JPH0111703Y2 - - Google Patents

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JPH0111703Y2
JPH0111703Y2 JP5685584U JP5685584U JPH0111703Y2 JP H0111703 Y2 JPH0111703 Y2 JP H0111703Y2 JP 5685584 U JP5685584 U JP 5685584U JP 5685584 U JP5685584 U JP 5685584U JP H0111703 Y2 JPH0111703 Y2 JP H0111703Y2
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adhesive
fabric
hot melt
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elongation
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は伸縮性を有する布帛と貼り合わせるこ
とにより該布帛にストレツチパワーを付与するこ
との出来るポリウレタン不織布よりなる接着性シ
ートに関するものである。 従来からナイロン、ポリエステル或はレーヨン
等の非弾性繊維の不織布や織物、編物等の布帛に
ホツトメルト接着剤を付着させたいわゆる接着芯
地が広く用いられている。これらの接着芯地は衣
料用の布帛と重ね合わせて加熱することにより貼
り合わされ、衣料の形態安定性を向上し、風合や
ドレープ性を改良するもので、極めて有用であ
り、衣服の縫製工程の能率の上からも欠くことの
出来ないものである。 しかしながら、これらの不織布や織物の接着芯
地は伸縮性のある布帛と貼り合わせると、折角の
伸びが抑えられる場合が殆んどであり、伸縮性を
残したい所に使用することは出来なかつた。また
接着芯地の基布としてトリコツト等の編地を用い
た場合には、伸びは保持されるが貼り合わせ布が
嵩高となり、柔軟性が失われる上にストレツチパ
ワー、即ち伸長したときの締付け力を増大させる
効果を得ることは出来なかつた。 本考案の目的は伸縮性を有する布帛と貼り合わ
せることにより布帛にストレツチパワーを付与
し、しかも柔軟性、通気性を保持することの出来
る接着性シートにある。 本考案の接着性シートの構造は、伸度が200%
以上であり、かつ100%伸長回復率が85%以上の
ポリウレタン不織布の少なくとも片面にホツトメ
ルト接着剤を5g/m2〜50g/m2且つ空隙率40%
〜80%で付着せしめてなるものである。 本考案におけるポリウレタン不織布は、たとえ
ば熱可塑性のポリウレタン弾性体を原料としてメ
ルトブロー紡糸法により製造した不織布が好適で
ある。 次にメルトブロー法によるポリウレタン弾性繊
維不織布の一例を説明する。溶融紡糸可能な熱可
塑性ポリウレタン弾性体を溶融し、たとえば特公
昭41−7883号公報に記載された紡糸装置を用い紡
出口金から吐出し、たとえばノズル両側から噴出
する加熱気体流によりフイラメントを細化せしめ
る。細化されたフイラメントは実書的に集束され
ることなく、たとえば移動するコンベアネツト等
の捕集装置上で気体流と分離され、該ネツト上に
積層される。積層されたフイラメントは自己の有
する熱により積層された状態でフイラメントの接
触点が該フイラメント自体により接合される。捕
集装置上に積層後冷却固化する前、又は後にエン
ボスローラー等を用い加熱加圧して接合せしめて
もよい。 この場合、フイラメント相互間の接触点の接合
を強固にするためには紡糸口金から捕集装置上に
積層する位置までの間隔は余り長くない方がよ
く、たかだか1m、好ましくは50cm以下である。
口金と捕集装置の間に気体流の誘導通路を設ける
ことも出来るが、なくても差支えない。 このようにして得られたポリウレタン弾性繊維
不織布の性能としては、たとえば 目 付 10〜150g/m2 強 度 0.1〜1.2Kg/m2 伸 度 200%以上 100%伸長回復率 85%以上 剛 軟 度 20〜60mm のものが好適である。 該ポリウレタン不織布の伸度が200%未満、あ
るいは100%伸長回復率が85%未満である場合に
は、他の伸縮性を有する布帛と貼り合わせした物
の柔軟性が失なわれたり、また回復性が悪化する
ため本考案の特長とするストレツチパワーが得ら
れないため好ましくない。 従つて伸度は200%以上、100%伸長回復率は85
%以上でなければならず、より好適には伸度は
300%以上、100%伸長回復率は90%以上である。 本考案の接着性シートに用いるホツトメルト接
着剤としてはポリアミド系、ポリエステル系、エ
チレン酢ビ共重合体系、ポリ塩化ビニル系などの
公知の接着剤が使用される。特に接着強度および
耐洗濯性および耐ドライクリーニング性の点から
ポリアミド系のホツトメルト接着剤が好ましい。 本考案に適するホツトメルト接着剤は通常融点
が80〜135℃のものであり、特に105〜125℃のも
のが好ましい。融点が高過ぎると貼り合わせ加工
時の温度や圧力を高くし、時間を長くする必要を
生じ、ウレタン不織布がフイルム化する傾向を示
