JP2008169505A - 極細繊維からなる押圧加工布およびその製造方法 - Google Patents

極細繊維からなる押圧加工布およびその製造方法 Download PDF

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貴史 橋本
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確司 村上
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Abstract

【課題】柔軟でありながらヌメリ感のないドライタッチ風合いを呈し、形態保持性にも優れ、かつ審美性に富んだ押圧加工布およびその製造方法を提供する。
【解決手段】繊維径が700nm未満の極細繊維を含む布帛であって、該布帛の全面もしくは一部分が超極細繊維が合一してなるフィルム状であって、該フィルム状の部分がカレンダー加工および/またはエンボス加工を施すことによる押圧加工により形成されたことを特徴とする布帛、その製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、衣料用途などに好適の押圧加工布に関する。さらに詳しくはフィルム状の平滑性と光沢をもった全面押圧(カレンダー)加工布および押圧された領域もしくは凹部がフィルム状の平滑性かつ光沢を持ち、凸部が極細繊維の外観かつダル光沢を有する部分押圧(エンボス)加工布に関する。
従来、押圧加工と言えば、平滑性や艶出しを布につける目的で施される表面平滑なカレンダーローラーの間に挟み込む態様で加工されるカレンダー加工や凹凸模様を彫刻した鋼鉄製のローターと圧縮ペーパーもしくはコットンローラーの間に一定の温度と圧力をかけるエンボス加工などがあり、織編物、人工皮革、合成皮革、不織布、樹脂フィルムや紙など幅広く適用されている。
例えば、全面押圧加工については、芯部に長繊維のフィラメント糸条、鞘部に低融点を含む並列型もしくは芯鞘型の複合繊維を用いた芯鞘糸を少なくとも縦糸に用いて織物にし、次いでカレンダー加工で前記低融点成分を溶融樹脂化して、表面を平滑化した濾過布や(特許文献1参照)、0.5デニール以下の極細繊維の不織布層と織物基布の間にホットメルト剤を介在させて、不織布層面にカレンダー加工を施し、表面側の低融点繊維を軟化させて隣接する繊維間を接着(この現象を軟化溶融としている)するとともにホットメルト材を溶融して、不織布層と織物基布を一体化した濾過布(特許文献2参照)が知られている。
しかしながら、このような方法、すなわち押圧加工で低融点繊維を融着させたり、接着剤で接着一体化させると風合いが極端に硬化することになり衣料用には不向きとなる。
また、部分的押圧加工については通気性と透湿性に優れる皮革様シートを得る目的で不織布と高分子弾性体とからなる多孔質柔軟シートの両面をサンディングし、次いでエンボス加工でシボを形成する技術(特許文献3参照)が知られている。かかる技術では凸部が銀面、凹部が立毛の谷マット調のヌバック調皮革となるが、凸部の立体感が欠落し勝ちであり好ましくない。
さらに、通気性と透湿性に優れる皮革様シートを得る目的で不織布と高分子弾性体とからなる多孔質柔軟シートの両面をサンディングし、次いでエンボス加工でシボを形成する技術(特許文献4参照)も知られているが、高分子弾性体自身の熱セット性がほとんど期待できないので、長期着用や繰り返し洗濯で柄形状が大きく変化するなどの懸念があり好ましくない。
さらには繊維基材の通気性、風合いを損なうことのないように繊維基材の片面に反応性熱溶融樹脂をラミネート法により不連続膜となして、エンボス加工でシボ付け感を与えた機能性材料(特許文献5参照)が知られているが、反応性熱溶融樹脂をラミネートするとペーパーライクな風合いとなり、衣料素材としては好ましくない。
実開平5−18606号公報 実開平5−26122号公報 特開平09−06779号公報 特開平5−272070号公報 特開2000−265373号公報
本発明は、かかる従来技術の欠点に鑑み、柔軟でありながらヌメリ感のないドライタッチ風合いを呈し、形態保持性にも優れ、かつ審美性に富んだ押圧加工布およびその製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、極細繊維もしくは極細繊維の集合束からなる布帛に対して押圧作用を与えると、常温であっても容易に該極細繊維同士が合一するという特異現象を見出し、本発明に至ったものである。
