JP3682650B2 - 集合住宅の架構構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、集合住宅の架構構造、特に、鉄筋コンクリート造(この明細書では「鉄筋コンクリート造」を「RC」という)又は鉄骨鉄筋コンクリート造(この明細書では「鉄骨鉄筋コンクリート造」を「SRC」という)の集合住宅の架構構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の集合住宅の架構構造には、例えば、次の(1)及び(2)のようなものがある。
(1)床スラブ、柱、梁及び壁を構造部材として複数の階に住戸を形成してなる集合住宅において、基礎地盤と当該集合住宅の下部の基礎部との間に免震装置を設置し、かつ前記柱及び梁の断面形状を縮小して、梁幅及び柱幅を同一寸法に設定して、各住戸の住居空間内に前記柱及び梁の一部が柱型及び梁型として出ないように、前記柱、梁及び壁を接合して、各階の住戸を形成した集合住宅の架構構造(例えば、特開平11−270155号公報参照)。
(2)床、柱、梁及び壁を構造部材として複数の階に住戸を形成してなる集合住宅において、各階の床を無梁のフラットプレートにより構成するとともに、柱及び梁からなる桁行方向の外周フレームを梁間方向の両側最外周部に設け、それらの外周フレームにおける各梁を各階の床上に突出する逆梁として設けた建物の構造(例えば、特開2000−120281号公報参照)。
従来の免震建物には、例えば、次の(3)及び(4)のようなものがある。
(3)間隔をおいて樹立した4本の柱体の上端間を梁体で連結してなる架構にてメガストラクチャーが構成され、多数の床板、吊り部材及び壁体にて多層のサブストラクチャーが構成され、メガストラクチャーの4本の柱体で囲まれる空間内にサブストラクチャーが収容されるように、前記サブストラクチャーをメガストラクチャーの梁体に多数の吊り部材を用いて吊り下げ、各柱体と床板との間にタンパーを設けた免震建物(例えば、特開平5−222866号公報参照)。
(4)柱、梁、床、壁等を備えた多層の既存建物の制震補強すべき部分の近傍に、前記部分と平行に、間隔をおいて建てられた1対の制震縦メガフレームの上部をハットビームで連結してなる門型制震メガフレームが構築され、各制震縦メガフレームは既存建物の制震補強すべき部分の階数と同数の制震架構を縦方向に連ねて一体に結合して形成され、各制震架構は鋼製の縦部材と鋼製の横部材とを矩形状に結合してなる矩形枠内に制震部材を配して前記矩形枠の地震時の変形により地震力を吸収できるように前記制震部材が矩形枠に設けられ、前記ハットビームは既存建物の制震補強すべき部分の上部に配され、その両端が各制震縦メガフレームの上端に結合され、各制震縦メガフレームの下端が既存建物の制震補強すべき部分の最下階の下側の建物躯体に固定され、各制震架構の矩形枠の縦部材の少なくとも一部が既存建物の縦方向に延びる柱や壁に固着され、各制震架構の矩形枠の横部材の少なくとも一部が既存建物の横方向に延びる床や梁に固着されている既存建物の制震補強構造(例えば、特開2000−73584号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図18に示すような集合住宅用の多層の建物1においては、建物の端部分の住戸LAは、前側に逆梁があっても、妻面の外壁に開口(窓)Opを設け、又は該外壁の開口(窓)Opの外側にバルコニーBcを設けることによって、採光性又は眺望性が高くなり、顧客にとって魅力ある住戸となり、価格の高い住戸となる。これに対して、建物の中央部の住戸LBは、前側からしか光が入らず、前側にある逆梁が光を通さないから、採光性又は眺望性が低くて、建物の端部分の住戸LAよりも、顧客にとって魅力が下がる住戸となり、価格の低い住戸となる。また、図18に示す多層の建物1においては、建物1の後側に共用廊下Cr,Cr、エレベーターシャフトEs等があることの影響により建物の荷重の中心Lcが後側に寄り、建物の剛性の中心Rcと荷重の中心Lcとが離れて、耐震的にも構造安定性が劣る欠点がある。
【0004】
前記(1)の架構構造は、柱及び梁の断面形状を縮小し、梁幅及び柱幅を同一寸法に設定し、各住戸の住居空間内に前記柱及び梁の一部が柱型及び梁型として出ないように、柱、梁及び壁を接合して各階の住戸を形成したものであるが、基礎地盤と集合住宅の下部の基礎部との間に免震装置を設置した場合に採用できるものであり、その他の場合には採用できないものである。
前記(2)の集合住宅の構造は、各階の床を無梁のフラットプレートにより構成し、柱及び梁からなる桁行方向の外周フレームを梁間方向の両側最外周部に設け、それらの外周フレームにおける各梁を各階の床上に突出する逆梁として設けたものであるため、図18に示す集合住宅用の多層の建物1と同様の欠点、すなわち、外周フレームを構成する逆梁が採光性や眺望性が低下させる欠点がある。
【0005】
前記(3)の免震建物は、多数の床板、吊り部材及び壁体にて構成された多層のサブストラクチャーを、メガストラクチャーの4本の柱体で囲まれる空間内に収容されるように、多数の吊り部材を用いてメガストラクチャーの梁体に吊り下げ、各柱体と床板との間にタンパーを設けたものであり、サブストラクチャーの内部の空間を採光性や眺望性の良いものにすることができても、巨大な柱体や梁体を用いてメガストラクチャーを構築するのに多大の費用を要し、メガストラクチャー自体は居住空間として利用できない。
