JP5280720B2 - ユニット式建物及びユニット式建物の施工方法 - Google Patents

ユニット式建物及びユニット式建物の施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5280720B2
JP5280720B2 JP2008083190A JP2008083190A JP5280720B2 JP 5280720 B2 JP5280720 B2 JP 5280720B2 JP 2008083190 A JP2008083190 A JP 2008083190A JP 2008083190 A JP2008083190 A JP 2008083190A JP 5280720 B2 JP5280720 B2 JP 5280720B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building
building units
unit
panel
floor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008083190A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009235788A (ja
Inventor
孝美 向山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP2008083190A priority Critical patent/JP5280720B2/ja
Publication of JP2009235788A publication Critical patent/JP2009235788A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5280720B2 publication Critical patent/JP5280720B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

本発明は、ユニット式建物及びユニット式建物の施工方法に関する。
従来、柱及び梁から直方体状に形成された骨組みを有する建物ユニットを基礎の上に複数並べて施工するユニット式建物がある。
このユニット式建物において下階用の建物ユニットが基礎の上に並べられるが、この基礎が敷地の関係で段違いに形成されることがある。
この場合、高い基礎の上に建物ユニットを配置し、その左右に位置する低い基礎の上に建物ユニットを配置することになるが、従来では、これらの左右に配置された建物ユニットの間をスキップフロアジョイントユニットで連結する従来例1(特許文献1参照)や、左右に配置される建物ユニットで柱の高さを変えて上梁位置を一致させた従来例2(特許文献2参照)が知られている。
特開2000−45391号公報 特開2004−278300号公報
しかし、この従来例1では、略三角柱状の骨組みを有するジョイントユニットを製造しなければならず、このジョイントユニットを段差に応じて製造しなければならないので、コストがかかるという問題がある。
また、従来例2では、敷地に高い平面部と低い平面部との間を接続する傾斜部がある場合、この傾斜部を削って低い平面部の敷地にしなければならないので、傾斜した敷地の有効利用を図れないという問題がある。
本発明の目的は、段違い基礎の上に配置できるユニット式建物及びユニット式建物の施工方法を提供することである。
本発明のユニット式建物1は、それぞれ柱10梁11,12とを仕口を介して接続した略直方体状の骨組み13,13Aを有する複数の建物ユニット3,31,5を低い平面部2Lと高い平面部2Hとこれらの平面部を接続する傾斜部2Sとを有する段違い基礎2の上に配置したユニット式建物1であって、前記段違い基礎2の高い平面部2Hと低い平面部2Lとにそれぞれ前記建物ユニット3,31,5を配置し、これらの前記建物ユニット3,31,5の間をパネル92,93で閉塞し、前記パネル92はその上縁端部と下縁端部とにそれぞれ配置される登り梁921と前記登り梁921に接合される面材922とを有し、前記登り梁は、その両端に前記仕口と当接する連結固定部を有し、前記連結固定部には係合孔が設けられ、前記建物ユニットと前記パネルとは、前記係合孔に挿通されたボルトとナットとを螺合することで連結されることを特徴とするユニット式建物1である。
