠ける素材となる。よって、これらの素材は、合成皮革以外の例えばスポーツ用衣料等への応用にも適さないものであった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、軽量かつ厚みを有しクッション性及び強度に優れた合成皮革となるとともに、透湿防水性等の特性を備えた軽量な衣料品等にも応用が可能な複合布帛を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る複合布帛は、長繊維及び/又は短繊維を用いて編立てられる両面丸編地を含む複合布帛であって、前記両面丸編地はN本(N≧2)の糸で同一編み目を形成する多重ニット編み目を備え、該多重ニット編み目を形成する前記N本の糸のうち1本以上、(N-1)本以下の糸と前記多重ニット編み目を有する面においてタック編み目で連結し、前記多重ニット編み目を有する面と異なる面の側においてニット編み目を形成するリブ糸を有しており、かつ前記両面丸編地には合成樹脂のコーティング及び/又 はラミネート及び/又は含侵がされていることを特徴とする。
前記多重ニット編み目を有する面において、全ニット編み目に対する前記多重ニット編み目の割合が20%~100%の範囲内であることが好ましい。
前記両面丸編地の少なくとも一部に原着糸が使用され、前記両面丸編地が染色加工されていないことが好ましい。
前記両面丸編地の片面が起毛加工されていることが好ましい。
前記両面丸編地の表面が起毛加工されていないことが好ましい。
本発明に係る複合布帛は、嵩高く軽量な両面丸編地に合成樹脂のコーティング、ラミネート又は含侵の少なくとも一つの処理がされていることから、軽量かつ厚みを有しクッション性及び強度に優れた合成皮革となるとともに、透湿防水性等の特性を備えた軽量な衣料品等にも応用が可能である。
本発明の実施の形態に係る複合布帛を模式的に示す斜視図である。 実施の形態に係る複合布帛のI-I断面を模式的に示す断面図である。 実施例1に係る複合布帛を構成する両面丸編地の編み目構造を示す模式図である。 比較例1の複合布帛に用いられる両面丸編地の編み目構造を示す模式図である。 比較例2の複合布帛に用いられる両面丸編地の編み目構造を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係る複合布帛は、長繊維及び/又は短繊維を用いて編立てられる両面丸編地を含む複合布帛であって、両面丸編地がN本(N≧2)の糸で同一編み目を形成する多重ニット編み目を備え、多重ニット編み目を形成するN本の糸のうち1本以上、(N-1)本以下の糸とタック編み目で連結したリブ糸を有しており、かつ両面丸編地に合成樹脂のコーティング及び/又はラミネート及び/又は含侵がされている複合布帛である。
より具体的には、本実施の形態に係る複合布帛は構成要素として、長繊維及び/又は短繊維で編立てられ、多重ニット編み目を形成する糸のうち1本以上の糸とタック編み目で連結したリブ糸を有する両面丸編地を備えていることを特徴としている。
すなわち、本実施の形態に係る複合布帛の両面丸編地は、例えば、多重ニット編み目として二重編み目を有し、二重編み目のうち片方にのみタック編み目が引っ掛かる構造を有している。これにより、タック編み目が表面に出ない両面丸編地とすることができ、裏面にのみタック編み目が配置された構成となる。したがって、嵩高性が大きくなり、膨らみ感と強度を備えた両面丸編地となる。
そして、両面丸編地には、コーティング、ラミネート及び含侵のうち少なくとも一つの処理が施されている。すなわち、本実施の形態に係る複合布帛は、複合布帛を構成する両面丸編地にコーティングのみがされたものでも、ラミネートのみがされたものでも、含侵のみがされたものでもよい。また、コーティングされた後にラミネートされたものでも、含侵された後にコーティングされたものでも、含侵された後にラミネートされたものでもよい。或いは、含侵された後にコーティングされ、さらにラミネートされた複合布帛でもよい。
ここで、コーティングとは、両面丸編地の表面(片面又は両面)に合成樹脂の溶液や溶融液等の液状体を始めとする流動性の合成樹脂を塗布して、両面丸編地の表面を合成樹脂等で覆う処理である。より具体的には、ナイフコーター等により生地の片面にポリウレタンやアクリル等の樹脂層を形成するものである。