前記(4)の既存建物の制震補強構造は、既存建物の両方の端部よりの部分の外側に制震縦メガフレームをそれぞれ構築し、既存建物の上方にハットビームを配し、該ハットビームの端部を両方の制震縦メガフレームの上部にそれぞれ連結して、門型制震メガフレームを構築し、制震縦メガフレームやハットビームを既存建物の柱、梁、壁等に固着し、既存建物を制震補強するものであり、建物自体を構成する柱、梁、床、壁により門型制震メガフレームを構成するものでないから、新築の集合住宅には採用できないものである。
この発明の解決しようとする課題は、従来の技術の上記のような欠点を有しない集合住宅の架構構造を提供すること、換言すると、集合住宅の中央部分の住戸に対して、その前側をより開放感のあるものにすることによって、中央部の住戸の付加価値を向上させ得る多層の集合住宅の架構構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の集合住宅の架構構造は、平面視の形状が略矩形で、前記矩形の前側の長辺に沿って所定の間隔おいて多数本の柱が樹立され、前記矩形の後側の長辺に沿って前記各柱に対応して前記と同じ本数の柱が前記と同じ間隔をおいて樹立されるRC又はSRCの多層の集合住宅の架構構造において、その2階から屋上階の前記矩形の長辺方向の両方の端よりの鉛直方向に延びる端部分が、該端部分の前記矩形の長辺の端から数えて1本目から複数本目の前側及び後側の各柱、前記端部分の前記1本目から複数本目の前側の各柱間を連結する各階の逆梁、前記端部分の前記1本目から複数本目の後側の各柱間を連結する各階の梁、前記端部分の前側の前記1本目から複数本目の各柱と後側の前記1本目から複数本目の各柱とを連結する前記矩形の短辺に平行な各階の梁、前記端部分の各階の床、妻面壁、戸境壁等を一体的に結合して高強度で高剛性に構築され、前記端部分間の屋上階を含む上部の複数階の水平方向に延びる中上部分が、該中上部分の前側及び後側の複数本の柱、前側の前記中上部分に対応する両方の部分の内側の柱及び前記中上部分の前側複数本の柱の各柱間を連結する各階の逆梁、後側の前記中上部分に対応する両方の部分の内側の柱及び前記中上部分の後側複数本の柱の各柱間を連結する各階の梁、前記中上部分の前側の柱と後側の柱とを連結する前記矩形の短辺に平行な各階の梁、前記中上部分の各階の床、戸境壁等を一体的に結合して高強度で高剛性に構築され、かつ両方の端部分と中上部分と結合されて高強度で高剛性の門型のメガストラクチャーが構成され、この門型のメガストラクチャーの内側の2階から前記中上部分の複数階より1階下の階の中央部分が、該中央部分の前側及び後側の複数本の柱、後側の前記中央部分に対応する両方の部分の内側の柱及び前記中央部分の後側複数本の柱の各柱間を連結する各階の梁、前記中央部分の前側の複数本の柱と後側の複数本の柱とを連結する前記矩形の短辺に平行な各階の梁、前記中央部分の各階の床、戸境壁等を一体的に結合しかつ端部分及び中上部分に結合して構成され、前側の前記中央部分に対応する両方の部分の内側の柱及び前記中央部分の前側複数本の柱の各柱間に各階の床が延在しており、端部分及び中上部分の屋上階を除く各階並びに中央部分の各階は住戸になっており、中央部分の住戸にはその前側の開口を狭める逆梁又は梁がないようにされ、後側の多数本の柱の後側に共用廊下が各階毎に形成され、中央部分及び中上部分の前記共用廊下の後側にエレベータホール付きのエレベータシャフトが構築され、エレベータホールの床と共用廊下の床とが各階毎に一体的に連結されていることを特徴とするものである。
【0007】
この発明の好ましい形態においては、次の(A)〜(F)のようにする。
(A)平面視の形状が略矩形で、その長辺に沿って樹立する柱の数を6本又は8本にする場合には、その2階から屋上階の前記矩形の長辺方向の両方の端よりの鉛直方向に延びる端部分が、該端部分の前記矩形の長辺の端から数えて1本目と2本目又は1本目から3本目の前側及び後側の各柱、前側の前記1本目の柱と2本目の柱との間又は前記1本目の柱と2本目の柱との間及び2本目の柱と3本目の柱との間を連結する各階の逆梁、後側の前記1本目の柱と2本目の柱との間又は前記1本目の柱と2本目の柱との間及び2本目の柱と3本目の柱との間を連結する各階の梁、前側の前記1本目と2本目の柱又は前記1本目から3本目の柱と後側の前記1本目と2本目の柱又は前記1本目から3本目の柱とを連結する前記矩形の短辺に平行な各階の梁、前記端部分の各階の床、妻面壁、戸境壁等を一体的に結合して高強度で高剛性に構築され、前記端部分間の屋上階及び屋上階より1階下の階の水平方向に延びる中上部分が、該中上部分の前側及び後側の2本の柱、前側の前記中上部分に対応する両方の端部分の内側の柱及び前記中上部分の2本の柱の各柱間を連結する各階の逆梁、後側の前記中上部分に対応する両方の端部分の内側の柱及び前記中上部分の後側の2本の柱の各柱間を連結する各階の梁、前記中上部分の前側の2本の柱と後側の2本の柱とを連結する前記矩形の短辺に平行な各階の梁、前記中上部分の各階の床、戸境壁等を一体的に結合して高強度で高剛性に構築され、かつ両方の端部分と中上部分とが結合されて高強度で高剛性の門型のメガストラクチャーが構成され、この門型のメガストラクチャーの内側の2階から前記中上部分より1階下の階の中央部分が、該中央部分の前側及び後側の2本の柱、後側の前記中央部分に対応する両方の端部分の内側の柱及び前記中央部分の後側の2本の柱の各柱間を連結する各階の梁、前記中央部分の前側の2本の柱と後側の2本の柱とを連結する前記矩形の短辺に平行な各階の梁、前記中央部分の各階の床、戸境壁等を一体的に結合しかつ端部分及び中上部分に結合して構成され、前側の前記中央部分に対応する両方の端部分の内側の柱及び前記中央部分の2本の柱の各柱間には各階の床が延在しており、端部分の屋上階を除く各階は1又は2の住戸になっており、中上部分の屋上階を除く階及び中央部分の各階は3の住戸になっており、中央部分の住戸にはその前側の開口を狭める逆梁又は梁がないようにされる。
