JP2007155489A - 慣性センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】慣性センサの性能を向上させる。
【解決手段】4つのセンサユニットSUA1〜SUA4を支持部15eの1点を中心として上下左右に点対称に配置した。また、4つのセンサユニットSUA1〜SUA4を全ての構成要素が完全な音叉になるよう設計した。第1方向Yに隣接配置されたセンサユニットSUA1,SUA2の励振素子5,5は互いに逆位相で振動し、第2方向Xに隣接配置された他のセンサユニットSUA3,SUA4の励振素子5,5も互いに逆位相で振動する。その上、センサユニットSUA1,SUA2の励振素子5,5と、他のセンサユニットSUA3,SUA4の励振素子5,5とが、位相を90度ずらした状態で同期して動作する。これにより、励振方向と検出方向との振動結合と、励振エネルギー、コリオリ力の漏れ(損失)を低減または防止することができる。
【選択図】図14

Description

本発明は、慣性センサ技術に関し、特に、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術により製造されるMEMS慣性センサに適用して有効な技術に関するものである。
本発明者が検討した慣性センサの一例を図19に示す。この慣性センサでは、質量部500が梁501,502を介して支持部503で基板に固定されている。質量部500は、励振手段504によりX方向に振動し、Z軸回りの角速度またはY方向の加速度が印加されたとき、Y方向にも変位する。このY方向の変位を、印加された角速度または加速度として検出手段505で検出する。
この種の慣性センサの励振手段504は、その固定電極部と可動電極部とが櫛歯が噛み合う形で配置され、固定電極部と可動電極部との間に直流のバイアス電圧と共に交流の励振信号を印加することによって、固定電極部と可動電極部との間に静電引力を交互に発生し、質量部500を振動させるものである。
また、検出手段505は、その固定電極部と可動電極部とが櫛歯が噛み合う形で配置され、質量部500の変位量を静電容量の変化として検出することにより、角速度または加速度に応じた検出信号を出力するものである。
ここで、図19の慣性センサの励振手段504における領域RAの拡大図を図20に示す。この技術では、質量部500が励振方向であるX方向に振動しながら、検出方向であるY方向にも振動するため、励振手段504の櫛歯の動きは励振方向の振幅分drと検出方向の振幅分deが結合したbの軌跡で振動する。この場合、励振手段504と検出手段505とを構成している固定櫛歯と可動櫛歯の間隔dと間隔sとは励振変位と検出変位以上の間隔で配置される必要がある。
また、例えば特許第3077077号(特許文献1)の明細書に基づき既に公知の角速度センサは、音叉型センサと呼ばれる角速度センサであり、基板上に配置した一対の質量部を互いに逆位相で振動させることにより、質量部から支持梁を介して基板に伝わる振動を一対の質量部によって互いに打ち消す構成としている。
また、例えば特表2004−518969号公報(特許文献2)に記載された角速度センサは、励振素子、コリオリ素子、検出素子の三つの素子で構成され、励振素子は励振方向には柔らかく、検出方向には硬い梁で支持され、励振方向には動き易く、検出方向には動き難い構造になっている。また、同じく検出素子は検出方向に動き易く支持され、励振と検出振動とを分離できる。この場合、検出素子は励振方向には強く検出方向には柔らかい梁を介して2箇所で基板と連結されているが、この梁は、狭い空間で形成するため、複数の折曲げ部を持つ複雑な形状になっている。
また、例えば1998年5月に発表された米国カーネギーメロン大学の修士論文“Design, Simulation, and Implementation of Two Novel Micromechanical Vibratory-Rate Gyroscope”(非特許文献1)に基づき既に公知の角速度センサは、励振素子とコリオリ素子と検出素子で構成され、励振素子は励振方向には柔らかく、検出方向には硬い梁で支持され、励振方向には動き易く、検出方向には動き難い構造になっている。また、同じく検出素子は検出方向に動き易く支持され、励振と検出振動とが結合しない構造になっている。
また、例えば特許第3589182号(特許文献3)の明細書に基づき既に公知の角速度センサは、第1の軸方向に並んで配置され、振動発生手段によって第1の軸と直交する方向に伸びる第2の軸に互いに逆位相で振動する3個以上の質量部と、第1の軸方向に伸び該質量部を第2の軸方向に変位可能に連結する支持梁で構成され、該質量部間にできる節のところで基板と固定され、コリオリ力により第1の軸方向に発生する変位を検出する。この場合、質量部を含む懸架物は節で懸架されるため、励振エネルギーの漏れがない。
なお、上記特表2004−518969号公報に記載された角速度センサと、上記特許第3589182号に記載された角速度センサとの単純な組み合わせでは本発明の慣性センサを構成することは不可能である。
特許第3077077号 特表2004−518969号公報 特許第3589182号 1998年5月発表、米国カーネギーメロン大学の修士論文"Design, Simulation, and Implementation of Two Novel Micromechanical Vibratory-Rate Gyroscope"
ところで、上記本発明者が検討した励振と検出との振動分離ができる角速度センサでは、励振素子と検出素子とが支持梁を介して節でない部分で基板に固定されているため、質量部の振動が支持梁を介して基板に伝わり易い。このため、センサの動作時には、振動エネルギーが基板側に漏れることによって質量部の振幅、振動速度などが減少し、角速度によるコリオリ力が小さくなって検出感度が不安定となる虞がある。また、振動が基板側に伝わると、質量部は、角速度が加わっていないのにも拘らず、基板の振動により検出方向に振動することがあるため、角速度の検出値に誤差が生じ易くなり、信頼性が低下するという問題がある。特にMEMS慣性センサでは、半導体製造技術により小型化が可能であるという利点を有する反面、錘の質量の確保が困難であるため、如何にして振動漏れを低減し、励振エネルギーを有効に活用するかが重要な課題となっている。
