JPH037434Y2 - - Google Patents
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- JPH037434Y2 JPH037434Y2 JP1985173994U JP17399485U JPH037434Y2 JP H037434 Y2 JPH037434 Y2 JP H037434Y2 JP 1985173994 U JP1985173994 U JP 1985173994U JP 17399485 U JP17399485 U JP 17399485U JP H037434 Y2 JPH037434 Y2 JP H037434Y2
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Landscapes
- Details Of Garments (AREA)
- Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
Description
イ 考案の目的
産業上の利用分野
本考案は両面接着芯地に関するものである。
詳しくは、衣服とりわけ裏返しても着用できる
いわゆるリバーシブル衣料の芯地として有用な両
面接着性を備えた芯地に係わるものである。 従来の技術とその問題点 従来よりリバーシブル衣料は、表裏の生地の間
に両面接着芯地を介在させてプレス機等で接着し
て作られているのである。 この両面接着芯地として、例えば熱融着性の繊
維によつて不織布としたものが存在するが、これ
は表裏の生地が全面に接着されるため風合が硬く
なるという大きな欠点を有しているのである。ま
た離型紙にホツトメルト樹脂をドツト加工したも
のを用いる手段も開発されているが、これにはホ
ツトメルト樹脂が離型紙に固着しにくい点、及び
この固着性を良くすると離型性が問題になるとい
う欠点が存在するのである。 そこで、薄い不織布などを基材シートとしてこ
の両面にドツト状にホツトメルト接着剤を塗布し
たシートを用いることが検討されたのであるが、
生産性が悪く実用化されていない現状となつてい
る。つまり薄い不織布等にドツトを形成させると
バツクアツプロールにシミ出しが多くなり生産で
きないのである。またネツト状の接着芯地等を提
案されているが、これは接着構造が連続している
ので風合が硬く、また生地への浸透が多く不適切
なものとなつている。 本考案者等は、上記の様な問題点を解決するこ
とを目的として、薄い不織布等を基材シートとし
て用い、この両面にホツトメルト接着剤を点状に
塗布したシートによる手段を実用化するべく種々
検討した結果、本考案に到達したのである。 ロ 考案の構成 本考案の構成は、基材シートを介してその上面
と下面に多数のドツトを形成する様にホツトメル
ト接着剤を点状塗布したシートであつて、前記
各々のドツトが前記シートの両面に相対応して40
%以上の重なり面積を有しており、かつ前記上面
と下面とに塗布されるホツトメルト接着剤が同一
樹脂からなるか若しくは異種の樹脂であつても融
点が同一であることを特徴とする両面接着芯地、
を要旨とするものである。 問題点を解決するための手段 薄い不織布等を基材シートとして、その両面に
多数のドツトをホツトメルト接着剤にて形成させ
たのであるが、単なる両面ドツト形成では、接着
力と風合の両方を満足させるものは得にくく、さ
らに検討を進めた結果、上面と下面のドツトをで
きるだけ重ねる様にして塗布してやれば、風合も
良くしかもすぐれた接着力が得られることを知
り、さらにこの様にすることによつてバツクアツ
プロールへのシミ出しの問題を解決して量産実用
化も可能になるというすぐれた効果が得られるこ
とを見い出したのである。 第1図は本考案芯地の部分断面拡大図で、aは
上下の重なりが合致している場合、bは上下の重
なりがズレを生じている場合、を示している。 第2図は本考案芯地の斜視図である。 これらの図の様に本考案は、基材シート1を介
してその上面と下面つまり両面に多数のドツト
2,2′が、ホツトメルト接着剤によつて形成さ
れているというシート状材料である。そしてこの
上面のドツト2と下面の2′が相対応して40%以
上の重なり面積を有しているのである。 第1図aの場合は最も理想的にドツト2,2′
が形成されている場合であつて、ほぼ100%の重