(B)また、エレベータシャフトに隣接して階段を構築し、階段の各階に対応する踊り場と後側の柱列の各柱の後側の共用廊下とを共用廊下にて連結する。
【0008】
(C)中央部分の前側の部分に対応する両方の端部分の内側の柱及び前記中央部の柱の複数の柱の各柱間の中央部分の各階の床の前側の長辺に沿った床上に手摺枠、腰壁等を設け、その手摺枠、腰壁等の内側の床上をベランダとする。
(D)集合住宅の中央部分及び中上部分の前側の柱が、集合住宅の端部分の前側及び後側の柱並びに中央部分及び中上部分の後側の柱の幅よりも狭い幅(小さい断面積)の柱で構成する。
(E)中央部分の前側及び後側の柱の本数は集合住宅の架構構造の大きさに応じて決められる数である。その本数は、本でも、3本以上でもよい。
(F)各階の妻面外壁の窓用の開口部の外側には、各階の床、梁、妻面外壁等に結合させてRCのバルコニーを設ける。なお、バルコニーは設けない場合もある。
【0009】
【実施例】
実施例1は、図1〜図14に示され、この発明を住戸数が63戸の地上10階のRCの集合住宅の架構構造に適用した例である。
集合住宅の架構主体10は、図4に示すように平面視の形状が矩形で、その矩形の一方に長辺に沿って、すなわち、図4のAa−Aa線(Aa−Aa線側を前側という)に沿って、同じ間隔をおいて8本のRCの基礎杭Fa〜Faが地中に構築され、前記矩形の他方に長辺に沿って、すなわち、図4のAb−Ab線(Ab−Ab線側を後側という)に沿って、前記基礎杭Fa〜Faに対応させかつ前記と同じ間隔をおいて8本のRCの基礎杭Fb〜Fbが地中に構築され、図4のAc−Ac線に沿った地盤の部分の地中に、前記基礎杭Fa〜Fa,Fb〜Fbに対応させて前記と同じ間隔をおいて4本のRCの基礎杭Fc〜Fcが構築されている。そして、隣接する基礎杭の頭部同士が互いに連結されるように、各基礎杭の頭部間に多数の基礎梁が構築されて、集合住宅のRCの基礎11が構築される。
集合住宅の架構主体10は、基礎11の各基礎杭Fa〜Fa,Fb〜Fb上に建てられたRCの柱Ca〜Ca,Cb〜Cb、各柱間を連結するRCの逆梁Ga〜Ga、RCの梁Gb〜Gb,Be〜Be、1階〜10階及び屋上階のRCの床S1〜S11、RCの妻面外壁W,W、RCの戸境壁W〜W、RCのエレベータホールEh付きのエレベータシャフトEs等により構成される。
【0010】
各基礎杭Fa〜Fa上にRCの柱Ca〜Caが構築され、各基礎杭Fb〜Fb上にRCの柱Cb〜Cbが構築されている。
そして、前側の柱Caと柱Caの間及び柱Caと柱Caの間は、2階〜屋上階の床にそれらの下側が結合されるRCの逆梁Ga,Gaにて連結され、後側の柱Cbと柱Cbの間及び柱Cbと柱Cb間は、2階〜屋上階の床にそれらの上側が結合されたRCの梁Gb,Gbにて連結されている。柱Caと柱Cbとの間、柱Caと柱Cbとの間及び柱Caと柱Cbとの間は、2階〜屋上階の床にそれらの上側が結合されるRCの梁Be,Be,Beにて連結されている。
RCの妻面外壁Wは、2階〜10階の下側の梁Be、上側の梁Be、前側の柱Ca及び後側の柱Cbにそれぞれ結合して構築され、それらの妻面外壁Wには窓用の開口Op等が形成され、開口Opのある箇所の外側にRCのバルコニーBcが形成されている。RCの戸境壁Wは、2階〜10階の下側の梁Be、上側の梁Be、前側の柱Ca及び後側の柱Cbにそれぞれ結合して構築され、RCの戸境壁Wは、2階〜10階の下側の梁Be、上側の梁Be、前側の柱Ca及び後側の柱Cbにそれぞれ結合して構築されている。2階〜10階の後側の柱Cb〜Cb、下側の梁Gb〜Gb及び上側の梁Gb〜Gbで囲まれるところには、後側のRCの外壁がそれぞれ形成され、これらの外壁には、出入り用の開口を含む複数の開口が形成されている。
【0011】
上記と同様に、前側の柱Caと柱Caの間及び柱CaとCa間は、2階〜屋上階の床にそれらの下側が結合されるRCの逆梁Ga,Gaにて連結され、後側の柱Cbと柱Cbの間及び柱Cbと柱Cb間は、2階〜屋上階の床にそれらの上側が結合されるRCの梁Gb,Gbにて連結されている。柱Caと柱Cbとの間、柱Caと柱Cbとの間及び柱Caと柱Cbとの間は、2階〜屋上階の床にそれらの上側が結合されるRCの梁Be〜Beにて連結される。
RCの戸境壁Wは、2階〜10階の下側の梁Be、上側の梁Be、前側の柱Ca及び後側の柱Cbにそれぞれ結合して構築され、RCの戸境壁Wは、2階〜10階の下側の梁Be、上側の梁Be、前側の柱Ca及び後側の柱Cbにそれぞれ結合して構築され、RCの妻面外壁Wは、2階〜10階の下側の梁Be、上側の梁Be、前側の柱Ca及び後側の柱Cbにそれぞれ結合して構築され、それらの外側壁Wには窓用の開口Op等が形成され、開口Opのある箇所の外側にRCのバルコニーBcが形成されている。
2階〜10階の後側の柱Cb〜Cb、下側の梁Gb〜Gb及び上側の梁Gb〜Gbで囲まれるところには、後側のRCの外壁がそれぞれ形成され、これらの外壁には、出入り用の開口を含む複数の開口が形成されている。
【0012】
2階〜9階における前側の一方の端部分の内側の柱Ca中央部分の柱Ca の間、中央部分の柱CaCa との間及び中央部分の柱Ca他方の端部分の内側の柱Ca とのは、2階〜9階の後記のRCの床S2〜S9が延在して各柱間が床S2〜S9によって連結され、住戸の前側の開口を狭める逆梁又は梁がない。10階及び屋上階の前側の一方の端部分の内側の柱Ca中上部分の柱Caとの間、中上部分の柱Caと柱Caとの間及び中上部分の柱Ca他方の端部分の内側の柱Caとの間は、10階又は屋上階の床にそれらの下側が結合されるRCの逆梁Ga〜Gaにて連結されている。後側の一方の端部分の内側の柱Cb中央部分及び中上部分の柱Cbとの間、中央部分及び中上部分の柱Cbと柱Cbとの間及び中央部分及び中上部分の柱Cb他方の端部分の内側の柱Cbとの間は、2階〜屋上階の床にそれらの上側が結合されるRCの梁Gb〜Gbにて連結されている。柱Caと柱Cbとの間及び柱Caと柱Cbとの間は、2階〜屋上階の床にそれらの上側が結合されるRCの梁Be,Beにて連結されている。
