JP2023086531A - スキップフロア構造及び建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】、鋼製の建物本体躯体と、木製のスキップフロア躯体とを組み合わせることができるスキップフロア構造及び建物を得る。【解決手段】建物10では、床大梁32、床大梁66、連結梁及び天井大梁60によって鋼製の建物本体躯体122の一部が構成されている。また、スキップフロア124は、床材146を支持する木製のスキップフロアフレーム128を含んで構成されており、スキップフロアフレーム128は、木製の支持部154を介して連結梁に対して支持されている。【選択図】図1

Description

本発明は、スキップフロア構造及び建物に関する。
下記特許文献1には、スキップフロア型建築物に関する発明が開示されている。このスキップフロア型建築物では、建物の躯体が鉄骨で構成されており、躯体の一部を構成する柱から水平方向に延出された部分梁と、躯体の一部を構成する天井大梁から建物高さ方向に延出された吊束とによってスキップフロアの躯体部分が構成されている。
特開2015-127503号公報
ところで、建物の仕様や工法如何によっては、スキップフロア躯体を木材で構成することが考えられる。しかしながら、上記特許文献1には、上述したように、木製のスキップフロア躯体と、鋼製の建物本体躯体とを組み合わせるような構成については、開示されていない。
本発明は上記事実を考慮し、鋼製の建物本体躯体と、木製のスキップフロア躯体とを組み合わせることができるスキップフロア構造及び建物を得ることが目的である。
第1の態様に係るスキップフロア構造は、建物の下階側の第1床部の第1方向一方側の端部を支持すると共に建物高さ方向から見て当該第1方向と直交する第2方向に延在し、鋼製の建物本体躯体の一部を構成する第1床大梁と、前記第1床大梁に対して前記第1方向一方側に間隔をあけて配置されると共に前記第2方向に延在し、前記建物本体躯体の一部を構成する第2床大梁と、前記第1床大梁と前記第2床大梁とを前記第1方向に連結すると共に前記建物本体躯体の一部を構成する複数の連結梁と、前記第1床大梁及び前記第2床大梁の少なくとも一方の建物高さ方向上側に建物高さ方向から見て当該一方と重なるように配置されると共に前記第2方向に延在し、前記建物の上階側の第2床部の前記連結梁側の端部を支持すると共に前記建物本体躯体の一部を構成する上側床支持大梁と、前記第1床部の建物高さ方向上側かつ前記第2床部の建物高さ方向下側に位置するスキップフロアの床面を構成する床材を支持する木製のスキップフロアフレームと、前記スキップフロアフレームを前記連結梁に対して支持する木製の支持部と、を有している。
第1の態様に係るスキップフロア構造では、第1床大梁を備えており、当該第1床大梁は、建物の下階側の第1床部の第1方向一方側の端部を支持している。そして、第1床大梁は、第1方向と直交する第2方向に延在している。
また、本態様では、第2床大梁を備えており、この第2床大梁は、第1床大梁に対して第1方向一方側に間隔をあけて配置されると共に、第2方向に延在している。そして、第1床大梁と第2床大梁とは、複数の連結梁によって第1方向に連結されている。
一方、第1床大梁及び第2床大梁の少なくとも一方の建物高さ方向上側には、第2方向に延在する上側床支持大梁が、建物高さ方向から見て当該一方と重なるように配置されている。そして、上側床支持大梁には、建物の上階側の第2床部の連結梁側の端部が支持されている。このように、本態様では、第1床大梁、第2床大梁、連結梁及び上側床支持大梁によって鋼製の建物本体躯体の一部が構成されている。
ここで、本態様では、第1床部の建物高さ方向上側かつ第2床部の建物高さ方向下側にスキップフロアが位置している。このスキップフロアは、その床面を構成する床材と、床材を支持する木製のスキップフロアフレームとを含んで構成されている。そして、スキップフロアフレームは、木製の支持部を介して連結梁に対して支持されている。このように、本態様では、スキップフロアフレーム及び支持部によって、木製のスキップフロア躯体が構成されている。
第2の態様に係るスキップフロア構造は、第1の態様に係るスキップフロア構造において、前記スキップフロアフレームは、前記支持部によって一部が片持ち状態となるように支持されている。
第2の態様に係るスキップフロア構造では、スキップフロアフレームが、支持部によって一部が片持ち状態となるように支持されているため、スキップフロアフレームの片持ち支持されている部分の建物高さ方向下側において、広いスペースを確保することが可能となる。
第3の態様に係るスキップフロア構造は、第1の態様又は第2の態様に係るスキップフロア構造において、前記支持部は、建物高さ方向から見て前記スキップフロアフレームの隅部において前記第1方向に沿うように配置された第1壁部と、前記第2方向に沿うように配置された第2壁部と、を備えた第1耐力壁の躯体を構成する木製の第1耐力壁フレームと、建物高さ方向から見て前記第1壁部と前記第2方向に間隔をあけて前記第1方向に沿うように配置された第3壁部と、当該第3壁部における前記第2壁部と反対側の周縁部から前記第1壁部側に前記第2方向に沿うように延出された第4壁部と、を備えた第2耐力壁の躯体を構成する木製の第2耐力壁フレームと、を備えている。
第3の態様に係るスキップフロア構造では、支持部が、第1耐力壁フレームと、第2耐力壁フレームとを備えている。第1耐力壁フレームは、木製とされると共に、第1耐力壁の躯体を構成している。そして、第1耐力壁は、スキップフロアフレームの隅部において、第1方向に沿うように配置された第1壁部と、第2方向に沿うように配置された第2壁部とを備えている。
