JP2014083843A - 三層積層体及びその製造方法 - Google Patents

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充宏 穂谷
Hideo Akesumi
秀男 明隅
Koichi Nagaoka
孝一 長岡
Fuminori Sugaya
文教 菅家
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Abstract

【課題】表裏両層は優れた吸湿性と吸水性を有し、積層体としては遮水性を有する三層積層体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】表面層と裏面層が短繊維不織布、中間層が高密度ポリエチレンフイルムからなる三層が熱圧着により積層一体化した積層体であって、前記短繊維不織布がセルロース系短繊維と、鞘成分がポリエチレン系樹脂である熱可塑性芯鞘複合短繊維とを混綿してなる不織布であり、前記高密度ポリエチレンフイルムが高密度ポリエチレン樹脂を製膜し延伸してなるフイルムである三層積層体。
【選択図】なし

Description

本発明は、表面層と裏面層が短繊維不織布、中間層が高密度ポリエチレンフイルムからなり、表裏両面層は優れた吸湿性と吸水性を有し、積層体としては遮水性を有する三層積層体及びその製造方法に関するものである。
不織布状物とフイルム状物を一体化した積層体は、生活品用途、農業用途、衣料用途等に幅広く使用されており、その技術も多く開示されている。例えば、特許文献1には、フイルム状の層の両面に繊維層を備えた不織布が記載されている。この不織布は、引張強度に優れ、腰としなやかさを有する不織布ではあるが、フイルム状の層は不織布を加熱加圧して形成したものであるため、有孔のフイルム状となりやすくて通気度もかなりあり、積層体として遮水性が低いものであった。また、実施例からも明らかなように熱可塑性短繊維に加えてセルロース系短繊維を積極的に使用するという技術思想はなく、吸湿性と吸水性も低いという欠点があった。
さらに、この不織布は、熱可塑性繊維を含む繊維ウエブに、加熱処理と加圧処理を施して圧着繊維ウエブを形成した後、前記圧着繊維ウエブの片面又は両面に対して流体流を作用させて得られるものであるが、圧着繊維ウエブに流体流を作用させて圧着繊維ウエブを構成している繊維の一部を破壊させる際に、繊維屑が発生するという問題があった。
次に、特許文献2には、ポリエチレン系多孔質フイルム、ポリエチレン系樹脂を表面層に使用した糸からなる網状布、ポリエチレン系樹脂を鞘部に使用した複合繊維からなる不織布を熱溶着により積層してなる複合シ−トが記載されている。この複合シ−トは、それぞれの層に使用されるポリエチレン系樹脂の融点を特定の関係にすることにより、各層の接着性、縦横強度、良好なヒートシール性を有するものであるが、フイルムが多孔質であるため遮水性が低く、また、すべてポリエチレン系の材質で形成されているため、吸湿性と吸水性が低いという欠点があった。
特開2001−113619号公報 特開2007−136690号公報
上述した従来技術で得られる複合シ−トを水周りに使用すると、複合シ−トの表面層で飛沫水滴を十分に吸水保持できない、複合シ−トの裏面層で汗等を十分吸湿できない、さらには十分な非通気性がないことやフイルムが多孔質であるため、経時的に複合シ−ト表面層に付着した飛沫水滴が複合シ−トの裏面にまで移行するという問題があった。
本発明は上記の問題を解決し、表裏両面層は優れた吸湿性と吸水性を有し、積層体としては遮水性を有する三層積層体及びその製造方法を提供することを技術的な課題とするものである。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、次の構成を要旨とするものである。
