JPS6294180A - 防塵フ−ドマスク - Google Patents

防塵フ−ドマスク

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Publication number
JPS6294180A
JPS6294180A JP23440685A JP23440685A JPS6294180A JP S6294180 A JPS6294180 A JP S6294180A JP 23440685 A JP23440685 A JP 23440685A JP 23440685 A JP23440685 A JP 23440685A JP S6294180 A JPS6294180 A JP S6294180A
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JP
Japan
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dust
mask
sheet
hood mask
fiber
Prior art date
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Application number
JP23440685A
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English (en)
Inventor
千恵 中島
森内 昭夫
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、クリーンルーム内で作業する際に使用する防
塵フードマスクに関する。更に詳しくは通気性及び防塵
性のある繊維構造物からなるフードマスクの前面開口部
に透明シートを取付けることにより、頭部を完全に被覆
して、フードマスクの内側から発生する微細な塵の透過
を格段に抑制するばかりでなく、保型材料を用いること
により、フードマスクに保型性をもたせて、着用性及び
作業性に優れた防塵フードマスクに関するものである。
従来の技術 近年、半導体豫造を頂点とし光学機器製造、精密機器製
造等の装造技術の微細化、高密度化の進歩は著しいもの
がある。それに伴ないり+)  フルーム内の製造環境
についても温度、湿度管理はむろんのこと、作業空間に
残遊する塵埃が重大視され、その塵埃の粒子径、粒子数
に対する要求も、より厳しいものとなってきている。作
業空間自身については適切なフィルターを用い空気の循
環を考慮した施設的改良によってほぼ目的が達せられて
きているが、クリーンルーム内で作業する人間の衣服内
部から発生する塵埃については、最近種々のクリーンル
ーム用作業服が開発途上にある。
クリーンルーム用作業服以外の付属品として、防塵フー
ド、防塵マスク、防塵手袋、防塵靴などが実用化されて
いるが、特に防塵フードについては防塵性、通気性、作
業性についてすべての要求を十分満足させろものがない
のが現状である。すなわち従来のフードマスクは、マス
ク前面に開口部をもうけている。これは着用者の視界及
び通気口としてだけでなく、人間の顔というものは最も
凹凸の大きい部位であり、それを被覆してしまうことは
非常に作業性が損なわれるため、フードマスクの中央部
を一部開口することにより、通気性、着用性の向上をは
かり、作業性の改善を行なおうとするものであった。し
かし、その結果、頭髪や皮膚及び鼻や口からの発塵を完
全に遮断することは不可能であり、クラス10、クラス
100というような高精度のクリーンルーム内にて着用
するのに最も適したフードマスクがないのが現状であっ
た。
発明が解決しようとする問題点 本発明は、従来の防塵フードマスクよりさらに防塵性を
向上させ、さらに通気性をもそなえ、保型材料を用いる
ことによってフードマスクに保ffi性をもたせて、着
用性、作業性を向上させた防塵フードマスクを提供する
にある。
問題点を解決するだめの手段 本発明は単繊維直径0.1〜5.0μmの極細長繊維ウ
