JPH10219840A - 建物ユニットおよびユニット式建物 - Google Patents
建物ユニットおよびユニット式建物Info
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- JPH10219840A JPH10219840A JP2773897A JP2773897A JPH10219840A JP H10219840 A JPH10219840 A JP H10219840A JP 2773897 A JP2773897 A JP 2773897A JP 2773897 A JP2773897 A JP 2773897A JP H10219840 A JPH10219840 A JP H10219840A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】隣接する建物ユニットの境界部分に、吹き抜け
空間が設けられるようになる建物ユニットおよびユニッ
ト式建物の提供。 【解決手段】四隅の柱３の上下端を梁４，５で連結した
略直方体状のフレーム6Bを有し、かつ、梁４，５のうち
の少なくとも一つが、フレーム6Bの側面から内側へはず
れた位置に設けられるオフセット梁4C, 5Cとなっている
建物ユニット10B,20Bを備え、二つの下階建物ユニット1
0B を隣接配置するにあたり、そのオフセット梁4C同士
を対向させ、かつ、これらの下階建物ユニット10B の上
に、二つの上階建物ユニット20B を隣接配置するにあた
り、そのオフセット梁5C同士を対向させる。これによ
り、オフセット梁4C, 5Cの間に吹き抜け空間が形成され
る。
空間が設けられるようになる建物ユニットおよびユニッ
ト式建物の提供。 【解決手段】四隅の柱３の上下端を梁４，５で連結した
略直方体状のフレーム6Bを有し、かつ、梁４，５のうち
の少なくとも一つが、フレーム6Bの側面から内側へはず
れた位置に設けられるオフセット梁4C, 5Cとなっている
建物ユニット10B,20Bを備え、二つの下階建物ユニット1
0B を隣接配置するにあたり、そのオフセット梁4C同士
を対向させ、かつ、これらの下階建物ユニット10B の上
に、二つの上階建物ユニット20B を隣接配置するにあた
り、そのオフセット梁5C同士を対向させる。これによ
り、オフセット梁4C, 5Cの間に吹き抜け空間が形成され
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、略直方体状のフレ
ームを有する建物ユニット、および、この建物ユニット
を含んで建築されたユニット式建物に関する。
ームを有する建物ユニット、および、この建物ユニット
を含んで建築されたユニット式建物に関する。
【０００２】
【背景技術】従来より、工場で製造した箱状の建物ユニ
ットを、建築現場で複数組み合わせて建築されるユニッ
ト式建物が利用されている。ユニット式建物を形成する
建物ユニットとしては、四隅の柱の上下端を天井梁およ
び床梁で連結した直方体状のフレームを有するものが一
般的である。建物ユニットのフレームには、天井梁に支
持される天井面材、床梁に支持される床面材および部屋
を仕切る間仕切壁等の内装材や、軽量気泡コンクリート
等で形成された外壁材等が工場で組付けられる。このよ
うなユニット式建物によれば、工場において、建物ユニ
ットに対して内装材や外壁材の組付作業まで工場で行
い、後は、建物ユニットの接合作業を行うだけで、建物
が完成するようにしているので、建築現場での作業が大
幅に削減され、建築工事を短期間で完了できるというメ
リットが得られる。
ットを、建築現場で複数組み合わせて建築されるユニッ
ト式建物が利用されている。ユニット式建物を形成する
建物ユニットとしては、四隅の柱の上下端を天井梁およ
び床梁で連結した直方体状のフレームを有するものが一
般的である。建物ユニットのフレームには、天井梁に支
持される天井面材、床梁に支持される床面材および部屋
を仕切る間仕切壁等の内装材や、軽量気泡コンクリート
等で形成された外壁材等が工場で組付けられる。このよ
うなユニット式建物によれば、工場において、建物ユニ
ットに対して内装材や外壁材の組付作業まで工場で行
い、後は、建物ユニットの接合作業を行うだけで、建物
が完成するようにしているので、建築現場での作業が大
幅に削減され、建築工事を短期間で完了できるというメ
リットが得られる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、直方体
状のフレームを有する建物ユニットを複数組み合わせた
ユニット式建物では、相互に隣接する建物ユニットの境
界部分には、必ず天井梁および床梁が上下に配置されて
いるので、階段室およびエレベータシャフト等の吹き抜
け空間を、建物ユニットの境界部分に設けることができ
