JP5000881B2 - ユニット式建物およびそのユニット式建物の施工方法 - Google Patents

ユニット式建物およびそのユニット式建物の施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、予め工場で生産された略直方体状の建物ユニットを、複数個組み合わせて建てられるユニット式建物およびそのユニット式建物の施工方法に関する。
それぞれ柱、上梁及び下梁から略直方体状の骨組みを形成し、この骨組みに外装材や内装材を取り付けて建物ユニットが製造される。この建物ユニットを現場まで搬送し、現場において建物ユニットを上下左右に複数配置して複数階建てのユニット式建物が施工される。
従来では、建物ユニットの内部に階段室を形成するために、建物ユニットの上梁の一部を欠損し、その補強のために補強梁を一部欠損された上梁と直交する方向に架設するとともに間柱を配置したものがある(特許文献1)。
特開平11−81479号公報
しかし、特許文献1では、補強梁や間柱は欠損梁が形成された建物ユニット自体の梁等に配置されているので、建物ユニットの補強が十分ではないという課題がある。
つまり、間柱は上梁が1本欠損した場合は用いることができず、欠損部分の補強ができない。上梁の欠損が一部の場合には、その欠損された上梁の端部を間柱で支持補強ができるが、この間柱により建物ユニットのスペースが制約される。
また、補強梁も同様に上梁が1本欠損した場合は用いることができず、欠損部分の補強ができない。上梁の欠損が一部の場合には、その端部と、この欠損した上梁と対向する上梁との間に補強梁を架設することになるが、この補強梁では、欠損した上梁の上からかかる荷重に対しては十分な補強を得ることができない。
本発明の目的は、下階のスペースを広くすることができるとともに欠損された上梁の補強を十分に行えるユニット式建物およびそのユニット式建物の施工方法を提供することである。
本発明のユニット式建物は、図面を参照して説明すると、それぞれ柱10、上梁11及び下梁12から形成される略直方体状の骨組み14を有する建物ユニット31,32,33,4を上下左右に複数配置して施工される複数階建てのユニット式建物1であって、前記複数の建物ユニットのうち下階に配置され互いに隣合う建物ユニット32,33の互いに近接する上梁の少なくとも一部をそれぞれ欠損し、前記上梁の少なくとも一部が欠損された下階建物ユニット32,33の上にそれぞれ配置される上階建物ユニット4の互いに近接する下梁12の間を、前記下梁12の長手方向及び前記上梁の少なくとも一部が欠損された部分に沿って配置された補強梁6で連結し、前記下梁と前記補強梁とが固定されることを特徴とする。
また、本発明のユニット式建物の施工方法は、前述のユニット式建物を施工する方法であって、上梁の少なくとも一部が欠損された下階建物ユニット32,33を複数隣接配置し、これらの下階建物ユニット32,33の上にそれぞれ上階建物ユニット4を配置し、これらの上階建物ユニット4の互いに隣接するとともに前記少なくとも一部が欠損された上梁に対応した位置に配置される下梁12の間に、前記補強梁6を前記下梁12の長手方向及び前記上梁の少なくとも一部が欠損された部分に沿って配置し前記下梁12に連結し、前記下梁と前記補強梁とを固定することを特徴とする。
この構成の発明では、下階建物ユニットの上梁の少なくとも一部が欠損されても、この欠損された上梁と対応する位置であって隣接配置された上階建物ユニットの互いに対向する下梁の間を補強梁で連結補強しているから、ユニット式建物の強度が低下することがない。つまり、補強梁が互いに対向する下梁の長手方向に沿って配置されているので、この下梁の長手方向に沿って補強梁で梁欠損部分を補強することになる。
本発明では、上梁の少なくとも一部が欠損されることで、この欠損部分だけ下階の高さが高くなる。
ここで、本発明のユニット式建物では、前記上梁の少なくとも一部が欠損された下階建物ユニットに隣り合って配置された下階建物ユニットは、その上梁の少なくとも一部が欠損されて隣り合う下階建物ユニットに連続した大きな空間Sが形成されている構成が好ましい。
この構成の発明では、隣り合う下階建物ユニットの互いに隣接する上梁がそれぞれ少なくとも一部欠損しているので、この欠損部分が連続形成されることで複数の下階建物ユニットに跨った大きなスペースを形成することができる。