ェブ又はシートを一枚もしくは複数枚積層してなる繊維
集合体の片面又は両面に多孔性シートを接合一体化させ
た通気度I CC/cm2・秒以上の繊維構造物を用い
たフードマスクであって、前面に透明シートが取付けら
れ、かつ引張弾性率lO〜200GPaの線状体を保型
材料に用いてなる防塵フードマス″りである。
以下、本発明を更に詳しく説明する。
単繊維直径0.1〜5.0μmの極側長繊維ウェブ又は
シートとは溶融紡糸による極細長繊維を主体とした長繊
維不織布により形成された繊維集合体である。単繊維直
径0.1μm未満では強力が低く、加工時の取扱い性に
劣り、5.0μmより大きいと、塵の透過抑制効果が充
分に得られない。この繊維集合体の目付は20〜80I
/crrL2・厚さは0.1〜1.0龍が適当である。
この主体となる極細長繊維としては、ポリエステル系繊
維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリア
クリル系繊維等の合成繊維が用いられるが、ポリエステ
ル系繊維が寸法安定性、洗濯性等の面より最も好ましい
。その製造方法としては、メルトブロ一方式によるもの
が好ましいが、特に限定されるものではない。
メルトプロ一方式によるものは、本発明の目的に合った
極細長繊維を得やすいばかりでなく、目付、厚みが均一
でかつピンホールなどの発生がしにくいウェブ又はシー
トが得られる為である。又繊維集合体の片面又は両面に
多孔性シートを接合一体化させる方法としては、低融点
合成樹脂接着剤を貼着し加熱圧着により接合一体化する
方法、及び水の柱状流加工による交絡接合、高周波ウエ
ルダー、超音波ウエルダーによる溶融接合などがあり、
いずれの方法でもよいが、本発明に適した接合方法とし
ては、低融点合成樹脂接着剤をドツト状に多孔性シート
もしくはウェブに貼着し加熱式圧着により接合する方法
が好ましい。これは目付ムラ、厚みムラの発生、表面の
凹凸、ピンホールの発生及び接合物の硬化のおそれを取
り除くことができるばかりでなく、生産性の面からも極
めて有効な方法である。又、繊維集合体の片面又は両面
に多孔性シートを接合一体化させた通気度1cc/cr
t?−秒以上の繊維構造物とは、J I 31096通
気性試験法A法(フラジール型試験機)により測定した
通気度1 cc/cMI2・秒以上を有する繊維構造物
をいう。この多孔性シートとしては、全ての繊維素材か
らなる織編物、不織布及び穴明きフィルムが用いられる
。その多孔性シートの持つ特性としてはフードマスクの
使用、環境、作業場所等により適宜選択されるものであ
るが、糸使いとしては10〜150d、目付10〜20
0g/m2の織編物及び不織布が好ましく、穴明きフィ
ルムとしては、フィルム素材、穴径、穴の形等は特に限
定されるものではないが厚みとしては、30〜1000
μmのフィルムが好ましい。又、これ等の多孔性シート
はそれ自体から塵の発塵が起らないものが望まれる。好
ましくは長繊維使いがよい。この多孔性シートは必要に
応じて帯電防止を図ることもできる。即ち、着用作業時
の摩擦によって生じる静電気による製品不良発生の防止
及び作業空間に浮遊する塵の吸塵防止等の目的によりシ
ート状物に導電糸を混入するか、又、導電物質を繊維集
合体に附与させるか、又は帯電防止剤を附与するなどの
方法がある。この多孔性シートを繊維集合体の片面もし
くは両面に接合一体化する効果は、ウェブ又はシートの
繊維集合体のみの単独使用では、被服としての一般的強
度の不足及び洗濯などの外力による変形が起る等により
多孔性シートと接合一体化することが必須のものとなる
。又、単繊維直径0.1〜5.0μmの極細長繊維ウェ
ブ又はシートを1枚もしくは複数枚積層してなる繊維集
合体の片面又は両面に多孔性 シートを接合一体化させ
た通気度ICC/cIIL2・秒以上の繊維構造部を一
部分に用いた場合、その他の部分には、通気度I QC
/an2・秒以下のシート状物を用いるとよい。この通
気度ICC/CTL2・秒以下のシート状物としては繊