また、ラミネートとは、両面丸編地の表面(片面又は両面)に合成樹脂等のフィルムやシートを接着剤等により貼り付ける処理である。例えば、離型紙等の離型性基材にナイフコーター等により樹脂溶液を塗布して乾燥し、この上に両面丸編地を貼り合わせて所定時間経過後に離型紙を剥離してラミネート層を形成する方法がある。また、編地の片面にグラビアロール等により接着樹脂を塗布した後、この接着樹脂によって編地とポリウレタン等の樹脂膜を貼り合わせてラミネート層を形成する方法がある。
さらに、含侵は、両面丸編地の表面から合成樹脂の溶液や溶融液等の液状体を浸み込ませて、編地内部の空隙に合成樹脂等を充填させる処理である。
両面丸編地は、多重ニット編み目を有する面において、全編み目に対する多重ニット編み目の割合が20%~100%の範囲であることが好ましい。両面丸編地において、多重ニット編み目の割合が20%以上であることで、両面丸編地の厚みが出しやすくなる。
多重ニット編み目の割合は、好ましい範囲の上限が100%である。すなわち、全編み目が多重ニット編み目であってもよい。また、従来から多重ニット編み目で形成される丸編地はあったが、本実施の形態の両面丸編地は、N本の糸からなる多重ニット編み目のうち(N-1)本以下の糸にリブ糸がタック編み目で連結した構造を特徴としており、従来の多重ニット編み目とは、その意味合いが全く異なる。
さらに、全編み目に対する多重ニット編み目の割合が25%以上、50%以下であることがより好ましい。多重ニット編み目の割合が25%~50%の範囲内であることにより、生産性がより向上する。
両面丸編地には長繊維及び/又は短繊維が用いられ、繊維の種類としては、天然繊維、再生繊維、半合成繊維、合成繊維等、従来から公知の繊維を使用することが出来る。特に好ましくは合成繊維が用いられる。合成繊維としては、合成繊維マルチフィラメント糸条が用いられることが好ましく、合成繊維の中でも強度の高いポリエステル繊維やポリアミド繊維が用いられることが好ましい。また、表面層の糸条として合成繊維マルチフィラメント糸条が使用されることで、引張強度や引裂強度を強くすることができる。
合成繊維マルチフィラメント糸条としては、製糸工程後、特に高次の糸加工がされていないストレートヤーンである生糸や、高次の糸加工がされた仮撚加工糸や空気混繊糸、空気交絡糸等が使用される。特に、厚み(膨らみ感)を重視する場合は、仮撚加工糸が使用されることが好ましい。
また、繊維の断面形状も特に限定されるものでなく、通常の丸型だけでなく、扁平型、三角形、中空型、Y型、T型、U型等の異型であってもよい。
表面層をなす編糸の平均繊度は、15~350dtexの範囲内であることが好ましい。平均繊度が15dtexより細くなると引張強度や引裂強度が悪いものとなり、350dtexより太くなると複合布帛とした時に重くなってしまう。特に、本実施の形態に係る複合布帛を自動車や家具などのシート用の合成皮革として使用する場合には、表面層をなす編糸の平均繊度は70~250dtexであることが好ましい。
さらに、両面丸編地に嵩高性を求める場合、リブ糸の繊度が、表面層をなす編糸のうちタック編み目が引っ掛かっていない糸の平均繊度の5分の2以上の繊度であることが好ましい。本実施の形態の両面丸編地の編み目は、表面層をなす編糸よりもリブ糸の方がルーズな編み目となる。このためリブ糸の方が厚みに寄与する割合が高く、嵩高性を出しやすくなる。
ただし、リブ糸の繊度が表面層をなす編糸の平均繊度の5倍以上になると表面層に凹凸ができやすくなり、樹脂層の外観品位を損なうため好ましくない。また、リブ糸に合成繊維マルチフィラメント糸条を使用する場合、単繊維繊度は0.3~4dtexの範囲内であることが好ましい。リブ糸の単繊維繊度は太い方が、厚みが出やすくなるが、4dtexを越えると生地が硬くなり過ぎてしまい、0.3dtex未満になると厚みが出にくくなってしまう。
本実施の形態に係る両面丸編地は、編機と編み条件を所望の条件等に適合させて製編された後、染色加工においてもウェル数とコース数の最終調整を行うことができ、目的の編密度に仕上げられる。編機は、ダブル丸編機であればよく、特に限定されないが、目的の編密度を得るには、18ゲージ以上のダブル丸編機が好ましく、20ゲージ以上であることがより好ましい。
