JP2618554B2 - ユニット式建物 - Google Patents

ユニット式建物

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JP2618554B2
JP2618554B2 JP4005841A JP584192A JP2618554B2 JP 2618554 B2 JP2618554 B2 JP 2618554B2 JP 4005841 A JP4005841 A JP 4005841A JP 584192 A JP584192 A JP 584192A JP 2618554 B2 JP2618554 B2 JP 2618554B2
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正 里村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の箱型建物ユニッ
トで構成されるプレハブユニット式建物に関し、いわゆ
るメゾネット形式の中層共同住宅建物などに利用でき
る。
【0002】
【背景技術】従来より、住宅建物においては、箱型建物
ユニットを用いたプレハブユニット式建物が利用されて
いる。
【0003】ユニット式建物は、予め工場で箱型の建物
ユニットを形成し、内外装を施工しておき、これを建築
現場に搬入して組み立てることにより建物を構築するも
のであり、現場施工の簡素化および量産による建築コス
ト低減が可能である。このため、近年では、二階建て等
の個人住宅に限らず、三階以上の中層の共同住宅等にも
導入が図られている。
【0004】ところで、従来の中層共同住宅では、いわ
ゆるメゾネット形式といわれる構造が適宜採用されてい
る。メゾネット形式は、通常の共同住宅における各戸
(個別占有スペース)が各階層内に平面的に展開される
のに対し、例えば一階と二階あるいは三階と四階とを室
内階段で結び、二つの階層にわたって各戸を構成するも
のである。
【0005】そして、メゾネット形式の共同住宅では、
例えば一階および三階に玄関および出入り用の外廊下を
設け、二階および四階に各戸専用のバルコニー等を設け
るといった配置が行われている。
【0006】このようなメゾネット形式の共同住宅をユ
ニット式建物により建築する構造として、図4のような
ユニット式建物40が提案されている(特開昭49−76309
号参照)。
【0007】図4のユニット式建物40においては、積層
された箱型ユニット41〜44のうち、一階および二階のユ
ニット41,42を階段で連通して一戸とし、三階および四
階のユニット43,44を階段で連通して一戸としてメゾネ
ット形式としている。
【0008】この際、箱型ユニット41〜44を各階層ごと
に交互にずらし、一階および三階の背面側に形成される
凹部45,47を玄関に面した外廊下とし、二階および四階
の正面側に形成される凹部46,48を居間等に面したバル
コニーとしている。
【0009】このようなユニット式建物40によれば、別
途外壁面にバルコニーや外廊下を取り付ける等の煩雑な
作業が不要となり、各凹部45〜48に適宜施工を行えばよ
いため現場作業を迅速、容易、安全かつ確実なものにす
ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した図
4のユニット式建物40では、各ユニット41〜44の角隅部
が一致していないため、全てのユニット41〜44につい
て、上下で隣接するユニットの柱どうしを接合すること
ができない。
【0011】そのため、通常の柱と柱の接続に比べて接
続構造が複雑化するほか建物としての強度や剛性が不
足する等の不都合の原因となっていた。そこで、強度向
上のために、上下ユニットに通して補強構造(例えば、
各ユニットに上下ユニットの柱と対応する間柱などを設
ける)を付設することが考えられるが、これでは、別に
補強構造が必要であるから、構造が複雑化する。
【0012】本発明の目的は、箱型建物ユニットを用い
てメゾネット形式の建物を容易に建築できるとともに、
特別な補強構造を必要とすることなく、強度を向上させ
ることができるユニット式建物を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の箱型建
物ユニットを積層配列して形成されるユニット式建物で
あって、所定寸法の箱型に形成された第一ユニットと、
この第一ユニットとは奥行き寸法が異なる第二ユニット
とを用い、前記第一ユニットと第二ユニットとを交互に
積層し、かつ各々の背面側を略同一面に配置した第一積
層構造と、前記第一積層構造の前記第一ユニットが設置
された階層の奥行き方向反対側に前記第二ユニットを配
置し、前記第一積層構造の前記第二ユニットが設置され
た階層の奥行き方向反対側に前記第一ユニットを配置
し、かつこれらの第一ユニットおよび第二ユニットの前
記第一積層構造の第一ユニットおよび第二ユニットの背
面側と対向する背面側を略同一面に配置した第二積層構
造とを有することを特徴とする。なお、ユニット式建物
としては、前記第一積層構造および第二積層構造には、
前記第一ユニットおよび前記第二ユニットの奥行き寸法
の相違により前記階層毎に交互に凹部が形成され、前記
第一積層構造の凹部はバルコニとされ、かつ前記第二積
層構造の凹部は外廊下とされたものが好ましい。
【0014】
【作用】このような本発明においては、各積層構造にお
いて第一ユニットと第二ユニットとを各々の背面側を略
同一面となるように交互に積層することで、正面側に各
ユニットの奥行き寸法の相違に応じた凹部が各階毎に第
一積層構造と第二積層構造とで交互に形成され、外廊下
あるいはバルコニー等として利用できることになる。こ
の際、各ユニットの背面側は略同一面としたため、第一
積層構造および第二積層構造において、各ユニットの柱
どうしを相互接続できることになり、接続を簡略化でき
るとともに、建物を上下に貫通する構造体が形成される
から、特別な補強構造を付設しなくても、全ての柱が上
下で隣接するユニットの柱と対応しない従来のユニット
式建物に比べ、強度を向上させることができる。つま
り、各ユニットの背面側においては、上下ユニットの柱
どうしが接続されて建物を上下に貫通する構造体が形成
され、その構造体によってユニットの荷重の一部を受け
ることができるから、このような建物を上下に貫通する
構造体をもたない従来のユニット式建物に比べ、強度を
向上させることができる。さらに、第一積層構造の第一
ユニットが設置された階層の奥行き方向反対側に第二積
層構造の第二ユニットを配置し、第一積層構造の第二ユ
ニットが設置された階層の奥行き方向反対側に第二積層
構造の第一ユニットを配置したので、建物全体において
構造体を中心としたその両側には左右でそれぞれ同じ数
ずつの第一ユニットおよび第二ユニットが配置されるよ
うになり、建物全体で荷重が片側だけに偏ることがなく
なる。従って、建物全体において左右のバランスが良好
になるので、バランスを維持するための特別な補強構造