すなわち、繊維径が700nm未満の極細繊維を含む布帛であって、該布帛の全面もしくは一部分が極細繊維が合一してなるフィルム状であることを特徴とするものである。また、繊維径が700nm未満の極細繊維を含む布帛であって、該布帛の全面もしくは一部分が極細繊維が合一してなるフィルム状であり、該フィルム状の部分が押圧加工により形成されたものであることを特徴とする布帛である。
繊維径が700nm未満の極細繊維から構成された布帛から得られた押圧加工布であって、少なくとも片面にエンボス加工による凹凸形状を有しており、該エンボス加工面の、押圧されていない凸面領域は極細繊維からなり、一方、押圧された凹面領域の表層部は極細繊維同士が合一してなるフィルム状であることを特徴とするものである。
本発明の押圧加工布は以下の効果を有する。
(1)布帛表面が全面にわたって極細繊維が合一したものは、柔軟にして平滑で高光沢のフィルム様の外観を呈す。
(2)布帛表面の1部分において極細繊維が合一したものは、凹面領域は平滑で高光沢のフィルム様外観、凸面領域は極細繊維を維持した梨地調もしくは銀面調の外観を呈し、かつ柔軟性を有する。さらに、エンボス凹面は凸面より濃色化し、しかも平滑で高光沢になる点で凹凸模様としてのコントラストが増し優れた意匠効果と立体感を呈す。加えて、エンボス加工による凹凸形態の保持性に優れる。
本発明は、繊維径が700nm未満の極細繊維を含む布帛であって、該布帛の全面もしくは一部分が極細繊維が合一してなるフィルム状であることを特徴とする布帛である。
本発明において、布帛に含まれる極細繊維の繊維径は700nm未満であることが必要である。下限としては10nm以上が好ましい。また、好ましくは400nm以下である。700nmを越えると、押圧加工しても繊維同士が合一してフィルム状の形態を取り難く、仮に合一することがあっても、衣料を着用した時に与えられる外力や洗濯時に付与される繰り返し屈曲、剪断、圧縮や伸長等の外力が与えれると上記フィルム状形態が崩れてしまうので好ましくない。
繊維径が700nm未満の極細繊維が多いほうが本発明の目的とする効果である、フィルム様の形状を得やすい。かかる極細繊維の割合としては本数の割合で10%以上が好ましく、30%以上がさらに好ましく、50%以上が特に好ましい。上記繊維径が700nm未満の極細繊維の本数の割合は以下のようにして測定する。
TEMあるいはSEMによるシート状物の横断面写真を三谷商事(株)製の画像処理ソフト(WINROOF)を用いて単繊維直径を求めるものであり、これを3カ所以上で行い単繊維直径を測定することで求めるものである。また、布帛を構成する極細繊維の断面が円形でない場合は、まず、単繊維の断面積を測定し、その面積を仮に断面が円の場合の面積とする。その面積から直径を算出することによって単繊維直径を求める。かかる方法でシートの断面写真1枚あたり50本の繊維を無作為に抽出し、その繊維径を求め、繊維径が700nm未満の極細繊維の本数を50で割ったものを、維径が700nm未満の極細繊維の本数の割合とする。なお、本発明においては押圧処理により極細繊維が合一して極細繊維の外周、境界が不明瞭となるため、かかる繊維径の測定は極細繊維が合一していない部分を用いて行う。即ち、シート状物の表面の一部のみが部分的にいわゆるエンボス加工状に押圧されている場合は押圧されていない部分の繊維径を測定することとする。また、シート状物の表面が全面的にいわゆるプレス加工状に押圧されている場合は、最表面の合一した極細繊維層を含まず、かつ、できるだけ表層に近い部分の極細繊維の直径を測定することとする。
本発明において極細繊維を得る紡糸方法としては、直接紡糸、溶融紡糸における海島繊維のブレンド紡糸、高分子配列型紡糸による複合紡糸法、さらには分割割繊型の複合紡糸が良い。また、溶液紡糸であるフラッシュ紡糸法、さらにはエレクトロスピニング法などが好適に用いられるが、これらに紡糸方法に限定されるものではない。
ここで、ブレンド紡糸法についてより詳しく述べると、複数のポリマーを溶融混練したマスターチップを作成し、該ブレンドチップを出発原料として溶融紡糸する方法や複数のポリマーのチップをスタチックミキサーにて溶融混合して紡糸する方法など適宜選択すればよい。
かかる上記紡糸法で得る本発明における極細繊維は海島繊維の島成分に相当するが、島成分のポリマーとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリシクロへキシレンジメチレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロン4、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12等のポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、L−乳酸やエステル形成能をもつヒドロキシ酪酸やヒドロキシカプロン酸などヒドロキシ塩類、エチレングリコール、ブタンジオールなど複数の水酸基を有する化合物およびその誘導体など適宜選択できる。ここで、衣料展開でこれまで実績のあるポリエステルやポリアミドが好適に用いられる。該ポリマーには艶消し剤、消臭剤、抗酸化剤、抗菌剤、顔料、紫外線吸収剤、導電剤など目的に応じて、また製糸性を勘案して添加すればよい。
