JPS61171331A

JPS61171331A - 通気性防水布帛

Info

Publication number: JPS61171331A
Application number: JP60011026A
Authority: JP
Inventors: 敏之近藤; 一人大植
Original assignee: Asahi Chemical Industry Co Ltd
Current assignee: Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date: 1985-01-25
Filing date: 1985-01-25
Publication date: 1986-08-02
Anticipated expiration: 2009-06-01
Also published as: JPH0641193B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は、通気性と防水性を有する多層構造布帛に関す
る。よシ詳しくは、本発明は衣服、特にオシメカバー等
の防水性用途に適する、通気性を有し、かつ洗濯に耐え
る防水性を備え、かつ実着用に対しても機械的強度に優
れた布帛に関する・（ロ）　従来の技術従来の防水性布帛は、主として樹脂皮膜を織編物の表面
にコーティング加工により形成スル方法で製造されてい
た。しかし、この布帛は十分な防水性を確保しようとす
れば、通気性を犠牲にする結果となっている。この解決
法として特開昭５６−２６０７６号においては、４リウ
レタン重合体を主体とする合成重合体がミクロン単位の
微多孔を内在させる皮膜を形成し、この微多孔が連通せ
しめられることＫよって通気性を得ることが提案されて
いる。しかし、この方法では、発泡孔の単位面積当シの
個数に限度が有り、充分な防水性を得る為には通気度を
０．５　ｅｅ／ａｔ？・秒以下としなければならず、通
気性を充分満足するに至っていない。また、微多孔を均
一に点在させる為には、製造条件の許容範囲が狭く且つ
長い製造工程を要する欠点を持つている。

（ハ）発明が解決しようとする問題点本発明は、これらの技術的問題を解決し、バランスのと
れた通気性と防水性を可能にしたものである。

通常、人間の身体から放散する水分には絶えず蒸発して
いる水分と運動時等の体温調節に伴う発汗とが有る。前
者は快適気温かつ安静状態下では約２３ｇ／時・ｍ２で
あシ、後者は激しい運動時には１００　ｃｃ／時・悄２
以上に及んでいる。従来の防水性を付与した布帛からな
る衣服及びオシメカバーは、上記記載の如く、身体から
の放散水分の布帛外部への排出を妨げるので、布帛の内
側での湿度が高くなシ、蒸暑感、不快感を起し易い。

最近、透湿性フィルムを織編物上に接着させた透湿性防
水布が有るが、通気性が０．５　ａｃ／ｃｍ２・秒以下
と不充分である為に放散水分の布帛外部への排出量は不
充分である。

一方、衣料用特にオシメカバーの防水性能の目標値は、
乳幼児の体重加圧下での防水性を示すもので、一般的に
３００〜４００■Ｈ２０が必要とされている。

本発明の目的は、相反する性質であって、従来同時に満
足せしめるのが困難であった通気性と防水性とを併せ持
つ、かつ洗濯等実用時の外力による破損がなく、機械的
強度に優れた布帛を提供するにある。

本発明者らは、商品化を進めるに当シ、各種編織物を使
用したところ、撥水加工したウェブの破損による耐水圧
低下が発生した。従って、鋭意検討した結果、ウェブの
片面もしくは両面に使用する編織物の伸長率と応力の関
係をみいだし、本発明に至りた。

に）問題点を解決するための手段すなわち、本発明に係る通気性防水性布帛は、積層布帛
構造を示し、その内一層が単糸デニールｏ、ｏｏｓ〜２
．Ｏｄの繊維を主体とする、積層された、各構成繊維が
多方向に交絡した、繊維充填率が５〜３（ｌの、撥水加
工されたウェブの片面又は両面に織編物が積層一体化さ
れた繊維構造体でありて、該ウェブの破断伸度まで伸長
した時の応力が２、０　ｋｇ／　２．５　ｃｍ以上であ
る通気性防水布帛である。

本発明でいう「積層布帛構造」とは、ウェブ層の片面も
しくは両面の表面層が織物、編物で形成　　　　　！さ
れた繊維構造体を指す。編織物表面層をもたないウェブ
層社、積層された構成繊維が多方向に交絡しているにも
かかわらず、洗濯等の外部からの圧力により形態が容易
に変わシ防水性を著しく損う。このようなウェブ層の少
くとも片面、好ましくは両面に織物や編物を積層一体化
することによって、洗濯等実用時の外力による変形を防
ぎ、防水性低下を防ぐことができる。

