JP2003245991A - ラミネートシート、並びに、それを用いてなる電磁波シールド用被服、及び成型品 - Google Patents
ラミネートシート、並びに、それを用いてなる電磁波シールド用被服、及び成型品Info
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Landscapes
- Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
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- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ケバが皮膚等に接触することを防ぐと共に柔
軟性を失うことなく被服又は被服の胸部等に縫込むこと
ができ、心臓のペースメーカーを有害な電磁波からプロ
テクトできるラミネートシート、並びに、それを用いて
なる電磁波シールド用被服、及び成型品を提供する。 【解決手段】 炭素繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物
10の少なくとも一面に熱可塑性樹脂フィルム12を貼
着してなるラミネートシート。並びに、このラミネート
シートを被服又は被服の胸部に縫込んでなる電磁波シー
ルド用被服、及び上記ラミネートシートを加熱成型して
なる電磁波シールド用成型品。
軟性を失うことなく被服又は被服の胸部等に縫込むこと
ができ、心臓のペースメーカーを有害な電磁波からプロ
テクトできるラミネートシート、並びに、それを用いて
なる電磁波シールド用被服、及び成型品を提供する。 【解決手段】 炭素繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物
10の少なくとも一面に熱可塑性樹脂フィルム12を貼
着してなるラミネートシート。並びに、このラミネート
シートを被服又は被服の胸部に縫込んでなる電磁波シー
ルド用被服、及び上記ラミネートシートを加熱成型して
なる電磁波シールド用成型品。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭素繊維織物のラ
ミネートシート、並びに、それを用いてなる電磁波シー
ルド用被服、及び成型品に関する。
ミネートシート、並びに、それを用いてなる電磁波シー
ルド用被服、及び成型品に関する。
【0002】
【従来の技術】炭素繊維織物は、高い通電性を示し、薄
いシート状の炭素材料であるので、電磁波シールド用被
服、及び成型品として有用な素材である。
いシート状の炭素材料であるので、電磁波シールド用被
服、及び成型品として有用な素材である。
【0003】近年、携帯電話の普及に伴い特に電車内に
おいて携帯電話から発せられる電磁波は、心臓のペース
メーカーを装着している人にとって大変危険な存在とな
っている。
おいて携帯電話から発せられる電磁波は、心臓のペース
メーカーを装着している人にとって大変危険な存在とな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、解決すべ
き上記問題について検討した結果、炭素繊維織物は上記
の物性と共に柔軟性を有するので、炭素繊維織物を被服
に用いて心臓のペースメーカーを有害な電磁波からシー
ルドさせることを考えた。
き上記問題について検討した結果、炭素繊維織物は上記
の物性と共に柔軟性を有するので、炭素繊維織物を被服
に用いて心臓のペースメーカーを有害な電磁波からシー
ルドさせることを考えた。
【0005】しかし、炭素繊維織物は表面に多量の繊維
切断端子部(ケバ)が存在し、そのケバが人体の表皮に
触れると表皮を刺激するので、被服に用いるには適して
いない。そのため、炭素繊維織物に熱可塑性樹脂等を含
浸させてケバを樹脂中に閉じこめることが考えられる
が、炭素繊維織物に樹脂を含浸させると炭素繊維織物は
柔軟性を失ってしまうので、やはり被服に用いるには適
さなくなる。
切断端子部(ケバ)が存在し、そのケバが人体の表皮に
触れると表皮を刺激するので、被服に用いるには適して
いない。そのため、炭素繊維織物に熱可塑性樹脂等を含
浸させてケバを樹脂中に閉じこめることが考えられる
が、炭素繊維織物に樹脂を含浸させると炭素繊維織物は
柔軟性を失ってしまうので、やはり被服に用いるには適
さなくなる。
【0006】本発明者は、更に検討を重ねた結果、炭素
繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物を、その少なくとも
一面に熱可塑性樹脂フィルムを貼着してなるラミネート
シートとすることにより、ケバが皮膚等に接触すること