一方、海島繊維の海成分としては、アルカリ可溶や熱水可溶特性を持つポリマーを採用することが望ましく、例えばポリエステル、共重合ポリエステル、ポリ乳酸、ポリビニルアルコールなどが好適に用いられる。むろん有機溶剤で溶出可能な、例えばポリスチレン、ポリエチレンなどであっても良く、何ら制約を受けるものでない。
ここで、海成分を溶出して本発明における極細繊維を創製する場合の手段には、海成分の溶解特性によりアルカリ溶液、熱水や溶剤溶出法があり該溶出に好適のポリマーを適宜選択すればよい。海成分の溶出程度は100%であっても、海成分(溶出成分)を残した状態、つまり100%未満であっても良いことは言うまでもない。海成分が残っていても、結果的に極細繊維の繊維径が700nm未満となっていればよい。
また、分割割繊型の繊維から極細繊維を創製する手段については、上記のごとくアルカリ・薬液での溶出であったり、ニードルパンチングや高圧ジェット水流などの物理的加工手法で割繊するなど最適な方法を選択すれば良い。
本発明における布帛とは編物や織物(以下、編織物という)、乾式不織布、スパンボンド不織布、さらには抄紙法での紙等を指す。
本発明における布帛、つまり編織物、各種不織布を構成する極細繊維は上述の方法で得ることができるが、極細繊維は単繊維が完全にばらけた状態であってもよいし、極細繊維が束状に集合した束状物であってもよい。それらの混合でもかまわない。この極細繊維の集合体からなる束状物としては、延伸繊維、半延伸繊維、未延伸繊維のいずれでも良いが品質安定性の観点からは延伸繊維で構成される束状物が好ましい。該束状物は無撚であっても甘撚から強燃まで撚糸されていても良い。さらに交互撚、エア交絡、毛羽、捲縮やループ形状を採るものであっても良い。
本発明の極細繊維からなる布帛の範囲に含まれる編織物の組織について記述すると、まず織物では平織およびその変化組織、綾織およびその変化組織ならびに朱子およびその変化組織が好ましく適用できる。
一方、編物のうち、よこ編みにあっては平編、ゴム編、パール編およびこれらの変化組織、たて編にあっては、シングルデンビー編、シングルコード編やシングルアトラス編およびこれらの変化組織が好ましく適用できる。
なお、極細化は熱水溶出、溶剤溶出、アルカリ減量や割繊手段など所望の手段でもって行えば良く、上記布帛であっても糸条段階で極細化したものを上記布帛にしたものでも良い。
本発明において極細繊維を合一化しフィルム上にする手段としては、押圧加工を用いることが好ましい。本発明における押圧加工について述べると、全面押圧加工とは、表面が平滑なカレンダーロールの間に布帛を通して加熱しながら加圧し布を押し固めるカレンダー加工、部分的押圧加工とは凹凸模様を彫刻した金属製ローラーと弾力性のある圧縮コットン、圧縮ペーパーもしくはゴム製等のローラー間に布帛を通して一定の温度に保ちながら布に凹凸模様をつけるエンボス加工を例示することができる。本発明にあっては、カレンダー加工のみ、エンボス加工のみ、あるいはカレンダー加工とエンボス加工を併用する方法も含まれる。ここでエンボス柄について記述すると、該柄は特定されるものでないが、梨地柄、格子柄、市松柄、シープ柄やカンガルー柄などの彫刻ローラーが好適に用いられる。該彫刻ローラーの凹部(エンボス加工された布帛では凸面に相当)密度は10個/cm以上500個/cmが好ましい。より好ましくは50個/cm以上、300個/cm以下である。該密度が10個/cm未満になるとエンボスによる凹凸感がでないので好ましくない。一方、500個/cmを越えても凹凸感が表現されないので好ましくない。
また、本発明においてエンボス加工された布帛全体の面積に占める凹面の面積は4%〜80%(凸面面積は96%〜20%)が好ましく、より好ましくは10%以上、45%以下である。該凹面の面積が4%未満では、本発明の目的とする極細繊維が合一してなるフィルム状の形態をとらず、意匠性がでないので好ましくない。