(1)表面層と裏面層が短繊維不織布、中間層が高密度ポリエチレンフイルムからなる三層が熱圧着により積層一体化した積層体であって、前記短繊維不織布がセルロース系短繊維と、鞘成分がポリエチレン系樹脂である熱可塑性芯鞘複合短繊維とを混綿してなる不織布であり、前記高密度ポリエチレンフイルムが高密度ポリエチレン樹脂を製膜し延伸してなるフイルムであることを特徴とする三層積層体。
(2)短繊維不織布が、セルロース系短繊維と熱可塑性芯鞘複合短繊維を混綿した不織ウエブを水流交絡加工法にて短繊維同士を絡合一体化させた不織布であることを特徴とする上記(1)記載の三層積層体。
(3)セルロース系短繊維と、鞘成分がポリエチレン系樹脂である熱可塑性芯鞘複合短繊維とを混綿してなる短繊維不織布を表面層と裏面層に配し、高密度ポリエチレン樹脂を製膜し延伸してなる高密度ポリエチレンフイルムを中間層に配したシート状物を、前記フイルムを形成する高密度ポリエチレン樹脂の融点〜(融点+15℃)の温度で熱圧着させて一体化させることを特徴とする三層積層体の製造方法。
(4)三層を熱圧着して一体化させる熱圧着加工法が、熱カレンダ−加工法であることを特徴とする上記(3)記載の三層積層体の製造方法。
(5)三層を熱圧着して一体化させる熱圧着加工法が、熱エンボス加工法であることを特徴とする上記(3)記載の三層積層体の製造方法。
本発明の三層積層体は、表面層の短繊維不織布で飛沫水滴を吸水保持し、裏面層の短繊維不織布で汗等を吸湿し、中間層の高密度ポリエチレンフイルムで表面層から裏面層への水滴の移行を遮水することができる。また、表面層と中間層及び中間層と裏面層が熱圧着により強固に接着一体化しているので耐洗濯性にも優れ、繰り返し使用にも耐えるものであり、防水着などの防水用品、前掛けなどの台所用品、涎掛けなどのベビ−用品などに好適に使用することができる。
また、本発明の製造方法によれば、上記の利点を有する三層積層体を安定して製造することが可能となり、流体流による繊維屑の発生もない。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の三層積層体は、表面層と裏面層が短繊維不織布、中間層が高密度ポリエチレンフイルムからなり、この三層が熱圧着により積層一体化している。三層積層体の表面層と裏面層を形成する短繊維不織布は、セルロース系短繊維と鞘成分がポリエチレン系樹脂である熱可塑性芯鞘複合短繊維とを混綿したものであり、三層積層体の表面層と裏面層にセルロース系短繊維が存在するため、表裏両面で飛沫水滴や汗等を吸湿、吸水するのに非常に有効である。
セルロース系短繊維としては、木綿繊維、レ−ヨン短繊維、リヨセルやテンセルとして市販されている溶剤紡糸セルロース系短繊維を使用することができるが、木綿繊維が好ましい。木綿繊維は、木綿の原綿を精錬加工と晒し加工を行うことにより得られ、人体に非常に優しい天然繊維である。また、三層積層体の要求性能に応じて、レ−ヨン短繊維や溶剤紡糸セルロース系短繊維を用いてもよく、これらの短繊維の銘柄は、熱可塑性芯鞘複合短繊維との混綿度合いや不織布化工程、例えば水流交絡加工を考慮すると、繊度1.1〜5.6dtx、繊維長10〜60mmのものが好ましい。
また、セルロース系短繊維とともに熱可塑性芯鞘複合短繊維が短繊維不織布の一部を構成し、複合短繊維の鞘成分はポリエチレン系樹脂であるため、三層積層体の中間層である高密度ポリエチレンフイルムとの接着性を強固にするばかりか、セルロース系短繊維と熱可塑性芯鞘複合短繊維の融着及び熱可塑性芯鞘複合短繊維同士の融着により耐洗濯性の改善に非常に有効である。
