JPH062961B2 - 不織布接着芯地 - Google Patents
不織布接着芯地Info
- Publication number
- JPH062961B2 JPH062961B2 JP63201746A JP20174688A JPH062961B2 JP H062961 B2 JPH062961 B2 JP H062961B2 JP 63201746 A JP63201746 A JP 63201746A JP 20174688 A JP20174688 A JP 20174688A JP H062961 B2 JPH062961 B2 JP H062961B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- interlining
- adhesive
- woven fabric
- laminated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、柔軟でドレープ性にすぐれ、縫製加工性の良
好な不織布芯地に関するものである。特に薄い服地用に
適したストライクバック値の小さい不織布芯地に関する
ものである。
好な不織布芯地に関するものである。特に薄い服地用に
適したストライクバック値の小さい不織布芯地に関する
ものである。
従来衣料用不織布芯地は合成繊維を主体にして作られた
繊維ウエブあるいは繊維絡合不織布にバインダー樹脂例
えばアクリル樹脂、ＳＢＲ樹脂などを含有せしめた芯
地、熱可塑性合成繊維を主体とした繊維を混綿して作つ
た繊維ウエブを熱エンボスロールにより部分的に溶融接
着せしめた芯地が主に用いられている。更にこれら不織
布には熱融着性接着剤を付与して表地と芯地を熱プレス
処理して接着するようにしている。
繊維ウエブあるいは繊維絡合不織布にバインダー樹脂例
えばアクリル樹脂、ＳＢＲ樹脂などを含有せしめた芯
地、熱可塑性合成繊維を主体とした繊維を混綿して作つ
た繊維ウエブを熱エンボスロールにより部分的に溶融接
着せしめた芯地が主に用いられている。更にこれら不織
布には熱融着性接着剤を付与して表地と芯地を熱プレス
処理して接着するようにしている。
近年、服地の多様化、特に薄地化に伴ない、服地に対応
した薄くてまろやかな柔軟性のある芯地の要求が高い。
しかし、従来の繊維を使用する場合、カード通過性の点
から使用繊維の繊度小さくすることに限界があつた。ま
た、繊維目付を小さくすることにも繊維ウエブの強度の
点から限界があり、柔軟でドレープ性にすぐれ、薄地に
対応しうる芯地を作ることは難かしい問題であつた。
した薄くてまろやかな柔軟性のある芯地の要求が高い。
しかし、従来の繊維を使用する場合、カード通過性の点
から使用繊維の繊度小さくすることに限界があつた。ま
た、繊維目付を小さくすることにも繊維ウエブの強度の
点から限界があり、柔軟でドレープ性にすぐれ、薄地に
対応しうる芯地を作ることは難かしい問題であつた。
また、芯地の繊維目付を小さくすると、縫製加工時に服
地に芯地を貼り合わせる場合、アイロン掛けや熱プレス
機による加熱接着作業において、芯地の空隙率が大きい
ために接着樹脂がアイロンやプレス機の側にも浸出し、
アイロン面あるいはプレス機面を汚すと共に離型性を悪
くし、またアイロン掛けの滑り性、ミシン掛けの滑り性
などにも悪影響があり、縫製時の作業性を悪いものとし
ている。更に、浸み出した樹脂が衣服の仕上げプレス時
などに身かえしと身ごろ、衿等を接着し、仕上がりを著
しく損なう場合があつた。またアイロン掛けにおける滑
り性を良くするために、アイロン表面にテフロン加工、
離型剤塗布などの処理を施しても、浸出樹脂による作業
性への影響、生地間の接着による仕上がり感への悪影響