維基材の少なくとも片面に重合体層を有する積層体及び
高密度布帛、フィルム等が含まれる。重合体層としては
多孔質重合体層及び無孔質重合体層がありポリウレタン
系重合体、ポリアクリル系重合体、ポリアミド系重合体
、ポリ塩化ビニル系重合体、ポリフッ素系重合体等が用
いられる。
これらは特に限定されるものではないが、ポリウレタン
系重合体で透湿性2500,9/m2・24Hr以上を
有するものが好ましい。又重合体層の厚みとしては30
μm以下が好ましい。より好ましくは10μm以下であ
る。ここに用いる繊維基材としては全ての繊維素材から
なる織編物及び不織布に適用され、その糸使い、目付等
はフードマスクの使用場所、環境などによって適宜選択
されるものであり、特に限定されるものではない。
重合体層を繊維基材に形成させる方法としては繊維基材
に直接樹脂コーティングする方法及びすでに形成された
重合体皮膜を布帛に貼り合わせる方法があり、いずれの
方法でも良い。又、繊維基材と重合体層を接合する接着
剤には、ポリウレタン系重合体、ポリアクリル系重合体
、ポリアミド系重合体、ポリエステル系重合体、ポリ塩
化ビニル系重合体、ポリ酢酸ビニル系重合体等が使用で
きるが、好ましくはポリウレタン系重合体を用いたもの
が良い。
高密度布帛とは、全ての繊維素材からなる織編物及び不
織布に適用され、中でも合成繊維素材が好ましい。特に
ポリエステル系合成長繊維、ポリアミド系合成長繊維、
ポリアクリル系合成長繊維、ポリオレフィン系合成長繊
維を用いたものが適当である。又、これ等の長繊維を糸
又は布帛において組合せたものも含まれる。高密度化に
する方法としては、高収縮極細糸を用いる場合、異収縮
混繊糸を用いる場合、織製上及び編成上で高密度化を図
る場合、加工において高密度化を図る場合又、これらの
組合せにおいて高密度化を図る場合も含まれる。高密度
布帛の糸使い、目付としては特に限定するものではない
が、糸使い10〜150d。
目付10〜2009/m”の高密度布帛が好ましい。
フィルムとしては、ポリエステル系フィルム、ポリアミ
ド系フィルム、ポリオレフィン系フィルム、ポリ塩化ビ
ニル系フィルム等を用いることができ、いずれの場合も
適用できるが厚さとしては30〜1000μmが適当で
ある。また、通気度1cc/c!!L2・秒以下のシー
ト状物は必要に応じ帯電防止が施されたものを用いるこ
ともできる。即ち、静電気による製品不良発生の防止、
帯電による塵の吸塵防止等の目的から導電糸を使用する
場合及び導電物質を附与する場合、帯電防止剤を附与す
ることで温度20℃、湿度40%条件下で摩擦帯電圧が
100OV以下、望ましくは500V以下の性能を有す
るシート状物を用いるようにしてもよい。
又、単繊維直径0.1〜5.0μmの極細長繊維ウェブ
又はシートを1枚もしくは複数枚積層してなる繊維集合
体の片面又は両面に多孔性シートを接合一体化させた通
気度ICC/crIL2・秒以上の繊維構造物に、通気
度1cc/CIrL2・秒以下のシート状物を組込んだ
フードマスクの全体概略図の一例を第1図に示す。
ここで前記、単繊維直径0.1〜5.0μmの極細長繊
維ウェブ又はシートの繊維集合体を多孔性シートに接合
一体化させた繊維構造物を第1図に示す1−A−1−H
に用い、通気度1 ec/cffl・秒以下のシート状
物を2−A〜2−CK用いた。この組み合せ方法はフー
ドマスクのデザイン又はファッション的要素を加味して
、その大きさ、型式も変えることができる。即ち、この
通気度12/cm2m秒以下のシート状物の形としては
フードマスク形成の各パーツの形で組込む場合及び四角
形、三角形、帯状、円形等いかなる形で組込むことも可
能である。
又、その大きさについては特に限定するものではないが
、フードマスク総面積の0〜70%の範囲内で用いるの
が望ましい。
即ち、通気性1 cc/(2”・秒以下のシート状物を
全く使用せず、単繊維直径0.1〜5.0μmの極細長
繊維ウェブ又はシートの繊維集合体を多孔性シートに接
