JP2001336053A - 湿潤性不織布 - Google Patents
湿潤性不織布Info
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Abstract
与するのに好適な、液体含浸性に優れるとともにべたつ
き感が少なく、かつ使用時の耐摩耗性、触感、ボリュー
ム感、手持ち感に優れた湿潤性不織布を提供することを
目的とする。 【解決手段】 疎水性合成短繊維(A)を用い、構成繊
維同士が部分的熱圧着部により接合された熱接着不織布
を準備し、親水性短繊維を含有する2枚の繊維ウェブと
の間に挟むように積層し、水流絡合処理などにより三次
元的絡合処理を施して前記熱接着不織布における3g/cm
2荷重時の厚みTAと、得られた複合不織布における3g/
cm2荷重時の厚みTとの厚み比(TA/T)を0.4〜
0.7とし、目的に応じた所望の液体で湿潤させること
により、湿潤性不織布を得る。
Description
家具、自動車などの製品、セラミック製品、プラスチッ
ク製品、金属製品など対物、あるいは皮脂、化粧品、そ
の他の汚れの付着した肌など対人の清掃、拭き取りや、
肌に保湿成分や制汗成分などの機能剤を付与するのに好
適な、液体含浸性に優れるとともにべたつき感が少な
く、かつ使用時の耐摩耗性、触感、ボリューム感、手持
ち感に優れた湿潤性不織布に関する。
おしぼりなどにはレーヨン等の親水性繊維または親水性
繊維と熱接着性複合繊維の混綿からなる繊維ウェブに高
圧水流処理を施した不織布、あるいは前記不織布を機能
的な改善を施した様々な不織布が提案されている。例え
ば、特開平11−49641号公報には、セルロース系
繊維が50重量%以上からなり、平均繊度3デニール以
下、反射率45%以上の水流交絡不織布からなる皮膚洗
浄用シートが提案され、特公平1−44821号公報に
は、ポリプロピレン繊維、レーヨン繊維などの高融点繊
維または軟化溶融しない繊維からなる繊維ウェブの両面
に熱接着性繊維を含有する繊維ウェブを積層し、非圧縮
性流体流噴射により立体的に絡合した後、熱接着性繊維
を軟化溶融させたワイパー用不織布が提案され、特開昭
54−82481号公報には、部分的熱圧着によって結
合された再生セルロース繊維のみからなる不織布に短繊
維ウェブを積層し、水流絡合により一体化した不織布が
提案され、特開平3−227442号公報には、単繊維
直径0.5〜5μmの合成繊維ウェブ層と単繊維直径3
〜30μmのセルロース系繊維ウェブとを積層した湿潤
性不織布が提案され、特開平4−153351号公報、
特開平8−170263号公報、特開平11−1901
5号公報には、スパンボンド不織布を基材とし、短繊維
ウェブを積層した不織布、清拭材用不織布が提案されて
いる。
点が挙げられる。例えば、特開平11−49641号公
報では、セルロース系繊維が50重量%、好ましくは7
0重量%以上含有するため、湿潤時にへたりボリューム
感がないだけでなく、含浸させた液体が不織布全面を湿
らせることとなり、べたつき感があり、拭き取り後も液
体が肌に必要以上に残存し、使用者が不快感を与える。
特公平1−44821号公報では、不織布表面が熱接着
性繊維で覆われるため、触感が硬く、中間層にレーヨン
繊維ウェブを採用してもへたりが大きく、ボリューム感
のある不織布が得られない。特開昭54−82481号
公報においても、上記同様、中間層の再生セルロース繊
維不織布の乾燥時および湿潤時のへたりが大きく、ボリ
ューム感のある不織布が得られない。特開平3−227
442号公報では、表裏で水分の含浸率が異なるため、
取り扱い性が悪いだけでなく、単繊維直径0.5〜5μ
mの合成繊維ウェブ層としてメルトブロー法、フラッシ
ュ紡糸法から得られた不織布を採用しているため、厚み
が薄く、不織布自体にコシがないため、ボリューム感の
あり、手持ち感のある湿潤性不織布が得られない。特開
平4−153351号公報、特開平8−170263号
公報、特開平11−19015号公報においても、基材
としてスパンボンド不織布を採用しているため、積層不
織布として厚みが薄く、ボリューム感、保液性に優れた
清拭材用不織布が得られないのが実情である。本発明は
かかる実情を鑑みてなされたものであり、液体含浸性に
優れるとともにべたつき感が少なく、かつ使用時の耐摩
耗性、触感、ボリューム感、手持ち感に優れた湿潤性不
織布を提供することを目的とする。
