JPH076391Y2 - 駐車場建物の▲躯▼体構造 - Google Patents

駐車場建物の▲躯▼体構造

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JPH076391Y2
JPH076391Y2 JP9885989U JP9885989U JPH076391Y2 JP H076391 Y2 JPH076391 Y2 JP H076391Y2 JP 9885989 U JP9885989 U JP 9885989U JP 9885989 U JP9885989 U JP 9885989U JP H076391 Y2 JPH076391 Y2 JP H076391Y2
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和也 小林
裕二 小山
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石川島建材工業株式会社
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、駐車場建物の躯体構造に係わり、特に、複
数層に設けた各階のうち第1層目を住空間とし、第2層
以上を駐車場とした駐車場建物の躯体構造に関するもの
である。
「従来の技術」 自動車が一般家庭にまで広く普及するにつれて、自動車
を駐車するための駐車場の需要が増大しており、特に市
街地などでは、その土地不足から、立体駐車場の採用が
図られている。
この種の立体駐車場には、従来より、たとえば水平な複
数階の駐車フロアを持ち、これらフロアをランプウエイ
によって連絡した構造の立体駐車場と、駐車区にも昇り
勾配をつけた連続傾床型自走式立体駐車場の2つがあ
り、特に、連続傾床型自走式立体駐車場は、他の自走式
立体駐車場に比べ、狭い敷地においても駐車効率が良い
等の理由で近年広く採用されている。
このような連続傾床型駐車場は、たとえば第8図(斜視
図)および第9図(平面図)に示すような構造である。
すなわち、この連続傾床型自走式立体駐車場(以下、
“傾床型駐車場”と略す)1は、360°の旋回走行によ
って1フロア分の高さを昇降するように上下方向に対し
螺旋状に連続する昇降用車路(走行車路)2に沿ってア
ウトサイドパーキングエリア(外側駐車区)P1およびイ
ンサイドパーキングエリア(内側駐車区)P2を設けてな
るもので、前記昇降用車路2はその1旋回分を、相対向
してほぼ等勾配に形成された一対の傾斜平面状の第1直
進部4,4と、相対向して不等勾配に形成された一対の傾
斜曲面状の第2直進部5,5と、これら両直進部4,5の勾配
を整合する傾斜曲面に形成された4つのコーナー部6と
により矩形状に螺回するように形成されている。
前記アウトサイドパーキングエリアP1およびインサイド
パーキングエリアP2は、前記昇降用車路2の延びる方向
に沿って複数の駐車スペース3,3,…に区画されるが、両
パーキングエリアP1,P2は前記昇降用車路2に沿った方
向にのみ傾斜を付与されたものとなっており、かつ、前
記駐車スペース3,3,…が前記昇降用車路2に対し直交状
態で区画されるため、全ての駐車スペース3は車幅方向
にのみ傾斜されたものとなっている。ちなみに、前記ア
ウトサイドパーキングエリアP1が隣接形成される昇降用
車路2の外側路縁(図中、線PQRSで示される)の傾斜は
一定のものとされており、従ってアウトサイドパーキン
グエリアP1の傾斜は全て同一で一定のものとなってい
る。
またインサイドパーキングエリアP2は傾斜平面状の第1
直進部4に沿って形成されるものであるから、これもそ
の傾斜が全て一定で、しかもアウトサイドパーキングエ
リアP1の傾きと等しいものとなる。
ところで、近年では、このような立体駐車場と住空間と
を一体化した駐車場建物の要求が高まっており、傾床型
駐車場においても、1階を店舗等の住空間とすることが
要望されてきている。
「考案が解決しようとする課題」 ところが、第8図および第9図などに示す傾床型駐車場
は、緩やかに傾斜した走行用車路が螺旋状に周回する構
成であるため、水平な複数階の駐車フロアをもった立体
駐車場に比べ、1階部分に店舗等の住空間を取りにくい
といった難点があった。特に、2階以上を駐車場にする
と、車の走行による振動が1階部分に伝達される問題が
あるため、1階部分の剛性を高める必要があるが、1階
部分にブレース材を取り付けた場合、その壁部に形成す