などは依然としては解決されていない。
地に芯地を貼り合わせる場合、アイロン掛けや熱プレス
機による加熱接着作業において、芯地の空隙率が大きい
ために接着樹脂がアイロンやプレス機の側にも浸出し、
アイロン面あるいはプレス機面を汚すと共に離型性を悪
くし、またアイロン掛けの滑り性、ミシン掛けの滑り性
などにも悪影響があり、縫製時の作業性を悪いものとし
ている。更に、浸み出した樹脂が衣服の仕上げプレス時
などに身かえしと身ごろ、衿等を接着し、仕上がりを著
しく損なう場合があつた。またアイロン掛けにおける滑
り性を良くするために、アイロン表面にテフロン加工、
離型剤塗布などの処理を施しても、浸出樹脂による作業
性への影響、生地間の接着による仕上がり感への悪影響
などは依然としては解決されていない。
本発明は、柔軟でドレープ性にすぐれ、縫製加工性にお
よび仕上げ性の良好な不織布芯地、とりわけ薄い服地用
に的した不織布芯地を提供するにある。更に、芯地から
アイロン面などへの接着剤の浸み出し、いわゆる「スト
ライクバック」を防止し、仕上げプレス時に生地間が接
着することの無いアイロン掛けの滑り性を改善した不織
布芯地を提供するにある。
よび仕上げ性の良好な不織布芯地、とりわけ薄い服地用
に的した不織布芯地を提供するにある。更に、芯地から
アイロン面などへの接着剤の浸み出し、いわゆる「スト
ライクバック」を防止し、仕上げプレス時に生地間が接
着することの無いアイロン掛けの滑り性を改善した不織
布芯地を提供するにある。
本発明は、繊維絡合不織布あるいは繊維ウエブの複数層
を積層した不織布芯地において、該不織布芯地の少なく
とも一層がメルトブローン極細戦域不織布であり、かつ
積層不織布の少なくとも一部に熱融着性樹脂が付与され
てなることを特徴とする不織布接着芯地である。
を積層した不織布芯地において、該不織布芯地の少なく
とも一層がメルトブローン極細戦域不織布であり、かつ
積層不織布の少なくとも一部に熱融着性樹脂が付与され
てなることを特徴とする不織布接着芯地である。
また、本発明はポリエチレンテレフタレート、エチレン
テレフタレート共重合体、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリアミド、ポリプロピレン、プロピレン共重合
体、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラスト
マーから選ばれた少なくとも１種のポリマーをメルトブ
ローン法で紡出して得た極細繊維の繊維ウエブ(A)と、
繊度0.７dr以上の繊維を主体にして作られた繊維ウエブ
あるいは繊維絡合不織布(B)を積層して積層不織布と
し、または繊維太さの異なるメルトブローン繊維ウエブ
(A)を積層して積層不織布とし、一体化処理を施しある
いは処理を行わずして、積層不織布の少なくとも一部に
熱融着性樹脂を付与することを特徴とする不織布接着芯
地の製造法である。
テレフタレート共重合体、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリアミド、ポリプロピレン、プロピレン共重合
体、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラスト
マーから選ばれた少なくとも１種のポリマーをメルトブ
ローン法で紡出して得た極細繊維の繊維ウエブ(A)と、
繊度0.７dr以上の繊維を主体にして作られた繊維ウエブ
あるいは繊維絡合不織布(B)を積層して積層不織布と
し、または繊維太さの異なるメルトブローン繊維ウエブ
(A)を積層して積層不織布とし、一体化処理を施しある
いは処理を行わずして、積層不織布の少なくとも一部に