ない、という問題がある。このため、従来のユニット式
建物では、階段室およびエレベータシャフト等を建物ユ
ニットの境界に配置できず、このことが、居室のレイア
ウトの自由度を制限する制約の一つとなっている。
状のフレームを有する建物ユニットを複数組み合わせた
ユニット式建物では、相互に隣接する建物ユニットの境
界部分には、必ず天井梁および床梁が上下に配置されて
いるので、階段室およびエレベータシャフト等の吹き抜
け空間を、建物ユニットの境界部分に設けることができ
ない、という問題がある。このため、従来のユニット式
建物では、階段室およびエレベータシャフト等を建物ユ
ニットの境界に配置できず、このことが、居室のレイア
ウトの自由度を制限する制約の一つとなっている。
【０００４】本発明の目的は、隣接する建物ユニットの
境界部分に、吹き抜け空間が設けられるようになる建物
ユニットおよびユニット式建物を提供することにある。
境界部分に、吹き抜け空間が設けられるようになる建物
ユニットおよびユニット式建物を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の第１発明は、四
隅の柱の上下端を梁で連結した略直方体状のフレームを
有する建物ユニットであって、前記フレームの梁のうち
少なくとも一つが、当該建物ユニットの側面から内側へ
はずれた位置に設けられるオフセット梁となっているこ
とを特徴とする。このような本発明では、相互に隣接す
る建物ユニットの境界部分に配置される梁をオフセット
梁にするとともに、このような建物ユニットを二段に重
ねれば、当該建物ユニットの境界部分には、上下階にま
たがって連通する吹き抜け空間が形成される。そのう
え、オフセット梁の建物ユニットの側面からの距離を所
定寸法内に設定すれば、建物ユニットのフレームの剛性
が損なわれることもない。以上において、前記オフセッ
ト梁を、少なくとも当該建物ユニットの天井側に設けれ
ば、上下階にまたがる吹き抜け空間を形成する下階の建
物ユニットとして利用することができる。また、前記オ
フセット梁を、少なくとも当該建物ユニットの床側に設
ければ、上下階にまたがる吹き抜け空間を形成する上階
の建物ユニットとして利用することができる。さらに、
前記オフセット梁を、少なくとも当該建物ユニットの一
側面の上方および下方の両方に設ければ、複数の階層に
またがる吹き抜け空間の中間階に設置される建物ユニッ
トとして利用することができる。
隅の柱の上下端を梁で連結した略直方体状のフレームを
有する建物ユニットであって、前記フレームの梁のうち
少なくとも一つが、当該建物ユニットの側面から内側へ
はずれた位置に設けられるオフセット梁となっているこ
とを特徴とする。このような本発明では、相互に隣接す
る建物ユニットの境界部分に配置される梁をオフセット
梁にするとともに、このような建物ユニットを二段に重
ねれば、当該建物ユニットの境界部分には、上下階にま
たがって連通する吹き抜け空間が形成される。そのう
え、オフセット梁の建物ユニットの側面からの距離を所
定寸法内に設定すれば、建物ユニットのフレームの剛性
が損なわれることもない。以上において、前記オフセッ
ト梁を、少なくとも当該建物ユニットの天井側に設けれ
ば、上下階にまたがる吹き抜け空間を形成する下階の建
物ユニットとして利用することができる。また、前記オ
フセット梁を、少なくとも当該建物ユニットの床側に設
ければ、上下階にまたがる吹き抜け空間を形成する上階
の建物ユニットとして利用することができる。さらに、
前記オフセット梁を、少なくとも当該建物ユニットの一
側面の上方および下方の両方に設ければ、複数の階層に
またがる吹き抜け空間の中間階に設置される建物ユニッ
トとして利用することができる。
【０００６】本発明の第２発明は、前記第１発明に係る
建物ユニットを利用したユニット式建物であって、オフ
セット梁が天井側に設けられた一対の下階建物ユニット
が、そのオフセット梁を対向させて配置され、オフセッ
ト梁が床側に設けられた一対の上階建物ユニットが、そ
のオフセット梁を対向させて、前記一対の下階建物ユニ
ットの上に載置され、前記下階建物ユニットおよび前記
上階建物ユニットの対向配置された、前記オフセット梁
の間に吹き抜け空間が形成されていることを特徴とす
る。このような本発明では、建物ユニットの境界部分
に、上下階にまたがって連通する吹き抜け空間が形成さ
れるようになる。以上において、前記吹き抜け空間は、
階段室やエレベータシャフトとして利用することができ
る。
建物ユニットを利用したユニット式建物であって、オフ
セット梁が天井側に設けられた一対の下階建物ユニット
が、そのオフセット梁を対向させて配置され、オフセッ
ト梁が床側に設けられた一対の上階建物ユニットが、そ
のオフセット梁を対向させて、前記一対の下階建物ユニ
