JP2007162261A - ユニット建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラニングの自由度を高めることができるユニット建物を得る。
【解決手段】ユニット建物10の一階部分14を構成する建物ユニット28は、天井パネル30の一部が床パネル32よりも跳ね出した跳ね出し部36を備えており、隣接して配置される建物ユニット28の跳ね出し部36同士を突き合わせて配置することにより、跳ね出し部36の下方に広い連通スペース42が形成される。この連通スペース42は駐車スペースやエントランス等として利用することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラニングの自由度に配慮したユニット建物に関する。
昨今の需要者ニーズによれば、ワイドスパン工法による広い空間だけでなく、隣接する建物ユニットの境界部に跨るような吹き抜けや階段スペース等の設置を要求する声も多い。この点を考慮した先行技術としては特許文献1に開示された技術がある。簡単に説明すると、特許文献1に開示された技術では、一つの建物ユニットの中で、四隅の柱のうち1本を除去して柱省略部を形成すると共に、当該建物ユニットの端の方に別の柱を設置して天井大梁等の大梁を一部省略した梁省略部を形成するようになっている。こうして造られた建物ユニットを組み合わせることにより、隣接する建物ユニットに跨る階段スペースの設置等を可能にしている。
特開2001−295371号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術では、実現可能な住宅プランはまだまだ限られており、多様化する需要者ニーズに充分応えることはできない。従って、より多彩な住宅プランの実現を可能とする建物ユニットの提案が望まれている。
本発明は上記事実を考慮し、プラニングの自由度を高めることができるユニット建物を得ることを目的とする。
請求項1記載の本発明に係る建物ユニットは、下階側に配置された複数の建物ユニット上に複数の建物ユニットを載置して複数階建てにしたユニット建物において、前記下階側に配置された複数の建物ユニットのうちの一部又は全部の建物ユニットは、天井パネルが床パネルよりも大きく設定された異形ユニットとして構成され、当該異形ユニットとして構成された建物ユニットにおいて、床パネルよりも跳ね出して存在する天井パネルの跳ね出し部上に、上階側に配置された建物ユニットの少なくとも一部が載置されている、ことを特徴としている。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載のユニット建物において、下階側に配置された一方の建物ユニットが備える跳ね出し部と当該一方の建物ユニットと対向して下階側に配置された他方の建物ユニットが備える跳ね出し部とが突き合わされて配置され、双方の跳ね出し部の下方に相互に連通された連通スペースが形成されている、ことを特徴としている。
請求項3記載の本発明は、請求項1記載のユニット建物において、上階側に配置された建物ユニットの一部が下階側に配置された建物ユニットの跳ね出し部上に載置され、当該上階側の建物ユニットの一部の下方側に外部と連通された連通スペースが形成されている、ことを特徴としている。
請求項4記載の本発明は、請求項1記載のユニット建物において、前記跳ね出し部の先端部が傾斜地に接触して支持されるように当該跳ね出し部を備えた下階側の建物ユニットが配置され、当該下階側の建物ユニットの跳ね出し部上に上階側の建物ユニットの一部が載置されている、ことを特徴としている。
請求項5記載の本発明は、請求項4記載のユニット建物において、前記上階側の建物ユニットは跳ね出し部を備えており、当該跳ね出し部の先端部は前記傾斜地に接触して支持されている、ことを特徴としている。
請求項6記載の本発明は、請求項1記載のユニット建物において、下階側の両端に前記跳ね出し部を備えた建物ユニットが当該跳ね出し部が外向きとなるようにそれぞれ配置されており、当該下階側の建物ユニットの跳ね出し部上に上階側の建物ユニットの一部が載置されている、ことを特徴としている。
請求項7記載の本発明は、請求項6記載のユニット建物において、前記下階側の両端に配置された建物ユニット上には、跳ね出し部を備えた建物ユニットが上階側と下階側とで跳ね出し部が階段状に並ぶように載置されている、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、下階側に配置された複数の建物ユニット上に複数の建物ユニットが載置されて複数階建てのユニット建物が構成される。