一方、第2耐力壁フレームは、木製とされると共に、第2耐力壁の躯体を構成している。そして、第2耐力壁は、建物高さ方向から見て第1壁部と第2方向に間隔をあけて第1方向に沿うように配置された第3壁部と、当該第3壁部における第2壁部と反対側の周縁部から第1壁部側に第2方向に沿うように延出された第4壁部とを備えている。
このため、本態様では、第1耐力壁及び第2耐力壁によって、スキップフロアの建物高さ方向下側の空間の外周を仕切りつつスキップフロアを支持することができる。
第4の態様に係るスキップフロア構造は、第1の態様~第3の態様の何れか1態様に係るスキップフロア構造において、前記建物本体躯体は、前記第1床大梁を含んで構成された第1ユニットフレームと、前記第1ユニットフレームに対して前記第1方向一方側に間隔をあけて配置されると共に前記第2床大梁及び前記上側床支持大梁としての天井大梁を含んで構成された第2ユニットフレームと、を備えると共に、前記第1床部と前記スキップフロアとを繋ぐ第1階段部と、前記スキップフロアと前記第2床部とを繋ぐ第2階段部と、をさらに備えている。
第4の態様に係るスキップフロア構造では、建物本体躯体が、第1床大梁を含んで構成された第1ユニットフレームと、第2床大梁及び天井大梁を含んで構成された第2ユニットフレームとを備えている。このため、本態様では、第1ユニットフレームの内側と第2ユニットフレームの内側とのそれぞれに居住スペースを確保することができる。
また、第2ユニットフレームは、第1ユニットフレームに対して第1方向一方側に間隔をあけて配置されると共に、連結梁を介して第1ユニットフレームと連結されている。そして、連結梁の建物高さ方向上側には、スキップフロアが配置されており、当該スキップフロアは、建物の下階側の第1床部と第1階段部で繋がれると共に、建物の上階側の第2床部と第2階段部で繋がれている。
このため、本態様では、建物内において、下階側の空間と、スキップフロア上の空間と、上階側の空間とを連続した空間として利用することができる。
第5の態様に係るスキップフロア構造は、第1の態様~第4の態様の何れか1態様に係るスキップフロア構造において、前記第2方向に隣接する前記連結梁間における建物高さ方向から見て前記支持部と重なる位置に当該連結梁同士を連結すると共に当該支持部を支持する支持梁が配置されている。
第5の態様に係るスキップフロア構造では、第2方向に隣接する連結梁間において、建物高さ方向から見てスキップフロアフレームを支持する支持部と重なる位置に、支持梁が配置されている。この支持梁は、第2方向に隣接する連結梁を連結すると共に支持部を支持している。このため、本態様では、スキップフロアフレームを安定した状態で支持することができる。
第6の態様に係る建物は、第1の態様~第5の態様の何れか1態様に係るスキップフロア構造が適用され、前記上側床支持大梁の建物高さ方向下側に設けられた天井部と前記第1床部とを備えた下階部と、前記第2床部を備えた上階部と、を備え、建物高さ方向において前記天井部と前記第1床部との間に前記スキップフロアが配置されている。
第6の態様に係る建物では、下階部が、第2床部を支持する上側床支持大梁の高さ方向下側に設けられた天井部と、第1床部とを備えている。一方、建物の上階部は、第2床部を備えている。そして、スキップフロアは、建物高さ方向において下階部の天井部と第1床部との間に配置されている。このため、本態様では、建物内の床面の高さを建物の下階部から上階部に向かうに従って段階的に変化させることができる。
第7の態様に係る建物は、第6の態様に係る建物において、前記スキップフロアの建物高さ方向上側の空間と前記上階部の空間とが連続する吹き抜け空間とされている。
第7の態様に係る建物では、スキップフロアの建物高さ方向上側の空間と建物の上階部の空間とが連続する吹き抜け空間とされており、スキップフロアの建物高さ方向上側において天井高を確保することができる。
第8の態様に係る建物は、鋼製の第1躯体フレームを備えた第1建物ユニットと、鋼製の第2躯体フレームを備えると共に前記第1建物ユニットと第1方向に間隔をあけて配置された第2建物ユニットと、前記第1建物ユニットの第1床部と前記第2建物ユニットの第2床部とを前記第1方向に繋ぐ連結床部と、前記連結床部に木製の支持部を介して支持されると共に前記第1躯体フレームの一部を構成する第1天井大梁及び前記第2躯体フレームの一部を構成する第2天井大梁の建物高さ方向下側に位置する木製のスキップフロアフレームを備えたスキップフロアと、を備え、前記第1建物ユニットの内側が第1居住空間とされ、前記第2建物ユニットの内側が第2居住空間とされ、前記スキップフロアの建物高さ方向下側が前記第1居住空間及び前記第2居住空間の少なくとも一方と連通可能とされたスキップ床下空間とされ、前記第1建物ユニット及び第2建物ユニットの少なくとも一方の建物高さ方向上側の空間と、前記スキップフロアの建物高さ方向上側の空間と、が連続して前記第1居住空間及び前記第2居住空間の少なくとも一方と連通可能とされた吹き抜け空間とされている。
第8の態様に係る建物では、第1建物ユニットの鋼製の第1躯体フレームと、第2建物ユニットの鋼製の第2躯体フレームとで建物本体躯体が構成される。また、第1建物ユニットと、第2建物ユニットとは、第1方向に間隔をあけて配置されており、第1建物ユニットの第1床部と、第2建物ユニットの第2床部とが連結床部で繋がれている。
そして、連結床部に木製の支持部を介して木製のスキップフロアフレームが支持されている。このように、本態様では、スキップフロアフレーム及び支持部によって、木製のスキップフロア躯体が構成される。
また、本態様では、第1建物ユニットの内側が第1居住空間とされると共に、第2建物ユニットの内側が第2居住空間とされている。さらに、上述したスキップフロアフレームは、第1躯体フレームの一部を構成する第1天井大梁及び第2躯体フレームの一部を構成する第2天井大梁の建物高さ方向下側に位置しており、このスキップフロアフレームは、建物高さ方向において、第1天井大梁及び第2天井大梁と連結床部との間に位置している。
