JP4609283B2 - 建物ユニット及びこれを用いたユニット建物 - Google Patents

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本発明は、プラニングの自由度に配慮した建物ユニット及びこれを用いたユニット建物に関する。
一般に、ユニット住宅は、予め工場で柱と梁を箱状(直方体形状)に組み立てて生産した建物ユニットを必要個数分だけ建築地に搬送し、クレーンを使って順次据え付けていくことにより構成される。この場合、隣接する建物ユニットの柱が一箇所に集まる部分が生じ、広い空間を作る妨げとなっていた。
そこで、近年、ワイドスパン工法と呼ばれる柱レスタイプのユニット住宅が提案されるに至った。この種のワイドスパン工法による場合、工場出荷時には建物ユニットに予め仮柱を取り付けておくことで搬送性を確保し、建築地において建物ユニットを順次据え付けた後に仮柱を撤去する。仮柱を撤去するとその部分の強度が低下するので、それを補うために隣り合う天井大梁間に補強梁を挿入し、天井大梁と連結することで仮柱が受けるべき荷重を負担するようにしている(一例として下記特許文献1参照)。
一方、昨今の需要者ニーズによれば、ワイドスパン工法による広い空間だけでなく、隣接する建物ユニットの境界部に跨るような吹き抜けや階段スペース等の設置を要求する声も多い。この点を考慮した先行技術としては特許文献2に開示された技術がある。簡単に説明すると、一つの建物ユニットの中で、四隅の柱のうち1本を除去して柱省略部を形成すると共に、当該建物ユニットの端の方に別の柱を設置して天井大梁等の大梁を一部省略した梁省略部を形成するようになっている。こうして造られた建物ユニットを組み合わせることにより、隣接する建物ユニットに跨る階段スペースの設置等を可能にしている。
特許第2866993号公報 特開2001−295371号公報
しかしながら、上記特許文献2に開示された技術による場合、以下に説明する点で改良の余地がある。
すなわち、この技術による場合、階段スペース等を確保するために梁省略部を形成しているが、そのために別の柱と大梁を元々設置される本来の柱及び大梁に近い位置に設置する必要があり、結局のところ建物ユニットの骨組が複雑になる。別の言い方をすれば、この技術による場合、建物ユニットの柱レス部分の柱を中間柱として別の位置に移動させ、当該中間柱の上端部又は下端部から新たに天井大梁又は床大梁を設置することで、新設大梁設置側で天井大梁又は床大梁の一部を省略して梁省略部を造る構造になっている。
このため、この技術においても建物ユニットの自由なプラニングを可能とすることを求めてなされた発明であるにも拘わらず、建物ユニットの長手方向の片側が柱レスの大空間の形成に供されて、かつ反対側に予め用途が決められかつ補強された狭い空間が造られるに過ぎない構造となっており、所期の目的が充分には達成されていない。よって、依然として、建物ユニットの自由なプラニングが妨げられる(プラニングの自由度が制約される)という課題の解決が不充分であり、この点においてこの技術は改良の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、プラニングの自由度を高めることができる建物ユニット及びこれを用いたユニット建物を得ることを目的とする。
請求項1記載の本発明に係る建物ユニットは、四本の天井大梁で囲まれた天井面を有する天井パネルと、四本の床大梁で囲まれた床面を有する床パネルと、天井パネルと床パネルとを繋ぐ複数の柱と、を含んで構成された建物ユニットであって、床面の方が天井面よりも大きくかつ全体形状が非直方体形状の異形ユニットとして構成されていると共に、天井面の片側の短辺を通る同一立面上に床面の片側の短辺が配置されかつ当該天井面の片側の短辺に配置された一方の天井大梁の両端部と当該床面の片側の短辺に配置された一方の床大梁の両端部とが一対の柱で連結されており、さらに、天井面の片側の長辺に配置された他方の天井大梁を延長させて、その延長端部と上下に対向する床面の隅部とを柱で連結することで、床面の三箇所の隅部に柱が立設されている、ことを特徴としている。
請求項2記載の本発明に係る建物ユニットは、四本の天井大梁で囲まれた天井面を有する天井パネルと、四本の床大梁で囲まれた床面を有する床パネルと、天井パネルと床パネルとを繋ぐ複数の柱と、を含んで構成された建物ユニットであって、天井面の方が床面よりも大きくかつ全体形状が非直方体形状の異形ユニットとして構成されていると共に、天井面の片側の短辺を通る同一立面上に床面の片側の短辺が配置されかつ当該天井面の片側の短辺に配置された一方の天井大梁の両端部と当該床面の片側の短辺に配置された一方の床大梁の両端部とが一対の柱で連結されており、さらに、床面の片側の長辺に配置された他方の床大梁を延長させて、その延長端部と上下に対向する天井面の隅部とを柱で連結することで、天井面の三箇所の隅部に柱が立設されている、ことを特徴としている。
請求項3記載の本発明に係る建物ユニットは、請求項1記載の発明において、前記天井面の片側の長辺と反対側の長辺に配置された他方の天井大梁の端部と当該他方の天井大梁の端部と上下に対向する床大梁の途中部位とを連結する柱が取り外し可能な仮柱とされている、ことを特徴としている。