RCの戸境壁Wは、2階〜10階の下側の梁Be、上側の梁Be、前側の柱Ca及び後側の柱Cbにそれぞれ結合して構築され、RCの戸境壁Wは、2階〜10階の下側の梁Be、上側の梁Be、前側の柱Ca及び後側の柱Cbにそれぞれ結合して構築されている。
2階〜10階の後側の柱Cb〜Cb、下側の梁Gb〜Gb及び上側の梁Gb〜Gbで囲まれるところには、後側のRCの外壁がそれぞれ形成され、これらの外壁には、出入り用の開口を含む複数の開口が形成されている。
【0013】
10階のRCの戸境壁W〜W中にはひび割れ防止鉄筋Rb,Rbが、例えば、図12に示すように配筋されている。すなわち、戸境壁W〜Wの略上半分に、割れ防止鉄筋Rbが全幅にわたって延在させて配され、割れ防止鉄筋Rbが両方の端よりの部分に延在させて配されている。
2階〜屋上階の逆梁Ga〜Gaの下側、2階〜屋上階の梁Gb〜Gbの上側、2階〜屋上階の梁Be〜Beの上側に、それらの逆梁、梁、前側の柱Ca〜Ca、後側の柱Cb〜Cb等に結合して、2階〜屋上階のRCの床S2〜S11が構築されている。
屋上階の床S11の前側の柱Ca〜Caの上端には、屋上階の床にそれらの下側を結合された逆梁Ga〜Gaからなる屋上階の周囲壁Wrが形成されている。屋上階の床の後側の柱Cb〜Cbの上端には、屋上階の床にそれらの下側を結合したRCの周囲壁Wrが形成されている。
屋上階の床の建物の平面視の矩形の短辺側、すなわち、妻面側の柱Ca,Cb,Ca,Cbの上端にも、屋上階の床にそれらの下側を結合したRCの周囲壁Wr,Wrが形成されている。
2〜9階の柱Caと柱Caとの間、柱Caと柱Caとの間及び柱Caと柱Caとの間を連結する床S2〜S9の前側(自由端側)の端に手摺枠Bf、腰壁等が設けられている。
2階〜屋上階の後側の柱Cb〜Cb及び梁Gb〜Gbの外側(後側)に、2階〜屋上階の床に対応させて、RCの共用廊下Crがそれぞれ構築され、各共用廊下Crは各梁Gb〜Gb、柱Cb〜Gb等に結合されている。前記廊下用床Crの後側(自由端側)の端に手摺枠Bf、腰壁等が設けられている。
【0014】
共用廊下Crの中央の後側(外側)の基礎杭Fc〜Fcに対応する基礎11上に、架構主体10の2階〜10階に対応するところにエレベータホールEhを備えたエレベータシャフトEsがRC(又はSRC)にて構築されている。
エレベータシャフトEsのエレベータホールEhの各階の床と架構主体10の各共用廊下Crとをそれぞれ連結するRCの共用廊下Crが、エレベータホールEh及び架構主体10の各共用廊下Crに一体的に結合して構築されている。
基礎杭Fcに対応する基礎11上に、エレベータホールEhに隣接して、複数の鉄骨柱St等からなる鉄骨造の階段Stが構築され、この階段Stの各階の踊り場と架構主体10の2階〜10階の各共用廊下Crとが共用廊下Crで各階毎に連絡されている。
基礎杭Fcに対応する基礎11上に、一層のエントランスホールHeがエレベータホールEhに隣接して、RCにて構築されている。
【0015】
架構主体10は、2階〜10階の各階の柱Ca,Ca,Cb,Cbで囲まれる部分、柱Ca,Ca,Cb,Cbで囲まれる部分、柱Ca,Ca,Cb,Cbで囲まれる部分、柱Ca,Ca,Cb,Cbで囲まれる部分、柱Ca,Ca,Cb,Cbで囲まれる部分、柱Ca,Ca,Cb,Cbで囲まれる部分、及び柱Ca,Ca,Cb,Cbで囲まれる部分がそれぞれ単一の住戸Ls〜Lsとなるように構築されている。
架構主体10の1階の床S1上の柱Ca,Ca,Ca,Cb,Cb,Cbで囲まれる部分及び柱Ca,Ga,Ca,Cb,Cb,Cbで囲まれる部分は、例えば、売店等として使用できるように構築され、その1階の床S1上の柱Ca,Ca,Ca,Ca,Cb,Cb,Ca,Cbで囲まれる部分は、例えば、駐車場として使用できるように構築されている。
2階〜9階の柱Ca、柱Ca、柱Cb、柱Cbで囲まれる部分に対応する各住戸Ls〜Ls(中央部の各住戸)は、図4の鎖線に沿ってサッシ等からなる仕切を設け、仕切の外側の床がベランダとなる。
【0016】
架構主体10の柱Ca〜Ca,Ca〜Ca,Cb〜Cb,Cb〜Cbは、略同じ断面形状の柱にし、架構の主体10の柱Ca,Caは、その断面積をその他の前記柱Ca〜Ca,Ca〜Ca,Cb〜Cb,Cb〜Cbの断面積より小さくする。例えば、その断面積が他の柱の半分程度になるようにその幅w(架構主体10の平面視の形状である矩形の長辺方向の寸法)を他の柱の半分程度にする。
架構主体10の梁Gb〜Gbは横断面形状及び鉄筋量を略同じにする。架構主体10の逆梁Ga〜Gaは、その成を梁Gb〜Gbの成よりも大きくし、その幅を梁Gb〜Gbの幅よりも小さくする。
逆梁Ga,Ga,Ga,Gaは同じ横断面形状とし、逆梁Ga,Gaの鉄筋量を逆梁Ga,Gaの鉄筋量以上とする。架構主体10の10階及び屋上階の逆梁Ga〜Gaは、その横断面形状を逆梁Ga,Ga,Ga,Gaと同じにし、その鉄筋量を逆梁Ga,Ga,Ga,Gaの鉄筋量以上にする。
架構主体10の3階〜屋上階の梁Be,Beは同じ断面形状の梁とし、架構主体10の2階の梁Be,Beは、3階〜梁Be,Beよりも成を大きくし、かつその鉄筋量を多くする。