熱可塑性芯鞘複合短繊維は、芯/鞘=ポリエステル系樹脂/高密度ポリエチレン樹脂又は芯/鞘=ポリプロピレン系樹脂/高密度ポリエチレン樹脂のいずれかよりなる芯鞘複合短繊維が好適である。ポリエステル系樹脂としては、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリメチレンテレフタレ−トが挙げられる。中でもポリエチレンテレフタレ−トが製糸性及び熱安定性の観点より好ましい。ポリプロピレン系樹脂としては、ピュアなポリプロピレン樹脂の他にポリプロピレンにポリエチレンを共重合した樹脂も好適に使用できる。中間層のフイルムが高密度ポリエチレンであるので、接着性を考慮すると、芯鞘複合短繊維の鞘成分は高密度ポリエチレン樹脂であることが好ましい。
一方、熱可塑性芯鞘複合短繊維の芯成分は、鞘成分であるポリエチレン系樹脂より融点が30℃以上高いことが好ましい。その理由は、表裏両面の短繊維不織布と高密度ポリエチレンフイルムからなる三層に熱圧着加工を施して積層一体化させても、極端な繊維強度低下が生じないこと、及び鞘部のポリエチレン系樹脂が溶融しても芯部樹脂は溶融しないため熱収縮を制御できることにある。芯鞘複合比率は、芯/鞘の質量%が20/80〜80/20,特に40/60〜60/40が好ましい。芯部比率が20質量%未満であると繊維強度が低下しやすく、逆に80質量%を超えると高密度ポリエチレンフイルムとの接着性が低下し、三層積層体の耐洗濯性も低下する。
熱可塑性芯鞘複合短繊維の繊度や繊維長は、セルロース系短繊維との混綿均斉度、不織布化工程及び三層積層体の品位を考慮すると、繊度は1.1〜5.6dtx、特に1.6〜4.4dtxが好ましい。繊度が1.1dtx未満では開繊工程において構成繊維同士が絡む毛玉が発生しやすく品位が低下しやすい。一方、5.6dtxを超えると、不織布化工程において繊維同士の十分な絡合ができず不織布強力が低下しやすく、さらに三層積層体が剛直なものとなる。
また、複合短繊維の繊維長は10〜60mm、特に25〜45mmが好ましい。繊維長が10mm未満では、不織布化工程において、繊維同士の十分な絡合ができず不織布強力に劣り、一方60mmを超えると、セルロース系短繊維との混綿均斉度が劣るものとなりやすい。
なお、熱可塑性芯鞘複合短繊維は偏心芯鞘型タイプでもよく、また、繊維断面は円形断面に限定されず、異型断面であってもよい。さらに、芯部や鞘部を形成する樹脂には製糸性を損なわない範囲で、熱安定剤、制電剤、防臭剤、抗菌剤、顔料等を添加したものでもよい。
本発明の三層積層体の表面層と裏面層を形成する短繊維不織布において、セルロース系短繊維と熱可塑性芯鞘複合短繊維の混綿比率は、セルロース系短繊維/熱可塑性芯鞘複合短繊維の質量%で20/80〜80/20、特に40/60〜60/40が好ましい。熱可塑性芯鞘複合短繊維の比率が80質量%を超えると吸湿性、吸水性及び柔軟性が低下しやすく、一方20質量%未満になると高密度ポリエチレンフイルムとの接着性が低下しやすい。
なお、三層積層体の表面層を形成する短繊維不織布と裏面層を形成する短繊維不織布は同じ不織布でもよいが、上述した条件を満足するものであれば、異なったものでもよい。
本発明における短繊維不織布は、金属針で繊維同士を交絡するニ−ドルパンチ加工法や高圧水流体で繊維同士を交絡する水流交絡加工法で製造可能であるが、水流交絡加工法で得られるものが好ましい。水流交絡加工法は繊維同士を高圧水柱流で絡合一体化して不織布とするものであるが、この方法によれば、加工速度の高速化が可能であり、得られる短繊維不織布の低目付け化、機械的性能(不織布強力)、耐毛羽立ち性、寸法安定性の向上を図ることができる。ニ−ドルパンチ加工法で短繊維不織布を製造すると、水流交絡加工法より加工速度が遅く、得られる短繊維不織布は最低目付けが100g/m程度が限界であり、機械的性能、耐毛羽立ち性、寸法安定性にも劣るものである。
本発明の三層積層体において、中間層を形成する高密度ポリエチレンフイルムについて説明する。