熱融着性樹脂を付与することを特徴とする不織布接着芯
地の製造法である。
すなわち、本発明の積層不織布芯地を構成する繊維ウエ
ブあるいは繊維絡合不織布はポリエステル繊維、ポリア
ミド繊維、ポリアクリル繊維、ポリオレフイン繊維など
の合成繊維、セルロース再生繊維、セルロースアセテー
ト繊維、植物繊維、動物繊維などから選ばれた少なくと
も１種の繊維、好ましくは繊度0.7〜８drの短繊維主体
として作られ繊維ウエブ(B)または繊維ウエブに絡合処
理を行つて得た繊維絡合不織布(B)。更に、上記の繊維
にバインダー繊維、例えば熱融着性繊維、熱融着性成分
を含む繊維などから選ばれた繊維を混繊して作つた繊維
ウエブ(B)あるいは繊維絡合不織布(B)であつて、目付が
５〜３０g/m2の範囲である。目付が５g/m2に満たない場
合には形態安定性が悪くなり、一方目付が３０g/m2を超
えて厚くなると嵩高性の芯地となり薄手の表地用の接着
芯地としては不適である。次いで繊維ウエブ(B)あるい
は繊維絡不織布(B)にはメルトブローン法で紡出して得
た極細繊維の繊維ウエブ(A)を積層する。
ブあるいは繊維絡合不織布はポリエステル繊維、ポリア
ミド繊維、ポリアクリル繊維、ポリオレフイン繊維など
の合成繊維、セルロース再生繊維、セルロースアセテー
ト繊維、植物繊維、動物繊維などから選ばれた少なくと
も１種の繊維、好ましくは繊度0.7〜８drの短繊維主体
として作られ繊維ウエブ(B)または繊維ウエブに絡合処
理を行つて得た繊維絡合不織布(B)。更に、上記の繊維
にバインダー繊維、例えば熱融着性繊維、熱融着性成分
を含む繊維などから選ばれた繊維を混繊して作つた繊維
ウエブ(B)あるいは繊維絡合不織布(B)であつて、目付が
５〜３０g/m2の範囲である。目付が５g/m2に満たない場
合には形態安定性が悪くなり、一方目付が３０g/m2を超
えて厚くなると嵩高性の芯地となり薄手の表地用の接着
芯地としては不適である。次いで繊維ウエブ(B)あるい
は繊維絡不織布(B)にはメルトブローン法で紡出して得
た極細繊維の繊維ウエブ(A)を積層する。
次に、本発明のメルトブローン法で紡糸して得た極細繊
維の繊維ウエブ(A)は、ポリエチレンテレフタレート、
エチレンテレフタレート共重合体、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリアミド、ポリプロピレン、プロピレン共
重合体、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラ
ストマーから選ばれた少なくとも１種のポリマーを溶融
し、メルトブローン用口金から気体流によつて紡出す
る。紡出する繊維の太さは平均繊維太さ約５〜約0.3μ
ｍの範囲になるように溶融ポリマー粘度、吐出量、気体
流の温度および圧力等の条件を調節する。紡出した繊維
は直接捕集体に集積して繊維ウエブ(A)とする。紡出し
た繊維の捕集体には上記繊維ウエブ(B)または繊維絡合
不織布(B)を用い、直接積層不織布を作ることもでき
る。繊維ウエブ(A)の目付は芯地の用途によつて異なる
が、繊維ウエブ(A)一枚の平面目付は５〜１５g/m2であ
る。目付が５g/m2に満たない場合にはストライクバック
防止効果が十分でないばかりか、強度的に不十分で作業
性が悪い。一方、目付が１５g/m2を超えて厚くしてもス
トライクバック防止効果は飽和状態となり、緻密化した
厚い繊維ウエブ(A)が積層されることになるため、柔軟
性およびドレーブ性が低下する。
維の繊維ウエブ(A)は、ポリエチレンテレフタレート、
エチレンテレフタレート共重合体、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリアミド、ポリプロピレン、プロピレン共
