JP2021169688A - マスク - Google Patents

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Masumi Hara
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Abstract

【課題】ウイルス対策に有効なマスクを提供する。【解決手段】使用者の口及び鼻を覆うマスク本体部10と、マスク本体部10の両端部に設けられ、マスク本体部10を使用者の顔に保持する保持部20と、生地の片面に、シリカゲルとポリアミド樹脂とを含有する調湿層を備えた調湿シート30とを備え、マスク本体部10は、弾性層の両面に抗菌層が形成されてなり、調湿シート30は、マスク本体部10の片面であって使用者の口及び鼻を覆う位置に、調湿層を介して接着されている。【選択図】図2

Description

本発明は、マスクに関し、特に衛生・医療・医学等の分野を中心に用いられ、人体のうち顔の一部を覆う衛生マスクに関する。
近年、花粉対策、風邪対策、ウイルス対策、防寒対策、防塵対策等としてマスクの着用が拡大している。このようなマスクとしては、例えば、「多孔性の発泡ポリウレタンで形成されているマスクであって、顔面の少なくとも口及び鼻孔を覆う本体部と、前記本体部の両端から前記本体部と継ぎ目なく一体に接続して顔面の耳側へ向けて延び、耳に掛けられる開口を有する掛け部と、前記本体部と継ぎ目なく一体に接続して顔面の目側に突出して設けられ、前記本体部の顔面側へ折り返し可能であり、自身の弾性により顔面に接する突出部と、を備えるマスク。」が提案されている(特許文献1)。
特許文献1に記載のマスクは、多孔性の発泡ポリウレタンで形成されていることから通気性が高いという利点がある。しかしながら、インフルエンザウイルスやコロナウイルス等のウイルスの粒子径は0.1〜0.2μm程度と非常に小さいため、特許文献1に記載のマスクでは、ウイルス対策としては改善の余地がある。
特開2019−90134号公報
本発明は、ウイルス対策に有効なマスクを提供することを目的とする。
本発明のマスクは、使用者の口及び鼻を覆うマスク本体部と、前記マスク本体部の両端部に設けられ、前記マスク本体部を前記使用者の顔に保持する保持部と、生地の片面に、シリカゲルとポリアミド樹脂とを含有する調湿層を備えた調湿シートとを備え、前記マスク本体部は、弾性層の両面に抗菌層が形成されてなり、前記調湿シートは、前記マスク本体部の片面であって前記使用者の口及び鼻を覆う位置に、前記調湿層を介して接着されていることを特徴とする。
本発明によれば、ウイルス対策に有効である。
本発明の第1の実施形態に係るマスクを示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係るマスクを示す背面図である。 本発明の第1の実施形態に係るマスクを示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るマスクを示す底面図である。 本発明の第1の実施形態に係るマスクの展開図である。 本発明の第2の実施形態に係るマスクを示す正面図である。 本発明の第2の実施形態に係るマスクを示す背面図である。 本発明の第3の実施形態に係るマスクを示す正面図である。 本発明の第3の実施形態に係るマスクを示す背面図である。 本発明の第3の実施形態に係るマスクを示す側面図である。
<概要>
本発明の一態様に係るマスクは、使用者の口及び鼻を覆うマスク本体部と、前記マスク本体部の両端部に設けられ、前記マスク本体部を前記使用者の顔に保持する保持部と、生地の片面に、シリカゲルとポリアミド樹脂とを含有する調湿層を備えた調湿シートとを備え、前記マスク本体部は、弾性層の両面に抗菌層が形成されてなり、前記調湿シートは、前記マスク本体部の片面であって前記使用者の口及び鼻を覆う位置に、前記調湿層を介して接着されていることを特徴としている。
この態様によれば、ウイルス対策に有効である。
また、前記マスクの周縁であって前記マスク本体部と前記保持部との間に、切欠きを有する。
前記切欠きによりマスクが左右方向(使用者の耳方向)に引っ張られやすくなり、顔への密着性がさらに向上する。
前記弾性層は、ポリウレタンを用いてなる。
これによりマスクの弾力性が向上し、顔への密着性がさらに良好になる。
前記生地は、ポリエステル樹脂製生地である。
これにより、抗ウイルス生地等の機能性生地も選択でき、機能性が増すため好ましい。