架構主体10の3階〜10階の梁Be〜Beは同じ断面形状の梁とし、それらの幅を3階〜10階の梁Be,Beの幅の半分程度にし、その成を梁Be,Beの成よりも少々大きくする。2階の梁Be〜Beは、3階〜10階の梁Be〜Beよりも横断面積及び成を大きくし、かつその鉄筋量を多くする。架構主体10の屋上階の梁Be〜Beは同じ断面形状の梁とし、それらの幅は3階〜10階の梁Be〜Beの幅の2倍程度にし、それらの成を3階〜10階の梁Be〜Beの成の4分の3倍程度とする。
【0017】
実施例1の平面視が略矩形の集合住宅の架構構造は、その架構主体10の2階〜屋上階の前記矩形の長辺方向の一方の端よりの鉛直方向に延びる端部分10Aは、柱Ca〜Ca,Cb〜Cb、逆梁Ga,Ga、梁Gb,Gb,Be,Be,Be、床S2〜S11、妻面壁W,戸境壁W,W等を一体的に結合して高剛性で高強度に構築され、その架構主体10の2階〜屋上階の前記矩形の長辺方向の他方の端よりの端部分10Bは、柱Ca〜Ca,Cb〜Cb、逆梁Ga,Ga、梁Gb,Gb,Be〜Be、床S2〜S11、戸境壁W,W,妻面壁W等を一体的に結合して高剛性で高強度に構築され、架構主体10の前記端部分10A,10B間の10階及び屋上階の水平方向に延びる中上部分10Cは、柱Ca,Ca,Cb,Cb、逆梁Ga〜Ga、梁Gb〜Gb,Be,Be、床S10,S11、戸境壁W,W等を一体的に結合して高剛性で高強度に形成され、この中央の中上部分10Cの矩形の長辺方向の両方の端は、前記端部分10A,10Bの内側(中側)の柱Ca,Ca,Cb,Cb、梁Be,Be等に一体的に結合され、両方の端部分10A,10Bと中上部分10Cとにより高強度で高剛性の門型のメガストラクチャー(耐震集約架構)が構成されている。この門型のメガストラクチャーの内側の2〜9階の中央部分10Dは、柱Ca,Ca,Cb,Cb、梁Gb〜Gb,Be,Be、床S2〜S9、戸境壁W,W等を一体的に結合して形成され、この中央部分10Dの前記矩形の長辺方向の両方の端は、両側の端部分10A,10Bの内側の柱Ca,Ca,Cb,Cb、梁Be,Be等に一体的に結合され、その中央部分10Dの上側の部分が上方の中上部分10Cの柱Ca,Ca,Cb,Cb、梁Gb〜Gb,Be,Be等に結合されているから、前側の柱Caと柱Caとの間、柱Caと柱Caとの間及び柱Caと柱Caとの間に、2〜9階の床S2〜S9が存在するようにするだけで、中央部分10Dの住戸Ls〜Lsにはその前側の開口を狭める逆梁又は梁がないようにし、また、柱Ca,Caを柱Ca〜Ca,Ca〜Caに比して小断面にしても、所望の耐震性のある集合住宅の架構構造を得ることができる。
柱Ca,Caを小断面(例えば、柱Ca〜Ca,Ca〜Caの断面積の半分にし、その幅wを略半分にする。)にし、2〜9階の前側の柱Caと柱Caとの間、柱Caと柱Caとの間及び柱Caと柱Caとの間には床S2〜S9が存在し、中央部分10Dの住戸Ls〜Lsの前側の開口を狭める逆梁又は梁がないから、中央部分10Dの各住戸Ls〜Lsは、居室内への採光、居室内からの眺望等が向上し、開放感のより高い居住空間になる。
【0018】
実施例1の集合住宅の架構構造は、その後側にこれと一体にRCの廊下用床Crが各階毎に構築され、その廊下用床Crの後側の中央にRCのエレベータホールEh付きのエレベータシャフトEsが構築され、エレベータホールEhの各階の床に対応してエレベータシャフトEsに一体的に結合して構築された連絡用のRCの共用廊下Crを前記廊下用床Crに一体的に結合して、集合住宅の架構主体10とエレベータシャフトEsとが連結され、エレベータシャフトEsに隣接して構築された鉄骨造の階段Stの各階の踊り場と集合住宅の2階〜10階の共用廊下Crとが共用廊下Crで各階毎に連絡されて、集合住宅の架構構造の荷重の中心Lcが後方にあっても、架構主体10の2〜9階の中央部分10Dが、その前側の柱Ca,Caを他の柱Ca〜Ca,Ca〜Caに比して小断面になるようにし、かつ柱Caと柱Caとの間、柱Caと柱Caとの間及び柱Caと柱Caとの間が2〜9階の床S2〜S9により連結され、中央部分10Dの住戸Ls〜Lsの前側の開口を狭める逆梁又は梁がないようになっていて、集合住宅の架構構造の剛性の中心Rcが後方に移るから、集合住宅の架構構造の剛性の中心Rcと集合住宅の架構構造の荷重の中心Lcとを近づけることができ、耐震的な構造安定性が向上する。
【0019】
実施例1における集合住宅の両方の端から1戸目の住戸Ls,Lsは、図13に示すように、前側に逆梁Ga,Gaが突出していて、逆梁Ga,Gaの上側に手摺りが設けられ、その妻面壁W,Wに開口Opが設けられ、その外側にバルコニーBcが設けられ、図4の鎖線に沿って仕切りが設けられることにより、逆梁Gaの内側の空間もベランダとして使うこともでき、採光性や眺望性が高く、顧客にとって魅力ある住戸となり、価格の高い住戸となり得る。
実施例1における集合住宅の長辺(桁行)方向の両方の端から2戸目の住戸Ls,Lsは、この集合住宅の多数の住戸のうち最も採光性や眺望性が劣る住戸であるが、その前側の逆梁Ga,Gaの内側の空間が、図4の鎖線に沿って仕切りが設けられ、仕切られたところをベランダとして使うことにより、ある程度の採光性や眺望性を得ることができる。
実施例1における2階〜9階の集合住宅の長辺方向の両方の端から3戸目及び4戸目の住戸Ls,Ls,Lsは、図14に示すように、前側に逆梁又は梁が存在しないため、床上の柱間に上側に手摺りの付いた有孔の手摺枠、腰壁等を設け、柱Ca ,Ca の幅を狭くすることにより、前側の開口を大きくすることができ、手摺枠や腰壁の内側の空間を、図4の鎖線に沿って仕切りを設けることにより、ベランダとして使うことができ、採光性や眺望性が高く、顧客にとって魅力ある住戸となり、価格の高い住戸となり得る。