合一体化させた繊維構造物をフードマスク全体に用し・
てもよく、あるいは通気性1 cc/cm”・秒以下の
シート状物を全体の70%以下の範囲内で用いることが
できる。通気性I C−C/cm2・秒以下のシート状
物が0%であっても防塵性を低下させることもなく、通
気性も良く、着用性、作業性も損なわれないが、70%
より大きいと通気性を大幅忙向上することは難しく、着
用性、作業性に欠けることになる。又、着用中のムレ、
ベタツキの多い場所、ムレ感を感じ易い場所、例えば、
第1図に示すようにフードマスクの前面部、後頭部など
に用いればよい効果が発揮できる。組込み方としては、
ミシン縫いによる縫付は及び高周波ウエルダー、超音波
ウエルダーでの融着接合などによりフードマスクと一体
化した組込み方をするフードマスクとすることもできる
。例えばミシン縫いによる縫い付ケにおいて縫目をスー
パーポーズドシーム(地縫い形式)とするのではなくラ
ップトシーム(タコ縫い形式)とすることで縫目の防塵
性が高められる。一方ファスナー、ホック、マジックテ
ープ等の使用により取付は取はすしができるようにする
ことも可能であり、このファスナー類に訓電効果を附与
し、静電気作用による障害を解消することもできる。
又、フードマスク前面に取付ける透明シートには、ガラ
スやプラスチックのシートが用いられるが、特にアクリ
ル樹脂が優れて(・る。アクリル樹脂は、熱可塑性プラ
スチックの一種で、すぐれた透明性、耐候性、耐擦傷性
、表面硬度、耐熱性などの特長がある。透明シートの厚
みは0.2〜1.0羽が用いられるが、好ましくは0.
3〜0.5龍がよい。この透明シートはポリウレタンシ
ートをフードマスクの前面中央開口部の周囲に2枚とり
つけ、その間に透明シートをはさみこむと、透明シート
がポリウレタンシート間に密着し、着用中に透明シート
がずれ落ちたり、あるいは人体からの発塵が発生ずるこ
とはほとんどなく、防塵性は非常に良い。このポリウレ
タンシートの製造方法は、離型紙上にポリウレタンを主
成分とし、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、メチルエチルケトン、トルエン、酢酸エチル等の溶
剤を用いた重合体希釈溶液をコーティングし、乾式凝固
してシートとなし、さらにこれを前面開口部の形状に合
わせて切断する。コーティング方式はナイフコーター、
ロールコータ−など一般的な方式が使用でき、特に限定
するものではない。乾式凝固温度はポリウレタン系重合
体の軟化点以下であれば任意に選択できるが高温では溶
剤の急激な蒸発によりシート中で発泡し、粗悪なものと
なるため、好ましくは80〜120℃にて乾式凝固する
のが好ましい。また湿式凝固による方法も可能であるが
、この場合長時間の製造時間を要するため、乾式凝固す
るのが好ましい。上記の方法で製造したポリウレタンシ
ートを離型紙からはずし、一般的な切断機でフードマス
クの中央開口部の形に合せて切断する。この中央開口部
とは、フードマスクの顔面中央の視界域のくりぬいた部
分で着用者の両眼で覗くことができる窓の部分である。
すなわち、第1図に示す、黒(塗りつぶした部分3であ
る。ポリウレタンシートの厚みは、透明シートの取付は
易さ、耐久性、外観の観点から、0.3〜1,0w1t
とする。すなわち0.3111未満では、強力が低く、
透明シートの挿入の際、シートにたるみや亀裂が生じ耐
久性に欠ける。また、1.0 msより厚みが大きいと
弾性に乏しく、極めて伸びにくい為、透明シートの挿入
が困難である。ポリウレタンシートは第2図に示すよう
に、フードマスクの前面開口部の形に合せて1.5〜2
cIILの幅をもたせて2枚切りぬく。すなわち、幅1
.5cm未満では透明シートを挿入して固定することが
できず、ポリウレタンシートと透明シートの間から発塵
が生じ防塵性の低下をまねくおそれがある。また2cI
rLより大きいと、透明シートの挿入が困難であるばか
りでなく作業者に不快感を与え作業効率が低下する。
このポリウレタンシートの外側部の、のりしろ部分0.