前記補強梁は、前記隣り合う上階建物ユニットの互いに隣接する下梁の間に配置される本体61と、この本体61の両側にそれぞれ形成され前記下梁に取り付けるための取付部62とを備えた構造が好ましい。
この構成の発明では、隣接する下梁の間に本体を収納するとともに下梁に取付部をボルト等で取り付けるため、省スペースかつ簡易な手段で補強梁の下梁への取り付けを行うことができる。
前記下梁はフランジ部12Cを備え、このフランジ部12Cと前記取付部とがボルト固定された構成が好ましい。
この構成の発明では、下梁のフランジ部に補強梁の取付部をボルト固定することで、より簡単に補強梁の下梁への取付を行うことができる。
前記隣り合う下階建物ユニットの互いに隣接する柱は欠損され、この柱の欠損部を跨いで前記補強梁が隣り合う上階建物ユニットの下梁同士を連結する構成が好ましい。
この構成の発明では、柱が欠損されているため、複数の下階建物ユニットからより広いスペースを形成することができる。
前記補強梁の両端側にはそれぞれ間柱が各下階建物ユニットに設けられる構成が好ましい。
この構成の発明では、下階に大きな空間を有する建物を補強梁のみならず間柱によって補強することができる。
前記下階建物ユニットは上梁の1本が欠損され、前記補強梁は、その両端部が1つの建物ユニットの互いに隣り合う柱に近接している構成が好ましい。
この構成の発明では、隣り合う下階建物ユニットのそれぞれ隣接する上梁が1本ずつ欠損されているので、これらのユニットから大きな空間が形成される。この場合、補強梁が隣り合う柱に近接しているので、上梁の欠損部分を補強梁で強固に補強することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図7には第1実施形態のユニット式建物1が示されている。
図1はユニット式建物1の全体を示す斜視図である。図2はユニット式建物1の1階部分の平面図である。
図1に示される通り、ユニット式建物1は、基礎2の上に設けられた6個(図1中4個のみ示す)の下階建物ユニット31,32と、これらの下階建物ユニット31,32の上にそれぞれ設けられた上階建物ユニット4と、これらの上階建物ユニット4の上に設けられた切妻屋根5とを備えている。
図2に示される通り、下階建物ユニット31,32は、前後に3列、左右に2列配置されており、このうち、4個が標準建物ユニット31であり、残り2個が非標準建物ユニット32である。
非標準建物ユニット32は前後に2個並べて配置されており、これらの非標準建物ユニット32から連続した大きな居室スペースSが形成されている。
図3には標準建物ユニット31の概略構成が示されている。図3において、標準建物ユニット31は、標準の高さ寸法に仕上げられた建物ユニットであり、四隅に立設される4本の断面矩形の柱10と、これらの柱10の上端間同士を結合する4本の断面コ字形の上梁11と、各柱10の下端間同士を結合する4本の断面コ字形の上梁12とを含む骨組み13を有し、略直方体状に形成されている。
そして、上梁11は各2本の長辺上梁11A及び短辺上梁11Bで構成され、かつ、その上下端部にフランジ部11Cが長手方向に沿って形成されている。
下梁12は各2本の長辺下梁12A(図3中1本のみ示す)及び短辺下梁12Bで構成され、かつ、その上下端部にフランジ部12Cが長手方向に沿って形成されている(図5参照)。
2本の長辺上梁11Aの間には天井小梁14が架設され、これらの上梁11及び天井小梁14の下面には天井面材15が設けられている。2本の長辺下梁12Aの間には、複数本の図示しない根太がそれぞれ架設されており、これらの下梁12及び根太の上には床面材16が設けられている。
標準建物ユニット31には必要に応じて外壁材、内壁材、キッチン、バス等が設けられている。
図4には非標準建物ユニット32の概略構成が示されている。図4において、非標準建物ユニット32は、標準建物ユニット32と略同じ構成であるが、上梁11のうち1本の長辺上梁11Aが欠損され、天井小梁14及び天井面材15が省略されている点で標準建物ユニット31と異なる。
非標準建物ユニット32は、上梁が欠損された部分が対向するように2個が並べて配置されており、これらの非標準建物ユニット32が並べられて形成された居室スペースSは、上梁11の梁背だけ隣接する標準建物ユニット31より天井高さが高い(図5参照)。