を防ぐと共に織物は柔軟性を失うことなく被服又は被服
の胸部等に取付けることができ、心臓のペースメーカー
を有害な電磁波からプロテクトできることを知得した。
繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物を、その少なくとも
一面に熱可塑性樹脂フィルムを貼着してなるラミネート
シートとすることにより、ケバが皮膚等に接触すること
を防ぐと共に織物は柔軟性を失うことなく被服又は被服
の胸部等に取付けることができ、心臓のペースメーカー
を有害な電磁波からプロテクトできることを知得した。
【0007】また、樹脂フィルムが織物中に浸透しない
状態で織物と樹脂フィルムとが貼合されたこのラミネー
トシートは柔軟性が高いので、加熱成型等を施す際の型
の形状に倣い易く、このため成型性に優れ、電磁波シー
ルド用成型品等の各種成型品を製造するのに適している
ことを知得し、本発明を完成するに至った。
状態で織物と樹脂フィルムとが貼合されたこのラミネー
トシートは柔軟性が高いので、加熱成型等を施す際の型
の形状に倣い易く、このため成型性に優れ、電磁波シー
ルド用成型品等の各種成型品を製造するのに適している
ことを知得し、本発明を完成するに至った。
【0008】よって、本発明の目的とするところは、上
記問題を解決したラミネートシート、並びに、それを用
いてなる電磁波シールド用被服、及び成型品を提供する
ことにある。
記問題を解決したラミネートシート、並びに、それを用
いてなる電磁波シールド用被服、及び成型品を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、以下に記載するものである。
明は、以下に記載するものである。
【0010】〔1〕 炭素繊維織物又は金属被覆炭素繊
維織物の少なくとも一面に熱可塑性樹脂フィルムを貼着
してなるラミネートシート。
維織物の少なくとも一面に熱可塑性樹脂フィルムを貼着
してなるラミネートシート。
【0011】〔2〕 炭素繊維織物又は金属被覆炭素繊
維織物と、熱可塑性樹脂フィルムとの比率が質量基準で
10:90〜70:30である〔1〕に記載のラミネー
トシート。
維織物と、熱可塑性樹脂フィルムとの比率が質量基準で
10:90〜70:30である〔1〕に記載のラミネー
トシート。
【0012】〔3〕 熱可塑性樹脂フィルムがポリウレ
タン樹脂フィルム、ポリエチレン樹脂フィルム、ポリプ
ロピレン樹脂フィルム、ポリスチレン樹脂フィルム、ポ
リエチレンテレフタレート樹脂フィルム、又はポリ塩化
ビニル樹脂フィルムである〔1〕に記載のラミネートシ
ート。
タン樹脂フィルム、ポリエチレン樹脂フィルム、ポリプ
ロピレン樹脂フィルム、ポリスチレン樹脂フィルム、ポ
リエチレンテレフタレート樹脂フィルム、又はポリ塩化
ビニル樹脂フィルムである〔1〕に記載のラミネートシ
ート。
【0013】〔4〕 炭素繊維織物又は金属被覆炭素繊
維織物の1方向目開きが10〜30%である〔1〕に記
載のラミネートシート。
維織物の1方向目開きが10〜30%である〔1〕に記
載のラミネートシート。
【0014】〔5〕 〔1〕に記載のラミネートシート
を被服又は被服の胸部に取付けてなる電磁波シールド用
被服。
を被服又は被服の胸部に取付けてなる電磁波シールド用
被服。
【0015】〔6〕 〔1〕に記載のラミネートシート
を加熱成型してなる電磁波シールド用成型品。
を加熱成型してなる電磁波シールド用成型品。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0017】本発明のラミネートシートは、図3に示す
ように炭素繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物10の少
なくとも一面に熱可塑性樹脂フィルム12を貼着してな
る。
ように炭素繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物10の少
なくとも一面に熱可塑性樹脂フィルム12を貼着してな
る。
【0018】炭素繊維織物としては、レーヨン系炭素繊
維、ピッチ系炭素繊維、ポリアクリロニトリル系炭素繊
維等の任意の炭素繊維を原料として製造した炭素繊維織
物が利用できる。
維、ピッチ系炭素繊維、ポリアクリロニトリル系炭素繊
維等の任意の炭素繊維を原料として製造した炭素繊維織
物が利用できる。
【0019】炭素繊維織物の形態としては、特に制限が
なく、平織、朱子織等、従来公知の製織方法で製造した
ものが使用できる。
なく、平織、朱子織等、従来公知の製織方法で製造した
ものが使用できる。
【0020】炭素繊維織物の厚さは0.1〜0.5mm
が好ましい。
が好ましい。