本発明でいう極細繊維の合一とは、押圧力や熱エネルギーにより極細繊維が融着している状態であり、個々の極細繊維が独立しているとは認識できず、極細繊維同士が一体化した形態、すなわちフィルム状の形態となることを言う。この極細繊維が合一した領域は、フィルム状であることからフィルム様の外観を有する。フィルム様とは、プラスチックの汎用フィルムのように平滑であり、かつ表面反射がもたらす高光沢を呈する外観のことを言う。
また、本発明では、押圧加工による押圧作用で極細繊維同士が合一した領域と押圧作用を付与していない領域とを比較すると前者の方が濃い色目となる。
本発明の押圧加工の条件について述べると、加熱ローラの温度は、加工速度、押圧、被加工布のシート厚さ、通し回数によって最適条件を選定すれば良い。この中で押圧加工における好ましい条件範囲を例示するならば、加工温度は、極細繊維の融点より10℃低い温度から被加工布素材の軟化点近傍までが好ましく、押圧加工における線圧は5〜400kg/cm、加工速度は0.1〜10m/分で加工、通し回数は1〜10回とすると良い。また、極細繊維の割合が高いほど、極細繊維の径が細くなるほど、押圧加工の効果は高くなるため、押圧の線圧、温度等の条件は比較的マイルドな条件を採用することができる。
加熱ローラの温度は極細繊維の融点近傍の温度すると加工途中に設備や加工トラブルで加工機を停機した場合には被加工布が溶融して溶断や孔空き破れなどの欠点が生じ好ましくない。なお、押圧力のみで極細繊維が合一化するのであれば、加工温度は常温、すなわち、あえて加熱しなくてもかまわない。
また、線圧が400kg/cm以上及び/または加工速度が0.1m/分未満の場合は過度の押圧となり破れが発生するなどの問題があり好ましくない。一方、線圧が5kg/cm未満、加工速度が10m/分を越えると押圧作用が不十分となり、押圧作用による極細繊維同士の合一が十分におこらず、フィルム様の平滑で高光沢な外観を呈さないので好ましくない。
また、エンボス通し回数が10回を越えると、繊細な梨地調の表面表現ができないことが多く、凹部面積の比率が過多となり風合いが硬化、強力特性が低下など品質・物性上の問題が生じることがあるので好ましくない。なお、通し回数は耐摩耗性、エンボス柄の形態の保持性、風合いの観点からバランスがとれるように適宜選定すれば良い。
本発明において梨地調とは、絹糸の強撚糸を織り込んだ織物を熱水中で十分揉むことで、強撚糸が持つ解撚トルクによって発現される微細で緻密な凹凸(シボと呼ぶ)を有し、かつ微細シボにより鈍い光沢も併せ持つ織物の表面感のことを言う。
また、本発明の銀面調とは、カーフスキンやシープスキンなどの天然皮革における表皮にみられる表面平滑で光沢があり、主として微細な特有の凹凸を有する表面感のことを言う。
該押圧加工に供する極細繊維からなる布帛の目付としては、10g/cm以上が好ましく、より好ましくは20g/cmである。10g/cm未満になると品質と加工通過性が不安定になりあまり好ましくない。さらに好ましくは40g/m以上である。
本発明においては、極細繊維から構成された布帛は他の繊維基材と積層して押圧加工布としてもかまわない。極細繊維から構成された布帛と他の繊維基材との積層する場合の手段としては、風合いが硬化しない範囲内でニードルパンチング交絡、高圧水流交絡、ボンディングやホットメルト剤など適宜選択すれば良い。また他の繊維基材としては、平均繊維径が700nmを越える繊維からなる編織物、ニードルパンチング不織布、スパンボンド不織布など公知の繊維基材を適用すればよい。
本発明にあって、押圧加工に供する極細繊維から構成される布帛が織物である場合、その織物のカバーファクター(CF)について記述すると、1000〜2600であることが好ましく、より好ましくは1000〜2100である。該ファクターが1000未満になるとガーゼ調となり、押圧加工の特徴が発揮できないので好ましくない。また、2600を越えると風合いが粗硬となるばかりでなく、良好な通気性が確保できないので好ましくない。
ここで上記カバーファクター(CF)とは、経糸のトータル繊度をT1(デシテックス)、2.54cm当たりの経糸密度M1(本/2.54cm)、緯糸のトータル繊度をT2(デシテックス)、2.54cm当たりの緯糸密度M2(本/2.54cm)とすると、
カバーファクター(CF)={(T1/1.11)1/2×M1}+{(T2/1.11)1/2×M2}
の値である。
本発明では押圧作用により極細繊維が合一して形成されるフィルム状の形態保持性能をより強固なものにする目的で、パッド/スチーム法などでメラミン樹脂を適量付与してもよい。また、張り腰や弾発性をさらに強める目的で通気量を阻害しない範囲内で溶剤もしくは水系のポリウレタン樹脂などのバインダーを含浸もしくはナイフコート、グラビヤコート、ドット法などのコーティング手法にて付量が30部を超えない範囲で付与しても良い。付量が30部を越えると、風位合い面で粗硬感やゴム感が強くなり好ましくない。さらに通気性が阻害される原因にもなり好ましくない。なお、本発明における付量とは、布帛の繊維重量に対する度合いを示す。
