JPH0311275Y2 - - Google Patents

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JPH0311275Y2
JPH0311275Y2 JP1986078428U JP7842886U JPH0311275Y2 JP H0311275 Y2 JPH0311275 Y2 JP H0311275Y2 JP 1986078428 U JP1986078428 U JP 1986078428U JP 7842886 U JP7842886 U JP 7842886U JP H0311275 Y2 JPH0311275 Y2 JP H0311275Y2
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double
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fibers
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Description

【考案の詳細な説明】
イ 考案の目的 産業上の利用分野 本考案は衣料やその他の織編物などの両面接着
芯に関するものである。 従来の技術とその問題点 近年、コート類やその他の衣料において、表裏
の色や模様を異なつたものとして表裏両用できる
と言ういわゆるリバーシブル衣料が、フアツシヨ
ン化の多様化に伴ない増加する傾向となつてい
る。 このリバーシブル衣料は、表裏の生地の間に両
面接着芯を挿入してプレス機等で接着して製造さ
れているのである。 従来の両面接着芯としては、一般に熱可塑性の
フイラメントを集積したものがあげられるが、こ
れを使用してプレス機によつて表裏の生地を接着
する接着剤が連続しているため生地の自由な部分
が少なくなり接着物の風合がかなり硬くなるとい
う大きな欠点を有しているのである。 この欠点を解決するために、本出願人は昭和55
年9月に「両面接着用芯地」として実用新案登録
出願(実願昭55−129841号)したのである。この
前出願のものは、主として不織布を基材とし、こ
の不織布の片面にドツト状に融着剤を塗布したも
ので、プレス時にこのドツトが裏面にも浸み出し
て両面を接着するというものであつた。しかし、
この前出願のものは点状接着が得られるため前記
のフイラメント集積物よりも柔軟な両面接着が達
成されるものの、決して充分とは言えなかつたの
である。その理由としては芯地となる不織布自体
の繊維結合剤が風合上に悪影響を及ぼすというこ
とがあげられるのである。 さらに他の技術として、離型紙上に融着剤をド
ツト状に塗布したものが存在し、これはドツトの
みを表裏の生地の間に介入させて接着させるもの
であり、この技術によると非常に柔軟な風合に仕
上るのであるが、離型紙からドツトが剥れ易く取
扱い上大きな難点を有するものとなつているので
ある。 本考案は、上記の様な事情に鑑み、風合が柔軟
であつて、しかも取扱い性のすぐれた両面接着芯
を得ることを目的としてなされたものである。 ロ 考案の構成と作用 本考案の構成は、目付が2〜20g/m2であり実
質的な結合剤を含まない繊維ウエブに、融着剤を
不連続模様状に付着させたことを特徴とする両面
接着芯、を要旨とするものであり、さらにこの繊
維ウエブを構成する繊維の1部又は全部が水溶性
繊維であると一層すぐれた風合になるというもの
である。 問題点を解決するための手段 前出願においては不織布にドツト状に融着剤を
塗布したのであるが、この不織布中の結合剤が問
題となつたため、本考案ではカード機から得られ
る繊維ウエブをそのままつまり繊維の僅かの絡合
のみでワタ状のシートとなつているウエブに直接
融着剤をドツト状又はその他の不連続模様状に付
着させたのである。しかも必要に応じてこの繊維
ウエブを構成する繊維を水溶性にして接着後に水
洗して取除くこともできる様にしたのである。 第1図は本考案接着芯の1実施例の断面拡大略
図である。 第2図は同じく他の実施例の断面拡大略図であ
る。 第3図は同じくさらに別の実施例の断面拡大略
図である。 これらの図の様に本考案は、繊維ウエブ1に融
着剤2が、例えばドツト状の様な不連続模様状に
付着しているというものである。この繊維ウエブ
1はカード機から得られるそのままの状態のもの
で実質的な結合剤を含まず僅かの繊維絡合でシー
ト状となつており、ニードルパンチ等によつて繊
維絡合を強化する必要はないものである。また、
この繊維ウエブ1の目付は2〜20g/m2の囲であ
ることを要し、2g/m2未満のウエブでは安定し
た生産が不可能であると同時に、融着剤2を不連
続状に加工しにくくなるのである。一方、20g/
m2をこえる目付では不要な腰が出て風合上好まし
くないし、プレス時における融着剤2の浸透によ
る裏面への貫通も悪く両面接着芯として作用しに
くくなるのである。通常この目付は少ない方が風