ここで、本発明では、下階側に配置された複数の建物ユニットのうちの一部又は全部の建物ユニットが、天井パネルが床パネルよりも大きく設定された異形ユニットとして構成されており、この建物ユニットの天井パネルの跳ね出し部上に上階側に配置された建物ユニットの少なくとも一部が載置される構成としたので、跳ね出し部の下方側に自由空間が形成される。
別の言い方をすると、跳ね出し部は天井パネルの一部であるため、天井パネル全体で跳ね出し部に作用する荷重を支持することができる。つまり、跳ね出し部を構成する部材の結合がなく剛性は高い。かかる跳ね出し部の上に上階側の建物ユニットの少なくとも一部が載置された場合、載荷重は当該載置された上階側の建物ユニットの床パネルと下階側の建物ユニットの跳ね出し部(天井パネルの一部)とで支持(上階側の建物ユニットの床パネルと下階側の建物ユニットの天井パネルとの合成効果で跳ね出し部に作用する荷重を支持)することができる。それ故、上記自由空間の形成が可能となり、この自由空間を駐車スペースやエントランス等、様々なニーズを実現するための空間として利用することができる。また、中間階、最上階では、テラス、バルコニなど柱なしの空間として利用することができる。
請求項2記載の本発明によれば、下階側に配置された一方の建物ユニットが備える跳ね出し部とこれに対向して配置された他方の建物ユニットが備える跳ね出し部とが突き合わされて配置されることで、双方の跳ね出し部の下方に相互に連通された連通スペースが形成される。この連通スペースは一方の建物ユニットの跳ね出し部と他方の建物ユニットの跳ね出し部を合わせたスパン長を有するので、ユニット建物の出隅等の角部でないところに上下左右を「面」で囲まれたユニット境界部に跨る広い自由空間が形成される。
請求項3記載の本発明によれば、上階側に配置された建物ユニットの一部が下階側に配置された建物ユニットの跳ね出し部上に載置されることにより、当該上階側の建物ユニットの一部の下方側に連通スペースが形成される。従って、例えばユニット建物の外周部にこの連通スペースを配置することにより、建物外周部に雨にあたるのを避けられる外部突出部を設けることができる。なお、上階側の建物ユニットの床パネルと下階側の建物ユニットの天井パネルの双方で跳ね出し部に作用する荷重を支持することができるので、外部突出部の支持強度は充分に確保される。
請求項4記載の本発明によれば、跳ね出し部の先端部が傾斜地に接触して支持されるように当該跳ね出し部を備えた下階側の建物ユニットが配置され、その跳ね出し部上に上階側の建物ユニットの一部が載置されるため、傾斜地に隣接して傾斜地盤形状に応じたユニット建物を構築することができる。
請求項5記載の本発明によれば、請求項4記載の発明において、上階側の建物ユニットも跳ね出し部を備えており、当該跳ね出し部の先端部が下階側の建物ユニットと同様に傾斜地に接触して支持される構成としたので、傾斜地盤形状に応じて階段状に建物ユニットを段積みしたユニット建物を構築することができる。
請求項6記載の本発明によれば、下階側の両端に跳ね出し部を備えた建物ユニットを当該跳ね出し部が外向きとなるようにそれぞれ配置し、当該下階側の建物ユニットの跳ね出し部上に上階側の建物ユニットの一部を載置させる構成としたので、上階側が下階側よりも張出したユニット建物を構築することができる。
請求項7記載の本発明によれば、請求項6記載の発明において、下階側の両端に配置された建物ユニット上には、跳ね出し部を備えた建物ユニットを上階側と下階側とで跳ね出し部が階段状に並ぶように載置したので、正面視で建物側面が傾斜したユニット建物、例えば上底の方が下底よりも長い上下逆向きの台形状のユニット建物を造ることができる。つまり、前述した請求項4記載の発明では、跳ね出し部を有する建物ユニットを傾斜地に合わせて配置することによりユニット建物を構築するものであったが、本発明の場合は跳ね出し部を有する建物ユニットを両端に配置することにより、建物側面が傾斜したユニット建物を自立形式で構築することができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係るユニット建物は、下階側に配置された建物ユニットの跳ね出し部上に上階側に配置された建物ユニットの少なくとも一部を載置することで跳ね出し部の下方側に自由空間が形成されるようにしたので、プラニングの自由度を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係るユニット建物は、一方の建物ユニットの跳ね出し部と他方の建物ユニットの跳ね出し部を突き