請求項4記載の本発明に係る建物ユニットは、請求項1記載の発明において、前記床面の片側の長辺と反対側の長辺に配置された他方の床大梁の端部と当該他方の床大梁の端部と上下に対向する天井大梁の途中部位とを連結する柱が取り外し可能な仮柱とされている、ことを特徴としている。
請求項5記載の本発明に係るユニット建物は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載された建物ユニットを複数個隣接して配置することにより、又は請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載された建物ユニットと別の一項に記載された建物ユニットとを組み合わせることにより、ユニット境界部を跨ぐユニット間連通部が設けられている、ことを特徴としている。
請求項6記載のユニット建物は、請求項2又は請求項4に記載されかつ天井面の方が床面よりも大きい建物ユニットを含んで構成されており、当該天井面における床面よりも張出した部分を張出部として用いた、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、四本の天井大梁で囲まれた天井面を有する天井パネルと、四本の床大梁で囲まれた床面を有する床パネルと、天井パネルと床パネルとを繋ぐ複数の柱と、を含んで建物ユニットが構成される。
ここで、本発明では、建物ユニットが、床面の方が天井面よりも大きくかつ全体形状が非直方体形状の異形ユニットとして構成されているので、大きい方の面である床面から小さい方の面である天井面を差し引いた面の上方が開放された空間として残る。そこで、複数の建物ユニットを隣接配置する際に、この空間を対向させる等することにより、建物ユニット間を跨ぐ位置に吹き抜け等の自由空間を設定することができる。
また、本発明では、建物ユニットが、床面の方が天井面よりも大きい異形ユニットとして構成されているので、建物ユニットの据付状態が安定する。
請求項2記載の本発明によれば、四本の天井大梁で囲まれた天井面を有する天井パネルと、四本の床大梁で囲まれた床面を有する床パネルと、天井パネルと床パネルとを繋ぐ複数の柱と、を含んで建物ユニットが構成される。
ここで、本発明では、建物ユニットが、天井面の方が床面よりも大きくかつ全体形状が非直方体形状の異形ユニットとして構成されているので、大きい方の面である天井面から小さい方の面である床面を差し引いた面の下方が開放された空間として残る。そこで、複数の建物ユニットを隣接配置する際に、この空間を対向させる等することにより、建物ユニット間を跨ぐ位置に吹き抜け等の自由空間を設定することができる。
また、本発明では、建物ユニットが、天井面の方が床面よりも大きい異形ユニットとして構成されているので、建物ユニットの据付状態が安定する。天井面の床面よりも大きい部分を張出部等として利用することができる。
請求項3記載の本発明によれば、天井面の片側の長辺と反対側の長辺に配置された他方の天井大梁の端部と当該他方の天井大梁の端部と上下に対向する床大梁の途中部位とを連結する柱が取り外し可能な仮柱とされているので、建物ユニットの据付後に仮柱を取り除くことにより、柱に阻害されない大空間が形成される。
同様に、請求項4記載の本発明によれば、床面の片側の長辺と反対側の長辺に配置された他方の床大梁の端部と当該他方の床大梁の端部と上下に対向する天井大梁の途中部位とを連結する柱が取り外し可能な仮柱とされているので、建物ユニットの据付後に仮柱を取り除くことにより、柱に阻害されない大空間が形成される。
請求項5記載の本発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載された建物ユニットを複数個隣接して配置することにより、又は請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載された建物ユニットと別の一項に記載された建物ユニットとを組み合わせることにより、ユニット境界部を跨ぐユニット間連通部を備えたユニット建物が構築される。
このように同種ユニットを組み合わせたり、異種ユニットを組み合わせることで、様々な用途(例えば、吹き抜け、玄関、階段室、バルコニー、ベランダ、大空間の形成等)に適応したユニット建物を構築することができる。
請求項6記載の本発明によれば、ユニット建物は請求項2又は請求項4に記載されかつ天井面の方が床面よりも大きい建物ユニットを含んで構成されており、当該天井面における床面よりも張出した部分を張出部として用いたので、建物ユニットの据付と同時に、軒先やベランダといった用途に使える張出部を特別の造作をすることなく得ることができ、しかも建物ユニットに一体化されているので強度・剛性共に高い。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る建物ユニットは、床面の方が天井面よりも大きくかつ全体形状が非直方体形状の異形ユニットとして構成されていると共に、天井面の片側の短辺を通る同一立面上に床面の片側の短辺が配置されかつ当該天井面の片側の短辺に配置された一方の天井大梁の両端部と当該床面の片側の短辺に配置された一方の床大梁の両端部とが一対の柱で連結されており、さらに、天井面の片側の長辺に配置された他方の天井大梁を延長させて、その延長端部と上下に対向する床面の隅部とを柱で連結することで、床面の三箇所の隅部に柱が立設されているので、プラニングの自由度を高めることができるという優れた効果を有する。