両面丸編地の染色加工法としては、従来から知られている染色方法を用いることができる。また、染色段階での付帯加工は、撥水加工、防汚加工、吸水加工、抗菌加工、消臭加工、防臭加工、難燃加工等がある。これらの付帯加工は、目的とする狙いに応じて適宜付与されることが好ましい。
さらに、本実施の形態に係る両面丸編地は、少なくとも一部に原着糸(原液着色繊維)が使用され、染色加工されていないことが好ましい。原着糸を使用して染色加工を不要とすることにより、環境負荷を軽減することができる。また、染色堅牢度に優れた複合布帛が得られる。原着糸としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維等を用いることが好ましい。
両面丸編地は、JISに規定される測定法に基づいて測定した引張強度が300N以上で、引張伸度が70%以上であることが好ましい。引張伸度が70%以上であれば十分な伸縮性を有し、複雑な形状にも追従できる。また、JISに規定される測定法に基づいて測定した引裂強度が40N以上であることが好ましい。引裂強度が40N以上であることにより、自動車や家具等のシート用として破れ難く強い合成皮革となる。
複合布帛の両面丸編地は、片面が起毛加工されていることが好ましい。両面丸編地の片面が起毛加工されることで、より嵩高な生地となる。特に、多重ニット編み目でない面は糸が余り易い状態になっているため、起毛加工されることで厚みが増しやすく、嵩高な生地となる。
一方、複合布帛の両面丸編地については、表面が起毛加工されていないことも、また好ましい。本実施の形態に係る複合布帛は両面丸編地が嵩高いため、起毛加工されていない状態でもすでに十分に嵩高な生地となっている。よって、起毛加工の工程を省略することができ、製造が容易になるとともに製造コストを削減できる。また、起毛加工品で起こる厚みの斑も起こりにくく、使用しているうちに起毛された毛羽糸が潰れて厚みが薄くなっていく問題も起こりにくくなる。
片面が起毛加工されていない両面丸編地は、嵩高性が3.50cm/g以上であることが好ましく、より好ましくは4.00cm/g以上であり、さらに好ましくは4.20cm/g以上である。両面丸編地の嵩高性が3.50cm/g以上となることで、軽量感を感じることができる生地にすることができる。嵩高性の上限は、15.00cm/g程度である。
本実施の形態に係る複合布帛における合成樹脂としては、公知の高分子化合物を用いることができる。例えば、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリビニル、ポリアクリル、ポリハロオレフィン、ポリジエン、ポリエーテル、ポリスルフィド、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ尿素、ポリイミド、ポリ酸無水物、ポリカーボネート、ポリイミン、ポリシロキサン、ポリホスファゼン、ポリケトン、ポリスルホン、ポリフェニレン等の規則性及び不規則性のホモポリマー及びコポリマーが挙げられる。さらに、ポリアミノ酸樹脂、ポリ乳酸樹脂といった生分解性樹脂や、上述した合成樹脂の共重合体や混合物等のポリマーアロイも含まれる。また、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂といった熱的に挙動の異なる樹脂を共に使用することも可能である。
合成樹脂は、各々の目的に応じたものを使用することができるが、引張り特性、せん断特性、曲げ特性、圧縮特性、クリープ特性、熱特性、耐衝撃性、硬度、耐熱性、燃焼特性といった応用物理物性、及び耐光性、耐薬品性、耐摩耗性といった耐候物性の観点からポリウレタン樹脂やその共重合体、またポリウレタン樹脂を主成分とした混合樹脂であることが好ましい。また、合成樹脂の形態としては水系、溶剤系、無溶剤系、ホットメルト系等のいずれの形態であっても、合成樹脂層を形成するために使用できる。