め、繊維長が25〜100mmの疎水性合成短繊維(A)
を50mass%以上含有し、構成繊維同士が部分的熱圧着
部により接合された熱接着不織布の両面に、親水性短繊
維を40mass%以上含有してなる繊維ウェブが積層さ
れ、絡合されてなる複合不織布であって、前記熱接着不
織布における3g/cm 2荷重時の厚みTAと複合不織布にお
ける3g/cm2荷重時の厚みTとの厚み比(TA/T)を
0.4〜0.7とすることにより、液体含浸性に優れる
とともにべたつき感が少なく、かつ使用時の耐摩耗性、
触感、ボリューム感、手持ち感に優れた湿潤性不織布が
得られることが判り、本発明に至った。
は、0.3〜0.8mmであることが望ましい。
(A)は、繊度0.8〜7dtexであることが望ましい。
短繊維を60〜90mass%、疎水性合成短繊維(B)を
40〜10mass%からなることが望ましい。また、疎水
性合成短繊維(B)は、熱接着性繊維であることが望ま
しい。以下、本発明の内容を具体的に説明する。
繊維(A)としては、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレートなどのポリエステル系繊維、
ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド系繊維、ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどからなるポリオレフィ
ン系繊維、あるいはそれらの樹脂を2成分以上組み合わ
せた複合繊維など、加熱により熱接着性を有する合成短
繊維が1種類、または2種類以上用いられる。その繊維
断面の形態も特に限定されず、円形、異形、中空などい
ずれであってもよい。特に、低温で接着性を有する繊
維、例えば、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、
共重合ポリエステル繊維、ポリエチレン/ポリプロピレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体/ポリプロピレン、
ポリエチレン/ポリエステル、共重合ポリエステル/ポ
リエチレンテレフタレートの組み合わせからなる鞘芯
型、偏芯鞘芯型、並列型、分割型の繊維断面からなる複
合繊維が取り扱い性、不織布の強力、嵩高性の点で優
れ、好ましい。
25〜100mmの範囲とする。繊維長が25mm未満であ
ると、複合不織布として適度なコシがなく、繊維長が1
00mmを超えると、コシのある引張強力の大きい不織布
となるが、ボリューム感に劣るだけでなく、柔軟性にも
劣るからである。より好ましくは、40〜70mmであ
る。
8個/25mm以上有することが好ましい。より好ましくは
10〜18個/25mmである。捲縮数が8個/25mm未満であ
ると、不織布のボリューム感が得られず、あまり大きす
ぎると、不織布加工時に収縮を伴い、表面に凹凸が生じ
て所望の厚み比を得るのが困難となるからである。捲縮
の形態は、二次元的な機械捲縮、三次元的な立体捲縮、
その中間的な自然捲縮のいずれであってもよい。例え
ば、三次元的な立体捲縮やその中間的な自然捲縮を得る
のであれば、熱収縮率の異なる成分を偏心鞘芯型あるい
は並列型に配置した複合繊維を用いるとよく、不織布の
寸法安定性を得るのであれば、同心円鞘芯型複合繊維に
二次元的な機械捲縮を付与したものが好ましい。
途に応じて適宜設定すればよいが、繊維ウェブとの絡合
性を考慮すると、0.8〜7dtexであることが好まし
い。より好ましくは、1.5〜4dtexである。繊度が
0.8dtex未満であると、熱接着不織布自体が緻密にな
りすぎて、繊維ウェブとの絡合性に劣るだけでなく、適
度にコシがあり、ボリューム感のある湿潤性不織布が得
られず、繊度が7dtexを超えると、柔軟性に劣るからで
ある。
疎水性合成短繊維(A)の含有率は、50mass%以上で
ある。より好ましくは、80mass%以上、特には100
mass%である。含有率が50mass%未満であると、不織
布の引張強力が劣るだけでなく、コシがなく、手持ち感
のある湿潤性不織布が得られないからである。疎水性合
成短繊維(A)が上記範囲を満たすのであれば、他の繊
維、例えば、パルプ、コットン、シルク、ウールなどの
天然繊維、レーヨン、キュプラ、テンセルなどの再生繊
維、アクリル系繊維などを含有させてもよい。
必要に応じて他の繊維と混合されて、カード機など公知