合わせて配置し、双方の跳ね出し部の下方に相互に連通された連通スペースが形成されるので、駐車スペースやエントランスとして好適な自由空間が得られるという意味でプラニングの自由度を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係るユニット建物は、上階側に配置された建物ユニットの一部が下階側に配置された建物ユニットの跳ね出し部上に載置され、当該上階側の建物ユニットの一部の下方側に外部と連通された連通スペースが形成されるので、玄関庇や屋根付きバルコニーとして好適な自由空間が得られるという意味でプラニングの自由度を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係るユニット建物は、跳ね出し部の先端部が傾斜地に接触して支持されるように当該跳ね出し部を備えた下階側の建物ユニットが配置され、当該下階側の建物ユニットの跳ね出し部上に上階側の建物ユニットの一部を載置させたので、傾斜地に隣接して傾斜地盤形状に応じたユニット建物を構築することも可能になったという意味でプラニングの自由度を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係るユニット建物は、上階側の建物ユニットは跳ね出し部を備えており、当該跳ね出し部の先端部を傾斜地に接触して支持させることとしたので、傾斜地盤形状に応じて階段状に建物ユニットを段積みしたユニット建物の構築が可能であるという意味でプラニングの自由度を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係るユニット建物は、下階側の両端に跳ね出し部を備えた建物ユニットを当該跳ね出し部が外向きとなるようにそれぞれ配置し、当該下階側の建物ユニットの跳ね出し部上に上階側の建物ユニットの一部を載置させたので、上階側が下階側よりも張出したユニット建物の構築が可能であるという意味でプラニングの自由度を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項7記載の本発明に係るユニット建物は、下階側の両端に配置された建物ユニット上に、跳ね出し部を備えた建物ユニットを上階側と下階側とで跳ね出し部が階段状に並ぶように載置したので、建物側面が傾斜したユニット建物を自立形式で構築することが可能になるという意味でプラニングの自由度を高めることができるという優れた効果を有する。
〔第1実施形態〕
以下、図1を用いて、本発明に係るユニット建物の第1実施形態について説明する。
図1(A)には、ユニット建物の一階部分を構成する建物ユニットと、二階部分を構成する建物ユニットを分離した斜視図が示されている。また、図1(B)には、これらの建物ユニットを使って構成されたユニット建物の正面図が示されている。
これらの図に示されるように、ユニット建物10は、基礎12と、一階部分14と、二階部分16と、屋根部18とによって構成されている。
二階部分16を構成する建物ユニット20は、天井パネル22と、床パネル24と、これらの天井パネル22と床パネル24とを垂直に繋ぐ複数本の柱26と、を主要部として構成された箱型ユニットとして構成されている。
これに対し、一階部分14を構成する建物ユニット28も、二階部分16を構成する建物ユニット20と同様に、天井パネル30と、床パネル32と、これらの天井パネル30と床パネル32とを垂直に繋ぐ複数本の柱34と、を主要部として構成されているが、天井パネル30の方が床パネル32よりも大きく形成されている点で二階部分16を構成する建物ユニット20とは異なる構成となっている。つまり、一階部分14を構成する建物ユニット28は一般的な箱型ユニットとして構成されているのではなく、異形ユニットとして構成されている。このため、天井パネル30には、床パネル32よりも突出して存在する跳ね出し部36が形成されている。この跳ね出し部36の下方は、空間を阻害する部材が存在しない自由空間(開放空間)38とされている。さらに、桁方向に隣接して配置された一組の建物ユニット28が、各々が備える跳ね出し部36を突き合わせて配置されることにより、双方の自由空間38がユニット境界部を跨いで連通されて広い連通スペース42が形成されている。
なお、天井パネル30及び床パネル32について補足すると、天井パネル30は平面視で矩形状に形成されており、スパン長が異なる二組の天井大梁44、46を平行に配置することにより骨組(フレーム)が構成されている。なお、天井パネル30は、前記フレームに天井小梁及び天井板等が取り付けられることにより構成されている。