合は柔軟になり、表裏の生地の接着後の要求風合
に応じて上記範囲から任意に選定してやれぱ良
く、最も望ましい目付の囲は3〜15g/m2となつ
ている。 なお、本考案の繊維ウエブ1は、製造時の取扱
い性を向上させるために、風合にあまり影響を与
えない程度の少量の結合剤を配合しても良く、例
えば通常の不織布に使用される結合剤量の1/3以
下すなわち繊維ウエブの10%未満、望ましくは7
%未満の僅かの結合剤を含ませることにより製造
時の取扱い性を向上させ、かつ仕上りの風合も良
好となるのである。 本考案における融着剤2は熱融着性を有する合
成樹脂、例えばポリアミド、ポリエステル等にお
けるホツトメルトタイブ樹脂であり、第1図の様
に繊維ウエブ1の片面のみに付着させてもよい
し、第2図の様に上下を一致する様にして両面に
付着させると固定点が少なく一層柔軟なものが得
らるし、第3図の様に両面に交互に付着させた様
なものでも良いものである。 この片面のみに融着剤2を付着させる場合は、
プレス時に浸透して貫通することが必要であるた
め、繊維ウエブ1は3〜12g/m2の少ない目付と
することが望ましいものである。 なお、この融着剤2のドツトの大きさやその分
布密度等は目的とする風合により適宜設計してや
れば良いものであるが、これらについては実施例
にて例示するものである。 次に本考案における繊維ウエブ1を構成する繊
維としては、各種合成繊維や天然繊維が使用でき
るが、この繊維の1部又は全部が、例えばポバー
ル繊維の様な水溶性繊維になつていると、一層す
ぐれた柔軟性が得られる接着芯となるのである。 つまりこの様な水溶性繊維を使用した場合に
は、表裏の生地を接着後に水洗してやると、この
水溶性繊維が溶解して無くなり、1部混入の場合
はその量だけ接着芯が減量し風合は向上するし、
全部が水溶性繊維からなる繊維ウエブ1の場合は
融着剤2のみが残留し、きわめてすぐれた風合の
両面接着が達成されるのである。 また本考案において、繊維ウエブ1自体は繊維
間絡合は少なく不安定で取扱いにくいものである
が、この融着剤2による付着加工を施すと、この
接着結合によりウエブ自体の補強が得られ、しか
もこのドツト状の融着剤2は繊維ウエブ1の繊維
に安定に固着するので、剥離したり落下すること
はなく、本考案接着芯の取扱い性は何ら問題ない
ものとなるのである。 実施例 1 離型ベルト上にペースト状ポリアミド融着剤
を、直径0.9mmの小孔を18個/cm2の割合で有する
スクリーンより押し出し、20g/m2(固形分)の
割合でドツト状に分布させた。ついで熱を加えて
水分を除去してのち融着剤が熱い間に、太さ1.5
デニール長さ38mmのステープルよりなる10g/m2
のナイロンウエブを重ねて、前記分布状融着剤を
このウエブに転写させ、両面接着芯とした。 比較例 1 実施例1の繊維ウエブの代りに、アクリルバイ
ンダーを30%含有するナイロン繊維(1.5デニー
ル38mmカツト)製の不織布を使用して、同様に転
写して両面接着芯とした。 実施例 2 実施例1と同じ方法にて、ペースト状ポリエス
テル融着剤を直径0.6mmの小孔を72個/cm2有する
スクリーンより押出し、15g/m2(固形分)の割
合でドツト状に分布させ、実施例1と同様にして
太さ1.0デニール長さ38mmのステープルよりなる
目付3g/m2のポリエステルウエブと重ねて融着
剤を転写し、両面接着芯とした。 比較例 2 実施例2と同様にして分布させた融着剤に、太
さ1.5デニール長さ38mmのステープルよりなる目
付25g/m2のポリエステルウエブを重ねて融着剤
を転写し、両面接着芯とした。 実施例 3 実施例1と同様にして、2枚の離型ベルト上に
ポリアミド融着剤を10g/m2の割合でドツト状に
分布させた。 そして実施例1と同様に目付18g/m2のポリエ
ステルウエブ(1.5デニール、38mm)を上記の2
枚の離型ベルトから各々両面に融着剤を転写し、
しかもこの融着剤の模様が第2図の様に略々同調
する様にしたものを作成し両面接着芯とした。 実施例 4 繊維ウエブとして、太さ1.5デニール、長さ38
mmの水溶性ポバール繊維のみからなる目付10g/
m2のものを使用し、他は全部実施例1と同様にし
て両面接着芯を得た。 実施例 5 実施例4と同じポバール繊維50%にポリエステ
ルウエブ50%を混入してなる目付10g/m2の繊維
ウエブを使用し、融着剤として実施例2と同じも
のを用い、他は全部実施例1と同様にして両面接
着芯を得た。 実施例 6 2枚の離型ベルト上に、実施例1と同様にして
ポリアミド融着剤を0.9mm径、9個/cm2にて10
g/m2のドツト状に分布させ、実施例3と同様に
して目付10g/m2のナイロンウエブの両面に、第
3図の様に融着剤の上下が重ならない様にして、
それぞれ離型ベルトから転写させ両面接着芯を得
た。 上記の実施例及び比較例で得られた各々両面接
着芯を、ポリエステル/綿=50/50よりなる目付
200g/m2の天竺ニツト2枚の間に挟んで、温度