なり合いとなつている。この様に完全な重なり合
いを作ることは生産上やや困難であるが、第1図
bの様に上面ドツト2に対して下面ドツト2′が
少しズレを生じても良い様に生産することは比較
的容易となるのである。 しかし、このズレが大きくなつて重なり面積が
40%未満になると、本考案の目的が達成できない
のである。つまり風合が硬くなると同時に接着性
も低下するのである。 第1図においてはホツトメルト接着剤によるド
ツト2,2′が基材シート1へやや含浸して形成
されている様に描かれているが、この様に上下が
離れていてもよいし、上下のドツト2,2′が基
材シート1の層内で接合し連続した状態となつて
いても良いものである。 このドツト2,2′を形成しているホツトメル
ト接着剤としては、例えば、ポリアミド系、ポリ
エステル系、ポリオレフイン系、エチレン酢酸ビ
ニル系、アクリル系、ポリウレタン系、塩化ビニ
ール系、ポリ酢酸ビニールケン化物等の熱可塑性
樹脂があげられる。また本考案では上下とも同一
接着剤であつても良いし、目的に応じて上下別々
の接着剤となつていても良いが、その融点は同一
であることが要求されるのである。 後述する実施例において示した様に、基材シー
ト1の上面と下面とに塗布されるドツト2,2′
のホツトメルト接着剤が同一樹脂からなる場合は
当然にその融点は同一であり、したがつてこれを
両面接着芯地として使用した場合、加熱処理によ
り両面のドツト2,2′が同時に溶融しどちらか
が接着不良を生じることはないのである。 つまり、ドツト2とドツト2′とに融点の差が
あると必ず融点の高い側は接着不良を起こすので
あるが、本考案においてはこの接着不良を生じさ
せないために両面に同一融点の接着剤を用いてい
るのである。換言すれば同一樹脂からなる接着剤
を用いるか、又は両側の布地との接着性を考慮し
て両面に異種の接着剤を用いる場合には同一融点
のものを選択することを条件としているのであ
る。 特にこの上下の接着剤を異種とする場合、例え
ば衣服の表生地がポリエステル繊維で裏生地がポ
リアミド繊維であれば上面ドツト2をポリエステ
ル樹脂、下面ドツト2′をポリアミド樹脂とする
様に、生地と樹脂とのSP値が同じか又は近いも
のを用いれば接着力が高くなるのでそれぞれの接
着剤量を減らすことができる結果、風合も柔軟な
ものが得られるが、両接着剤の融点をその重合度
(分子量)等により揃えることが必要となるので
ある。 この点状塗布されているホツトメルト接着剤の
塗布量としては、両面で8〜40g/m2位が良好
で、8g/m2未満では接着力が低下し40g/m2を
こえる量では風合が硬くなるのである。特に好ま
しい範囲は15〜25g/m2である。 また第1図では上面ドツト2と下面ドツト2′
の大きさがほぼ等しい状態で描かれているが、必
ずしも同量でなくても良く、両者の差が10対1よ
りも大きい差とならないものであれば差しつかえ
ないもので、この範囲内で目的に応じて設計して
やれば良いものである。 このドツト2,2′の大きさや数は常識程度の
ものであり、大きさとしてはその直径が0.3〜4
mm好ましくは0.6〜2.5mmで、その数は5〜170ド
ツト/cm2位が好ましいもので、ドツト2,2′の
密度は全面積に対して3〜35%が望ましいもので
ある。 本考案における基材シート1としては、不織
布、織物、編物等が利用できるが、その目付が70
g/m2以下の薄い基材シート1を用いると好適な
結果が得られるものである。 この基材シート1の目付が70g/m2をこえる厚
いものでは接着剤ドツトの多くがこのシート内に
含浸して接着力が得にくく、しかも厚い芯地が内
部に挿入されるので風合の硬い服地になつてしま
うという欠点が発生するのである。 作 用 本考案は以上の様な構成であり、この両面接着
芯地を使用して服地などの表裏を両面接着する
と、接着時の加熱と加圧により両面のドツト2,
2′が相互に反対方向に押し込まれ、上下のドツ
ト2,2′が互いに溶け合いアンカー効果によつ
て表裏の接着力を高め、また接着剤が無駄になる
ことが少なく強力な接着効果が得られるのであ
る。 この上下のドツト2,2′のズレが大きいとこ
の接圧時に基材シート1に接着剤が含浸して反対
側へ抜け出る量が多くなり、全体として接着力が
大きく低下するのであるが、本考案芯地では上下
の重なりが40%以上と大きいためこの1点1点で