同様に、床パネル32は、平面視で矩形状に形成されており、スパン長が異なる二組の床大梁48、50を平行に配置することにより骨組(フレーム)構成されている。なお、床パネル32は、前記フレームに床小梁及び床板等が取り付けられることにより構成されている。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態に係るユニット建物10は、概ね以下の要領で構築される。まず、跳ね出し部36二個分の間隔をあけて二箇所に基礎12が打設される。そして、各基礎12上に各々二個ずつ建物ユニット28を隣接配置して据え付ける。このとき、桁方向に隣接する建物ユニット28が備える跳ね出し部36同士が突き合わされるように向きが決められる。こうして一階部分14が構築された後に、各建物ユニット28上に通常の箱型ユニットとされた建物ユニット20がそれぞれ載置されて据え付けられる。これにより、二階部分16が構成される。そしてさらに、二階部分16の建物ユニット20上に屋根部18が設置される。これにより、二階建てのユニット建物10が構築される。
ここで、本実施形態では、一階部分14に配置された建物ユニット28が跳ね出し部36を備えており、かかる跳ね出し部36を突き合わせて隣接配置したので、跳ね出し部36の下方に設けられた自由空間38が相互に連通されて、ユニット境界部を跨ぐ広い連通スペース42が形成される。なお、この連通スペース42は妻方向にも連通されて、ユニット建物10を貫通するものとして存在する。従って、この広くて奥行きのある連通スペース42を駐車スペースとして利用することも可能であれば、エントランス等、様々なニーズを実現するための空間として利用することができる。その結果、本実施形態によれば、プラニングの自由度を高めることができる。特に、このユニット建物10の場合、出隅等の角部でないところに上下左右を「面」で囲まれた自由空間として形成されるので、この点を活かしたプラニングが際立つことになる。
この連通スペース42について補足すると、連通スペース42が形成される階が中間階や最上階の場合には、テラスやバルコニなど柱のない空間として利用することができる。また、用途も駐車スペース(ガレージ)やエントランスだけでなく、ポーチ、土間、坪庭等に利用することができる。
なお、跳ね出し部36が造る自由空間38ひいては連通スペース42について補足すると、跳ね出し部36は一階部分14を構成する建物ユニット28の天井パネル30の一部であるため、天井パネル30全体で跳ね出し部36に作用する荷重を支持することができる。つまり、跳ね出し部36を構成する部材の結合(つまり、ユニット本体との境界に梁同士の結合)がなくその剛性は高い。かかる跳ね出し部36の上に二階部分16を構成する建物ユニット20の少なくとも一部が載置された場合、載荷重は当該載置された二階部分16の建物ユニット20の床パネル24と一階部分14の建物ユニット28の跳ね出し部36(天井パネル30)とで支持(建物ユニット20の床パネル24と建物ユニット28の天井パネル30との合成効果で跳ね出し部36に作用する荷重を支持)することができる。それ故、上記自由空間38の形成が可能となるのである。
〔第2実施形態〕
次に、図2を用いて、本発明に係るユニット建物の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図2に示されるように、第2実施形態に係る建物ユニット60は、前述した第1実施形態に係るユニット建物10の左半分のユニット構成によって建物本体が構成されており、二階部分16を構成する建物ユニット20の上に小型の屋根部62を載置することにより建物全体が構成されている。従って、ユニット建物60はユニット建物10の変形例とも言えるものである。
具体的には、一階部分14を構成する建物ユニット(異形ユニット)28の天井パネル30の上に二階部分16を構成する建物ユニット(箱型ユニット)20が載置されており、これにより跳ね出し部36の下方に外部と連通された連通スペース64が形成される構成となっている。
(作用・効果)
上記構成のユニット建物60によれば、ユニット建物60の外周部に外部と連通された連通スペース64を形成することができるため、ユニット建物60の一階部分14の外周部に雨にあたるのを避けられる外部突出部66(図2(B)参照)を設けることができる。なお、二階部分16を構成する建物ユニット20の床パネル24と一階部分14を構成する建物ユニット28の天井パネル30の双方で跳ね出し部36に作用する荷重を支持することができるので、外部突出部66の支持強度は充分に確保される。