また、検出素子をコリオリ素子の励振方向の振動に影響させないため、検出素子の左右2箇所で基板に固定しているが、励振方向には強く、検出方向には柔らかい梁を狭い空間に形成するため、複数の折曲げ部を持つ複雑な形状になっており、加工バラツキなどの誤差により、ある方向には動き易く、その反対方向には動き難くなる、といった不具合が生じる虞がある。さらに、複雑な形状のため、梁剛性の微調整も容易ではない、という問題もある。
また、上記3個以上の質量部を直列に配置し、質量部同士を逆位相で振動させ、その間にできる節で基板に固定する角速度センサでは、質量部から支持梁を介して基板側に振動エネルギーが伝わることは防止できるが、励振方向と検出方向の振動が結合されているため、検出方向にはない励振方向の振動に基づいた外乱の影響が出やすい。また、公知例で言う節とは、質量部の励振方向の振動に対しての節であり、コリオリ力による振動については節になっていないため、検出方向の振動エネルギーの漏れ(コリオリ力の損失)による感度低下の虞がある。また、この技術では周囲温度などの変化により基板が変形したとき、基板上に懸架されている梁などの剛性が影響を受け、センサの特性が不安定になる問題がある。
そこで、本発明の目的は、慣性センサの性能を向上させることのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、本発明は、慣性センサを構成する複数のセンサユニットを、全ての構成要素が音叉構成を形成するように設計し配置したものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、慣性センサを構成する複数のセンサユニットを、全ての構成要素が音叉構成を形成するように設計し配置したことにより、励振方向と検出方向との振動結合と、励振エネルギー、コリオリ力の漏れ(損失)を低減または防止することができるので、慣性センサの性能を向上させることができる。
以下の実施の形態においては、複数の実施の形態に分けて説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細説明、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合や原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合や原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、数値および範囲についても同様である。また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は可能な限り省略するようにしている。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態1の慣性センサの一例の平面図、図2は図1のX1−X1線の断面図、図3は図1のY1−Y1線の断面図、図4は図1の慣性センサを模式的に簡略化して示した構成図、図5は図1の慣性センサの駆動回路の回路図、図6は図1の慣性センサの検出回路の回路図を示している。なお、図1では図面を見易くするため封止キャップを取り外して示している。また、図1の符号Yは第1方向を示し、符号Xは上記第1方向Yに直交する第2方向Xを示している。
本実施の形態1の慣性センサ1Aは、加速度、角速度(ジャイロ)、角度等のような物体の慣性により現れる物理量を測定するセンサである。本実施の形態1では、角速度と加速度とを同時に測定可能な慣性センサを例に挙げて説明する。
まず、慣性センサの基本原理について説明する。ある方向(励振方向)に振動する重さmの質量部に励振軸と直交する軸の周りに角速度Ωが印加されたとき、下記数1の式に示すコリオリ力が、励振軸と角速度が印加された軸と直交する検出軸に発生する。慣性センサは、このコリオリ力により質量部が検出方向に変位する原理を用いて角速度Ωを検出する。コリオリ力による質量部の変位量は下記数2の式で示す。また、加速度が印加された場合の質量部の変位量を下記数3の式で示す。質量部の変位量を、例えば静電容量変化が検出できる検出手段を用いて印加された加速度と角速度の値として出力する。
Fc=2mΩv・・・数1
但し、Fc:コリオリ力、m:質量部の質量、Ω:角速度、v:質量部の励振方向への速度である。
x=Qs(Fc/ksense)・・・数2
但し、x:コリオリ力による質量部の検出方向への変位量、Qs:検出軸への品質係数、ksense:検出方向量定数である。
x=A(ma/ksense)・・・数3
但し、x:印加された加速度による質量部の検出方向への変位量、a:加速度、A:空気などの減衰による影響を含む定数である。
次に、慣性センサ1Aの具体的な構成の一例を説明する。慣性センサ1Aを構成する基板2は、厚さ方向に沿って互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有している。基板2の第1主面および第2主面の平面形状は、例えば矩形状に形成されており、その面積は、例えば3mmである。この基板2としては、例えばSOI(Silicon On Insulator)基板が使用されている。すなわち、基板2は、支持基板2a上に絶縁層2bを介して活性層2cを有する構成とされている。支持基板2aは、例えばシリコン(Si)により形成され、絶縁層2bは、例えば酸化シリコン(SiO)により形成され、活性層2cは、例えば導電性シリコンにより形成されている。支持基板2aと絶縁層2bとの総厚は、例えば数十〜数百μm、活性層2cの厚さは、例えば数〜数十μmである。ただし、基板2はSOI基板に限定されるものではなく種々変更可能であり、例えば表面MEMS技術を用いた導電性ポリシリコン、または、例えばニッケル(Ni)などのめっき金属を活性層2cとして使用しても良い。
この基板2の第1主面の外周には、外周壁Wが形成されている。この外周壁Wは、上記絶縁層2bとその上の活性層2cとの積層体で形成されている。そして、この基板2の第1主面の上記外周壁Wで囲まれた領域には、1つのセンサユニットSUAが形成されている。センサユニットSUAは、励振素子5と、励振手段6と、モニタ手段7と、チューニング手段8と、コリオリ素子9と、検出素子10と、検出手段11と、サーボ手段12と、梁13a〜13dとを有している。