【0021】熱可塑性樹脂フィルムの厚さは0.05〜
0.5mmが好ましい。
0.5mmが好ましい。
【0022】金属被覆炭素繊維織物は、上記織物を構成
する炭素繊維の表面に金属が被覆されてなる。熱可塑性
樹脂フィルムを貼着する織物として用いる場合、炭素繊
維に被覆する金属は、通電性の高い金属が好ましく、例
えばニッケル、銅、銀、及びアルミニウムなどが挙げら
れる。
する炭素繊維の表面に金属が被覆されてなる。熱可塑性
樹脂フィルムを貼着する織物として用いる場合、炭素繊
維に被覆する金属は、通電性の高い金属が好ましく、例
えばニッケル、銅、銀、及びアルミニウムなどが挙げら
れる。
【0023】炭素繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物の
目開きは1方向目開きで10〜30%が好ましい。1方
向目開きが10%未満の場合は、織物が硬くなるので好
ましくなく、1方向目開きが30%を超える場合は、電
磁波の遮蔽効果が劣るので好ましくない。
目開きは1方向目開きで10〜30%が好ましい。1方
向目開きが10%未満の場合は、織物が硬くなるので好
ましくなく、1方向目開きが30%を超える場合は、電
磁波の遮蔽効果が劣るので好ましくない。
【0024】熱可塑性樹脂フィルムの材質は、粘性の低
い、炭素繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物に含浸しや
すいものが好ましく、例えばポリウレタン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレ
フタレート、及びポリ塩化ビニル樹脂フィルムなどが挙
げられる。
い、炭素繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物に含浸しや
すいものが好ましく、例えばポリウレタン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレ
フタレート、及びポリ塩化ビニル樹脂フィルムなどが挙
げられる。
【0025】本発明のラミネートシートにおいて、炭素
繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物と、熱可塑性樹脂フ
ィルムとの貼着状態は、織物と樹脂フィルムとが離れな
いように貼り合せられた状態(接着された状態)が好ま
しい。接着強度を高くするため、織物に樹脂フィルムを
融着させても良いが、織物の柔軟性を失わないようにす
るには樹脂フィルムが織物中に含浸されない融着状態に
することが好ましい。
繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物と、熱可塑性樹脂フ
ィルムとの貼着状態は、織物と樹脂フィルムとが離れな
いように貼り合せられた状態(接着された状態)が好ま
しい。接着強度を高くするため、織物に樹脂フィルムを
融着させても良いが、織物の柔軟性を失わないようにす
るには樹脂フィルムが織物中に含浸されない融着状態に
することが好ましい。
【0026】なお、熱可塑性樹脂フィルムの貼着は、炭
素繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物の片面だけでも良
いが、ラミネートシートからのケバの露出や脱落を防ぐ
には炭素繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物の両面を熱
可塑性樹脂フィルムで貼着することが更に好ましい。
素繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物の片面だけでも良
いが、ラミネートシートからのケバの露出や脱落を防ぐ
には炭素繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物の両面を熱
可塑性樹脂フィルムで貼着することが更に好ましい。
【0027】炭素繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物
と、熱可塑性樹脂フィルムとの比率は質量基準で10:
90〜70:30であることが好ましい。また、炭素繊
維織物の場合は20:80〜50:50であることがよ
り好ましく、金属被覆炭素繊維織物の場合は40:60
〜70:30であることがより好ましい。織物と樹脂フ
ィルムとの比率が10:90未満の場合は、電磁波の遮
蔽効果が劣るので好ましくなく、織物と樹脂フィルムと
の比率が60:40を超える場合は、織物が硬くなり、
電磁波の遮蔽効果は上記比率に比例しては増大しないの
で好ましくない。
と、熱可塑性樹脂フィルムとの比率は質量基準で10:
90〜70:30であることが好ましい。また、炭素繊
維織物の場合は20:80〜50:50であることがよ
り好ましく、金属被覆炭素繊維織物の場合は40:60
〜70:30であることがより好ましい。織物と樹脂フ
ィルムとの比率が10:90未満の場合は、電磁波の遮
蔽効果が劣るので好ましくなく、織物と樹脂フィルムと
の比率が60:40を超える場合は、織物が硬くなり、
電磁波の遮蔽効果は上記比率に比例しては増大しないの
で好ましくない。
【0028】本発明のラミネートシートは、ケバが皮膚
等に接触することを防ぐと共に織物本来の柔軟性を失う
ことなく被服又は被服の胸部等に縫込むことができ、心
臓のペースメーカーを有害な電磁波からプロテクトでき
る。
等に接触することを防ぐと共に織物本来の柔軟性を失う
ことなく被服又は被服の胸部等に縫込むことができ、心
臓のペースメーカーを有害な電磁波からプロテクトでき
る。
【0029】図1は、本発明のラミネートシート2が胸
部前部分のうち心臓部分のみに縫込まれた電磁波シール
ド用被服4を示す概略正面図であり、図2は、本発明の
ラミネートシート6が胸部前部分全体に縫込まれた電磁
波シールド用被服8を示す概略正面図である。
部前部分のうち心臓部分のみに縫込まれた電磁波シール
ド用被服4を示す概略正面図であり、図2は、本発明の
ラミネートシート6が胸部前部分全体に縫込まれた電磁
波シールド用被服8を示す概略正面図である。
【0030】図2の電磁波シールド用被服8のように、
心臓部分を中心にして胸部前部分全体をラミネートシー
ト6を縫込んだ被服は、ラミネートシート6で覆う面積
が大きいので、心臓のペースメーカーを有害な電磁波か
らプロテクトする面からは好ましいものである。
心臓部分を中心にして胸部前部分全体をラミネートシー
ト6を縫込んだ被服は、ラミネートシート6で覆う面積
が大きいので、心臓のペースメーカーを有害な電磁波か
らプロテクトする面からは好ましいものである。
【0031】ただし、被服製品のドレープ性を考慮する
と、図1の電磁波シールド用被服4のように、ラミネー
トシート2の大きさは上体の屈曲に支障がない程度の大
きさにとどめた方が実用的である。
と、図1の電磁波シールド用被服4のように、ラミネー
トシート2の大きさは上体の屈曲に支障がない程度の大
きさにとどめた方が実用的である。
【0032】本発明のラミネートシートにおいて樹脂フ
ィルムが織物中に含浸されない状態で織物と樹脂フィル
ムとを貼合せしている場合は、柔軟性が高いばかりでな
く加熱成型等の成型性に優れている。
ィルムが織物中に含浸されない状態で織物と樹脂フィル
ムとを貼合せしている場合は、柔軟性が高いばかりでな
く加熱成型等の成型性に優れている。
【0033】即ち、加熱成型前のラミネートシートは、
樹脂フィルムが織物中に含浸されていないので柔軟性が
高い。そのため、このラミネートシートは型に容易に倣
って変形が自在である。次いで、これを加熱すると樹脂
フィルムが織物中に含浸される。この樹脂含浸ラミネー
トシートは冷却後固化し、成型枠の型通りの成型品が得
られる。得られた成型品は電磁波シールドを有する。
樹脂フィルムが織物中に含浸されていないので柔軟性が
高い。そのため、このラミネートシートは型に容易に倣
って変形が自在である。次いで、これを加熱すると樹脂
フィルムが織物中に含浸される。この樹脂含浸ラミネー
トシートは冷却後固化し、成型枠の型通りの成型品が得
られる。得られた成型品は電磁波シールドを有する。
【0034】
【発明の効果】本発明のラミネートシートは、炭素繊維
織物又は金属被覆炭素繊維織物の少なくとも一面に熱可
塑性樹脂フィルムを貼着して構成されているので、ケバ
が皮膚等に接触することを防ぐと共に柔軟性を失うこと
なく被服又は被服の胸部等に縫込むことができる。この
ラミネートシートを取付けてなる本発明の被服は、心臓
のペースメーカーを有害な電磁波からプロテクトでき
る。
織物又は金属被覆炭素繊維織物の少なくとも一面に熱可
塑性樹脂フィルムを貼着して構成されているので、ケバ
が皮膚等に接触することを防ぐと共に柔軟性を失うこと
なく被服又は被服の胸部等に縫込むことができる。この
ラミネートシートを取付けてなる本発明の被服は、心臓
のペースメーカーを有害な電磁波からプロテクトでき
る。
【0035】また、本発明のラミネートシートで、織物
と樹脂フィルムとの貼合せ状態が樹脂フィルムが織物中
に含浸されない状態にあるものは、柔軟性が高いばかり
でなく加熱成型等の成型性に優れている。本発明の電磁
波シールド用成型品は、このラミネートシートを加熱成
型したものである。
と樹脂フィルムとの貼合せ状態が樹脂フィルムが織物中
に含浸されない状態にあるものは、柔軟性が高いばかり