そして、スキップフロアの建物高さ方向下側は、第1居住空間及び第2居住空間の少なくとも一方と連通可能とされたスキップ床下空間とされており、当該スキップ床下空間を収納スペースや居住スペースとして活用することができる。
また、本態様において、第1建物ユニット及び第2建物ユニットの少なくとも一方の建物高さ方向上側の空間と、スキップフロアの建物高さ方向上側の空間とは、連続して第1居住空間及び第2居住空間の少なくとも一方と連通可能とされた吹き抜け空間とされている。このため、本態様では、スキップフロアの建物高さ方向上側において、居住空間を建物高さ方向に拡大することができる。
以上説明したように、第1の態様に係るスキップフロア構造では、鋼製の建物本体躯体と、木製のスキップフロア躯体とを組み合わせることができるという優れた効果を有する。
第2の態様に係るスキップフロア構造では、スキップフロアの建物高さ方向下側のスペースの用途を広げることができるという優れた効果を有する。
第3の態様に係るスキップフロア構造では、スキップフロアを安定して支持しつつ、スキップフロアの中央を柱で支持するような構成に比し、スキップフロアの建物高さ方向下側のスペースの確保を図ることができるという優れた効果を有する。
第4の態様に係るスキップフロア構造では、建物高さ方向において、建物のプランニングの自由度の向上を図ることができるという優れた効果を有する。
第5の態様に係るスキップフロア構造では、スキップフロアをより安定した状態で支持することができるという優れた効果を有する。
第6の態様に係る建物では、建物内の床面積の確保を図りつつ、建物高さ方向において、建物のプランニングの自由度の向上を図ることができるという優れた効果を有する。
第7の態様に係る建物では、建物内の空間において開放感を演出することができるという優れた効果を有する。
第8の態様に係る建物では、鋼製の建物本体躯体と、木製のスキップフロア躯体とを組み合わせることができると共に、建物内の空間利用の自由度を高めることができるという優れた効果を有する。
本実施形態に係るスキップフロア構造が適用された建物において建物本体躯体とスキップフロアとの関係を模式的に示す建物梁間方向から見た断面図である。 本実施形態に係るスキップフロア構造が適用された建物においてスキップフロア周辺の構成を模式的に示す分解斜視図である。 本実施形態に係るスキップフロア構造が適用された建物においてスキップフロア周辺の構成を模式的に示す平面図である。 本実施形態に係るスキップフロア構造が適用された建物においてスキップフロア周辺の構成を模式的に示す建物梁間方向から見た断面図(図2の4-4線に沿って切断した状態を示す断面図)である。 本実施形態に係るスキップフロア構造が適用された建物においてスキップフロア周辺の構成を模式的に示す平断面図(図1の5-5線に沿って切断した状態を示す断面図)である。 本実施形態に係るスキップフロア構造が適用された建物においてスキップフロア下部周辺の構成を模式的に示す建物桁行方向から見た断面図(図2の6-6線に沿って切断した状態を示す断面図)である。 本実施形態の変形例に係るスキップフロア構造が適用された建物においてスキップフロア周辺の構成を模式的に示す平断面図である。
以下、図1~図7を用いて、本発明に係るスキップフロア構造の実施形態の一例について説明する。図1に示されるように、本実施形態に係るスキップフロア構造が適用された「建物10」は、基礎12に据え付けられた第1建物ユニットとしての「建物ユニット14」と、同じく基礎12に据え付けられると共に建物ユニット14に対して第1方向一方側に離し置きされた第2建物ユニットとしての「建物ユニット16」とを備えたユニット建物とされている。
なお、本実施形態では、第1方向が建物10の長手方向すなわち桁行方向とされており、建物高さ方向から見て第1方向と直交する第2方向が建物10の短手方向すなわち梁間方向とされている。また、各図において、第1方向が矢印Xで示されており、第2方向が矢印Yで示されており、建物高さ方向が矢印Zで示されている。
建物ユニット14は、その躯体を構成する第1ユニットフレームとしての鋼製の「躯体フレーム18」を備えており、躯体フレーム18は、四隅に立設された柱20と、柱20の上端部同士を連結する天井フレーム22と、柱20の下端部同士を連結する床フレーム24とによって構成されている。
天井フレーム22は、溝形鋼で構成されると共に第2方向に延在する一対の天井大梁26と、第1方向に延在すると共に天井大梁26よりも短い一対の天井大梁28とが矩形枠状に配置されると共に、4つの仕口部30で連結されることでその外枠が構成されている。なお、天井大梁26間には、複数の図示しない天井小梁が所定の間隔で架け渡されている。
一方、床フレーム24は、図2にも示されるように、基本的に天井フレーム22と同様の構成とされている。すなわち、床フレーム24は、第2方向に延在する一対の「床大梁32」と、第1方向に延在すると共に床大梁32よりも短い一対の床大梁34と、これらを連結する4つの仕口部36と、床大梁32間に架け渡された複数の床小梁38とを含んで構成されている。なお、天井フレーム22と床フレーム24とは、天井大梁26が床大梁32と、天井大梁28が床大梁34と、それぞれ建物高さ方向から見て重なるように配置されている。
また、天井フレーム22の建物高さ方向下側には、天井下地材40が取り付けられており、この天井下地材40に天井材42が取り付けられることで天井部44が構成されている。
一方、床フレーム24の建物高さ方向上方側には、根太46が取り付けられており、この根太46に複数の床材48が取り付けられることで第1床部としての「床部50」が構成されている。この床部50は、建物高さ方向から見て床フレーム24内に納まるように配置されており、第1方向一方側の床大梁32は、床部50の第1方向一方側の端部を支持する第1床大梁として機能している。