この発明によれば、段違い基礎2の高い平面部2Hと低い平面部2Lとにそれぞれ建物ユニット3,31,5を配置し、これらの建物ユニット3,31,5の間をパネル92で閉塞しているので、敷地に高い平面部2Hと低い平面部2Lとの間を接続する傾斜部2Sがあるような場合でも、敷地の形状をそのままに段差のある段違い基礎2の上に建物ユニット3,31,5を配置し、傾斜部2Sを建物空間として利用することができる。
従って、傾斜部2Sを含む敷地においても、傾斜部2Sを削ることなく敷地を有効利用することができる。
また、建物ユニット3,31,5の間をパネル92で閉塞しているので、段違い基礎2の傾斜部2Sに対応して容易に製造することができる。
その上、段違い基礎2の高い側の建物ユニット3,5と段違い基礎2の低い側の建物ユニット31,5とを連結するための登り梁921を備えているため、建物ユニット間3,31,5を高い剛度で接合することができる。
また、この登り梁921は、屋根等で用いられる登り梁921を利用しているので、当該ユニット式建物1の建設コストの増加を低減できる。
本発明のユニット式建物1の施工方法は、前記段違い基礎2の高い平面部2Hと低い平面部2Lとにそれぞれ前記建物ユニット3,5を配置し、その後、前記段違い基礎2の傾斜部2Sの上であって、前記建物ユニット3,31,5同士の間に形成された隙間を前記パネル92で閉塞したことを特徴とするユニット式建物1の施工方法。
このため、上記と同様の作用効果を達成するユニット式建物1を提供できる。
本発明では、前記パネル92,93は側面パネル92を備え、前記側面パネル92は正面が平行四辺形もしくは台形である構成が好ましい。
この発明によれば、パネル正面が平行四辺形もしくは台形であるので、傾斜部2Sの斜度に合わせてパネル92を建物ユニット3,31,5の間に亘らせることができる。このため、側面パネル92を平行四辺形もしくは台形にすることで、2枚の平行四辺形もしくは台形の側面パネル92を組み合わせるだけで済み、長方形のパネルと2枚の三角形のパネルを組み合わせる場合に比べ側面パネルの部材点数を少なくすることができ、かつ、パネルを組み合わせる目地の全長を短縮することができるため、ユニット式建物1の製造コストを削減することができる。
また、ユニット式建物1の側面が傾斜部2Sの傾斜に合わせて形成されるので、ユニット式建物1の外観を美しくすることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図11には第1実施形態のユニット式建物1が示されている。
図1は、本実施形態のユニット式建物を示した斜視図である。図2は、前記実施形態のユニット式建物を示した側面図である。図3は、図1におけるIII−III線に沿った断面図である。
図1、図2及び図3に示すように、本実施形態のユニット式建物1は、高い平面部としての平面高部2Hと低い平面部としての平面低部2Lとこれらの平面部を接続する傾斜部2Sとを有する段違い基礎2の上に建てられている。
例えば、ユニット式建物1は、図示しない筋交いが設けられた4個の下階建物ユニット3と図示しない筋交いが設けられた2個の下階標準建物ユニット31とを有する下階部4と、下階部4の上に載置された筋交いBが設けられた6個の上階建物ユニット5からなる上階部6と、この上階部6の上方に設けられる図1、図2で図示しない屋根部と、を備えて構成されている。
なお、屋根部は、小屋枠7Aとこの小屋枠7Aに支持される図示しない屋根パネルとを含み構成され、ユニット式建物1の外周側壁には外壁材8が設けられている。
平面高部2Hには、4個の下階建物ユニット3のうち、それぞれ2個ずつが、各建物ユニット3の短辺同士が対向する方向の一方向に隣り合うとともに、この一方向と交差する方向に所定間隔Lで離れて配置されている。
これと同様に、4個の上階建物ユニット5のうち、それぞれ2個ずつが、各建物ユニット5の短辺同士が対向する方向の一方向に隣り合うとともに、この一方向と交差する方向に所定間隔Lで離れて配置されている。
そして、これら4個の下階建物ユニット3は、後に詳細を述べるように、それぞれ1本の柱10が省略された柱省略コーナ部Aを有し、4個の上階建物ユニット5は、柱10や梁11,12が省略されていない通常の骨組み13から構成されている。
また、低い平面部としての平面低部2Lには、2個の下階標準建物ユニット31が建物ユニット31の短辺同士と対向する方向の一方向に隣り合っている。
これと同様に、2個の上階建物ユニット5が建物ユニット5の短辺同士と対向する方向の一方向に隣り合っている。