上記励振素子5は、上記活性層2cを平面略枠状にパターニングすることにより形成されている。この励振素子5は、その下層の絶縁層2bが除去され支持基板2aから離れた状態、すなわち、浮いた状態で基板2の第1主面上に配置されている。また、この励振素子5は、基板2の第1主面に沿って上記励振方向(第1方向Y)のみに変位するように配置されている。また、この励振素子5は、後述のコリオリ素子9を励振方向(第1方向Y)に振動させるために必要なものであるため、励振素子5自体が変形しない程度の剛性でよく、コリオリ力による励振素子5の検出方向(第2方向X)への変位を極力小さくするため、質量が小さくなるよう設計されている。このような励振素子5は、その外周の4隅から励振方向(第1方向Y)に向かって後退(離間)した位置(4箇所)に一体的に接続された梁13aを介して支持部15aに接続されている。
上記梁13aは、上記活性層2cを上記励振素子5のパターンよりも細くパターニングすることにより形成されており、その下層の絶縁層2bが除去され励振素子5と同様に浮いた状態で基板2の第1主面上に配置されている。この梁13aは、その平面形状が検出方向(第2方向X)には相対的に長く、励振方向(第1方向Y)には相対的に短い形状に形成されており、板バネとしての機能を有している。ただし、この梁13aは、励振方向(第1方向Y)には柔らかく、検出方向(第2方向X)には上記励振方向(第1方向Y)の剛性に比べて硬い構成とされており、上記励振素子5が、励振方向(第1方向Y)のみに振動するように配置されている。
上記支持部15aは、励振素子5の外周の4隅の近傍の4箇所に設置されている。この支持部15aは、上記活性層2cおよび上記絶縁層2bの積層パターンで形成されており、基板2の支持基板2aにしっかりと接合され固定されている。ここで、支持部15aは、励振素子5の第2方向Xへの過度な変位を防ぐ機能を有している。また、支持部15aは、懸架物である梁13aおよび励振素子5に電気信号を与える電極としての機能を有している。ただし、支持部15aを後述の励振手段6の固定電極6aと可動電極6bとの間隔より狭い間隔を持つように励振素子5に設置することにより、検出方向(第2方向X)に一定以上の加速度が加わったとき、励振素子5が過度に変位することを防ぐストッパーとしても使うことが可能であり、上記励振手段6が衝撃によって壊れることを防止することができる。
上記励振手段6は、上記励振素子5を励振方向に振動させる手段であり、励振素子5の励振方向(第1方向Y)の両端辺側に配置されている。この励振手段6は、静電式の櫛歯形駆動装置により形成されている。すなわち、励振手段6は、複数の固定電極6aと、複数の可動電極6bとが、噛み合うように検出方向(第2方向X)に沿って交互に配置されることで構成されている。
励振手段6の固定電極6aは、上記活性層2cをパターニングすることにより形成されている。この固定電極6aは、その活性層2cが支持部15bの活性層2cと一体的に形成されており、支持部15bに接続されて基板2に固定されている。支持部15bは、励振素子5の励振方向(第1方向Y)の両端辺側に設置されている。この支持部15bは、上記活性層2cおよび上記絶縁層2bの積層パターングにより形成されており、基板2の支持基板2aにしっかりと接合され固定されている。ここでは支持部15bは、上記固定電極6aに電気信号を与える電極としての機能を有している。
一方、励振手段6の可動電極6bは、上記活性層2cをパターニングすることにより形成されている。この可動電極6bの下層の絶縁層2bは除去されており、基板2の第1主面上に浮いた状態で配置されている。また、この可動電極6bは、その活性層2cが励振素子5と一体的に形成され接続されており、励振素子5に接続されて励振素子5と共に変位するようになっている。このような構成の励振手段6は、固定電極6aと可動電極6bとの間に交流の励振信号を直流のバイアス電圧とともに印加することによって、固定電極6aと可動電極6bの間に静電引力を交互に発生し、励振素子5を励振方向(第1方向Y)に振動させるようになっている。
図5は、このような励振手段6を駆動させる駆動回路を示している。なお、図5では、励振手段6をコンデンサで示し、支持部15a,15bを配線で示し、本図における等価回路として同一の符号を付す。また、符号のVbiasは、励振手段6に印加する直流のバイアス電圧であり、符号のVdriveは、励振手段6に印加する交流の励振信号である。この交流の励振信号を適切に印加することにより、励振素子5を振動させることが可能となっている。
ここで、励振素子5は励振方向(第1方向Y)にしか振動しないため、原理的に励振手段6の固定電極6aと可動電極6bとの間隔を励振方向(第1方向Y)と検出方向(第2方向X)の振動結合がある技術に比べ狭くとることができるので、励振エネルギーの利用効率を高めることができる。
上記モニタ手段7は、上記励振素子5の振動状態(例えば励振方向(第1方向Y)の振幅)をモニタするための手段であり、励振素子5の励振方向(第1方向Y)の一端辺側の2つの角部近傍に配置されている。このモニタ手段7は、複数の固定電極7aと、複数の可動電極7bとが、噛み合うように励振方向(第1方向Y)に沿って交互に配置されることで構成されている。
モニタ手段7の固定電極7aは、上記活性層2cをパターニングすることにより形成されている。この固定電極7aは、支持部15cの活性層2cと一体的に形成されており、支持部15cに接続されて基板2に固定されている。支持部15cは、励振素子5の励振方向(第1方向Y)の一端辺側の2つの角部近傍に設置されている。この支持部15cは、上記活性層2cおよび上記絶縁層2bの積層パターングにより形成されており、基板2の支持基板2aにしっかりと接合され固定されている。ここでは支持部15cは、上記固定電極7aに電気信号を与える電極としての機能を有している。
一方、モニタ手段7の可動電極7bは、上記活性層2cをパターニングすることにより形成されている。この可動電極7bは、その下層の絶縁層2bは除去されて基板2の第1主面上に浮いた状態で配置されている。この可動電極7bは、その活性層2cが励振素子5の活性層2cと一体的に形成され接続されており、励振素子5に接続されて固定されている。このような構成のモニタ手段7は、励振素子5の振動状態を固定電極7aと可動電極7bとの対向面間の静電容量の変化によって検出し、モニタし、そのモニタ信号を出力するようになっている。
図6は、このようなモニタ手段7で得られたモニタ信号の検出回路を示している。なお、図6では、モニタ手段7をコンデンサで示し、支持部15a,15cを配線で示し、本図における等価回路として同一の符号を付す。また、符号のOPはオペアンプ、LPFは低域通過形フィルタ、HPEは高域通過形フィルタ、AmDは振幅検出回路、CRは参照容量、VbiasはオペアンプOPに印加するバイアス電圧、Voutは出力電圧である。
