JP4567866B2 - 建物ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸組フレームを有する箱形の建物ユニットに関する。
【0002】
【背景技術】
例えば、工業化住宅であるユニット式建物は、予め工場で生産される複数の箱形の建物ユニットを、現場で組み合わせることにより建てられる(特開平11−172772号公報)。このユニット式建物では、工場で建物ユニットの内装、外装まで行い、建築現場ではそれらの建物ユニットを組み合わせるだけの作業が主となるので、現場での作業が大幅に軽減され、その結果、短時間で建築工事を完了できるという利点がある。
【0003】
このようなユニット式建物を構成する通常(規格品)の建物ユニット1は、図6に示すように、四隅に立設される4本の柱2と、これらの柱2の上端間同士および下端間同士を結合する各4本の天井梁3、床梁4とで構成された骨組み(軸組フレーム)5を備えている。天井梁3の長辺梁間には、複数本の天井小梁6が架けわたされ、これらの天井小梁6の下面には図示しない天井面材が張り付けられている。また、床梁4の長辺梁間には、複数本の根太7が架けわたされ、これらの根太7の上面には図示しない床面材が張り付けられている。
【0004】
以上のユニット式建物では、複数の箱形建物ユニットの組み合わにより生じる外観の変化の乏しさを、大きさの異なる建物ユニットを組み合わせたり、屋根の形状を変えたりして外観のデザインをよくしようと工夫することが行われている。一方、建物の内部を多目的に利用できるように、例えば、使用目的を決めず、何にでも利用できるようなフリールームを設けたり、建物の内部に土間を設けることも考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、土間の幅寸法は、例えば2人横に並んで通れる程度もあれば充分である。しかし、このような土間を形成するために、通常の建物ユニットよりも狭い幅の土間用の建物ユニットを製作することは、土間用の建物ユニットの幅が狭いので、通常の建物ユニットの生産ライン等を使用することができず、専用のラインが必要となることから生産性が悪いという問題がある。その結果、通常の建物ユニットを使用して一部を土間とすることになり、残りを、居室や階段室等とすることになるが、その場合、軸組構造、特に床面部の軸組構造が複雑となり、通常の建物ユニットでは対応することができない。そのため、ユニット式建物の内部を多目的に利用できるようになる建物ユニットが要望されている。
【0006】
本発明の目的は、ユニット式建物の内部を多目的に利用できるようになる建物ユニットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、図面を参照して説明すると、図3に示すように、軸組フレーム55を有する箱形の建物ユニットであって、軸組フレーム55は、その床面側に、欠損部8Cを有する中間梁8を備えるとともに、この欠損部8Cの下方には、中間梁8を相手方と連結するコ字状に形成された連結部材9が架けわたされ、連結部材9のコ字状の開口側端部には、中間梁8の下面が連結され、連結部材9のコ字状の内部の上面は、中間梁8の下面よりも低い位置にあることを特徴とする建物ユニットである。
【0008】
このような本発明では、軸組フレームの床面側に中間梁が設けられているので、この中間梁に支持させて例えば床面材を設けることにより、中間梁を境界とする一方を例えば居室とすることができ、他方を、例えばコンクリートを打設することにより形成される土間とすることができる。この場合、ユニット式建物内に土間が設けられることになり、建物の内部を多目的に利用できるようになる。
また、中間梁に欠損部が形成されているので、その部位を、中間梁の上面より低い高さの土間とする場合の、その土間に続く例えば収納部への出入り口とすることができ、利用効果が上がる。
さらに、中間梁の欠損部は、連結部材で連結されているので、欠損部があっても、輸送時の揺れ等で曲がったりすることがなく、中間梁の強度を確保することができる。
【0009】
以上の本発明において、中間梁は、建物ユニットの床面部を構成する床梁と同一部材を使用することが好ましく、また、中間梁は、対向する床梁間に架けわたすことが好ましいが、これに限らず、L字状の中間梁でもよく、互いに直交する床梁間に架けわたしてもよい。
さらに、中間梁の欠損部の長さ寸法および位置については限定されず、中間梁の長さ方向の途中に形成してもよく、中間梁の一方側端部、または他方側端部に形成してもよい。また、連結部材は中間梁と同一部材を使用することが好ましいが、要は、中間梁の欠損部を連結しその強度を確保することができればよいので、そのような条件を満たすことができれば、他の部材を使用してもよい。