ットの上に載置され、前記下階建物ユニットおよび前記
上階建物ユニットの対向配置された、前記オフセット梁
の間に吹き抜け空間が形成されていることを特徴とす
る。このような本発明では、建物ユニットの境界部分
に、上下階にまたがって連通する吹き抜け空間が形成さ
れるようになる。以上において、前記吹き抜け空間は、
階段室やエレベータシャフトとして利用することができ
る。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。図１には、本発明の一実施形態
に係るユニット式建物１が示されている。このユニット
式建物１は、基礎２の上において、箱状に形成された、
複数の建物ユニット10, 20を組み合わせたものである。
ユニット式建物１の一階部分には、下階建物ユニット10
A, 10Bが相互に接合された状態で配置されている。ユニ
ット式建物１の二階部分には、上階建物ユニット20A, 2
0Bが相互に接合された状態で配置されている。これらの
うち、下階建物ユニット1OA および上階建物ユニット20
A は、図２に示されるように、四隅の柱３の上下端を天
井梁４および床梁５で連結した直方体状のフレーム6Aを
有する通常の建物ユニットである。建物ユニット10A, 2
0Aの天井梁４としては、長さの異なる天井長辺梁4Aおよ
び天井短辺梁4Bの二種類が設けられている。建物ユニッ
ト10A, 20Aの床梁５としては、天井梁４と同様に、長さ
の異なる床長辺梁5Aおよび床短辺梁5Bの二種類が設けら
れている。対向する天井長辺梁4Aの間には、天井を形成
する天井面材（図示省略）を支持するために、複数の天
井小梁７が架け渡されている。対向する床長辺梁5Aの間
には、床を形成する床面材（図示省略）を支持するため
に、複数の根太８が架け渡されている。
面に基づいて説明する。図１には、本発明の一実施形態
に係るユニット式建物１が示されている。このユニット
式建物１は、基礎２の上において、箱状に形成された、
複数の建物ユニット10, 20を組み合わせたものである。
ユニット式建物１の一階部分には、下階建物ユニット10
A, 10Bが相互に接合された状態で配置されている。ユニ
ット式建物１の二階部分には、上階建物ユニット20A, 2
0Bが相互に接合された状態で配置されている。これらの
うち、下階建物ユニット1OA および上階建物ユニット20
A は、図２に示されるように、四隅の柱３の上下端を天
井梁４および床梁５で連結した直方体状のフレーム6Aを
有する通常の建物ユニットである。建物ユニット10A, 2
0Aの天井梁４としては、長さの異なる天井長辺梁4Aおよ
び天井短辺梁4Bの二種類が設けられている。建物ユニッ
ト10A, 20Aの床梁５としては、天井梁４と同様に、長さ
の異なる床長辺梁5Aおよび床短辺梁5Bの二種類が設けら
れている。対向する天井長辺梁4Aの間には、天井を形成
する天井面材（図示省略）を支持するために、複数の天
井小梁７が架け渡されている。対向する床長辺梁5Aの間
には、床を形成する床面材（図示省略）を支持するため
に、複数の根太８が架け渡されている。
【０００８】下階建物ユニット10B は、本発明に基づく
建物ユニットであり、図３に示されるように、四隅の柱
３の上下端を天井梁４および床梁５で連結した略直方体
状のフレーム6Bを有している。建物ユニット10B の天井
梁４としては、長さの異なる天井長辺梁4Aおよび天井短
辺梁4Bの二種類が設けられている。建物ユニット10B の
床梁５としては、天井梁４と同様に、長さの異なる床長
辺梁5Aおよび床短辺梁5Bの二種類が設けられている。一
対の天井長辺梁4Aの一方は、建物ユニット10B の側面か
ら内側へはずれた位置に設けられるオフセット梁4Cとな
っている。これらの天井長辺梁4Aの間には、天井を形成
する天井面材（図示省略）を支持するために、複数の天
井小梁７が架け渡されている。一方、対向する床長辺梁
5Aの間には、床を形成する床面材（図示省略）を支持す
るために、複数の根太８が架け渡されている。ここで、
二つの建物ユニット10B は、オフセット梁4Cを対向させ
た状態で、隣接配置されている。これにより、二つの建
物ユニット10B の天井の境界部分には、開口30が形成さ
れている。
建物ユニットであり、図３に示されるように、四隅の柱
３の上下端を天井梁４および床梁５で連結した略直方体
状のフレーム6Bを有している。建物ユニット10B の天井
梁４としては、長さの異なる天井長辺梁4Aおよび天井短
辺梁4Bの二種類が設けられている。建物ユニット10B の
床梁５としては、天井梁４と同様に、長さの異なる床長
辺梁5Aおよび床短辺梁5Bの二種類が設けられている。一
対の天井長辺梁4Aの一方は、建物ユニット10B の側面か
ら内側へはずれた位置に設けられるオフセット梁4Cとな
