JPH0410417B2 - - Google Patents

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JPH0410417B2
JPH0410417B2 JP58135756A JP13575683A JPH0410417B2 JP H0410417 B2 JPH0410417 B2 JP H0410417B2 JP 58135756 A JP58135756 A JP 58135756A JP 13575683 A JP13575683 A JP 13575683A JP H0410417 B2 JPH0410417 B2 JP H0410417B2
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  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(イ) 技術分野 本発明は通気性と防水性を有する多層構造布帛
に関する。より詳しくは、本発明は衣服、特にオ
シメカバー等の防水性用途に適する、通気性を有
し、かつ洗濯に耐える防水性を備えた布帛に関す
る。 (ロ) 従来技術 従来の防水性布帛は、主として樹脂皮膜を織編
物の表面にコーテイング加工により形成する方法
で製造されていた。しかし、この布帛は十分な防
水性を確保しようとすれば、通気性を犠牲にする
結果となつている。この解決法のして特開昭56−
26076号においては、ポリウレタン重合体を主体
とする合成重合体がミクロン単位の微多孔を内在
させる皮膜を形成し、この微多孔が連通せしめら
れることによつて通気性を得ることが提案されて
いる。しかし、この方法では、発泡孔の単位面積
当りの個数に限度が有り、充分な防水性を得る為
には通気度を0.5c.c./cm2秒以下としなければなら
ず、通気性を充分満足するに至つていない。ま
た、微多孔を均一に点在させる為には製造条件の
許容の範囲が狭く且つ長い製造工程を要する欠点
を持つている。 本発明はこれら技術的問題を解決し、バランス
のとれた通気性と防水性を可能にしたものであ
る。 通常、人間の身体から放散する水分には絶えず
蒸発している水分と運動時等の体温調節に伴う発
汗とが有る。前者は快適気温かつ安静状態下では
約23g/時・m2であり、後者は激しい運動時には
100c.c.以上に及んでいる。従来の防水性を付与し
た布帛からなる衣服及びオシメカバーは、上記記
載の如く、身体から放散水分の布帛外部への排水
を防げるので、布帛の内側での湿度が高くなり、
蒸暑感、不快感を起し易い。 最近、透湿性フイルムを織編物上に接着させた
透湿性防水布が有るが、通気性が0.5c.c./m2・秒
以下と不十分である為に放散水分の布帛外部への
排出量は不充分である。 一方、衣料用特にオシメカバーの防水性能の目
標値は乳幼児の体重加圧下での防水性を示すもの
で一般的に300〜400mmH2Oが必要とされている。 (ハ) 発明の目的 本発明の目的は、相反する性質であつて、従来
同時に満足せしめるのが困難であつた通気性と防
水性とを併せ持つ布帛を提供するにある。 (ニ) 発明の構成 すなわち、本発明に係る通気性防水性布帛は、
積層布帛構造を示し、その内一層が単糸デニール
が0.005〜2.0dの繊維を主体とする積層された各
構成繊維が多方向に交絡した繊維充填率が5〜30
%のウエブ層であり、かつ少なくともこのウエブ
層が撥水加工されており、このウエブ層の片面も
しくは両面に編織物が積層一体化されていること
を特徴とする。 (ホ) 実施態様 以下、本発明について詳細に説明する。 本発明でいう「積層布帛構造」とは、ウエブ層
の片面もしくは両面の表面層が織物、編物で形成
された繊維構造体を指す。織編物表面層をもたな
いウエブ層は、積層された構成繊維が多方向に交
絡しているにもかからわらず、洗濯等の外部から
の圧力により形態が容易に変わり防水性を著しく
損う。このようなウエブ層の少なくとも片面、好
ましくは両面に織物や編物を積層一体化すること
によつて、洗濯等の外力による変形を防ぎ、防水
性低下を防ぐことができる。 表面を覆う布帛は織物でも編物でも良いが、編
地の厚さ、目付は用途、風合は使用目的に合わせ
ることが望ましい。ウエブとの積層構造体とする