一方、建物ユニット16は、その躯体を構成する第2ユニットフレームとしての鋼製の「躯体フレーム52」を備えており、躯体フレーム52は、四隅に立設された柱54と、柱54の上端部同士を連結する天井フレーム56と、柱54の下端部同士を連結する床フレーム58とによって構成されている。
天井フレーム56は、第2方向に延在する一対の「天井大梁60」と、第1方向に延在する一対の天井大梁62と、4つの仕口部64と、天井大梁60間に架け渡された図示しない天井小梁とを含んで天井フレーム22と同様の構成とされている。
一方、床フレーム58は、第2方向に延在する一対の「床大梁66」と、第1方向に延在する一対の床大梁68と、4つの仕口部70と、床大梁66間に架け渡された複数の床小梁72とを含んで床フレーム24と同様の構成とされている。なお、天井フレーム56と床フレーム58とは、天井大梁60が床大梁66と、天井大梁62が床大梁68と、それぞれ建物高さ方向から見て重なるように配置されている。また、第1方向他方側の床大梁66は、第1方向一方側の床大梁32に対して第1方向一方側に間隔をあけて配置されており、この床大梁66は、第2床大梁として機能している。
また、天井フレーム56の建物高さ方向下側には、天井下地材74が取り付けられており、この天井下地材74に天井材76が取り付けられることで「天井部78」が構成されている。
一方、天井フレーム56の建物高さ方向上側には、複数の床材80が取り付けられることで第2床部としての「床部82」が構成されている。この床部82は、建物10の上階側を構成するロフト84の一部を構成している。また、床部82の第1方向他方側の端部は、第1方向他方側の天井大梁60で支持されており、この天井大梁60は、上側床支持大梁として機能している。
なお、床フレーム58の建物高さ方向上方側には、根太46が取り付けられており、この根太46に複数の床材48が取り付けられることで床部83が構成されている。
また、本実施形態では、建物ユニット14の内側、すなわち第1居住空間としての「居室86」並びに建物ユニット16の内側、すなわち第2居住空間としての「居室88」によって、建物10の下階側が構成されている。
そして、本実施形態では、建物ユニット14の建物高さ方向下側の部分と、建物ユニット16の建物高さ方向下側の部分とが、連結部90で連結されている。この連結部90は、図2及び図6にも示されるように、連結梁としての「つなぎ床大梁92」、連結梁としての「つなぎ小梁94」、連結梁としての「つなぎ支持小梁96」、支持梁としての「連結支持小梁98」及び「連結床部100」を含んで構成されている。
つなぎ床大梁92は、一対となって配置されており、それぞれが第1方向に連なる床フレーム24の仕口部36と床フレーム58の仕口部70とを第1方向に連結している。このつなぎ床大梁92は、溝形鋼で構成されると共にそのウェブ部を屋外側とされた状態で配置されている。また、つなぎ床大梁92の上面には、図示しない根太が配置されており、この根太は、連結床部100の支持に用いられている。
つなぎ小梁94は、第1方向に延在すると共に第2方向に所定の間隔をあけて複数配置されており、第1方向一方側の床大梁32と第1方向他方側の床大梁66とを第1方向に連結している。このつなぎ小梁94は、第1方向から見た断面が矩形の閉断面とされた鋼管で構成されると共に、その上面には、根太102が配置されており、根太102は、連結床部100の支持に用いられている。
つなぎ支持小梁96は、第1方向に延在すると共に第2方向に間隔をあけて一対となって配置されており、それぞれが第1方向一方側の床大梁32と第1方向他方側の床大梁66とを第1方向に連結している。このつなぎ支持小梁96は、溝形鋼で構成されると共にそのウェブ部を屋外側とされた状態で、建物高さ方向から見て後述する「支持部154」の一部と重なるように配置されている。また、つなぎ支持小梁96の上面には、根太104が配置されており、根太104は、連結床部100の支持に用いられている。
連結支持小梁98は、第2方向に延在すると共に、2つで一組とされて2組配置されており、一方の組が第1方向一方側の床大梁32における第2方向一方側の部分の近傍に配置されており、他方の組が第1方向他方側の床大梁66における第2方向他方側の部分の近傍に配置されている。なお、連結支持小梁98は、建物高さ方向から見て後述する支持部154の一部と重なるように配置されている。
床大梁66側に配置されている連結支持小梁98を例に挙げて説明すると、連結支持小梁98は、溝形鋼で構成されると共にウェブ部98Aを床大梁66側とされた状態で配置されている。そして、第2方向一方側の連結支持小梁98の両端部は、それぞれつなぎ小梁94に設けられたガセットプレート106に締結部材108で締結されている。
一方、第2方向他方側の連結支持小梁98の第2方向一方側の端部は、つなぎ小梁94に設けられたガセットプレート106に締結部材108で締結されており、この連結支持小梁98の第2方向他方側の端部は、つなぎ支持小梁96に設けられたガセットプレート110に締結部材108で締結されている。
また、連結支持小梁98の長手方向中央部は、第2方向に間隔をあけて配置された一対のリブプレート112で補強されている。そして、連結支持小梁98の建物高さ方向上側のフランジ部98Bにおいて、建物高さ方向から見てリブプレート112間に位置する部分には、挿通孔部114が設けられている。
さらに、フランジ部98Bの上面には、根太116が配置されており、根太116は、連結床部100の支持に用いられている。また、根太116には、建物高方向から見て挿通孔部114と重なる位置に挿通孔部114よりも大きい挿通孔部118が設けられている。
図1に戻り、連結床部100は、複数の床材120が根太102、根太104及び根太116等に取り付けられることで構成されており、連結床部100によって床部50と床部82とが第1方向に繋がれた状態となっている。
