JPH01148537A - 複合布帛 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本抛明は複合布帛に関する。よシ詳しくは単独の布帛で
は列置達成できない相反するいくつかの機能を兼ね備え
た新規な複合布帛に関し、ハンカチや時にはスカーフ用
の生地として好適に用いられる。

〔従来の技術〕

近年、空気中に浮遊する微細な粉塵、花粉、ノ・ウスダ
スト、煤煙などによシ引き起される、粉塵公害、花粉ア
レルギー性鼻炎、ぜんそく等の症状で苦しむ人が年々増
加傾向を示し大きな問題となっている。これ等の問題に
対する長期的、継続的な対策としては、例えば花粉アレ
ルギー防止であれば、花粉発生の時期をあらかじめ予知
し予防薬を常備するとかスプレー式花粉防止薬を用いる
とか、市販されている花粉防止用マスクを装備する。

又、花粉の多く飛散する時期、時間は外出をできるだけ
ひかえるなどの対策が施されている。ハウスダスト防止
対策、粉塵公害対策、煤煙公害対策などについてもそれ
ぞれの微粒子発生状況下において予知、予防対策に加え
、すでにこれ等の症状にかかった場合において、花粉ア
レルギ一対策と同様な方法が考えられ実施されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながらこの種従来の対策では、常に継続的に予防
配慮に気をくばる必要がおるばかシか、花粉防止用マス
ク等の特別の器具を常時携帯しなければならないなどの
わずられしさに加え、突発的な微粒子発生状況下、例え
ば、突然の粉塵の脚上シ、花粉の飛散、予期せぬ火災発
生による煙の発生等の瞬間的な対策には対処しにくいと
いう問題がある。この瞬間的かつ一時的な微粒子発生に
対して人間はまず、目を閉じて顔をそむけ手で口、鼻を
押えるという一連の動作に次いでポケット又バカパン等
よジノ・ンカナーフを取シ出しそれで口、鼻をカバーし
て体内に微粒子を吸入することを防ぐという動作が一般
に行なわれる。又、スカーフ等を装着している場合はス
カーフをＩ・ンカテーフの代シに用いる場合もある。即
ち、粉塵、花粉、ハウスダスト、煙などに突然後われた
場合の緊急避難用の簡易的な防止用具として・・ンカチ
ーフやスカーフなどが用いられるケースは極めて多い。

しかしながら、現状市販されているノ・ンカテーフやス
カーフ等では主として審美性を満足させるための諸条件
（使用素材、布帛の組織、寸法、色柄等）について各種
各様の配慮がされているが、花粉、粉塵などの微粒子の
透過防止対策を考慮したものは全くないといっても過言
ではない。

そこで本発明者等は、ノ・ンカテーフ、スカーフ等とし
ての本来の用途においてその機能を充分果すと共に、こ
れ等に微粒子の透過防止機能を併せ有し、それによって
突発的、−時的な発塵状況にも簡便でかつ有効的な防止
効果を果すことができる布帛を得るべく鋭意研究の結果
本発明に到着した。

すなわち本発明の目的は、粉塵、花粉、Ｉ・ウスダスト
煤煙などの微粒子の透過防止に格段の効果が得られる布
帛であシ、かつ、ソフト風合、吸湿特性を有し、洗濯に
対しても充分な耐久性を保持することで、特に、ハンカ
テーフやスカーフ等に用いて好適な複合布帛を提供する
ことにある。

〔問題点を解決する為の手段〕

本発明の前述の目的は、単繊維直径０．１〜５．０μｍ
、繊維充填率ｌＯ〜３０％、通気度５〜２０ＣＣ／ｃｒ
ｎ２／８ｅＣの疎水性合成繊維ウェブを中間層とし、そ
の両面に剛軟度５〜２０ｆｉ、通気度、１００　ｃ　ｃ
、／１ｌＩ２７ｓ　ｅ　ｃ以上のセルＣＩ　−ス系繊維
布帛が配置され、これ等が接合一体化された複合布帛に
よりて達成される。