また、請求項1記載の本発明に係る建物ユニットは、床面の方が天井面よりも大きい異形ユニットとして構成されているので、プラニングの自由度を高めることができ、しかも建物ユニットの据付安定性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る建物ユニットは、天井面の方が床面よりも大きくかつ全体形状が非直方体形状の異形ユニットとして構成されていると共に、天井面の片側の短辺を通る同一立面上に床面の片側の短辺が配置されかつ当該天井面の片側の短辺に配置された一方の天井大梁の両端部と当該床面の片側の短辺に配置された一方の床大梁の両端部とが一対の柱で連結されており、さらに、床面の片側の長辺に配置された他方の床大梁を延長させて、その延長端部と上下に対向する天井面の隅部とを柱で連結することで、天井面の三箇所の隅部に柱が立設されているので、プラニングの自由度を高めることができるという優れた効果を有する。
また、請求項2記載の本発明に係る建物ユニットは、天井面の方が床面よりも大きい異形ユニットとして構成されているので、プラニングの自由度を高めることができ、しかも張出部を建物ユニットと一体の梁材で構成して玄関や軒先、ベランダといった要素に利用することができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る建物ユニットは、天井面の片側の長辺と反対側の長辺に配置された他方の天井大梁の端部と当該他方の天井大梁の端部と上下に対向する床大梁の途中部位とを連結する柱が取り外し可能な仮柱とされているので、上記効果に加え、ユニット境界部を跨ぐ広い空間(大空間)を形成することができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る建物ユニットは、床面の片側の長辺と反対側の長辺に配置された他方の床大梁の端部と当該他方の床大梁の端部と上下に対向する天井大梁の途中部位とを連結する柱が取り外し可能な仮柱とされているので、上記効果に加え、ユニット境界部を跨ぐ広い空間(大空間)を形成することができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係るユニット建物は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載された建物ユニットを複数個隣接して配置することにより、又は請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載された建物ユニットと別の一項に記載された建物ユニットとを組み合わせることにより、ユニット境界部を跨ぐユニット間連通部を設けたので、ユニット建物のプラニングの自由度を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係るユニット建物は、請求項2又は請求項4に記載されかつ天井面の方が床面よりも大きい建物ユニットを含んで構成されており、当該天井面における床面よりも張出した部分を張出部として用いたので、高強度・高剛性の軒先等が容易に得られるという優れた効果を有する。
〔第1実施形態〕
以下、図1を用いて、第1実施形態に係る建物ユニットについて説明する。なお、図1A(C)〜図1A(E)及び図1B(F)、図1B(G)に示される建物ユニット10C〜10Gについては、参考例とする。
図1A、図1Bに示されるように、建物ユニット10は、天井パネル12と、床パネル14と、これらの天井パネル12と床パネル14とを垂直に繋ぐ複数本の柱16と、を主要部として構成されている。
天井パネル12は、平面視で矩形状に形成されており、スパン長が異なる二組の天井大梁18、20を平行に配置することにより骨組(フレーム)が構成されている。これにより、天井パネル12は、四本の天井大梁18、20によって囲まれた天井面22を有している。なお、図1(A)〜図1(G)では、天井面22を斜線部で現している。また、天井パネル12は、前記フレームに天井小梁及び天井板等が取り付けられることにより構成されている。
同様に、床パネル14は、平面視で矩形状に形成されており、スパン長が異なる二組の床大梁24、26を平行に配置することにより骨組(フレーム)構成されている。これにより、床パネル14は、四本の床大梁24、26によって囲まれた床面28を有している。なお、図1(A)〜図1(G)では、床面28を斜線部で表している。また、床パネル14は、前記フレームに床小梁及び床板等が取り付けられることにより構成されている。さらに、床パネル14には、柱16の端部を柱16の本体から分割して短柱とし、かかる短柱の側面に床大梁24、26の長手方向の端部が接合されるケースや、床大梁24、26の長手方向の端部同士が連結部材によって連結されてそこに柱の下端部が接合されるケース等が含まれる。
ここで、本実施形態では、天井面22と床面28は幅方向寸法が同一とされているが、大きさが異なっており、天井面22の方が床面28よりも大きくなるようにユニットが組まれている点に特徴がある。従って、建物ユニット10は一般的な直方体形状(箱型形状)のユニットとして構成されているのではなく、異形ユニットとして構成されている。