そして、本実施形態では、上記のように構成された躯体フレーム18、躯体フレーム52、つなぎ床大梁92、つなぎ小梁94、つなぎ支持小梁96及び連結支持小梁98を含んで、建物10の骨格を構成する「建物本体躯体122」が構成されている。つまり、建物本体躯体122は、その大部分が鋼材で構成されている。
一方、連結部90の建物高さ方向上側には、「スキップフロア124」が配置されている。図2~図5にも示されるように、スキップフロア124は、建物高さ方向から見て第2方向を長手方向とされた長方形の第2方向一方側かつ第1方向他方側の部分が矩形状に凹んだ凹六角形状とされている。なお、以下では、スキップフロア124における矩形状に凹んだ部分を便宜的に凹部126と称することとする。
このスキップフロア124は、その主な部分が「スキップフロアフレーム128」で構成されており、スキップフロアフレーム128は、それぞれ木材で構成された妻梁130、妻梁132、妻梁134、桁梁136、桁梁138、桁梁140、複数の桁小梁142、桁小梁143及び複数の妻小梁144を含んで構成されている。
詳しくは、妻梁130は、第2方向に延在すると共にスキップフロア124の第1方向一方側の周縁部を構成しており、妻梁132は、第2方向に延在すると共にスキップフロア124の第1方向他方側の周縁部を構成している。一方、妻梁134は、第2方向に延在すると共に第1方向において妻梁130と妻梁132との中間に配置されると共に凹部126の第1方向一方側の周縁部を構成している。
桁梁136は、第1方向に延在すると共にスキップフロア124の第2方向他方側の周縁部を構成しており、桁梁138は、第1方向に延在すると共にスキップフロア124の第2方向一方側の周縁部を構成している。一方、桁梁140は、第1方向に延在すると共に妻梁130と妻梁132とに架け渡されており、その第1方向他方側の部分が凹部126の第2方向他方側の周縁部を構成している。
桁小梁142は、第1方向に延在すると共に、桁梁136と桁梁140との間において、妻梁130と妻梁132とに架け渡されており、第2方向に所定の間隔をあけて配置されている。一方、桁小梁143は、第1方向に延在すると共に、桁梁138と桁梁140との間において、妻梁130と妻梁134とに架け渡されている。
妻小梁144は、第2方向に延在すると共に、桁梁136と桁梁140との間において、スキップフロアフレーム128の第1方向中央部に2つで一組とされると共に互いに対して第1方向に間隔をあけて配置されており、第2方向に隣り合う梁同士を第2方向に連結している。なお、第2方向に連なる複数の妻小梁144は、第2方向から見てその大部分が重なるように配置されている。一方、妻小梁144は、桁梁138と桁梁140との間において、妻梁134の近傍に配置されると共に、第2方向に隣り合う梁同士を第2方向に連結している。
上記のように構成されたスキップフロアフレーム128は、建物高さ方向から見て連結部90に納まるように配置されており、換言すれば、建物ユニット14と建物ユニット16との間に納まるように配置されている。なお、第1方向において、桁梁136と柱20及び柱54との間には所定の間隔があけられており、桁梁138は、柱54と近接している。
また、スキップフロアフレーム128の建物高さ方向上側には、スキップフロア124の床面を構成する複数の「床材146」が取り付けられている。
一方、スキップフロアフレーム128の建物高さ方向下側には、天井下地材148が取り付けられており、この天井下地材148に天井材150が取り付けられることでスキップフロア下天井部152が構成されている。
そして、上記のように構成されたスキップフロア124は、支持部154を介して連結床部100に支持されている。この支持部154は、角柱156、角柱157、第1耐力壁としての「耐力壁158」及び第2耐力壁としての「耐力壁160」とを含んで構成されている。
角柱156は、木材で構成されると共に建物高さ方向に立設されており、スキップフロアフレーム128における妻梁130と桁梁140との連結部の近傍を支持している。一方、角柱15は、木材で構成されると共に建物高さ方向に立設されており、スキップフロアフレーム128における第2方向他方側かつ第1方向他方側の隅部の近傍を支持している。
耐力壁158は、耐力壁158の躯体を構成すると共に木製とされた第1耐力壁フレームとしての「耐力壁フレーム162」と、一対の構造用合板164とを含んで構成されている。
耐力壁フレーム162は、土台166、土台168及び複数の構造柱170を含んで構成されている。詳しくは、土台166は、連結床部100の上面に建物高さ方向から見て妻梁132の第2方向一方側の部分と重なるように配置されている。そして、土台166は、後述する土台180と同様に、建物高さ方向下側に位置する連結支持小梁98に締結されている。
一方、土台168は、土台166の第2方向一方側の端部から第1方向一方側に延びており、連結床部100の上面に建物高さ方向から見て桁梁140の第1方向他方側の部分と重なるように配置されている。そして、土台168は、土台168の建物高さ方向下側に位置するつなぎ支持小梁96に締結されている。
構造柱170は、少なくとも土台166の両端部と土台168の第1方向一方側の端部に建物高さ方向に立設されると共に、その上端部がスキップフロアフレーム128と連結されている。つまり、スキップフロアフレーム128の一部によって、耐力壁158の躯体の一部が構成されているとみなすことができる。
構造用合板164は、土台166及び土台166に取り付けられた構造柱170には、板厚方向を第1方向とされた状態で第1方向一方側から取り付けられており、土台168及び土台168に取り付けられた構造柱170には、板厚方向を第2方向とされた状態で第2方向他方側から取り付けられている。