実施例1における集合住宅の10階の長辺方向の両方の端から3戸目及び4戸目の住戸Ls,Ls,Lsは、地上から高いところにあることからみて、それらの前側の逆梁Ga〜Gaの内側の空間を、図5の鎖線に沿って仕切りを設けて、ベランダとして使うことにより、必要な採光性や眺望性が得られる。
【0020】
実施例2は、図15〜図17に示され、この発明を住戸数が45戸の地上10階のRCの集合住宅の架構構造に適用した例である。
実施例1と実施例2の相違点は、実施例1の柱Ca,Ca,Cb,Cbを省き、逆梁Ga,Ga及び梁Gb,Gbを省き、柱Ca,Ca,Cb,Cbを実施例1の柱Ca,Ca,Cb,Cbの位置に建てた点である。
すなわち、前側の柱列を6本の柱Ca,Ca,Ca,Ca,Ca,Caで構成し、後側の柱列を6本の柱Cb,Cb,Cb,Cb,Cb,Cbで構成し、柱Caと柱Caとの間及び柱Caと柱Caとの間を、2階〜屋上階のRCの床にそれらの下側が結合されるRCの逆梁Ga,Gaにてそれぞれ連結し、柱Cbと柱Cbとの間及び柱Cbと柱Cbとの間を、2階〜屋上階の床にそれらの上側が結合されるRCの梁Gb,Gbにてそれぞれ連結し、柱Caと柱Cbとの間、柱Caと柱Cbとの間、柱Caと柱Cbとの間、柱Caと柱Cbとの間、柱Caと柱Cbとの間及び柱Caと柱Cbとの間を、2階〜屋上階の床にそれらの上側が結合されるRCの梁Be,Be,Be,Be,Be,Beにて連結した点で両者は相違しており、その他の点は実施例1と同じである。
【0021】
実施例2における集合住宅の両方の端から1戸目の住戸Ls,Lsは、実施例1の両方の端から1戸目の住戸Ls,Lsと同様の理由により、採光性や眺望性が高く、顧客にとって魅力ある住戸となり、価格の高い住戸となり得る。
実施例における2階〜9階の集合住宅の長辺方向の両方の端から2戸目及び3戸目の住戸Ls,Ls,Lsは、実施例1の両方の端から3戸目及び4戸目の住戸Ls,Ls,Lsと同様の理由により、採光性や眺望性が高く、顧客にとって魅力ある住戸となり、価格の高い住戸となり得る。
実施例2における集合住宅の10階の長辺方向の両方の端から2戸目及び3戸目の住戸Ls,Ls,Lsは、実施例1の10階の両方の端から3戸目及び4戸目の住戸Ls,Ls,Lsと同様の理由により、必要な採光性や眺望性が得られる。
実施例2における架構構造は、実施例1の架構構造と同じ理由により、架構構造の剛性の中心Rcと架構構造の荷重の中心Lcとを近づけることができ、耐震的な構造安定性が向上する。
【0022】
【発明の効果】
この発明は、特許請求の範囲の各請求項に記載した構成を備えることにより、次の(イ)〜()の効果を奏する。
(イ)請求項1の集合住宅の架構構造は、次の(1)〜(3)の効果を奏する。
(1)平面視の形状が略矩形で、前記矩形の前側の長辺に沿って所定の間隔おいて多数本の柱が樹立され、前記矩形の後側の長辺に沿って前記各柱に対応して前記と同じ本数の柱が前記と同じ間隔をおいて樹立されるRC又はSRCの多層の集合住宅の架構構造において、その2階から屋上階の前記矩形の長辺方向の両方の端よりの鉛直方向に延びる端部分が、該端部分の前記矩形の長辺の端から数えて1本目から複数本目の前側及び後側の各柱、前記端部分の前記1本目から複数本目の前側の各柱間を連結する各階の逆梁、前記端部分の前記1本目から複数本目の後側の各柱間を連結する各階の梁、前記端部分の前側の前記1本目から複数本目の各柱と後側の前記1本目から複数本目の各柱とを連結する前記矩形の短辺に平行な各階の梁、前記端部分の各階の床、妻面壁、戸境壁等を一体的に結合して高強度で高剛性に構築され、前記端部分間の屋上階を含む上部の複数階の水平方向に延びる中上部分が、該中上部分の前側及び後側の複数本の柱、前側の前記中上部分に対応する両方の部分の内側の柱及び前記中上部分の前側複数本の柱の各柱間を連結する各階の逆梁、後側の前記中上部分に対応する両方の部分の内側の柱及び前記中上部分の後側複数本の柱の各柱間を連結する各階の梁、前記中上部分の前側の柱と後側の柱とを連結する前記矩形の短辺に平行な各階の梁、前記中上部分の各階の床、戸境壁等を一体的に結合して高強度で高剛性に構築され、かつ両方の端部分と中上部分と結合されて高強度で高剛性の門型のメガストラクチャーが構成されているから、この門型のメガストラクチャーの内側の2階から前記中上部分より1階下の階の中央部分を、該中央部分の前側及び後側の柱、後側の前記中央部分に対応する両方の部分の内側の柱及び前記中央部分の後側複数本の柱の各柱間を連結する各階の梁、前記中央部分の前側の複数本の柱と後側の複数本の柱とを連結する前記矩形の短辺に平行な各階の梁、前記中央部分の各階の床、戸境壁等を一体的に結合しかつ端部分及び中上部分に結合して構成し、前側の前記中央部分に対応する両方の部分の内側の柱及び前記中央部分の前側複数本の柱の各柱間に各階の床が延在するようにし、中央部分の住戸にはその前側の開口を狭める逆梁又は梁がないようにしても、所望の耐震性のある集合住宅の架構構造を得ることができる。
【0023】
(2)集合住宅の架構構造の門型のメガストラクチャーの内側の2階から前記中上部分より1階下の階の中央部分が、該中央部分の前側及び後側の複数本の柱、後側の前記中央部分に対応する両方の端部分の内側の柱及び前記中央部分の後側の複数本の柱の各柱間を連結する各階の梁、該中央部分の前側の複数本の柱と後側の複数本の柱とを連結する前記矩形の短辺に平行な各階の梁、前記中央部分の各階の床、戸境壁等を一体的に結合しかつ端部分及び中上部分に結合して構成され、前側の前記中央部分に対応する両方の端部分の内側の柱及び前記中央部分の前側の複数本の柱の各柱間に各階の床が延在するようにされ、端部分及び中上部分の屋上階を除く階並びに中央部分の各階は住戸になっていて、中央部分の各住戸にはその前側の開口を狭める逆梁又は梁がないようになっているから、住戸間の戸境壁により閉鎖的になりがちの中央部分の住戸に対して、その前側の開口を狭める逆梁又は梁がない分だけ、従来のものよりも居室内への採光及び居室内からの眺望が向上し、開放感のより高い室空間を得ることができる。