本実施形態によれば、この外部突出部60を玄関庇として利用したり、三階建てのユニット建物の屋根付きバルコニーとして利用することができるという意味でプラニングの自由度を高めることができる。
〔第3実施形態〕
次に、図3を用いて、本発明に係るユニット建物の第3実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態、第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図3に示されるように、第3実施形態に係るユニット建物70は、平坦でない地盤の典型例である傾斜地72に沿って構築されている点が特徴である。
より具体的に説明すると、傾斜地72の下端部に整地された平坦面74が形成されており、この平坦面74に基礎76が打設されている。基礎76の上には、床パネル32よりも天井パネル30の方が大きい建物ユニット28が載置されている。従って、一階部分14の建物ユニット28が載置された状態では、天井パネル30の跳ね出し部36が傾斜地72に向かって延出され、跳ね出し部36の先端部36Aが傾斜地72に接触して支持されている。
上記一階部分14を構成する建物ユニット28の天井パネル30上に同様構成の建物ユニット28が側面視で階段形状となるように載置される。このとき、二階部分16を構成する建物ユニット28の床パネル32は、一階部分14を構成する建物ユニット28の跳ね出し部36に端部が揃えて載置される。従って、二階部分16を構成する建物ユニット28の一部は一階部分14を構成する建物ユニット28のユニット本体部側に載置され、残りの部分が跳ね出し部36上に載置される構成となる。
同様に、三階部分78、四階部分80と構成されることにより、多層階構造のユニット建物70が構成されている。なお、この例では、最上階には通常の箱型の建物ユニット20が使用されているが、この通常の建物ユニット20に替えて、一階部分14から三階部分78までと同様に跳ね出し部36を備えた建物ユニット28を載置する構成としてもよい。
(作用・効果)
上記構成のユニット建物70によれば、一般には利用されない傾斜地72にもその地盤形状に応じた段積み構造のユニット建物70を構築することができる。従って、傾斜地72に隣接して傾斜地盤形状に応じたユニット建物70を構築することも可能になったという意味でプラニングの自由度を高めることができる。
なお、この実施形態では、ユニット建物70は四階建ての構造になっているが、二階建てにしてもよいし、三階建てにしてもよいし、五階建て以上にしてもよい。
また、この実施形態における傾斜地72には、図3に示されるような所定勾配の傾斜地72が含まれる他、ある程度の起伏が傾斜面上にあるものも含まれ、地盤を全体的に捉えた場合に傾斜していると把握できるものであればよい。

〔第4実施形態〕
次に、図4を用いて、本発明に係るユニット建物の第4実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態乃至第3実施形態のいずれかと同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図4に示されるように、第4実施形態に係るユニット建物90では、平坦な地盤92上に前述した第3実施形態で説明した跳ね出し部36を有する建物ユニット28と通常の建物ユニット20とを組み合わせて自立形式のユニット建物を構築した点に特徴がある。
より具体的に説明すると、前述した第3実施形態では、傾斜地72に跳ね出し部36の先端部36Aを支持させるものであったが、この第4実施形態では、一階部分14を一対の建物ユニット28を背中合わせに配置(即ち、双方の跳ね出し部36が外側を向くように配置)し、その上に二階部分16の両端の建物ユニット28を同様の向きで載置させている。このとき、一階部分14の建物ユニット28の跳ね出し部36に二階部分16の建物ユニット28の端部を揃えて載置させている。また、二階部分16の両端の建物ユニット28の間には、通常の建物ユニット20が載置されている。さらに、三階部分78には、通常の建物ユニット20が四個載置されている。なお、三階部分78の両端の通常の建物ユニット20に替えて、跳ね出し部36を備えた建物ユニット28を使用する構成を採ってもよい。
(作用・効果)
上記構成のユニット建物90によれば、跳ね出し部36を有する建物ユニット28を各階の両端に配置することにより、建物側面が傾斜した上底が下底よりも長い上下逆向きの台形状のユニット建物を自立した形式で構築することができる。従って、このような上階側が下階側よりも張出したユニット建物、より具体的には建物側面が傾斜したユニット建物90を構築することも可能になったという意味でプラニングの自由度を高めることができる。