そして、平面高部2Hと平面低部2Lとを接続する傾斜部2Sには、平面高部2Hと平面低部2Lとに設けられた建物ユニット3,31,5の間を閉塞するパネルとしての側面連結パネル92、天井連結パネル93及び図示しない床パネルが備えられている。
以上の下階建物ユニット3、下階標準建物ユニット31及び上階建物ユニット5は、図4、図5に示す構成とされている。図4は、前記実施形態の通常の構成の建物ユニットを示す全体斜視図である。図5は、前記実施形態の柱省略部を有する建物ユニットを示す全体斜視図である。
まず、図4に基づいて、下階標準建物ユニット31及び上階建物ユニット5を説明する。 下階標準建物ユニット31及び上階建物ユニット5は、四隅に立設される4本の柱10と、これらの柱10の上端間同士を結合する4本の天井梁11と、各柱10の下端間同士を結合する4本の床梁12とを含む骨組み13を有し、略直方体状に形成されている。
そして、天井梁11は各2本の長辺天井梁11A及び短辺天井梁11Bで構成され、床梁12は各2本の長辺床梁12A及び短辺床梁12Bで構成されている。2本の長辺天井梁11A間、及び2本の長辺床梁12A間には、図示しない複数本の天井小梁、複数本の根太がそれぞれ架け渡されている。また、柱10と天井梁11及び床梁12とは、仕口14を介して接続されている。
下階建物ユニット3は、図5に示すように、3本の柱10と、これらの柱10の上端間同士を結合する4本の前記天井梁11と、各柱10の下端間同士を結合する4本の前記床梁12とを含む骨組み13Aを有し、略直方体状に形成されている。そして、1本の柱が省略された部位は柱省略コーナ部Aとされている。
なお、下階建物ユニット3において、柱省略コーナ部Aには、輸送時や組み立て時等に下階建物ユニット3が変形しないように、仮柱10Aを設けてもよい。また、下階建物ユニット3においては、上階建物ユニット5と同一部材には同一符号を付し、その詳細な説明を省略または簡略化している。
図6は、前記実施形態のユニット式建物の下階部を示す全体斜視図である。これらの4個の下階建物ユニット3は、図3、図6等に示すように、それぞれ柱省略コーナ部A同士を突き合わせるとともに、2個ずつが所定間隔Lあけて配置されている。
そのため、下階部4には、4個の下階建物ユニット3により、柱なしの部分と所定間隔の隙間の部分とを合計した広さの大空間居室Rが形成されるようになっている。
なお、一方向に隣り合う下階建物ユニット3,3は、構造は同じであるが鏡像の関係になっており、これらと所定間隔L離れた下階建物ユニット3,3は、上記一方向に隣り合う下階建物ユニット3,3が180度向きを変えて配置された状態である。
また、所定間隔Lの寸法は、製作基準寸法であるモジュールが、例えば、1モジュール910mmである場合、本実施形態では、1/2モジュールの450mm程度に設定されている。ただし、この寸法は任意であるが、あまり小さいと間隔をあけた意味がなくなり、あまり大きいと建物の強度上の問題が生じる。
以上のような一方向に隣り合う下階建物ユニット3間には、当該下階建物ユニット3に挟まれて補強梁20が設けられている。この補強梁20は、柱省略コーナ部Aに臨む各下階建物ユニット3の特に短辺天井梁11Bを補強するために設けられたものであり、所定間隔Lをあけて配置した2個の下階建物ユニット3に渡って設けられている。
図7は、図6におけるVII−VII線に沿った断面図である。図8は、前記実施形態の下階部及び上階部を示す分解斜視図である。補強梁20は、図7、図8に詳細を示すように、所定厚さの板部材で形成されるとともに、下階建物ユニット3の天井梁11と上階建物ユニット5の床梁12との高さ寸法を合計した寸法と略等しい高さ寸法に形成されている。このような補強梁20は、一端部を下階建物ユニット3の天井梁11の下端部に揃え、他端部を上階建物ユニット5側に突出させて取り付けられている。
以上の補強梁20の長さ方向両端部、及び中央部には、それぞれ補強梁20に沿って水平な補強プレート21,22が設けられている。これらの補強プレート21,22は、補強梁20の厚さ方向両側に設けられており、補強梁20の長さ方向両端部の補強プレート 21はほぼ正方形状に、中央部の補強プレート22は所定間隔L離れて対向する仕口14間に渡る大きさの矩形状に形成されている。
そして、長さ方向両端部の補強プレート21は、一方向に隣り合う下階建物ユニット3における外側の各柱10の頂部を構成する仕口14同士を連結するようになっており、当接する仕口14の上面と略同じ面積となっている。
また、中央部の補強プレート22は、一方向に隣り合い、かつ、所定間隔L離れた下階建物ユニット3における各柱省略コーナ部Aの頂部を構成する仕口14同士を連結するようになっている。