ここで、励振素子5が変位することにより、モニタ手段7の容量がΔCだけ変動したとする。前記モニタ手段7にかかる電圧はオペアンプOPにより常にVbiasであるため、容量の変化によって電荷ΔQ=ΔC・Vbiasがモニタ手段7に流れ込む必要がある。この電荷は参照容量CRから流れ出す電荷と等しくなるため、参照容量CRの電圧は(ΔC/CR)Vbias変動する。よって、出力電圧VoutはVout=(1+ΔC/CR)Vbiasとなる。
上記チューニング手段8は、上記励振素子5の共振周波数をアクティブに制御するためのものであり、励振素子5の検出方向(第2方向X)の両端辺側に配置されている。このチューニング手段8は、複数の固定電極8aと、複数の可動電極8bとが、噛み合うように検出方向(第2方向X)に沿って交互に配置されることで構成されている。
チューニング手段8の固定電極8aは、上記活性層2cをパターニングすることにより形成されている。この固定電極8aは、その活性層2cが支持部15dの活性層2cと一体的に形成されており、支持部15dに接続されて基板2に固定されている。支持部15dは、上記活性層2cおよび上記絶縁層2bの積層パターンにより形成されており、基板2の支持基板2aにしっかりと接合され固定されている。ここでは支持部15dは、上記固定電極8aに電気信号を与える電極としての機能を有している。
一方、チューニング手段8の可動電極8bは、上記活性層2cをパターニングすることにより形成されている。この可動電極8bの下層の絶縁層2bは除去されており、可動電極8bは、基板2の第1主面上に浮いた状態で配置されている。可動電極8bは、その活性層2cが励振素子5の活性層2cと一体的に形成され接続されており、励振素子5に接続されて固定されている。
ここで、上記励振素子5は高安定、高感度および高信頼性のために、常に一定振幅で振動する必要がある。しかし、振幅は周囲温度の変化などにより経時変化する。このため、上記モニタ手段7で検知した振幅が常に一定になるように、チューニング手段8の固定電極8aと可動電極8bとの間に直流バイアス電圧を印加し制御する。この場合の制御回路は、上記図5で示した励振手段6用の駆動回路に交流の励振信号Vdriveとして0Vを印加したものと同じなので説明を省略する。
また、チューニング手段8は、上記励振手段6の代わりとしてまたは重複して使うことも可能である。代わりとして使う場合には、上記励振手段6がチューニング手段8としての役割をする。重複して使う場合は、加振力が、上記励振手段6による加振力とチューニング手段8による加振力との和になるので、より高感度にすることができる。
上記励振素子5の内側には、上記コリオリ素子9が配置されている。このコリオリ素子9は、上記活性層2cを平面略枠状にパターニングすることにより形成されている。このコリオリ素子9もその下層の絶縁層2bが除去され浮いた状態で基板2の第1主面上に配置されている。このコリオリ素子9は、励振方向(第1方向Y)にも検出方向(第2方向X)にも変位できるように設計されている。また、コリオリ素子9も基板2の第1主面に沿って振動する。このようなコリオリ素子9は、梁13bを介して励振素子5に接続されている。これにより、コリオリ素子9は、励振素子5と同振幅かつ同位相で励振方向(第1方向Y)に振動するようになっている。そこで、コリオリ素子9は、Z軸回りの角速度が印加されたときはコリオリ力により検出方向(第2方向X)へ変位する。すなわち、コリオリ素子9の質量が上記数1の式のmとなる。したがって、高感度化のため、コリオリ素子9は大質量になるように設計されている。
上記梁13bは、上記活性層2cを上記コリオリ素子9のパターンよりも細くパターニングすることにより形成されており(すなわち、梁13bは励振素子5およびコリオリ素子9の活性層2cと一体的に形成されており)、その下層の絶縁層2bが除去され励振素子5やコリオリ素子9と同様に浮いた状態で基板2の第1主面上に配置されている。この梁13bは、励振方向(第1方向Y)に直線状に延びる相対的に長い部分と、これに直交する検出方向(第2方向X)に直線状に延びる相対的に短い部分とを有している。この相対的に長い部分の両端は、励振素子5の内周に接続されている。また、上記相対的に短い部分の一端は、上記相対的に長い部分の長手方向中央に接続され、他端は、コリオリ素子9の検出方向(第2方向X)の端辺の中央に接続されている。この梁13bも板バネとしての機能を有している。ただし、この梁13bは、励振方向(第1方向Y)には硬く、検出方向(第2方向X)には上記励振方向(第1方向Y)の剛性に比べて柔らかい構成とされている。このため、上記励振素子5の励振方向(第1方向Y)の振動はそのままコリオリ素子9に伝わるが、コリオリ素子9の検出方向(第2方向X)の振動は吸収され、励振素子5に伝わらないようになっている。
このようなコリオリ素子9の内側には、検出素子10が配置されている。この検出素子10は、上記活性層2cを平面枠状にパターニングすることにより形成されている。この検出素子10もその下層の絶縁層2bが除去され浮いた状態で基板2の第1主面上に配置されている。この検出素子10は、梁13cを介してコリオリ素子9に接続されている。これにより、検出素子10は、コリオリ素子9の検出方向(第2方向X)の振動と同振幅かつ同位相で振動するようになっている。また、検出素子10も基板2の第1主面に沿って振動する。
上記梁13cは、上記活性層2cを上記コリオリ素子9や検出素子10のパターンよりも細くパターニングすることにより形成されており(すなわち、梁13cは励振素子5およびコリオリ素子9の活性層2cと一体的に形成されており)、その下層の絶縁層2bが除去され励振素子5等と同様に浮いた状態で基板2の第1主面上に配置されている。
この梁13cは、検出方向(第2方向X)に直線状に延びる相対的に長い部分と、これに直交する励振方向(第1方向Y)に直線状に延びる相対的に短い部分とを有している。この梁13cの相対的に長い部分の両端は、コリオリ素子9の内周に接続されている。また、梁13cの上記相対的に短い部分の一端は、相対的に長い部分の長手方向中央に接続され、他端は、検出素子10の励振方向(第1方向Y)の端辺の中央に接続されている。この梁13cも板バネとしての機能を有している。ただし、この梁13cは、励振方向(第1方向Y)には柔らかく、検出方向(第2方向X)には上記励振方向(第1方向Y)の剛性に比べて硬い構成とされている。このため、前記コリオリ素子9の検出方向(第2方向X)の振動はそのまま検出素子10に伝わるが、励振方向(第1方向Y)の振動は吸収されるようになっている。