し、貼り合わせ布の通気性が損われることがあ
る。又、融点が低過ぎると、貼り合わせの加工は
容易となるが、使用時の耐熱性が劣る必配があ
る。 本考案の接着性シートの最大の特長は、伸度が
200%以上であり、かつ100%伸長回復率が85%以
上のポリウレタン不織布にホツトメルト接着剤を
5g/m2〜50g/m2且つ空隙率40%〜80%で付着
せしめることにあるが、5g/m2より少ない場合
には接着強度が不足し易く、50g/m2より多過ぎ
る場合には不経済であるばかりでなく、貼り合わ
せ布の風合を粗剛にする。 従つてホツトメルト接着剤の重量は5g/m2
50g/m2であり、より好適には10g/m2〜40g/
m2である。又、空隙率を40%〜80%でホツトメル
ト接着剤を付着せしめるのは、貼り合わせ布帛の
伸縮性を保持するためである。即ち空隙率が40%
未満では布帛と貼り合わせた時、ホツトメルト接
着剤がほぼ全面に均一に貼り合わされるため、布
帛の伸縮性が損われ、風合も粗剛となり、又、空
隙率が80%を越える場合には貼り合わされた布帛
にホツトメルト接着剤のない部分が多くなるた
め、接着強度が不足したり、布帛が浮いた状態と
なる。 従つて空隙率は40%〜80%、好ましくは50%〜
70%でホツトメルト接着剤を付着せしめる。 このような空隙率でホツトメルト接着剤をポリ
ウレタン不織布に付与する形状としてはドツト
状、ダツシユ状、シンター・ランダムパウダー
状、ネツト状、又はくもの巣状等が好適である。 本考案の接着性シートに用いるホツトメルト接
着剤をウレタン不織布に付与する方法としては通
常の点線又はスポツト状塗布装置或はラミネート
機を用いることが出来る。 本考案のポリウレタン不織布よりなる接着性シ
ート製造の好適な一例としては、たとえば粉末状
のホツトメルト接着剤を連続的に水平に移動する
ポリウレタン不織布上に多点状に一様に付着せし
めた後、たとえば赤外線ヒーター等の加熱装置に
より加着してホツトメルト接着剤をポリウレタン
不織布上に固着する乾式ドツトコーテイング装置
を用いる方法がある。また、ホツトメルト接着剤
とバインダーを混合したペーストを多点状に塗布
した後乾燥してホツトメルト接着剤を固着する方
法も好適に用いられる。 このようにして得られた本考案の接着性シート
を伸縮性を有する布帛と貼り合わせることにより
貼り合わせ布はストレツチパワーに富み、かつ柔
軟性や通気性を有するものとなる。 本考案の接着性シートを貼り合わせるのに適す
る伸縮性の布帛を構成する繊維としては、ナイロ
ン、アクリル、ポリエステル、ポリプロピレン、
或はレーヨン、アセテート等の化学増維、又は
綿、麻、羊毛、絹等の天然繊維およびこれらの組
合わせが好適に用いられる。 このような布帛の組織としては編地或は織物の
いずれも用いることが出来るが、経編布および緯
編布は伸び率が大きいため好適である。弾性糸を
交編したストレツチ編地は更に好適である。織物
の場合にはたて糸又はよこ糸に弾性糸を使用した
ストレツチ織物が特に好適である。 このような編織物としてはたとえばナイロンと
ウレタン糸からなるツーウエイトリコツト、綿と
ウレタン糸を交編した丸編布、羊毛ストレツチ織
物などがある。また起毛加工を施した起毛布、フ
ロツク加工を施した植毛布、パイル地、タオル地
などは機能および表面の風合、感触の点から特に
好適である。 本考案の接着性シートは、アイロン、簡易型ロ
ーラープレス機、平板式プレス機などの接着芯地
用のプレス機や高周波接着機、超音波ミシンなど
の接着用機器により容易に布帛類と強固に貼り合
わせ、伸縮性、通気性、柔軟性を有する貼合せ布
を得ることが出来るものである。これに対し、ホ
ツトメルト接着剤を付着していないポリウレタン
不織布は布帛類と貼り合わせるためには接着剤を
別に使用する必要があり、操作が煩雑である上に
接着剤をフオーム状にして供給するなどの工夫を
しないと貼り合わせ布の伸縮性、通気性が失われ
る。 本考案の接着性シートは伸縮布帛と貼り合わせ
ることにより、布帛類にストレツチパワーを付与
することが出来るため、スポーツ衣料、カジユア
ル衣料或はフアンデーシヨン用の素材として好適
である。 また従来は、衣服の部分にストレツチ性を与え
るためにはゴム紐等のストレツチテープを使用し
ていたが、本考案の接着性シートを用いることに
より、容易に所望の部所のみがパワーのあるスト
レツチ布に変え得るため、袖口、腰まわり、裾部
などストレツチ性を要する箇所だけに使用するこ
とができ、衣料設計上の利点は極めて大きいもの
である。 以下、実施例により本考案を説明する。 実施例 1 ポリテトラメチレングリコール、P・P′−ジフ
エニルメタンジイソシアネートおよび1.4−ブタ
ンジオールからなる熱可塑性ポリウレタン弾性体
をメルトブロー法により紡糸し、第1表の如き性
能の不織布を得た。
【表】 この不織布に融点105〜115℃のくもの巣状共重
合ポリアミド系接着剤(プラタミドH106:日本
リルサン(株))の付着量、空隙率をかえて付与した
接着性シートにヨコ方向の伸び率が95%、目付
137g/m2の綿メリヤスを貼り付け、それぞれの
性能を評価した結果を第2表に示す。
【表】 以上の如くNo.1は伸縮性に富み、非常に風合の
良好なものであつたが、接着剤の量の少ないNo.