次に、各建物ユニット10A〜10Gの特徴を個別に説明する。なお、説明の便宜上、図1(D)に示す建物ユニット10Dを基準にする。
図1(D)に示される建物ユニット10Dでは、天井面22の四隅に柱16がそれぞれ配置されており、天井面22のすべての隅部が柱16によって安定的に支持されている点が特徴である。また、この構成の場合、床面28における天井面22よりも延長された床延長部30が形成される。床延長部30の上方は空間を阻害する部材が存在しない自由空間(開放空間)32とされており、ユニット内空間34と並んで配置或いは相互に連通されている。
図1(C)に示される建物ユニット10Cでは、上述した建物ユニット10Dにおいて、四隅に配置されていた柱16のうち、床パネル14のスパン長が長い方の床大梁24の途中に配置されていた柱16が二本とも取り除かれている点に特徴がある。従って、この建物ユニット10Cの場合、自由空間32が柱16によって全く阻害されない点で更に広いスペースが形成される。なお、工場生産時及び輸送時には、撤去した柱の位置には形状保持用の仮柱が設置される。
図1(B)に示される建物ユニット10Bでは、上述した建物ユニット10Dにおいてスパン長が長い方の天井大梁18を延長させて床面28の三箇所の隅部に柱16を立設させた点に特徴がある。
図1(A)に示される建物ユニット10Aでは、上述した建物ユニット10Bにおいて、床大梁24の途中に立設された柱16を取り除いた点に特徴がある。従って、自由空間32とユニット内空間34とは、柱16によって全く阻害されない状態で並んで配置或いは相互に連通されている。なお、工場生産時及び輸送時には、撤去した柱の位置には形状保持用の仮柱が設置される。
図1(E)に示される建物ユニット10Eでは、上述した建物ユニット10Dにおいてスパン長が長い方の一対の天井大梁18をそれぞれ延長させて床面28の四箇所の隅部に柱16を立設させた点に特徴がある。
図1(F)に示される建物ユニット10Fでは、上述した建物ユニット10Dにおいて天井面22の隅部一箇所の柱16を取り除いた点に特徴がある。
図1(G)に示される建物ユニット10Gでは、上述した建物ユニット10Dにおいて天井面22の隅部二箇所の柱16を取り除いた点に特徴がある。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態に係る建物ユニット10では、天井面22と床面28とが幅が同じで大きさが異なる異形ユニットとして構成されているため、大きい方の床面28から小さい方の天井面22を差し引いた部分に自由空間32が形成される。この自由空間32の在り方は、建物ユニット10Aから建物ユニット10Gまで様々であり、全く柱や梁が存在しない建物ユニット10Cもあれば、安定した門型架構が存在する建物ユニット10Dもある。そして、これらの建物ユニット10A〜建物ユニット10Gを任意に複数個組み合わせて隣接配置することにより、建物ユニット10の境界を跨ぐ別の空間を造形することができる。その空間は例えば吹き抜けであったり、階段室であったり、玄関であったり種々のニーズに応えるものとしてプランニングされる。上記より、本実施形態に係る建物ユニット10によれば、プラニングの自由度を高めることができる。
加えて、本実施形態に係る建物ユニット10では、床面28の方が天井面よりも大きい異形ユニットとして構成されているので、建物ユニット10の据付状態が安定するという作用が得られる。つまり、建物ユニット10の据付安定性を向上させることができる。なお、この効果は、プラニングの際に充分に考慮されかつ活かされる。
さらに、本実施形態に係る建物ユニット10では、例えば、建物ユニット10A、10Cには天井面22の隅部一箇所若しくは二箇所の柱が撤去されているので、従来のように柱レス部に補強梁を設置しなくても、大空間を容易に形成することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図2を用いて、第2実施形態に係る建物ユニットについて説明する。なお、図2A(C)〜図2A(E)及び図2B(F)、図2B(G)に示される建物ユニット40C〜40Gについては、参考例とする。また、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図2A、図2Bに示されるように、第2実施形態に係る建物ユニット40では、天井パネル42の天井面44の方が床パネル46の床面48よりも大きく設定されている点に特徴がある。つまり、第2実施形態に係る建物ユニット40は、前述した第1実施形態に係る建物ユニット10と逆の関係に立つ異形ユニットとして構成されている。
各建物ユニット40A〜40Gの特徴を個別に説明すると、図2(D)に示される建物ユニット40Dでは、床面48の四隅に柱16がそれぞれ配置されており、天井面44は床面48よりも大きいことから、天井パネル42側に張出部としての天井延長部50が形成されている。なお、天井延長部50が形成されても、天井パネル42自体は四本の柱16によって支持されているので、構造的には安定した構造といえる。また、この構成の場合、前述した建物ユニット10Dと天地が逆の関係に立つが、天井延長部50の下方は空間を阻害する部材が存在しない自由空間(開放空間)32とされており、ユニット内空間34と並んで配置或いは相互に連通されている。