また、検出素子10は、梁13dを介して支持部15eに接続され基板2に固定されている。このため、コリオリ素子9の励振方向(第1方向Y)の振動は、梁13cにより吸収される。すなわち、検出素子10の検出方向(第2方向X)への振動は、支持部15eに対して回転振動として現れる。したがって、検出素子10は、検出素子10自体が変形しない程度の剛性があれば良く、検出感度の向上や必要でない信号の発生を防ぐため、質量が小さくなるよう設計されている。
上記検出素子10を基板2に固定する梁13dは、上記活性層2cを上記コリオリ素子9や検出素子10のパターンよりも細くパターニングすることにより形成されており(すなわち、梁13dはコリオリ素子9および検出素子10の活性層2cと一体的に形成されており)、その下層の絶縁層2bが除去され励振素子5等と同様に浮いた状態で基板2の第1主面上に配置されている。
この梁13dは、励振方向(第1方向Y)に直線状に延びる単純なパターンで形成されており、その一端は検出素子10に接続され、他端は支持部15eに接続されている。この梁13dも板バネとしての機能を有している。ただし、この梁13dは、励振方向(第1方向Y)には硬く、検出方向(第2方向X)には上記励振方向(第1方向Y)の剛性に比べて柔らかい構成とされている。このため、検出素子10は、コリオリ素子9の励振方向(第1方向Y)の振動には影響されず、コリオリ素子9の検出方向(第2方向X)の振動には同振幅かつ同位相で追従して振動するようになっている。
上記支持部15eは、上記外周壁Wよりは内側であって、センサユニットSUAの外側、すなわち、励振素子5の外側に配置されている。すなわち、支持部15eは、励振素子5の外周からさらに外側に離れた1箇所に配置されている。この支持部15eは、上記活性層2cおよび上記絶縁層2bをパターニングすることにより形成されており、基板2の支持基板2aにしっかりと接合され固定されている。ここでは支持部15eは、懸架物である梁13dおよび検出素子10を通じて検出手段11の可動電極11bに電気信号を与える電極としての機能を有している。
このように本実施の形態1では、検出素子10がその片辺側の一本の梁13dのみで支えられている構成とされている。これにより、検出素子10をその両方で支える場合や2箇所以上で支える場合、あるいは2本以上の梁で支える場合に比べて、加工バラツキを低減でき、加工バラツキによる誤差を低減または無くすことができる。
また、梁13dは、上記のように一直線状の簡単な形状であるため、梁13dの幅を変更することにより比較的簡単に検出方向(第2方向X)の共振周波数を調整(変更)することができる。また、梁13dを支える支持部をセンサユニットSUAの内部に設置する技術の場合は、上記共振周波数の調整に際して梁13dを小さく細く作り込まなければならず加工上の限界があるのに対して、本実施の形態1では支持部15eをセンサユニットSUA(励振素子5)の外部に配置したことにより、梁13dの長手方向の長さを調整することで上記共振周波数の調整ができる。このため、その共振周波数の調整をより容易にできる上、その共振周波数の調整範囲をより広く設定することができる。
また、梁13dを検出素子10または励振素子5の外部で固定したことにより、比較的単純な構造でも検出方向(第2方向X)に柔らかい梁13dを形成することができ、梁13dの反力による検出方向(第2方向X)への変位損失を低減することができる。
また、検出素子10を梁13dにより一箇所で固定することにより、励振素子5の中でコリオリ素子9を大きく作ることができ、慣性センサ1Aの高感度化にも有利である。
さらに、検出素子10を固定する箇所を支持部15eの一箇所としたことにより、振動漏れを低減できるので、慣性センサ1Aの感度を向上させることができる。
上記検出手段11は、検出素子10の内周と支持部15fとの間に配置されている。この検出手段11は、櫛歯形検知装置により形成されている。すなわち、検出手段11は、複数の固定電極11aと、複数の可動電極11bとが、噛み合うように検出方向(第2方向X)に沿って交互に配置されることで構成されている。この検出手段11では、加速度または角速度により検出素子10が変位したときに検出電極間(固定電極11aと可動電極11bとの間)の静電容量の変化として変位量を検出する。すなわち、検出素子10の変位により固定電極11aと可動電極11bとが互いに近づいたり、遠ざかったりすることで変化する静電容量の変化を検出する。
検出手段11の固定電極11aは、上記活性層2cをパターニングすることにより形成されている。この固定電極11aは、その活性層2cが支持部15fの活性層2cと一体的に形成されており、支持部15fに接続されて基板2に固定されている。支持部15fは、検出素子10の枠内の中央に配置されている。この支持部15fは、上記活性層2cおよび上記絶縁層2bをパターニングすることにより形成されており、基板2の支持基板2aにしっかりと接合され固定されている。ここでは支持部15fは、上記固定電極11aに電気信号を与える電極としての機能を有している。
一方、検出手段11の可動電極11bは、上記活性層2cをパターニングすることにより形成されている。この可動電極11bの下層の絶縁層2bは除去されており、可動電極11bは、基板2の第1主面上に浮いた状態で配置されている。可動電極11bは、その活性層2cが検出素子10の活性層2cと一体的に形成され接続されており、検出素子10に接続されている。この場合の検出回路は、上記図6で示したモニタ手段7用の検出回路と同じなので説明を省略する。
ここで、検出素子10は、検出方向(第2方向X)にしか振動しないので、原理的には検出手段11の固定電極11aと可動電極11bとの対向面の面積を、励振方向と検出方向との振動結合がある技術に比べ広くすることができる。このため、慣性センサ1Aの感度や安定性を向上させることができる。
上記サーボ手段12は、検出素子10の振幅を常にゼロになるように、検出手段11から検知された検出変位に応じてリバランス力を発生し、アクティブに制御する手段であり、検出素子10の検出方向(第2方向X)の端辺側であって、検出素子10の外周とコリオリ素子9の内周との間に配置されている。このサーボ手段12は、複数の固定電極12aと、複数の可動電極12bとが、噛み合うように励振方向(第1方向Y)に沿って交互に配置されることで構成されている。