の接着性が確実にその能力を発揮するのである。 さらに本考案芯地ではその上下のドツト2,
2′が重なり合つているため表裏の接着点が同一
箇所となつて全体として少ない接着面積で強力な
接着を得ているので、風合が柔軟で非常に着心地
の良い服地が得られるのである。 また、本考案芯地は上下のドツト2,2′が重
なり合つているため、その生産性も良く実用化さ
れるものとなるのである。 つまり、ロール加工法により2本のロールを同
調させながら両面同時に同一箇所に塗布して行く
のでバツクアツプロールへの樹脂の付着がなく、
両面ドツト加工が問題なく達成できるのである。 実施例 不織布の目付を下記の様に5通りに変化させて
各々の両面に、ポリアミド樹脂をドツトの大きさ
直径0.8〜1.2mmとなる様にして合計17g/m2の塗
布量に点状塗布した。 なお、この上下の重なり面積も第1表の様に3
通り作成した。 試験記号 不織布の目付(1m2) A … 10g B … 20g C … 30g D … 50g E …100g これらの接着芯地にてトロピカル織物を、アサ
ヒ繊維機械(株)製リライアントプレス機MARK−
7Bを使用し、136℃で15秒間、2Kg/cm2の加熱加
圧にて両面接着させた。 こうして得られたものの接着力を測定した。 その結果を第1表に示す。
いわゆるリバーシブル衣料の芯地として有用な両
面接着性を備えた芯地に係わるものである。 従来の技術とその問題点 従来よりリバーシブル衣料は、表裏の生地の間
に両面接着芯地を介在させてプレス機等で接着し
て作られているのである。 この両面接着芯地として、例えば熱融着性の繊
維によつて不織布としたものが存在するが、これ
は表裏の生地が全面に接着されるため風合が硬く
なるという大きな欠点を有しているのである。ま
た離型紙にホツトメルト樹脂をドツト加工したも
のを用いる手段も開発されているが、これにはホ
ツトメルト樹脂が離型紙に固着しにくい点、及び
この固着性を良くすると離型性が問題になるとい
う欠点が存在するのである。 そこで、薄い不織布などを基材シートとしてこ
の両面にドツト状にホツトメルト接着剤を塗布し
たシートを用いることが検討されたのであるが、
生産性が悪く実用化されていない現状となつてい
る。つまり薄い不織布等にドツトを形成させると
バツクアツプロールにシミ出しが多くなり生産で
きないのである。またネツト状の接着芯地等を提
案されているが、これは接着構造が連続している
ので風合が硬く、また生地への浸透が多く不適切
なものとなつている。 本考案者等は、上記の様な問題点を解決するこ
とを目的として、薄い不織布等を基材シートとし
て用い、この両面にホツトメルト接着剤を点状に
塗布したシートによる手段を実用化するべく種々
検討した結果、本考案に到達したのである。 ロ 考案の構成 本考案の構成は、基材シートを介してその上面
と下面に多数のドツトを形成する様にホツトメル
ト接着剤を点状塗布したシートであつて、前記
各々のドツトが前記シートの両面に相対応して40
%以上の重なり面積を有しており、かつ前記上面
と下面とに塗布されるホツトメルト接着剤が同一
樹脂からなるか若しくは異種の樹脂であつても融
点が同一であることを特徴とする両面接着芯地、
を要旨とするものである。 問題点を解決するための手段 薄い不織布等を基材シートとして、その両面に
多数のドツトをホツトメルト接着剤にて形成させ
たのであるが、単なる両面ドツト形成では、接着
力と風合の両方を満足させるものは得にくく、さ
らに検討を進めた結果、上面と下面のドツトをで
きるだけ重ねる様にして塗布してやれば、風合も
良くしかもすぐれた接着力が得られることを知
り、さらにこの様にすることによつてバツクアツ
プロールへのシミ出しの問題を解決して量産実用
化も可能になるというすぐれた効果が得られるこ
とを見い出したのである。 第1図は本考案芯地の部分断面拡大図で、aは
上下の重なりが合致している場合、bは上下の重
なりがズレを生じている場合、を示している。 第2図は本考案芯地の斜視図である。 これらの図の様に本考案は、基材シート1を介
してその上面と下面つまり両面に多数のドツト
2,2′が、ホツトメルト接着剤によつて形成さ
れているというシート状材料である。そしてこの
上面のドツト2と下面の2′が相対応して40%以
上の重なり面積を有しているのである。 第1図aの場合は最も理想的にドツト2,2′