っている。これらの天井長辺梁4Aの間には、天井を形成
する天井面材（図示省略）を支持するために、複数の天
井小梁７が架け渡されている。一方、対向する床長辺梁
5Aの間には、床を形成する床面材（図示省略）を支持す
るために、複数の根太８が架け渡されている。ここで、
二つの建物ユニット10B は、オフセット梁4Cを対向させ
た状態で、隣接配置されている。これにより、二つの建
物ユニット10B の天井の境界部分には、開口30が形成さ
れている。
【０００９】上階建物ユニット20B は、下階建物ユニッ
ト10B と同様に、本発明に基づく建物ユニットであり、
四隅の柱３の上下端を天井梁４および床梁５で連結した
略直方体状のフレーム6Bを有している。建物ユニット20
B の天井梁４としては、長さの異なる天井長辺梁4Aおよ
び天井短辺梁4Bの二種類が設けられている。建物ユニッ
ト20B の床梁５としては、天井梁４と同様に、長さの異
なる床長辺梁5Aおよび床短辺梁5Bの二種類が設けられて
いる。対向する天井長辺梁4Aの間には、天井を形成する
天井面材（図示省略）を支持するために、複数の天井小
梁７が架け渡されている。一方、一対の床長辺梁5Aの一
方は、建物ユニット10B の側面から内側へはずれた位置
に設けられるオフセット梁５Cとなっている。これらの
床長辺梁5Aの間には、床を形成する床面材（図示省略）
を支持するために、複数の根太８が架け渡されている。
ここで、二つの建物ユニット20B は、オフセット梁5Cを
対向させた状態で、隣接配置されている。これにより、
二つの建物ユニット20B の床の境界部分には、開口31が
形成されている。これらの建物ユニット20B の開口31
を、前述の建物ユニット10B の開口30と重ね合わすこと
により、一階と二階とを連通する吹き抜け空間が形成さ
れる。ここでは、この吹き抜け空間に階段32が設けら
れ、当該吹き抜け空間が階段室となっている。
ト10B と同様に、本発明に基づく建物ユニットであり、
四隅の柱３の上下端を天井梁４および床梁５で連結した
略直方体状のフレーム6Bを有している。建物ユニット20
B の天井梁４としては、長さの異なる天井長辺梁4Aおよ
び天井短辺梁4Bの二種類が設けられている。建物ユニッ
ト20B の床梁５としては、天井梁４と同様に、長さの異
なる床長辺梁5Aおよび床短辺梁5Bの二種類が設けられて
いる。対向する天井長辺梁4Aの間には、天井を形成する
天井面材（図示省略）を支持するために、複数の天井小
梁７が架け渡されている。一方、一対の床長辺梁5Aの一
方は、建物ユニット10B の側面から内側へはずれた位置
に設けられるオフセット梁５Cとなっている。これらの
床長辺梁5Aの間には、床を形成する床面材（図示省略）
を支持するために、複数の根太８が架け渡されている。
ここで、二つの建物ユニット20B は、オフセット梁5Cを
対向させた状態で、隣接配置されている。これにより、
二つの建物ユニット20B の床の境界部分には、開口31が
形成されている。これらの建物ユニット20B の開口31
を、前述の建物ユニット10B の開口30と重ね合わすこと
により、一階と二階とを連通する吹き抜け空間が形成さ
れる。ここでは、この吹き抜け空間に階段32が設けら
れ、当該吹き抜け空間が階段室となっている。
【００１０】前述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。すなわち、二つの建物ユニット10B を
隣接配置するにあたり、建物ユニット10B の天井側に設
けられたオフセット梁4C同士を対向させ、これらの建物
ユニット10B の天井の境界部分に開口30が形成されるよ
うにし、かつ、これらの建物ユニット10B の上に載置さ
れる二つの建物ユニット20B を隣接配置するにあたり、
建物ユニット20B の床側に設けられたオフセット梁5C同
士を対向させ、これらの建物ユニット20B の床の境界部
分に開口31が形成されるようにしたので、建物ユニット
10B, 20Bの境界部分に吹き抜け空間を形成できる。
うな効果がある。すなわち、二つの建物ユニット10B を
隣接配置するにあたり、建物ユニット10B の天井側に設
けられたオフセット梁4C同士を対向させ、これらの建物
ユニット10B の天井の境界部分に開口30が形成されるよ
うにし、かつ、これらの建物ユニット10B の上に載置さ
れる二つの建物ユニット20B を隣接配置するにあたり、
建物ユニット20B の床側に設けられたオフセット梁5C同
士を対向させ、これらの建物ユニット20B の床の境界部
分に開口31が形成されるようにしたので、建物ユニット
10B, 20Bの境界部分に吹き抜け空間を形成できる。
【００１１】従って、従来のユニット式建物とは異な
り、階段室およびエレベータシャフト等の吹き抜け空間