サーボ手段12の固定電極12aは、上記活性層2cをパターニングすることにより形成されている。この固定電極12aは、その活性層2cが支持部15gの活性層2cと一体的に形成されており、支持部15gに接続されて基板2に固定されている。支持部15gは、検出素子10の検出方向(第2方向X)の端辺側であって、検出素子10の外周とコリオリ素子9の内周との間に配置されている。この支持部15gは、上記活性層2cおよび上記絶縁層2bの積層パターングにより形成されており、基板2の支持基板2aにしっかりと接合され固定されている。ここでは支持部15gは、上記固定電極12aに電気信号を与える電極としての機能を有している。
一方、サーボ手段12の可動電極12bは、上記活性層2cをパターニングすることにより形成されている。この可動電極12bは、その下層の絶縁層2bが除去されて、基板2の第1主面上に浮いた状態で配置されている。可動電極12bは、その活性層2cが検出素子10の活性層2cと一体的に形成され接続されており、検出素子10に接続されている。
ここで、検出素子10は、検出方向(第2方向X)にしか振動しないので、原理的にはサーボ手段12の固定電極12aと可動電極12bとの間隔を、励振方向と検出方向との振動結合がある技術に比べ狭くすることができる。このため、相対的に印加される電圧が小さくても大きいリバランス力を発生させることができる。上記サーボ手段12は、リバランス力を発生させるため印加される電圧を、そのまま角速度または加速度の値として出力することもできるため、検出手段としても使うことも可能である。また、この場合の制御回路は、上記図5で示した励振手段6用の駆動回路と同じなので説明を省略する。また、サーボ手段12は、チューニング手段8と同様、検出素子10の共振周波数の調整に使うこともできる。
このような基板1の第1主面上には、封止キャップMCPが陽極接合されている。これにより、センサユニットSUAは、その可動部分が適切な圧力雰囲気中に設置されるように封止されている。封止キャップMCPは、例えばパイレクスガラスからなり、その上下面を貫通するように複数の電極18が設けられている。この電極18は慣性センサ1Aの外部から内部のセンサユニットSUAに所望の電気信号を供給する電極であり、上記支持部15a〜15gに電気的に接続されている。
ただし、封止構成は、陽極接合による封止構成に限定されるものではなく種々変更可能である。例えば封止キャップMCPを接着材により基板2に接合しても良い。また、ワイヤボンディング後、センサユニットSUA全体をパッケージに入れ封止しても良い。また、基板2上に励振手段6、検出手段11などの制御回路を混載した状態でパッケージングしても良い。また、センサユニットSUAに所望の電気信号を供給するための電極を基板2の第2主面側からとるようにしても良い。あるいはセンサユニットSUA上に化学気相成長法(Chemical Vapor Deposition:CVD)法やスパッタリング法等を用いて封止薄膜を形成することによりセンサユニットSUAを封止しても良い。
(実施の形態2)
本実施の形態2においては、前記慣性センサのコリオリ素子と検出素子とを一体化した例を説明する。図7は本実施の形態2の慣性センサ1Bの一例の平面図を示している。なお、図7では図面を見易くするため封止キャップを省略している。
本実施の形態2では、センサユニットSUBの励振素子5の内側において、励振素子5と支持部15fとの間に素子20が配置されている。素子20は、前記したコリオリ素子9と検出素子10とを一体化したもので、コリオリ素子9および検出素子10の両方の機能を有している。この素子20は、その活性層2cを平面枠状にパターニングすることにより形成されており、その下層の絶縁層2bが除去されて基板2の第1主面上に浮いた状態で配置されている。
また、素子20は、梁13bを介して励振素子5に接続され支持されている。また、素子20は、梁13d,13eを介して支持部15eに接続され支持されている。梁13eは、上記活性層2cをパターニングすることにより形成されており、その下層の絶縁層2bは除去され基板2の第1主面上に浮いた状態で配置されている。この梁13eは、励振方向(第1方向Y)には柔らかく、検出方向(第2方向X)には上記励振方向(第1方向Y)の梁13eの剛性よりは硬く形成されている。これにより、素子20は、励振方向(第1方向Y)に自由に変位可能なように支持されている。
検出手段11は、加速度または角速度により素子20が変位したときに、その変位量を検出するものである。励振方向(第1方向Y)の両端側において素子20の内周には、上記検出手段11の可動電極11bが素子20の活性層2cと一体的に形成され接続されている。
サーボ手段12は、素子20の検出方向(第2方向X)の振幅を常にゼロになるように、アクティブに制御するものである。検出方向(第2方向X)の両端側において素子の内周には、上記サーボ手段12の可動電極12bが素子20の活性層2cと一体的に形成され接続されている。
これ以外は前記実施の形態1と同じである。なお、本実施の形態2では,梁13e,13dおよび支持部15eはあってもなくても良い。
本実施の形態2では、前記実施の形態1で得られた効果の他に、以下の効果を得ることができる。すなわち、コリオリ素子と検出素子とを一体化したことにより、センサユニットSUBの形成を容易にすることができる。また、コリオリ素子と検出素子とを一体化したことにより、慣性センサ1Bを小型化することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態3においては、慣性センサの構成は前記実施の形態1,2と同じである。異なるのは、前記実施の形態1の慣性センサ1Aの構成では、図1の励振素子5と検出素子10との役割が逆になることである。また、前記実施の形態2の慣性センサ1Bでは、図7の素子20が前記実施の形態1で説明した励振素子およびコリオリ素子の役割をし、図7の励振素子5が前記実施の形態1で説明した検出素子の役割をすることである。
本実施の形態3の慣性センサの各構成要素の役割を前記実施の形態1の説明で用いた図1を用いて説明すると以下のとおりである。
本実施の形態3では、検出素子10がサーボ手段12により励振方向(ここでは第2方向X)に変位する。そして、励振素子5が、検出方向(ここでは第1方向Y)に変位し、その変位をモニタ手段7により検出する。このため、本実施の形態3では,検出手段11はモニタ手段として使用され、励振手段6はチューニング手段またはサーボ手段として使用され、チューニング手段8はサーボ手段またはチューニング手段として使用される。
(実施の形態4)
本実施の形態4では、同一基板の第1主面上に2つのセンサユニットを対称に配置した構成について説明する。
図8は本実施の形態4の慣性センサ1Cの一例の平面図、図9は図8の慣性センサの励振素子の駆動回路の回路図を示している。なお、図8では図面を見易くするため外周壁Wおよび封止キャップMCPを省略している。
本実施の形態4の慣性センサ1Cは、1軸上の加速度および角速度を測定可能な慣性センサであり、2つのセンサユニットSUA(SUA1,SUA2)を有している。この2つのセンサユニットSUA1,SUA2は、同一の基板2の第1主面上において、第1方向Yに延びる第1軸上に、同じく第1軸上に配置された支持部15eを中心として左右対称に並んで配置されている。本実施の形態4では、この2つのセンサユニットSUA1,SUA2を互いに逆位相で振動させるようになっている。これにより、安定した振動を実現でき、励振エネルギーを有効に活用することができる。
各センサユニットSUA1,SUA2の励振素子5,5は、各センサユニットSUA1,SUA2の励振手段6,6により、励振方向(図8では第1方向Y)に沿って互い逆位相に振動するようになっている。この場合も励振素子5は基板2の第1主面に沿って振動する。各センサユニットSUA1,SUA2の励振手段6,6は、各センサユニットSUA1,SUA2の励振素子5,5を励振方向(第1方向Y)に逆位相で振動させるための手段である。図9は、その励振素子5の駆動回路の一例を示している。なお、図5では、励振手段6をコンデンサで示し、支持部15a,15bを配線で示し、本図における等価回路として同一の符号を付す。また、符号のVbiasは、センサユニットSUA1,SUA2の各々の励振手段6に印加する直流のバイアス電圧であり、符号のVdriveは、センサユニットSUA1,SUA2の各々の励振手段6に印加する交流の励振信号である。この交流の励振信号を適切に印加することにより、センサユニットSUA1,SUA2の各々の励振素子5,5を逆位相で振動させることが可能となっている。
各センサユニットSUA1,SUA2の各々側に配置された支持部15bは、前記したように基板2の第1主面上に設けられ、各センサユニットSUA1,SUA2の励振手段6,6の固定電極6aを基板2に固定する。また、その支持部15bは、各センサユニットSUA1,SUA2の励振手段6の固定電極6aに電気信号を与えるための電極としても使用される。2つのセンサユニットSUA1,SUA2の間の支持部15b,15bは、必ずしも分離されている必要はなく、互いに繋がっていても良い。これにより、封止キャップMCPの電極18の数を減らすことができ、センサユニットSUA1,SUA2をより近い位置に配置することが可能なため、慣性センサ1Cを小型化できる。
各センサユニットSUA1,SUA2の励振方向(第1方向Y)の共振周波数は、各々のセンサユニットSUA1,SUA2のチューニング手段8,8を用いて調整することができる。慣性センサの高安定化および高感度化のためには両センサユニットSUA1,SUA2の共振周波数を一致させる必要がある。しかし、2つのセンサユニットSUA1,SUA2の構成要素の質量は、加工バラツキなどによって異なる場合がある。すなわち、2つのセンサユニットSUA1,SUA2が完全な対称にならないため、共振周波数が異なってしまう場合がある。そこで、本実施の形態4では、チューニング手段8を用いて共振周波数を一致させる。これにより、慣性センサ1Cの高安定化および高感度化を実現することができる。
各センサユニットSUA1,SUA2のコリオリ素子9,9は、それぞれのセンサユニットSUA1,SUA2の励振素子5,5と連動し、互いに逆位相に振動し、Z軸まわりの角速度が印加されたとき、コリオリ力により検出方向(第2方向X)に互いに反対方向に変位する。また、第2方向Xに加速度が印加されたときには、両方のコリオリ素子9,9ともに加速度が印加された方向に変位する。この場合もコリオリ素子9は、基板2の第1主面に沿って振動する。
各センサユニットSUA1,SUA2の検出素子10,10は、それぞれのセンサユニットSUA1,SUA2のコリオリ素子9,9の検出方向(第2方向X)への振動と同位相同振幅で振動するようになっている。その変位量は、各センサユニットSUA1,SUA2の検出手段11,11で加速度または角速度として検出されるようになっている。この場合も検出素子10は、基板2の第1主面に沿って振動する。
各センサユニットSUA1,SUA2の検出素子10,10は、梁13d,13dを介して中央の支持部15eに接続されている。この梁13d,13dは、各センサユニットSUA1,SUA2の検出素子10,10が、それぞれのセンサユニットSUA1,SUA2のコリオリ素子9,9の励振方向(第1方向Y)への振動に影響されないように、検出素子10,10を基板2に連結する役割を有している。一方、各々の梁13d,13dは、検出方向(第2方向X)には柔軟に変位するよう設計および配置されている。各梁13d,13dは、前記実施の形態1〜3と同様に、例えば直線状の単純な構造で検出素子10,10を基板2に連結している。このため、簡単に検出方向(第2方向X)の共振周波数を変えることができる。その他、前記実施の形態1で説明したのと同様の効果を得ることができる。
上記支持部15eは、基板2の第1主面上において各センサユニットSUA1,SUA2の間の1箇所に配置され、上記梁13d,13dを基板2に固定するようになっている。また、支持部15eは、各センサユニットSUA1,SUA2の検出素子10,10に設けられている検出手段11,11の可動電極11a,11aに電気信号を与える電極としての機能も有している。ここでは支持部15eが、前記実施の形態1で説明したように活性層2cおよび絶縁層2bの積層パターンにより形成されており、支持基板2aに接続され基板2に固定されているが、支持部15eは、必ずしも基板2に固定されている必要はなく、基板2の第1主面上に浮いた状態で配置されていても良い。このとき、上記検出手段11,11の可動電極11a,11aへの電気信号は前記支持部15aを用いて与えることができる。これにより、各センサユニットSUA1,SUA2と基板2との接続箇所を低減できるので、振動漏れを低減でき、慣性センサ1Cの感度を向上させることができる。