(3)後側の多数本の柱の後側に共用廊下を各階毎に形成し、架構の中央部分及び中上部分の前記共用廊下の後側にエレベータホール付きのエレベータシャフトを構築し、エレベータホールの床と共用廊下の床とを各階毎に一体的に連結するようになっていて、集合住宅の架構構造の荷重の中心がエレベータシャフト側に移るが、2階から中上部分より1階下の階の前側の両方の端部分の内側の柱及び中央部分の前側の複数本の柱の各柱間にはそれらの階の床を延在させてあって、中央部分の各住戸にはその前側の開口を狭める逆梁又は梁がないようにすることにより、集合住宅の架構構造の剛性の中心がエレベータシャフト側に移るから、結果として、架構構造の剛性の中心と集合住宅の架構構造の荷重の中心とを近づけることができ、耐震的な構造安定性が向上する。
【0024】
)請求項の集合住宅の架構構造は、上記の(1)〜()の効果のほかに、次の(4)及び(5)の効果を奏する。
(4)平面視が略矩形の長辺に沿って樹立する柱の本数を6本にし、端部分の前側及び後側の前記矩形の辺長に沿った柱の数を2本とする場合は、両方の鉛直方向に延びる端部分が小さくなるため、高強度、高剛性の門型のメガストラクチャー(耐震集約架構)が得られにくいという短所があるも、端部分の各階の妻面外壁の窓用の開口部を設けることにより、居室内への採光及び居室内からの眺望の良い住戸の数を多くすることができ、規模の小さい集合住宅に適している。
(5) 平面視が略矩形の長辺に沿って樹立する柱の本数を8本にし、端部分の前側及び後側の前記矩形の辺長に沿った柱の数を3本とする場合は、前記矩形の長辺の端から数えて1番目の住戸は端部分の各階の妻面外壁に窓用の開口部を設けることにより採光及び眺望が良くなるが、前記矩形の長辺の端から数えて2番目の住戸の居室内への採光及び居室内からの眺望が芳しくないという短所があるも、両方の鉛直方向に延びる端部分の強度や剛性が向上し、高強度、高剛性の門型のメガストラクチャー(耐震集約架構)が得られ、規模の比較的大きい集合住宅に適している。
【0025】
)請求項の集合住宅の架構構造は、前記(1)〜()の効果のほかに、次の(6)の効果を奏する。
(6)集合住宅の中央部分及び中上部分の前側の柱集合住宅の端部分の前側及び後側の柱並びに中央部分及び中上部分の後側の柱の幅よりも狭い幅(小さい断面積)の柱で構成されているから、中央部分及び中上部分の各住戸の前側の開口を大きくすることができ、居室内への採光及び居室内からの眺望をより良くすることができ、開放感のより高い室空間を得ることができる。また、集合住宅の中央部分及び中上部分の前側の柱を、集合住宅の端部分の前側及び後側の柱並びに中央部分及び中上部分の後側の柱の幅よりも狭い幅の柱で構成することは、中央部分及び中上部分の後側の共用廊下の後側に構築したエレベータシャフトのエレベータホールの各階の床を各階の共用廊下の床に一体的に連結した集合住宅の架構構造の剛性の中心をエレベータシャフト側に移すことになり、架構構造の剛性の中心と集合住宅の架構構造の荷重の中心とを更に近づけることになり、耐震的な構造安定性を向上させることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の集合住宅の架構構造の図4のAa−Aa線に沿った軸組図
【図2】実施例1の集合住宅の架構構造の図4のAb−Ab線に沿った軸組図
【図3】実施例1の集合住宅の架構構造の図4のAc−Ac線に沿った軸組図
【図4】実施例1の集合住宅の架構構造の2階〜9階階の平面図
【図5】実施例1の集合住宅の架構構造の10階の平面図
【図6】実施例1の集合住宅の架構構造の図4のB−B線及びB−B線に沿った軸組図
【図7】実施例1の集合住宅の架構構造の図4のB−B線及びB−B線に沿った軸組図
【図8】実施例1の集合住宅の架構構造の図4のB−B線に沿った軸組図
【図9】実施例1の集合住宅の架構構造の図4のB−B線に沿った軸組図
【図10】実施例1の集合住宅の架構構造の図4のB−B線に沿った軸組図
【図11】実施例1の集合住宅の架構構造の図4のB−B線に沿った軸組図
【図12】実施例1の集合住宅の架構構造の10階の戸境壁を示す側面図
【図13】実施例1の集合住宅の架構構造の2階〜9階の両端の住戸の図4のB−B線と平行な線に沿って断面した側面図
【図14】実施例1の集合住宅の架構構造の2階〜9階の中央の住戸の図4のB−B線と平行な線に沿って断面した側面図
【図15】実施例2の集合住宅の架構構造の2階〜9階の平面図
【図16】実施例2の集合住宅の架構構造を図15のD−D線に沿って断面し矢印方向にみた側面図
【図17】実施例2の集合住宅の架構構造を図15のE−E線に沿って断面し矢印方向にみた側面図
【図18】従来の集合住宅の架構構造の平明図
【符号の説明】
10 架構主体
10A,10B 端部分
10C 中上部分
10D 中央部分
11 基礎
Bc バルコニー
Be〜Be
Bf,Bf 手摺枠
Ca〜Ca,Cb〜Cb
Cr〜Cr 共用廊下
Eh エレベータホール
Es エレベータシャフト
Fa〜Fa,Fb〜Fb,Fc〜Fc 基礎杭
Ga〜Ga 逆梁
Gb〜Gb
Ls〜Ls 住戸
Lc 荷重の中心
Rb,Rb ひび割れ防止鉄筋
Rc 剛性の中心
S1〜S11 床
St 階段
,W 妻面外壁
〜W 戸境壁
Wr〜Wr 屋上階の周囲壁

Claims (3)