が形成されている場合であつて、ほぼ100%の重
なり合いとなつている。この様に完全な重なり合
いを作ることは生産上やや困難であるが、第1図
bの様に上面ドツト2に対して下面ドツト2′が
少しズレを生じても良い様に生産することは比較
的容易となるのである。 しかし、このズレが大きくなつて重なり面積が
40%未満になると、本考案の目的が達成できない
のである。つまり風合が硬くなると同時に接着性
も低下するのである。 第1図においてはホツトメルト接着剤によるド
ツト2,2′が基材シート1へやや含浸して形成
されている様に描かれているが、この様に上下が
離れていてもよいし、上下のドツト2,2′が基
材シート1の層内で接合し連続した状態となつて
いても良いものである。 このドツト2,2′を形成しているホツトメル
ト接着剤としては、例えば、ポリアミド系、ポリ
エステル系、ポリオレフイン系、エチレン酢酸ビ
ニル系、アクリル系、ポリウレタン系、塩化ビニ
ール系、ポリ酢酸ビニールケン化物等の熱可塑性
樹脂があげられる。また本考案では上下とも同一
接着剤であつても良いし、目的に応じて上下別々
の接着剤となつていても良いが、その融点は同一
であることが要求されるのである。 後述する実施例において示した様に、基材シー
ト1の上面と下面とに塗布されるドツト2,2′
のホツトメルト接着剤が同一樹脂からなる場合は
当然にその融点は同一であり、したがつてこれを
両面接着芯地として使用した場合、加熱処理によ
り両面のドツト2,2′が同時に溶融しどちらか
が接着不良を生じることはないのである。 つまり、ドツト2とドツト2′とに融点の差が
あると必ず融点の高い側は接着不良を起こすので
あるが、本考案においてはこの接着不良を生じさ
せないために両面に同一融点の接着剤を用いてい
るのである。換言すれば同一樹脂からなる接着剤
を用いるか、又は両側の布地との接着性を考慮し
て両面に異種の接着剤を用いる場合には同一融点
のものを選択することを条件としているのであ
る。 特にこの上下の接着剤を異種とする場合、例え
ば衣服の表生地がポリエステル繊維で裏生地がポ
リアミド繊維であれば上面ドツト2をポリエステ
ル樹脂、下面ドツト2′をポリアミド樹脂とする
様に、生地と樹脂とのSP値が同じか又は近いも
のを用いれば接着力が高くなるのでそれぞれの接
着剤量を減らすことができる結果、風合も柔軟な
ものが得られるが、両接着剤の融点をその重合度
(分子量)等により揃えることが必要となるので
ある。 この点状塗布されているホツトメルト接着剤の
塗布量としては、両面で8〜40g/m2位が良好
で、8g/m2未満では接着力が低下し40g/m2を
こえる量では風合が硬くなるのである。特に好ま
しい範囲は15〜25g/m2である。 また第1図では上面ドツト2と下面ドツト2′
の大きさがほぼ等しい状態で描かれているが、必
ずしも同量でなくても良く、両者の差が10対1よ
りも大きい差とならないものであれば差しつかえ
ないもので、この範囲内で目的に応じて設計して
やれば良いものである。 このドツト2,2′の大きさや数は常識程度の
ものであり、大きさとしてはその直径が0.3〜4
mm好ましくは0.6〜2.5mmで、その数は5〜170ド
ツト/cm2位が好ましいもので、ドツト2,2′の
密度は全面積に対して3〜35%が望ましいもので
ある。 本考案における基材シート1としては、不織
布、織物、編物等が利用できるが、その目付が70
g/m2以下の薄い基材シート1を用いると好適な
結果が得られるものである。 この基材シート1の目付が70g/m2をこえる厚
いものでは接着剤ドツトの多くがこのシート内に
含浸して接着力が得にくく、しかも厚い芯地が内
部に挿入されるので風合の硬い服地になつてしま
うという欠点が発生するのである。 作 用 本考案は以上の様な構成であり、この両面接着
芯地を使用して服地などの表裏を両面接着する
と、接着時の加熱と加圧により両面のドツト2,
2′が相互に反対方向に押し込まれ、上下のドツ
ト2,2′が互いに溶け合いアンカー効果によつ
て表裏の接着力を高め、また接着剤が無駄になる
ことが少なく強力な接着効果が得られるのであ
る。 この上下のドツト2,2′のズレが大きいとこ
の接圧時に基材シート1に接着剤が含浸して反対
側へ抜け出る量が多くなり、全体として接着力が