図9は、前記実施形態の要部を示す分解斜視図である。図9に示すように、柱10の頂部及び柱省略コーナ部Aの仕口14の上端部には、係合ピン15,16が立設されるとともに、ボルト結合用孔14Aがあけられており、これに対して、補強プレート21,22には、係合孔21A,21B、及び係合孔22A,22Bがあけられ、さらに、ボルト結合用孔21C、22Cがあけられている。
そのため、まず、それぞれ、柱10の頂部及び柱省略コーナ部Aの仕口14の上端部に立設された係合ピン15,16に、補強プレート21,22にあけられた係合孔21A,21B、及び係合孔22A,22Bをそれぞれ差し込み、補強梁20及び補強プレート21,22と、下階建物ユニット3とを位置決めして連結できるようになっている。
続いて、上階建物ユニット5を連結、固定するには、上階建物ユニット5における柱10の下端の仕口14にあけられた図示しない係合孔を前記係合ピン15,16に係合させて位置決めする。
そして、上階建物ユニット5及び下階建物ユニット3の仕口14にあけられたボルト結合用孔14A、補強プレート21,22にあけられたボルト結合用孔21Cにボルト17を挿通させるとともに、このボルト17にナット18を螺合させて、補強梁20を水平方向に挟み込み、補強プレート21,22を上下方向に挟み込んで、上階建物ユニット5と下階建物ユニット3とを連結、固定する。
この結果、上下に各4個の建物ユニット3,5が、補強プレート21,22、および補強プレート21,22と一体となった補強梁20によって互いに連結され、ユニット式建物1の全体の強度が確保されるようになっている。
4個の下階建物ユニット3の外周部分には、図7,8等に示すように、前記補強梁20とほぼ平行に外周用補強梁30が架設されている。この外周用補強梁30は板状部材で形成され、補強梁20とほぼ同じ長さ寸法に形成されている。
なお、本実施形態では、2つの建物ユニット3を跨いで形成される長尺の外周用補強梁30に代えて、隣り合う建物ユニット3の隙間Lに対応して建物ユニット3の柱10の仕口14を連結する連結部材を用いてもよい。
図10は、前記実施形態の他の要部を示す分解斜視図である。図10に示すように、外周用補強梁30には、その両端部及び中央部に、係合孔30A,30B、およびボルト結合用孔30Cがそれぞれあけられており、柱10の頂部の仕口14に立設された係合ピン15,16に、外周用補強梁30の係合孔30A,30Bをそれぞれ差し込み、外周用補強梁30と、下階建物ユニット3とを位置決めして連結できるようになっている。
その後は、上階建物ユニット5及び下階建物ユニット3の仕口14のボルト結合用孔14Aと、外周用補強梁30のボルト結合用孔30Cにボルト17を挿通させるとともに、このボルト17にナット18を螺合させて、外周用補強梁30を水平方向に挟み込んで、上階建物ユニット5と下階建物ユニット3とを連結、固定できるようになっている。
所定間隔Lで離し置きされた下階建物ユニット3間の隙間は、図6,8に示すように、壁パネル32で塞がれている。この壁パネル32には、下階建物ユニット3の外壁材8(図3参照)と垂直面内で連続するように、図示しない接続用外壁が取り付けられるようになっている。また、所定間隔Lで離し置きされた下階建物ユニット3間の上部の隙間は、筋交いBが設けられた天井パネル33(図1参照)で塞がれている。
以上のように、4個の下階建物ユニット3のうち2個ずつを一方向に隣合わせるとともに、所定間隔Lの隙間をあけて配置し、4個の下階建物ユニット3の各柱省略コーナ部Aを一箇所に集めたので、図3に示すように、柱なし空間と所定間隔Lの隙間とを有する水平方向に連続する大空間居室Rを形成することができる。
このような4個の下階建物ユニット3の上端には、前述のように、それぞれ上階建物ユニット5が載置されている。これらの上階建物ユニット5の間の隙間は、図1に示すように、下階建物ユニット3間の隙間と同様に、壁パネル32で塞がれている。
そして、離し置きされた上階建物ユニット5の下面の隙間及び上面の隙間は、図示しないが、例えば接続用床パネル、接続用天井パネルで、それぞれ塞がれている。
また、4個の上階建物ユニット5の上端面は、図3に示すように、一方向に隣り合う上階建物ユニット5の柱10同士を連結する上階用としての前記補強梁20で連結され、各上階建物ユニット5の外側外周は、上階用としての前記外周用補強梁30で連結されている。