つまり、耐力壁158は、スキップフロアフレーム128の隅部において、第1方向に沿うように配置された第1壁部としての「壁部158A」と、第2方向に沿うように配置された第2壁部としての「壁部158B」とを含んで構成されている。
一方、耐力壁160は、耐力壁160の躯体を構成すると共に木製とされた第2耐力壁フレームとしての「耐力壁フレーム176」と、一対の構造用合板178とを含んで構成されている。
耐力壁フレーム176は、土台180、土台182及び複数の構造柱184を含んで構成されている。詳しくは、土台180は、連結床部100の上面に建物高さ方向から見て妻梁130の第2方向他方側の部分と重なるように配置されている。そして、土台180は、土台180に設けられた挿通孔部172、連結支持小梁98に設けられた挿通孔部114及び根太116に設けられた挿通孔部118に挿通された締結部材174で、土台180の建物高さ方向下側に位置する連結支持小梁98に締結されている(図6参照)。
一方、土台182は、土台180の第2方向他方側の端部から第1方向他方側に延びており、連結床部100の上面に建物高さ方向から見て桁梁136の第1方向一方側の部分と重なるように配置されている。そして、土台182は、土台182の建物高さ方向下側に位置するつなぎ支持小梁96に図示しない締結部材で締結されている。
構造柱184は、少なくとも土台180の両端部と土台182の第1方向他方側の端部に建物高さ方向に立設されると共に、その上端部がスキップフロアフレーム128と連結されている。つまり、スキップフロアフレーム128の一部によって、耐力壁160の躯体の一部が構成されているとみなすことができる。
構造用合板178は、土台180及び土台180に取り付けられた構造柱184には、板厚方向を第1方向とされた状態で第1方向他方側から取り付けられており、土台182及び土台182に取り付けられた構造柱184には、板厚方向を第2方向とされた状態で第2方向一方側から取り付けられている。
つまり、耐力壁160は、スキップフロアフレーム128の隅部において、建物高さ方向から見て壁部158Aと第2方向に間隔をあけて第1方向に沿うように配置された第3壁部としての「壁部160A」と、壁部160Aにおける壁部158Bと反対側の周縁部から壁部158A側に第2方向に沿うように延出された第4壁部としての「壁部160B」とを含んで構成されている。
そして、本実施形態では、上記のように構成されたスキップフロアフレーム128、耐力壁フレーム162及び耐力壁フレーム176を含んで、スキップフロア124の骨格を構成するスキップフロア躯体186が構成されている。つまり、スキップフロア躯体186は、その大部分が木材で構成されている。
また、本実施形態では、スキップフロア124が支持部154で上記のように支持されることで、スキップフロア124における凹部126と第1方向に隣接する部分が片持ち支持された状態となっている。
また、本実施形態では、スキップフロア124が、天井部44及び天井部78建物高さ方向下側かつ床部50及び床部82の建物高さ方向上側に配置されており、スキップフロア124の建物高さ方向上側の空間とロフト84とが連続する「吹き抜け空間188」とされている。
一方、スキップフロア124の建物高さ方向下側の空間は、スキップ床下空間としての「収納スペース190」とされており、収納スペース190は、居室86及び居室88と連通されている。なお、スキップフロア124の位置を建物高さ方向上側に移動させることで、スキップフロア124の建物高さ方向下側の空間を居住スペースとして活用することも可能である。
また、スキップフロア124の凹部126の内側には、床部50とスキップフロア124とを繋ぐ第1階段部としての「階段192」が設けられており、スキップフロア124の建物高さ方向上側には、スキップフロア124とロフト84の床部82とを繋ぐ第2階段部としての「階段194」が設けられている。
<本実施形態の作用及び効果>
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図1に示されるように、第1方向一方側の床大梁32を備えており、床大梁32は、建物10の下階側の床部50の第1方向一方側の端部を支持している。そして、床大梁32は、第1方向と直交する第2方向に延在している。
また、本実施形態では、第1方向他方側の床大梁66を備えており、この床大梁66は、床大梁32に対して第1方向一方側に間隔をあけて配置されると共に、第2方向に延在している。そして、床大梁32と床大梁66とは、連結梁、すなわち、つなぎ床大梁92、つなぎ小梁94及びつなぎ支持小梁96によって第1方向に連結されている。
一方、床大梁66の建物高さ方向上側には、第2方向に延在する第1方向他方側の天井大梁60が、建物高さ方向から見て床大梁66と重なるように配置されている。そして、この天井大梁60には、建物10の上階側の床部82の上記連結梁側の端部が支持されている。このように、本実施形態では、床大梁32、床大梁66、上記連結梁及び天井大梁60によって鋼製の建物本体躯体122の一部が構成されている。
ここで、本実施形態では、床部50の建物高さ方向上側かつ床部82の建物高さ方向下側にスキップフロア124が位置している。このスキップフロア124は、その床面を構成する床材146と、床材146を支持する木製のスキップフロアフレーム128とを含んで構成されている。そして、スキップフロアフレーム128は、木製の支持部154を介して上記連結梁に対して支持されている。このように、本実施形態では、スキップフロアフレーム128及び支持部154によって、木製のスキップフロア躯体186が構成されている。
したがって、本実施形態では、鋼製の建物本体躯体122と、木製のスキップフロア躯体186とを組み合わせることができる。