ため、特に、薄地トリコツト及び丸編地を使用す
ることでソフト風合のものが得られる。 本発明でいう「ウエブ」としては、短繊維の抄
造による不織布、溶融紡糸した繊維を積層した長
繊維不織布、カーデイングウエブのニードルパン
チングした不織布等が有るが、これらに限定され
るものでない。特に、メルトブロー方式によるウ
エブが好ましい。このウエブは、繊維が細デニー
ルであつて、目付、厚み等が均一でかつピンホー
ルの発生しにくい為である。一方、細デニールウ
エブとし、ポリアミド系成分としてポリエステル
系成分の如き2成分より成る海島繊維の一方を溶
解除去して得たものでも良い。ウエブの目付は格
別限定されないが、30〜120g/m2が好ましい。 かかるウエブを構成する繊維としては、単繊維
デニールが0.005〜2.0デニール、好ましくは0.001
〜1.0デニールの範囲のものを使用する。 0.005デニール未満であると単繊維強力が低く、
以降の加工時の取扱い性が劣る。また、単繊維同
志の密着が大きく充分な通気性が得られない。一
方、2.0デニールを越えると通気性は改良される
が充分な防水性が得られない。 ウエブ層の(ρ′/ρ)×100で表わされる繊維充
填率α(%)〔ρ′は繊維構造物の見掛密度、ρは繊
維の真の密度。〕は、30≧α≧5好ましくは25≧
α≧10の範囲とする。すなわち、充填率が5%未
満であると繊維間隙が大きくなり充分な防水性が
得られない。また、充填率が30%を越えると充分
な通気性が得られない。 本発明でいう表面層とウエブ層を結合させる方
法としては、ポリアミド系樹脂等の低融点樹脂を
二層間に散布し加熱圧着をさせる方法、又はニー
ドルパンチングで交絡させる方法などいずれの方
法でも良い。例えば、低融点ポリアミド樹脂を使
用し、1平方インチ当り20メツシユ前後でドツト
状散布し加熱プレス機で接着するとウエブ層及び
裏表の表面素材の風合を損なわず、しかも通気性
及び防水性効果を損なわないで結合出来る。ハク
離強力は洗濯に耐えうるべく400〜800g/インチ
が必要である。 本発明でいう「撥水加工」は、積層体全体ある
いは少なくともウエブ層がその処理対象となる。
撥水剤の付与方法はパツテイング法、浸漬法等の
通常の方法で良い。また、撥水剤の付着量は繊維
重量に対し1%から10%程度まで充分撥水効果が
得られる。さらに、撥水剤を付与した後、撥水剤
の繊維との固着を促進させる為に高温熱処理され
る。熱処理の温度および時間は撥水剤及び用途に
応じて適宜選定すればよい。例えば、ポリエステ
ル繊維にフツ素系撥水剤を使用した時は180℃で
1分程度の熱処理で洗濯に耐える防水性が得られ
る。撥水剤としては洗濯や雨に対する耐久性を有
するもので、例えば、アクリル酸パーフルオロア
ルコールエステルなどフツ素系樹脂、脂肪酸アミ
ドメチロール化合物など脂肪酸アミド誘導体等が
あげられる。 (ヘ) 実施例 次に、本発明を以下の実施例について具体的に
説明する。 実施例1〜2、比較例1 メルトブロー方式により得られた単糸デニール
0.03d、目付30g/m2のポリエチレンテレフタレ
ート繊維のウエブにカレンダー加工を施して充填
率11%とした。 一方、ポリエチレンテレフタレート繊維の糸条
75デニール36フイラメントを丸編機を用いて編組
織、スムース、織地目付200g/m2で編立て、通
常の染色加工を行ない、さらにその片面にポリア
ミド系ホツトメルと接着剤(日本リルサン製プラ
タミドH/02p)を20ポイント/1平方インチの
間隔で5g/m2になるようにドツト散布した。 次に、加熱プレス機を用いてウエブと編地を重
ね、3Kg/cm2の加圧下140℃20秒で接着加工を行
ない下記の処法1の浴で浸漬し、マングル機にて
絞率100%で均一に絞つた後、100℃・1分の乾
燥、180℃・1分の熱処理を行なつた。 処法1 アサヒガードAG710(旭硝子製)撥水剤 3重量部 エレタツト930(一方社製)帯電防止剤 1重量部 イソプロパノール(浸透剤) 2重量部 水 94重量部 また、上記と同様なポリエチレンテレフタレー
ト繊維ウエブの両面に、上記と同様なポリアミド
系ホツトメルと接着剤をドツト散布したポリエチ
レンテレフタレート繊維丸編地を接着して同様に
撥水加工を行つた。 得られた本発明の防水布(両面丸編地接着品…
…実施例1、片面丸編地接着品……実施例2)と