表面を覆う布帛は編物でも織物でも喪いが、防水性能を
大きく機能するウェブ層の破断伸度まで「積層布帛構造
体」を伸長した時の応力が実用上、２．０ｋｇ／２．５
ｃＨ１以上、好ましくは５．　Ｏｋｇ　／　２．５　ｃ
ｍ以上になる事が必要である。ここで言う、ウェブ層の
破断伸度は、撥水加工後のウェブ耐水圧が低下しはじめ
た伸度で示され、ウェブ単独の伸長時の最高応力値と近
似である。すなわち、本発明の通気防水布を得る為には
、編織物をウェブ破断伸度まで伸長した時の応力は（５
））＝　（２，Ｏｋｇ／２．５譚）−（ウェブ伸長の最
高応力値）以上が必要である。よって、編織物の選定は
使用するウェブの破断強伸度を伸長試験で求める。次に
、その伸度の値から上記式（Ａ）で示される応力以上の
値を持つ編織物を選ぶ。（〜の値に満たないものは実用
時にウェブ破損や耐水圧低下となる。又、（Ｎに至る前
に最高値を示すものは編織物の破損となる。又、編織物
の（ＡＭｔｆを上げる方法としては、編織物の伸度な減
じる墨であル、その方法としては高密度にする方法、紡
績糸様の毛羽で組織を動きにくくする方法、又編物の挿
入技術の応用又は仕上加工での低伸度化方法等が考えら
れるが、これに限定されるものではない。又、編織物の
素材、目付等は用途に合わせる事が望ましく、特に限定
されるものではない。

本発明でいう「ウェブ」としては、短繊維の抄造による
不織布、溶融紡糸した繊維を積層した長繊維不織布、カ
ーディングウェブのニードル・９ンチングした不織布等
が有るが、これらに限定されるものでない。特に、メル
トプロ一方式によるウェブｂ″−好ましい。このウェブ
は、繊維が細デニールでありて、目付、厚み等が均一で
かつピンホールの発生しにくい為である。一方、細デニ
ールウェブとして、ポリアミド系成分とポリエステル系
成分の如き２成分よ構成る海島繊維の一方を溶解除去し
て得たものでも良い。ウェブの目付は格別限定されない
が、３０〜１２０　ｆｌ／ｒｎ２が好ましい。

かかるウェブを構成する繊維としては、単繊維デニール
がｏ、ｏｏｓ〜２．０デニール、好ましくは０．０１〜
１．０デニールの範囲のものを使用する。

ｏ、ｏ　ｏ　ｓデニール未満であると単繊維強力が低く
、以降の加工時の取扱い性が劣る。また、単繊維同志の
密着が大きく、充分な通気性が得られない。

一方、２．０デニールを越えると通気性は改良されるが
、充分な防水性が得られない。

ウェブ層の（ρ’／ｐ　）ｘ　１ｏｏで表わされる繊維
充填率α（イ）〔ρ′は繊維構造物の見掛密度１．ρは
繊維の真の密度〕は、３０≧α≧５、好ましくは２５≧
α≧１０の範囲とする。すなわち、充填率が５−未満で
あると繊維間隙が大きくなシ、充分な防水性が得られな
い。また、充填率が３０％を越えると充分な通気性が得
られない。

本発明でいう表面層とウェブ層を結合させる方法として
は、ポリアミド系樹脂等の低融点樹脂を二層間に散布し
、加熱圧着させる方法、ニードル・９ンチングで交絡さ
せる方法、熱融着性を用いたウエルダー加工方法、縫い
合わせによる方法などいずれの方法でも良い。例えば、
低融点４リアミド樹脂を使用し、１平方インチ当、り１
００メツシュ前後でドツト状散布し、加熱プレス機で接
着するとウェブ層及び表裏の表面素材の風合を損なわず
、しかも通気性及び防水性効果を損なわないで結合出来
る。剥離強力は洗濯に耐えうるべく４００〜８００ＩＩ
／インチが必要である。

本発明でいう「撥水加工」は、積層体全体あるいは少な
くともウェブ層がその処理対象となる。

撥水剤の付与方法は・量、ティング法、浸漬法等の通常
の方法で良い。また、撥水剤の付着量は繊維重量に対し
１％から１０ｅＩＩ程度で充分な撥水効果が得られる。

さらに、撥水剤を付与した後、撥水剤の繊維との固着を
促進させる為に高温熱処理される。熱処理の温度および
時間は撥水剤及び用途に応じて適宜選定すればよい。例
えば、ポリニス　　　　　　　ぐチル繊維にフッ素系撥
水剤を使用した時は１８０℃で１公租度の熱処理で洗濯
に耐える防水性が得られる。撥水剤としては、洗濯や雨
に対する耐久性を有するもので、例えば、アクリル酸ノ
ー−フルオロアルコールエステルなどのフッ素系樹脂、
脂肪酸アミドメチロール化合物などの脂肪酸アミド誘導
体等があげられる。

（ホ）実施例次に、本発明を以下の実施例について具体的に説明する
。

実施例１メルトブロ一方式によシ得られた単糸デニール０．０３
ｄ、目付３０Ｖ！ＩＬ２のポリエチレンテレフタレート
繊維のウェブをウィンス染色機でリラックス処理した後
、・臂ッディング法にて下記の処決１の浴で浸漬し、マ
ングル機にて絞シ率１００＊で均一に絞った後、１１０
℃で２分の乾燥、１８０℃で１分の熱処理を行ない、充
填率１５％とした。

この時のウェブ破断伸度はタテ２０１　ヨコ３０チ、バ
イヤス３０チであった。

一方、ポリエチレンテレフタレート繊維の糸条５０ｆニ
ール／４８フイラメントをトリコット機を用いて編組織
サテン、編地目付１７０ルー　の高密度で編立て、通常
の染色及び撥水加工を行ない、ピンテンター機による最
終セット工程でウェブ破断伸度時の応力がタテ５−０１
ＣＩｉ／　２．５　ｃｍ、ヨコ１．０　、２．０及び５
．０　ｋｌ１７２．５　ｃｍ、バイヤス３−０ｋｌ１７
２．５　ａｍとなる様に仕上編地幅を変更した。

さらに、その片面Ｋｄｅリエステル系ホ、トメルト°樹
脂を１００１ｆ！インド／平方インチの間隔で１２±１
９７ｍ２になる様にドツト散布した。

次Ｋ、加熱プレス機を用いてウェブと編地な重ね、１．
５ｋｌｉ／ｅｒａ２の加圧下に、１３０℃で１２秒間接
着加工を行なった。

処決１アサヒガードＡＧ７１０（旭硝子製）撥水剤３チエレタ
ツ）　９３０　（一方社製）帯電防止剤　１チイソデロ
／９ノール（浸透剤）　　　　　　２チ水　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　９４チ得られた防水
布の通気性と２．０　ｋｇ荷重の繰シ返し伸長５０回後
の耐水圧の比較結果を第１表に示す。なお、繰υ返し伸
長後の耐水圧が４００　＃１ｌｌＨ２０以上な○、以下
な×として評価した。

実施例２メルトブロー法により製造した単繊維デニールが、０．
００３．０．００５　、０．０３　、０．３　、１．０
　、２．０及び３．０デニールの繊維を主体とする／　
＋７エステル繊維ウエブ（目付３０９／ｌｎ　）を１〜
３枚積層し、実施例１と同様の撥水加工を行ない、通気
性、防水性を比較した。結果を第２表に示す、３なお、
洗４３０回後の耐水圧が４００１１１１Ｈ２０以上の時
を○、以下の時を×として評価した。

第　　　２　　　表実施例３単繊維デニール０．０３デニールのポリエステル繊維よ
シなシ、ウェブ目付が３０９／ｍ２のウェブを用いて、
繊維充填率が３．５．１１．３０及び４０％となる様に
加圧加工を施して、実施例１と同様の撥水加工及び接着
加工を行な〜Ａ１通気性と防水性の比較を行なった結果
を第３表に示す。なお、洗濯３０回後の耐水圧が４００
　ｗｍ　Ｈ２０以上を０、以下な×として評価した。

以下余白

Claims

【特許請求の範囲】

１、単糸デニールが０．００５〜２．０デニール、繊維
充填率が５〜３０％の、撥水加工されたウェブの片面又
は両面に編織物が積層一体化された繊維構造体でありて
、該ウェブの破断伸度まで伸長した時の該繊維構造体の
応力が２．０ｋｇ／２．５ｃｍ以上である通気性防水布
帛。