また、相手方とは、欠損部が中間梁の途中に形成されているものであれば、分割された中間梁の対向する端部同士であり、欠損部が中間梁の端部に形成されているものであれば、その中間梁の端部と対向する床梁である。
【0010】
請求項2に記載の発明は、図3に示すように、請求項lに記載の建物ユニットにおいて、軸組フレーム55の床面は、四隅に立設される4本の柱2の下端間同士を結合する4本の床梁4,42,45を備えて構成されるとともに、中間梁8は対向する床梁4,45間に設けられ、欠損部8Cは中間梁8の長さ方向途中に形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
このような本発明では、欠損部が中間梁の長さ方向途中に形成されているので、欠損部を連結部材で連結する際、分割された中間梁の対向する端部同士間に架けわたせばよく、連結が容易である。
【0012】
請求項3に記載の発明は、図5に示すように、請求項1に記載の建物ユニットにおいて、軸組フレーム55の床面は、四隅に立設される4本の柱2の下端間同士を結合する4本の床梁4,42,45を備えて構成されるとともに、中間梁8は対向する床梁4,45間に設けられ、欠損部8Cは中間梁8の一方側端部または他方側端部のいずれかに形成されていることを特徴とするものである。
【0013】
このような本発明では、欠損部を形成する際、端部を基準にして欠損部の長さ寸法だけ設定すればよく、つまり、端部から一箇所だけ設定すればよい。中間梁の途中に欠損部が形成されている場合、基準位置から少なくとも二箇所の寸法設定が必要となるので、その場合と比べて、寸法設定が容易である。
【0014】
請求項4に記載の発明は、図3に示すように、請求項2または請求項3に記載の建物ユニットにおいて、床梁4,42,45のうち、当該建物ユニットの外壁側の床梁42は、欠損部42Cを備え、この欠損部42Cの下方には、建物ユニットの外壁側の床梁42を相手方と連結する連結部材9が架けわたされ、連結部材9のコ字状の開口側端部には、建物ユニットの外壁側の床梁42の下面が連結され、連結部材9のコ字状の内部の上面は、建物ユニットの外壁側の床梁42の下面よりも低い位置にあることを特徴とするものである。
【0015】
請求項5に記載の発明は、図3に示すように、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の建物ユニットにおいて、中間梁8で区切られた他方40に土間18Bが形成され、一方41に収納室35が形成され、土間18Bと収納室35の床面とは同一レベルで連続していることを特徴とするものである。
このような本発明では、建物ユニット内に土間が形成されるので、この建物ユニットを用いてユニット式建物を建てたとき、内部に土間のある建物となり、多目的な利用が可能な建物となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、ユニット式建物10の1階部分Aの平面が示されており、このユニット式建物10には、本発明の建物ユニットである土間用建物ユニット14A(以下、単に土間ユニットという)が用いられている。
ユニット式建物10は、予め工場で生産され、かつ、大きさの異なる複数の建物ユニット11〜14を現場で組み合わせて建てられており、これらの建物ユニット11〜14は、前記建物ユニット1と同様の構造となっている。そして、これらの建物ユニット11〜14のうち外側の建物ユニット11,12等の外壁19、窓等により囲まれた空間が居室空間100とされている。
【0017】
複数の建物ユニット11〜14のうち、図1,2において左上側に配置された建物ユニット12Aは、玄関用建物ユニットとされ、その内部には、玄関ポーチ、玄関、および第1土間部18Aが形成されている。玄関には第1土間部18Aが連続しており、また、玄関の上がり框部23の先には玄関ホールが形成されている。このような玄関用建物ユニット12Aの構造は図示しないが、土間コンクリート打設のため、前記建物ユニット1の短辺側の床梁が取り外され、これに替わって補強梁を設け、あるいは必要に応じて中間梁を設けた骨組みを有するものとなっている。
【0018】
前記土間ユニット14Aは、玄関用建物ユニット12Aの横方向に互いの短辺方向同士を対向させ、かつ、隣接して設けられ、その内部には、第2土間部18B、階段ユニット31および収納室35Aが設けられている。
土間ユニット14Aには、長手方向に沿って、ユニット14Aの短辺寸法のほぼ半分の幅寸法に形成された前記第2土間部18Bが設けられ、この第2土間部18Bは、土間ユニット14Aのほぼ全長にわたり、かつ、その一端は玄関用建物ユニット12Aの第1土間部18Aに連続している。そして、これら第1土間部18Aと第2土間部18Bとで土間18が構成され、この土間18は、玄関とともに、ユニット式建物10の外壁19に沿って連続して設けられていることになる。また、土間18の幅は、例えば1200cm程度に形成されている。そして、土間18およびその両側の壁面等で室内空間としての土間空間101が形成されている。