べき店舗への出入口や窓等の開口部の形成位置に制約を
受けるといった解決すべき課題も残されていた。
この考案は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、1階部分に店舗等の住空間を取った駐
車場建物の剛性を高めて、車の走行による振動伝達をな
くすことができ、また、第1層目を住空間とし、第2層
以上を傾床型駐車場とした駐車場建物を容易に施工でき
るようにした駐車場建物の躯体構造を提供することにあ
る。
「課題を解決するための手段」 そこでこの考案は、複数層に設けた各階のうち第1層目
を住空間とし、第2層以上を、第1層目に設けられたラ
ンプウエイに連続しかつ360°の旋回走行によって1フ
ロア分の高さを昇降して複数層の各階へ連続状に通じる
走行用車路と該走行用車路に沿って設けられた駐車エリ
アからなる駐車場とした駐車場建物の躯体構造におい
て、前記第1層を構成する架構を鉄骨鉄筋コンクリート
造とし、第2層以上を構成する架構を鉄骨骨組で構築
し、その柱を鉄骨鉄筋コンクリート造としたことを特徴
とするものである。
「作用」 第1層を構成する架構を、ブレース材を用いた鉄骨骨組
とする代わりに鉄骨鉄筋コンクリート造として、架構全
体の剛性を十分確保しているので、第1層の壁部に自由
に開口部を形成することができ、また、第2層以上の走
行車路を走行する車の振動による影響も低減することが
できる。
「実施例」 以下、この考案の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図および第2図はこの考案にかかる躯体構造を有す
る駐車場建物の外観を示すもので、全体として符号10で
示される駐車場建物は、2階以上に駐車フロアを有する
多階式建築物とされたもので、複数層に設けた各階のう
ち第1層目を店舗Sとし、第2層以上の駐車フロアを、
傾床型駐車場Pによって構成してなる基本構造となって
いる。
そして、駐車場建物10の前後の隅部には、それぞれ内部
にエレベータを配置した建屋Tが設けられるとともに、
店舗Sの正面入口Eの横には、駐車場Pへの出入口が設
けられ、この出入口に通じるランプウエイLを通じて上
階にある駐車場Pへ車Cが進入できるようになってい
る。
一方、前記傾床型駐車場Pは、第3図などに示すよう
に、前記第1層目に設けられたランプウエイLに連続し
かつ360°の旋回走行によって1フロア分の高さを昇降
して複数層の各階へ連続状に通じる走行用車路Rと、該
走行用車路Rに沿って設けられたアウトサイドパーキン
グエリアP1およびインサイドパーキングエリアP2とによ
って構成されており、また、各階の駐車フロアの外周に
は車の落下を防止するための腰壁Fが備えられている。
次ぎに、このように構成された駐車場建物10の躯体構造
について、第4図ないし第7図を参照して説明すると、
この駐車場建物10の躯体構造は、第1層を構成する架構
を鉄骨鉄筋コンクリート造とし、第2層以上を構成する
架構を鉄骨骨組で構築し、その柱を鉄骨鉄筋コンクリー
ト造とした基本構造となっており、具体的には、第4図
および第5図に示すように、基礎B上に鉄骨鉄筋コンク
リート造の主柱11が立設され、これら主柱11の間に下か
ら順に、鉄骨鉄筋コンクリート造の大梁12と鉄骨造の大
梁13がそれぞれ架け渡され、さらに、各大梁間に鉄骨造
の小梁14が架け渡された基本構造となっている。
また、図示例では、前記主柱11および大梁12,13によっ
て四辺形に組まれた軸組に必要に応じてブレース材15が
組み込まれており、特に、第2層以上における水平方向
の剛性を高めるように配慮されている。
なお、鉄骨鉄筋コンクリート造の主柱11とは、鉄骨(た
とえばH型鋼)の周囲に鉄筋を配した後コンクリートを
打設することによって形成されるものであり、また、主
柱を構成する鉄骨には梁材(大梁、小梁など)を接続す
るための接続腕が突設されていることは勿論である。図
示例では、主柱11は、駐車場建物の外壁部分に沿って間
隔を開けて配置されるとともに、その中心を構成するコ
ア部分にもそれぞれ配置されてこのコア部分に形成され
る耐震壁を支持するようになっている。
なお、第1層目には架け渡される鉄骨鉄筋コンクリート
造の大梁12は、基本的には現場打ちコンクリートによっ
て形成されるが、工場等において予め形成したプレキャ
ストコンクリート製とすれば、現場での作業性を向上で
きるので好ましい。また、大梁12,13等の間に架け渡さ