ポリウレタン樹脂には、必要に応じて、ポリウレタン樹脂の物性を損なわない範囲内で、ウレタン硬化剤、ウレタン化触媒、架橋剤、シランカップリング剤、充填剤、チキソ付与剤、粘着付与剤、ワックス、熱安定剤、耐光安定剤、蛍光増白剤、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、染料、顔料、難燃剤、導電性付与剤、帯電防止剤、透湿性向上剤、撥水剤、撥油剤、中空発泡体、結晶水含有化合物、吸水剤、吸湿剤、消臭剤、整泡剤、消泡剤、防黴剤、防腐剤、防藻剤、顔料分散剤、不活性気体、ブロッキング防止剤、加水分解防止剤等の任意成分を、1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
本実施の形態に係る複合布帛からなる合成皮革は、湿式法或いは乾式法のいずれの製造法で製造されてもよい。ここでいう湿式法とは、両面丸編地の上に溶剤に所定の濃度に溶解させた合成樹脂をコーティングし、貧溶媒を含む凝固浴中で固化させるとともに合成樹脂層中にスポンジ状に多くの微細な連通孔を生ぜしめ、その後水洗及び乾燥工程を経て製品とする方法である。すなわち、両面丸編地にコーティング層を形成するものである。
また、乾式法には2種類あり、一つは両面丸編地の上に、溶剤に所定の濃度に溶解した合成樹脂を公知のコーティング方法、例えば、ナイフオンロールコーティング、ロールオンロールコーティング等により塗布し、乾燥機にて溶剤を揮散させて固化させるダイレクトコーティング法である。すなわち、両面丸編地にコーティング層を形成するものである。もう一つは離型紙等の離型性基材に樹脂を同じく公知のコーティング法によって塗布、乾燥し表皮層を形成させ、この表皮層上に接着剤を公知のコーティング方法によって塗布し、両面丸編地と熱圧着で貼り合わせ乾燥して製品とする方法である。すなわち、両面丸編地にラミネート層を形成するものである。
接着剤として用いられる合成樹脂は、公知の高分子化合物を用いることができる。特に、触感を損なわず、かつ接着性や物理的負荷による摩擦耐久性を有する樹脂という観点から、ポリウレタン樹脂やその共重合体、またポリウレタン樹脂を主成分とした混合樹脂を選択することが好ましい。中でもポリカーボネート系ポリウレタン樹脂であって、イソシアネート系化合物によって架橋された二液タイプの湿式硬化型ホットメルト樹脂が好ましい。
接着層の形成方法としては、従来から当業者に公知の方法を用いることができる。例えば、スプレー塗布やグラビア塗布等の手法を用いて、両面丸編地上に塗布することによって形成することが可能である。
また、離型性基材上に接着剤を塗布し、両面丸編地を接着した後に離型性基材を剥離する方式による接着層の形成も可能である。ここで、離型性基材は特に限定されるものでなく、ポリウレタン樹脂に対して離型性を有する樹脂(例えば、オレフィン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂)等の離型剤からなるフィルム、離型剤からなる離型層を紙、布帛、フィルム等の基材に積層した離型紙、離型布、離型フィルム等を挙げることができる。離型性基材は凹凸模様を有していてもよく、このような離型性基材を用いることにより、合成皮革の表面に意匠性を付与することができる。
接着層の形態としては、摩擦耐久性の観点から空隙が少ない状態が好ましく、かつ厚みとして20μm~300μmであることが好ましく、風合の点から50μm~150μmであることがより好ましい。20μmより薄い場合は、合成皮革として十分な摩擦耐久性を得られないおそれがあり、300μmより厚い場合は、天然皮革に近い柔らかで弾力のある触感が得られないおそれがある。
ポリウレタン樹脂組成物を離型性基材に塗布する方法としては、従来から当業者に公知の種々の方法を採用することができ、特に限定されるものではない。例えば、リバースロールコーター、スプレーコーター、ロールコーター、グラビアコーター、キスロールコーター、ナイフコーター、コンマコーター、T-ダイコーター等の装置を用いた方法を挙げることができる。中でも、均一な薄膜層の形成が可能であるという点で、ナイフコーター又はコンマコーターによる塗布が好ましい。
次いで、必要により熱処理を行う。熱処理は、ポリウレタン樹脂組成物中の溶媒を蒸発させ、樹脂を乾燥させるとともに、熱処理によって架橋反応を起こす架橋剤を用いる場合や、二液硬化型の樹脂を用いる場合にあっては、反応を促進し、十分な強度を有する皮膜を形成するために行われる。熱処理温度は50~150℃であることが好ましく、より好ましくは60~120℃である。