重合体、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラ
ストマーから選ばれた少なくとも１種のポリマーを溶融
し、メルトブローン用口金から気体流によつて紡出す
る。紡出する繊維の太さは平均繊維太さ約５〜約0.3μ
ｍの範囲になるように溶融ポリマー粘度、吐出量、気体
流の温度および圧力等の条件を調節する。紡出した繊維
は直接捕集体に集積して繊維ウエブ(A)とする。紡出し
た繊維の捕集体には上記繊維ウエブ(B)または繊維絡合
不織布(B)を用い、直接積層不織布を作ることもでき
る。繊維ウエブ(A)の目付は芯地の用途によつて異なる
が、繊維ウエブ(A)一枚の平面目付は５〜１５g/m2であ
る。目付が５g/m2に満たない場合にはストライクバック
防止効果が十分でないばかりか、強度的に不十分で作業
性が悪い。一方、目付が１５g/m2を超えて厚くしてもス
トライクバック防止効果は飽和状態となり、緻密化した
厚い繊維ウエブ(A)が積層されることになるため、柔軟
性およびドレーブ性が低下する。
また、メルトブローン繊維ウエブ(A)と繊維ウエブ(B)あ
るいは繊維絡合不織布(B)を積層した積層不織布は繊維
ウエブ(B)あるいは繊維絡合不織布(B)の一面または両面
に繊維ウエブ(A)を積層する。繊維ウエブ(A)の一面また
は両面に繊維ウエブ(B)あるいは繊維絡合不織布(B)を積
層する。繊維ウエブ(A)と繊維ウエブ(B)あるいは繊維絡
合不織布(B)交互に複数層積層する。積層不織布は必要
に応じて一体化処理する。一体化処理法は接着剤、例え
ばアクリル系樹脂液を用いて貼り合わせる。熱カレンダ
ーロール法、超音波接着法などにより貼り合わせる。用
途によつては熱溶融型接着剤を用いて貼合わせる。ある
いはメルトブローン法で紡出した繊維流を直接繊維ウエ
ブ(B)あるいは繊維絡合不織布(B)に捕集集積し、カレン
ダーロール法でプレスして一体化する。また、特別の処
理法として、積層不織布に繊維ウエブ(A)側から高圧流
体流噴射処理による繊維絡合法を行つてもよい。
るいは繊維絡合不織布(B)を積層した積層不織布は繊維
ウエブ(B)あるいは繊維絡合不織布(B)の一面または両面
に繊維ウエブ(A)を積層する。繊維ウエブ(A)の一面また
は両面に繊維ウエブ(B)あるいは繊維絡合不織布(B)を積
層する。繊維ウエブ(A)と繊維ウエブ(B)あるいは繊維絡
合不織布(B)交互に複数層積層する。積層不織布は必要
に応じて一体化処理する。一体化処理法は接着剤、例え
ばアクリル系樹脂液を用いて貼り合わせる。熱カレンダ
ーロール法、超音波接着法などにより貼り合わせる。用
途によつては熱溶融型接着剤を用いて貼合わせる。ある
いはメルトブローン法で紡出した繊維流を直接繊維ウエ
ブ(B)あるいは繊維絡合不織布(B)に捕集集積し、カレン
ダーロール法でプレスして一体化する。また、特別の処
理法として、積層不織布に繊維ウエブ(A)側から高圧流
体流噴射処理による繊維絡合法を行つてもよい。
積層不織布には服地と接着するための接着剤を付与す
る。接着剤は感圧接着剤、熱融着性樹脂接着剤を用いる
ことができるが、耐熱性、耐洗濯性などの点で熱融着性
樹脂接着剤を用いることが好ましい。接着剤は積層不織
布のいずれの面に付与してもよいが、接着剤の量が少な
く、効果的な接着がなされる点で、メルトブローン法で
得た極細繊維の繊維ウエブ(A)面に付与することが好ま
しい。接着剤の付与は全面に付与する方法でもよいが、
風合いの柔軟化、ドレープ性を良くする点で、接着剤は
点状あるいは小面積に非連続皮膜状に付与しておくこと
が好ましい。そして、接着剤を付与した積層不織布接着
芯地は接着剤面を服地の表地に重ねてアイロンプレスを