また、本実施形態では、スキップフロアフレーム128が、支持部154によって一部が片持ち状態となるように支持されているため、スキップフロアフレーム128の片持ち支持されている部分の建物高さ方向下側において、広いスペースを確保することが可能となる。したがって、本実施形態では、スキップフロア124の建物高さ方向下側のスペースの用途を広げることができる。
また、本実施形態では、図2及び図5に示されるように、支持部154が、耐力壁フレーム162と、耐力壁フレーム176とを備えている。耐力壁フレーム162は、木製とされると共に、耐力壁158の躯体を構成している。そして、耐力壁158は、スキップフロアフレーム128の隅部において、第1方向に沿うように配置された壁部158Aと、第2方向に沿うように配置された壁部158Bとを備えている。
一方、耐力壁フレーム176は、木製とされると共に、耐力壁160の躯体を構成している。そして、耐力壁160は、建物高さ方向から見て壁部158Aと第2方向に間隔をあけて第1方向に沿うように配置された壁部160Aと、壁部160Aにおける壁部158Bと反対側の周縁部から壁部158A側に第2方向に沿うように延出された壁部160Bとを備えている。
このため、本実施形態では、耐力壁158及び耐力壁160によって、スキップフロア124の建物高さ方向下側の空間の外周を仕切りつつスキップフロア124を支持することができる。したがって、本実施形態では、スキップフロア124を安定して支持しつつ、スキップフロア124の中央を柱で支持するような構成に比し、スキップフロア124の建物高さ方向下側のスペースの確保を図ることができる。
図1に戻り、本実施形態では、建物本体躯体122が、床大梁32を含んで構成された躯体フレーム18と、床大梁66及び天井大梁60を含んで構成された躯体フレーム52とを備えている。このため、本実施形態では、躯体フレーム18の内側と躯体フレーム52の内側とのそれぞれに居住スペースを確保することができる。
また、躯体フレーム52は、躯体フレーム18に対して第1方向一方側に間隔をあけて配置されると共に、上記連結梁を介して躯体フレーム18と連結されている。そして、上記連結梁の建物高さ方向上側には、スキップフロア124が配置されており、スキップフロア124は、建物10の下階側の床部50と階段192で繋がれると共に、建物10の上階側の床部82と階段194で繋がれている。
このため、本実施形態では、建物10内において、下階側の空間と、スキップフロア124上の空間と、上階側の空間とを連続した空間として利用することができる。したがって、本実施形態では、建物高さ方向において、建物のプランニングの自由度の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、図2及び図6に示されるように、第2方向に隣接するつなぎ小梁94間及びつなぎ小梁94とつなぎ支持小梁96との間において、建物高さ方向から見てスキップフロアフレーム128を支持する支持部154と重なる位置に、連結支持小梁98が配置されている。この連結支持小梁98は、第2方向に隣接するつなぎ小梁94同士並びにつなぎ小梁94とつなぎ支持小梁96とを連結すると共に支持部154を支持している。
このため、本実施形態では、スキップフロアフレーム128を安定した状態で支持することができ、その結果、スキップフロア124をより安定した状態で支持することができる。
図1に戻り、本実施形態では、建物10の下階部が、床部82を支持する天井大梁60の高さ方向下側に設けられた天井部78と、床部50とを備えている。一方、建物10の上階部は、床部82を備えている。そして、スキップフロア124は、建物高さ方向において下階部の天井部78と床部50との間に配置されている。
このため、本実施形態では、建物10内の床面の高さを建物10の下階部から上階部に向かうに従って段階的に変化させることができる。したがって、本実施形態では、建物10内の床面積の確保を図りつつ、建物高さ方向において、建物10のプランニングの自由度の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、スキップフロア124の建物高さ方向上側の空間と建物10の上階部の空間とが連続する吹き抜け空間188とされており、スキップフロア124の建物高さ方向上側において天井高を確保することができる。換言すれば、スキップフロア124の建物高さ方向上側において、居住空間を建物高さ方向に拡大することができる。したがって、本実施形態では、建物10内の空間において開放感を演出することができる。
加えて、本実施形態では、スキップフロア124の建物高さ方向下側は、居室86及び居室88と連通可能とされた空間とされており、この空間を収納スペースや居住スペースとして活用することができ、その結果、建物10内の空間利用の自由度を高めることができる。
<上記実施形態の補足説明>
(1) 上述した実施形態では、スキップフロア124の建物高さ方向下側に支持部154を配置していたが、スキップフロア124の建物高さ方向下側に配置するものは、これに限らない。例えば、図7の変形例に示されるように、スキップフロア124の建物高さ方向下側に複数の間仕切り壁196を配置してもよい。また、第1方向及び第2方向において配置箇所に偏りが生じない範囲で耐力壁158及び耐力壁160の位置を変更してもよい。このような構成によれば、スキップフロア124の建物高さ方向下側において、空間利用の自由度をより高めることができる。
(2) また、上述した実施形態では、建物ユニットを第1方向に連ねて配置していたが、これに限らない。すなわち、本実施形態に係るスキップフロア構造は、建物の仕様等に応じて、建物ユニットが建物高さ方向に連なって配置されたユニット建物にも適用することが可能である。同様に、本実施形態に係るスキップフロア構造は、鉄骨軸組み工法によって構築された建物にも適用することが可能である。
10 建物
14 建物ユニット(第1建物ユニット)
16 建物ユニット(第2建物ユニット)