150℃、圧力0.3Kg/cm2のプレス機にて10秒間加圧
加熱して接着した。 その各々の風合及び剥離強度をテストした。 なお、実施例4,5については接着した布地を
80℃の湯で水洗処理し、その水溶性繊維を溶出さ
せたサンプルも作りテストした。 これらの結果を次表に示す。 但し、剥離強度は、引張り速度300mm/分で資
料幅5cmにて10点測定し平均値で表わした。 なお、A面、B面とは、1方の表地をAとし他
をBとして、Aは引張つて剥離した場合をA面で
表わし、Bを引張つた場合をB面として示した。 また、風合は純曲げ応力で示し、(株)加藤鉄工所
製の純曲げ試験機KES−FB2による曲げ剛性の
タテ方向とヨコ方向の合計値で表わし、数値が低
いほど柔軟であることを示している。
【表】
【表】 上記の表より以下の様な諸点が認められるので
ある。 まず、実施例1は比較例1に比べてソフトであ
り、接着芯の繊維が固定されていないことによる
効果が大きいと判断される。また実施例2は繊維
ウエブ重量が実施例1よりも小さい為、さらにソ
フトなものとなつている。比較例2は実施例2よ
りも繊維ウエブ重量が大きいため風合も硬くなり
しかも片面の接着力が弱く両面接着芯として利用
できなくなつている。この事は繊維ウエブ重量が
多いと片面のみからの融着剤の加工では駄目であ
ることを示しているのである。 これに対して実施例3はウエブ目付がやや大き
いにもかかわらず両面とも接着力は良好であり、
ボリユーム感も有したものとなつている。つまり
ウエブ目付の大きい場合は両面からの融着剤の加
工が有効であることを示している。 実施例4及び実施例5では共に水洗により水溶
性繊維を溶出させたものがソフトになつているこ
とを示し、繊維ウエブに水溶性繊維を用いること
の有用性が認められるのである。 ハ 考案の効果 本考案は以上の様なものであり、その効果を列
挙すれば下記の通りである。 (a) 両面の接着点が不連続となつているため、柔
軟な両面接着仕上り品が得られる。 (b) 繊維ウエブ自体には結合剤が含有されていな
いので、表裏の生地の間に介在しても風合上悪
影響を及ぼすことは少ない。 (c) 融着剤は繊維ウエブに安定に固着されている
ので、取扱い中に剥離したり落下することはな
く取扱い易くなつている。 (d) しかもこの融着剤の固着によつて繊維ウエブ
の結合性が向上するので、(c)との相乗効果によ
り取扱い性はきわめてすぐれたものとなる。 (e) 繊維ウエブの目付が15g/m2以下であると、
両面より融着剤を付着させずに片側のみでもプ
レス時の浸透貫通により両面接着芯として作用
するものとなる。 (f) 繊維ウエブを構成する繊維の1部又は全部を
水溶性繊維にしてやれば、接着後の水洗により
溶出できるので、さらに柔軟な風合が得られる
ものとなる。 以上の様に本考案は種々なるすぐれた効果を有
し、両面接着芯として顕著な有用性を発揮するも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案接着芯の1実施例の断面拡大略
図である。第2図は同じく他の実施例の断面拡大
略図である。第3図は同じくさらに別の実施例の
断面拡大略図である。 1……繊維ウエブ、2……融着剤。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 目付が2〜20g/m2であり実質的な結合剤を
    含まない繊維ウエブに、融着剤を不連続模様状
    に付着させたことを特徴とする両面接着芯。 2 繊維ウエブを構成する繊維の1部若しくは全
    部が水溶性繊維である実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の両面接着芯。
JP1986078428U 1986-05-23 1986-05-23 Expired JPH0311275Y2 (ja)

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JP1986078428U JPH0311275Y2 (ja) 1986-05-23 1986-05-23

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JPS62191894U JPS62191894U (ja) 1987-12-05
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5623697B2 (ja) * 1973-04-04 1981-06-02

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5623697U (ja) * 1979-08-01 1981-03-03
JPH037434Y2 (ja) * 1985-11-12 1991-02-25

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