行つて接着すればよく、ストライクバックのない接着が
できる。
る。接着剤は感圧接着剤、熱融着性樹脂接着剤を用いる
ことができるが、耐熱性、耐洗濯性などの点で熱融着性
樹脂接着剤を用いることが好ましい。接着剤は積層不織
布のいずれの面に付与してもよいが、接着剤の量が少な
く、効果的な接着がなされる点で、メルトブローン法で
得た極細繊維の繊維ウエブ(A)面に付与することが好ま
しい。接着剤の付与は全面に付与する方法でもよいが、
風合いの柔軟化、ドレープ性を良くする点で、接着剤は
点状あるいは小面積に非連続皮膜状に付与しておくこと
が好ましい。そして、接着剤を付与した積層不織布接着
芯地は接着剤面を服地の表地に重ねてアイロンプレスを
行つて接着すればよく、ストライクバックのない接着が
できる。
なお、本発明におけるストライクバックの測定法は、衣
服用表地（ポリエステル繊維６５部、綿３５部の混紡糸
を製織したブロード地）と接着剤を付与した芯地を、表
地と芯地の接着剤面を合わせて重ね、芯地を内側にして
２つ折りして得た試験試料をホフマン型接着機で温度１
５０℃、圧力0.3kg/cm2、時間１０秒の条件でプレス処
理した後、芯地と芯地の間の剥離強力を測定し、その剥
離強力をもつてストライクバック値とした。ストライク
バック値は２０ｇ／2.5cm以下であれば問題とならな
い。
服用表地（ポリエステル繊維６５部、綿３５部の混紡糸
を製織したブロード地）と接着剤を付与した芯地を、表
地と芯地の接着剤面を合わせて重ね、芯地を内側にして
２つ折りして得た試験試料をホフマン型接着機で温度１
５０℃、圧力0.3kg/cm2、時間１０秒の条件でプレス処
理した後、芯地と芯地の間の剥離強力を測定し、その剥
離強力をもつてストライクバック値とした。ストライク
バック値は２０ｇ／2.5cm以下であれば問題とならな
い。
次に、本発明の実施態様を具体的な実施例で説明する。
なお実施例中の部および％はことわりのない限り重量に
関するものである。
なお実施例中の部および％はことわりのない限り重量に
関するものである。
本発明の実施例において、プレス機の汚れ状態の評価法
は、表地いポリエステル繊維６５部、綿３５部の混紡糸
を製繊したブロート地）と接着剤を付与した芯地の接着
面を合わせて重ねた試験試料をホフマン型接着機で温度
１５０℃、圧力0.3kg/cm2、時間１０秒の条件でプレス
処理した後、プレス機への樹脂の付着状態を観察する。
プレス機に樹脂が全く付着していない状態の評価を○、
プレス機に多量の樹脂が付着している状態の評価を×と
して表わした。
は、表地いポリエステル繊維６５部、綿３５部の混紡糸
を製繊したブロート地）と接着剤を付与した芯地の接着
面を合わせて重ねた試験試料をホフマン型接着機で温度
１５０℃、圧力0.3kg/cm2、時間１０秒の条件でプレス
処理した後、プレス機への樹脂の付着状態を観察する。
プレス機に樹脂が全く付着していない状態の評価を○、
プレス機に多量の樹脂が付着している状態の評価を×と
して表わした。
また、アイロンの滑り性の評価法は、上記の試験試料を
プレス処理した接着布の芯地側にアイロン（自重2.5k
g、温度１５０℃）を乗せ、１cm/minの速度で水平に引
張つたときの抵抗地を測定する。測定した抵抗値が0.5k
g以下であればアイロン掛けの作業性に問題がなく、ア
イロンの滑り性良好と評価した。
プレス処理した接着布の芯地側にアイロン（自重2.5k
g、温度１５０℃）を乗せ、１cm/minの速度で水平に引
張つたときの抵抗地を測定する。測定した抵抗値が0.5k
g以下であればアイロン掛けの作業性に問題がなく、ア
イロンの滑り性良好と評価した。
実施例１ 繊度２dr、繊維長３２mmのナイロン繊維３０％、繊度1.