【0019】
このような土間18の他端には、勝手口29が設けられており、勝手口29には、開閉自在にドア30が取り付けられている。従って、勝手口29から、外部に出入りできるようになっている。
また、土間ユニット14Aにおいて土間18に沿った位置には、建物の2階と通じる階段ユニット31を備えた階段室32が設けられており、この階段ユニット31の下方空間には収納室35が形成されている。収納室35の床面は、第2土間部18Bと同一レベルで連続しており、階段ユニット31の一側面側の側壁が所定の大きさに切り欠かれ、その切り欠かれた部位が収納室35への出入り口35Aとなっている。
【0020】
また、建物ユニット11〜14等で形成される室内空間は、図示しないが適宜間仕切り壁で仕切られ、キッチン、ダイニング、リビング等が形成されている。
そして、第2土間部18Bの他端からは、階段室32を通って、トイレやキッチン等に容易に出入りできるようになっている。
【0021】
次に、このような土間ユニット14Aの軸組構造を、図3に基づいて説明する。
なお、この図において、前記建物ユニット1と同一の使用部材には同一符号を付し、その詳細な説明は、省略または簡略化する。
土間ユニット14Aは、四隅に立設される4本の柱2と、これらの柱2の上端間同士を結合する4本の天井梁3、および下端間同士を結合する2本の床梁4および各1本ずつの床梁42,45とで構成された骨組み(軸組フレーム)55を備えている。
【0022】
このような土間ユニット14Aの床梁4と床梁45との間には、中間梁8が架けわたされている。中間梁8は、床梁4と同じ部材で形成されており、土間ユニット14Aの幅方向(短辺方向)のほぼ中央部間にわたって架けわたされている。そして、中間梁8で仕切られた床面の他方40に、コンクリートを打設することにより前記第2土間部18Bが形成されるようになっている。これに対して、中間梁8で仕切られた床面の一方41には、当該中間梁8に支持されて、前記階段室32の床面、階段ユニット31が設けられるようになっている。
【0023】
中間梁8の長手方向途中、かつ、前記玄関用建物ユニット12A側には欠損部8Cが形成されており、その結果、中間梁8は、欠損部8Cを挟んで第1梁部材8Aと第2梁部材8Bとに分割されていることになる。また、欠損部8Cの位置が前記収納室35の出入り口35Aとなっている。
【0024】
欠損部8Cの下方には、中間梁8と同じ部材で形成された連結部材9が架けわたされ、この連結部材9により、分割された第1梁部材8Aと第2梁部材8Bとの端部同士が連結され、結果的に中間梁8は連結部材9を介して連続する1本の梁となっている。
連結部材9は、図4にも示すようにコ字状に形成されており、また、中間梁8の高さ寸法より所定寸法Hだけ低く配置されている。なお、この連結部材9は、第1梁部材8A等と同じ部材で形成されているが、別部材で形成してもよい。
【0025】
土間ユニット14Aの床梁のうち、玄関用建物ユニット12A側の短辺床梁45は、床面の一方側41において柱2と中間梁8との間に架けわたされている。
これに対して、床面の他方側40において柱2と中間梁8との間には、輸送用治具としての仮梁45Aが架けわたされている。この仮梁45Aは、土間ユニット14Aを建築現場に輸送した後、基礎上に載置する前に取り外されるようになっている。
【0026】
また、土間ユニット14Aの前記外壁19側の床梁42には、前記勝手口29位置に該当する部位に所定長さ寸法の欠損部42Cが形成されており、床梁42は、欠損部42Cを挟んで、第1梁部材42Aと第2梁部材42Bとに分割されていることになる。欠損部42Cの下方には、床梁42と同じ部材で形成された連結部材43が架けわたされ、この連結部材43により、分割された第1梁部材42Aと第2梁部材42Bとの端部同士が連結されている。
【0027】
以上のような中間梁8の欠損部8Cと長辺方向の床梁42の欠損部42Cと、土間18Bとの高さの位置関係は、図4に示すような関係となっている。
すなわち、床梁4、中間梁8の上面から寸法Hだけ低くなった位置が第2土間部18Bの上面Bとなっており、連結部材9、43の上面は、その第2土間部18Bの上面より所定寸法低くなっている。つまり、連結部材9、43は、コンクリートに埋め込まれ、第2土間部18Bから隠れている。従って、連結部材9、43が通行を妨げることはない。
また、土間ユニット14Aの各欠損部8C,42Cと基礎との関係は、欠損部8C,42Cが基礎に干渉する部位では、連結部材9、43が収容される程度に切り欠かれている。