また、本発明の一態様に係るマスクは、前記マスク本体部と前記使用者の鼻との隙間を覆うノーズカバー部材を備え、前記ノーズカバー部材は前記マスク本体部の上端中央部に取り付けられている。
これにより、マスク本体部と前記使用者の鼻との隙間からのウイルスの侵入等を抑制することができると共に、使用者の呼気による眼鏡の曇り等をも抑制することができる。
さらに、前記ノーズカバー部材は、弾性層の両面に抗菌層が形成されてなる。
これにより、ノーズカバー部材自体の抗菌性も向上し、ウイルス対策により有効である。
また、前記ノーズカバー部材は、前記マスク本体部の上端中央部を支点にして可動することができる。
これにより、必要な時だけノーズカバー部材を取り出して使用でき、使用しない場合はコンパクトに収納することができる。
<第1の実施形態>
以下、本発明の一態様に係るマスクについて、図面を参照して説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るマスク100を示す正面図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係るマスク100を示す背面図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係るマスク100を示す平面図である。図4は、本発明の第1の実施形態に係るマスク100を示す底面図である。
以下、図面において、矢印UPの方向は上方向、矢印DNの方向は下方向、矢印Lの方向は左方向、矢印Rの方向は右方向をそれぞれ示す。
なお、左方向(矢印Lの方向)、右方向(矢印Rの方向)を、マスクの「耳方向もしくは耳側」と呼ぶ場合がある。また、左方向(矢印Lの方向)もしくは右方向(矢印Rの方向)から中心方向、すなわちマスク100の中心線101側を、マスクの「中心方向もしくは中心部側」と呼ぶ場合がある。
1.全体構成
本実施形態のマスク100は、仮想の中心線101を対象軸として、左右対称の形状であり、使用者の口及び鼻を覆うマスク本体部10と、マスク100を使用者の顔に保持する保持部20とを備えている。
図2に示すように、本実施形態では、マスク100の背面側(使用者の口及び鼻と直接接する側)に調湿シート30が直接接着されている。
2.マスク本体部
マスク本体部10の両端部に保持部20が設けられている。マスク本体部10の両端部とは、マスク本体部10の中心部から左右方向(耳方向)に向かう端部をいう。
本実施形態では、マスク本体部10と保持部20とは同一材料で一体的に形成されている。すなわち、マスク本体部10と保持部20とは継ぎ目なく一体に接続している。
図3及び図4に示すように、マスク本体部10は、弾性層1の両面に抗菌層2が形成されてなる3層構造である。
2−1.弾性層
弾性層1の材質は特に限定はないが、ポリウレタンが好ましく、特に多孔質の発砲ポリウレタンが好ましい。多孔質の発砲ポリウレタンは、弾性があることから伸縮性に優れ、マスクを耳に掛けた際に顔への密着性が良好となる。
弾性層1の厚さは、通常1〜10mmであり、好ましくは1〜3mmである。
2−2.抗菌層
抗菌層2の材質は特に限定はないが、抗菌剤を練り込んだポリエステル糸が好ましい。具体的には、抗菌剤を練り込んだ抗菌ポリエステル糸(リブフレッシュ(登録商標)Pスーパー、KBセーレン社製)と、吸水速乾ポリエステル糸(ソアリオン(登録商標)YC、KBセーレン社製)とを織編したポリエステル糸があげられる。このポリエステル糸を使用することにより、銀イオンの優れた抗菌効果によりさまざまな菌の増殖を抑制できるとともに、Y型異型断面の毛細管現象により水分を素早く吸収・乾燥しマスク内を快適に保つことができる。また、吸水速乾性に優れるため、洗濯しても直ぐに乾くという利点もある。
抗菌層2の厚さは、通常0.1〜1mmであり、好ましくは0.2〜0.8mmである。
2−3.突出部
マスク本体部10の上側には、立体形状の突出部12が形成されている(図1,3参照)。突出部12は、接合部11を中心として左右対称である。
突出部12は、マスク100の背面側(使用者の口及び鼻と直接接する側、図2参照)から表面側(背面側の反対側の面であって、外気に直接触れる側、図1参照)に向けてなだらかに突出した山型の形状である。
マスク100を装着した場合、接合部11が使用者の鼻の中心(鼻骨)と当密接し、突出部12は使用者の鼻翼と当接するようになる。
また、マスク100の下側には、立体形状の突出部14が形成されている(図1,4参照)。突出部14は、接合部13を中心として左右対称である。
突出部14は、マスク100の背面側(使用者の口及び鼻と直接接する側、図2参照)から表面側(背面側の反対側の面であって、外気に直接触れる側、図1参照)に向けてなだらかに突出した山型の形状である。
マスク100を装着した場合、接合部13が使用者の唇から顎のライン(唇の中心線)と当接し、突出部14は使用者の唇部、顎部と当接するようになる。
3.保持部
保持部20は、マスク本体部10の両端部に設けられている。マスク本体部10の両端部とは、マスク本体部10の中心部から左右方向(耳方向)に向かう端部をいう。
前述のように、本実施形態では、保持部20はマスク本体部10と同一材料で一体的に形成されている。すなわち、図3及び図4に示すように、保持部20も、弾性層1の両面に抗菌層2が形成されてなる3層構造である。
保持部20は、使用者の耳に掛けるための開口21を有する。
開口21の形状は特に限定はないが、ここでは横長の楕円形状をしている。
この開口21を使用者の耳に掛けることにより、マスクの中心部が耳の後方に引っ張られ、マスクが使用者の顔に密接して保持されるようになる。
4.調湿シート
調湿シート30は、生地(図示せず)の片面に、シリカゲルとポリアミド樹脂とを含有する調湿層(図示せず)を備えている。図2に示すように、この調湿シート30が、調湿層を介してマスク100の背面側(使用者の口及び鼻と直接接する側)に直接接着されている。
4−1.生地
生地の材質は特に限定はなく、例えば綿、不織布、ガーゼ、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂、レーヨン等があげられるが、ポリエステル樹脂が好ましい。ポリエステル樹脂製生地であれば抗ウイルス生地等の機能性生地も選択でき、機能性が増すため好ましい。
4−2.調湿層
調湿層は、シリカゲルとポリアミド樹脂とを用いて形成されている。ここでのポリアミド樹脂は、シリカゲルを生地に接着するためのいわゆるバインダーとしての役割を果たすものである。
シリカゲルとポリアミド樹脂とを所定の割合で配合したものを、生地(例えば、ポリエステル樹脂製生地)の片面にコーティング加工(シングルドット加工)することにより、シリカゲルがドット状に転写、固着させて調湿層を形成している。
4−2−1.シリカゲル
シリカゲルは、調湿機能や吸湿機能に優れているため、マスク内側の吸気(使用者が吐いた息)の湿度を一定以上に保つことができる。そのため、のどの粘膜が乾燥した外気にさらされることがなく、粘膜の潤いを良好に保つことができ、ウイルスへの防御力を高めることができる。
また、シリカゲルは水分の他に空気中に飛散する臭いの元であるアンモニア、トリメチルアミン、硫化水素、メルカプタンや、加齢臭の原因となるノネナールガス等も吸着する消臭機能も有する。
シリカゲルの粒は、多数の微細貫通孔を有しており、高湿度雰囲気下では表面吸着又は毛細管現象により空気中の水分を吸収し、乾燥雰囲気下では吸収した水分を放出し得る機能を有するものが好ましい。そのため、かかる吸湿機能及び放湿機能を良好にするべく、本実施形態におけるシリカゲルには微細空間容積が0.5〜1.0ml/g及び表面積が350〜650m2/gの範囲内にあるものが好ましい。
また、微細貫通孔の孔径は30〜120オングストロームのものが吸湿機能等を良好に発揮する上で好ましい。
4−2−2.ポリアミド樹脂
シリカゲルとポリアミド樹脂との配合割合は特に限定はないが、シリカゲル40〜80重量%:ポリアミド樹脂60〜20重量%が好ましく、特に好ましくはシリカゲル50〜70重量%:ポリアミド樹脂50〜30重量%、最も好ましくはシリカゲル60重量%:ポリアミド樹脂40重量%である。このような範囲であれば、ポリアミド樹脂がシリカゲルを生地に接着するためのバインダーとしての役割を良好に果たすからである。
4−2−3.調湿シートの作製
シリカゲルとポリアミド樹脂とを所定の割合で配合したものを、生地(例えば、ポリエステル樹脂製生地)の片面に、転写、固着させて調湿シートを作製する。具体的には、シリカゲル60重量%とポリアミド樹脂40重量%とを配合し、これを生地(例えば、ポリエステル樹脂製生地)の片面にコーティング加工(シングルドット加工)(条件:ヒートロール温度:150〜250℃、加工速度:1〜10m/分)してシリカゲルをドット状に転写、固着させて調湿層を形成する。ドット状に転写されたシリカゲルの表面にポリアミド樹脂が存在するため、バインダーを使用することなく他の素材(例えば、マスク本体部10の抗菌層2)と接着することができる。