を建物ユニット10B, 20Bの境界に配置でき、ユニット式
建物１内に居室等をレイアウトするにあたり、その制約
を緩和できる。
り、階段室およびエレベータシャフト等の吹き抜け空間
を建物ユニット10B, 20Bの境界に配置でき、ユニット式
建物１内に居室等をレイアウトするにあたり、その制約
を緩和できる。
【００１２】また、吹き抜け空間は、水平方向に隣接す
る二つの建物ユニット10B, 20Bにまたがるので、オフセ
ット梁4C, 5Cと建物ユニット10B, 20Bの側面との水平距
離（以下「オフセット寸法」という。）は、吹き抜け空
間の幅寸法（階段32の幅寸法）の約半分に設定される。
このため、オフセット寸法が大きくなることがなく、建
物ユニット10B, 20Bのフレーム6Bの剛性を充分確保する
ことができる。
る二つの建物ユニット10B, 20Bにまたがるので、オフセ
ット梁4C, 5Cと建物ユニット10B, 20Bの側面との水平距
離（以下「オフセット寸法」という。）は、吹き抜け空
間の幅寸法（階段32の幅寸法）の約半分に設定される。
このため、オフセット寸法が大きくなることがなく、建
物ユニット10B, 20Bのフレーム6Bの剛性を充分確保する
ことができる。
【００１３】以上、本発明について好適な実施形態を挙
げて説明したが、本発明は、この実施形態に限られるも
のでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
の改良並びに設計の変更が可能である。すなわち、建物
ユニットとしては、長辺方向に沿ったオフセット梁を備
えたものに限らず、図４に示されるように、短辺方向に
沿ったオフセット梁4D, 5Dを備えた建物ユニット10C, 2
0Cでもよい。このような建物ユニット10C, 20Cによれ
ば、折れ曲がり階段33が形成可能な吹き抜け空間を、建
物ユニットの境界部分に設けることができる。
げて説明したが、本発明は、この実施形態に限られるも
のでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
の改良並びに設計の変更が可能である。すなわち、建物
ユニットとしては、長辺方向に沿ったオフセット梁を備
えたものに限らず、図４に示されるように、短辺方向に
沿ったオフセット梁4D, 5Dを備えた建物ユニット10C, 2
0Cでもよい。このような建物ユニット10C, 20Cによれ
ば、折れ曲がり階段33が形成可能な吹き抜け空間を、建
物ユニットの境界部分に設けることができる。
【００１４】また、建物ユニットとしては、オフセット
梁が天井側および床側の一方のみに設けられたものに限
らず、図５に示されるように、天井側および床側の両方
にオフセット梁4D, 5Dを備えた中間階建物ユニット20D
でもよい。このような中間階建物ユニット20D を前述の
建物ユニット10C, 20Cの間に介装すれば、一階から最上
階まで連通し、エレベータシャフトとして最適な吹き抜
け空間34を形成することができる。
梁が天井側および床側の一方のみに設けられたものに限
らず、図５に示されるように、天井側および床側の両方
にオフセット梁4D, 5Dを備えた中間階建物ユニット20D
でもよい。このような中間階建物ユニット20D を前述の
建物ユニット10C, 20Cの間に介装すれば、一階から最上
階まで連通し、エレベータシャフトとして最適な吹き抜
け空間34を形成することができる。
【００１５】さらに、建物ユニットとしては、対向する
一対の梁の一方のみをオフセット梁としたものに限ら
ず、図６に示されるように、対向する一対の梁の両方を
オフセット梁4Dとした建物ユニット10D でもよい。この
ような建物ユニット10D を採用すれば、建物ユニット10
D の両側の境界部分に吹き抜け空間35を形成できる。
一対の梁の一方のみをオフセット梁としたものに限ら
ず、図６に示されるように、対向する一対の梁の両方を
オフセット梁4Dとした建物ユニット10D でもよい。この
ような建物ユニット10D を採用すれば、建物ユニット10
D の両側の境界部分に吹き抜け空間35を形成できる。
【００１６】
【発明の効果】前述のように、本発明によれば、隣接す
る建物ユニットの境界部分に、吹き抜け空間を設けるこ
とができ、ユニット式建物１内に居室等をレイアウトす
るにあたり、その制約を緩和できる。
る建物ユニットの境界部分に、吹き抜け空間を設けるこ
とができ、ユニット式建物１内に居室等をレイアウトす
るにあたり、その制約を緩和できる。
【図１】本発明の一実施形態に係るユニット式建物を示
す概略斜視図である。
す概略斜視図である。
【図２】前記実施形態で用いた通常の建物ユニットのフ
レームを示す斜視図である。
レームを示す斜視図である。
【図３】前記実施形態に係る建物ユニットのフレームを