ポリエチレン系フイルムとしては、高密度ポリエチレンフイルム、線状低密度ポリエチレンフイルム、低密度ポリエチレンフイルムがある。
高密度ポリエチレンフイルムは、熱安定性に優れるとともに薄い厚みのフイルムを安定的に得るかことができ、熱加工性や接着力の安定性の点からも優れている。
一方、低密度ポリエチレンフイルムは熱安定性に劣り、また、製膜工程で破断が発生しやすくて薄い厚みのフイルムを安安して得難く、さらに、電気絶縁性、耐水性、耐薬品性にも劣り、本発明には適さない。次に、線状低密度ポリエチレンフイルムも熱安定性が劣り、フイルムの厚みが薄くできないので本発明には適さない。
フイルムの厚みは8μm〜30μm、特に10μm〜20μmが好ましい。フイルムの厚みが8μ未満では、短繊維不織布に熱可塑性芯鞘複合短繊維が混綿されているとはいえ接着性が低下しやすく、一方、厚みが30μmを超えると柔軟性、フイット性及び軽量化に劣るものとなりやすい。フイルム形態は、遮水性の観点より多孔質ではなく、実質的に無孔のレギュラ−タイプであることが肝要である。
本発明の三層積層体において、表面層を形成する短繊維不織布と、中間層を形成する高密度ポリエチレンフイルム及び裏面層を形成する短繊維不織布の積層比率(質量比)について説明する。
すなわち、3者の積層比率(質量比):短繊維不織布/高密度ポリエチレンフイルム/短繊維不織布は特に限定されるものではないが、7/1/7〜2/1/2、すなわち、表面層を形成する短繊維不織布と裏面層を形成する短繊維不織布それぞれが、中間層を形成する高密度ポリエチレンフイルムの2〜7倍であることが好ましい。短繊維不織布の割合が高密度ポリエチレンフイルムの7倍を超えると、接着力が低下しやすい。一方、短繊維不織布の割合が高密度ポリエチレンフイルムの2倍未満になると、三層積層体の吸湿性、ボリュ−ム感及び柔軟性が低下しやすくなる。
本発明の三層積層体は、そのまま防水着などの防水用品、前掛けなどの台所用品、涎掛けなどのベビ−用品などに加工して使用することができるが、必要に応じて、例えば染色加工、プリント加工、機能性付与加工、各種薬剤付与加工等の高次加工を施して機能性を高めることが可能である。
次に、本発明の三層積層体の製造方法について説明する。
本発明では、セルロース系短繊維と、鞘成分はポリエチレン系樹脂である熱可塑性芯鞘複合短繊維とを混綿してなる短繊維不織布を表面層と裏面層に配し、高密度ポリエチレン樹脂を製膜し延伸してなる高密度ポリエチレンフイルムを中間層に配したシート状物を、前記フイルムを形成する高密度ポリエチレン樹脂の融点〜(融点+15℃)の温度で熱圧着させて一体化させて目的とする三層積層体を得る。
上記の熱圧着工程に供給する短繊維不織布の一部を構成する熱可塑性芯鞘複合短繊維の製法例を、芯/鞘=ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂/高密度ポリエチレン樹脂を用いて具体的に説明する。ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂と高密度ポリエチレン樹脂を、適正に温度制御された個々の紡糸機で溶融し、次いで計量を行った後、芯部にポリエチレンテレフタレ−ト樹脂、鞘部に高密度ポリエチレン樹脂が配置可能な芯鞘型複合紡糸口金に供給する。次いで、紡糸口金より紡出した糸条に仕上げ油材を施した後、所定速度の巻取り機にて未延伸糸として巻き取る。得られた未延伸糸を延伸機に供給し、所定倍率で延伸し、捲縮を付与した後、所定長にカットして熱可塑性芯鞘複合短繊維を得る。この延伸工程においては、必要に応じて熱処理を行うことができる。
上記の製法例は、紡糸工程と延伸工程を別とした二工程法であるが、紡糸工程と延伸工程を一工程にした所謂スピンドロ−法、又は巻取り速度を4,500m/分以上とし延伸工程を省いた高速紡糸法で得た糸条に捲縮付与を行った後、所定長にカットする方法を適用してもよい。