が必要がなくなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1および図2において、本実施例のユニット
式建物10は、予め内外装が工場施工された二種類の箱型
建物ユニット11, 12を用い、現場で基礎13上に配列積層
し、その上に屋根ユニット14を載置して構築されたもの
である。
【0016】建物ユニット11, 12は、構造体として鉄骨
製の柱21や梁22を直方体枠状に組んだフレーム20を有す
る。各ユニット11, 12は、それぞれ高さH および幅W が
同じであるが、第一ユニットである建物ユニット11の奥
行きD1のほうが第二ユニットである建物ユニット12の奥
行きD2よりも所定長さDsだけ長く形成されている。
【0017】ユニット式建物10の前面側(図1の左下
側、図2の左側)においては、一階および三階に建物ユ
ニット11が配置され、二階および四階に建物ユニット12
が配置され、これにより奥行きの異なる建物ユニット1
1,12が交互積層されて第一積層構造が形成されている。
【0018】ユニット式建物10の後面側(図1の右上
側、図2の右側)においては、前面側とは逆に、一階お
よび三階に建物ユニット12が配置され、二階および四階
に建物ユニット11が配置され、これにより奥行きの異な
る建物ユニット11,12が交互積層されて第二積層構造が
形成されている。
【0019】各階において、建物ユニット11, 12が互い
に背面どうしを突き合わせて配列され、各々の背面の開
口を通して同じ階の建物ユニット11, 12は内部を相互連
通されている。
【0020】これらの前面側および後面側の建物ユニッ
ト11, 12は、全ての背面が同一面内となるように設置さ
れている。そして、各ユニット11, 12の背面側の柱21は
互いの端部どうしを上下に順次連結され、ユニット式建
物10を上下に貫通する一連の構造が形成されている。な
お、同じ階の各ユニット11, 12の背面は、それぞれ柱21
の上下端部を相互に接続されている。
【0021】一方、奥行き寸法が異なる建物ユニット1
1, 12が、背面を揃えて交互積層されることで、奥行き
が短い建物ユニット12の外面は上下の建物ユニット11よ
り凹むことになり、これによりユニット式建物10の前面
側外面の二階部分および四階部分、後面側外面の一階部
分および三階部分には凹部23が形成されている。
【0022】このうち、各凹部23は、外側縁に手すり24
が設置され、床面部分に防水処理が施されており、これ
らにより前面側の第一積層構造の凹部23にはバルコニー
15が形成され、後面側の第二積層構造の凹部23には外廊
下16が形成されている。
【0023】二階および四階の建物ユニット12の外面に
は図示しない掃き出し窓等が設置され、当該ユニット12
内からバルコニー15に出入りすることが可能である。一
階および三階の建物ユニット12の外面には外廊下16に通
行可能な玄関ドア17が設置され、当該ユニット12内へと
適宜出入りすることが可能である。一階および三階の外
廊下16は図示しない階段で結ばれており、建物10の外部
から適宜進入可能である。
【0024】一階および三階の建物ユニット12には直上
の建物ユニット11に連なる階段18が設置されており、ユ
ニット式建物10は一階と二階および三階と四階との間が
室内から相互に行き来可能とされている。これらによ
り、上階にバルコニー15を有しかつ下階に玄関ドア16を
有する二階層にわたるメゾネット形式の居住区画19が形
成されている。
【0025】このような本実施例においては、奥行き寸
法の異なる二種類の建物ユニット11, 12をその背面側が
略同一面となる状態で交互に積層したため、ユニット式
建物10の外面に各ユニット11, 12の奥行き寸法の相違に
応じた凹部23を一階おきに形成することができる。
【0026】そして、各凹部23を利用して外廊下16ある
いはバルコニー15を構成したため、各々を建物外面に吊
り下げ支持する方式に比べて構造を簡略化できるととも
に、施工を容易にすることができる。
【0027】また、各建物ユニット11, 12の背面を同一
面に配置したため、上下に連なる各ユニット11, 12の柱
21どうしを相互接続できることになり、各々の端部どう
しの接続であるために接続構造や施工を簡略化できる。
【0028】さらに、各ユニット11,12 の柱21によりユ
ニット式建物10を上下に貫通する構造体が形成されるた
め、全ての柱が上下で隣接するユニットの柱と対応しな
い従来のユニット式建物に比べ、強度を向上させること
ができる。
【0029】一方、奥行き寸法の異なる建物ユニット1
1, 12を上下に交互積層するとともに、各々の背面側に
異なる建物ユニット11, 12を連結することで、ユニット
式建物10の外面に形成される凹部23を前面側と後面側と
で交互とすることができ、外廊下16およびバルコニー15
として利用しやすいようにできる。また、これにより、
建物10の各階の奥行きを一定にすることができ、各階毎
の荷重配分を均一化できる等の効果がある。
【0030】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、以下に示すような変形等も本発明に含まれ
るものである。例えば、前記実施例では同じ階に配置さ
れた前面側および後面側の建物ユニット11, 12を、互い
の背面どうし直接接続連通させたが、図3に示すよう
に、各ユニット11, 12の間に高さおよび幅が対応した他
の箱型建物ユニット31を介在させてもよい。
【0031】このような図3の構造とすることで、ユニ
ット式建物10の各階奥行きを拡張することができる。こ
の場合でも、各建物ユニット11, 12の背面側の柱21は上
下に一連のものとすることができ、強度の確保等の効果
を得ることができる。
【0032】また、図3の構造においては、両側の建物
ユニット11, 12の背面が同一面となるため、中間に介在
される箱型建物ユニット31は上下に同じ配置で接合すれ
ばよくなり、通常の箱型ユニット式建物に利用されるも
のをそのまま流用することもできる。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】その他、各建物ユニット11, 12の具体的寸
法や構造、材質、内外装等、あるいは凹部23の用途、ユ
ニット式建物10の形状や用途などは、それぞれ実施にあ
たって適宜選択すればよいものである。
【0037】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば箱
型建物ユニットを用いてメゾネット形式の建物を容易に
建築できるとともに、特別な補強構造を必要とすること
なく、強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】前記実施例を示す側面図。
【図3】本発明の変形例を示す側面図。
【図4】従来例を示す側面図。
【符号の説明】
10 メゾネット形式のユニット式建物 11 第一ユニットである建物ユニット 12 第二ユニットである建物ユニット 21 各ユニットの背面側の柱 23 凹部 15 バルコニー 16 外廊下