図1及び図2に示すように、平面高部2Hに設けられる4個ずつの下階建物ユニット3及び上階建物ユニット5と、傾斜部2Sを挟んだ平面低部2Lの上に2個ずつの下階標準建物ユニット31及び上階建物ユニット5とが設けられている。
そして、平面高部2Hの上の建物ユニット3,5と、平面低部2Lの上の建物ユニット31,5とを接続するように傾斜部2Sの上に側面連結パネル92及び天井連結パネル93が設けられている。
これにより、平面高部2Hから傾斜部2Sを介して平面低部2Lに連続した空間が形成されている。
図6及び図8に示すように、傾斜部2S(図1参照)を挟んで離し置きされた下階建物ユニット3と下階標準建物ユニット31との間は、側面連結パネル92で塞がれている。この側面連結パネル92には、下階建物ユニット3の外壁材8(図3参照)と垂直面内で連続するように、図示しない接続用外壁が取り付けられるようになっている。
そして、平面高部2Hと平面低部2Lとにそれぞれ配置される下階建物ユニット3の仕口であって、側面連結パネル92と固定されない8つの仕口には、傾斜部2Sを挟んで対向するそれぞれの仕口同士の垂直面を連結する連結梁94が取り付けられている。また、上階建物ユニット5も同様に8つの仕口を図示しない連結梁が連結している。
さらに、下階建物ユニット3と下階標準建物ユニット31との上に離し置きされる上階建物ユニット5の間の上部は、天井連結パネル93(図1参照)で塞がれている。
また、天井連結パネル93は傾斜部2Sの斜面と平行に設けられ、側面連結パネル92は平行する傾斜部2S及び天井連結パネル93の端縁と、平面高部2Hの建物ユニット3,5及び平面低部2Lの建物ユニット31,5の対向する端縁とに囲まれる平面を閉塞する平行四辺形に形成されている。
図11は、(A)前記実施形態の側面パネルを示す側面図である。(B)前記実施形態の側面パネルを示す正面図である。(C)前記実施形態の側面パネルの連結固定部の拡大図である。
図11に示すように、側面連結パネル92は、その上下縁端部に2個の登り梁921と、この登り梁921を接合する面材922とを備えている。これらの登り梁921は、その両端に建物ユニット3,31,5の仕口14と当接する連結固定部923を有しており、この連結固定部923には、ボルト17を挿通される係合孔924が設けられている。
そして、建物ユニット31,5と側面連結パネル92とは、係合孔924にボルト17が挿通され、仕口14を挟んでナット18が螺合されることにより、一体に連結固定されている。
次に、図1〜図3及び図8〜図11を参照しながら、以上のようなユニット式建物1の構築方法を説明する。
まず、段違い基礎2の平面高部2Hの上に、柱省略コーナ部Aを有する4個の下階建物ユニット3の各柱省略コーナ部A同士を突き合わせるとともに、4個の下階建物ユニット3のうち2個ずつを、一方向に隣合わせ、かつ、所定間隔Lをあけて配置し、アンカーボルト等で固定する。
次いで、一方向に隣り合って設けられ、かつ、それらが所定間隔L離れて配置された2個ずつの下階建物ユニット3の間に補強梁20を架け渡すとともに、この補強梁20に設けられた補強プレート21を下階建物ユニット3の隣り合う柱10の頂部に係合させるとともに、補強プレート22を下階建物ユニット3の仕口14の頂部に係合させる。
この際、柱10の頂部及び柱省略コーナ部Aの仕口14の上端部に立設された係合ピン15,16に、補強プレート21,22にあけられた係合孔21A,21B、及び係合孔22A,22Bをそれぞれ差し込み、補強梁20及び補強プレート21,22と、下階建物ユニット3とを位置決めして連結する。これと同様に、下階建物ユニット3の外側両端に外周用補強梁30を架け渡す。
この後、上階建物ユニット5を補強プレート21の上に配置するとともに、下階建物ユニット3の仕口14に立設された係合ピン15,16に、上階建物ユニット5における柱の下部の仕口14にあけられている図示しない係合孔を挿通させて位置決めを行う。
そして、上階建物ユニット5における柱10の下部の仕口14にあけられている図示しないボルト結合用孔、及び補強プレート21のボルト結合用孔21Cと、補強プレート22のボルト結合用孔22Cと、下階建物ユニット3の仕口14のボルト結合用孔14Aとに、ボルト17を挿通させて、そのボルト17とナット18とを螺合させ、これらの作業により、外周用補強梁30を挟み込んで上階建物ユニット5と下階建物ユニット3とを連結する。
次に、段違い基礎2の平面低部2Lの上には、2個の下階標準建物ユニット31を配置し、さらに、この上に2個の上階建物ユニット5を配置する。そして、傾斜部2Sの上には、側面連結パネル92を配置する。