以下、本発明について詳細に説明する。

本発明では、複合布帛の中間層として単繊維直径０．１
〜５．０７ｇｍ、繊維充填率１０〜３０％、通気度５〜
２０　ｅｃ／ｍ％ｅｃの疎水性合成繊維ウェブを用いる
。ここにいう疎水性合成繊維とは２０℃６５％ＲＨにお
ける水分率が１％以下のものを意味し、より一般的には
ポリエステル系合成繊維や、／　ＩＪオレフィン系合成
繊維が含まれる。前記条件を満たす繊維ウェブは微粒子
の透過防止効果は言うに及ばず、口や鼻をカバーした時
の息苦しさを感じさせない通気性を有すると共に寸法安
定性、耐熱性などに加え洗濯耐久性の面等で優れている
。

前記ポリエステル系又はポリオレフィン系繊維ウェブを
製造する方法としては各種方法を採用することができる
が、特にメルトプロ一方式を用いるとよい。メルトプロ
一方式を用いて繊維ウェブを作れば、ウェブ自体からの
発塵のない繊維ウェブが得れるばかシか目付、厚み等が
均一でありピンホールなどのないウェブが得られる。前
記条件以外の繊維ウェブでは、本発明のごとき、適度な
通気性を有しながらかつ微粒子の透過防止効果を発揮さ
せるという相反する機能付与が得られ難いばかりか、強
度不足、寸法安定性にかけ、洗濯の耐久性に乏しいもの
となる。又、本発明では、該ウェブに必要に応じて撥水
加工、吸水加工、エレクトレット加工、防臭加工等の後
加工を施し、特殊機能を付与してもよい。更に本発明で
は、単繊維直径０．１〜５．０μｍのウェブを用いる。

これは、０．１μｍ以下では強度不足となり洗濯耐久性
に劣シ、通気度の低下を期たす。又、５．０７μｍ以上
では微粒子の透過防止効果が劣ることになり好ましくな
い。

又、繊維充填率も１０〜３０％の範囲のものを用いる。

この繊維充填率は、ρ′／ρＸ１００（ρ′；ウェブの
見掛密度、ρ；ウェブの真の密度）で表わされるもので
１０％以下では繊維間隙が大となり微粒子の透過防止効
果に劣り、３０％以上では通気度が低下し息苦しさを助
長することになる。通気度は５〜２０　ｃｃ、／ｍ２／
ｓｅｅの範囲のものを用いる様にしているが、これは、
ＪＩＳ−Ｌ−１０９６７ランジール法によシ測定される
通気度で、この範囲外では、透過防止効果と息苦しさの
相反する機能を同時に満足することができない。ウェブ
の目付、厚みなどについては、特に限定するものではな
いが前記要件を満足させる為には目付２０〜８０ｇ／ｒ
ｎ２、厚み０．０４〜０．５−位のものが好ましい。

本発明では、前記ウェブを中間層とし、その両面に剛軟
度５〜２０ｍ、通気度１００　ｅ　ｃ／ｃｒｎ２／！Ｉ
ｅ　ｃ以上のセルロース系繊維布帛を配置する。これは
、突然の微粒子発生における簡易防塵具とした場合の口
や鼻への吸収に伴なうくしゃみ、鼻水等によるヌレ感や
、着用中のムレ感防止に対する配慮と、ハンカチーフ、
スカーフ用として通常に用いる為の役割との両方を十分
兼ねそなえたものとするために用いるものである。