図5はユニット式建物1の概略構成を示す縦断面図である。図5において、上階建物ユニット4は図3で示される標準建物ユニット31であって、それぞれ下に平面同一形状の下階建物ユニット31,32が配置されている。
隣り合う下階建物ユニット32の上にそれぞれ配置される2個の上階建物ユニット4の互いに隣接配置された長辺下梁12Aの間は補強梁6で連結補強されている。この補強梁6は、この隣接配置された長辺下梁12Aの長手方向に沿って配置されており、その両端部はそれぞれ柱10に近接している。
補強梁6の具体的な構造が図6及び図7に示されている。図6は補強梁6が上階建物ユニット4に取り付けられる状態を示す分解斜視図であり、図7は補強梁6が上階建物ユニット4に取り付けられる状態を示す断面図である。
図6及び図7において、補強梁6は、隣り合う上階建物ユニット4の互いに隣接する長辺下梁12Aの間に配置される本体61と、この本体61の両側にそれぞれ形成される取付部62とを備えた長尺状部材である。
本体61は上下に長い断面矩形状に形成されており、その内部は中空とされる。本体61は、その上端が上階建物ユニット4の下梁12の上面と同じ高さであり、その下端が下梁12の下面よりやや下方に突出している。本体61の幅寸法(水平方向寸法)は隣り合う上階建物ユニット4の下梁12の間の寸法と同じである。
取付部62は本体61の両側面の下端部近傍位置からそれぞれ突出された板状部材である。この取付部62は、その基端部が本体61の側面に溶接固定されている。
取付部62は、その上面が上階建物ユニット4の長辺下梁12Aの下側のフランジ部12Cの下面と当接し、かつ、取付部62に形成されたボルト孔62Aとフランジ部12Cに形成されたボルト孔12C1とに挿通されたボルト71とフランジ部12Cに設けられたナット72とで固定されている。ボルト孔62Aは補強梁6の両端側に2箇所形成されている。
なお、図6において、柱10の上端には隣り合う下階建物ユニット31,32の位置決めを行う位置決めピン8が設けられており、これらの位置決めピン8には図示しない位置決めプレートが取り付けられる。
次に、以上のようなユニット式建物1の施工方法を説明する。
まず、工場にて建物ユニット31,32,4、屋根5を構成する部品、並びに補強梁6を製造する。
そして、これらの建物ユニット31,32,4や補強梁6等を建設現場までトラック等で搬送する。
建設現場では、予め施工された基礎2の上に下階建物ユニット31,32を配置する。この際、非標準建物ユニットである2個の下階建物ユニット32を互いに梁欠損部を対向させた状態で配置し大きな居室スペースSを形成する。
その後、これらの下階建物ユニット31,32のそれぞれ上に上階建物ユニット4を配置する。ここで、非標準建物ユニットである2個の下階建物ユニット32の上にそれぞれ配置された上階建物ユニット4は、下階建物ユニット32の上梁が欠損された部分に対応した長辺下梁12Aの間に、補強梁6を配置する。補強梁6の取付部62を上階建物ユニット4の長辺下梁12Aに当接し、この状態で、両者をボルト71及びナット72で連結固定する。
そして、上階建物ユニット4の上に屋根5を施工する。
以上のような第1実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)互いに隣り合う2個の下階建物ユニット32の互いに近接する長辺上梁11Aを1本欠損し、この長辺上梁11Aの1本が欠損された下階建物ユニット32の上にそれぞれ配置される上階建物ユニット4の隣接配置された長辺下梁12Aの間を、長辺下梁12Aの長手方向に沿って配置された補強梁6で連結した。そのため、下階建物ユニット32の長辺上梁11Aが欠損されても、この欠損された長辺上梁11Aと対応する部分を補強梁6で連結補強しているので、ユニット式建物1の強度が低下することがない。しかも、隣り合う下階建物ユニット32の互いに対向する長辺上梁11Aが欠損されることで、この欠損部分だけ下階の高さが高くなるとともに2個の下階建物ユニット32に跨って大きな居室スペースSが形成される。
(2)補強梁6は、隣り合う上階建物ユニット4の互いに隣接する長辺下梁12Aの間に配置される本体61と、この本体61の両側にそれぞれ形成され長辺下梁12Aに取り付けるための取付部62とを備えたから、隣接する長辺下梁12Aの間に本体61を収納するとともに長辺下梁12Aに取付部62をボルト71及びナット72で取り付けるため、省スペースかつ簡易な手段で補強梁6の取付作業を行うことができる。