また、上記ユニット建物90によれば、建物中央側に上下階を連通するスペース94が形成される。このスペース94においては建物ユニット28、20の柱や梁が空間を横断等することもないので、階段96や吹き抜け、エレベータの設置スペース等に利用することができるというメリットもある。
なお、この実施形態では、ユニット建物70は四階建ての構造になっているが、二階建てにしてもよいし、三階建てにしてもよいし、五階建て以上にしてもよい。
〔上記実施形態の補足説明〕
以上説明した各実施形態のユニット建物10、60、70は一般住宅として用いてもよいし、他の用途(商業的用途、工業的用途、農業的用途、福祉施設・公共施設等の非営利目的の行政的用途を含む)に用いてもよい。また、第3実施形態で説明したユニット建物70などは、災害時に臨時に設けられる仮設住宅等の集合住宅としても利用できる。この場合、近隣の建築地に傾斜地が存在することは充分あり得るので、好適である。
(A)は第1実施形態に係る建物ユニットの要部を示す斜視図であり、(B)は当該ユニット建物の完成状態を示す正面図である。 (A)は第2実施形態に係る建物ユニットの要部を示す斜視図であり、(B)は当該ユニット建物の完成状態を示す正面図である。 第3実施形態に係る建物ユニットの立面図である。 第4実施形態に係る建物ユニットの立面図である。
符号の説明
10 ユニット建物
14 一階部分
16 二階部分
20 建物ユニット
28 建物ユニット
30 天井パネル
32 床パネル
36 跳ね出し部
36A 先端部
38 自由空間
42 連通スペース
60 建物ユニット
64 連通スペース
66 外部突出部
70 ユニット建物
72 傾斜地
78 三階部分
80 四階部分
90 ユニット建物

Claims (7)

  1. 下階側に配置された複数の建物ユニット上に複数の建物ユニットを載置して複数階建てにしたユニット建物において、
    前記下階側に配置された複数の建物ユニットのうちの一部又は全部の建物ユニットは、天井パネルが床パネルよりも大きく設定された異形ユニットとして構成され、
    当該異形ユニットとして構成された建物ユニットにおいて、床パネルよりも跳ね出して存在する天井パネルの跳ね出し部上に、上階側に配置された建物ユニットの少なくとも一部が載置されている、
    ことを特徴とするユニット建物。
  2. 下階側に配置された一方の建物ユニットが備える跳ね出し部と当該一方の建物ユニットと対向して下階側に配置された他方の建物ユニットが備える跳ね出し部とが突き合わされて配置され、
    双方の跳ね出し部の下方に相互に連通された連通スペースが形成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のユニット建物。
  3. 上階側に配置された建物ユニットの一部が下階側に配置された建物ユニットの跳ね出し部上に載置され、
    当該上階側の建物ユニットの一部の下方側に外部と連通された連通スペースが形成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のユニット建物。
  4. 前記跳ね出し部の先端部が傾斜地に接触して支持されるように当該跳ね出し部を備えた下階側の建物ユニットが配置され、
    当該下階側の建物ユニットの跳ね出し部上に上階側の建物ユニットの一部が載置されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のユニット建物。
  5. 前記上階側の建物ユニットは跳ね出し部を備えており、当該跳ね出し部の先端部は前記傾斜地に接触して支持されている、
    ことを特徴とする請求項4記載のユニット建物。
  6. 下階側の両端に前記跳ね出し部を備えた建物ユニットが当該跳ね出し部が外向きとなるようにそれぞれ配置されており、
    当該下階側の建物ユニットの跳ね出し部上に上階側の建物ユニットの一部が載置されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のユニット建物。
  7. 前記下階側の両端に配置された建物ユニット上には、跳ね出し部を備えた建物ユニットが上階側と下階側とで跳ね出し部が階段状に並ぶように載置されている、
    ことを特徴とする請求項6記載のユニット建物。
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