の繊維ウェブ形成装置を用いて繊維ウェブとなし、構成
繊維同士が部分的熱圧着部により接合されて熱接着不織
布となす。本発明の繊維ウェブとしては、パラレルカー
ドウェブ、セミランダムカードウェブ、ランダムカード
ウェブ、クロスレイウェブなどのカードウェブで構成さ
れるのが好ましい。また、部分的熱圧着部は、熱ロール
あるいは超音波、高周波処理を用い、所定の凹凸部を繊
維集合体に押圧することにより得ることができる。その
熱圧着面積率は、10〜30%であり、熱圧着面積は、
0.2〜3mm2であることが好ましい。さらに、本発明
においては、熱圧着部以外の非熱圧着部の構成繊維同士
が熱接着されていない方が上下層に配設される繊維ウェ
ブとの絡合性に優れるからである。非熱圧着部の構成繊
維同士を熱接着させないようにするには、熱圧着温度を
疎水性合成短繊維の融点より5℃以上低い温度とし、熱
圧着線圧を300〜1000N/cmの範囲で処理するとよ
い。
TAは、0.3〜0.8mmであることが好ましい。より
好ましくは、0.35〜0.6mmである。厚みTAが
0.3mm未満であると、コシがなく、ボリューム感に劣
り、0.8mmを超えると、嵩高すぎて湿潤性不織布とし
たときの取り扱い性に劣るだけでなく、含浸された液体
が手などの押圧によって必要以上に液体が浸出してしま
うからである。また、熱接着性不織布の目付は、20〜
70g/m2であることが好ましい。目付が20g/m2未満で
あると、手持ち感に劣り、70g/m2を超えると、湿潤性
不織布としたときの取り扱い性に劣るだけでなく、コス
ト高となるからである。
る繊維ウェブに用いられる親水性短繊維としては、パル
プ、コットン、シルク、ウールなどの天然繊維、レーヨ
ン、キュプラ、テンセルなどの再生繊維などが1種類、
または2種類以上用いられる。なかでも、レーヨン繊維
が取り扱い性、汎用性の観点から好ましく用いられる。
その繊度は、3dtex以下であることが不織布にしたとき
の触感が柔らかく、保液性に優れる点で好ましい。
有率は、40mass%以上である。より好ましくは、60
〜90mass%である。親水性短繊維の含有率が40mass
%未満であると、湿潤性不織布にしたときの液体含浸性
に劣るからである。上記範囲内であれば、繊維ウェブに
親水性短繊維以外に疎水性合成短繊維(B)を60mass
%を超えない範囲で含有させてもよい。より好ましい疎
水性合成短繊維(B)の含有率は、40〜10mass%で
ある。疎水性合成短繊維(B)としては、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポ
リエステル系繊維、ナイロン6、ナイロン66などのポ
リアミド系繊維、ポリエチレン、ポリプロピレンなどか
らなるポリオレフィン系繊維、あるいはそれらの樹脂を
2成分以上組み合わせた複合繊維などの合成短繊維が1
種類、または2種類以上用いられ、もちろん前記疎水性
合成短繊維(A)と同じ繊維を採用しても何ら差し支え
ない。その繊維断面の形態も特に限定されず、円形、異
形、中空などいずれであってもよい。例えば、繊維ウェ
ブにボリューム感を得るには、ポリエステル系繊維を用
いるとよく、繊維ウェブの毛羽立ちを抑制するのであれ
ば、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、共重合ポ
リエステル繊維、ポリエチレン/ポリプロピレン、エチ
レン−プロピレン共重合体/ポリプロピレン、ポリエチ
レン/ポリエステル、共重合ポリエステル/ポリエチレ
ンテレフタレートの組み合わせからなる鞘芯型、偏芯鞘
芯型、並列型、分割型の繊維断面からなる熱接着性繊維
を熱接着させるとよい。また、拭き取り材として用いる
場合であれば、分割型複合繊維、例えば、ポリエチレン
/ポリプロピレン、ポリプロピレン/ポリエステル、エ
チレン−プロピレン共重合体/ポリエステル、ポリエチ
レン/ポリエステル、ポリアミド/ポリエステルなどの
組み合わせのものを用いるとよい。
短繊維(B)の繊維長は、25〜100mmであることが
好ましい。より好ましくは、40〜70mmである。繊維
長が25mm未満であると、三次元的な絡合性に劣るだけ
でなく、所望の引張強さが得られず、繊維長が100mm
を超えると、触感が硬くなるだけでなく、三次元的な絡
合性に劣り、ボリューム感に劣るからである。繊維ウェ
ブの形態としては、パラレルカードウェブ、セミランダ