でなく加熱成型等の成型性に優れている。本発明の電磁
波シールド用成型品は、このラミネートシートを加熱成
型したものである。
【図1】本発明の電磁波シールド用被服の一例を示す概
略正面図である。
略正面図である。
【図2】本発明の電磁波シールド用被服の他の例を示す
概略正面図である。
概略正面図である。
【図3】本発明のラミネートシートの一例を示す模式的
側面図である。
側面図である。
2 ラミネートシート
4 電磁波シールド用被服
6 ラミネートシート
8 電磁波シールド用被服
10 炭素繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物
12 熱可塑性樹脂フィルム
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 3B011 AA01 AB08 AC25
3B035 AA02 AC15 AD03 AD08
4F055 AA27 BA12 CA12 CA18 EA08
EA09 EA22 FA05 FA08 FA15
FA24 GA32
4F100 AB10 AB11A AB16 AB17
AB24 AD11A AK01B AK04B
AK07B AK12B AK15B AK42B
AK51B BA02 BA07 DG12A
EC182 GB72 JB16B JD08
Claims (6)
- 【請求項1】 炭素繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物
の少なくとも一面に熱可塑性樹脂フィルムを貼着してな
るラミネートシート。 - 【請求項2】 炭素繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物
と、熱可塑性樹脂フィルムとの比率が質量基準で10:
90〜70:30である請求項1に記載のラミネートシ
ート。 - 【請求項3】 熱可塑性樹脂フィルムがポリウレタン樹
脂フィルム、ポリエチレン樹脂フィルム、ポリプロピレ
ン樹脂フィルム、ポリスチレン樹脂フィルム、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂フィルム、又はポリ塩化ビニル
樹脂フィルムである請求項1に記載のラミネートシー
ト。 - 【請求項4】 炭素繊維織物又は金属被覆炭素繊維織物
の1方向目開きが10〜30%である請求項1に記載の
ラミネートシート。 - 【請求項5】 請求項1に記載のラミネートシートを被
服又は被服の胸部に取付けてなる電磁波シールド用被
服。 - 【請求項6】 請求項1に記載のラミネートシートを加
熱成型してなる電磁波シールド用成型品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002051021A JP2003245991A (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | ラミネートシート、並びに、それを用いてなる電磁波シールド用被服、及び成型品 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002051021A JP2003245991A (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | ラミネートシート、並びに、それを用いてなる電磁波シールド用被服、及び成型品 |
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ID=28663107
Family Applications (1)
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JP2002051021A Pending JP2003245991A (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | ラミネートシート、並びに、それを用いてなる電磁波シールド用被服、及び成型品 |
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---|---|
JP (1) | JP2003245991A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2002
- 2002-02-27 JP JP2002051021A patent/JP2003245991A/ja active Pending
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