セルローズ系繊維布帛としては、綿、レーヨン、キーシ
ラ等の織物、ＩＩ物、不織布等を用いることができ吸水
、吸湿特性に優れることでハンカチーシその性能の低下
がない。又、スカーフ用としても汗などの吸い取り性に
優れると共に、色相の鮮明性、ン７ト風合などの性能を
有し装着の快適感審美性も兼ねそなえている。セルロー
ス系繊維布帛以外のもの、例えばポリエステル系繊維布
帛では、拭き取わが悪く、これを改良する場合は吸湿、
吸水性を持たせることが必要であシ特殊な後加工によシ
対処されているが、それは−時的なもので洗濯を繰返す
とその性能が殆んどなくなるととになシ、好ましくない
。又、風合面でも、色相面でも不鮮明で柔軟性に欠け、
肌ざわシが悪いなどのことから好ましくない。更に、こ
のセルロース系繊維布帛は、口や鼻をカバーする簡易防
塵具としての装着感を良好なられめる役割を兼ねそなえ
る為に、剛軟度５〜２０■のものを用いるとよい。

この剛軟度はＪＩＳ　Ｌ−１０９６剛軟性Ａ法（４５°
カンチレバー法）により測定されるもので、５ｍ以下で
は布帛としての形態保持性、洗濯耐久性に劣り、２０ｍ
以上では風合が粗硬になシ、口や鼻をカバーする場合の
装着性に欠けることとなるばがシが、折りたたんで使用
及び収納する場合の配慮にも欠けることとなる。

セルローズ系繊維布帛の通気度は１００　ｃ　ｃ／１ｙ
ｎ２／ｓｅＣ以上のものを用いる。これは、通気度１０
０ｅ　ｃ／Ｃｍ２／ＩＩ　ｅ　Ｏ以下では複合布帛とし
た場合、微粒子の透過防止効果を高めることなく通気度
だけを低下させ、息苦しさを助長させる事となシ好まし
くない。従って、ここに用いる布帛は、剛軟度５〜２０
ｍ、通気度１００　ｅ　ｃ／ｍ２／ｓ　ｅ　ｃ以上のセ
ルローズ系繊維布帛が適当で、その布帛の形態は織物、
編物、不織布のいずれを問わず前記要件の範囲内であれ
ばとくに限定するものではない。セルローズ系繊維布帛
はセルローズ系繊維を５０％以上含む混紡、交織、混繊
などの混合繊維布帛でもよくその混合相手の繊維素材も
特に限定するものではない。又、この布帛の糸使い、目
付なども特に限定するものではなく使用環境、使用用途
にょル適宜選択されるものであるが目付としては１０　
ｇ／ｍ　２〜１００　ｇ／ｍ２が適当である。

本発明の該繊維ウェブを中間層とし、その両面セルロー
ズ系繊維布帛を接合一体止する方法としては、ミシン又
はキルテイングマシン等で縫合−体止する方法、ニード
ル・やンチングで交絡接合−体止する方向、高周波及び
超音波ウエルダー又はミシンで融着接合一体止する方法
、柱状流水による加工で交絡接合一体止する方法、低融
点接着樹脂を貼着させ加熱圧着によシ接合一体化する方
法などいずれの方法を採用してもよいが、本発明の目的
に合致した方法としてゆ、ミシン又はキルテイングマシ
ンによる縫合一体化方法及び柱状流水による加工で交絡
接合一体止する方法がよく、この方法であれば微粒子の
透過防止効果を損なうことなく、かつソフト１合の維持
、形態保持性に優れるので好ましい方法と言える。特に
ミシン、キルテイングマシンによる接合一体止において
は、ミシン針によるピンホールの発生に留意した縫合条
件、縫合方法とすることが望ましく、ミシン針はできる
だけ細いものを用い、又運針数も２〜３針／副位のもの
とする方がよく、縫合方法とじてはできるだけ縫合個所
を少なくすることが望ましい。その意味において本発明
の複合布帛をハンカチ等の比較的小形な製品に用いる場
合には、繊維ウェブおよびセルローズ繊維布帛を所定の
大きさに裁断して重ね合せその四辺外周に沿って縫製す
ることによシ接合一体化してもよい。