また、本発明の押圧加工布は着色を行ってもよい。着色化工程としては染料を用いた浸染、捺染、スプレー染色以外に、バインダーとの併用による顔料染色などの染法が適用可能である。もちろん溶剤系もしくは非溶剤系の可染性ポリウレタンを布帛に含浸もしくは塗工して、該樹脂を染める態様を採用してもよい。
また本発明において、布帛を構成する極細繊維がポリアミド繊維である場合には、繊維の緻密化を図る意味においてベンジルアルコール等の薬液による膨潤収縮処理を行うことが好ましい。
本発明においては、押圧加工を生機に施してから染色仕上げ加工してもよいし、染色を施した布をエンボス加工してもよい。いずれも凹部は凸部より色目が濃くなる。
本発明においては、押圧加工前もしくは押圧加工後に毛羽立てを行ってもよい。毛羽立てを行う場合の起毛もしくは研削工程について述べると、まず起毛は針布起毛機や馬毛ブラシなどを適用してもよいし、研削の場合は、研磨紙や人工ダイヤモンド微粒子をコーティングした粗面体にて布帛表面を擦って毛羽立てするとよい。
また、本発明の押圧加工布帛に対して撥水、防水、抗菌、制菌、消臭、電磁波シールド剤など目的に応じてして仕上げ処理するとよい。
本発明にあっては、用途目的に合わせて本発明の押圧加工布を別の織編物、紙を含む各種不織布、プラスチック基材、ゴム基材、板材、合成基材、壁材とを接着バインダーを介して該基材の片面に貼り合わせる態様にして活用しても良い。
[評価法]
(1)極細繊維の繊維径
極細繊維を含むシート状物の横断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、同一横断面内で無作為抽出した50本の単繊維直径を測定する。測定は、SEMによるシート状物の横断面写真を三谷商事(株)製の画像処理ソフト(WINROOF)を用いて単繊維直径および繊度を求めこれを3カ所以上で行った。
また、布帛を構成する極細繊維の断面が円形でない場合は、まず、単繊維の断面積を測定し、その面積を仮に断面が円の場合の面積とする。その面積から直径を算出することによって単繊維直径を求めた。
(2)厚さ
(株)尾崎製作所製のダイアルシックネスゲージ(商品名:ピーコックH)で試料の異なった箇所を10点測り、その平均値(単位はmm)で表した。
(3)単位面積あたりの質量(本発明では目付と記した)
20cm×20cmの試験片を3枚採取し、それぞれ標準状態における質量(g)を量り、次の式によって1m当たりの質量(g/m)を求め、その平均値を算出するJIS L 1096 8.4.2(2005年JISハンドブック)に準じて測定した。単位はg/mで表した。
(4)見掛比重(本発明では見掛密度と記した)
標準状態における1m当たりの質量(g/m)と厚み(mm)から、次の式によって見掛密度を算出した。単位はg/cmである。
Ag=Sm/(1000×t)
ここにAg:見掛比重
Sm:標準状態における1m当たりの質量(g/m
t :厚さ(mm)。
(5)押圧加工した表面の形態保持性
JIS L0217 103法(2005年JISハンドブック)に基づいた条件で10回洗濯を繰り返した後で、洗濯前後の表面の形態の変化を目視にて判定した。
(6)風合評価
張り・腰、柔軟性、ドレープ性の各特性について、パネラーがハンドリングにより官能評価を行った。
実施例1
島成分をN6(40重量%)、溶出する海成分をポリ乳酸(60重量%)としてブレンド紡糸により複合繊維133dtex−48filのマルチフィラメントを2/1ツイルで製織し生機を得た。該生機の織密度は経糸密度138本/2.54cm、緯糸密度93本/2.54cmであった。
該生機にアルカリ減量加工(NaOH濃度3% 98℃×45分)を行ない、乾燥してポリアミドの極細繊維の集合体である束状物で構成される織物を得た。該織物に含まれる極細繊維の繊維径を測定したところすべての繊維が200nm以下の繊維径を有していた。該織物のカバーファクター(CF)は1933であった。
次いで、ピンテンターで幅方向に1%の伸長下にて160℃×45秒の熱セットを施した。その後、酸性染料(1:2型の含金染料)で染色し湯洗いを行った後にフィックス処理ならびに帯電防止処理を施した。続いて梨地彫刻したエンボスローラー(表面に1平方cmあたり120個の凸部を有するもの)を180℃に加熱して、エンボス加工(上部:エンボスローラ、下部:ゴム硬度92度のゴムローラー、線圧125kg/cm、エンボスローラーの表面温度は180℃、加工速度は1m/分にてエンボスローラー2回通しとした)を施した。なお、ゴム硬度はアスカーゴム硬度計A型で測った値である。なお、エンボスローラーの凹部密度は、エンボス加工を施した布に1cm角のマーキングを行いその領域内の凸部が完全な形で存在している数を言う。したがって不完全な凸部の数は除外した。