比較品(丸編地なし……比較例1)の通気性と耐
水圧の比較を洗濯30回後で評価した結果を第1に
示した。なお洗濯30回時の耐水圧が400mm以上の
時を○、以下の時を×として評価した。
【表】 実施例3〜7、比較例2〜3 メルトブロー法により製造した単繊維デニール
が0.003,0.005,0.03,0.3,1.0,2.0,3.0デニー
ルを主体とするポリエステル繊維ウエブ(目付30
g/m2)を1〜3枚積層し、実施例1と同様の撥
水加工を行ない、通気性、防水性を比較した。結
果を第2表に示した。
【表】 実施例8〜10、比較例4〜5 単糸繊度0.03デニールのポリエステル繊維より
なり、ウエブ目付が30g/m2のウエブを用いて繊
維充填率が3,5,11,30,40%となる様に加圧
加工を施して、実施例1と同様の撥水加工を行な
い、通気性と防水性の比較を行なつた結果を第3
表に示す。
【表】 比較例5はペーパーライクとなり、衣料用とし
ては不向きであつた。 実施例 11 メルトブロー方式により得られた単糸デニール
0.03d、目付45g/m2、繊維充填率10%のポリエ
チレンテレフタレート繊維ウエブをウインス染色
機を用いて、80℃の熱水リラツクスを行ない繊維
充填率20%とした。これに、実施例1の処法1と
同様の撥水処理を行ない、さらに、ポリアミド系
ホツトメルと接着剤(日本リルサン製プラタミド
H/02P)を20ポイント/1平方イイチの間隔で
5g/m2になるようにドツト状に散布した。次
に、織物のタテ及びヨコ密度が10本/cmで目付
20.0g/m2のウール織物と重ね合わせ、加熱プレ
ス機を用いて3Kg/cm2の加圧下140℃20秒で接着
加工を行つて、ウエブの片面がウール織物で接着
されてなる布帛とした後、さらに、ウエブの反対
側面にウール製ニツト地を重ね合わせ製品の形状
にカツトし、縁を縫い合わせてオムツカバーを作
成した。その通気性は10c.c./cm2・secで、耐水圧
は700mmH2Oであつた。洗濯を30回繰返した後に
耐水圧を測定した結果は550mmH2Oと良好であつ
た。 実施例 12 実施例11の撥水処理で得られた撥水性ウエブを
グラビアコーテイング加工機でウレタン系接着剤
をメツシユ状に塗布し、この塗布面にポリエチレ
ンテレフタレート繊維織物を接着した。次いで、
表面が織物、内側が不織物となるように上下の衣
服を作成したところ、通気性が3c.c./cm2・sec、
耐水圧700mmH2Oで、雨中の作業でも水漏れする
ことが無く、さらに夏の作業時でもムレの少ない
全天候型の衣服を得ることができた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 単糸デニールが0.005〜2.0デニール、繊維充
    填率が5〜30%のウエブの片面又は両面に編織物
    が積層一体化された繊維構造体であつて、少なく
    とも、該ウエブが撥水加工されてなる通気性防水
    布。
JP58135756A 1983-07-27 1983-07-27 通気性防水布 Granted JPS6027530A (ja)

Priority Applications (1)

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JP58135756A JPS6027530A (ja) 1983-07-27 1983-07-27 通気性防水布

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JP58135756A JPS6027530A (ja) 1983-07-27 1983-07-27 通気性防水布

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JPS6027530A JPS6027530A (ja) 1985-02-12
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JPS61235141A (ja) * 1985-04-12 1986-10-20 旭化成工業株式会社 通気性防水布帛
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