ムカードウェブ、ランダムカードウェブ、クロスレイウ
ェブなどのカードウェブで構成されるのが好ましい。
維ウェブが積層され、公知の絡合方法により絡合一体化
され複合不織布となす。本発明においては、特に水流絡
合処理により一体化すると、柔軟で、触感に優れた湿潤
性不織布を得ることができる。得られた複合不織布にお
いて、熱接着不織布における3g/cm2荷重時の厚みTAと
複合不織布における3g/cm2荷重時の厚みTとの厚み比
(TA/T)は、0.4〜0.7となるように調整され
る。より好ましい厚み比は、0.45〜0.6である。
厚み比が0.4未満であると、適度なコシ、ボリューム
感の点で劣り、手持ち感が得られず、厚み比が0.7を
超えると、熱接着性不織布部分に含浸された液体が手な
どの押圧によって必要以上に液体が浸出してしまうから
である。また、複合不織布における3g/cm2荷重時の厚
みTは、0.7〜1.2mmであることが好ましい。厚み
Tが0.7mm未満であると、ボリューム感、手持ち感で
劣り、厚みTが1.2mmを超えると、嵩高すぎて湿潤性
不織布としたときの取り扱い性に劣るからである。
0g/m2であることが好ましい。目付が40g/m2未満であ
ると、厚みが薄くなり過ぎ、引張強さも劣り、手持ち感
が得られないばかりか地合も悪くなり、130g/m2を超
えると、湿潤性不織布としたとき使用者の取り扱い性が
悪く、コスト高となるからである。
ついて説明する。まず、上記で説明した熱接着不織布を
準備し、親水性短繊維を含有する2枚の繊維ウェブとの
間に挟まれるように積層される。次いで、ニードルパン
チ装置、水流絡合装置などの公知の三次元的絡合処理装
置により、三次元的に絡合される。例えば、水流絡合処
理を用いた場合、その条件は、所望の厚み比となるよう
に、水圧や水流絡合後のロール加圧処理などにより調整
すればよい。例えば、孔径0.05〜0.5mmのオリフ
ィスが0.5〜1.5mmの間隔で設けられたノズルか
ら、水圧4〜15MPaの柱状水流を不織布の表裏面側か
らそれぞれ1〜4回ずつ噴射するとよい。水流絡合処理
後は、水分を除去するために乾燥させる。このとき、繊
維ウェブに前記疎水性合成短繊維(B)として熱接着性
繊維を用いた場合、乾燥後または乾燥と同時に熱接着性
繊維が溶融する温度で熱処理を行うとよい。
目的に応じて、水、エチレングリコール、プロピレング
リコールなどの湿潤剤、アルコール類、抗菌剤、防かび
剤、香料など薬剤等の所望の液体を公知の方法によって
付与させるとよい。液体の保液率としても、その目的に
応じて適宜設定すればよいが、不織布質量に対して通常
100〜300mass%で湿潤させるとよい。
る。なお、得られた不織布の厚みは、以下の方法で測定
した。
GAUGE モデル CR-60A (株)大栄科学精器製作所
製)を用い、試料1cm2あたり3gの荷重を加えた状態
で測定した。
て、繊度2.2dtex、繊維長51mm、捲縮数12個/25m
mのポリプロピレン繊維(ファイバービジョン社製、T
−192)を用い、セミランダムカードウェブを作製
し、エンボス温度147℃、エンボス面積0.79m
m2、エンボス面積率19.7%の円形エンボス柄からな
る目付約30g/m 2、厚み0.44mmの熱接着不織布を作
製した。このとき、非エンボス部分の構成繊維は熱接着
されていなかった。
ex、繊維長40mmのレーヨン繊維(ダイワボウレーヨン
(株)製)70mass%と、疎水性合成短繊維(B)とし
て、繊度1.5dtex、繊維長44mmのポリエステル繊維
(東洋紡績(株)製)30mass%とを混綿し、2台のセ
ミランダムカード機を用いてそれぞれ目付約20g/m2の
繊維ウェブを作製した。そして、2台のセミランダムカ
ード機の出口の間に熱接着性不織布を挿入し、積層した
後、水流絡合処理装置を用い、孔径0.1mmのオリフィ
スが0.6mm間隔で設けられているノズルから繊維ウェ
ブの表面側に水圧2MPa、6MPa、8MPaの柱状水流をそ
れぞれ1回ずつ、裏側から水圧8MPa、5MPaをそれぞれ
1回ずつ噴射し、繊維ウェブの構成繊維を絡合させると
ともに熱接着不織布とも絡合一体化させ、熱風貫通型乾
燥機を用いて140℃で乾燥することにより、目付約7
0g/m2の複合不織布を得た。
て、実施例1のポリエステル繊維を15mass%、鞘成分
を高密度ポリエチレンとし、芯成分をポリプロピレンと
