JP4031452B2 - ユニット式建物およびそのユニット式建物の施工方法 - Google Patents
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そのため、上記ユニット式建物では、標準建物ユニットと低建物ユニットとでの骨組み、特に柱の共通化が図れないという問題が生じ、その結果、ユニット式建物を構成する建物ユニットの部材の種類が多いものとなっている。
ここで、設備ルームユニットとして、バスユニットやバスユニットと洗面所を一体化したルームユニットなどを例示することができる。
しかも、この発明では、それぞれ中間床を設けた標準高さの上階建物ユニットおよび下階建物ユニットを、上下方向に対向させて配置するだけで、各中間床の間に空間を形成することができ、この空間に設備ルームユニットを設けることができるので、設備ルームユニットの設置が容易にできる。
その上、この発明では、下階建物ユニットに中間床を設けるだけで、その中間床の下方空間を収納スペースとすることができ、標準高さの下階建物ユニットを用いて収納スペースを容易に形成することができる。
この発明では、中間床が設けられている部分と設けられていない部分とは間仕切壁で仕切られているので、中間床が設けられていない部分を通常のユニットと同じように利用できる。
この発明では、標準高さの建物ユニットを用いて設備ルームユニットを容易に設置することができ、また、上階建物ユニットと下階建物ユニットとも標準高さのとなっているので、骨組みの共通化を図ることができ、部材の種類を少なくすることができる。
図1〜図6には第1実施形態のユニット式建物1が示されている。
図1に示すように、ユニット式建物1は、基礎2の上に設けられた5個の下階建物ユニット3A、および1個の下階建物ユニット3Bを含む下階部3と、これらの下階建物ユニット3A、および下階建物ユニット3Bの上方にそれぞれ載置される上階建物ユニット4A,4Bを含む上階部4と、この上階部4の上方に設けられる傾斜屋根5とを備えて構成されている。
これらの下階建物ユニット3Aおよび上階建物ユニット4Aは、前述のように、標準の高さ寸法に仕上げられた建物ユニットであり、四隅に立設される4本の柱10と、これらの柱10の上端間同士を結合する4本の天井梁11と、各柱10の下端間同士を結合する4本の床梁12とを含む骨組み13を有し、略直方体状に形成されている。
そして、天井梁11は各2本の長辺天井梁11A及び短辺天井梁11Bで構成され、床梁12は各2本の長辺床梁12A及び短辺床梁12Bで構成されている。また、2本の長辺天井梁11A間、及び2本の長辺床梁12A間には、複数本の天井小梁14、複数本の根太15がそれぞれ架け渡されている。また、骨組み13には、予め工場で、天井面材18、床面材19、および外壁20等が取り付けられている(図2参照)。
すなわち、この下階建物ユニット3Bは、前記下階建物ユニット3Aとほぼ同様の構成となっており、柱が共通化されているが、前述のように中間床6を有している。下階建物ユニット3Bの長辺方向のわずかに一方側寄りには、互いに対向して一対の間柱16が立設され、これらの間柱16間には、ほぼ垂直な間仕切壁17が取り付けられている。そして、この間仕切壁17には、前記中間床6の一端が取り付けられており、中間床6の他の部位は、図示しない支持梁等によって支持されている。また、中間床6は、例えば、図示しないパネル枠に床面材を張り付けて形成されている。
また、下階建物ユニット3Bにおいて中間床6の上方の前記天井小梁は省略されており、上方に繋がる吹き抜けFが形成されている。
すなわち、この上階建物ユニット4Bは中間床6を有し、前記下階建物ユニット3Bとほぼ同様の構成となっている。ただし、下階建物ユニット3Bにおける中間床6の下方の根太15が省略されている点が下階建物ユニット3Bと異なっている。
従って、上階建物ユニット4Bの中間床6の下方は吹き抜けFとなっており、このような上階建物ユニット4Bを下階建物ユニット3Bの上に載置させたとき、上階建物ユニット4Bにおける中間床6の下方の空間と、下階建物ユニット3Bにおける中間床6の上方の空間とは、前述のように、上下に連通する大きな空間A(図2参照)となる。
なお、下階建物ユニット3Bおよび上階建物ユニット4Bにおいて、標準の高さの下階建物ユニット3Aおよび上階建物ユニット4Aと同一の構成部材、同一の構造とほぼ同一のものには、同一符号を付すとともに、その詳細な説明は省略または簡略化してある。
まず、図6(A)に示すように、下階建物ユニット3Bを所定の位置に設置した後、この下階建物ユニット3Bの中間床6の上に、クレーンで吊り上げたバスユニット8を、図6(B)に示すように降ろすとともに、固定する。また、下階建物ユニット3Bには他の下階建物ユニット3Aを隣接させて設ける。
その後、上階建物ユニット4A,4Bの上方に傾斜屋根5を設け、ユニット式建物1を完成する。
(1)上階建物ユニット4Bと下階建物ユニット3Bとにそれぞれ中間床6が設けられているが、上階建物ユニット4Bと下階建物ユニット3Bとも標準高さとなっているので、他の標準高さの上階建物ユニット4Aおよび下階建物ユニット3Aとの間で、骨組みの共通化を図ることができ、部材の種類を少なくすることができる。
本実施形態において、前記第1実施形態と同一構成部材には、同一符号を付すとともに、その詳細な説明は省略または簡略化する。