5dr、繊維長４４mmのナイロン繊維５０％、繊度1.5dr、
繊維長３８mmのポリエチレンテレフタレート繊維２０％
を混綿し、カードを通して平均目付１５g/m2の繊維ウエ
ブ(B1)を作つた。一方、ナイロン−６を溶融し、メルト
ブローン法で紡出した極細繊維を集積し、平均目付１０
g/m2の繊維ウエブ（(A1)を作り、繊維ウエブ(B1)の一面
に積層した。積層した繊維ウエブを、一方がエンボス面
の一対の金属ロールを用い、表面温度約１９０℃、線圧
７０kg/cm2の条件で熱プレスを行つて積層一体化した不
織布を得た。
5dr、繊維長４４mmのナイロン繊維５０％、繊度1.5dr、
繊維長３８mmのポリエチレンテレフタレート繊維２０％
を混綿し、カードを通して平均目付１５g/m2の繊維ウエ
ブ(B1)を作つた。一方、ナイロン−６を溶融し、メルト
ブローン法で紡出した極細繊維を集積し、平均目付１０
g/m2の繊維ウエブ（(A1)を作り、繊維ウエブ(B1)の一面
に積層した。積層した繊維ウエブを、一方がエンボス面
の一対の金属ロールを用い、表面温度約１９０℃、線圧
７０kg/cm2の条件で熱プレスを行つて積層一体化した不
織布を得た。
次いで、メルトブローン不織布面にポリアミド系熱融着
性接着剤をドットパターン３３０個／in2、塗布量１０g
/m2の条件で点状に付与して不織布接着芯地を得た。こ
の芯地についてプレス機の汚れ状態の評価を行つた結
果、プレス機表面の汚れは全くなく、ストライクバック
値５g/2.5cmアイロン滑り性の抵抗値0.3kgであつて、芯
地として良好なものであつた。
性接着剤をドットパターン３３０個／in2、塗布量１０g
/m2の条件で点状に付与して不織布接着芯地を得た。こ
の芯地についてプレス機の汚れ状態の評価を行つた結
果、プレス機表面の汚れは全くなく、ストライクバック
値５g/2.5cmアイロン滑り性の抵抗値0.3kgであつて、芯
地として良好なものであつた。
実施例２ 繊度２dr、繊維長さ３２mmのナイロン繊維３０％、繊維
1.5dr、繊維長４４mmのナイロン繊維５０％、繊度1.5d
r、繊維長３８mmのポリエチレンテレフタレート繊維２
０％を混綿し、カードを通して平均目付８g/m2の繊維ウ
エブ(B2)を作つた。次に、実施例１のメルトブローン法
で得たナイロン極細繊維の繊維ウエブ(A1)の両面に繊維
ウエブ(B2)を積層し、実施例１と同様に熱プレスを行
い、次いでその不織布基布の片面にポリアミド系熱融着
性接着剤を点状に付与して不織布接着芯地を得た。この
芯地についてプレス機の汚れ状態の評価を行つた結果、
プレス機表面の汚れは全くなく、ストライクバック値約
１０g/2.5cm、アイロン滑り性の抵抗値0.3kgであつて、
風合い的にはふくらみ感のある柔軟さとドレープ性にす
ぐれた薄物服地の芯地として好適なものであつた。
1.5dr、繊維長４４mmのナイロン繊維５０％、繊度1.5d
r、繊維長３８mmのポリエチレンテレフタレート繊維２
０％を混綿し、カードを通して平均目付８g/m2の繊維ウ
エブ(B2)を作つた。次に、実施例１のメルトブローン法
で得たナイロン極細繊維の繊維ウエブ(A1)の両面に繊維
ウエブ(B2)を積層し、実施例１と同様に熱プレスを行
い、次いでその不織布基布の片面にポリアミド系熱融着
性接着剤を点状に付与して不織布接着芯地を得た。この
芯地についてプレス機の汚れ状態の評価を行つた結果、
プレス機表面の汚れは全くなく、ストライクバック値約
１０g/2.5cm、アイロン滑り性の抵抗値0.3kgであつて、
風合い的にはふくらみ感のある柔軟さとドレープ性にす
ぐれた薄物服地の芯地として好適なものであつた。
比較例１ 実施例２の繊維ウエブ(B2)を３枚積層し、平均目付約２
５g/m2の積層繊維ウエブとし、実施例２と同様に熱プレ
スを行い、次いで片面にポリアミド系熱融着性接着剤を
点状に付与して不織布接着芯地を得た。この芯地につい
てプレス機の汚れ状態を評価した結果、プレス機表面の
汚れが著しく、ストライクバック値420g/2.5cmと大き
い、更に、アイロン滑り性の抵抗値0.9kgと高いもので
あり、薄物服地の芯地としては不適当なものであつた。
５g/m2の積層繊維ウエブとし、実施例２と同様に熱プレ
スを行い、次いで片面にポリアミド系熱融着性接着剤を
点状に付与して不織布接着芯地を得た。この芯地につい
てプレス機の汚れ状態を評価した結果、プレス機表面の
汚れが著しく、ストライクバック値420g/2.5cmと大き
い、更に、アイロン滑り性の抵抗値0.9kgと高いもので
あり、薄物服地の芯地としては不適当なものであつた。
本発明の不織布接着芯地はストライクバック値が小さ
く、アイロン滑り性が良好で、縫製加工および仕上げな
どの作業性に優れ、柔軟でドレープ性に優れた芯地であ
る。特に薄物服地との適合性が良好な芯地である。
く、アイロン滑り性が良好で、縫製加工および仕上げな
どの作業性に優れ、柔軟でドレープ性に優れた芯地であ
る。特に薄物服地との適合性が良好な芯地である。
Claims (1)
- 【請求項１】繊維絡合不織布あるいは繊維ウエブの複数
層を積層した不織布芯地において、該不織布芯地の少な
くとも一層がメルトブローン極細繊維不織布であり、か
つ積層不織布の少なくとも一部に熱融着性樹脂が付与さ
れてなることを特徴とする不織布接着芯地。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63201746A JPH062961B2 (ja) | 1988-08-11 | 1988-08-11 | 不織布接着芯地 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63201746A JPH062961B2 (ja) | 1988-08-11 | 1988-08-11 | 不織布接着芯地 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0253903A JPH0253903A (ja) | 1990-02-22 |
| JPH062961B2 true JPH062961B2 (ja) | 1994-01-12 |
Family
ID=16446257
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63201746A Expired - Lifetime JPH062961B2 (ja) | 1988-08-11 | 1988-08-11 | 不織布接着芯地 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH062961B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2525550Y2 (ja) * | 1990-09-07 | 1997-02-12 | 日本バイリーン株式会社 | 融着芯地 |
| KR100405319B1 (ko) * | 2001-02-26 | 2003-11-12 | 한국바이린주식회사 | 섬유삼출이 없는 3층 구조의 패딩과 그 제조방법 |
| DE102005025550A1 (de) * | 2005-06-01 | 2006-12-07 | Carl Freudenberg Kg | Fixierbarer Einlagestoff aus Vliesstoff zur Verwendung in der Textilindustrie |
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| JPS5930826A (ja) * | 1982-06-11 | 1984-02-18 | カセラ・アクチエンゲゼルシヤフト | 不粘着性または弱粘着性のヒドロゲル重合体粒子の製造方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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1988
- 1988-08-11 JP JP63201746A patent/JPH062961B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0253903A (ja) | 1990-02-22 |
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