2〜0.7 (mに接着剤でもってはり合わせる。
すなわち、のりしろ0.2 Cm未満では、ポリウレタ
ンシートの接着性が悪く、はがれてしまい、はがれた部
分から発塵するおそれがある。0.7 crrLより大
きいとポリウレタンシートを十分法(はめこむことがで
きず、着用中に透明シートがはずれ、防塵性を損なうこ
とになる。また他の方法としては2枚のポリウレタンシ
ートの外側から0.2〜0.7aの範囲でミシン縫いに
よる縫い付け、及び高周波ウエルダー、超音波ウエルダ
ーでの融着接合などにより、2枚のポリウレタンシート
を接着する。
そして、この2枚のポリウレタンシートの間に丁度透明
シートが入る形状に切り、はめこむようにする。
又、本発明で保型材料に用いた線状体は、その引張弾性
率が10〜200GPaであれば、フードマスクの保型
材として加工し易く、保型性にも優れている。しかし、
引張弾性率がl OGPa未溝0場合には、保型加工性
に欠け、目的とする型に出来ず、また、少しの力で型が
崩れフードマスクの立体性が失われ、着用者の頭部及び
顔面に密着するなどの問題が生じ、着用感が悪く作業効
率が劣る。
引張弾性率が200 GPaより大の場合には、曲げが
たく、目的の型にするには大変な労力が必要である。ま
た、着用時や作業中に、保型材が頭部あるいは顔面に当
たると強い衝撃を受け、外傷や打撲症を引き起こす原因
となりうる。
従って、引張弾性率10〜200 GPa、好ましくは
20 Sl 50 GPaの線状体を使用して防塵フー
ドマスクを製造すればよい。
本発明でいう線状体とは引張弾性率が10〜200 G
Paのものであれば材質は任意であるが、普通の合成繊
維を束ねたものでは、高い引張弾性率の線状体は得にく
い。しかし、ポリエチレンやポリオキシメチレンなどの
繊維の束の単位断面積の中に入っている分子鎖が多いも
のほど、高い引張弾性率の線状体が得られ、例えば、ポ
リオキシメチレンを溶融紡糸後10〜20倍延伸すれば
、引張弾性率が10〜50 GPaの線状体が得られる
またこのようにしたプラスチックによる線状体とは別に
、鉄鋼線による線状体も、勿論使用可能であるが、鉄鋼
線では腐食の可能性があり、防錆処理を行なって使用す
るのが好ましい。鉄鋼線では通常の鉄鋼線の他に、形状
記憶合金の使用も面白く、形状記憶合金を使った場合、
着用時に変形したり、収納時に変形しても、加熱又は冷
却により元の形状に戻るので、最初のフードマスク形態
がいつまでも保たれる。線状体の太さについては任意で
あるが、なるべく細い方が、フードマスク内で嵩張らな
くて好ましい。
本発明の防塵フードマスクの一例を才3図に示す。1は
単繊維直径0.1〜5,0μmの極細長繊維ウェブ又は
シートを1枚もしくは複数枚積層してなる繊維集合体の
片面又は両面に多孔性シートを接合一体化させた通気度
1 (−e/cm2・秒以上の繊維構造物であり、5は
透明シート、4は透明シートを固定するポリウレタンシ
ート、6は引張弾性率10〜2000Paの線状体、7
はフードマスクの中央部にプリーツをほどこすことによ
り、着用時にプリーツをひろげ、着用感を向上させるた
めにもうげたものであり、その−例を示したものであっ
て、この形に限定されるものではない。ここで、繊維構
造物と線状体との組み合わせ方法については、任意の方
法が利用できる。例えば、第4図に示すように、繊維構
造物1又はシート状物2にタックを取り、タック下部を
縫い付けて、タックを取った繊維構造物内部に線状体を
通す方法、あるいは第5図に示すように繊維構造物と線
状体とを直接接着剤で接着する方法がある。特にタック
を取る方法では、フードマスク縫製後に線状体をタック
中へ通してゆけば良く、7−ドマスク縫製も行ない易い
ので好ましい方法である。フードマスクに線状体を組み
合わす場所は任意であるが、フードマスクが立体的な構
造をなしうるようにする。すなわち、第3図に示した6