(3)長辺下梁12Aはフランジ部12Cを有する断面コ字形であり、このフランジ部12Cと取付部62とがボルト71及びナット72で固定されている。そのため、このフランジ部12Cに取付部62を当接し、この状態でフランジ部12Cと取付部62とをボルト締めすることで、より簡単に補強梁6の長辺下梁12Aへの取付を行うことができる。
(4)補強梁6はフランジ部12Cが長辺下梁12Aに取り付けられた状態では、その本体61の上端が上階建物ユニット4の下梁12の上面と略同じ高さであるので、上階建物ユニット4の床部分を接続する面材を取り付ける際に、補強梁6と干渉することがない。
(5)補強梁6は、その長手方向の両端部において上階建物ユニット4の長辺下梁12Aであって柱10に近接位置に連結したから、上階建物ユニット4から補強梁6に伝達される力が下階建物ユニット32の柱10を通じて基礎2に伝達される。
(6)補強梁6の本体61の幅寸法は隣り合う上階建物ユニット4の隣り合う長辺下梁12の間の寸法と略等しいから、地震等で水平方向にユニット式建物1に振動が生じても、上階建物ユニット4の間に隙間がないので、補強が必要な上階部分全体として補強することができる。
(7)隣接配置される2個の下階建物ユニット32はそれぞれ長辺上梁11Aの1本が欠損され、補強梁6は、その両端部が1つの下階建物ユニット32の互いに隣り合う柱10に近接している。そのため、これらの下階建物ユニットから大きな居室スペースSが形成されるとともに、補強梁6が隣り合う柱10に近接しているので、長辺上梁11Aの欠損部分を補強梁6で強固に補強することができる。
次に、図8〜図12に基づいて、本発明のユニット式建物の第2実施形態を説明する。
本実施形態において、前記第1実施形態と同一構成部材には、同一符号を付すとともに、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図8は第2実施形態にかかるユニット式建物1Aの1階部分の平面を示すもので図2に相当する図である。
図8において、第2実施形態のユニット式建物1Aは、下階部分を構成する下階建物ユニットが2個の標準建物ユニット31と、4個の非標準建物ユニット33とから構成されている。これらの下階建物ユニット31,33のそれぞれ上方には標準建物ユニットからなる上階建物ユニット4が配置され、これらの上階建物ユニット4の上に屋根5が設けられている。
第2実施形態では、4個の非標準建物ユニット33から大きな居室スペースSが形成されている。
図9に非標準建物ユニット33の概略構成が示されている。
図9において、非標準建物ユニット33は、標準建物ユニット31から1本の柱10と、この柱10の上端部に接続される短辺上梁11Bの1本と、長辺上梁11Aの一部とをそれぞれ欠損し、一部を欠損した長辺上梁11A1の先端部には間柱17を設けた構造である。
具体的には、非標準建物ユニット33は、2本の長辺下梁12A及び2本の短辺下梁12Bを有し平面矩形状に組まれた下梁12と、隅部に立設される3本の断面矩形の柱10と、これらの柱10のうち互いに対向する上端間同士を結合する2本の断面コ字形の長辺上梁11A及び短辺上梁11Bと、長辺上梁11Aの一部を欠損した構造であり基端部が柱10に接続された長辺上梁11A1と、この長辺上梁11A1の先端部と長辺下梁12Aとの間に設けられた間柱17とを備えた骨組み141を有する。
この構造の非標準建物ユニット33は、その柱が欠損された角部を突き合わせた状態で4個が並んで配置されている。
図10はユニット式建物1Aの概略構成を示す縦断面図である。図10において、上階建物ユニット4は図3で示される標準建物ユニット31であって、それぞれ下に平面同一形状の下階建物ユニット33が配置されている。
隣り合う下階建物ユニット33の上にそれぞれ配置される2個の上階建物ユニット4は、その互いに隣接配置された長辺下梁12Aが補強梁6Aで連結補強されている。この補強梁6Aは、柱10の欠損部を跨いで長辺下梁12Aの長手方向に沿って配置されており、その両端部は間柱17に近接している。つまり、隣り合う下階建物ユニット33の間柱17の間に大きな居室スペースSが形成されており、この居室スペースSは欠損された長辺上梁11Aの梁背だけ標準建物ユニット31の高さより高く形成されている。