図2(C)に示される建物ユニット40Cでは、上述した建物ユニット40Dにおいて、四隅に配置されていた柱16のうち、床パネル46の床大梁24の途中に配置されていた柱16が二本とも取り除かれている点に特徴がある。従って、この建物ユニット40Cの場合、自由空間32が柱16によって全く阻害されない点で更に広いスペースが形成される。なお、工場生産時及び輸送時には、撤去した柱の位置には形状保持用の仮柱が設置される。
図2(B)に示される建物ユニット40Bでは、上述した建物ユニット40Dにおいてスパン長が長い方の一方の床大梁24を延長させて天井面44の三箇所の隅部に柱16を立設させた点に特徴がある。
図2(A)に示される建物ユニット40Aでは、上述した建物ユニット40Bにおいて、一方の天井大梁18の途中に立設された柱16を取り除いた点に特徴がある。自由空間32とユニット内空間34とは並んで配置或いは相互に連通されている。なお、工場生産時及び輸送時には、撤去した柱の位置には形状保持用の仮柱が設置される。
図2(E)に示される建物ユニット40Eでは、上述した建物ユニット40Dにおいてスパン長が長い方の一対の床大梁24をそれぞれ延長させて天井面44の四箇所の隅部に柱16を立設させた点に特徴がある。
図2(F)に示される建物ユニット40Fでは、上述した建物ユニット40Dにおいて床面48の隅部一箇所の柱16を取り除いた点に特徴がある。
図2(G)に示される建物ユニット40Gでは、上述した建物ユニット40Dにおいて床面48の隅部二箇所の柱16を取り除いた点に特徴がある。
(作用・効果)
上記構成の建物ユニット40によっても、前述した第1実施形態に係る建物ユニット10の場合と同様に、プラニングの自由度を高めることができる。
加えて、本実施形態に係る建物ユニット40では、天井面44の方が床面48よりも大きい異形ユニットとして構成されているので、天井面44の床面48よりも大きい部分、即ち天井延長部50を張出部等として利用することができる。特に、天井延長部50は天井パネル24の一部として構成されているため、フレーム全体で片持ち支持部を作ることになり、強度・剛性共に高いという利点がある。
さらに、本実施形態に係る建物ユニット40においても、例えば、建物ユニット40A、40Cには床面48の隅部一箇所若しくは二箇所の柱が撤去されているので、従来のように柱レス部に補強梁を設置しなくても、大空間を容易に形成することができる。
〔第3実施形態〕
次に、図3〜図7を用いて、本発明に係るユニット建物の第1実施形態(なお、通算すると第3実施形態になるので、以下「第3実施形態」で統一する)について説明する。なお、前述した第1実施形態及び第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図3には、ユニット建物60の組立工程が示されている。この図に示されるように、このユニット建物60は、左右一対の建物ユニット10A(図1(A)参照)をベースにして構築された建物(住宅プラン)である。
なお、正確には、右側に配置された建物ユニットは図1(A)に示した建物ユニット10Aと同一のものであるが、左側に配置された建物ユニットは図1(A)に示した建物ユニット10Aと線対称な形状になっている。以下、このように同種ユニットであるが、左右又は前後で図1又は図2図示形状の建物ユニットと線対称になっている場合には、符号に「’」を付けて区別することにする。
このように左右一対の建物ユニット10A、10A’を、自由空間32側の架構面を突き合わせるように隣接して配置すると、各々の建物ユニット10A、10A’が有する自由空間32が桁方向に相互に連通されて一つの大きな自由空間62が形成される。
そして、隣接して配置した二個の建物ユニット10A、10A’の上端部に形成された平面視でコ字状の開口部64に、矩形枠状に組まれた天井継フレーム66が被嵌されて開口部64に臨む天井大梁18、20及び柱16にボルト等で固定された後、建物ユニット10A、10A’の一対の仮柱68を撤去することにより、ユニット境界を跨ぐワイドスパンの大空間70が形成されると共に、天井継フレーム66を高さ方向に貫通する吹き抜け72が形成される構成である。
一方、図4には、上記ユニット建物60の天井継フレーム66の替わりに、ボード貼りタイプの天井継フレーム74が装着されたユニット建物76が示されている。この場合には、吹き抜け72の替わりに、ユニット建物76の外部に張出部78が形成されて玄関等に利用することができる。
さらに、図5には、上記建物ユニット10A、10A’を各二個ずつ合計四個使ったユニット建物80の構成例が示されている。このように四個の建物ユニット10A、10A’を隣接して配置して中央部に矩形状の開口部64を形成し、この開口部64に上述した天井継フレーム66又は天井継ぎフレーム74を装着することにより、ワイドスパンの大空間70が建物中央部に形成されかつ吹き抜け72等を備えたユニット建物80が構成される。いずれの天井継フレーム66、74を装着するかは、住宅プランによって選択すればよい。
