JP3668184B2 - 皮膚湿潤シートおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水分、薬液、化粧料などの液体を含浸させて用いる湿潤性不織布に関するものであって、さらに詳しくは、人体などの皮膚を保湿成分、制汗成分、クレンジング成分、洗浄成分などの機能剤で湿潤したり、洗浄したりするのに好適な皮膚湿潤シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からウェットティッシュや使い捨ておしぼり、あるいは化粧用シートなどには、レーヨンやコットンなどの吸水性繊維ウェブや吸水性繊維と熱接着性複合繊維とを混綿した繊維ウェブに、高圧水流処理を施した水流交絡不織布、あるいは機能的な改善を施した様々な不織布が提案されている。例えば、単層不織布として特開平11−49641号公報には、セルロース系繊維が50重量%以上からなり、平均繊度3デニール以下、反射率45%以上の水流交絡不織布からなる皮膚洗浄用シートが提案されている。
【0003】
一方、積層不織布としては、ワイパー用途において特開平3−227442号公報には、単繊維直径0.5〜5μmの合成繊維ウェブ層と単繊維直径3〜30μmのセルロース系繊維ウェブとを積層した湿潤性不織布が提案されている。特開平11−19015号公報には、スパンボンド不織布を基材とし、短繊維ウェブを積層し、不織布表面に弧状ループを設けた清拭材用不織布が提案されている。さらに、実開昭64−6739号公報には、疎水性繊維からなり、厚みが2〜5mmの熱融着不織布からなる化粧水吸蔵層の少なくとも片面に、親水性繊維主体層とした表面層を配置し、高圧流体により一体化させた化粧用シートが提案されている。
【0004】
また、包装材、カバー用素材に好適な積層不織布として、特開平4−153351号公報には、スパンボンド不織布を基材とし、セルロース系短繊維ウェブを積層した不織布が提案されている。さらに、適度な通気性と耐水性を有する医療用に好適な積層不織布として、特開平8−170263号公報には、スパンボンド不織布の片面に親水性繊維を含む短繊維ウェブを積層した不織布が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記不織布は、以下の問題点が挙げられる。例えば、レーヨンやコットンなどの吸水性繊維ウェブや、吸水性繊維と熱接着性複合繊維とを混綿した繊維ウェブに高圧水流処理を施した水流交絡不織布、あるいは特開平11−49641号公報などの単層不織布では、湿潤時に不織布自体がへたり、人体の皮膚を拭き取ったりする際の操作性に劣るだけでなく、湿潤強力も弱く寸法安定性に劣るため、容器に収納するために小さく折り畳まれた湿潤不織布を広げる際に、うまく広げることができず、広げているうちに不織布が伸びてしまったりして、本来の不織布形態で使用することができず、湿潤不織布としての機能を十分に発揮することができない。上記傾向は、含浸させる液体の量が多ければ多いほど、また液体の粘度が高粘度になればなるほど強くなる。
【0006】
特開平3−227442号公報では、単繊維直径0.5〜5μmの合成繊維ウェブ層としてメルトブロー法、フラッシュ紡糸法などから得られた不織布を採用しているため、不織布自体が緻密な構造すぎて、セルロース系繊維との交絡性に劣り、使用時に毛羽立ちなど生じる恐れがある。さらに、単繊維直径0.5〜5μmの合成繊維ウェブ層では、不織布自体にコシがなく、セルロース系繊維ウェブが湿潤時に強力低下するのを補強することができず、取り扱い時の変形等を引き起こしてしまう。特開平11−19015号公報では、不織布表面に弧状ループを設けるために、交絡性のよいレーヨン短繊維等の吸水性繊維ではなく、交絡性の悪いポリエステル繊維を積極的に用いているため、液体含浸性に劣る。実開昭64−6739号公報では、疎水性繊維からなり、厚みが2〜5mmの熱融着不織布を採用しているため、不織布自体の反発性が大きく、人体の凹凸に対する密着性や、湿潤不織布を皮膚に貼り付けたり、拭き取ったりする際の取り扱い性に劣る。さらに、表面層も繊度1〜5デニールのレーヨン繊維を用いているため、皮膚への密着性にも劣り、液体を皮膚に効率よく移行させること(液体移行性)ができない。
【0007】
また、特開平4−153351号公報および特開平8−170263号公報では、水分、薬液、化粧料などの液体を含浸させて用いる湿潤性不織布としての検討がなされていない。
したがって、前記不織布では、液体含浸性に優れ、不織布表面の触感が柔軟であるとともに、液体を含浸させて湿潤状態とした時の不織布のへたりを抑制し、容器からの取り出し性、取り出した後折り畳まれた不織布を広げるとき不織布開布性といった取り扱い性に優れ、皮膚貼付性、皮膚拭き取り性、皮膚への液体移行性といった皮膚への密着性に優れた湿潤性不織布および皮膚湿潤シートが得られていないのが実情である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、部分的熱圧着部により接合された熱接着不織布と、所望の繊度からなる吸水性短繊維を含有する繊維ウェブとを積層し、交絡させた複合不織布とすることにより、液体含浸性に優れ、不織布表面の触感が柔軟であり、湿潤時の取り扱い性に優れ、皮膚への密着性に優れた湿潤性不織布を得ることを見い出し、本発明に至った。すなわち、本発明の皮膚湿潤シートは、熱接着性繊維を含有し、構成繊維同士が部分的熱圧着部により接合された熱接着不織布の少なくとも片面に、繊度3.5dtex以下の吸水性短繊維を90mass%以上含有してなる繊維ウェブが積層され、交絡されてなる複合不織布であって、前記吸水性短繊維は、公定水分率が8%以上である天然繊維及び再生繊維から選ばれる1種類または2種類以上の繊維であり、前記複合不織布は、前記吸水性短繊維のうち繊度が1dtex以下の吸水性短繊維を繊維ウェブ中に20mass%以上含有してなる湿潤性不織布であり、前記湿潤性不織布に液体が含浸されてなることを構成とする。
【0009】
前記繊維ウェブにおいて、繊度が0.5dtex以上、1dtex以下の範囲からなる吸水性短繊維(以下、吸水性短繊維(F)という)を20mass%以上、80mass%以下の範囲で含有させ、繊度が1dtexを超え、3.5dtex以下の範囲からなる吸水性短繊維(以下、吸水性短繊維(R)という)を20mass%以上、80mass%以下の範囲で含有させると、吸水性短繊維(R)により不織布表面に適度なコシを与えるとともに、吸水性短繊維(F)により触感の柔軟性、液体含浸性、および皮膚への密着性を付与することができ、好ましい。
【0010】
前記吸水性短繊維における公定水分率が8%以上であると、液体含浸量を不織布質量に対して約600mass%以上含浸させることが可能であり、液体の粘度が高粘度であっても含浸性に優れ、好ましい。
【0011】
前記熱接着性繊維は、繊度1dtex以上、5dtex以下の範囲からなる疎水性合成繊維であり、熱接着不織布中に50mass%以上含有していると、湿潤時での繊維強度の低下も少なく、不織布強力が大きく、湿潤時の不織布のへたりを抑制することができ、取り扱い性に優れるだけでなく、前記吸水性短繊維との交絡性にも優れ、好ましい。また、熱接着性繊維は、繊維長25mm以上、100mm以下の範囲からなる疎水性合成短繊維であると、長繊維に比べ適度な嵩高感があり、吸水性短繊維との交絡性にも優れ、好ましい。
【0012】
本発明の皮膚湿潤シートは、熱接着性繊維を含有し、構成繊維同士が部分的熱圧着部により接合された熱接着不織布を準備し、前記熱接着不織布の少なくとも片面に、公定水分率が8%以上である天然繊維及び再生繊維から選ばれる1種類または2種類以上の吸水性短繊維であり、繊度3.5dtex以下の吸水性短繊維を90mass%以上含有し、前記吸水性短繊維のうち繊度が1dtex以下の吸水性短繊維を20mass%以上含有してなる繊維ウェブを積層し、繊維ウェブ面側から水流を噴射し、繊維同士を交絡させた後、熱接着性繊維が溶融する温度より低い温度で乾燥して湿潤性不織布を作製し、前記湿潤性不織布に液体を含浸させることにより製造することができる。
【0013】