補強梁6Aの具体的な構造が図11及び図12に示されている。図11は補強梁6Aが上階建物ユニット4に取り付けられる状態を示す分解斜視図であり、図12は補強梁6Aが上階建物ユニット4に取り付けられる状態を示す断面図である。
図11及び図12において、補強梁6Aは、本体61と、この本体61の下端から両側に向けてそれぞれ形成される取付部63とを備えた長尺状部材である。
本体61は、その上端が上階建物ユニット4の下梁12の上面と同じ高さであり、その下端が下梁12の下面よりやや上方に位置している。本体61の幅寸法(水平方向寸法)は隣り合う上階建物ユニット4の下梁12の間の寸法と同じである。
取付部63は、その基端部が本体61の下端面に接合され、その途中が折り曲げられるとともに先端部がフランジ部11Cの下面に当接される板状部材である。この取付部63は、その基端部が本体61の側面に溶接固定されている。
取付部63は、その先端部の上面が上階建物ユニット4の長辺下梁12Aの下側のフランジ部12Cの下面と当接し、かつ、取付部63に形成されたボルト孔62Aとフランジ部12Cに形成されたボルト孔12C1とに挿通されたボルト71とフランジ部12Cに設けられたナット72とで固定されている。ボルト孔62Aは補強梁6の両端側に2箇所と中央部の2箇所にそれぞれ形成されている。つまり、補強梁6は、間柱17の近傍と柱欠損位置近傍とで上階建物ユニット4に連結固定されている。
次に、以上のようなユニット式建物1Aの施工方法を説明する。
第1実施形態と同様に、工場にて建物ユニット31,33,4、屋根5を構成する部品、並びに補強梁6Aを製造し、これらの建物ユニット31,33,4や補強梁6A等を建設現場までトラック等で搬送する。
建設現場では、基礎2の上に下階建物ユニット31,33を配置して下階部分を構成するが、この際、非標準建物ユニットである4個の下階建物ユニット33を互いに柱欠損部を合わせた状態で4個配置し大きな居室スペースSを形成する。
その後、これらの下階建物ユニット31,33のそれぞれ上に上階建物ユニット4を配置するが、非標準建物ユニットである4個の下階建物ユニット33の上にそれぞれ配置された上階建物ユニット4の所定位置に補強梁6Aを配置する。補強梁6Aの取付部63を上階建物ユニット4の長辺下梁12Aに当接し、この状態で、両者をボルト71及びナット72で連結固定する。
そして、上階建物ユニット4の上に屋根5を施工する。
以上のような第2実施形態によれば、第1実施形態の(1)〜(6)の効果に加えて、次のような効果が得られる。
(8)隣り合う下階建物ユニット33の互いに隣接する柱10は欠損され、この柱10の欠損部を跨いで補強梁6Aが隣り合う上階建物ユニット4の下梁同士を連結する構成であるから、柱の欠損により、4個の下階建物ユニット33からより広い居室スペースSを形成することができる。
(9)補強梁6Aの両端側にはそれぞれ間柱17が各下階建物ユニット33に設けられるから、大きな居室スペースSを有するユニット式建物1Aを補強梁6Aだけでなく間柱17によっても補強することができる。
(10)補強梁6Aは、その下端が下梁12の下面よりやや上方に位置している本体61と、この本体61の下端面に基端部が接合されるとともに先端部が下梁12のフランジ部11Cの下面に当接される板状部材の取付部63とを備えて構成されているから、下梁12から下方に突出する寸法を短くすることができるので、居室スペースSの高さ寸法を高くすることができる。
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、ユニット式建物1,1Aを2階建てとして説明したが、本発明では3階建て、それ以上であってもよい。
補強梁6,6Aを構成する本体61は中空の構造としたが、中実構造であってもよい。本体61に取り付けられる取付部62,63は本体61の片側にのみ設けられる構造であってもよい。
また、第2実施形態で説明した補強梁6Aを第1実施形態で用いてもよく、第1実施形態で説明した補強梁6を第2実施形態で用いてもよい。
本発明は、個人住宅用および共同住宅用に利用できる。