調湿シート30の調湿層は、シリカゲルがドット状に転写・固着させており、ドット間に空間があるため、通気性に優れている。また、軟らかい生地(例えばポリエステル樹脂製生地等)に加工をした場合にも、生地の風合いを損なうことがない。
調湿シート30を設ける位置は、マスク100の背面側であって、少なくとも使用者の口及び鼻を覆う位置であれば特に限定はなく、マスク本体部10の背面側の一部もしくは全部に設けることができる。
図2に示すように、調湿シート30の上下両端が、マスク100の周縁(外縁)102と重なるように調湿シート30を設けることが好ましい。
調湿シート30の大きさ(寸法、厚さ等)は、特に限定はなく、マスクの大きさ等に応じて適宜変更可能である。
5.マスクの製法
図5は、本実施形態のマスク100を作製するための展開図、いわゆる型紙110である。図5の表面は図1に示すマスク100の正面図に対応し、図5の裏面は図2に示すマスク100の背面図に対応する。図5の裏面(背面)の中央部には、調湿シート30(点線で示す)が接着されている。
5−1.型紙の作製
弾性層1(例えば、多孔質の発砲ポリウレタン)の両面に、抗菌層2(例えば、抗菌剤を練り込んだ抗菌ポリエステル糸(リブフレッシュ(登録商標)Pスーパー、KBセーレン社製)と、吸水速乾ポリエステル糸(ソアリオン(登録商標)YC、KBセーレン社製)とを織編したポリエステル糸)が形成されてなる3層構造のシートを作製する。具体的には、軟質ウレタンフォームを熔融して、抗菌層2(抗菌生地)と貼り合わせをするフレームラミネート加工により、3層構造のシートを作製する。もしくは、軟質ウレタンフォームの両面に抗菌層2(抗菌生地)を貼り合わせてもよい。この3層構造のシートは、図1に示すマスク100のマスク本体部10及び保持部20を構成する。
また、前述の方法に準じて、生地(例えば、ポリエステル樹脂製生地)の片面に、シリカゲルとポリアミド樹脂とを含有する調湿層を形成した調湿シートを作製する。
次に、3層構造のシートの片面(抗菌層2)側の中央部に、調湿シート30の調湿層側を載置し、コーティング加工(シングルドット加工)(条件:ヒートロール温度:150〜250℃、加工速度:1〜10m/分)して、シリカゲルをドット状に転写、固着させる。このようなシートを、図5に示すような所定の形状に打ち抜き、マスク100を作製するための型紙110を作製する。
5−2.マスクの作製
図5に示す型紙110の上側にある、V字状の端部11A、11B同士を山型に縫い合わせて接合することにより、立体形状の突出部12を形成する(図1,3参照)。また、図5に示す型紙110の下側にある、V字状の端部13A、13B同士を山型に縫い合わせて接合することにより、立体形状の突出部14を形成する(図1,4参照)。
このようにして、調湿シート30が、マスク本体部10の片面(背面)であって使用者の口及び鼻を覆う位置に、調湿層を介して接着されている、本実施形態のマスク100を作製することができる。
マスクの大きさは特に限定はないが、例えば、寸法:420×144mm(Lサイズ)、寸法:380×144mm(Mサイズ)、寸法:356×144mm(Sサイズ)とすることができる。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態に係るマスクについて、図面を参照して説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係るマスク200を示す正面図である。図7は、本発明の第2の実施形態に係るマスク200を示す背面図である。
第2の実施形態に係るマスク200は、切欠き40,41を形成した以外は、第1の実施形態に係るマスク100と略同様の構成である。
1.切欠き
第2の実施形態に係るマスク200は、マスク200の周縁(外縁)102であって、開口21の端部22(中心部側の端部)と垂直に接する仮想線23よりも少し中心部側に三角形状の切欠き40,41を有する。具体的には、第2の実施形態に係るマスク200は、上側の周縁102の左右に切欠き40を各1個、下側の周縁102の左右に切欠き41を各1個、合計4個の切欠き40,41を有する。
切欠きの形状は特に限定はないが、本実施形態の切欠き40,41は、マスク100の内側から周縁102に向かって拡幅する三角形状の切り込み(スリット)である。