上記大空間70について補足すると、従来は、図6に示されるように、四個の箱型の建物ユニット82を基礎84上に隣接して配置すると、中央部に四本の柱86が集まり、柱集合部88が形成される。この柱集合部88が形成されることにより、プラニングが大きな制約を受けていた。そこで、図7に示されるように、建物ユニット90の四隅の柱86のうち一本を現地で取り外し可能な仮柱とすることにより、建物ユニット90の据付後に仮柱を撤去することで、ユニット境界を跨ぐ大空間70を形成するようにした。しかし、その場合でも、柱レス部(柱省略部)92を補強するため、仮柱を撤去する前に建物ユニット90の天井大梁94間の隙間96に図示しない補強梁を装着する必要があったが、本実施形態によれば、天井継フレーム66、74が開口部64に装着されて天井パネル12と連結されることにより補強効果が得られるので、補強梁を設けずとも、大空間70を形成することができる。
その他にも、本実施形態に係るユニット建物60、76によれば、建築地で天井継フレーム66、74を取り付けるので、隣接する建物ユニット60間に生じ易い不陸の調整がし易いというメリットがある。つまり、建物ユニット10、40の据付時に組付誤差が生じた場合に、天井継フレーム66、74を基準にして不陸の調整をすれば水平出しを容易に行うことができる。
〔第4実施形態〕
次に、図8〜図18を用いて、本発明に係るユニット建物の第2実施形態(なお、通算すると第4実施形態になるので、以下「第4実施形態」で統一する)について説明する。なお、図10に示されるユニット建物116、並びに、図14〜図18に示されるユニット建物126、128、130、132、134については、参考例とする。また、前述した第1実施形態及び第2実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図8〜図18には、前述した第1実施形態及び第2実施形態で説明した建物ユニット10、40の応用例が示されている。第4実施形態で説明する建物ユニットは、一般住宅を想定した二階建ての住宅プランである。以下、順に、それぞれの特徴について説明する。
<例1>
図8に示されるユニット建物100は、前述した第3実施形態で説明した図5に示したユニット建物80をそのまま隣接配置して一階部分102とし、これと同様構成のユニット建物80を一階部分102にそのまま積み重ねて二階部分104を構成し、更に二階部分104の上に屋根106を載せて住宅としたものである。
この例では、矩形枠状の天井継フレーム66が使用され、各階の吹き抜け72が上下に連通されて上下階に亘る大きな吹き抜け108が形成されている点に特徴がある。
<例2>
図9に示されるユニット建物110は、例1と同様の構成にしてかつ例1の吹き抜け108を階段室112として利用した点に特徴がある。このため、この例では、階段室112に折り返し階段114が設置されている。なお、従来の建物ユニットの場合、ユニット境界部に柱や天井大梁、床大梁が現れるため、このような折り返し階段114を設置することはできなかった。
<例3>
図10に示されるユニット建物116は、第2実施形態で説明した天井面44の方が床面48よりも大きい建物ユニット40を使ってプラニングしたものである。具体的には、建物奥側に図2(A)に示される建物ユニット40A、40A’が二個使用されると共に、建物手前側に図2(D)に示される建物ユニット40Dが二個使用されて、合計四個のユニットが一階部分102で使用される。二階部分104には、通常の箱型の建物ユニット118が使用されている。なお、図2(D)で示した建物ユニット40Dは右側に配置されても左側に配置されても同じユニットを共用することができる。
この例によれば、一階部分102を構成する建物ユニット40A、40A’、40Dの天井延長部50の下方に、左右のユニット二個分の自由空間62が正面側と奥側の両方に形成される。そして、この自由空間62をアルコーブや玄関、ガレージ等に利用した点に特徴がある。
<例4>
図11に示されるユニット建物120は、図10の例3に示されるアルコーブ等に利用される自由空間62を二階部分104に形成した点に特徴がある。使用する建物ユニットは、例3と同じである。一階部分102には、通常の建物ユニット118が使用されている。
<例5>
図12に示されるユニット建物122は、図8の例1に示されるユニット建物100の天井継フレーム66の替わりに天井継ぎフレーム74を使用した点に特徴がある。これにより、一階部分102に柱レスの大空間70を形成し、部屋の割付けに自由度をもたせている。
<例6>
図13に示されるユニット建物124は、図12の例5に示されるユニット建物122の一階部分102と二階部分104の配置を逆にして二階部分104に大空間70を形成した点に特徴がある。これにより、二階部分104の部屋の割付けに自由度をもたせている。
<例7>
図14に示されるユニット建物126は、一階部分102において四個の建物ユニットのうち三個は通常の建物ユニット118を用い、残り一個の建物ユニットは第2実施形態で説明した天井面44の方が床面48よりも大きい建物ユニット40Dを使ってプラニングしたものである。
この例によれば、一階部分102に配置された建物ユニット40Dの天井延長部50を庇として利用することができる点に特徴がある。
<例8>