大きく低下するのであるが、本考案芯地では上下
の重なりが40%以上と大きいためこの1点1点で
の接着性が確実にその能力を発揮するのである。 さらに本考案芯地ではその上下のドツト2,
2′が重なり合つているため表裏の接着点が同一
箇所となつて全体として少ない接着面積で強力な
接着を得ているので、風合が柔軟で非常に着心地
の良い服地が得られるのである。 また、本考案芯地は上下のドツト2,2′が重
なり合つているため、その生産性も良く実用化さ
れるものとなるのである。 つまり、ロール加工法により2本のロールを同
調させながら両面同時に同一箇所に塗布して行く
のでバツクアツプロールへの樹脂の付着がなく、
両面ドツト加工が問題なく達成できるのである。 実施例 不織布の目付を下記の様に5通りに変化させて
各々の両面に、ポリアミド樹脂をドツトの大きさ
直径0.8〜1.2mmとなる様にして合計17g/m2の塗
布量に点状塗布した。 なお、この上下の重なり面積も第1表の様に3
通り作成した。 試験記号 不織布の目付(1m2) A … 10g B … 20g C … 30g D … 50g E …100g これらの接着芯地にてトロピカル織物を、アサ
ヒ繊維機械(株)製リライアントプレス機MARK−
7Bを使用し、136℃で15秒間、2Kg/cm2の加熱加
圧にて両面接着させた。 こうして得られたものの接着力を測定した。 その結果を第1表に示す。
【表】
この表より重なり面積が大きい場合に強い接着
力が得られ、不織布の目付が小さくなるにしたが
つて接着力が向上していることが認められるので
ある。 次に、接着仕上り後の風合を測定比較した。 その結果を第2表に示す。 なお、この風合は(株)加藤鉄工所製の純曲げ試験
機KES−FB2による曲げ剛性のタテ方向及びヨ
コ方向の合計値で表わしてあり、数値が低いほど
柔軟なことを示している。
力が得られ、不織布の目付が小さくなるにしたが
つて接着力が向上していることが認められるので
ある。 次に、接着仕上り後の風合を測定比較した。 その結果を第2表に示す。 なお、この風合は(株)加藤鉄工所製の純曲げ試験
機KES−FB2による曲げ剛性のタテ方向及びヨ
コ方向の合計値で表わしてあり、数値が低いほど
柔軟なことを示している。
【表】
この表から重なり面積の大きい方が風合も良好
で、不織布の目付の小さい方がその風合が柔軟と
なることが判断されるのである。 なお、織物やトリコツトを基材シートとして上
記と同様な実験を行なつたところ、接着力は不織
布の場合に比べてやや低下するものの、重なり面
積が大きいものほど接着力も柔軟性も向上するこ
とが認められた。特にトリコツトを基材としたも
のが柔軟性においてすぐれた結果が得られた。 また、基材シートの目付はこれらトリコツトや
織物においても70g/m2以下であることが必要で
あると判明した。 ハ 考案の効果 以上詳細に説明した様に、本考案は基材シート
の両面にホツトメルト接着剤にて多数のドツト
を、その上下が40%以上の重なり面積を有する様
に、点状塗布した両面接着芯地であり、その効果
は接着力がすぐれしかも接着後の服地等の風合も
良好な柔軟性を保持しているということであり、
リバーシブル衣料の両面接着芯地としてすぐれた
有用性を発揮するものである。 また本考案芯地はその生産性においてもすぐれ
ており、従来の様にバツクアツプロールに付着し
たりしないので、現実に量産化し得るもので実用
的効果の大きいものとなつている。
で、不織布の目付の小さい方がその風合が柔軟と
なることが判断されるのである。 なお、織物やトリコツトを基材シートとして上
記と同様な実験を行なつたところ、接着力は不織
布の場合に比べてやや低下するものの、重なり面
積が大きいものほど接着力も柔軟性も向上するこ
とが認められた。特にトリコツトを基材としたも
のが柔軟性においてすぐれた結果が得られた。 また、基材シートの目付はこれらトリコツトや
織物においても70g/m2以下であることが必要で
あると判明した。 ハ 考案の効果 以上詳細に説明した様に、本考案は基材シート
の両面にホツトメルト接着剤にて多数のドツト
を、その上下が40%以上の重なり面積を有する様
に、点状塗布した両面接着芯地であり、その効果
は接着力がすぐれしかも接着後の服地等の風合も
良好な柔軟性を保持しているということであり、
リバーシブル衣料の両面接着芯地としてすぐれた