上側の周縁102の切欠き40は、下側の周縁102の切欠き41よりも、中心部に近い側(すなわち、調湿シート30の端部に近い側)に設けられている。
本実施形態では、4個の切欠き40,41は全て同じ形状であるが、場所毎に異なる形状であっても差し支えない。
本実施形態のように、切欠き40,41を設けることにより、マスク200が中心部から耳方向に約10%程度伸縮可能になる。そのため、マスクの顔への密着性がより向上し、ウイルス対策としてさらに有効である。
切欠き40,41を設ける位置、切欠き40,41の形状や数等については、特に限定はなく、この実施形態に限定されるものではない。
<第3の実施形態>
以下、本発明の第3の実施形態に係るマスクについて、図面を参照して説明する。図8は、本発明の第3の実施形態に係るマスク300を示す正面図である。図9は、本発明の第3の実施形態に係るマスク300を示す背面図である。図10は、本発明の第3の実施形態に係るマスク300を示す側面図である。なお、図10において、401は使用者400の鼻部、402は使用者400の口元、403は使用者400の顎部を示す。
第3の実施形態に係るマスク300は、マスク本体部10と使用者400の鼻401との隙間を覆うノーズカバー部材50を備える以外は、第2の実施形態に係るマスク200と略同様の構成である。
1.ノーズカバー部材
ノーズカバー部材50の形状は、マスク本体部10と使用者400の鼻401との隙間を覆うことができれば特に限定はないが、第3の実施形態に係るマスク300では、図9に示すように、中央が高くとがり、左右が斜めに下がった山型形状である。
ノーズカバー部材50は、マスク本体部10の上端中央の山型形状部に沿って縫製等に接合されて取り付けられている。図9〜図11において、51は縫製等による接合部を示す。
ノーズカバー部材50は、マスク本体部10の上端中央部の接合部51を支点にして、矢印方向(図10参照)に可動することができる。すなわち、ノーズカバー部材50を使用しない場合は、下方向(矢印方向)に下げて、マスク本体部10内に収納可能であり(図8,9参照)、ノーズカバー部材50を使用する場合は、接合部51を支点にして、上方向(矢印方向)に取り出すことができる(図10参照)。
これにより、必要な時だけノーズカバー部材50を取り出して使用でき、使用しない場合はコンパクトに収納することができる。
ノーズカバー部材50の生地は特に限定はないが、マスク本体部10の生地と同様、図3に示したような3層構造の生地(抗菌層2/弾性層1/抗菌層2)を使用することが、ウイルス対策等の点からも好ましい。
〔実施例1〕
図3に示したように、3層構造の生地(抗菌層2/弾性層1/抗菌層2)からなるマスク本体部10の片面に、調湿シート30(生地/調湿層)を直接接着してなるマスク100を作製した(図2参照)。なお、3層構造の生地(抗菌層2/弾性層1/抗菌層2)及び調湿シート30(生地/調湿層)は、以下のようにして作製した。
1.3層構造の生地(抗菌層2/弾性層1/抗菌層2)
ポリウレタンからなる弾性層1(厚さ1.5mm)の両面に、抗菌剤を練り込んだ抗菌ポリエステル糸(リブフレッシュ(登録商標)Pスーパー、KBセーレン社製)と、吸水速乾ポリエステル糸(ソアリオン(登録商標)YC、KBセーレン社製)とを織編したポリエステル糸からなる抗菌層2(厚さ0.5mm)を形成してなる3層構造の生地(抗菌層2/弾性層1/抗菌層2)を作製した。
2.調湿シート30(生地/調湿層)
シリカゲル60重量%とポリアミド樹脂40重量%とを配合し、これをポリエステル樹脂製生地の片面にコーティング加工(シングルドット加工)(条件:ヒートロール温度:150〜250℃、加工速度:1〜10m/分)してシリカゲルをドット状に転写、固着させて調湿層を形成してなる調湿シート30を作製した。
〔実施例2〕
実施例1のマスクについて、前処理を行った。すなわち、実施例1のマスクを、SKE標準洗濯法(JAFET標準配合洗剤使用)により10回洗濯を行った。
上記実施例1及び実施例2のマスクについて、一般社団法人繊維評価技術協議会(JTETC)が実施する認証制度(業界自主基準)に従い、抗菌活性値[A]を測定した。
その結果、実施例1は抗菌活性値[A]が4.0、実施例2は抗菌活性値[A]が5.9であった。
SEKマーク認証基準では、抗菌活性値[A]≧2.2を「抗菌防臭加工」としているため、実施例1及び実施例2の何れも抗菌防臭加工に優れていることがわかる。しかも、前処理をした実施例2は、実施例1に比べてさらに抗菌防臭加工に優れていることもわかった。