次に、セルロース系短繊維と熱可塑性芯鞘複合短繊維とを混綿して不織布とする方法を水流交絡加工法を用いて説明する。セルロース系短繊維と熱可塑性芯鞘複合短繊維とを所定の混率に混綿した短繊維ウエブを移動するコンベアに堆積させた後、前記短繊維ウエブに水圧4.9×10kPa〜19.6×10kPa(50kg/cm〜200kg/cm)の高圧水柱流を作用させて繊維同士を絡合一体化させ、絞りロ−ラにて余分な水分を除去し、乾燥機で乾燥させた後、巻取り機で巻取って目的とする短繊維不織布を得る。
短繊維不織布とともに熱圧着工程に供給する高密度ポリエチレンフイルムは、例えば次のようにして製造することができる。
高密度ポリエチレン樹脂を紡糸機で溶融し計量を行った後、紡糸口金に供給する。紡糸口金より吐出した薄膜をインフレーション機械(空中成型機)に供給して縦横方向に延伸する方法、又は前記吐出薄膜を延伸機に供給し、一軸あるいは二軸方向に延伸する方法で所定の厚みを有する高密度ポリエチレンフイルムを得ることができる。フイルムを形成する高密度ポリエチレン樹脂には製膜性を損なわない範囲で、熱安定剤、制電剤、防臭剤、抗菌剤、顔料等を添加してもよい。
本発明において、三層積層体を得るための熱圧着加工は、エンボス加工法やカレンダ−加工法が好ましい。エンボス加工法で得られる三層積層体は柔軟性と嵩高性に優れ、カレンダ−加工で得られる三層積層体はやや柔軟性に劣るものの平滑性に優れた三層積層体が得られる。熱圧着温度は中間層である高密度ポリエチレンフイルムの融点〜(融点+15℃)の範囲が好ましく、熱圧着温度が高密度ポリエチレンフイルムの融点未満では接着性に劣り、逆に(融点+15℃)を超えると柔軟性に劣るものとなる。
表面層と裏面層として、木綿繊維と芯成分がポリエチレンテレフタレ−ト樹脂、鞘成分が高密度ポリエチレン樹脂よりなる熱可塑性芯鞘複合短繊維を混綿してなる短繊維不織布を配置し、中間層に高密度ポリエチレンフイルムを配置させたシート状物をエンボス装置に供給し、熱圧着させて三層積層体とする一例を具体的に説明する。
表裏両面層に短繊維不織布を配置し、中間層に高密度ポリエチレンフイルムを配置したシート状物を、圧着形状が点状、圧着密度が10%、圧着温度(上下ロ−ル)が135℃、ロ−ル線圧2.9×10kPa(30kg/cm)の条件下で熱圧着し、表裏両面層の短繊維不織布と中間層の高密度ポリエチレンフイルムが一体化した三層積層体を得る。
次に、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例において、各種の特性値等の測定、評価は、次に示す方法で行なった。
(a)目付け(g/m
温湿度20℃×65%の雰囲気で24時間調湿した試料を5個準備した。試料サイズは縦方向100cm/横方向100cmで、試料の質量を測定した。測定回数を5回とし、その平均値を目付けとした。
(b)熱収縮率(%)
試料サイズ:縦方向50cm/横方向50cmの試料を5個準備した。この試料にマジックインクで縦方向30cm/横方向30cmの長さを刻印し、120℃雰囲気の恒温槽内に1時間放置した後、試料に刻印した長さを読み取り、放置前後の長さの差(cm)を元の長さ(30cm)で除して熱収縮率を測定した。測定回数を5回とし、その平均値を熱収縮率とした。熱収縮率は1%以下が好ましい。
(C)接着強力(N/2.5cm)
試料サイズが横2.5cm×縦30cmの試料を5個準備した。表面層の短繊維不織布/中間層の高密度ポリエチレンフイルム及び中間層の高密度ポリエチレンフイルム/裏面層の短繊維不織布の接着強力を引張り試験機にて測定した、試料片の端部を2cm剥離し、剥離させた両端部を引張り試験機のチャックに各々把持させ、引張り速度10cm/分の条件で接着強力を求めた。接着強力は、表面層短繊維不織布/中間層高密度ポリエチレンフイルムと中間層高密度ポリエチレンフイルム/裏面層短繊維不織布の平均値とした。測定回数を5回とし、その平均値を接着強力とした。接着強力は9.8N/2.5cm(1kg/2.5cm)以上が好ましい。