有用性を発揮するものである。 また本考案芯地はその生産性においてもすぐれ
ており、従来の様にバツクアツプロールに付着し
たりしないので、現実に量産化し得るもので実用
的効果の大きいものとなつている。
第1図は本考案芯地の部分断面拡大図で、aは
上下の重なりが合致している場合、bは上下の重
なりがズレを生じている場合、を示している。第
2図は本考案芯地の斜視図である。 1……基材シート、2,2′……ドツト。
上下の重なりが合致している場合、bは上下の重
なりがズレを生じている場合、を示している。第
2図は本考案芯地の斜視図である。 1……基材シート、2,2′……ドツト。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 基材シートを介してその上面と下面に多数の
ドツトを形成する様にホツトメルト接着剤を点
状塗布したシートであつて、前記各々のドツト
が前記シートの両面に相対応して40%以上の重
なり面積を有しており、かつ前記上面と下面と
に塗布されるホツトメルト接着剤が同一樹脂か
らなるか若しくは異種の樹脂であつても融点が
同一であることを特徴とする両面接着芯地。 2 ホツトメルト接着剤の点状塗布量が8〜40
g/m2である実用新案登録請求の範囲第1項記
載の両面接着芯地。 3 基材シートの目付が70g/m2以下である実用
新案登録請求の範囲第1項記載の両面接着芯
地。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985173994U JPH037434Y2 (ja) | 1985-11-12 | 1985-11-12 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985173994U JPH037434Y2 (ja) | 1985-11-12 | 1985-11-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6283898U JPS6283898U (ja) | 1987-05-28 |
JPH037434Y2 true JPH037434Y2 (ja) | 1991-02-25 |
Family
ID=31111976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985173994U Expired JPH037434Y2 (ja) | 1985-11-12 | 1985-11-12 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH037434Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0311275Y2 (ja) * | 1986-05-23 | 1991-03-19 | ||
JP2006009217A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-01-12 | Kurashiki Seni Kako Kk | 接着性不織布芯地及びそれを用いた布帛 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61245380A (ja) * | 1985-01-23 | 1986-10-31 | レニエル ドウ ピカルデイ ソシエテ アノニム | 平たい物品に加圧熱粘着するように作られた熱粘着性芯地とその製造方法 |
-
1985
- 1985-11-12 JP JP1985173994U patent/JPH037434Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61245380A (ja) * | 1985-01-23 | 1986-10-31 | レニエル ドウ ピカルデイ ソシエテ アノニム | 平たい物品に加圧熱粘着するように作られた熱粘着性芯地とその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6283898U (ja) | 1987-05-28 |
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