本発明に第1実施形態に係るユニット式建物の全体斜視図。 ユニット式建物の1階部分の平面図。 標準建物ユニットの骨組みの概略構成を示す斜視図。 非標準建物ユニット(上梁が欠損された建物ユニット)の骨組みの概略構成を示す斜視図。 ユニット式建物の概略構成を示す縦断面図。 補強梁が上階建物ユニットに取り付けられる状態を示す分解斜視図。 補強梁が上階建物ユニットに取り付けられる状態を示す断面図。 第2実施形態にかかるユニット式建物の1階部分を示すもので図2に相当する図。 第2実施形態にかかる非標準建物ユニットの概略構成を示すもので図4に相当する図。 第2実施形態のユニット式建物の概略構成を示す縦断面図。 補強梁が上階建物ユニットに取り付けられる状態を示す分解斜視図。 補強梁が上階建物ユニットに取り付けられる状態を示す断面図。
符号の説明
1,1A…ユニット式建物
2…基礎
31…下階建物ユニット(標準建物ユニット)
32,33…上梁が欠損された下階建物ユニット(非標準建物ユニット)
4…上階建物ユニット(標準建物ユニット)
5…屋根
6,6A…補強梁
10…柱
11…上梁
11A…長辺上梁
11B…短辺上梁
11C…フランジ部
12…下梁
12A…長辺下梁
12B…短辺下梁
12C…フランジ部
13…骨組み
61…本体
62,63…取付部
71…ボルト
72…ナット
S…居室スペース

Claims (8)

  1. それぞれ柱、上梁及び下梁から形成される略直方体状の骨組みを有する建物ユニットを上下左右に複数配置して施工される複数階建てのユニット式建物であって、
    前記複数の建物ユニットのうち下階に配置され互いに隣合う建物ユニットの互いに近接する上梁の少なくとも一部をそれぞれ欠損し、前記上梁の少なくとも一部が欠損された下階建物ユニットの上にそれぞれ配置される上階建物ユニットの互いに近接する下梁の間を、前記下梁の長手方向及び前記上梁の少なくとも一部が欠損された部分に沿って配置された補強梁で連結し、前記下梁と前記補強梁とが固定されることを特徴とするユニット式建物。
  2. 請求項1に記載されたユニット式建物において、
    前記上梁の少なくとも一部が欠損された下階建物ユニットに隣り合って配置された下階建物ユニットは、その上梁の少なくとも一部が欠損されて隣り合う下階建物ユニットに連続した大きな空間が形成されていることを特徴とするユニット式建物。
  3. 請求項1または請求項2に記載されたユニット式建物において、
    前記補強梁は、前記隣り合う上階建物ユニットの互いに隣接する下梁の間に配置される本体と、この本体の両側にそれぞれ形成され前記下梁に取り付けるための取付部とを備えたことを特徴とするユニット式建物。
  4. 請求項3に記載されたユニット式建物において、
    前記下梁はフランジ部を備え、このフランジ部と前記取付部とがボルト固定されたことを特徴とするユニット式建物。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載されたユニット式建物において、
    前記隣り合う下階建物ユニットの互いに隣接する柱は欠損され、この柱の欠損部を跨いで前記補強梁が隣り合う上階建物ユニットの下梁同士を連結することを特徴とするユニット式建物。
  6. 請求項5に記載されたユニット式建物において、
    前記補強梁の両端側にはそれぞれ間柱が各下階建物ユニットに設けられることを特徴とするユニット式建物。
  7. 請求項1から請求項4のいずれかに記載されたユニット式建物において、
    前記下階建物ユニットは上梁の1本が欠損され、前記補強梁は、その両端部が1つの建物ユニットの互いに隣り合う柱に近接していることを特徴とするユニット式建物。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載されたユニット式建物を施工する方法であって、
    前記上梁の少なくとも一部が欠損された下階建物ユニットを複数隣接配置し、これらの下階建物ユニットの上にそれぞれ上階建物ユニットを配置し、
    これらの上階建物ユニットの互いに隣接するとともに前記少なくとも一部が欠損された上梁に対応した位置に配置される下梁の間に、前記補強梁を前記下梁の長手方向及び前記上梁の少なくとも一部が欠損された部分に沿って配置し前記下梁に連結し、前記下梁と前記補強梁とを固定することを特徴とするユニット式建物の施工方法。
JP2005327252A 2005-11-11 2005-11-11 ユニット式建物およびそのユニット式建物の施工方法 Expired - Fee Related JP5000881B2 (ja)

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