なお本発明の複合布帛は、ハンカチーフやスカーフ用途
に好適であることは言うまでもないが、更に加えてその
応用の一例としては、複合布帛をマスク用の当て布とし
て用いることもできる。即ち、通常のガーゼマスク等に
代表されるマスクの内側に併用することによシ、ガーゼ
マスク単独では望むことができない微粒子の透過防止効
果を持たせることができるばかシか、この当て布を使い
捨て用とすることでくしゃみ、鼻水によるマスク汚染、
ロベにやファンデーションなどの化粧品による汚染によ
り一度脱着したマスクは二度と装着しづらいというよう
な問題をも解決することができ、マスクの着用寿命を伸
ばすこ、ととなシマスフに掛かる経費の節減にも大いに
寄与できるものである。又一般に市販されている特殊防
塵マスク、花粉防止用マスク等に併用することによシ更
に、微粒子透過防止効果を高めることが可能である。

この当て布用途として用いる複合布帛は使い捨て用とす
ることが望ましいことから、中間層に用いる繊維ウェブ
もその両面に用いるセルローズ系繊維布帛も十分な性能
を保持しつつ、かつ安価なものが望ましいδの為には、
本発明の繊維ウェブを中間層とし、その両面にセルロー
ズ系不織布、例えばペンペルグ長繊維不織布（ベレユッ
トリントフリー■）等を用いれば微粒子の透過防止効果
はむろんのこと着用感の向上、マスク経費の節減に加え
、使い捨て周当て布に掛かる費用の軽減をも合せて望め
るものである。

以下本発明の複合布帛の一実施例を示す添付図面に基づ
いて本発明を説明する。

第１図は、本発明による複合布帛１の前記繊維ウェブ２
とその両面にセルローズ系繊維布帛３゜３′を重ね合わ
せて一体化させた状態を示す斜視図であシ、第２図はミ
シンにより縫合一体止した複合布帛を用いたハンカチー
フの製品の一例を示す斜視図である。第２図Ａに示すハ
ンカチ−フロａでは本発明の複合布帛１を所定の大きさ
に裁断してその四辺外周を飾シ縫い５を兼ねて縫合４し
ている。ハンカチとして本発明の複合布帛１を用いる場
合に第２図Ｂに示すハンカチ６ｂあるいは第２図Ｃに示
すハンカチ６ｃのように複合布帛１をハンカチの部分に
用いてもよい。ハンカチ６ｂにおいては複合布帛１を斜
め半分に用い、他の部分をセルローズ系繊維布帛３，３
′とし、４で示す如く縫製する。ハンカチ６Ｃにおいて
は複合布帛１を矩形に半分だけ用い、他の部分をセルロ
ーズ系繊維布帛３，３′とし４で示す如く縫製した上で
更に飾シ縫５を設けている。

本発明の複合布帛は、通常のハンカチーフ又はスカーフ
などに用いても、拭き取り性、吸湿性、吸水性、柔軟性
、色相鮮明性などに優れると共にその性能の使用に対す
る保持性及び洗濯耐久性、寸法安定性などに優れ又、粉
塵、花粉、ハウスダスト、煤煙などの突発的発塵に対し
て、口や鼻を瞬間的にカバーすればその透過防止に格段
の効果を発揮することができかつ息苦しさや、鼻水、く
しゃみ等による顔面の不快なヌレ感を起させることのな
く、又ソフトな感じで装着することができるなど極めて
多様な機能を兼ねそなえた新規な布帛である。即ち、こ
の複合布帛は、従来用いられているハンカチーフやスカ
ーフの単独素材では列置達成できない多様な機能を兼ね
備えたものであシ、粉塵公害、花粉アレルギー性鼻炎、
ぜんそく等の症状を起し易い環境にある人々や、すでに
これ等に自覚症状を有する者にとっての対応処置に大き
く寄与できるものである。

