JPH0230408Y2 - - Google Patents

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JPH0230408Y2
JPH0230408Y2 JP5359885U JP5359885U JPH0230408Y2 JP H0230408 Y2 JPH0230408 Y2 JP H0230408Y2 JP 5359885 U JP5359885 U JP 5359885U JP 5359885 U JP5359885 U JP 5359885U JP H0230408 Y2 JPH0230408 Y2 JP H0230408Y2
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JP
Japan
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gloves
dust
polyurethane
knitted fabric
acrylic long
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JP5359885U
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Description

【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は防塵衣用材料に関するものである。 以下、本考案の防塵衣用材料を用いる手袋を例
に説明する。 従来の技術 クリーンルーム用手袋に用いる防塵衣用材料は
合成ゴム製がほとんであり、防塵性は優れている
が透湿性がなく、手袋内部にムレ、ベタツキがあ
り、着用時に不快となる欠点がある。また、ポリ
アミド繊維、ポリエステル繊維を用いたコーテイ
ング製の手袋は防塵性は優れていて、着用初期は
快適であるが、長時間着用するとムレ、ベタツキ
が生じる。 なお、実開昭59−129813号公報には長繊維ナイ
ロントリコツト等に代表される合成繊維糸製の編
地の片面にポリウレタン等の合成樹脂を塗布して
樹脂被膜を形成した材によつて構成された防塵手
袋が開示されているが、発明者らが実施したとこ
ろ、長繊維ナイロントリコツトの場合は、著しく
着用後のムレ、ベタツキの問題があることがわか
つた。また、編地の片面にポリウレタン等の合成
樹脂を直接塗布しているために、樹脂部分の厚み
ムラが生じ易く、風合、フイルムの透湿性が低下
する。 また、布帛のみの場合は、着用時のムレ、ベタ
ツキは解消できるが防塵性が著しく低下する。 また、実開昭57−205215号公報には、ナイロン
布の様な極薄布地にプラスチツク液を霧状に吹き
付けた材によつて構成された防塵用作業手袋が開
示されている。しかし、上記手袋は、布地目が閉
塞されていないので、着用後のムレ、ベタツキは
解消できるが防塵性が低下する。 考案が解決しようとする問題点 本考案者らは、かかる従来の手袋の欠点を解消
すべく、防塵性に優れ、かつ透湿性を有する防塵
衣用材料について、鋭意研究を重ねた結果、薄手
のウレタンフイルムを採用し、かつ編地としてア
クリル長繊維の編地を採用することによつて、肌
面の汗をアクリル長繊維の編地が積極的に吸収
し、そしてその汗をポリウレタンフイルムの層に
運搬し、徐々に外部に発散させる作用があること
を見出し、本考案を完成するに至つた。 問題点を解決するための手段 すなわち、本考案はアクリル長繊維の編地と厚
みが3〜50μであるポリウレタンフイルムを接合
一体化させた構造物を用いてなる防塵衣用材料に
ある。 本考案の防塵衣用材料は、発塵性が低く、吸湿
性が高い特性を有しているアクリル長繊維の編地
と透湿性を有するポリウレタンフイルムを接合一
体化させた構造物を用いてなるので、例えば手袋
に用いれば手袋の内側からの塵を外部に放出せ
ず、着用時のムレ、ベタツキを改良したクリーン
ルーム用防塵作業用手袋が得られる。 本考案は、アクリル長繊維の編地とポリウレタ
ンフイルムとを接着剤を用いて接合一体化された
構造物を用いてなる防塵衣用材料であり、アクリ
ル長繊維の編地を肌側にポリウレタンフイルムを
外側にして使用する。 アクリル長繊維の編地は、編機の種類、組織と