のフードマスクの頭頂、6′の顔面中央の透明シートの
取り付は部位などが必要であるが、他にもフードマスク
の両サイド等特に限定するものではない。
また、本発明の防塵フードマスクは、第3図に示すもの
以外にも、さらに発展させた形態の防塵フードマスクを
作成することができる。すなわち、眼鏡をかげた作業者
が前記に示した防塵フードマスクを着用すると、眼鏡が
透明シートや線状体に接触し、強く圧迫され、眼鏡を使
用できない場合V鏡をかげたままでは非常に窮屈で、防
塵フードマスクが着用できない場合、防塵フードマスク
を着用する際に眼鏡がはずれ落ちて眼鏡が破損する場合
などの多くの問題が生じる。
そこで、本発明の防塵フードマスクを応用した第7図に
示す構造の防塵フードマスク■について、詳しく説明す
る。ただし防塵フードマスク■は、必ずしも眼鏡着用者
のみならず、すべての作業者にも着用することができる
ものである。
防塵フードマスク■は第3図に示す構造の防塵フードマ
スク(以下、防塵フードマスク■と称する)に比べて幅
が1.5倍〜2倍の大きさを必要とする。
防塵フードマスクの着用方法としては、まず、着用者が
第6図に示すよ5な保護面を着用する。この保護面は、
高熱物の取扱い時、放射熱の防止、火花や薬品類の飛散
から顔面を守るために使用するものを用いる。
この保護面の前面lOは、ガラスやプラスチックの透明
シートで、ホックや接着剤、はめ込み等により、プラス
チック、金属、ゴム製のヘッドバント11に取りつけら
れている。このヘッドバンドを作業者は第6図に示すよ
うに頭部に固定する。従って、このヘッドバンドは頭部
後方で調節可能になっているものが好ましい。この保護
面を着用した上から防塵フードマスク■を着用すると、
眼鏡を使用している場合も、保護面によって顔面に空間
が形成され、防塵フードマスクを着用しても、直接顔や
眼鏡を圧迫したり、眼鏡を破損することはない。また眼
鏡を使用していない場合についても防塵フードマスク内
空間が大きい為に呼吸し易く視界範囲も広がり、作業効
率の向上が図れる。
防塵フードマスク■の構成は、防塵フードマスク■とほ
ぼ同様であるが、前面開口部に取り付けた透明シートは
不用である。すなわち、防塵フードマスク■の前面開口
部と、保護面の前面の透明シートを密着すればよい。こ
の方法としては、防塵フードマスクの前面開口部裏側、
あるいは保護面ノ透明シートの一方または両方にポリウ
レタンシート、発泡ポリウレタン、粘着性のあるテープ
状物等を取りつけ、両方を密着させる。さらには、防塵
フードマスクの後方部にマジックテープ等をとりつけて
たるみのないように調節すると、密着性が向上し、人体
からの発塵を完全に遮断することができる。また、防塵
フードマスクの前面開口部と保護面の透明シートの両方
に磁石、磁気を帯びた線状物やテープ状物、ホック等を
取りつけると両方の密着は永久かつ密着性の良好で、発
塵防止に効果的である。
防塵フードマスク■では、前面開口部を保護面の透明シ
ートの大きさに合わせて広げることができるので、さら
に視界域が拡大し、作業性が向上する。防塵フードマス
ク■の着用図を第7図に示す。
実施例 次に実施例により本発明を説明する。
実施例1 単繊維直径0.9μmを主体とするポリエステル極細長
繊維メルトプロー加工によるウェブ(目付30g/m”
)1枚からなる繊維集合体をクィンズコード組織のポリ
エステル) IJコツト(糸使い2゜d、目付35g/
m2)の片面にポリエステル系低融点合成樹脂接着剤(
89/m2)を点状(経45ポイント、緯45ポイント
/インチ)に貼着させた多孔性シートを上述の繊維集合
体の両面に加熱圧着(温度140℃、圧力3に9/m”
r時間10秒)した繊維構造物を第1図に示す1−Aと
1−13に用い、ポリエステル織物(経糸・緯糸とも7
5d/36f経糸と緯糸の密度の和300本/インチ)