本実施例で得られた製品の物性は次のとおりであった。
厚さ(mm) :0.118
目付(g/m) :66.7
見掛密度(g/cm):0.565
なお、凹凸部をSEMにて、それぞれ観測したところ、凹部は極細繊維が合一する形でフィルム様の平滑性と高光沢外観を呈し、凸部は極細繊維の集合体からなる束状物外観を呈するものであった。また染色布を目視で観察すると、凹部は凸部より濃色化しているため深みがあって、エンボス柄が消えることなく立体感に富んだ凹凸形状を有する梨地調のエンボス布帛となった。
また、風合いも柔軟でドレープ性があり、しかも適度の張り腰を有する布帛となり、縫製上の取り扱い性も格段に向上した。縫製したブラウスは薄くて軽量であるにもかかわらず、防スケ性があり、通気性があるため蒸れることもなく、着用快適性に優れたものとなった。さらに着用時や洗濯時の鋭角な皺もなく、着映えする衣服であった。また、洗濯を10回行い、その前後で押圧した表面の形態変化を目視に判定したところ、形態変化は僅少で、該保持性は良好であった。
なお、評価結果を表1に示す。
比較例1
海成分として共重合ポリエチレンテレフタレート、島成分にN6とポリエチレンテレフタレートのブレンドポリマーを用いて3成分の高分子配列型複合紡糸を行い、110dtex−10filのフィラメント糸を作成し、このフィラメント糸で経糸密度123本/2.54cm×緯糸密度74本/2.54cmの平織物を作成した。アルカリ減量加工にて海成分と島成分のポリエチレンテレフタレート繊維を溶出して、ポリアミド(N6)繊維100%の織物を得た。経糸密度150本/2.54cm×緯糸密度87本/2.54cm、また極細繊維の平均繊維径は860nmであり、700nm未満の繊維径を有する繊維は見当たらなかった。織物の厚みは0.112mm、目付は58g/m、見掛密度0.518g/cm、カバーファクターは1773であった。次に実施例1と同じ加工条件にてエンボス加工を行ったところエンボス柄が付与され凹面には一応フィルム様の平滑で高光沢外観を呈したが、その後に酸性染料(1:2型含金染料)を用いて染色処理を行うと染色工程の揉み作用でエンボス柄がほぼ完全に消失し、凹面も凸面も同色で、立体感のあるエンボス加工布にはならなかった。このことから平均繊維径が860nmでは、押圧で一見、繊維同士があたかも合一して固まっているように見えるだけであり、押圧で耐久性のある繊維同士の合一でないことが判明した。換言すると、押圧作用で耐久性を有する合一形態を得るには、極細繊維が必須要件であることを意味することになる。なお、評価結果を表1に示す。
実施例2
島成分はポリブチレンテレフタレート40重量%、溶出する海成分はポリ乳酸60重量%としてブレンド紡糸し、複合繊維55dtex−18filのマルチフィラメントを平織にて製織し、生機を得た。該生機の織密度は経糸密度182本/2.54cm×緯糸密度110本/2.54cmであった。
該生機をアルカリ減量加工(NaOH濃度 3% 90℃×45分)を行ない、乾燥してポリアミドの極細繊維束状物で構成される織物とした。該織物に含まれる極細繊維の繊維径を測定したところほぼすべての繊維が200nm以下の繊維径を有していた。ちなみにカバーファクター(CF)は1516であった。
次いで、梨地柄のエンボスローラーを用いて、エンボス加工(上部ローラー:200個/cmの凹部を有する彫刻ローラで表面温度200℃、下部ローラー:圧縮コットン製、押圧荷重は線圧110kg/cm、エンボス処理速度は1m/分、エンボス通し回数は3回)を施した。
次に、液流染色機を用いて分散染料で染色(120℃×45分)し、湯洗浄と還元洗浄を行った後帯電防止処理を行なった。
なお、得られた製品の物性は次に示すとおりであった。
厚さ(mm) :0.08
目付(g/m) :39.9
見掛密度(g/cm):0.499
得られた製品のエンボス処理面は緻密かつ梨地調のエンボス柄が明瞭に付与されたものとなった。評価結果を表1に示す。
また、該製品の凹面と凸面をSEMにて、それぞれ観測したところ、凹面は極細繊維が合一する形でフィルム状外観を呈し、凸面は極細繊維の束状物形態を呈するものであった。また、肉眼により凹面は凸面より濃色化、かつ平滑なフィルム様形態を呈しており異色効果とともに深みを有していることも確認でき、立体感に富んだエンボス布帛であった。
さらに風合いも柔軟でありながらドレープ性があり、しかも適度の張り腰を有する布帛となり、縫製上の取り扱い性も格段に向上した。縫製したブラウスは薄くて軽量であるにもかかわらず、防スケ性と通気性を兼ね備えており、ドライ感があり、かつ審美性があって着用快適性に優れたものとなった。家庭洗濯機を用いて洗濯を10回繰り返しても凹凸形状の変化は認めらずエンボス柄の形態保持性は良好なものであった。
比較例2
海成分にポリ乳酸(10重量%)、島成分にポリブチレンテレフタレート(90重量%)として、高分子配列型にて24.2dtex−10fil(70島)の糸条を製糸し、経糸密度182本/2.54cm×緯糸密度110本/2.54cmのタテ5枚朱子を製織し生機を得た。次に該生機をアルカリ減量(NaOH濃度 3% 90℃×45分)し、乾燥して平均繊度径2600nmからなる極細繊維織物とした。この織物をSEMにて観察したが、700nm未満の繊維径を有する繊維は見当たらなかった。該織物のカバーファクター(CF)は、1535であった。
該極細繊維織物を実施例2と同一条件にてエンボス加工を施したところ、凹面はフィルム様の平滑で高光沢の外観を呈したものになった。次いで実施例2と同様の条件で染色・仕上げした。次いでエンボス柄の耐久性を調べる目的で家庭洗濯機を用いて洗濯を10回繰り返したところ、エンボス柄がほぼ消失し、エンボス加工前の織物外観に近似したものとなった。なお、評価結果を表1に示す。
実施例3
実施例2で得られた極細繊維束状物で構成される織物を用い、全面に押圧作用を施すカレンダー加工を施した。カレンダー加工条件は次のとおりであった。
一対のφ250mmのスチール製ロールからなるカレンダー加工機を用いクリアランス60ミクロン、上部ローラー温度を200℃とし、下部ローラー温度を常温にて、加工速度0.5m/分で3回通しとした。得られた織物の物性は次のとおりであった。
厚さ(mm) :0.07
目付(g/m) :65.1
見掛密度(g/cm):0.93
得られた製品は片面の全面に渡って表面平滑で高光沢なフィルム様外観を呈し、かつ柔軟風合いの織物であった。また、洗濯を10回行い、その前後で押圧した表面の形態変化を目視に判定したところ、形態変化は僅少で、該保持性は良好であった。なお、評価結果を表1に示す。
比較例3
比較例2に用いた極細繊維織物を上記と同条件でカレンダー加工を施したところ、フィルム様の光沢を有する織物となったが、家庭用洗濯機で洗濯を10回繰り返したところ、カレンダー加工で付与された光沢は消失しエンボス加工前の織物外観に近似したものとなった。なお、評価結果を表1に示す。
実施例4
島成分をN6(40重量%)、溶出する海成分をポリ乳酸(60重量%)としてブレンド紡糸法にて単繊維繊度は2.5dtex、目付150g/cmのスパンボンド不織布を作成しニードルパンチング(パンチング密度:500本/cm)した後に水流交絡処理(水圧:4MPa表裏1回、続いて10MPa表裏1回、加工速度:5m/分)を施して、アルカリ減量加工(NaOH濃度3% 98℃×30分)を行ない目付61g/mの極細繊維の束状物からなるスパンボンドシートを得た。次いで、実施例1と同様にアルカリ減量加工、次にエンボス加工を施し、エンボス製品を得た。該織物に含まれる極細繊維の繊維径を測定したところほぼすべての繊維が200nm以下の繊維径を有していた。
なお、該製品物性は次のとおりであった。
厚さ(mm) :0.135
目付(g/m) :59.9
見掛密度(g/cm):0.44
得られたエンボス加工製品は緻密性があって、立体感を有する銀面調の製品となった。
該製品の凹凸部を走査型電子顕微鏡で観測したところ、凹部は極細繊維が合一してフィルム様の平滑形態を呈しており、凸面は極細繊維形態を呈していた。また目視で観察すると、凹面は凸部より濃色化しているため異色効果とともに深みを呈し、立体感に富んだ凹凸形状を有するエンボスシートであった。また、ゴワゴワ感も軽減し、鋭角な折れ皺もない柔軟な加工布であった。25cm角の裁ち切りシートを作成し、家庭洗濯機を用いて10回洗濯を繰り返してもエンボス加工による凹凸形態はほとんど変化がなく、凹凸形態の保持性は良好なものであった。なお、評価結果を表1に示す。
実施例5
島成分はポリブチレンテレフタレート(39重量%)、溶出する海成分はポリ乳酸(61重量%)としてブレンド紡糸し、複合繊維133dtex−24filのマルチフィラメントをカセ状態でアルカリ減量加工を施して超極細繊維からなる超極細繊維束で構成されるカセを得た。該糸条束を緯糸、一方経糸には通常のポリエステル糸条である45T−32フィラメントを用いて5枚のバックサテンを製織し、精練、中間セット、仕上げ加工を施した。得られた製品の経糸密度は133本/2.54cm×緯糸密度は127本/2.54cmでカバーファクター(CF)は1761であった。また、該織物の緯糸である超極細繊維の繊維径を測ったところ、すべて188nm未満に含まれることが確認された。