前記熱接着不織布において、目付が15g/m2以上、70g/m2以下の範囲であり、2.94cN/cm2荷重での厚みが0.8mm以下であり、不織布の縦方向および横方向の引張強力(JIS−L−1096に準ずる)のうち、値の小さい方向における引張強力が10N/5cm以上の範囲である不織布を用いると、湿潤時の容器取り出し性、不織布開布性といった取り扱い性に優れる湿潤性不織布が得られ、好ましい。
【0014】
前記湿潤性不織布に水分、薬液、化粧料などの液体が含浸されてなる皮膚湿潤シートは、触感が柔軟であり、取り扱い性に優れるとともに皮膚への密着性に優れており、対人用ワイパーなどに好適である。
以下、本発明の内容を具体的に説明する。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる熱接着性繊維としては、構成繊維同士が部分的熱圧着部を形成可能な熱可塑性繊維であれば特に限定はされない。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系繊維、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド系繊維、ポリエチレン、ポリプロピレンなどからなるポリオレフィン系繊維、あるいは上記樹脂を2成分以上組み合わせた複合繊維など、加熱により熱接着性を有する合成短繊維が1種類、または2種類以上用いられる。その繊維断面の形態も特に限定されず、円形、異形、中空などいずれであってもよい。特に、低温で接着性を有する繊維、例えば、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、共重合ポリエステル繊維などの単一繊維、ポリエチレン/ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体/ポリプロピレン、ポリエチレン/ポリエステル、共重合ポリエステル/ポリエチレンテレフタレートの組み合わせからなる鞘芯型、偏芯鞘芯型、並列型、分割型の繊維断面からなる複合繊維が取り扱い性、不織布の強力、嵩高性の点で優れ、好ましい。
【0016】
前記熱接着性繊維の繊度は、不織布強力や後述する吸水性繊維ウェブとの交絡性を考慮すると、1dtex以上、5dtex以下の範囲であることが好ましい。より好ましい繊度の下限は、1.5dtex以上である。より好ましい繊度の上限は、3dtex以下である。繊度が1dtex未満であると、熱接着不織布自体が緻密になりすぎて、繊維ウェブとの交絡性に劣るだけでなく、不織布自体がへたり易く、コシがなくなる傾向にある。繊度が5dtexを超えると、複合不織布自体が硬くなって反発性が増し、皮膚への密着性に劣る恐れがある。
【0017】
前記熱接着性繊維の熱接着不織布に占める含有率は、50mass%以上であることが好ましい。より好ましくは、70mass%以上である。熱接着性繊維の含有率が50mass%未満であると、不織布の引張強力が低下する傾向にあり、容器取り出し性や不織布開布性など取り扱い性に劣る恐れがある。熱接着性繊維が上記範囲を満たすのであれば、他の繊維、例えば、パルプ、コットン、シルク、ウールなどの天然繊維、レーヨン、キュプラ、溶剤系レーヨンなどの再生繊維、アクリル系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊維などを含有させてもよい。
【0018】
そして、前記熱接着性繊維は、必要に応じて他の繊維と混合して、パラレルカードウェブ、セミランダムカードウェブ、ランダムカードウェブ、クロスレイウェブ、クリスクロスウェブなどのカードウェブ、エアレイウェブ、スパンボンドウェブなどの繊維ウェブとなし、構成繊維同士が部分的熱圧着部により接合されて熱接着不織布となす。繊維ウェブとしては、適度な嵩高感と、吸水性繊維ウェブとの交絡性から考慮すると、カードウェブを用いることが好ましい。カードウェブとして用いる場合、熱接着不織布を構成する繊維の繊維長は、25mm以上、100mm以下の範囲であることが好ましい。より好ましい繊維長の下限は30mm以上である。より好ましい繊維長の上限は、65mm以下である。繊維長が25mm未満であると、カード工程性に劣るだけでなく、複合不織布として適度なコシが得られず、繊維長が100mmを超えると、コシのある引張強力の大きい不織布となるが、複合不織布自体の柔軟性が阻害される恐れがある。
【0019】
本発明の熱接着不織布は、部分的熱圧着部により結合される。部分的熱圧着部を有する不織布の方が繊維の交点が全面に接着されたエアースルー不織布に比べ、不織布の厚みを抑えることができるとともに、不織布の反発性抑えることができるので、人体の凹凸に密着し易い傾向にある。部分的熱圧着部は、熱ロールあるいは超音波、高周波処理を用い、所定の形状の熱圧着部を繊維集合体に押圧することにより得ることができる。熱圧着部の形状としては、特に限定はされず、円形、楕円形、菱形、十字形、長方形、正方形などの独立型、格子状、線状などの連続型のいずれであってもよい。
【0020】
前記熱圧着部が不織布表面に占める割合(以下、熱圧着面積率という)は、8%以上、25%以下の範囲であることが好ましい。熱圧着面積率が8%未満であると、熱圧着部が少なくなり、十分な不織布強力が得られない。熱圧着面積率が25%を超えると、熱圧着部が不織布表面に占める割合が大きくなり、後述する水流交絡処理時の水流が貫通し難くなり、吸水性短繊維を含有する繊維ウェブと交絡し難いだけでなく、不織布表面の地合いが乱れる恐れがある。また、個々の熱圧着部の面積(以下、熱圧着面積という)は、0.2mm2以上、3mm2以下の範囲であることが好ましい。熱圧着面積が0.2mm2未満であると、十分な不織布強力が得られない。熱圧着面積が3mm2を超えると、熱圧着部と繊維ウェブとが交絡し難いため、交絡不良となるだけでなく、不織布間が剥離する恐れがある。
【0021】
また、熱圧着部以外の非熱圧着部の構成繊維同士は熱接着されていてもよいし、熱接着されていなくてもよく、得ようとする湿潤性不織布の物性を考慮して、適宜設定するとよい。例えば、複合不織布の取り扱い性を重視するのであれば、非熱圧着部の構成繊維を熱接着させて熱接着不織布の不織布強力を大きくするとよい。複合不織布の人体の凹凸に対する密着性を重視するのであれば、非熱圧着部の構成繊維を熱接着させない方向で熱圧着加工するとよい。熱圧着温度は、熱接着性繊維が溶融する温度より30℃低い温度以上、熱接着性繊維が溶融する温度より10℃高い温度以下の範囲で処理するとよい。また、熱圧着処理における線圧は300N/cm以上、1000N/cm以下の範囲で処理することが好ましい。繊圧が300N/cm未満であると、熱が十分に伝わらず、不織布強力が低下する恐れがあり、繊圧が1000N/cmを超えると、熱圧着部に裂け(ピンホール)などの物理的劣化を引き起こし、不織布強力が低下する恐れがあるだけでなく、熱圧着部が硬くなり、複合不織布の触感が硬くなる恐れがある。
【0022】
前記熱接着不織布の2.94cN/cm2荷重時の厚みは、0.8mm以下であることが好ましい。より好ましい厚みの下限は、0.1mm以上である。さらに好ましい厚みの下限は、0.2mm以上である。より好ましい厚みの上限は、0.6mm以下である。さらに好ましい厚みの上限は、0.4mm以下である。厚みがあまりに小さいと、湿潤時の不織布のへたりを抑制することができず、不織布強力が低くなる恐れがある。厚みが0.8mmを超えると、不織布自体の反発性が大きくなり、皮膚貼付性、皮膚拭き取り性、皮膚への液体移行性といった皮膚への密着性に劣る恐れがある。
【0023】
前記熱接着性不織布の目付は、15g/m2以上、70g/m2以下であることが好ましい。より好ましい目付の下限は、20g/m2以上である。より好ましい目付の上限は、40g/m2以下である。目付が15g/m2未満であると、湿潤時の不織布のへたりを抑制することができず、不織布強力が低くなる恐れがある。目付が70g/m2を超えると、不織布自体の反発性が大きく、皮膚貼付性、皮膚拭き取り性、皮膚への液体移行性といった皮膚への密着性に劣る恐れがあるだけでなく、コスト高となるからである。
【0024】
前記熱接着不織布の縦方向および横方向の引張強力(JIS−L−1096に準ずる)のうち値の小さい方向における引張強力が10N/5cm以上であることが好ましい。より好ましい引張強力の下限は、15N/5cm以上である。より好ましい引張強力の上限は、120N/5cm以下である。引張強力が10N/5cm未満であると、湿潤後の取り扱い時に伸びたり、破断したりする恐れがある。引張強力があまりに大きいと、複合不織布自体も硬くなり、人体の凹凸に密着し難くなる恐れがある。
【0025】
次に、前記熱接着不織布の少なくとも片面に積層される繊維ウェブに用いられる吸水性短繊維としては、水分、薬液、化粧料などの液体を含浸可能な繊維であれば特に限定されない。例えば、パルプ、コットン、シルク、ウール、麻などの天然繊維、レーヨン、キュプラ、溶剤系レーヨンなどの再生繊維など公定水分率が8%以上の吸水性短繊維を1種類、または2種類以上用いることが好ましい。
【0026】
前記吸水性短繊維としては、繊度3.5dtex以下のものが用いられ、繊維ウェブ中に90mass%以上含有し、吸水性短繊維のうち繊度が1dtex以下の吸水性短繊維(以下、吸水性短繊維(F)という)を繊維ウェブ中に20mass%以上含有する構成を採る。より好ましい構成としては、繊度が0.5dtex以上、1dtex以下の範囲からなる吸水性短繊維(F)を20mass%以上、80mass%以下の範囲で含有し、繊度が1dtexを超え、3.5dtex以下の範囲からなる吸水性短繊維(以下、吸水性短繊維(R)という)を20mass%以上、80mass%以下の範囲で含有するものである。さらに好ましくは、吸水性短繊維(F)を30mass%以上、70mass%以下の範囲で含有し、繊度が1.5dtexを超え、2.5dtex以下の範囲からなる吸水性短繊維(R)を30mass%以上、70mass%以下の範囲で含有するものである。繊維ウェブにおける吸水性短繊維の含有量が90mass%未満であると、含浸した液体の不織布表面に占める割合が少なくなり、効率的に皮膚に液体を移行させることができない。より好ましくは、繊維ウェブを吸水性短繊維のみ(100mass%)で形成することである。なお上記範囲内であれば、繊維ウェブに吸水性短繊維以外の繊維、例えば疎水性合成短繊維を10mass%を超えない範囲で含有させてもよい。
【0027】
前記吸水性短繊維の繊度が3.5dtexを超えると、皮膚に接触したときの触感が硬くなる傾向にあり、皮膚に対してチクチク感が生じて、不快感を与える。そして、繊度1dtex以下の吸水性短繊維(F)を所望量含有させないと、吸水性短繊維と皮膚との接触面積が少なく、皮膚への密着性に劣り、液体を皮膚に効率的に移行させることができない。ただし、繊度1dtex以下の吸水性短繊維(F)は、極細繊維であるためカードの通過性が良好とはいえず、繊維ウェブの地合いを乱す恐れがある。繊度が0.5dtex未満となるとその傾向は顕著となる。吸水性短繊維(F)と吸水性短繊維(R)とを混綿させると、カードの通過性を著しく改善することができ、繊維ウェブの地合いの乱れを抑えることができ、好ましい。さらに、吸水性短繊維(F)だけでは、湿潤時に繊維強度が低下して不織布表面にコシがなくなったり、へたりを生じる恐れがあるが、繊度が大きい分湿潤時の繊維強度が大きい吸水性短繊維(R)を混綿することにより、不織布表面に適度なコシを与えることができ、耐摩耗性にも優れ、好ましい。
【0028】
前記吸水性短繊維(F)と前記吸水性短繊維(R)との繊度差は0.5dtex以上であることが好ましい。繊度差を0.5dtex以上とすることにより、湿潤時の繊維強度低下に伴う耐摩耗性の低下、へたりによる取り扱い性の低下を抑えることができる。また、カードの通過性においても、繊維同士の絡みも良好となり、好ましい。
【0029】
前記吸水性短繊維の繊維ウェブの形態としては、パラレルカードウェブ、セミランダムカードウェブ、ランダムカードウェブ、クロスレイウェブ、クリスクロスウェブなどのカードウェブ、エアレイウェブが用いられる。繊維ウェブと熱接着不織布との交絡性を考慮すると、カードウェブを用いることが好ましい。
【0030】
そして、前記熱接着不織布の少なくとも片面に前記繊維ウェブを積層し、公知の交絡方法により交絡一体化されて複合不織布となす。繊維ウェブの積層形態は、熱接着不織布の片面でも、両面でもいずれであってもよいが、両面に積層した方が、同じ機能を持つ複合不織布の両面を有効に利用することができ、好ましい。また、両面の場合、目的に応じて前記吸水性短繊維の配合を変えてもよい。また本発明においては、特に水流交絡処理により一体化すると、触感が柔軟な湿潤性不織布を得ることができる。本発明の複合不織布の目付は、40g/m2以上、150g/m2以下の範囲であることが好ましい。目付が40g/m2未満であると、液体の含浸量が少なくなり、湿潤不織布としての機能を十分に発揮できないだけでなく、取り出し性、不織布開布性など取り扱い性にも劣る。目付が150g/m2を超えると、湿潤性不織布としたとき使用者の取り扱い性が悪いだけでなく、コスト高となるからである。
【0031】
次に、本発明の湿潤性不織布の製造方法について説明する。一例として、上記で説明した熱接着不織布を準備し、前記吸水性短繊維を含有する繊維ウェブを準備し、熱接着不織布の少なくとも片面に積層する。次いで、ニードルパンチ装置、水流交絡処理装置などの公知の交絡処理装置により、繊維同士が交絡される。得られる複合不織布の風合や繊維同士の交絡性の点で水流交絡処理が好ましい。例えば、水流交絡処理を用いた場合、孔径0.05mm以上、0.5mm以下の範囲からなるオリフィスが0.5mm以上、2mm以下の間隔で設けられたノズルから、水圧2MPa以上、8MPa以下の範囲からなる水流を少なくとも繊維ウェブ面側から1回噴射されるように水流交絡処理するとよい。両面に繊維ウェブを配置した場合は両面から少なくとも1回噴射するとよい。
【0032】
水流交絡処理後は、水分を除去するために不織布を乾燥させるが、熱接着不織布を構成する熱接着性繊維が溶融する温度より低い温度で乾燥する必要がある。より好ましい乾燥温度は、熱接着性繊維が溶融する温度より5℃以上低い温度である。ここでいう熱接着性繊維が溶融する温度とは、JIS−K−7122(DSC法)に準ずる融解ピーク温度とし、非晶質ポリプロピレンや非晶質共重合ポリエステルなど融解ピークを明瞭でないものについては、顕微鏡で雰囲気温度を上昇させながら繊維の溶融状態を観察し、樹脂が流れ出したときの温度とする。乾燥温度が熱接着性繊維の溶融する温度より高くなると、熱接着性繊維が溶融して、複合不織布自体の風合が硬くなる恐れがある。
【0033】
このようにして得られた湿潤性不織布には、目的に応じて、水、エチレングリコール、プロピレングリコールなどの湿潤剤、アルコール類、抗菌剤、防かび剤、香料など薬剤、保湿成分、制汗成分、クレンジング成分、洗浄成分などの化粧料等の所望の液体を公知の方法によって付与させるとよい。液体の含浸率としても、その目的に応じて適宜設定すればよいが、不織布質量に対して、100mass%以上、1500mass%以下の範囲で湿潤させることが好ましい。特に、本発明の湿潤性不織布によれば、含浸させる液体の量が600mass%以上、あるいは高粘度液体における液体含浸性に優れ、湿潤時のへたりを抑制し、容器取り出し性、不織布開布性などの取り扱い性に優れ、皮膚貼付性、皮膚拭き取り性、皮膚への液体移行性といった皮膚への密着性に優れる。
【0034】
このように前記湿潤性不織布に水分、薬液、化粧料などの液体が含浸されてなる皮膚湿潤シートは、触感が柔軟であり、取り扱い性に優れるとともに皮膚への密着性に優れており、対人用ワイパーなどに好適である。
【0035】
【実施例】
以下、本発明の内容を実施例を挙げて説明する。なお、得られた不織布の厚み、不織布強伸度、湿潤時の皮膚に対する風合い、密着性、および不織布開布性は、以下の方法で測定した。
【0036】
[厚み]
厚み測定機((株)大栄科学精器製作所製、THICKNESS GAUGEモデルCR−60A)を用い、試料1cm2あたり2.94cNの荷重を加えた状態で測定した。
【0037】
[不織布の引張強力、破断伸度]
JIS−L−1096に準じ、幅5cm、長さ15cmの試料片をつかみ間隔10cmで把持し、定速伸長型引張試験機を用いて引張速度30cm/分で伸長し、切断時の荷重値および伸長率をそれぞれ引張強力、破断伸度とした。
【0038】
[湿潤時の皮膚に対する風合い、密着性]
不織布を15cm×15cmの大きさに裁断し、不織布質量に対して水を600mass%含浸させた湿潤不織布をモニター5名の手の甲に5往復させた時の触感を下記の水準で判定した。
○:柔軟であり、密着感がある。
△:普通。
×:硬く、密着感に劣る。
【0039】
[不織布開布性]
6つ折りした前記湿潤不織布の一片を片手で摘み、上下左右に振りながらもとの大きさに広げていったときの状態を下記の水準で判定した。
○:不織布が変形することなく、広げることができた。
△:不織布が若干伸びてしまった。
×:不織布が伸びきってしまった。
【0040】
[実施例1]
熱接着性繊維として、繊度2.2dtex、繊維長51mmのポリプロピレン繊維(ファイバービジョンズ社製、T−192)を用い、セミランダムカード機で繊維ウェブを作製し、熱圧着温度147℃、熱圧着面積0.79mm2、熱圧着面積率19.7%の円形エンボス柄からなる目付約30g/m2、厚み0.28mmの熱接着不織布を作製した。得られた熱接着不織布の縦方向の引張強力は74N/5cmであり、横方向の引張強力は18N/5cmであった。また、熱接着不織布の縦方向の伸度は72%であり、横方向の伸度は90%であった。
【0041】
一方、吸水性短繊維(R)として、繊度1.7dtex、繊維長40mm、公定水分率11%のレーヨン繊維(ダイワボウレーヨン(株)製)50mass%と、吸水性短繊維(F)として、繊度0.9dtex、繊維長32mm、公定水分率11%のレーヨン繊維(ダイワボウレーヨン(株)製)50mass%とを混綿し、2台のセミランダムカード機を用いてそれぞれ目付約30g/m2の繊維ウェブを作製しながら、2台のセミランダムカード機の出口の間から熱接着不織布を挿入し、繊維ウェブと積層した後、水流交絡処理装置を用い、孔径0.12mmのオリフィスが0.6mm間隔で設けられているノズルから繊維ウェブの表面側に水圧4MPaの柱状水流を1回噴射し、裏面側から水圧4MPaの柱状水流を1回噴射して、繊維ウェブの構成繊維を交絡させるとともに熱接着不織布を構成する繊維とも交絡一体化させた。次いで、熱風貫通型乾燥機を用いて、前記ポリプロピレン繊維が溶融しない120℃で乾燥して、目付約90g/m2の複合不織布とし、本発明の湿潤性不織布を得た。
【0042】
[実施例2]
実施例1の吸水性短繊維(R)70mass%と、実施例1の吸水性短繊維(F)30mass%とを混綿した以外は、実施例1と同様の方法で複合不織布とし、本発明の湿潤性不織布を得た。
【0043】
[実施例3]
実施例1の吸水性短繊維(R)30mass%と、実施例1の吸水性短繊維(F)70mass%とを混綿した以外は、実施例1と同様の方法で複合不織布とし、本発明の湿潤性不織布を得た。
【0044】
[比較例1]
実施例1の吸水性短繊維(R)100mass%からなる目付約90g/m2のセミランダムカードウェブを、実施例1の同様の条件で水流交絡処理を施し、熱風貫通型乾燥機を用い120℃で乾燥して、目付約90g/m2のレーヨン不織布を得た。
【0045】
[比較例2]
実施例1の吸水性短繊維(R)100mass%とした以外は、実施例1と同様の方法で複合不織布を得た。
【0046】
[比較例3]
実施例1の吸水性短繊維(F)を70mass%とし、疎水性合性短繊維として、繊度1.5dtex、繊維長44mm、公定水分率0.4%のポリエステル繊維(東洋紡績(株)製)30mass%とを混綿した以外は、実施例1と同様の方法で複合不織布を得た。
【0047】
そして、実施例1〜3、および比較例1〜3の不織布の物性、および不織布質量に対して水を600mass%含浸させた皮膚湿潤シートの評価結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