配置された側面連結パネル92は、連結固定部923が建物ユニット3,31,5の仕口14の垂直面に当接する。
そして、連結固定部923に設けられた係合孔924と、図示しない仕口14の垂直面に設けられた係合孔924に対応する係合孔とにボルト17が挿通され、この反対側よりナット18が螺合されることにより、側面連結パネル92と建物ユニット3,31,5は一体に連結固定される。
その後、上階部6の上階建物ユニット5の上方に、小屋枠7Aを介して図示しない屋根パネル等を設けて図示しない屋根部を構成し、ユニット式建物1を完成させる。
以上のような第1実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)段違い基礎2の平面高部2Hに設けられる4個ずつの下階建物ユニット3及び上階建物ユニット5と、傾斜部2Sを挟んだ平面低部2Lの上に2個ずつの下階標準建物ユニット31及び上階建物ユニット5とが設けられている。
そして、平面高部2Hの上の筋交いが設けられた建物ユニット3,5と、平面低部2Lの上の筋交いが設けられた建物ユニット31,5と、を接続するように傾斜部2Sの上に側面連結パネル92及び筋交いが設けられた天井連結パネル93が設けられている。
このため、建物ユニット3,31,5の間を側面連結パネル92及び天井連結パネル93を用いて連結するので、傾斜部2Sの上の空間を利用することができる。従って、傾斜部2Sを有する段違い基礎2においても、平面高部2Hから傾斜部2Sを介して平面低部2Lに連続した空間を容易に形成することができる。
また、建物ユニット3,31,5及び天井パネル93には、筋交いが設けられているので、ユニット式建物1は、水平方向に力を受けた場合にも各建物ユニット3,31,5へと力を伝達することができる。
(2)側面連結パネル92は、その上下縁端部に2個の登り梁921と、この登り梁921を接合する面材922とを備えている。
このため、側面連結パネル92は、屋根等で用いられる登り梁921を転用して製造することができるので、容易に製造できるだけでなく、その製造コストを低減することもできる。
さらに、面材922は容易に加工できるので、傾斜部2Sの斜度に合わせて側面連結パネル92を製造することができる。
(3)これらの登り梁921は、その両端に建物ユニット3,31,5の仕口14と当接する連結固定部923を有しており、この連結固定部923には、ボルト17を挿通される係合孔924が設けられている。
このため、連結固定部923に設けられた係合孔924と、仕口14の垂直面に設けられた係合孔924に対応する図示しない係合孔とにボルト17が挿通され、この反対側よりナット18が螺合されるので、側面連結パネル92と建物ユニット3,31,5を容易に連結固定することができる。
(4)登り梁921は、平面高部2Hの建物ユニット3,5の柱10及び梁11,12と平面低部2Lの建物ユニット31,5の柱10及び梁11,12とを連結するので、傾斜部2Sを介して離し置きされる建物ユニット3,31,5を1つの剛体とすることができる。
このため、ユニット式建物1は、地震等により力を受けた場合に、離し置きされた建物ユニット3,31,5の間で力を相互に伝達することができる。また、平面高部2Hの建物ユニット3,5と平面低部2Lの建物ユニット31,5とを登り梁921により連結することでユニット式建物1全体の剛性を向上させることができる。よって、ユニット式建物1の耐震性及び耐久性を向上させることができる。
(5)天井連結パネル93は傾斜部2Sの斜面と平行に設けられ、側面連結パネル92は平行する傾斜部2S及び天井連結パネル93の端縁と、平面高部2Hの建物ユニット3,5及び平面低部2Lの建物ユニット31,5の対向する垂直辺とに囲まれる平面を閉塞する平行四辺形に形成されている。
このため、側面連結パネル92は傾斜部2Sの斜度に沿った平行四辺形のパネルに形成されるので、天井高さが同じ建物ユニット3,31,5を連結することができる。
よって、複数種の建物ユニット3,31,5を製造する必要がなく、容易、かつ、安価にユニット式建物1を構築することができる。
また、斜度に沿って天井連結パネル93が連結固定されるので、段違い基礎2の形状に追従するようなユニット式建物1の外観を実現することができ、ユニット式建物1の意匠性を向上させることができる。
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