以下余白 〔実施例〕 以下実施例によシ本発明を更に説明する。

実施例１ メルトプロ一方式によシ製造された単繊維直径０．９μ
ｍ、繊維充填率２８％、通気度６　ｃ　ｃ／ｃｍ　／ｓ
ｅｃのポリオレフィン系繊維ウェブ（目付２５１１／ｌ
ｎ、厚み、０．０５ｍ）を中間層とし、その両面に剛軟
度１０ｍ、通気度３８０　ｃ　ｃ／ｃｍ　／！ｌ　ｅ　
ｃの綿糸使い平織物（糸使い４０／−１密度経５８本／
　２．５　ｃｍ　Ｘ緯４０本／２．５ｃｔｎ、目付５０
＃／ｍ　）を配置し、ミシンによシ縫合一体化して複合
布帛を得た。この複合布帛の性能として微粒子の透過防
止率、圧力損失、吸水性、装着性を評価し第１表に示す
。又、洗濯１０回後の透過防止率、圧力損失及び形態保
持性について評価した結果を第１表に示す。

実施例２ メルトプロ一方式によシ製造された単繊維直径２．０μ
ｍ、繊維充填率２０％通気度１５　ｃ　ｅ／ｍ　／ｓｅ
ｅのポリエステル系繊維ウェブ（目付２５　Ｊｉ’　／
　ｍ２厚み０．０６ｍ＋）を中間層とした。それ以外の
両面に配置する布帛、縫合方法及び評価は実施例１と同
様とした。

実施例３ メルトプロ一方式で製造された単繊維直径５．０μｍ、
繊維充填率１５％、通気度２０　ｃ　ｃＡ１ｎ２／ｓｅ
ｅのポリエステル系繊維ウェブ（目付４０１７ｍ２、厚
み０．１２ｍ）を中間層とし、その両面に剛軟度２０■
、通気度１２０　ｃｃ／ｍ２乃ｅｃのレーヨン紡績糸（
人絹スフ糸）使い平織物（糸使い４０／「、密度経９８
本／　２．５　ｃｍ　ｘ緯８０本７２．５　ｃｍ目付１
００Ｊｉ’／ｍ）を配置し、ミシン縫合によシ複合布帛
を得た。評価は実施例１に準じた。

比較例１ 単繊維直径１２μｍ、繊維充填率４２饅、通気度３５　
ｃ　ｃ　７ｃｍ　／ｓ　ｅ　ｃのポリエステル系繊維ウ
ェブ（目付４０　ｇ　／　ｍ厚み０．１３ｍｍ）を中間
層とし、それ以は実施例１に準する。

比較例２ 実施例２で用いたポリエステル系繊維ウェブを中間層と
し、その両面に剛軟度３５ｍ＋通気度６０　ｃ　ｅ／ｃ
ｍ２／ｓ　ｅ　ｃのポリエステルステーブル使い平織物
（糸使い１１５２、密度、経１１０本１７２．５ｃｍ×
緯９５本／２．５ｃｒｎ、目付１２０　ｇ／ｍ２）を配
置し、以下縫合、評価は実施例１と同様とした。

比較例３ 市販の綿糸使いガーゼハンカチーフ（目付５０ｇ／ｒｎ
２、密度経６０本／　２．５　ｃｍ　Ｘ緯４０本／２．
５ｚ糸使い４０／［、剛軟度５■、通気度３８０　ｃ　
ａ／ｃｍ２／ｓ　ｅ　ｃを有するものを２枚重ねしたも
の）を比較例３として用いた。

前記実施例１〜３および比較例１〜３の布帛の性能比較
結果を第１表に示す。

性能比較に用いた各物性値の定数及び測定又は評価方法
を一括して下記に示す。

◎　微粒子の透過防止率及び圧力損失の測定はＪＩＳ−
Ｚ−８９０１試験用ダス）１．３種Ｂ法（０，３〜０．
５μｍ平均のステアリン酸エアロゾルのダスト捕集効率
）測定法によシ評価した。