した繊度2.2dtex、繊維長51mmの鞘芯型熱接着性複
合繊維(大和紡績(株)製、NBF(H))を15mass
%とした以外は、実施例1と同様の方法で複合不織布を
得た。
プロピレン繊維からなる目付約30g/m2のセミランダム
カードウェブを用いた以外は、実施例1と同様の方法で
複合不織布を得た。
プロピレン繊維からなる目付約15g/m2、厚み0.18
mmのスパンボンド不織布(出光石油化学(株)製、スト
ラティック)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で
複合不織布を得た。
例2の鞘芯型熱接着性複合繊維からなり、熱風貫通加工
機を用い、133℃で熱処理を施した目付約30g/m2、
厚み1.4mmのエアースルー不織布を用いた以外は、実
施例1と同様の方法で複合不織布を得た。
の不織布に不織布質量に対して水を200mass%含浸さ
せた湿潤シートを下記の項目により評価した。
きの触感をモニター10名によって評価した。 ○:手持ち感があり、柔らかい。 △:柔らかいが手持ち感がない。 ×:硬い。
cm×CD方向30cmに切断し、シートを4つ折りにし
て、肌を1拭きしたときの肌への液残りの量を観察し
た。 ○:適度な液体残存量である。 △:液体残存量が少ない。 ×:液体残存量が多過ぎる。 上記実施例1〜2および比較例1〜3の物性を表1に示
す。
〜100mmの疎水性合成短繊維(A)を含有し、構成繊
維同士を部分的熱圧着部により接合させた熱接着不織布
の両面に、親水性短繊維を含有してなる繊維ウェブを積
層し、絡合した複合不織布からなり、熱接着不織布の厚
みと複合不織布の厚みとの厚み比を所望の範囲とするこ
とにより、液体含浸性に優れるとともにべたつき感が少
なく、かつ使用時の耐摩耗性、触感、ボリューム感、手
持ち感に優れた湿潤性不織布を得ることができる。本発
明の湿潤性不織布は、眼鏡、OA機器、家具、自動車な
どの製品、セラミック製品、プラスチック製品、金属製
品など対物、あるいは皮脂、化粧品、その他の汚れの付
着した肌など対人の清掃、拭き取りや、肌に保湿成分や
制汗成分などの機能剤を付与するのに好適である。
Claims (5)
- 【請求項1】 繊維長が25〜100mmの疎水性合成短
繊維(A)を50mass%以上含有し、構成繊維同士が部
分的熱圧着部により接合された熱接着不織布の両面に、
親水性短繊維を40mass%以上含有してなる繊維ウェブ
が積層され、絡合されてなる複合不織布であって、前記
熱接着不織布における3g/cm2荷重時の厚みTAと複合不
織布における3g/cm2荷重時の厚みTとの厚み比(TA/
T)が0.4〜0.7の範囲であることを特徴とする湿
潤性不織布。 - 【請求項2】 厚みTAが0.3〜0.8mmであること
を特徴とする請求項1記載の湿潤性不織布。 - 【請求項3】 疎水性合成短繊維(A)が繊度0.8〜
7dtexであることを特徴とする請求項1または2に記載
の湿潤性不織布。 - 【請求項4】 繊維ウェブが親水性短繊維を60〜90
mass%、疎水性合成短繊維(B)を40〜10mass%か
らなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
の湿潤性不織布。 - 【請求項5】 疎水性合成短繊維(B)が熱接着性繊維
であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
の湿潤性不織布。
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---|---|---|---|
JP2000158371A JP3699332B2 (ja) | 2000-05-29 | 2000-05-29 | 湿潤シート |
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---|---|---|---|
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JP2001336053A true JP2001336053A (ja) | 2001-12-07 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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