図15に示されるユニット建物128は、一階部分102は通常の建物ユニット118で構成し、二階部分104の妻側に建物ユニット40Dを二個隣接して配置させて、天井延長部50の下方の自由空間32をバルコニーとして利用した点に特徴がある。
<例9>
図16に示されるユニット建物130は、一階部分102の奥側に通常の建物ユニット118を二個配置すると共に、手前側に前述した第1実施形態で説明した図1の建物ユニット10Dを架構面を突き合わせて二個配置し、更に隣接する建物ユニット10Dのユニット二個分の自由空間32に第2実施形態で説明した図2の建物ユニット40Cを直交して張出すように配置させた住宅プランである。
この例によれば、建物ユニット40Cの張出部分をアルコーブや玄関等に利用することができる。
<例10>
図17に示されるユニット建物132は、前述した第1実施形態で説明した図1の建物ユニット10Dを二個妻方向に隣接して配置すると共に、第2実施形態で説明した図2の建物ユニット40Dを二個妻方向に隣接して配置しかつ建物ユニット10Dと互い違いに架構面が突き合わされるように配置して一階部分102が構成されている点に特徴がある。なお、建物ユニット40Dは建物ユニット10Dよりもユニットサイズが多少大きいものが使用されている。また、二階部分104については、通常の建物ユニット118が使用されている。
この例によれば、建物ユニット10Dの床延長部30と建物ユニット40Dの天井延長部50との間に形成された自由空間32をアルコーブや玄関等に利用することができる。また、一階部分102と二階部分104とで柱16の位置が異なるため、室内プランに応じて柱16の位置を移動させるのと同等の効果が得られる。
<例11>
図18に示されるユニット建物134は、二階部分104の妻側に前述した第2実施形態で説明した図2の建物ユニット40Fを二個隣接して配置することで、二階側に天井延長部50を庇のように配置した点に特徴がある。なお、二階部分104の残りのユニットは、通常の建物ユニット118において中央側の柱を仮柱としたユニット(即ち、図7に示される建物ユニット90)が使用されている。また、一階部分102は、通常の建物ユニット118を用いて構成されている。
この例によれば、二階部分104に大空間70が形成されると共に自由空間32をバルコニーとして利用することができる。また、天井延長部50によって屋根106の一部が支持されるので、屋根106をバランス良く支持することができ、安定した支持状態が得られる。
〔本実施形態の補足説明〕
以上説明した本実施形態では、一般住宅に対して本発明を適用したが、これに限らず、他の用途(商業的用途、工業的用途、農業的用途、福祉施設・公共施設等の非営利目的の行政的用途を含む)に対して本発明を用いてもよい。
また、本発明における「天井パネル」の概念には、フレーム構成が、長短合わせて二組の天井大梁(単純に天井梁といってもよい。)を矩形枠状に配置して端部同士を直に接合したものや、長い方の天井大梁の端部と短い方の天井大梁の端部とを連結部材(例えば、頂面とその二辺から垂下された二側面の合計三面で構成された仕口金物で、直交する二面に両梁の端部がそれぞれ接合され、二面を繋ぐ頂面に柱の上端部が接合される部材)を使って接合したもの(この場合、当該連結部材に柱の上端部が後付けで接合される)や、長短合わせて二組の天井大梁の長手方向の端部の仕口部に柱を短く切った短柱を配置したもの等のすべてが含まれる。
同様に、本発明における「床パネル」の概念には、フレーム構成が、長短合わせて二組の床大梁(単純に床梁といってもよい。)を矩形枠状に配置して端部同士を直に接合したものや、長い方の床大梁の端部と短い方の床大梁の端部とを連結部材(例えば、底面とその二辺に立設された二側面の合計三面で構成された仕口金物で、直交する二面に両梁の端部がそれぞれ接合され、二面を繋ぐ底面に柱の下端部が接合される部材)を使って接合したもの(この場合、当該連結部材に柱の下端部が後付けで接合される)や、長短合わせて二組の床大梁の長手方向の端部の仕口部に柱を短く切った短柱を配置したもの等のすべてが含まれる。
また、上述した本実施形態では、建物ユニットに対して張出部をユニットの片側だけに設けたが、これに限らず、ユニットの両側に張出部が形成されるようにしてもよい。
第1実施形態に係る建物ユニットの構成例を示す斜視図である。 第1実施形態に係る建物ユニットの構成例を示す斜視図である。 第2実施形態に係る建物ユニットの構成例を示す斜視図である。 第2実施形態に係る建物ユニットの構成例を示す斜視図である。 第3実施形態に係り、図1A(A)に示される建物ユニットを使ったユニット建物の構成例を工程を追って示す斜視図である。 第3実施形態に係り、図1A(A)に示される建物ユニットを使ったユニット建物の構成例を工程を追って示す斜視図である。 第3実施形態に係り、図1A(A)に示される建物ユニットを使ったユニット建物の構成例を示す斜視図である。 従来の建物ユニットを使った場合に柱集合部が形成されることを示す斜視図である。 図6に示される柱集合部の柱を仮柱にすると大空間が形成されることを示す斜視図である。 (A)は第4実施形態の例1に係るユニット建物の要部を示す斜視図であり、(B)は当該ユニット建物の完成状態を示す正面図である。 (A)は第4実施形態の例2に係るユニット建物の要部を示す斜視図であり、(B)は当該ユニット建物の完成状態を示す正面図である。 (A)は第4実施形態の例3に係るユニット建物の要部を示す斜視図であり、(B)は当該ユニット建物の完成状態を示す正面図である。 (A)は第4実施形態の例4に係るユニット建物の要部を示す斜視図であり、(B)は当該ユニット建物の完成状態を示す正面図である。 (A)は第4実施形態の例5に係るユニット建物の要部を示す斜視図であり、(B)は当該ユニット建物の完成状態を示す正面図である。 (A)は第4実施形態の例6に係るユニット建物の要部を示す斜視図であり、(B)は当該ユニット建物の完成状態を示す正面図である。 (A)は第4実施形態の例7に係るユニット建物の要部を示す斜視図であり、(B)は当該ユニット建物の完成状態を示す正面図である。 (A)は第4実施形態の例8に係るユニット建物の要部を示す斜視図であり、(B)は当該ユニット建物の完成状態を示す正面図である。 (A)は第4実施形態の例9に係るユニット建物の要部を示す斜視図であり、(B)は当該ユニット建物の完成状態を示す概略斜視図であり、(C)は当該ユニット建物の完成状態を示す正面図である。 (A)は第4実施形態の例10に係るユニット建物の要部を示す斜視図であり、(B)は当該ユニット建物の完成状態を示す正面図である。 (A)は第4実施形態の例11に係るユニット建物の要部を示す斜視図であり、(B)は当該ユニット建物の完成状態を示す正面図である。
符号の説明
10 建物ユニット
12 天井パネル
14 床パネル
16 柱
18 天井大梁
20 天井大梁
22 天井面
24 床大梁
26 床大梁
28 床面
40 建物ユニット
42 天井パネル
44 天井面
46 床パネル
48 床面
50 天井延長部(張出部)
60 ユニット建物
62 自由空間(ユニット間連通部)
68 仮柱
70 大空間(ユニット間連通部)
72 吹き抜け(ユニット間連通部)
76 ユニット建物
78 張出部
80 ユニット建物
100 ユニット建物
108 吹き抜け(ユニット間連通部)
110 ユニット建物
112 階段室(ユニット間連通部)
120 ユニット建物
122 ユニット建物
124 ユニット建物

Claims (6)

  1. 四本の天井大梁で囲まれた天井面を有する天井パネルと、四本の床大梁で囲まれた床面を有する床パネルと、天井パネルと床パネルとを繋ぐ複数の柱と、を含んで構成された建物ユニットであって、
    床面の方が天井面よりも大きくかつ全体形状が非直方体形状の異形ユニットとして構成されていると共に、天井面の片側の短辺を通る同一立面上に床面の片側の短辺が配置されかつ当該天井面の片側の短辺に配置された一方の天井大梁の両端部と当該床面の片側の短辺に配置された一方の床大梁の両端部とが一対の柱で連結されており、
    さらに、天井面の片側の長辺に配置された他方の天井大梁を延長させて、その延長端部と上下に対向する床面の隅部とを柱で連結することで、床面の三箇所の隅部に柱が立設されている、
    ことを特徴とする建物ユニット。
  2. 四本の天井大梁で囲まれた天井面を有する天井パネルと、四本の床大梁で囲まれた床面を有する床パネルと、天井パネルと床パネルとを繋ぐ複数の柱と、を含んで構成された建物ユニットであって、
    天井面の方が床面よりも大きくかつ全体形状が非直方体形状の異形ユニットとして構成されていると共に、天井面の片側の短辺を通る同一立面上に床面の片側の短辺が配置されかつ当該天井面の片側の短辺に配置された一方の天井大梁の両端部と当該床面の片側の短辺に配置された一方の床大梁の両端部とが一対の柱で連結されており、
    さらに、床面の片側の長辺に配置された他方の床大梁を延長させて、その延長端部と上下に対向する天井面の隅部とを柱で連結することで、天井面の三箇所の隅部に柱が立設されている、
    ことを特徴とする建物ユニット。
  3. 前記天井面の片側の長辺と反対側の長辺に配置された他方の天井大梁の端部と当該他方の天井大梁の端部と上下に対向する床大梁の途中部位とを連結する柱が取り外し可能な仮柱とされている、
    ことを特徴とする請求項1記載の建物ユニット。
  4. 前記床面の片側の長辺と反対側の長辺に配置された他方の床大梁の端部と当該他方の床大梁の端部と上下に対向する天井大梁の途中部位とを連結する柱が取り外し可能な仮柱とされている、
    ことを特徴とする請求項2記載の建物ユニット。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載された建物ユニットを複数個隣接して配置することにより、又は請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載された建物ユニットと別の一項に記載された建物ユニットとを組み合わせることにより、ユニット境界部を跨ぐユニット間連通部が設けられている、
    ことを特徴とするユニット建物。
  6. 請求項2又は請求項4に記載されかつ天井面の方が床面よりも大きい建物ユニットを含んで構成されており、
    当該天井面における床面よりも張出した部分を張出部として用いた、
    ことを特徴とするユニット建物。
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