◎　吸水性はＪＩＳ−Ｌ−１０９６吸水速度Ｂ法（パイ
ソック法）によシ評価した。

◎　装着性は、各実施例、比較例の布帛を口、鼻をカバ
ーする為押し当てた場合の息苦しさ、ムレ感、ヌレ感な
どの着用感を温度２０℃、湿度６５％の環境条件下で装
着者５名の官能により評価し下記の５段階で級判定しそ
の平均装着感により評価した。

５級；息苦しさもなく、ヌレ感、ムレ感がなく快適であ
る。

４級；息苦しさ、ヌレ感、ムレ感を殆んど感じない。

３級；若干息苦しさ、ヌレ感、ムレ感を感じるが気にな
らない。

２級；多少息苦しさ、ヌレ感、ムレ感が感じられる。

１級；息苦しく、ヌレ感、ムレ感を感じ不快である。

尚、中間的性能については４〜５級という表示とした。

◎　洗濯は、家庭洗濯機法（浴比：１：５０、洗剤；中
性洗剤２　ｇ／ｌ　、本洗い；５分、すすぎ１０分、脱
水３０秒、自然乾燥を一回分の条件とする）によＪＩＯ
回繰返し、これを洗濯後の性能計測とした。したがって
、形態保持性は洗濯１０回後の複合布帛の寸法変化、外
観変化、風合変化を判定しその総合評価において、良好
（変化が少ない）；○、普通（多少変化している）；△
、不良（変化が大きい）；×で判定した。その中間的な
変化についてはΔ〜○という表示とした。

以下余白 第１表に示す如く、実施例１，２．３の複合布帛は、微
粒子の透過防止に優れ、息苦しさを感じさせ々い程度の
通気性を有し、かつ、ムレ感、ヌレ感もない快適な装着
性能があり、洗濯に対しても充分な耐久性とその性能維
持が認められる。それに比べ、比較例１，２．３につい
ては、ある性能にはぬきんでた優秀な性能を有するも総
合的性能に欠けるものとなっている。

〔発明の効果〕

本発明による複合布帛は、前述のように構成されている
ので粉塵、花粉、ノ・ウスダスト、煤煙等の突発的な発
塵に対して簡易的に防止する為に用いられるハンカチー
フやスカーフなどの用途に使用することで極めて高い効
果を得られる。さらに防塵マスクの代用としても充分な
効果を有し、かつ、通常のハンカチーフ、スカーフの用
途としての機能も有しているものである。したがって携
帯するに容易で、又使用も簡便で、さらに、粉塵公害、
花粉アレルギー性鼻炎、ぜんそく等の症状にかかシ易い
者にとってのその対応処置に大きく寄与するものであり
、かつ、これ等症状に費やす経費節減にも寄与できるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の複合布帛の重ね合わせ状態を示す斜
視図であシ、第２図はミシンによシ縫合一体化した複合
布帛を全体又は一部に用いたハンカチーフ製品の一例を
示す斜視図である。 第２図Ａは全面が複合布帛となっているハンカチーフ製
品であり、 第２図Ｂはハンカチーフ製品の一部が複合布帛となって
いるもの（１／２部分）であり、第２図Ｃは複合布帛部
分の形を変えたハンカチーフ製品（１／２部分）である
。 １・・・複合布帛、２・・・疎水性合成繊維ウェブ、３
．３′・・・セルローズ系繊維布帛、４・・・縫合線、
５・・・飾シ縫い、６ａ　、６ｂ　、６ｃ・・・ハンカ
チーフ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 単繊維直径０．１〜５．０μｍ、繊維充填率１０〜３０
   ％、通気度５〜２０ｃｃ／ｃｍ＾２／ｓｅｃの疎水性合
   成繊維ウエブを中間層とし、その両面に剛軟度５〜２０
   ｍｍ、通気度１００ｃｃ／ｃｗ＾２／ｓｅｃ以上のセル
   ロース系繊維布帛が配置され、これ等が接合一体化され
   た複合布帛。