(d)柔軟性
試料サイズが縦方向50cm/横方向50cmの試料を5個準備した。パネラ−5名により試料の剛軟度を触感で3段階に評価した。測定回数を5回とし、その平均を柔軟性とした。
○:柔らかい、△:普通、×:硬い
(e)耐洗濯性
試料サイズが縦方向50cm/横方向50cmの試料を5個準備した。一般家庭用洗濯機を用い、洗い時間5分/すすぎ時間3分/脱水時間1分の条件下で洗濯し、パネラ−5名により試料の外観を目視で2段階に評価した。測定回数を5回とし、その平均を耐洗濯性とした。
○:層間剥離なし、形態安定性良好、×:層間剥離あり、形態安定性不良
(f)吸水速度(秒)
試料サイズが縦方向20cm×横方向20cmの試料を5個用意した。試料片にピペットで水滴を滴下し、水滴による表面光沢が消失する時間を測定した。測定回数を5回とし、その平均値を吸水速度とした。)吸水速度は20秒以下が好ましい。
(g)遮水性
試料サイズが縦方向20cm×横方向20cmの試料を5個用意した。試料片にピペットで水滴を滴下し、6時間放置後、試料の裏面(水滴滴下面とは反対側)の水移行度合いをパネラ−5名により目視で2段階に評価した。測定回数を5回とし、その平均を遮水性とした。
○:移行なし、×:移行あり
(試料の調製)
木綿繊維(A)
公称銘柄:繊度1.6dtx、繊維長24mm
レ−ヨン(B)
銘柄:繊度1.6dtx、繊維長38mm
リヨセル(C)(レンチング社製溶剤紡糸セルロース繊維)
銘柄:繊度1.6dtx、繊維長38mm
熱可塑性芯鞘複合短繊維(D)
素材:芯:ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂(融点256℃)/鞘:高密度ポリエチレン(融点130℃)
銘柄:繊度1.6dtx、繊維長38mm
製造元:日本エステル株式会社製
商品名:6080
熱可塑性芯鞘複合短繊維(E)
熱可塑性芯鞘複合繊維において、芯部を形成するポリプロピレン樹脂(融点160℃)を250℃の紡糸機にて溶融した。一方、鞘部を形成する高密度ポリエチレン樹脂(融点130℃)を230℃の紡糸機で溶融した。両樹脂を50/50の質量%となるように個々に計量し、次いで250℃に加熱された芯鞘型複合紡糸口金に供給した。この紡糸口金より紡出した糸条を冷風で冷却した後、速度1,200m/分の巻取り機にて巻取り未延伸糸を得た。
この未延伸糸を数千本引き揃えて延伸機に供給し、延伸倍率3.5倍、延伸温度60℃、熱処理温度120℃で延伸及び熱処理を行った。次いで捲縮を付与した後、繊維長38mmにカットして、繊度1.6dtx、繊維長38mmの熱可塑性芯鞘複合短繊維(E)を得た。
長繊維不織布(F)
素材:ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂(融点256℃)
目付け:50g/m
製造元:ユニチカ株式会社製
商品名:70500WSO
フイルム(G)
素材;高密度ポリエチレン(融点130℃)
製法;インフレーション方式
フイルム厚み:10μm、30μm
製造元:エンシュー化成工業株式会社製
フイルム(H)
熱可塑性樹脂である線状低密度ポリエチレン(融点123℃)を溶融した後、紡糸口金に供給して薄膜を形成した。この薄膜をインフレーション機械に供給し、縦横方向に延伸して厚み30μmの線状低密度ポリエチレンフイルム(H)を得た。
フイルム(J)
熱可塑性樹脂である低密度ポリエチレン(融点107℃)を溶融した後、紡糸口金に供給して薄膜を形成した。この薄膜をインフレーション機械に供給し、縦横方向に延伸して厚み30μmのフイルム(J)を得た。