熱処理温度が50℃未満であると、熱処理に時間がかかり、工程負荷が大きくなったり、樹脂の架橋が不十分となって耐摩耗性が不良となったりするおそれがある。熱処理温度が150℃を超えると、合成皮革の風合いが粗硬になるおそれがある。また、熱処理時間は2~20分間であることが好ましく、より好ましくは3~10分間である。熱処理時間が2分間未満であると、樹脂の架橋が不十分となって耐摩耗性が不良となるおそれがある。熱処理時間が20分間を超えると、加工速度が遅くなり工程負荷が大きくなるおそれがある。
次に、本発明に係る複合布帛の実施の形態について、図面を参照しつつ、より具体的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る複合布帛を模式的に示す斜視図である。図1に示されるように、本実施の形態に係る複合布帛10は、繊維質基材としての両面丸編地11と、その表面に設けられた合成樹脂の層12により構成されている。合成樹脂の層12は、コーティング層、ラミネート層、或いはコーティング層の上にさらにラミネート層が二重に形成されてなる層、等である。
図2は、本実施の形態に係る複合布帛10のI-I断面を模式的に示す断面図である。複合布帛10は、その概略が図2に示されるように2本の糸で同一編み目を形成する多重ニット編み目を備え2本の糸のうち1本の糸とタック編み目で連結したリブ糸を有する構成の両面丸編地11の表面に、合成樹脂の層12が所定の厚さで施された断面構造を有している。
以下、本発明に係る複合布帛の実施例について、詳細に説明する。ただし、以下の実施例は本発明をさらに具体的に説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。
まず、本発明の実施例に係る複合布帛の繊維質基材となる両面丸編地及びその製造方法について、実施例として説明する。なお、実施例における各物性値は、下記の方法により測定した。
(1)目付
JIS L 1096 8.4.2に基づいて、試験片の単位面積あたりの質量(g/m2)を測定した。
(2)厚み
JIS L 1096 8.5.1に基づいて、試験片の厚さを測定した。測定には、ダイアルシックネスゲージ((株)尾崎製作所製「型式 H-10」)を用いた。
(3)嵩高性
(1)の方法で測定した目付の値と、(2)の方法で測定した厚みを元に、下記計算式にしたがって試験片の嵩高性を算出した。
K = H / M × 1000
K:嵩高性(cm/g)
H:厚み(mm)
M:目付(g/m
(4)引張強度及び引張伸度
JIS L 1096 8.12.1 A法(ストリップ法)に基づいて、試験片の引張強度(N)及び引張伸度(%)を測定した。ただし、試験片は巾3cm×長さ30cmで測定した。
(5)引裂強度
JIS K 6772 7.5に基づいて、試験片の引裂強度(N)を測定した。
[実施例1]
本発明の実施例1に係る複合布帛10は、図1に示されるように、繊維質基材としての両面丸編地11と、その表面に設けられた合成樹脂の層12としてのラミネート層により構成されている。実施例1に係る複合布帛10を構成する両面丸編地11は、図3に示される編み目構造を有している。なお、後述する実施例2に係る両面丸編地も、本実施例1と同様の編み目構造を有している。
図3に示されるように、本実施例1に係る両面丸編地11は、リブ糸14、編み糸15及び16から構成されている。両面丸編地11は、編み糸15が針位置a1~a8でニット編み目を、編み糸16が針位置a1、a3、a5、a7でニット編み目を形成し、ニット編み目17と二重ニット編み目18が含まれた構造をしている。また、リブ糸14が針位置b1~b7でニット編み目を、針位置a1、a3、a5、a7でタック編み目19を形成し、タック編み目19が編み糸16のみに引っ掛かった構造を有している。本実施例1においては、リブ糸14としてポリエステル84dtex、36フィラメントの仮撚加工糸を、編み糸15としてポリエステル167dtex、48フィラメントの仮撚加工糸を、編み糸16としてポリエステル33dtex、12フィラメントの仮撚加工糸を用いた。