れる小梁14は、基本的には鉄骨造のものとされるが、こ
のものに限定されるものではない。
なお、図中符号16,17は、エレベータを内部に配設した
建屋Tの骨組みを構成する柱および梁を示す。
次に、前記構成となる駐車場建物の躯体構造の作用につ
いて説明する。
この駐車場建物の躯体構造を完成させるためには、基礎
10を構築した後、この基礎10上に前記主柱11を構成する
鉄骨を立設し、主柱11間を大梁12,13でつないだ後、そ
れら大梁12,13間に小梁14を架設する一方、ブレース材1
5を取り付ける。次いで、架設された小梁14の上部に床
を構成するデッキプレートを配した後、その上にコンク
リートを現場打ちする。主柱11およびSRC造となる大梁1
2については、前記工程と平行して下方(下層)より鉄
筋の配筋およびコンクリートの打設を適宜実施する。
しかして、前記構成なる躯体構造を有した駐車場建物に
よれば、ブレース材の代わりに鉄骨鉄筋コンクリート造
の架構が第1層目の剛性を確保するので、店舗Sに設け
る入口Eや窓等の開口部を形成する位置に制約を受ける
ことがなくなり、また車の走行による振動伝達をなくす
ことができ、複合ビルとしての機能を十分に発揮できる
ようになる。
しかも、店舗S等の住空間を構成する第1層目の架構の
みをSRC造として、第2層目以上を鉄骨骨組を主体とし
て構成するので、建設コストの低減を図ることができる
といった利点もある。
「考案の効果」 以上説明したようにこの考案は、複数層に設けた各階の
うち第1層目を住空間とし、第2層以上を、第1層目に
設けられたランプウエイに連続しかつ360°の旋回走行
によって1フロア分の高さを昇降して複数層の各階へ連
続状に通じる走行用車路と該走行用車路に沿って設けら
れた駐車エリアからなる駐車場とした駐車場建物の躯体
構造において、前記第1層を構成する架構を鉄骨鉄筋コ
ンクリート造とし、第2層以上を構成する架構を鉄骨骨
組で構築し、その柱を鉄骨鉄筋コンクリート造としたこ
とを特徴とするものであるから、住空間を形成する第1
層目の架構の剛性を多くのブレース材を用いることなく
確保することができ、これにより、第1層の壁部に自由
に開口部を形成し得て、複合ビルとしての機能性を向上
させることができ、さらには、2層以上の走行車路を走
行する車の振動による影響も低減することができる。
また、店舗等の住空間を構成する第1層目の架構のみを
SRC造として、第2層目以上を鉄骨骨組を主体として構
成するので、建設コストの低減を図ることができるな
ど、傾床型駐車場を持った駐車場建物として、極めて有
効な躯体を実現することが可能になるといった優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案による駐車場建物の躯体構造を説明するた
めに示したもので、第1図および第2図は駐車場建物の
外観を示す正面図および側面図、第3図は駐車フロアを
示す平面図、第4図ないし第7図はこの駐車場建物の躯
体構造を示すもので、第4図はその側面図、第5図はそ
の平面図、第6図は第5図VI−VI線に沿う矢視図、第7
図は第5図VII−VII線に沿う矢視図、第8図および第9
図は、それぞれ連続傾床型自走式立体駐車場の従来構造
を説明するために示したもので、第8図は一部を切欠し
た斜視図、第9図はその平面図である。 P1……アウトサイドパーキングエリア、P2……インサイ
ドパーキングエリア、10……駐車場建物、S……店舗、
P……駐車場、B……基礎、11……主柱、12……大梁、
13……大梁、14……小梁、15……ブレース材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数層に設けた各階のうち第1層目を住空
    間とし、第2層以上を、第1層目に設けられたランプウ
    エイに連続しかつ360°の旋回走行によって1フロア分
    の高さを昇降して複数層の各階へ連続状に通じる走行用
    車路と該走行用車路に沿って設けられた駐車エリアから
    なる駐車場とした駐車場建物の躯体構造において、前記
    第1層を構成する架構を鉄骨鉄筋コンクリート造とし、
    第2層以上を構成する架構を鉄骨骨組で構築し、その柱
    を鉄骨鉄筋コンクリート造としたことを特徴とする駐車
    場建物の躯体構造。
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