そして、図8に示すように、下階建物ユニット3Cと、上階建物ユニット4C,4Dとには、それぞれ中間床6Aが設けられている。
ここで、屋根裏空間Kのうち、上階建物ユニット4Dの上方の部分は、適宜床面材を設ける等して、居室空間C用の収納スペースS3として利用することができる。
この下階建物ユニット3Cは、前記標準高さの下階建物ユニット3Aとほぼ同じ構成となっており、その高さ方向ほぼ中央部に中間床6Aが設けられている。この中間床6Aは、図示しない支持梁に支持され、下階建物ユニット3Cの平面全面にわたる広さに形成されている。また、下階建物ユニット3Cにおいて、対向する長辺天井梁11A間には、天井小梁は架けわたされておらず、従って、中間床6Aの上方は吹き抜けFとなっている。
さらに、下階建物ユニット3Cにおいて中間床6Aの下方空間は収納スペースS1となっている。
この上階建物ユニット4Cは、前記下階建物ユニット3Cとほぼ同様の構成とされ、高さ方向ほぼ中央部に中間床6Aが設けられている。そして、この上階建物ユニット4Cにおいて、中間床6Aの下方の根太は省略され、その結果、中間床6Aの上方および下方とも吹き抜けFとなっている。また、長辺天井梁11Aが1本省略された構成の骨組み13Aとなっており、この点が、前記下階建物ユニット3Cの構成と異なっている。なお、省略された長辺天井梁11Aの部位に、輸送上、および組み立て時等のために仮梁11Cを設けてもよい。
この上階建物ユニット4Dは、前記上階建物ユニット4Cとほぼ同様の構成とされているが、複数本の根太15が架けわたされた骨組み13Bとなっており、この点が上階建物ユニット4Cと異なっている。この上階建物ユニット4Dにおいて1本の長辺天井梁11Aが省略されているが、省略された長辺天井梁11Aの部位に、輸送上、および組み立て時等のために仮梁11Cを設けてもよい。また、上階建物ユニット4Dの中間床6Aの下方空間は、収納スペースS2となっている。
すなわち、まず、複数の下階建物ユニット3Aおよび下階建物ユニット3Cを所定の位置に設置した後、下階建物ユニット3Cの上に上階建物ユニット4C、下階建物ユニット3Aの上に上階建物ユニット4Dをそれぞれ載置する。
そして、下階建物ユニット3Cの中間床6Aの上に、クレーンで吊り上げたバスユニット8を降ろすとともに、固定する。次いで、下階建物ユニット3Cの上に、上階建物ユニット4Cの中間床6Aの下方空間にバスユニット8が収まるように、上階建物ユニット4Cを下階建物ユニット3Cの上に載置するとともに、互いに連結、固定する。
その後、上階部4の上方に傾斜屋根5を設け、ユニット式建物1Aを完成させる。
(6)下階建物ユニット3C、上階建物ユニット4Cのそれぞれの平面全面にわたって中間床6Aが設けられており、これらの中間床6A間の上下方向に連通する大きな空間Aにバスユニット8が設けられているので、広くゆったりした浴室とすることができ、大勢の人が同時に入浴することもできる。また、大きな空間Aに簡単なパーティションを設けることで、洗面所、洗濯室を設けることができる。
例えば、前記各実施形態では、設備ルームユニットとしてバスユニットが用いられているが、これに限らない。洗面所やトイレ等の水回り設備ユニットを使用してもよい。
3………下階部
3A,3B,3C…下階建物ユニット
4………上階部
4A〜4D……下階建物ユニット
5………屋根部
6,6A…中間床
11………天井梁
11A………長辺天井梁
11B………短辺天井梁
12………床梁
12A………長辺床梁
12B………短辺床梁
13,13A,13B…骨組み
17………間仕切り壁
A………上下方向の大きな空間
B………開放空間
F………吹き抜け
K………屋根裏空間
S………収納スペース
Claims (3)
- 柱及び梁を含み形成された骨組みを有する標準高さの建物ユニットが上下に配置され、これらの建物ユニットの高さ方向ほぼ中間位置にそれぞれ中間床が設けられ、前記建物ユニットのうち上方に配置された上階建物ユニットの中間床と下方に配置された下階建物ユニットの中間床との間に上下方向に連通した空間が形成され、前記上下方向に連通した空間内に設備ルームユニットが設けられ、前記下階建物ユニットの前記中間床の下方空間は収納スペースとされ、この収納スペースには前記設備ルームユニットの配管が設けられ、 前記上階建物ユニットの上方には傾斜屋根が設けられ、この傾斜屋根の屋根裏空間と前記上階建物ユニットの前記中間床の上方空間とは連通していることを特徴とするユニット式建物。
- 請求項1に記載のユニット式建物において、
前記上階建物ユニットおよび下階建物ユニットの内部には間仕切壁が設けられ、この間仕切壁に前記中間床の一端部が取り付けられていることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1に記載のユニット式建物を建てるユニット式建物の施工方法であって、
前記下階建物ユニットを所定の位置に設置した後、当該下階建物ユニットの中間床の上に前記設備ルームユニットを設け、次いで、前記上階建物ユニットの中間床の下方に前記設備ルームユニットが収まるように前記上階建物ユニットを下階建物ユニットの上に載置し、その後、前記上階建物ユニットの上方に傾斜屋根を設けることを特徴とするユニット式建物の施工方法。
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