これらのリブ糸14、編み糸15、16を22ゲージのダブル丸編機に給糸して、図3に示される両面丸編地11を1コース編成した。さらに、編み糸15が針位置a1~a8でニット編み目を、編み糸16が針位置a2、a4、a6、a8でニット編み目を形成し、ニット編み目17と二重ニット編み目18に相当する編み目を、リブ糸14が針位置b1~b7でニット編み目を、針位置a2、a4、a6、a8でタック編み目19に相当するタック編み目を有する1コースを形成した。これらを合わせた合計2コースで、1完全編組織の両面丸編地を編成した。このようにして得られた生地を通常の染色加工法にしたがい精練、染色、ヒートセットし、目付269g/mの編地を得た。
このように、本実施例1に係る複合布帛を構成する両面丸編地はダブルニット編地であることから、厚みを容易に出すことができる。また、ダブルニット編地であることから、生地としての強度にも優れたものとなる。本実施例1に係る両面丸編地について、上記(1)~(5)の各物性値を評価した結果を、表1に示す。
このような特性を有する両面丸編地に合成樹脂のラミネート加工を施すことにより、本実施例1に係る複合布帛を製造した。
まず、絞付き離型紙上に、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂のジメチルホルムアミド-トルエン溶液を、乾燥後の厚さが30μmとなるようにナイフコーターで塗布し、100℃で乾燥させて表皮層を形成した。さらに、前記表皮層表面に、二液型のポリカーボネート樹脂のジメチルホルムアミド-トルエン溶液を、乾燥後の厚さが70μmとなるようにナイフコーターで塗布し、100℃で乾燥した。
この上に両面丸編地を貼り合わせ、40℃×48時間巻き取った状態で放置後、離型紙を剥離することにより、厚み1.42mmの複合布帛を得た。このようにして得られた本実施例1に係る複合布帛について、表1における両面丸編地の各種特性の評価結果も合わせた総合評価を表2に示す。
本実施例1に係る複合布帛は、上述した構造を有することから、表1及び表2に示されるような優れた特性を有している。これにより、本実施例1に係る複合布帛は、軽量かつクッション性に優れた合成皮革として用いられる。また、ラミネート層の材質、厚さ、構造、空隙率等の特性を適正に設定することにより、複合布帛に透湿防水性や撥水性等の特性を付与して、スポーツ衣料品等の生地にも応用することができる。
[実施例2]
本発明の実施例2に係る両面丸編地11においては、リブ糸14として紡糸工程でカーボンブラックを練り込み黒色に着色したポリエステル84dtex、36フィラメントの仮撚加工糸を用いた。また、編み糸15及び編み糸16として紡糸工程でカーボンブラックを練り込み黒色に着色したポリエステル167dtex、48フィラメントの仮撚加工糸を用いた。
これらのリブ糸14、編み糸15、16を20ゲージのダブル丸編機に給糸して、図3に示される両面丸編地11を編成した。このようにして得られた生地を通常の染色加工法にしたがい精練、染色、ヒートセットし、目付285g/mの編地を得た。
次に、実施例1と同様の方法にしたがってポリカーボネート系ポリウレタン樹脂によるラミネート加工を施し、厚み1.30mmの複合布帛を得た。このようにして得られた本実施例2に係る複合布帛について、各種特性を評価した結果及び総合評価を表1及び表2に示す。
一方、これらの実施例1及び2に係る複合布帛と特性を比較するために、比較例1及び2の複合布帛を以下のようにして作製した。
(比較例1)
比較例1の複合布帛も実施例1と同様に、上記実施の形態に係る複合布帛10に相当する構造を有している。ただし、比較例1においては、複合布帛の繊維質基材としての両面丸編地の構造が異なっている。
図4は、比較例1に用いられる両面丸編地110の概略断面を示す模式図である。図4に示されるように、比較例1の両面丸編地110は、編み糸111、112と、比較例1におけるリブ糸113から構成されており、ニット編み目114、二重ニット編み目115、ニット編み目116を有している。編み糸112と比較例1におけるリブ糸113が針位置c1、c3、c5、c7で二重ニット編み目115を、比較例1におけるリブ糸113が針位置d2、d4、d6、d8でニット編み目114を、編み糸111が針位置d1、d3、d5、d7でニット編み目116を形成している。
比較例1では、編み糸111、112及び比較例1におけるリブ糸113としてポリエステル84dtex、36フィラメントの仮撚加工糸を用いた。これらの編み糸111、112、比較例1におけるリブ糸113を28ゲージのダブル丸編機に給糸して、図4に示される両面丸編地110を1コース編成した。さらに、編み糸112と比較例1におけるリブ糸113が針位置c2、c4、c6、c8で二重ニット編み目115に相当するニット編み目を、比較例1におけるリブ糸113が針位置d1、d3、d5、d7でニット編み目114に相当するニット編み目を、編み糸111が針位置d2、d4、d6、d8でニット編み目116に相当するニット編み目を有する1コースを形成した。これらの合計2コースで1完全編組織の両面丸編地を編成した。
ここで、図4に示されるように、比較例1の両面丸編地110は編み糸112と比較例1におけるリブ糸113が針位置c1、c3、c5、c7の全てにおいて二重ニット編み目115を形成している。しかしながら、両面丸編地110は編み糸112と比較例1におけるリブ糸113が多重ニット編み目を形成しているものであり、本発明に係る両面丸編地における「N本の糸からなる多重ニット編み目のうち(N-1)本以下の糸にリブ糸がタック編み目で連結した構造を有する」という要件を満たしていない。すなわち、比較例1におけるリブ糸113は、本発明に係る両面丸編地におけるリブ糸に相当するものではない。
したがって、比較例1の構造は、本発明に係る両面丸編地の構造と異なるものであり、本発明の請求項2に係る「全編み目に対する多重ニット編み目の割合が20%~100%の範囲内である」という要件を満たすことを意味するものではない。よって、表1に示されるように、比較例1における多重ニット編み目の割合は0%である。
このようにして得られた生地を通常の染色加工法に従い精練、染色、ヒートセットし、目付236g/mの編地を得た。次に、実施例1と同様の方法にしたがってポリカーボネート系ポリウレタン樹脂によるラミネート加工を施し、厚み0.84mmの複合布帛10を得た。このようにして得られた比較例1の複合布帛について、各種特性を評価した結果及び総合評価を表1及び表2に示す。
(比較例2)
実施例1及び2、並びに比較例1と異なり、比較例2の複合布帛を構成する両面丸編地は多重ニット編み目を有していない。すなわち、表1に示されるように、比較例2の両面丸編地における多重ニット編み目の割合は0%である。
図5は、比較例2の両面丸編地120の概略断面を示す模式図である。図5に示されるように、比較例2の両面丸編地120は、比較例2におけるリブ糸121と、編み糸123から構成されている。編み糸123が針位置e1~e8でニット編み目125を形成し、ニット編み目125のみの構造となっている。また、比較例2におけるリブ糸121が針位置f1~f7でニット編み目を形成し、針位置e1、e3、e5、e7でタック編み目126を形成し、タック編み目126が編み糸123に引っ掛かった構造となっている。
比較例2では、編み糸123としてポリエステル167dtex、48フィラメントの仮撚加工糸を、比較例2におけるリブ糸121としてポリエステル84dtex、36フィラメントの仮撚加工糸を用いた。これらの比較例2におけるリブ糸121、編み糸123を22ゲージのダブル丸編機に給糸して、図5に示される両面丸編地120を1コース編成した。また、編み糸123が針位置e1~e8でニット編み目125に対応するニット編み目を形成し、比較例2におけるリブ糸121が針位置f1~f7でニット編み目を、針位置e2、e4、e6、e8でタック編み目126に相当するタック編み目を形成した。これらの合計2コースで、1完全編組織のハニカム組織の両面丸編地を編成した。
このようにして得られた生地を通常の染色加工法に従い精練、染色、ヒートセットし、目付258g/mの編地を得た。次に、実施例1と同様の方法によってポリカーボネート系ポリウレタン樹脂によるラミネート加工を施し、厚み1.11mmの複合布帛を得た。このようにして得られた比較例2の複合布帛について、各種特性を評価した結果及び総合評価を表1及び表2に示す。
Figure 0007162205000001
Figure 0007162205000002