、導電糸はカーボン人ナイロンフィラメント糸をポリエ
ステル75d/35fと交撚糸経糸として5nピッチで
織込む)の片面にポリウレタン系重合体層を塗布、凝固
、乾燥及びセットして仕上げたシート状物(積層布、日
付100g/m”、厚み0.1411りを第1図に示す
2−A、 2−B 、 2−Cに用いた。
また、第3図に示す6及び6′に、引張弾性率30GP
aのポリオキシメチレンの線状体を保型材料として用い
た。また、第1図に示す3に厚さ0.3 mmのアクリ
万樹脂板(延伸プラグラス薄板:旭化成工業株式会社)
をとりつけた防塵フードマスクを試作した。
また実施例1に於て、ポリエステル極細長繊維メルトブ
ロー加工によるウェブの単繊維直径及び線状体の引張弾
性率をそれぞれ90.150GPaに変えて防塵フード
マスクを試作し、それぞれ実施例2、実施例3とする。
実施例4 実施例1において、防塵フードマスクの幅を1,5倍に
拡大して試作し、防塵フードマスク本体には、アクリル
樹脂板を取り付けず、保護面を着用し、その上から防塵
フードマスクを着用した。防塵フードマスクの前面開口
部裏側に、粘着性のあるポリウレタンシートを取り付け
、保護面の透明シートと密着させた。これを実施例4と
した。
比較例1 実施例1において、ポリエステル極細長繊維メルトブロ
ー加工によるウェブの単繊維直径を0.9μmとし、引
張弾性率5 GPaのポリオキシメチレンの線状体を保
型材料として用いた防塵フードマスクを試作し、比較例
1とした。
比較例2 比較例1において、引張弾性$ 250 GPaの線状
体を用いて防塵フードマスクを試作し、比較例2とした
比較例3 実施例1において、ポリエステル極細長繊維メルトプロ
ー加工によるウェブの単繊維直径を0.05μmとし、
引張弾性率30 GPaのポリオキシメチレンの線状体
を保型材料として用いた、防塵フードマスクを試作し、
比較例3とした。
比較例4 実施例1において、ポリエステル極細長繊維メルトプロ
ー加工によるウェブの単繊維直径を7.0μmとし、引
張弾性’430 GPaのポリオキシメチレンの線状体
を保型材料として用いた、防塵フードマスクを試作し、
比較例4とした。
比較例5 実施例1に示す繊維構造物を用い、線状体及びアクリル
樹脂を全く使用しないフードマスクを試作し、比較例5
とした。
比較例6 実施例1に示したシート状物(積層布10(1%)のみ
を使用したほかは実施例1と同様であるフードマスクを
試作し、比較例6とした。
比較例7 一般に無塵フードマスクとして市販されているポリエス
テル繊維使い平織物(導電糸入り)厚み0、15 mm
 +目付95 j!/m2を比較例7とした。
以上の各実施例、比較例におけるフードマスクの防塵性
、通気性、着用時の防塵性、着用感、縫製加工性等につ
いての評価結果を第1表に示す。
なお、防塵性はJIS Z−8901試験用ヴ工スト1
3種B法の0.3μm平均のステアリン酸エアゾルダス
ト捕集効率測定にて評価した。又、通気性はJIS L
−1096通気性試験法A法(フラジール型試験機)忙
より測定した。また縫製加工性は、保型性の良、不良あ
るいは線状体の取り扱い易さについて縫製加工場、留意
した点について明記した。
又、着用時の防塵性については、清浄度クラス1000
(1国連邦規格209B)のクリーンルーム内で実際に
着用し、この時の塵の発生状況を塵測定器(光散乱方式
ダストカウンター)を用い測定した。その方法手順とし
ては、塵測定器の集塵口より10cm離れた位置で、フ
ードマスクを着用したまま深呼吸を30回繰返し行ない
、その時のダストの数を計測した。次にクリーンルーム
内の通常状態でのダスト数を計測し、通常状態のダスト
数を深呼吸30回行なった時のダスト数より減じ、その
増加数の大小により着用時のフードマスクの防塵性を評
価した。
又、着用感は官能判定にて評価した。この官能判定は、