2、あるいは空隙率の大きなNo.3は接着力が弱く
剥離したり、綿メリヤス布が浮いた状態になる
等、製品として満足し得るものでなかつた。 一方、付着量が多過ぎたり、空隙率が少ないNo.
4,No.5は伸縮性がなく、粗剛なものであつた。 実施例 2 実施例1と同様にポリテトラメチレングリコー
ル、P,P′−ジフエニルメタンジイソシアネート
および1,4−ブタンジオールからなる熱可塑性
ポリウレタン弾性体をメルトブロー法により紡糸
し次表の如き性能の不織布を得た。 目 付 75g/m2 引張強力 0.48Kg/cm 破断伸度 630% 100%伸長回復率 92% 剛 軟 度 35mm この不織布に融点105〜115℃の共重合ポリアミ
ド系接着剤(プラタミドH106:日本リルサン(株))
を空隙率が65%となる如く、ドツト状に20g/m2
付着させ接着性シートを得た。この接着性シート
をサンドイツチする如く、表側にナイロンとスパ
ンデツクスよりなるツーウエイトリコツト(ヨコ
の伸長率128%、目付291g/m2)を、更に裏側に
は上記同様接着剤が空隙率で70%となる如くドツ
ト状に15g/m2付着したナイロン製のハーフトリ
コツト(ヨコの伸長率75%、目付133g/m2)を
それぞれ貼り付け3層となした。以上の如くして
得られた3層構造物の物性値は第3表に示す。
【表】 このようにして得られた積層物は、伸び率が大
でしかも回復率が大きく、柔軟性に富み、通気性
にも優れたものであつた。 この物をウエツトスーツに適用したところ、す
ぐれた伸縮性および繰返し変形に対する安定性を
示し、かつ着用時の人体に対する追従性にすぐれ
ていた。 実施例 3 実施例2に用いたポリウレタン不織布に融点90
〜105℃の粒末状ポリエステル系、ホツトメルト
接着剤、アロンメルトPES−095(東亜合成化学工
業)を付与し、ポリエステルニツトと貼り合わせ
た。結果を第4表に示す。
【表】 接着剤付与の形状付ダツシユ、シンターランダ
ムパウダー、ドツト共に良好で、伸度のある貼り
合わせ布が得られたが、フイルム状の場合は伸度
がなく粗剛であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の接着性シートの1例の平面図
であり、1はホツトメルト接着剤で、2はポリウ
レタン不織布を示し、第2図はその断面図であ
る。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 伸度が200%以上であり、かつ100%伸長回復
    率が85%以上のポリウレタン不織布の少なくと
    も片面にホツトメルト接着剤を5g/m2〜50
    g/m2且つ空隙率40%〜80%で付着せしめてな
    る接着性シート。 (2) ポリウレタン不織布が熱可塑性ポリウレタン
    弾性体をメルトブロー法により紡糸して得られ
    たものである実用新案登録請求の範囲第1項記
    載のシート。 (3) ホツトメルト接着剤が融点80℃〜135℃の共
    重合ポリアミドまたは共重合ポリエステルであ
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載のシー
    ト。 (4) ポリウレタン不織布の少なくとも片面にホツ
    トメルト接着剤がドツト状、ダツシユ状、シン
    ター・ランダムパウダー状、ネツト状、又はく
    もの巣状に付着してなる実用新案登録請求の範
    囲第1項記載のシート。
JP5685584U 1984-04-17 1984-04-17 接着性シ−ト Granted JPS60169247U (ja)

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JP2005015736A (ja) * 2003-06-30 2005-01-20 Fuji Photo Film Co Ltd シール及びシールの製造方法並びに写真用ロールフイルムの封止シール

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