【0028】
次に、このような土間ユニット14Aを用いてユニット式建物10を建てる手順を説明する。
予め工場で生産した各建物ユニット11〜14等をトラックで建設現場に搬送し、基礎上に1階建物ユニット11〜14を順次載置、固定するとともに、隣り合う建物ユニット同士を連結する。玄関用建物ユニット12Aおよび土間用建物ユニット14Aは、所定の基礎の上に載せ、互いを連結するとともに隣り合う建物ユニット12,14等と連結した後、盛土および切込砕石等の土間形成部に、溶接金網等を配置し、所定の高さ位置まで土間コンクリートを打設し、玄関から勝手口29まで連続する土間18を形成する。
【0029】
土間18を形成する一方で、1階建物ユニット11〜14等の上に、図示しない複数の2階建物ユニットを載置するとともに、接合ピン等で互いを連結し、また、2階建物ユニット同士を連結し、例えば2階建てのユニット式建物10を建てる。
【0030】
このような実施形態によれば、次のような効果がある。
(1) 土間ユニット14Aの軸組フレーム55は、床梁4と床梁45との間に架けわたされた中間梁8を備えているので、この中間梁8に支持させて例えば床面材を設けることにより、中間梁8を境界とする一方41を例えば居室とすることができ、他方40を、例えばコンクリートを打設することにより形成される第2土間部18Bとすることができる。従って、このような土間ユニット14Aを用いてユニット式建物を建てた場合、建物内に土間が設けられることになり、建物の内部を多目的に利用できるようになる。
【0031】
(2) 床梁4と床梁45との間に架けわたされた中間梁8には欠損部8Cが形成され、この欠損部8Cの下方には、分割された中間梁8A,8B同士を連結する連結部材9が設けられているが、第2土間部18Bの上面Bの高さが連結部材9の上面より高いので、つまり、連結部材9はコンクリートに埋め込まれているので、欠損部8Cおよび連結部材9が通行の妨げとならず、第2土間部18Bに続く収納室35への出入り口35Aとすることができ、これにより、利用効果が上がる。
【0032】
(3) 中間梁8の欠損部8Cは、連結部材9で連結されているので、中間梁8に欠損部8Cがあっても、輸送時の揺れ等で曲がったりすることがなく、中間梁8の強度を確保することができる。
(4) 欠損部8Cが中間梁8の長さ方向途中に形成されているので、欠損部8Cを連結部材9で連結する際、分割された中間梁8A,8Bの対向する端部同士間に架けわたせばよく、連結が容易である。
【0033】
(5) 中間梁8は、土間ユニット14Aの対向する短辺梁4,45間に架けわたされているので、中間梁8沿って例えば第2土間部18Bを形成した場合、長さの長い第2土間部18Bとすることができ、利用価値が高くなる。
【0034】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できるものであれば、次のような変形形態でもよいものである。
例えば、前記実施形態では、中間梁8を土間ユニット14Aの長手方向に沿って設け、その中間梁8に沿った第2土間部18Bとしたが、これに限らず、中間梁8を、土間ユニット14Aの短辺梁に沿って設けてもよい。
【0035】
また、前記実施形態では、中間梁8の欠損部8Cを、土間18Bと収納室35との出入り口35Aに位置する中間梁8の長手方向の途中に形成したが、これに限らず、図5に示すように、中間梁8における対向する短辺床梁4,45のいずれか一方側端部に欠損部8Cを形成してもよい。この場合、階段ユニット31は前記実施形態と逆向きに設置すればよい。
このようにすれば、欠損部を形成する際、端部を基準にして欠損部の長さ寸法だけ設定すればよい。つまり、端部から一箇所だけ設定すればよい。中間梁の途中に欠損部が形成されている場合、基準位置から少なくとも二箇所の寸法設定が必要となるので、その場合と比べて、寸法設定が容易であるという効果がある。
【0036】
さらに、前記実施形態での勝手口29に該当する欠損部42Cの位置は、床梁42の途中に形成されているが、この位置は限定されず、トイレ等が設置された建物ユニット12側の端部に欠損部8Cを形成してもよい。
また、前記実施形態では、欠損部8C,42Cの下面に設けられ、分割された中間梁8A,8Bおよび第1梁部材42A,42B同士を結合する連結部材9,43は、コ字状に形成したものが使用されているが、連結部材9,43の形状は限定されない。第2土間部18Bの高さに応じて決めればよく、例えば、床梁4等と同じ高さ寸法の部材を、中間梁8Aの下面に直接結合してもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1の発明によれば、軸組フレームの床面側に中間梁が設けられているので、この中間梁に支持させて例えば床面材を設けることにより、中間梁を境界とする一方を例えば居室とすることができ、他方を、例えばコンクリートを打設することにより形成される土間とすることができる。この場合、ユニット式建物内に土間が設けられることになり、建物の内部を多目的に利用できるようになる。