温度20℃、湿度65%の恒温湿状態の環境条件におい
て3時間、通常の作業(歩行、頭部の上下左右振り、手
足の曲げ伸し、身体の屈伸)に促した動作をすることに
より、次に示す5項目について、各々、5点満点による
点数判定し、全項目をすべて加算し、20点以上のもの
を合格品とした。すなわち、1:呼吸しやすさ、2:ム
レ感、3:頭部の動かし易さ、4:フードマスクのまと
わりつき(保型性の有無)、5:作業のしやすさについ
て評価した。ここで非常に秀れている場合は5点、非常
に劣っている場合は1点、どちらともいえない場合は3
点として、5点数評価した。
第1表に示す如く、本発明による防塵フードマスクはク
リーンルーム作業において最も重要な防塵性、通気性が
優れており、線状体を取り付けることにより、防塵フー
ドマスクの保型性が良好で、縫製加工する際も取り扱い
易い。また着用時の防塵性、着用感も良好である。
発明の効果 本発明の防塵フードマスクは、クラス10.クラス10
0とい5高性度のクリーンルーム内で着用しても人体か
らの発塵を十分に遮断することができ、またフードマス
ク自体からの発塵もない。
しかも通気性、防塵性に優れた繊維構造物を用いている
ので、作業時のムレやペタツキもない。そして、フード
マスクに保型性をもたせたことにより、長時間の作業も
快適に行うことができ、クリーンルーム内で作業する際
、本発明の防塵フードマスクは顕著な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の防塵フードマスクの略図であり、(
1−1)は防塵フードマスクの前面、(1−2)は防塵
フードマスクの後面を示す。 第2図は、防塵フードマスクの前面開口部に取り付ける
ポリウレタンシートを示スd 第3図は、本発明の防塵7−ドマスクIの一例を示す。 第4図、第5図は繊維構造物と線状体との組み合せ方法
の例を示す断面図である。 第6図は、保護面を着用した図である。 第7図は、保護面を着用し、防塵フードマスク■を着用
した図である。 1・・・繊維構造物、2・・・シート状物、1−A、1
−B・・・繊維構造物の位置、2−A、 2−B 、 
2−C・・・シート状物の位置、3・・・フードマスク
の前面開口部、4・・・ポリウレタンシート、5・・・
透明シート、6・・・フードマスクの頭頂部にとりつけ
た線状体、6′・・・フードマスクの前面開口部の周囲
にとりつけた線状体、6″・・・線状体、7・・・プリ
ーツ、8・・・縫い糸、9・・・接着剤、10・・・保
護面の透明シート、11・・・ヘッドバンド、12・・
・グラスチックホック特許出願人 旭化成工業株式会社 第1図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 単繊維直径0.1〜5.0μmの極細長繊維ウェブ又は
    シートを1枚もしくは複数枚積層した繊維集合体の片面
    又は両面に多孔性シートを接合一体化させてなる通気度
    1cc/cm^2・秒以上の繊維構造物を一部もしくは
    全部に用いたフードマスクであつて、前面に透明シート
    が取付けられ、かつ引張弾性率10〜200GPaの線
    状体を保型材料に用いてなる防塵フードマスク
JP23440685A 1985-10-22 1985-10-22 防塵フ−ドマスク Pending JPS6294180A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01280007A (ja) * 1987-12-04 1989-11-10 Toray Ind Inc 防塵用の帽子
JPH03249203A (ja) * 1990-02-28 1991-11-07 Asahi Chem Ind Co Ltd 防塵用帽子

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