次いで、実施例2で示した梨地柄のエンボスローラーを用いて、エンボス加工(上部ローラー:200個/cmの凹部を有する彫刻ローラで表面温度215℃、下部ローラー:圧縮コットン製、押圧荷重は線圧120kg/cm、エンボス処理速度は1m/分、エンボス通し回数は3回)を施した。
次に、液流染色機を用いて分散染料で染色(125℃×60分)し、湯洗浄と還元洗浄を行った後帯電防止処理を行なった。
なお、得られた製品の物性は次に示すとおりであった。
厚さ(mm) :0.091
目付(g/m) :57.6
見掛密度(g/cm):0.633
得られた製品のエンボス処理面は緻密かつ梨地調のエンボス柄が明瞭に付与されたものとなった。評価結果を表1に示す。
また、該製品の凹面と凸面をSEMにて、それぞれ観測したところ、凹面は極細繊維が合一する形でフィルム状外観を呈し、凸面は極細繊維の束状物形態を呈するものであった。また、肉眼により凹面は凸面より濃色化、かつ平滑なフィルム様形態を呈しており異色効果とともに深みを有していることも確認でき、立体感に富んだエンボス布帛であった。
さらに風合いも柔軟でありながらドレープ性があり、しかも適度のヨコ張り(布帛の幅方向に張りがある布帛の特性を指す)と腰を有する布帛となり、縫製上の取り扱い性も格段に向上した。縫製したスプリングコートは薄くて軽量であるにもかかわらず、防スケ性と通気性を兼ね備えており、ドライ感があり、かつ審美性があって着用快適性に優れたものとなった。家庭洗濯機を用いて洗濯を10回繰り返しても凹凸形状の変化は認めらずエンボス柄の形態保持性は良好なものであった。
Figure 2008169505
かかる上記特徴を有する本発明の布帛は、衣料素材はもちろんのこと、眼鏡拭き、洗顔クロス、化粧落しシートを始めとするコスメグッズ、各種工業用ワイピング・研磨布用途やカーテン、テーブルクロス、壁や家具及び小物類の表皮材などの各種資材、芯地や裏地などの副資材、装飾、靴、家具、袋、マスクを始めエアフィルターや液体フィルター、衛生材料用途さらには包装用途、照明燈具用のカバー部材、壁紙などに好ましく適用し得る布帛となる。

Claims (7)

  1. 繊維径が700nm未満の極細繊維を含む布帛であって、該布帛の全面もしくは一部分において該極細繊維が合一してなるフィルム状であることを特徴とする布帛。
  2. 該フィルム状の部分が押圧加工により形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の布帛。
  3. 該極細繊維繊維径が10〜400nmであることを特徴とする請求項1または2に記載の布帛。
  4. 該極細繊維から構成される凸面領域の密度が10〜500個/cmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の布帛。
  5. 凸面よりも凹面が濃色化しており、かつ平滑で高光沢化していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の布帛。
  6. 極細繊維がポリアミド系繊維であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の布帛。
  7. 繊維径が700nm未満の極細繊維を含む布帛にカレンダー加工および/またはエンボス加工を施すことを特徴とする押圧加工布の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009072642A1 (ja) * 2007-12-07 2009-06-11 Teijin Fibers Limited 布帛の製造方法ならびに布帛および繊維製品
JP2010248668A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Teijin Fibers Ltd 布帛および繊維製品
JP2010248645A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Teijin Fibers Ltd 繊維構造物および繊維製品
JP2015224403A (ja) * 2014-05-28 2015-12-14 住江織物株式会社 繊維布帛

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