JPH0253903A - 不織布接着芯地 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、柔軟でドレープ性にすぐれ、縫製加工性の良
好な不織布芯地に関するものである。特に薄い服地用に
適したストライクバック値の小さい不織布芯地に関する
ものでおる。

〔従来の技術〕

従来衣料用不織布芯地は合成繊維を主体にして作られた
Ｍｍウェブあるいは繊維絡合不織布にバインダー樹脂例
えばアクリル樹脂、５１３ｇ樹脂な一 どを含有せしめた芯地、熱可塑性合成繊維を主体とした
繊維を混綿して作った繊維ウェブを熱エンボスロールに
よシ部分的に溶融接着せしめた芯地が主に用いられてい
る。更にこれら不織布には熱融着性接着剤を付与して表
地と芯地を熱プレス処理して接着するようにしている。

〔発明が解決しようとする課題〕

近年、服地の多様化、特に薄地化に伴ない、服地に対応
した薄くてまろやかな柔軟性のある芯地の要求が高い。

しかし、従来の繊維を使用する場合、カード通過性の点
から使用繊維の繊度を小さくすることに限界があった。

また、繊維目付を小さくすることにも繊維ウェブの強度
の点から限界があシ、柔軟でドレープ性にすぐれ、薄地
に対応しうる芯地を作ることは難かしい問題であった。

また、芯地の繊維目付を小さくすると、縫製加工時に服
地と芯地を貼り合わせる場合、アイロン掛けや熱プレス
機による加熱接着作業において、芯地の空隙率が太きい
ために接着樹脂がアイロンやプレス機の側にも浸出し、
アイロン面あるいはプレス機面を汚すと共に離型性を悪
くし、またアイロン掛けの滑シ性、ミシン掛けの滑シ性
などにも悪影響があり、縫製時の作業性を悪いものとし
ている。更に、浸み出した樹脂が衣服の仕上げプレス時
などに身かえしと身ごろ、衿等を接着し、仕上がシを著
しく損なう場合があった。また、アイロン掛けにおける
滑シ性を良くするために、アイロン表面にテフロン加工
、離型剤塗布などの処理を施しても、浸出樹脂による作
業性への影響、生地間の接着による仕上がシ感への悪影
響などは依然として解決されていない。

本発明は、柔軟でドレープ性にすぐれ、縫製加工性およ
び仕上げ性の良好な不織布芯地、と多わけ薄い服地用に
適した不織布芯地を提供するにある。更に、芯地からア
イロン面などへの接着剤の浸み出し、いわゆる「ストラ
イクバック」を防止し、仕上げプレス時に生地間が接着
することの無いアイロン掛けの滑り性を改善した不織布
芯地を提供するにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、繊維結合不織布あるいは繊維ウェブの複数層
を積層した不織布芯地において、該不織布芯地の少なく
とも一層がメルトブローン極細繊維不織布であシ、かつ
積層不織布の少なくとも一部に熱融着性樹脂が付与され
てなることを特徴とする不織布接着芯地である。

また、本発明はポリエチレンテレフタレート、エチレン
テレフタレート共重合体、ポリブチレンテレフタレート
、ポリアミド、ポリプロピレン、プロピレン共重合体、
ポリウレタンエラストマーポリエステルエラストマーか
ら選ばれた少なくとも１種のポリマーをメルトブローン
法で紡出して得た極細繊維の＃！維ウェブ（Ａ）と、繊
度Ｑ、７　ｄｒ以上の繊維を主体にして作られた繊維ウ
ェブあるいは繊維絡合不織布（Ｂ）を積層して積層不織
布とし、または繊維太さの異なるメルトブローン繊維ウ
ェブ（Ａ）を積層して積層不織布とし、一体化処理を施
しあるいは処理を行わずして、積層不織布の少なくとも
一部に熱融着性樹脂を付与することを特徴とする不織布
接着芯地の製造法である。

すなわち、本発明の積層不織布芯地を構成する繊維ウェ
ブろるいは繊維絡合不織布はポリエステル繊維、ポリア
ミド繊維、ポリアクリル繊維、ポリオレフィン繊維など
の合成繊維、セルロース再生繊維、セルロースアセテー
ト繊維、植物繊維、動物繊維などから選ばれた少なくと
も１種の繊維、好ましくは繊度０，７〜８ｄｒの短繊維
を主体として作られた繊維クエプ（Ｂ）または繊維ウェ
ブに絡合処理を行って得た繊維絡合不織布（Ｂ）。更に
、上記の繊維にバインダー繊維、例えば熱融着性繊維、
熱融着性成分を含む繊維などから選ばれた繊維を混繊し
て作った繊維ウェブ（Ｂ）あるいは繊維絡合不織布（Ｂ
）であって、目付が５〜３０　？／ｒ１１′の範囲であ
る。目付が５　？／ｎ？に満たない場合には形態安定性
が悪くなり、一方目付が３ｏ１／−を超えて厚くなると
嵩高性の芯地となシ薄手の表地用の接着芯地としては不
適である。次いで繊維ウェブ（Ｂ）あるいは繊維絡合不
織布（Ｂ）にはメルトブローン法で紡出して得た極細繊
維の繊維ウェブ（Ａ）を積層する。

次に、本発明のメルトブローン法で紡糸して得た極細繊
維の繊維ウェブ（Ａ）は、ポリエチレンテレフタレ−１
−、エチレンテレフタレート共重合体、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリアミド、ポリプロピレン、プロピレ
ン共重合体、ポリウレタンエラストマー　ポリエステル
エラストマーカラ選ばれた少なくともｌ橿のポリマーを
溶融し、メルトブローン用口金から気体流によって紡出
する。

紡出する繊維の太さは平均繊維太さ約５〜約０．３μｍ
の範囲になるように溶融ポリマー粘度、吐出量、気体流
の温度および圧力等の条件を調節する。

紡出した繊維は直接捕集体に集積して繊維ウェブ（Ａ）
とする。紡出した繊維の捕集体には上記繊維ウェブ（Ｂ
）または繊維絡合不織布（Ｂ）を用い、直接積層不織布
を作ることもできる。繊維ウェブ（Ａ）の目付は芯地の
用途によって異なるが、繊維ウェブ（Ａ’）−枚の平均
目付は５〜１５ｆ／♂である。目付が５１／２に満たな
い場合にはストライクバック防止効果が十分でないはか
シか、強度的に不十分で作業性が悪い。一方、目付が１
５１／ｒｒｌを超えて厚くしてもストライクバック防止
効果は飽和状態となり、緻密化した厚いｙＲ維ウェブ（
Ａ）が積層されることになるため、柔軟性およびドレー
プ性が低下する。

また、メルトブローン繊維ウェブ（Ａ’）と繊維ウェブ
（Ｂ）おるいは繊維絡合不織布（Ｂ）を積層した積層不
織布は繊維ウェブ（Ｂ）あるいは繊維絡合不織布（Ｂ）
の−面または両面に繊維ウェブ（Ａ）を積層する。繊細
ウェブ（Ａ）の−面または両面に繊維ウェブ（Ｂ）ある
いは繊維絡合不織布（Ｂ）を積層する。繊維ウェブ（Ａ
）と繊維ウェブ（Ｂ）あるいは繊維絡合不織布（Ｂ）を
交互に複数層積層する。積層不織布は必要に応じて一体
化処理する。一体化処理法は接着剤、例えばアクリル系
樹脂液を用いて貼り合わせる。熱カレンダーロール法、
超音波接着法などによシ貼り合わせる。用途によっては
熱溶融型接着剤を用いて貼如合わせる。あるいはメルト
ブローン法で紡出した繊維流を直接繊維ウェブ（Ｂ）あ
るいは繊維絡合不織布（Ｂ）に捕集集積し、カレンダー
ロール法でプレスして一体化する。また、特別の処理法
として、積層不織布に繊維ウェブ（Ａ）側から高圧流体
流噴射処理による繊維絡合法を行ってもよい。

積層不織布には服地と接着するための接着剤を付与する
。接着剤は感圧接着剤、熱融着性樹脂接着剤を用いるこ
とができるが、耐熱性、耐洗濯性などの点で熱融着性樹
脂接着剤を用いることが好ましい。接着剤は積層不織布
のいずれの面に付与してもよいが、接着剤の量が少なく
、効果的な接着がなされる点で、メルトブローン法で得
た極細繊維の繊維ウェブ（Ａ）面に付与することが好ま
しい。接着剤の付与は全面に付与する方法でもよいが、
風合いの柔軟化、ドレープ性を良くする点で、接着剤は
点状あるいは小面積に非連続皮膜状に付与しておくこと
が好ましい。そして、接着剤を付与した積層不織布接着
芯地は接着剤面を服地の表地に重ねてアイロンプレスを
行って接着すればよく、ストライクバックのない接着が
できる。

なお、本発明におけるストライクバックの測定法は、衣
服用表地（ポリエステル繊維６５部、綿３５部の混紡糸
を製織したブロード地）と接着剤を付与した芯地を、表
地と芯地の接着剤面を合わせて重ね、芯地を内側にして
２つ折シして得た試験試料をホフマン型接着機で温度１
５０℃、圧力０．３ｋｐ／ｃｔＩ、　　時間１０秒の条
件でプレス処理した後、芯地と芯地の間の剥離強力を測
定し、その剥離強力を吃ってストライクバック値とした
。ストライクバック値は２（１／２．５（７）以下であ
れば問題とならない。

〔実施例〕

次に、本発明の実施態様を具体的な実施例で説明する。

なお実施例中の部およびチはことわりのない限シ重量に
関するものである。

本発明の実施例において、プレス機の汚れ状態の評価法
は、表地（ポリエステル繊維６５部、綿３５部の混紡糸
を製織したブロード地）と接着剤を付与した芯地の接着
面を合わせて重ねた試験試料をホフマン型接着機で温度
１５０℃、圧力０．３ｋｆ／ＴＩ、時間１０秒の条件で
プレス処理した後、プレス機への樹脂の付着状態を観察
する。プレス機に樹脂が全く付着していない状態の評価
を○、プレス機に多量の樹脂が付着している状態の評価
を×として表わした。

また、アイロンの滑シ性の評価法は、上記の試験試料を
プレス処理した接着布の芯地側にアイロン（自重２．５
　ｋｇ　、温度１５０℃）を乗せ、１ｃｒｎ／ｍｉｎの
速度で水平に引張ったときの抵抗値を測定する。測定し
た抵抗値が０．５　ｋｇ以下であればアイロン掛けの作
業性に問題がなく、アイロンの滑シ性良好と評価した。

実施例１ 繊度２ｄｒ、繊維長３２簡のナイロン繊維３０チ、繊度
１，５ｄｒ、繊維長４４ｍのナイロン繊維５０％、繊度
１，５ｄｒ、繊維長３８ｍのポリエチレンテレフタレー
ト繊維２０％を混綿し、カードを通して平均目付１５ｆ
’／ｒｒ？の繊維ウェブ（Ｂｉ）を作った。一方、ナイ
ロン−６を溶融し、メルトブローン法で紡出した極細繊
維を集積し、平均目付１（１／ｒｒＩの繊維ウェブ（Ａ
１）を作９、繊維ウェブ（Ｂ１）の−面に積層した。積
層した繊維ウェブを、一方がエンボス面の一対の金属ロ
ールを用い、表面温度約１９０℃、線圧７０　Ａ７　／
　ｃｒｎの条件で熱プレスを行って積層一体化した不織
布を得た。

次いで、メルトブローン不織布面にポリアミド系熱融着
性接着剤をドツトパターン３３０個／　ｉｎ”、塗布量
１ｏｙ７ｍ２の条件で点状に伺与して不織布接着芯地を
得た。この芯地についてプレス機の汚れ状態の評価を行
った結果、プレス機表面の汚れは全くなく、ストライク
バック値５　？　／　２．５　ｔｙｎ、アイロン滑り性
の抵抗値０．３　ｋ、であって、芯地として良好なもの
であった。

実施例２ 繊度２ｄｒ、繊維長３２鰭のナイロン繊維３０％、繊度
１．５　ｄｒ、繊維長４４Ｗｍのナイロン繊維５０チ、
繊度１．５　ｄｒ、　ａｍ長３８間のポリエチレンテレ
フタレート繊維２０チを混綿し、カードを通して平均目
付８　？　／　ｒｎ”の繊維ウェブ（Ｂ２）を作った。

次に、実施例１のメルトブー−ン法で得たナイロン極細
繊維の繊維ウェブ（Ａ１）の両面に繊維ウェブ（Ｂ２）
を積層し、実施例１と同様に熱プレスを行い、次いでそ
の不織布基布の片面にポリアミド系熱融着性接着剤を点
状に付与して不織布接着芯地を得た。

この芯地についてプレス機の汚れ状態の評価を行った結
果、プレス機表面の汚れは全くなく、ストライクバック
値約１０　’　／　２．５ａｎ　、アイロン滑り性の抵
抗値０．３梅であって、風合い的にはふくらみ感のある
柔軟さとドレープ性にすぐれ薄物服地の芯地として好適
なものであった。

比較例１ 実施例２０繊維ウエブ（Ｂ２）を３枚積層し、平均目付
約２５　？　／　ｍ’の積層繊維ウェブとし、実施例２
と同様に熱プレスを行い、次いで片面にポリアミド系熱
融着性接着剤を点状に付与して不織布接着芯地を得た。

この芯地についてプレス機の汚れ状態を評価した結果、
プレス機表面の汚れが著しく、ストライクバック値４２
０　ｆ　／　２．５　ｃｍと太きい。更に、アイロン滑
り性の抵抗値０．９に９と高いものであり、薄物服地の
芯地としては不適当なものであった。

〔発明の効果〕

本発明の不織布接着芯地はストライクバック値が小さく
、アイロン滑シ性が良好で、縫製加工および仕上げなど
の作業性に優れ、柔軟でドレープ性に優れた芯地である
。特に薄物服地との適合性が良好な芯地である。

特許出願人　株式会社　り　ラ　し 特許出願人　倉敷繊維加工株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、繊維絡合不織布あるいは繊維ウェブの複数層を積層
   した不織布芯地において、該不織布芯地の少なくとも一
   層がメルトブローン極細繊維不織布であり、かつ積層不
   織布の少なくとも一部に熱融着性樹脂が付与されてなる
   ことを特徴とする不織布接着芯地。