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図４】本発明の変形例を示す図３に相当する図であ
る。
る。
【図５】本発明の異なる変形例を示す概略斜視図であ
る。
る。
【図６】本発明のさらに異なる変形例を示す概略平面図
である。
である。
１ ユニット式建物 ３ 柱 ４，５ 梁 4C,4D,5C,5D オフセット梁 6B フレーム 10B,10C,10D,20B,20C 建物ユニット
Claims (6)
- 【請求項１】四隅の柱の上下端を梁で連結した略直方体
状のフレームを有する建物ユニットであって、 前記フレームの梁のうち少なくとも一つが、当該建物ユ
ニットの側面から内側へはずれた位置に設けられるオフ
セット梁となっていることを特徴とする建物ユニット。 - 【請求項２】請求項１に記載の建物ユニットにおいて、
前記オフセット梁は、少なくとも当該建物ユニットの天
井側に設けられていることを特徴とする建物ユニット。 - 【請求項３】請求項１に記載の建物ユニットにおいて、
前記オフセット梁は、少なくとも当該建物ユニットの床
側に設けられていることを特徴とする建物ユニット。 - 【請求項４】四隅の柱の上下端を梁で連結した略直方体
状のフレームを有するとともに、このフレームの梁の少
なくとも一つが、当該建物ユニットの側面から内側へは
ずれた位置に設けられたオフセット梁となっている建物
ユニットを含んで形成されたユニット式建物であって、 前記オフセット梁が天井側に設けられた一対の下階建物
ユニットが、そのオフセット梁を対向させて配置され、
前記オフセット梁が床側に設けられた一対の上階建物ユ
ニットが、そのオフセット梁を対向させて、前記一対の
下階建物ユニットの上に載置され、前記下階建物ユニッ
トおよび前記上階建物ユニットの対向配置された前記オ
フセット梁の間に吹き抜け空間が形成されていることを
特徴とするユニット式建物。 - 【請求項５】請求項４に記載のユニット式建物におい
て、前記吹き抜け空間が階段室となっていることを特徴
とするユニット式建物。 - 【請求項６】請求項４に記載のユニット式建物におい
て、前記吹き抜け空間がエレベータシャフトとなってい
ることを特徴とするユニット式建物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2773897A JPH10219840A (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | 建物ユニットおよびユニット式建物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2773897A JPH10219840A (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | 建物ユニットおよびユニット式建物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10219840A true JPH10219840A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12229382
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2773897A Withdrawn JPH10219840A (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | 建物ユニットおよびユニット式建物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10219840A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007138482A (ja) * | 2005-11-16 | 2007-06-07 | Toyota Motor Corp | 建物ユニット及びこれを用いたユニット建物 |
| JP2008274694A (ja) * | 2007-05-02 | 2008-11-13 | Misawa Homes Co Ltd | ユニット式建物 |
-
1997
- 1997-02-12 JP JP2773897A patent/JPH10219840A/ja not_active Withdrawn
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| JP4609283B2 (ja) * | 2005-11-16 | 2011-01-12 | トヨタ自動車株式会社 | 建物ユニット及びこれを用いたユニット建物 |
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