また、中間梁に欠損部が形成されているので、その部位を、中間梁の上面より低い高さの土間とする場合の、その土間に続く例えば収納部への出入り口とすることができ、利用効果が上がる。
さらに、中間梁の欠損部は、連結部材で連結されているので、欠損部があっても、輸送時の揺れ等で曲がったりすることがなく、中間梁の強度を確保することができる。
【0038】
請求項2の発明によれば、欠損部が中間梁の長さ方向途中に形成されているので、欠損部を連結部材で連結する際、分割された中間梁の対向する端部同士間に架けわたせばよく、連結が容易である。
【0039】
請求項3の発明によれば、中間梁は対向する床梁間に設けられ、欠損部は中間梁の一方側端部または他方側端部のいずれかに形成されている場合、欠損部を形成する際、端部を基準にして欠損部の長さ寸法だけ設定すればよく、つまり、端部から一箇所だけ設定すればよい。中間梁の途中に欠損部が形成されている場合、基準位置から少なくとも二箇所の寸法設定が必要となるので、その場合と比べて、寸法設定が容易である。
【0040】
請求項4の発明によれば、中間梁は、床面の長手方向に沿って設けられるので、中間梁に沿って例えば土間を形成した場合、長さの長い土間とすることができ、利用価値が高くなる。
【0041】
請求項5の発明によれば、中間梁で区切られた他方に土間が形成されるので、建物ユニットが土間を有するものとなり、このような建物ユニットを用いてユニット式建物を建てたとき、内部に土間のある建物となり、多目的な利用が可能な建物となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態のユニット式建物を示す1階部の平面図である。
【図2】前記実施形態の要部を示す平面図である。
【図3】前記実施形態の土間用建物ユニットの軸組を示す全体斜視図である。
【図4】前記実施形態の土間用建物ユニットの床面と土間上面との関係を示す図である。
【図5】本発明の変形形態に係る土間用建物ユニットの軸組を示す全体斜視図である。
【図6】本発明に係るユニット式建物を構成する通常の建物ユニットの軸組を示す全体斜視図である。
【符号の説明】
1 建物ユニット
8 中間梁
8C 欠損部
9 連結部材
10 ユニット式建物
12A 玄関用建物ユニット
14A 建物ユニットである土間用建物ユニット
18 土間
18A 第1土間部
18B 第2土間部
29 勝手口
35 収納室
35A 出入り口
Claims (5)
- 軸組フレームを有する箱形の建物ユニットであって、
前記軸組フレームは、その床面側に、欠損部を有する中間梁を備えるとともに、この欠損部の下方には、前記中間梁を相手方と連結するコ字状に形成された連結部材が架けわたされ、
前記連結部材のコ字状の開口側端部には、前記中間梁の下面が連結され、
前記連結部材のコ字状の内部の上面は、前記中間梁の下面よりも低い位置にあることを特徴とする建物ユニット。 - 請求項1に記載の建物ユニットにおいて、
前記軸組フレームの前記床面は、四隅に立設される4本の柱の下端間同士を結合する4本の床梁を備えて構成されるとともに、前記中間梁は前記対向する床梁間に設けられ、前記欠損部は前記中間梁の長さ方向途中に形成されていることを特徴とする建物ユニット。 - 請求項1に記載の建物ユニットにおいて、
前記軸組フレームの前記床面は、四隅に立設される4本の柱の下端間同士を結合する4本の床梁を備えて構成されるとともに、前記中間梁は前記対向する床梁間に設けられ、前記欠損部は前記中間梁の一方側端部または他方側端部のいずれかに形成されていることを特徴とする建物ユニット。 - 請求項2または請求項3に記載の建物ユニットにおいて、
前記床梁のうち、当該建物ユニットの外壁側の床梁は、欠損部を備え、この欠損部の下方には、前記建物ユニットの外壁側の床梁を相手方と連結する前記連結部材が架けわたされ、
前記連結部材のコ字状の開口側端部には、前記建物ユニットの外壁側の床梁の下面が連結され、
前記連結部材のコ字状の内部の上面は、前記建物ユニットの外壁側の床梁の下面よりも低い位置にあることを特徴とする建物ユニット。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の建物ユニットにおいて、
前記中間梁で区切られた一方に土間が形成され、他方に収納室が形成され、
前記土間と前記収納室の床面とは同一レベルで連続していることを特徴とする建物ユニット。
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