18 躯体フレーム(第1ユニットフレーム)
32 床大梁(第1床大梁)
50 床部(第1床部)
52 躯体フレーム(第2ユニットフレーム)
60 天井大梁(上側床支持大梁)
66 床大梁(第2床大梁)
78 天井部
82 床部(第2床部)
86 居室(第1居住空間)
88 居室(第2居住空間)
92 つなぎ床大梁(連結梁)
94 つなぎ小梁(連結梁)
96 つなぎ支持小梁(連結梁)
98 連結支持小梁(支持梁)
100 連結床部
122 建物本体躯体
124 スキップフロア
128 スキップフロアフレーム
146 床材
154 支持部
158 耐力壁(第1耐力壁)
158A 壁部(第1壁部)
158B 壁部(第2壁部)
160 耐力壁(第2耐力壁)
160A 壁部(第3壁部)
160B 壁部(第4壁部)
162 耐力壁フレーム(第1耐力壁フレーム)
176 耐力壁フレーム(第2耐力壁フレーム)
188 吹き抜け空間
190 収納スペース(スキップ床下空間)
192 階段(第1階段部)
194 階段(第2階段部)

Claims (8)

  1. 建物の下階側の第1床部の第1方向一方側の端部を支持すると共に建物高さ方向から見て当該第1方向と直交する第2方向に延在し、鋼製の建物本体躯体の一部を構成する第1床大梁と、
    前記第1床大梁に対して前記第1方向一方側に間隔をあけて配置されると共に前記第2方向に延在し、前記建物本体躯体の一部を構成する第2床大梁と、
    前記第1床大梁と前記第2床大梁とを前記第1方向に連結すると共に前記建物本体躯体の一部を構成する複数の連結梁と、
    前記第1床大梁及び前記第2床大梁の少なくとも一方の建物高さ方向上側に建物高さ方向から見て当該一方と重なるように配置されると共に前記第2方向に延在し、前記建物の上階側の第2床部の前記連結梁側の端部を支持すると共に前記建物本体躯体の一部を構成する上側床支持大梁と、
    前記第1床部の建物高さ方向上側かつ前記第2床部の建物高さ方向下側に位置するスキップフロアの床面を構成する床材を支持する木製のスキップフロアフレームと、
    前記スキップフロアフレームを前記連結梁に対して支持する木製の支持部と、
    を有するスキップフロア構造。
  2. 前記スキップフロアフレームは、前記支持部によって一部が片持ち状態となるように支持されている、
    請求項1に記載のスキップフロア構造。
  3. 前記支持部は、
    建物高さ方向から見て前記スキップフロアフレームの隅部において前記第1方向に沿うように配置された第1壁部と、前記第2方向に沿うように配置された第2壁部と、を備えた第1耐力壁の躯体を構成する木製の第1耐力壁フレームと、
    建物高さ方向から見て前記第1壁部と前記第2方向に間隔をあけて前記第1方向に沿うように配置された第3壁部と、当該第3壁部における前記第2壁部と反対側の周縁部から前記第1壁部側に前記第2方向に沿うように延出された第4壁部と、を備えた第2耐力壁の躯体を構成する木製の第2耐力壁フレームと、
    を備えている、
    請求項1又は請求項2に記載のスキップフロア構造。
  4. 前記建物本体躯体は、
    前記第1床大梁を含んで構成された第1ユニットフレームと、
    前記第1ユニットフレームに対して前記第1方向一方側に間隔をあけて配置されると共に前記第2床大梁及び前記上側床支持大梁としての天井大梁を含んで構成された第2ユニットフレームと、
    を備えると共に、
    前記第1床部と前記スキップフロアとを繋ぐ第1階段部と、
    前記スキップフロアと前記第2床部とを繋ぐ第2階段部と、
    をさらに備える、
    請求項1~請求項3の何れか1項に記載のスキップフロア構造。
  5. 前記第2方向に隣接する前記連結梁間における建物高さ方向から見て前記支持部と重なる位置に当該連結梁同士を連結すると共に当該支持部を支持する支持梁が配置されている、
    請求項1~請求項4の何れか1項に記載のスキップフロア構造。
  6. 請求項1~請求項5の何れか1項に記載のスキップフロア構造が適用され、
    前記上側床支持大梁の建物高さ方向下側に設けられた天井部と前記第1床部とを備えた下階部と、前記第2床部を備えた上階部と、を備え、
    建物高さ方向において前記天井部と前記第1床部との間に前記スキップフロアが配置されている、
    建物。
  7. 前記スキップフロアの建物高さ方向上側の空間と前記上階部の空間とが連続する吹き抜け空間とされている、
    請求項6に記載の建物。
  8. 鋼製の第1躯体フレームを備えた第1建物ユニットと、
    鋼製の第2躯体フレームを備えると共に前記第1建物ユニットと第1方向に間隔をあけて配置された第2建物ユニットと、
    前記第1建物ユニットの第1床部と前記第2建物ユニットの第2床部とを前記第1方向に繋ぐ連結床部と、
    前記連結床部に木製の支持部を介して支持されると共に前記第1躯体フレームの一部を構成する第1天井大梁及び前記第2躯体フレームの一部を構成する第2天井大梁の建物高さ方向下側に位置する木製のスキップフロアフレームを備えたスキップフロアと、
    を備え、
    前記第1建物ユニットの内側が第1居住空間とされ、
    前記第2建物ユニットの内側が第2居住空間とされ、
    前記スキップフロアの建物高さ方向下側が前記第1居住空間及び前記第2居住空間の少なくとも一方と連通可能とされたスキップ床下空間とされ、
    前記第1建物ユニット及び第2建物ユニットの少なくとも一方の建物高さ方向上側の空間と、前記スキップフロアの建物高さ方向上側の空間と、が連続して前記第1居住空間及び前記第2居住空間の少なくとも一方と連通可能とされた吹き抜け空間とされている、
    建物。
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