実施例1〜3の皮膚湿潤シートは、カードの通過性も良好であり、湿潤時の皮膚に対する風合い、密着性、および不織布開布性のいずれにおいても優れていた。一方、比較例1では、熱接着不織布を積層していないため、不織布開布時に不織布が伸びてしまい、また、繊度1dtex以下の吸水性短繊維(F)を含有していないため、湿潤時の皮膚に対する風合いが硬く、密着性も十分ではなかった。比較例2では、熱接着不織布を積層したため、不織布開布性は良好であったが、湿潤時の皮膚に対する風合いが硬く、密着性も十分ではなかった。比較例3では、繊度1dtex以下の吸水性短繊維(F)を含有しているものの、疎水性合成短繊維を30mass%含有しており、皮膚への密着性が不十分であった。
【0050】
【発明の効果】
本発明の湿潤性不織布は、熱接着性繊維を含有し、構成繊維同士が部分的熱圧着部により接合された熱接着不織布の少なくとも片面に、繊度3.5dtex以下の吸水性短繊維を90mass%以上含有し、前記吸水性短繊維のうち繊度が1dtex以下の吸水性短繊維を繊維ウェブ中に20mass%以上含有してなる繊維ウェブを積層させ、交絡させることにより、液体含浸性に優れ、不織布表面の触感が柔軟であるとともに、湿潤時のへたりを抑制し、容器取り出し性、不織布開布性などの取り扱い性に優れ、皮膚貼付性、皮膚拭き取り性、皮膚への液体移行性など皮膚への密着性に優れた湿潤性不織布が得られる。特に、含浸させる液体の量が600mass%以上、あるいは高粘度液体に対して有用である。
【0051】
前記湿潤性不織布に水分、薬液、化粧料などの液体が含浸されてなる皮膚湿潤シートは、触感が柔軟であり、取り扱い性に優れるとともに皮膚への密着性に優れており、特に、人体などの皮膚を保湿成分、制汗成分、クレンジング成分などの機能剤で湿潤したり、洗浄したりする対人用途に好適である。
Claims (6)
- 熱接着性繊維を含有し、構成繊維同士が部分的熱圧着部により接合された熱接着不織布の少なくとも片面に、繊度3.5dtex以下の吸水性短繊維を90mass%以上含有してなる繊維ウェブが積層され、交絡されてなる複合不織布であって、
前記吸水性短繊維は、公定水分率が8%以上である天然繊維及び再生繊維から選ばれる1種類または2種類以上の繊維であり、
前記複合不織布は、前記吸水性短繊維のうち繊度が1dtex以下の吸水性短繊維を繊維ウェブ中に20mass%以上含有してなる湿潤性不織布であり、
前記湿潤性不織布に液体が含浸されてなる皮膚湿潤シート。 - 繊維ウェブにおいて、繊度が0.5dtex以上、1dtex以下の範囲からなる吸水性短繊維を20mass%以上、80mass%以下の範囲で含有し、繊度が1dtexを超え、3.5dtex以下の範囲からなる吸水性短繊維を20mass%以上、80mass%以下の範囲で含有してなる請求項1記載の皮膚湿潤シート。
- 熱接着性繊維が繊度1dtex以上、5dtex以下の範囲からなる疎水性合成繊維であり、熱接着不織布中に50mass%以上含有してなる請求項1記載の皮膚湿潤シート。
- 熱接着性繊維が繊維長25mm以上、100mm以下の範囲からなる疎水性合成短繊維である請求項1または3に記載の皮膚湿潤シート。
- 熱接着性繊維を含有し、構成繊維同士が部分的熱圧着部により接合された熱接着不織布を準備し、
前記熱接着不織布の少なくとも片面に、公定水分率が8%以上である天然繊維及び再生繊維から選ばれる1種類または2種類以上の吸水性短繊維であり、繊度3.5dtex以下の吸水性短繊維を90mass%以上含有し、前記吸水性短繊維のうち繊度が1dtex以下の吸水性短繊維を20mass%以上含有してなる繊維ウェブを積層し、
繊維ウェブ面側から水流を噴射し、繊維同士を交絡させた後、熱接着性繊維が溶融する温度より低い温度で乾燥して湿潤性不織布を作製し、
前記湿潤性不織布に液体を含浸させてなる皮膚湿潤シートの製造方法。 - 熱接着不織布における目付が15g/m2以上、70g/m2以下の範囲であり、2.94cN/cm2荷重での厚みが0.8mm以下であり、不織布の縦方向および横方向の引張強力(JIS−L−1096に準ずる)のうち、値の小さい方向における引張強力が10N/5cm以上である請求項5記載の皮膚湿潤シートの製造方法。
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