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の箱型建物ユニットを積層配列して
    形成されるユニット式建物であって、 所定寸法の箱型に形成された第一ユニットと、この第一
    ユニットとは奥行き寸法が異なる第二ユニットとを用
    い、前記第一ユニットと第二ユニットとを交互に積層
    し、かつ各々の背面側を略同一面に配置した第一積層構
    造と、 前記第一積層構造の前記第一ユニットが設置された階層
    の奥行き方向反対側に前記第二ユニットを配置し、前記
    第一積層構造の前記第二ユニットが設置された階層の奥
    行き方向反対側に前記第一ユニットを配置し、かつこれ
    らの第一ユニットおよび第二ユニットの前記第一積層構
    造の第一ユニットおよび第二ユニットの背面側と対向す
    る背面側を略同一面に配置した第二積層構造とを有する
    ことを特徴とするユニット式建物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したユニット式建物にお
    いて、前記第一積層構造および第二積層構造には、前記
    第一ユニットおよび前記第二ユニットの奥行き寸法の相
    違により前記階層毎に交互に凹部が形成され、前記第一
    積層構造の凹部はバルコニとされ、かつ前記第二積層構
    造の凹部は外廊下とされていることを特徴とするユニッ
    ト式建物。
JP4005841A 1992-01-16 1992-01-16 ユニット式建物 Expired - Lifetime JP2618554B2 (ja)

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JPH05187065A JPH05187065A (ja) 1993-07-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4976309A (ja) * 1972-11-24 1974-07-23
JPS5431910A (en) * 1977-08-13 1979-03-09 Nat Jutaku Kenzai Method of building modular house

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