も、特に限定するものではないが、単糸デニール
1.5〜8d、フイラメント数10〜150本のマルチフイ
ラメント繊維を用いるのが望ましい。風合面か
ら、より好ましくは単糸デニール1.5〜3d、フイ
ラメント数10〜70本がよい。 ポリウレタンフイルムは、多孔質と無孔質があ
るが、何れでも良い。但し、多孔質のポリウレタ
ンフイルムは、表面気孔径が3μ以上になると塵
の透過率が50%以上になり、満足できる防塵効果
が得られないため3μ以下、より好ましくは1μ以
下の表面気孔径のものを用いなければならない。
また、ポリウレタンフイルムの厚みは、3〜50μ
であることが必要である。3μ以下では満足した
物性が得られず、50μ以上では、風合が硬く、フ
イルムの透湿性が著しく低下するので、好ましく
は5〜20μが望ましい。 アクリル長繊維の編地とポリウレタンフイルム
を接合一体化させるための接着剤は、ポリウレタ
ン系重合体、ポリアクリル系重合体、ポリアミド
系重合体、ポリエステル系重合体、ポリ塩化ビニ
ル系重合体、ポリ酢酸ビニル系重合体等が使用で
きるが、ポリウレタン系重合体が最も好ましい。 接着剤を用いた接合方法は、ポリウレタンフイ
ルムに接着剤を全面コーテングし、アクリル長繊
維の編地を貼り合せる方法、ポリウレタンフイル
ムに接着剤を点状、線状に置き熱圧着する方法、
があるが、ポリウレタンフイルムとアクリル長繊
維の編地との剥離強力が高い、前者の方法が好ま
しい。接着剤厚みは、10〜50μが好ましい。10μ
以下では接着能力が小さく、50μ以上では透湿性
が低下し風合が硬くなる。より好ましくは、10〜
20μである。 アクリル長繊維の編地とポリウレタンフイルム
を接合一体化したものを用いて手袋を作製する方
法としては、ミシンによる縫製及び高周波ウエル
ダー、超音波ウエルダー等により溶融接着する方
法がある。 第1図は、本考案の防塵衣用材料を用いた作業
手袋用の構造図である。第2図は、第1図の構造
図により、縫製した手首までの防塵作業手袋、第
3図は肘まである防塵作業手袋を示す。 1はポリウレタンフイルム、2は接着剤、3は
アクリル長繊維の編地、4はアクリル長繊維の編
地に編込んだ制電糸又は導電糸である。 実施例 1 アクリル長繊維75デニール仮撚糸をスムース編
し、片面にラミネート加工した。 ポリウレタンフイルムの作成 ポリウレタンとこれを溶解する溶媒との混合液
を下記の割合で調製し、離型紙上にロールコータ
ーでコーテング後、乾燥機にて乾式凝固した。塗
布量は10g/m2。 Γポリウレタン(クリスボン8566)(注1)50部 Γジメチルホルムアミド 50部 ポリウレタンフイルムとアクリル長繊維編地
との複合 ポリウレタン系接着剤とこれを溶解する溶媒と
の混合液を下記の割合で調製し、フイルム上にロ
ールコーターでコーテイング乾燥した。塗布量は
15g/m2。 Γポリウレタン接着剤 (クリスボン4160LV)(注2) 50部 Γ架橋剤(バーノツクDN−950)(注3) 5部 Γ架橋促進剤 (クリスボンアクセルT)(注4) 3部 Γジメチルホルムアミド 42部 上記の乾燥した接着剤の面にアクリル長繊維を
接合、熱ロール100℃×4Kg/cm2で熱圧着した。
エージング後、離型紙を剥離させ防塵作業手袋用
の基布とした。 注1 大日本インキ化学(株)製のポリウレタン 注2 大日本インキ化学(株)製のポリウレタン接
着剤 注3 大日本インキ化学(株)製の架橋剤 注4 大日本インキ化学(株)製の架橋促進剤 比較例 1 ポリエステル長繊維75デニール仮撚糸をスムー
ス編し、片面に実施例1と同様な加工を施した。 比較例 2 アクリル長繊維75デニール仮撚糸をスムース編
し、防塵作業手袋用の基布とした。 比較例 3 ポリエチレン製使い捨て手袋(ヤマダラバー
株)を用いて評価した。 実施例1、比較例1、比較例2の基布を手袋に
試作し、比較例3と併せて、下記の方法により、
評価を行ない第1表に示す結果を得た。 透湿性: JISZO208法 ハンドリング性: 温度20℃、湿度65%の恒温恒湿状態の環境条
件において手袋を着用した状態で300c.c.のビー
カーを移動させたときの作業性を官能的に評価
し、良好なものを〇、不良なものを×とした。 ムレ、ベタツキ性: 温度20℃、湿度65%の恒温恒湿状態の環境条
件において手袋を着用した状態で2時間静止