なお、SEKマークは、一般社団法人繊維評価技術協議会(JTETC)が実施する認証制度(業界自主基準)である。同協議会では、抗菌防臭加工を施した繊維製品の表示用語、評価方法・基準、安全性等に自主基準を設け、基準に合格した商品には「SEKマーク」を表示できるマーク制度を実施している。
<変形例>
以上、一実施形態に係るマスクを説明したが、本発明はこの実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、実施形態と変形例とを組み合わせたものでもよいし、変形例同士を組み合わせたものでもよい。また、実施形態や変形例に記載していない例や要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
1.保持部
実施形態では、マスク本体部10と保持部20とは同一材料で一体的に形成したが、別部材で構成してもよく、例えば保持部20は耳の後ろで結ぶ紐状タイプであっても差し支えない。
2.突出部
突出部12は、端部11A、11B同士を縫い合わせて接合することにより形成したが、溶着(高周波ウエルダーによる溶接)や接着剤等により接合してもよい。
また、突出部14は、端部13A、13B同士を縫い合わせて接合することにより形成したが、溶着(高周波ウエルダーによる溶接)や接着剤等により接合してもよい。
3.接合部
本実施形態では、接合部11の長さは、接合部13の長さよりも少し長く構成して、マスク100の上側と下側で突出部12,14の立体形状を少し変化させているが、接合部11の長さを接合部13の長さよりも短くしてもよく、もしくは同じ長さにしてもよい。
接合部11と接合部13の長さに差を設けることにより。マスク100の上下で突出部12,14の立体形状に差ができるため、マスク100が顔により密着しやすくなる。
マスク100を顔に装着する場合、通常、突出部12を人の鼻側、突出部14を人の唇部、顎部に装着するが、マスク100を上下逆にして使用しても差し支えない。このように、長さの短い方の接合部を上側、長さの長い方の接合部を下側にすることにより、顔への密着性がより向上するようになる。
4.マーク
開口21の端部22の横側(すなわち、端部22と調湿シート30の端部との間)に、意匠性(デザイン性)を持たせるため菱形、丸等のマーク(目印)を付けてもよい。マークは切り抜いてもよく、ペイントやシール等を貼ってもよい。
また、マスクの大きさ(例えば、L、M、S)に応じて、一目で視覚的に区別できるように、マークのデザインを変更したり、マークの数、マークを設ける位置等を変更してもよい。
100 マスク
10 マスク本体部
20 保持部
30 調湿シート

Claims (7)

  1. 使用者の口及び鼻を覆うマスク本体部と、
    前記マスク本体部の両端部に設けられ、前記マスク本体部を前記使用者の顔に保持する保持部と、
    生地の片面に、シリカゲルとポリアミド樹脂とを含有する調湿層を備えた調湿シートとを備え、
    前記マスク本体部は、弾性層の両面に抗菌層が形成されてなり、
    前記調湿シートは、前記マスク本体部の片面であって前記使用者の口及び鼻を覆う位置に、前記調湿層を介して接着されている
    ことを特徴とするマスク。
  2. 前記マスクの周縁であって前記マスク本体部と前記保持部との間に、切欠きを有する
    請求項1に記載のマスク。
  3. 前記弾性層は、ポリウレタンを用いてなる
    請求項1または2に記載のマスク。
  4. 前記生地は、ポリエステル樹脂製生地である
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のマスク。
  5. 前記マスク本体部と前記使用者の鼻との隙間を覆うノーズカバー部材を備え、
    前記ノーズカバー部材は前記マスク本体部の上端中央部に取り付けられている
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のマスク。
  6. 前記ノーズカバー部材は、弾性層の両面に抗菌層が形成されてなる
    請求項5に記載のマスク。
  7. 前記ノーズカバー部材は、前記マスク本体部の上端中央部を支点にして可動できる
    請求項5または6に記載のマスク。
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