本実施形態では、全ての建物ユニット3,5の高さが同一となっていたが、これに限らない。例えば、図12に示すように、平面低部2Lの上に配置される上階建物ユニット5が他の建物ユニット3,5に比べて柱の長さが長く階高となっており、全ての上階建物ユニット5の天井面が同一平面状に位置するユニット式建物1であってもよい。この場合、平面低部2Lに配置される上階建物ユニット5は階高に形成されるため、その空間は開放感のある居住空間とすることができる。また、平面低部2L上に階高の建物ユニット3を配置し、その上に建物ユニット5を配置してもよい。
本実施形態では、補強梁20が、所定厚さの板状部材で形成されているが、これに限らない。
例えば、断面矩形状の角パイプを用いてもよい。このような実施形態では、角パイプの厚さを適宜大きくすることで、板状部材よりその差の分だけでも居室面積を大きくすることができる。
本実施形態では、下階部4と上階部6からなる2階建てのユニット式建物1としたが、これに限らず、1階あるいは3階以上のユニット式建物1であってもよい。
本実施形態の段違い基礎2は、平面高部2H、傾斜部2S及び平面低部2Lをそれぞれ1つずつ有しているが、これに限られない。
例えば、平面高部2Hを中央として、その両側に平面低部2Lと傾斜部2Sとをそれぞれ2つずつ備える構成としてもよい。
すなわち、段差のある段違い基礎2の上に設けられた離し置きされる建物ユニット3,31,5と、これらを連結する側面連結パネル92及び天井連結パネル93とを有するユニット式建物1であればいずれでもよい。
本発明は、個人住宅用に利用できる他、アパート等共同住宅にも利用することができる。
本実施形態のユニット式建物を示した斜視図。 前記実施形態のユニット式建物を示した側面図。 図1におけるIII−III線に沿った断面図。 前記実施形態の通常の構成の建物ユニットを示す全体斜視図。 前記実施形態の柱省略部を有する建物ユニットを示す全体斜視図。 前記実施形態のユニット式建物の下階部を示す全体斜視図。 図6におけるVII−VII線に沿った断面図。 前記実施形態の下階部及び上階部を示す分解斜視図。 前記実施形態の要部を示す分解斜視図。 前記実施形態の他の要部を示す分解斜視図。 (A)前記実施形態の側面パネルを示す側面図。(B)前記実施形態の側面パネルを示す正面図。(C)前記実施形態の側面パネルの連結固定部の拡大図。 前記実施形態のユニット式建物の変形例を示した斜視図。
符号の説明
1…ユニット式建物
2…段違い基礎
2H…平面高部(高い平面部)
2L…平面低部(低い平面部)
2S…傾斜部
3,31,5…建物ユニット
10…柱
11…天井梁(梁)
12…床梁(梁)
13…骨組み
92…側面連結パネル(パネル)
93…天井パネル
921…登り梁
922…面材

Claims (3)

  1. それぞれ柱とを仕口を介して接続した略直方体状の骨組みを有する複数の建物ユニットを低い平面部と高い平面部とこれらの平面部を接続する傾斜部とを有する段違い基礎の上に配置したユニット式建物であって、
    前記段違い基礎の高い平面部と低い平面部とにそれぞれ前記建物ユニットを配置し、これらの前記建物ユニットの間をパネルで閉塞し、前記パネルは、その上縁端部と下縁端部とにそれぞれ配置される登り梁と前記登り梁に接合される面材とを有し、前記登り梁は、その両端に前記仕口と当接する連結固定部を有し、前記連結固定部には係合孔が設けられ、前記建物ユニットと前記パネルとは、前記係合孔に挿通されたボルトとナットとを螺合することで連結されることを特徴とするユニット式建物。
  2. 請求項1に記載のユニット式建物であって、
    前記パネルは側面パネルを備え、前記側面パネルは正面が平行四辺形もしくは台形であることを特徴とするユニット式建物。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のユニット式建物を施工する方法であって、
    前記段違い基礎の高い平面部と低い平面部とにそれぞれ前記建物ユニットを配置し、その後、前記段違い基礎の傾斜部の上であって、前記建物ユニット同士の間に形成された隙間を前記パネルで閉塞したことを特徴とするユニット式建物の施工方法。