し、発汗によるムレ、ベタツキ性を官能的に評
価した。ムレ、ベタツキのない手袋を〇、ム
レ、ベタツキのあるものを×、その中間を△と
した。 防塵率: JISZ−8901試験用ダスト13種B法の0.3μm平
均のステアリン酸エアゾルのダストの捕集効率
測定により評価した。
【表】 第1表から明らかなように、本考案による防塵
作業手袋は従来のものに比べてムレ、ベタツキが
なく、快適に着用できる防塵作業手袋が得られ
た。 考案の効果 本考案の防塵衣用材料により、アクリル長繊維
の編地を肌側に、ポリウレタンフイルムを外側に
して使用する防塵作業手袋は人間の皮膚からの防
塵効果に優れているだけでなく、手袋着用時のム
レ、ベタツキのない快適なものである。即ち、肌
面からの汗をアクリル長繊維の編地が積極的に吸
収、保持し、ポリウレタンフイルムを通じて徐々
に発散するためである。また、アクリル長繊維は
発塵性が低く、薬品や熱に強い特長を有してお
り、クリーンルーム用作業手袋に最適である。ポ
リウレタンフイルムは、薄く、しなやかで透湿性
が優れているだけでなく、適度な粘着性を有し作
業時のハンドリング性にも優れている。 本考案では、必要に応じて帯電防止を図ること
もできる。即ち、着用作業時の摩擦によつて発生
する静電気による製品の不良発生を防止する目的
及び静電気の帯電により空気中に浮遊する塵の吸
塵防止、更に手袋内部即ち人間の皮膚から発生す
る塵の吸着を防止する目的からアクリル長繊維の
編地に制電糸あるいは導電糸を編込んだものを使
用することも可能である。 本考案の防塵衣用材料は、手袋が、最も好適で
あるが帽子、フード、ヘアーバンド等の頭部用、
腕カバー、エプロン、マスク、足カバー、靴用等
の各種の形態で用いられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の防塵衣用材料を用いた作業
手袋用の構造図、第2図は、手首までの防塵作業
手袋、第3図は、肘まである防塵作業手袋を示
す。 1……ポリウレタンフイルム、2……接着剤、
3……アクリル長繊維の編地、4……アクリル長
繊維の編地に編込んだ制電糸又は導電糸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. アクリル長繊維の編地と厚みが3〜50μである
    ポリウレタンフイルムを接合一体化させた構造物
    を用いてなる防塵衣用材料。
JP5359885U 1985-04-12 1985-04-12 Expired JPH0230408Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5359885U JPH0230408Y2 (ja) 1985-04-12 1985-04-12

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5359885U JPH0230408Y2 (ja) 1985-04-12 1985-04-12

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JPS61172112U JPS61172112U (ja) 1986-10-25
JPH0230408Y2 true JPH0230408Y2 (ja) 1990-08-16

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JP5359885U Expired JPH0230408Y2 (ja) 1985-04-12 1985-04-12

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102019114691A1 (de) * 2019-05-31 2020-12-03 Uvex Safety Gloves Gmbh & Co. Kg Elektrostatisch ableitfähiger Schutzhandschuh

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JPS61172112U (ja) 1986-10-25

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