表1に示されるように、実施例1及び2では両面丸編地の多重編み目の割合が50%で、目付が300g/m未満と軽量であり、かつ十分な厚みと嵩高性を有している。そして、引張強度及び引張伸度が大きく伸縮性に優れるため、複雑な立体形状への追従性がよく内装材として適した特性を有している。よって、表1及び表2に示されるように、実施例1及び2に係る複合布帛は、軽量で厚みを有しクッション性及び強度に優れた複合布帛となり、合成皮革に適したものとなる。
さらに、実施例1及び2において、ラミネート層を構成する複合素材としての合成樹脂の種類及び構造を適宜選択することにより、複合布帛に透湿防水性、撥水性、通風性等の特性を付与することができる。上述したように、実施例1及び2に係る複合布帛は、軽量で伸縮性に優れているため、特にスポーツ用衣料の生地として適している。したがって、透湿防水性、撥水性、通風性等の特性を付与することにより、高付加価値の衣料用複合布帛として応用することができる。
また、上記実施の形態で説明したように、本発明に係る複合布帛はラミネート層を形成したものに限られず、両面丸編地にコーティング層を形成し、両面丸編地に合成樹脂を含浸した上にコーティング層を形成し、或いはコーティング層を形成した上にラミネート層を形成した複合布帛とすることにより、スポーツ用衣料の生地として適した特性を付与するための選択肢が増え、広範囲な応用が可能となる。
以上、本発明の実施の形態及び実施例について説明したが、本発明は上記の実施の形態及び実施例によって限定されるものではない。
すなわち、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。上述した実施の形態及び実施例は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
本発明に係る複合布帛は、繊維性基材として独特の構造を有する両面丸編地を用いることにより、軽量で嵩高性が大きくクッション性と強度を備えているため、厚みを有しクッション性に優れた好適な合成皮革として使用することができる。さらに、透湿防水性等の特性を備えた軽量な衣料品等にも応用することが可能である。
10 複合布帛
11、110、120 両面丸編地
12 合成樹脂の層
4 リブ糸
15、16、111、112、123 編み糸
17、114、116、125 ニット編み目
18、115 二重ニット編み目
19、126 タック編み目
113 比較例1におけるリブ糸
121 比較例2におけるリブ糸
a1、a2、a3、a4、a5、a6、a7、a8、b1、b2、b3、b4、b5、b6、b7、c1、c2、c3、c4、c5、c6、c7、c8、d1、d2、d3、d4、d5、d6、d7、d8、e1、e2、e3、e4、e5、e6、e7、e8、f1、f2、f3、f4、f5、f6、f7 針位置

Claims (5)

  1. 長繊維及び/又は短繊維を用いて編立てられる両面丸編地を含む複合布帛であって、
    前記両面丸編地はN本(N≧2)の糸で同一編み目を形成する多重ニット編み目を備え、該多重ニット編み目を形成する前記N本の糸のうち1本以上、(N-1)本以下の糸と前記多重ニット編み目を有する面においてタック編み目で連結し、前記多重ニット編み目を有する面と異なる面の側においてニット編み目を形成するリブ糸を有しており、かつ前記両面丸編地には合成樹脂のコーティング及び/又はラミネート及び/又は含侵がされていることを特徴とする複合布帛。
  2. 前記多重ニット編み目を有する面において、全ニット編み目に対する前記多重ニット編み目の割合が20%~100%の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の複合布帛。
  3. 前記両面丸編地の少なくとも一部に原着糸が使用され、前記両面丸編地が染色加工されていないことを特徴とする請求項1又は2に記載の複合布帛。
  4. 前記両面丸編地の片面が起毛加工されていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の複合布帛。
  5. 前記両面丸編地の表面が起毛加工されていないことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の複合布帛。
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