  1. 平面視の形状が略矩形で、前記矩形の前側の長辺に沿って所定の間隔おいて多数本の柱が樹立され、前記矩形の後側の長辺に沿って前記各柱に対応して前記と同じ本数の柱が前記と同じ間隔をおいて樹立されるRC又はSRCの多層の集合住宅の架構構造において、その2階から屋上階の前記矩形の長辺方向の両方の端よりの鉛直方向に延びる端部分が、該端部分の前記矩形の長辺の端から数えて1本目から複数本目の前側及び後側の各柱、前記端部分の前記1本目から複数本目の前側の各柱間を連結する各階の逆梁、前記端部分の前記1本目から複数本目の後側の各柱間を連結する各階の梁、前記端部分の前側の前記1本目から複数本目の各柱と後側の前記1本目から複数本目の各柱とを連結する前記矩形の短辺に平行な各階の梁、前記端部分の各階の床、妻面壁、戸境壁等を一体的に結合して高強度で高剛性に構築され、前記端部分間の屋上階を含む上部の複数階の水平方向に延びる中上部分が、該中上部分の前側及び後側の複数本の柱、前側の前記中上部分に対応する両方の部分の内側の柱及び前記中上部分の前側複数本の柱の各柱間を連結する各階の逆梁、後側の前記中上部分に対応する両方の部分の内側の柱及び前記中上部分の後側複数本の柱の各柱間を連結する各階の梁、前記中上部分の前側の柱と後側の柱とを連結する前記矩形の短辺に平行な各階の梁、前記中上部分の各階の床、戸境壁等を一体的に結合して高強度で高剛性に構築され、かつ両方の端部分と中上部分と結合されて高強度で高剛性の門型のメガストラクチャーが構成され、この門型のメガストラクチャーの内側の2階から前記中上部分の複数階より1階下の階の中央部分が、該中央部分の前側及び後側の複数本の柱、後側の前記中央部分に対応する両方の部分の内側の柱及び前記中央部分の後側複数本の柱の各柱間を連結する各階の梁、前記中央部分の前側の複数本の柱と後側の複数本の柱とを連結する前記矩形の短辺に平行な各階の梁、前記中央部分の各階の床、戸境壁等を一体的に結合しかつ端部分及び中上部分に結合して構成され、前側の前記中央部分に対応する両方の部分の内側の柱及び前記中央部分の前側複数本の柱の各柱間に各階の床が延在しており、端部分及び中上部分の屋上階を除く各階並びに中央部分の各階は住戸になっており、中央部分の住戸にはその前側の開口を狭める逆梁又は梁がないようにされ、後側の多数本の柱の後側に共用廊下が各階毎に形成され、中央部分及び中上部分の前記共用廊下の後側にエレベータホール付きのエレベータシャフトが構築され、エレベータホールの床と共用廊下の床とが各階毎に一体的に連結されていることを特徴とする集合住宅の架構構造。
  2. 平面視の形状が略矩形で、前記矩形の前側の長辺に沿って所定の間隔おい6本又は8本の柱が樹立され、前記矩形の後側の長辺に沿って前記各柱に対応して前記と同じ本数の柱が前記と同じ間隔をおいて樹立されるRC又はSRCの多層の集合住宅の架構構造において、その2階から屋上階の前記矩形の長辺方向の両方の端よりの鉛直方向に延びる端部分が、該端部分の前記矩形の長辺の端から数えて1本目と2本目又は1本目から3本目の前側及び後側の各柱、前側の前記1本目の柱と2本目の柱と間又は前記1本目の柱と2本目の柱と間及び2本目の柱と3本目の柱と間を連結する各階の逆梁、後側の前記1本目の柱と2本目の柱と間又は前記1本目の柱と2本目の柱と間及び2本目の柱と3本目の柱と間を連結する各階の梁、前側の前記1本目と2本目の柱又は前記1本目から3本目の柱と後側の前記1本目と2本目の柱又は前記1本目から3本目の柱とを連結する前記矩形の短辺に平行な各階の梁、前記端部分の各階の床、妻面壁、戸境壁等を一体的に結合して高強度で高剛性に構築され、前記端部分間の屋上階及び屋上階より1階下の階の水平方向に延びる中上部分が、該中上部分の前側及び後側の本の柱、前側の前記中上部分に対応する両方の端部分の内側の柱及び前記中上部分の本の柱の各柱間を連結する各階の逆梁、後側の前記中上部分に対応する両方の端部分の内側の柱及び前記中上部分の後側の本の柱の各柱間を連結する各階の梁、前記中上部分の前側の本の柱と後側の本の柱とを連結する前記矩形の短辺に平行な各階の梁、前記中上部分の各階の床、戸境壁等を一体的に結合して高強度で高剛性に構築され、かつ両方の端部分と中上部分と結合されて高強度で高剛性の門型のメガストラクチャーが構成され、この門型のメガストラクチャーの内側の2階から前記中上部分より1階下の階の中央部分が、該中央部分の前側及び後側の本の柱、後側の前記中央部分に対応する両方の端部分の内側の柱及び前記中央部分の後側の本の柱の各柱間を連結する各階の梁、前記中央部分の前側の2本の柱と後側の2本の柱とを連結する前記矩形の短辺に平行な各階の梁、前記中央部分の各階の床、戸境壁等を一体的に結合しかつ端部分及び中上部分に結合して構成され、前側の前記中央部分に対応する両方の端部分の内側の柱及び前記中央部分の本の柱の各柱間には各階の床が延在しており、端部分の屋上階を除く各階は1又は2の住戸になっており中上部分の屋上階を除く階及び中央部分の各階は3の住戸になっており、中央部分の住戸にはその前側の開口を狭める逆梁又は梁がないようにされ後側の6本又は8本の柱の後側に共用廊下が各階毎に形成され、中央部分及び中上部分の前記共用廊下の後側にエレベータホール付きのエレベータシャフトが構築され、エレベータホールの床と共用廊下の床とが各階毎に一体的に連結されていることを特徴とする集合住宅の架構構造。
  3. 集合住宅の中央部分及び中上部分の前側の柱が、集合住宅の端部分の前側及び後側の柱並びに中央部分及び中上部分の後側の柱の幅よりも狭い幅の柱で構成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか一つの項記載の集合住宅の架構構造。
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