フイルム(K)
熱可塑性樹脂である高密度ポリエチレン(融点130℃)に炭酸カルシウムを50質量%混合し、230℃で溶融した後、紡糸口金に供給して薄膜を形成した。この薄膜をインフレーション機械に供給し、縦横方向に延伸して厚み30μmの多孔質フイルム(K)を得た。
木綿繊維(A)と熱可塑性芯鞘複合短繊維(D)を50/50の質量%で混綿し、開繊した後、得られた混綿ウエブを移動するコンベアに堆積し、水圧9.8×10kPa(100kg/cm)の高圧水柱流体にて繊維同士を絡合一体化させる水流交絡加工を行った後、乾燥を行い、目付け50g/mの短繊維不織布を得た。
この短繊維不織布を表裏両面層に用い、中間層に厚み10μmの高密度ポリエチレンフイルム(G)を配置したシート状物に、上が彫刻ロ−ルで温度が135℃、下がフラットロ−ルで温度が135℃、ロ−ル間の線圧が2.9×10kPa(30kg/cm)のエンボス装置で熱圧着加工を行い、目付けが110g/mの三層積層体を得た。
得られた三層積層体の特性を表1に示す。
上がフラットロ−ルで温度が135℃、下もフラットロ−ルで温度が135℃、ロ−ル間の線圧が1.9×10kPa(20kg/cm)のカレンダ−装置で熱圧着加工を行った以外は、実施例1と同一条件下で目付けが110g/mの三層積層体を得た。
得られた三層積層体の特性を表1に示す。
中間層の高密度ポリエチレンフイルム(G)の厚みを30μmとした以外は、実施例1と同一条件下で目付けが130g/mの三層積層体を得た。
得られた三層積層体の特性を表1に示す。
表面層と裏面層を、レ−ヨン(B)と熱可塑性芯鞘複合短繊維(D)を50/50の質量%で混綿開繊し、水流交絡加工で得た目付けが50g/mの短繊維不織布に変更した以外は、実施例1と間一条件下で目付けが110g/mの三層積層体を得た。
得られた三層積層体の特性を表1に示す。
表面層と裏面層を、レンチング社のリヨセル(C)と熱可塑性芯鞘複合短繊維(D)を50/50の質量%で混綿開繊し、水流交絡加工で得た目付けが50g/mの短繊維不織布に変更した以外は、実施例1と同一条件で目付けが110g/mの三層積層体を得た。
得られた三層積層体の特性を表2に示す。
表面層と裏面層を、木綿繊維(A)と熱可塑性芯鞘複合短繊維(E)を50/50の質量%となるように混綿開繊し、水流交絡加工で得た短繊維不織布に変更した以外は、実施例1と同一条件下で目付けが110g/mの三層積層体を得た。
得られた三層積層体の特性を表2に示す。
Figure 2014083843
Figure 2014083843
表1,2から明らかなように、実施例1、2、4〜6で得られた三層積層体は、低熱収縮性、層間接着性、柔軟性、耐洗濯性、表裏両面層の吸水速度、積層体における遮水性に優れるものであった。その中でも実施例4で得られた三層積層体は、セルロース系短繊維としてレ−ヨン(B)を、また実施例5では溶剤紡糸セルロース繊維であるリヨセル(C)を使用しているため、いずれも表裏両面層の吸水速度が特に優れていた。
また、ポリエチレン系フイルムとして厚みが30μmの高密度ポリエチレンフイルム(G)を用いて得られた実施例3の三層積層体は、厚みが10μmの高密度ポリエチレンフイルム(G)を用いた実施例1のものに比べれば柔軟性がやや劣るものの、低熱収縮性、層間接着性、耐洗濯性、表裏両面層の吸水速度、積層体における遮水性に優れたものであった。
(比較例1)
表面層と裏面層として、木綿繊維(A)単体を開繊し、水流交絡加工で得た目付け50g/mの短繊維不織布に変更した以外は、実施例1と同一条件下で目付け110g/mの三層積層体を得た。
得られた三層積層体の特性を表3に示す。
(比較例2)
表面層と裏面層の両方を、ポリエチレンテレフタレ−トの長繊維不織布(F)に変更した以外は、実施例1と同一条件下で目付けが110g/mの三層積層体を得た。