JP2008083190A 2008-03-27 2008-03-27 ユニット式建物及びユニット式建物の施工方法 Expired - Fee Related JP5280720B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008083190A JP5280720B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 ユニット式建物及びユニット式建物の施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008083190A JP5280720B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 ユニット式建物及びユニット式建物の施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009235788A JP2009235788A (ja) 2009-10-15
JP5280720B2 true JP5280720B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=41250070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008083190A Expired - Fee Related JP5280720B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 ユニット式建物及びユニット式建物の施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5280720B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2847382B2 (ja) * 1989-04-12 1999-01-20 積水ハウス株式会社 小屋裏の界壁の施工方法
JPH06146415A (ja) * 1992-11-17 1994-05-27 Sekisui Chem Co Ltd 建物ユニットの設置方式
JP4056137B2 (ja) * 1998-07-30 2008-03-05 ミサワホーム株式会社 ユニット式建物
JP2004183429A (ja) * 2002-12-06 2004-07-02 Imai Co ユニット型店舗のユニット接合枠及びこれを用いたユニット型店舗の組立方法
JP3796494B2 (ja) * 2003-07-03 2006-07-12 ミサワホーム株式会社 ユニット式建物
JP4583778B2 (ja) * 2004-02-25 2010-11-17 ミサワホーム株式会社 ユニット式建物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009235788A (ja) 2009-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5133738B2 (ja) ユニット式建物及び補強部材
JP5501571B2 (ja) 連結部材及びユニット式建物
JP4583778B2 (ja) ユニット式建物
JP5128313B2 (ja) ユニット式建物
JP5362333B2 (ja) ユニット式建物
JP5629147B2 (ja) ユニット式建物
JP5237575B2 (ja) ユニット式建物
JP5280720B2 (ja) ユニット式建物及びユニット式建物の施工方法
JP5053137B2 (ja) ユニット式建物
JP2005240359A (ja) ユニット式建物及び建物ユニット
JP5312163B2 (ja) ユニット式建物
JP2978447B2 (ja) ユニット住宅
JP5362318B2 (ja) ユニット式建物
JP5362893B2 (ja) ユニット式建物
JP2011084864A (ja) 建物ユニットおよびユニット式建物
JP5342886B2 (ja) ユニット式建物
JP5000881B2 (ja) ユニット式建物およびそのユニット式建物の施工方法
JP5271755B2 (ja) ユニット式建物
JP4411142B2 (ja) ユニット式建物およびそのユニット式建物の施工方法
JP2708711B2 (ja) ユニット住宅及びその構築方法
JP5749610B2 (ja) ユニット建物
JP6951851B2 (ja) 高層耐震建物
JP2003201736A (ja) ユニット式建物
JP2963521B2 (ja) ユニット住宅
JP5651749B2 (ja) ユニット式建物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5280720

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees