JPH01314545A - ワイピングクロス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はワイピングクロス、とシわけ光学機器、半導体
機器、プラスチック製品、ガラス製品、精密機器、家具
等の清掃用に適したワイピングクロスに関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来、ワイピングクロスとして提案されているものとし
ては繊度の小さい細繊維あるいは極細繊維束線維を使用
した繊維絡合不織布、例えば、溶剤に対する溶解性の異
なる少なくとも２種の重合体を紡糸して得た海鳥構造の
多成分繊維を用いて不織布とし、次いで海成分を除去し
て極細繊維束繊維の結合不織布とした不織布がワイピン
グクロスとして好適であることが特公昭４５−１２０６
０号公報、特公昭４７−３５６１０号公報、特公昭６２
−２９５４８号公報、特公昭６２−２９５４９号公報、
特開昭６０−７５６６５号公報、特開昭６０−７１７５
２号公報などに、また、表面が繊度０．５デニール以下
の繊維からなる立毛で構成され、高分子弾性体を含有す
る不織布のワイピングクロスが特開昭５８−２０９３３
０号公報に提案されている。

更に、複数の成分が層状に複合され九多層繊維あるいは
管状体を構成している中空複合繊維を用いて織物、編物
あるいはそれらの線維立毛製品を作り、次いで、繊維を
各成分に分離・分割し、極細繊、維からなる織物、編物
あるいはそれらの繊維立毛織物、編物としたワイピング
クロスが特公昭５９−３０４１９号公報、特開昭６０−
２４６７２５号公報、特開昭５８−１７１２６５号公報
、特開昭６３−９２３１９号公報などに１．更に、溶融
吹込みした繊維から成形した微小繊維布からなる油及び
水用雑巾が特公昭６０−４７８４５号公報に提案されて
いる。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の極細繊維あるいは極細繊維束繊維の不織布から作
られたワイピングクロスは吸液性は良好であるが、不織
布としての嵩高性が小さいため、液の保持率が大きくな
いとか、極細繊維相互の絡みあるいは接着がないとか、
または少ないために脱落毛羽量が多くて、ワイピングク
ロス自体の極細繊維の切断された微細繊維が時として発
塵源となる。一方、織布や編布においても不織布と同様
の問題点が存在している。

本発明は、嵩高性であって吸水性、吸油性に優れ、かつ
液体の保持率が大きく、吸塵・清掃力の大きいワイピン
グクロスを提供するにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は少なくとも２０重量−の熱バインダー繊維が混
線されて、繊維接触部の少なくとも一部が固定されてな
る見掛は密度０．０６〜０．１５ｆ／ＣＩＡの不織有人
の少なくとも一面に、繊維接触部の少なくとも一部が接
着されてなる微小径繊維不織布であって、該不織布は親
水性繊維あるいは親水性処理繊維で構成され、かつ該不
織布の重量の少なくとも３倍の吸水率を有する親水性不
織布＋Ｂ）が積層され、少なくとも一部が一体化された
嵩高性に優れたワイピングクロスである。

また、本発明は少なくとも２０重量％の熱バインダー繊
維を混繊して得た繊維ウェブを必要に応じて繊維絡合処
理を施こした後、熱処理を行って繊維接触部の少なくと
も一部を熱バインダー繊維で固定して見掛は密度０．０
６〜０．１５ｆ／ｃｒＡの不織布＾を得る、別に熱可塑
性重合体を溶融押出し、メルトブローン法で微小径繊維
に紡糸し、支持体上に堆積して繊維ウェブとし、加熱状
態あるいは非加熱状態で加圧処理し、必要に応じて紡糸
時あるいは繊維ウェブ処理時に親水性処理剤を付与して
不織布ｌ′Ｂ）を得る、該不織布向は不織布の重量の少
なくとも３倍の吸水率を有する親水性不織布＋１３）で
あシ、該不織布＋Ｂ）を不織布間の少なくとも一面に積
層し、一体化処理することを特徴とする嵩高性に優れた
ワイピングクロスの製造法である。

更に、本発明は少なくとも２０重−ｔチの熱バインダー
繊維を混繊して得た催維ウェブを必要に応じて繊維絡合
処理を施こした後、熱処理を行って億維接触部の少なく
とも一部を熱バインダー繊維で固定して見掛は密度０．
０６〜０．１５Ｐ／−の不織布（５）を得、次いで該不
織布（５）の少なくとも一面に、熱可塑性重合体を溶融
押出し、メルトブローン法で微小径繊維に紡糸して堆積
し、加熱状態あるいは非加熱状態で加圧処理し、必要に
応じて紡糸時あるいは堆積繊維ウェブに親水性処理剤を
付与して、不織布の重量の少なくとも３倍の吸水率を有
する親水性不織布０を積層し、一体化処理することを特
徴とする嵩高性に優れたワイピングクロスの製造法であ
る。

本発明の不織布間は、高融点重合体を芯成分、低融点重
合体を鞘成分とした芯鞘型複合繊維あるいは高融点重合
体成分と低融点重合体成分との接合型複合繊維、例えば
ポリエチレン／ポリプロピレン、ポリエチレン／ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレン／ポリアミド、低
融点ポリエステル／高融点ポリエステル、また単一成分
で低融点重合体繊維、例えばポリエチレン、エチレン共
重合体、塩化ビニル共重合体、ポリエステルなどから選
ばれ九熱バインダー繊維と、熱バインダーＩｍ維の熱処
理温度では軟化あるいは溶融しない１維、例えば、植物
繊維、動物繊維などの天然繊維、天然繊維を処理して得
た再生繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリアミド繊維、
ポリエステル繊維、ポリビニルアルコール系繊維、アク
リル系繊維などから選ばれた少なくとも１稽類の繊維と
を混繊する。熱バインダー繊維の混繊率は不織布間の形
態安定性、嵩高性の点で少なくとも２０重１％、好まし
くは３０〜８０ｉ量チの範囲である。混繊した繊維はカ
ードで繊維ウェブとし、２ンダムウエプ、クロスラップ
ウェブとして所望する厚さ、目付とし、二ドルパンチ法
または／および高圧流体流噴射処理法によって繊維絡合
不織布とし、または結合処理を行わないｆ［ウェブで熱
処理を施こし、熱バインダーＷ１．ｍによって繊維の接
触部の少なくとも一部を固定する。そして繊維間の少な
くとも一部が固定された不織布は見掛は密度０．０６〜
０．１５ｆ／ｃｒＡ　の範囲とする。見掛は密度の小さ
い不織布では繊維の固定点を増加させても、製品化まで
の段階で嵩高性が低下してしまう。一方、見掛は密度の
大きい不織布では柔軟性が低下し、ワイピングクロスと
しての型添え性が悪くなる。

不織布の見掛は密度は繊維の剛性、結合処理条件、後処
理条件などによって調節される。不織布向の目付Ｆｉ１
５〜５００　ｆ／♂、好ましくは２０〜３５０？／ｒｌ
である。薄くて柔軟性の要求される製品には目付の低い
不織布が、家具や装置、自動車などの大型物品用製品に
は目付の高い不織布が用いられる。

次に１本発明の不織布向は熱可塑性重合体を溶融押出し
、高温高圧気体流の噴射によシ紡出し、微小径繊維に紡
糸するメルトプローン法で繊維ウェブを得る。この繊維
ウェブの繊維の接触部の一部は融着したものとなってい
るが、よシー層の繊維ウェブの形態安定化、表面の平滑
化、厚みの均一化のために加熱状態あるいは非加熱状態
のプレス装置で加圧処理を行う。熱可塑性重合体は溶融
可能な重合体であれば、通常の溶融紡糸ができない低粘
度あるいは高粘度の重合体でもよく、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブチレンなどのポリオレフィ
ンまたはオレフィン共重合体、ナイロン−６、ナイロン
−６６、ナイロン−６１０１ナイロン−１１、ナイロン
−１２などのポリアミド、ポリエチレンテレフタレート
、エチレンテレフタレー）１１合体、ポリブチレンテレ
フタレート、ブチレンテレフタレート共重合体などのポ
リエステル、塩化ビニル共重合体、ポリビニルアルコー
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体などから選ばれた重
合体である。

熱可塑性重合体は親水性であることが好ましいが、おい
て親水性物質、例えばエチレンオキサイド付加界面活性
剤、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルアルコール、
るるいは吸水性物質の微粉体を混合して紡出し、ａｍマ
ットと、することで親水性化した繊維マットとすること
ができる。あるいは繊維マットに親水性化物質を処理し
て親水性化することでもよい。なお、不織布ＣＢ）の吸
水率は、不織布をｉｏ−ｌ！×１０（−ＪＩの大きさに
切断した試料を室温の水中に１０分間浸漬し、引き上げ
た後、−辺の任意の位置を固定して吊り下げて１０分間
放置し、その後の重量を測定して、不織布（Ｂ）重量に
対する吸水量をもって吸水率とした。本発明では不織布
（均重量の３倍以上の水分を保有することが必要である
。吸水率が３倍未満ではワイピングクロスとしての吸塵
・清掃力が低下する。

また、不織布（Ｂ）の目付は１５〜５００　ｒ／ｎｉ’
。

好ましくは２０〜３００り／ｒｒ！であり、指向する用
途によって適宜の目付の不織布が使用される。更に、不
織布（Ｂ）はワイピングクロスとしての表面になる不織
布面を加熱エンボス、超音波処理、高周波処理あるいは
高圧水流結合処理などのいずれかを施こすことにより、
摩擦による毛羽立ち、破れなどを少なくすることができ
るばかシでなく、外観を良い本のとすることができる。

不織布（５）と不織布（Ｂ）の積層は、不織布（８）の
−面に不織布（Ｂ）を積層したもの、不織布向の両面に
不織布（Ｂ）を積層したもの、不織布向と不織布０を複
数層交互に積層し、表面は不織布（均を積層したものと
した積層物である。そして、不織布向と不織布（Ｂ）と
の積層物の一体化は、熱処理、高周波処理、超音波処理
、高圧水流噴射処理、ニードルパンチ処理などによって
一体化されるが、柔軟性を保つためには部分的に接着さ
せることが好ましい。例えば、ストライブ状、格子状、
種々の模様状に接着させることによって、商品としての
外観を備えた製品が得られる。

次に、本発明のワイピングクロスを図面で説明する。第
１図は本発明のワイピングクロスの一例の断面構造の模
式図であり、人は不織布（ト）であつて、１は通常の繊
維、２は熱バインダー繊維であシ、Ｂは不織布（Ｂ）で
あって、３は不織布構成微小径ｆＪ！維である。第２図
はワイピングクロスの一実施態様を示す図であり、４Ｆ
ｉワイピングクロス周縁部を接着一体化した部分、５は
直線状に接着−体化した部分、６は不織右回と不織布（
均は積層されているが非接着部分である。第３図は第２
図のワイピングクロスをＸ−Ｘ部で切断した切断面の一
部を示す模式図であり、Ａは不織右回、Ｂは不織布（Ｂ
）、４は周縁部の接着部分、５は紛状に接着した部分、
６は積層非接着部分である。

本発明のワイピングクロスは眼鏡、光学機器、ガラス製
品、半導体、半導体機器、プラスチックス製品、金属製
品、家具および木製品、塗膜面などの払拭、清掃用に用
いられる。

〔実施例〕

次に、本発明の実施態様を具体的な実施例で説明する。

なお、実施例中の部およびチはことわりのない限り重量
に関するものである。

実施例１ ポリプロピレンを芯成分、低密度高流動性ポリエチレン
を鞘成分とした繊度２デニールの複合繊維（熱バインダ
ー繊維）６０チ、繊度２デニールのレーヨン４０％を混
繊し、カードを通して繊維ウェブを作り、温度１３５℃
の熱風加熱機で熱処理して繊維の接触部分を熱バインダ
ー繊維で固定した目付４８ｆ／ｒ／、厚さ０．５４ｗＭ
、見掛は密度０．０８９ｆ／−の嵩高性不織布（５）を
得た。

別に、ナイロン−６をエクストルーダーで溶融し、メル
トブローン用ダイ温度３１０℃、温度３４５℃の高温高
圧空気流を噴射して紡出し、捕集体に集積して平均繊維
直径が約７ミクロンの線維の繊維ウェブを得た。この繊
維ウェブの製造時にエチレンオキサイド付加ノニオン系
界面活性剤を吹きつけ処理した。繊維ウェブは熱カレン
ダー処理し、繊維の接合部分の少なくとも一部を接合し
て安定化した平均目付４０り／ｎｊ’の不織布（Ｂ１）
を得た。この不織布（Ｂ１）の吸水率は４．８倍で２う
った。なお、同様に紡糸して厚めの不織布（Ｂ２）（平
均目付９８　？／ｒｌ）を得た。この不織布（Ｂ２）の
吸水率は４．７倍であった。

次に、不織布（８）および不織布Φ）は第３図に示した
如き構造に積層した。すなわち、中央になる不織布（均
には目付の大きい不織布（Ｂ２）を用い、その両面に不
織布（５）を積層し、更にその両面に目付の小さい不織
布（Ｂｌ）を積層した後、第２図に示した如く内部は部
分的に超音波（ビンソニック）処理で融着一体化した。

そして一定の大きさに裁断し、その周縁部を全面的に融
着一体化してワイピングクロスを得た。

このワイピングクロスは嵩高性に富み、柔軟性であって
吸水性、吸油性などの吸液性に優れ、かつ吸液量の大き
いものでろって、毛羽立ち性、自己発塵性の少ない製品
であった。また吸液後のべと付きがなく吸塵、清掃力の
優れたワイピングクロスであった。

比較のために、不織右回を使用せずに、不織布（Ｂ＋）
および（Ｂ２）を組み合わせて目付の近似した積層不織
布とし、上記と同様に加工してワイピングクロスを得た
。このワイピングクロスは嵩高性が低いため吸液量が小
さく、従って清掃用の活性剤液を浸ませて使用する場合
でも短時間で清掃力が低下してしまった。

実施例２ ポリエステルを芯成分、低密度高流動性ポリエチレンを
鞘成分とした像度３デニールの複合繊維を熱バインダー
繊維とし、繊度２デニールのポリビニルアルコール系繊
維を種々の混線率で混繊し、カードを通して平均目付４
５ｒ／ｍ”の繊維ウェブを作り、温度１３０℃の熱風加
熱機で熱処理し、繊維の接触部分を熱バインダー線維で
固定した不織布（Ａｌ）を得た。また、熱処理だけでは
十分な高密度にならない不繊布では熱処理後、直ちにプ
レスロールでプレスして密度を高めた不織布（Ａ２）を
得た。

別に、高密度ポリエチレンに界面活性剤系の親水化剤を
添加し、エクストルーダーで溶融押出し、メルトプロー
ン用グイ温度３５０℃、温度３９０℃の加温高圧空気流
を噴射して紡出し、捕集体に集積して平均目付６２２／
♂の繊維ウェブを作り、カレンダープレス処理して表面
平滑化した不織布（均を得た。この不織布（均の吸水率
は６．１倍であった。

次に、不織布（ＡＩ）あるいは（Ａ２）の両面に不織布
（Ｂ）を積層し、第２図に、示した如く直線状に部分的
に融着−像化し、一定の大きさに裁断し、周縁部を全面
的に融着−像化してワイピングクロスを得た。

このワイピングクロスの熱バインダー繊維の混繊率、不
織右回の見掛は密度とワイピングクロスとしての吸液性
、柔軟性を比較（２て表１に示した。

以下余白 表　　　　　　１ 但し、不織布置の平均目付４４Ｍ／ｒＩ！＊印はプレス
で厚みを減少させた不織布（Ａ２）、評価：◎は非常に
良い、○良い、Δやや悪い、×悪い、すなわち、試料１
．２は嵩高性不織布ではあるが繊維の固定が十分でない
ので破れやすいものである。試料７．９．１０は不織布
の形態は安定しているが緻密化されて、柔軟性、吸液性
の悪いものである。それに対して本発明の不織布は嵩高
性で吸液性、柔軟性に優れたものであった。

実施例３ 不織布置に実施例１で得た不織布（８）を用い、−方の
不織布（均にポリエチレンテレフタレートをメルトブロ
ーン用ダイ温度３１５℃、温度３８０℃の高温高圧空気
流を噴射して紡出し、平均繊維直径が約０．９ミクロン
の繊維の繊維ウェブを得た。

この繊維ウェブには親水性化剤としてエチレンオキサイ
ド付加界面活性剤を処理量を変えて付着させた後、カレ
ンダー処理して繊維の接触部分の少なくとも一部を接着
して安定化した平均目付４１１／♂の不織布（Ｂ）を得
、不織布（８）の両面に積層し、第２図に示した如きワ
イピングクロスを作った。

このワイピングクロスの不織布（Ｂ）の吸水率とワイピ
ングクロスとしての水の拭き取り性（一定の大きさのガ
ラス面に水の膜を形成し、そのガラス面をワイピングク
ロスで一度拭いた後の水の残量の多いものを拭き取り性
が悪いと評価した）を比較した結果、界面活性剤処理の
ないもの（吸水率１．０６倍）、処理量の少ないもの（
吸水率２．１１倍）では水の拭き取り性が悪く、更に３
回拭いたが十分に拭き取れなかった。一方、処理量を増
して吸水率を高めたもの（吸水率３．２７倍および４．
９１倍）では水の拭き取り性が良く、−度でほとんどの
水を吸収した。

また、吸水率の高いワイピングクロスでは吸湿。

湿潤性があり、微粉末メルクでの吸塵性試験でも良好な
吸塵性であるのに対し、吸水率の低いワイピングクロス
では十分に微粉末メルクを吸塵できなかった。

〔発明の効果〕

本発明のワイピングクロスは嵩高性に富み、吸水性、吸
油性に優れ、かつ液の保持率が大きく、形態保持性に優
れ、毛羽立ち性、自己発塵性の少ない製品で、ふき取り
面との接触が滑らかであり、更に湿潤性が長く保持でき
るため、吸塵、清掃力が大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のワイピングクロスの一例の断面構造の
模式図であシ、第２図はワイピングクロスの一実施態様
を示す図であシ、第３図は第２図のワイピングクロスの
断面の一部を示す模式図である。 特許出門式　株式会社　り　ラ　し

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）少なくとも２０重量％の熱バインダー繊維が混繊
   されて、繊維接触部の少なくとも一部が固定されてなる
   見掛け密度０．０６〜０．１５ｇ／ｃｍ＾３の不織布（
   Ａ）の少なくとも一面に、繊維接触部の少なくとも一部
   が接着されてなる微小径繊維不織布であつて、該不織布
   は親水性繊維あるいは親水性処理繊維で構成され、かつ
   該不織布重量の少なくとも３倍の吸水率を有する親水性
   不織布（Ｂ）が積層され、少なくとも一部が一体化され
   た嵩高性に優れたワイピングクロス。