得られた三層積層体の特性を表3に示す。
(比較例3)
中間層を厚み30μmの線状低密度ポリエチレンフイルム(H)に変更し、エンボス装置の上下のロ−ラ温度を130℃とした以外は、実施例3と同一条件下で目付けが130g/mの三層積層体を得た。
得られた三層積層体の特性を表3に示す。
(比較例4)
中間層を、厚み30μmの低密度ポリエチレンフイルム(J)に変更し、エンボス装置の上下ロ−ラ温度を120℃とした以外は、実施例3と同一条件下で目付けが130g/mの三層積層体を得た。
得られた三層積層体の特性を表3に示す。
(比較例5)
中間層を、厚み30μmの多孔質高密度ポリエチレンフイルム(K)に変更した以外は、実施例3と同一条件下で目付けが130g/mの三層積層体を得た。
得られた三層積層体の特性を表4に示す。
Figure 2014083843
Figure 2014083843
表3、4から明らかなように、短繊維不織布内に熱可塑性芯鞘複合短繊維を混綿していない比較例1で得られた三層積層体は、層間接着性と耐洗濯性が著しく劣るものであった。また、表面層と裏面層の両方にポリエチレンテレフタレ−トの長繊維不織布(F)を用いた比較例2で得られた三層積層体は、層間接着性、柔軟性及び表裏両面層の吸水速度が著しく劣るものであった。
また、ポリエチレン系フイルムとして厚みが30μmの線状低密度ポリエチレンフイルム(H)を用いて得られた比較例3の三層積層体は、厚みが30μmの高密度ポリエチレンフイルム(G)を用いた実施例3のものに比べれば、熱可塑性芯鞘複合短繊維の鞘成分である高密度ポリエチレン樹脂と線状低密度ポリエチレンフイルムの融点が異なるので層間接着性がやや劣り、柔軟性にもやや劣るものであった。また、中間層として厚みが30μmの低密度ポリエチレンフイルム(J)を用いて得られた比較例4の三層積層体は、厚みが30μmの高密度ポリエチレンフイルム(G)を用いた実施例3のものに比べれば、熱可塑性芯鞘複合短繊維の鞘成分である高密度ポリエチレン樹脂と低密度ポリエチレンフイルムの融点が大きく異なるので層間接着性が劣り、柔軟性と耐熱性も著しく劣るものであった。さらに、中間層に厚み30μの多孔質高密度ポリエチレンフイルム(K)を用いて得られた比較例5で得られた三層積層体は、積層体における遮水性に劣るものであった。

Claims (5)

  1. 表面層と裏面層が短繊維不織布、中間層が高密度ポリエチレンフイルムからなる三層が熱圧着により積層一体化した積層体であって、前記短繊維不織布がセルロース系短繊維と、鞘成分がポリエチレン系樹脂である熱可塑性芯鞘複合短繊維とを混綿してなる不織布であり、前記高密度ポリエチレンフイルムが高密度ポリエチレン樹脂を製膜し延伸してなるフイルムであることを特徴とする三層積層体。
  2. 短繊維不織布が、セルロース系短繊維と熱可塑性芯鞘複合短繊維を混綿した不織ウエブを水流交絡加工法にて短繊維同士を絡合一体化させた不織布であることを特徴とする請求項1記載の三層積層体。
  3. セルロース系短繊維と、鞘成分がポリエチレン系樹脂である熱可塑性芯鞘複合短繊維とを混綿してなる短繊維不織布を表面層と裏面層に配し、高密度ポリエチレン樹脂を製膜し延伸してなる高密度ポリエチレンフイルムを中間層に配したシート状物を、前記フイルムを形成する高密度ポリエチレン樹脂の融点〜(融点+15℃)の温度で熱圧着させて一体化させることを特徴とする三層積層体の製造方法。
  4. 三層を熱圧着して一体化させる熱圧着加工法が、熱カレンダ−加工法であることを特徴とする請求項3記載の三層積層体の製造方法。
  5. 三層を熱圧着して一体化させる熱圧着加工法が、熱エンボス加工法であることを特徴とする請求項3記載の三層積層体の製造方法。
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