各センサユニットSUA1,SUA2の検出手段11,11の静電容量は、角速度により逆位相で変化し、加速度により同位相で変化する。したがって、各センサユニットSUA1,SUA2の検出手段11,11の静電容量を差し引くことで角速度を、足すことで加速度をそれぞれ区別して検知することができる。
ただし、上記の説明では、前記実施の形態1で説明したセンサユニットSUAを並べて配置した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば前記実施の形態2,3で説明したセンサユニットを上記のように配置しても良い。
図10は、前記実施の形態2で説明したセンサユニットSUB(SUB1,SUB2)を2つ並べて配置した場合の慣性センサ1Dの一例の平面図を示している。なお、図10では図面を見易くするため外周壁Wおよび封止キャップMCPを省略している。
慣性センサ1Dは、2つのセンサユニットSUB(SUB1,SUB2)を有している。このセンサユニットSUB1,SUB2の配置は、上記図8に示したセンサユニットSUA1,SUA2と同じである。また、上記図8で説明したのと同様に、この2つのセンサユニットSUB1,SUB2を互いに逆位相で振動させるようになっている。これにより、安定した振動を実現でき、励振エネルギーを有効に活用することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態5では、同一基板の第1主面上に2組のセンサユニットを互いに直交するように配置した構成について説明する。
図11は本実施の形態5の慣性センサ1Eの一例の平面図を示している。なお、図11では図面を見易くするため外周壁Wおよび封止キャップMCPを省略している。
本実施の形態5の慣性センサ1Eは、4つのセンサユニットSUA(SUA1,SUA2,SUA3,SUA4)を有している。
基板2の第1主面上には、1組のセンサユニット(第1センサユニット)SUA1,SUA2と、他の1組のセンサユニット(第2センサユニット)SUA3,SUA4とが互いに直交するように配置されている。この4つのセンサユニットSUA1,SUA2,SUA3,SUA4は、支持部15eの1点を中心として上下左右に点対称に配置されている。すなわち、一方の1組のセンサユニットSUA1,SUA2は、同一の基板2の第1主面上において、第1方向Yに延びる第1軸上に、その第1軸上の支持部15eを中心として上下対称に並んで配置されている。他方の1組のセンサユニットSUA3,SUA4は、同一の基板2の第1主面上において、第2方向Xに延びる第2軸上に、その第2軸上の支持部15eを中心として左右対称に並んで配置されている。これにより、本実施の形態5では、1軸上の角速度を測定可能な上、面内2軸の加速度も測定可能となっている。
また、本実施の形態5においても、1組のセンサユニットSUA1,SUA2の励振素子5,5は互いに逆位相で振動し、他の1組のセンサユニットSUA3,SUA4の励振素子5,5も互いに逆位相で振動するようになっている。その上、本実施の形態5では、1組のセンサユニットSUA1,SUA2の励振素子5,5と、他の1組のセンサユニットSUA3,SUA4の励振素子5,5とが、位相を90度ずらした状態で同期して動作するようになっている。すなわち、第1方向Yに沿って並んで配置されている2つのセンサユニットSUA1,SUA2の励振素子5,5が互いに近づく方向に移動した時には、第2方向Xに沿って並んで配置されている2つのセンサユニットSUA3,SUA4の励振素子5,5が互いに遠ざかる方向に移動し、第1方向Yに沿って並んで配置されている2つのセンサユニットSUA1,SUA2の励振素子5,5が互いに遠ざかる方向に移動する時には、第2方向Xに沿って並んで配置されている2つのセンサユニットSUA3,SUA4の励振素子5,5が互いに近づく方向に移動するようになっている。
前記実施の形態4の場合、第1方向Yの振動漏れを低減または防止できるものの、コリオリ力により第1方向Yに直交する第2方向Xの動作により生じる振動漏れについて充分な考慮がなされておらず励振エネルギーの有効活用が充分でない場合が生じる。これに対して本実施の形態5では、第1方向Yのみならず、これに直交する第2方向Xの動作での振動漏れを低減または防止できるので、より安定した振動を実現でき、より励振エネルギーを有効に活用することができる。なお、本実施の形態5の場合、センサユニットSUA1,SUA2では、励振方向が第1方向Y、検出方向が第2方向Xであり、センサユニットSUA3,SUA4では、励振方向が第2方向X、検出方向が第1方向Yである。
上記動作は、各センサユニットSUA1,SUA2,SUA3,SUA4の励振手段6により制御されている。すなわち、各センサユニットSUA1,SUA2,SUA3,SUA4の励振素子5は励振手段6により下記のように振動する。すなわち、2つのセンサユニットSUA1,SUA2の励振素子5,5が互いに近づく時には、2つのセンサユニットSUA3,SUA4が互いに遠ざかり、2つのセンサユニットSUA1,SUA2の励振素子5が互いに遠ざかる時には、2つのセンサユニットSUA3,SUA4が互いに近づくように振動する。この場合も励振素子5は基板2の第1主面に沿って振動する。
各センサユニットSUA1,SUA2,SUA3,SUA4のコリオリ素子9は、それぞれのセンサユニットSUA1,SUA2,SUA3,SUA4の励振素子5と連動し、連結されているそれぞれの励振素子5と同位相かつ同振幅で振動するようになっている。Z軸まわりに角速度が印加されたときは、コリオリ力により励振方向に対して直交する方向に振動するようになっている。この場合もコリオリ素子9は基板2の第1主面に沿って振動する。
各センサユニットSUA1,SUA2,SUA3,SUA4の検出素子10は、4つの各々の梁13dを介して中央の支持部15eに接続されている。この各々の梁13dは、各センサユニットSUA1,SUA2,SUA3,SUA4の検出素子10が、それぞれのセンサユニットSUA1,SUA2,SUA3,SUA4のコリオリ素子9の励振方向への振動に影響されないように、各検出素子10を基板2に連結する役割を有している。一方、各々の梁13dは、検出方向には柔軟に変位するよう設計および配置されている。各々の各梁13dは、前記実施の形態1〜4と同様に、例えば直線状の単純な構造で4つの検出素子10を基板2に連結している。このため、簡単に検出方向の共振周波数を変えることができる。この場合も検出素子10は基板2の第1主面に沿って振動する。その他、前記実施の形態1で説明したのと同様の効果を得ることができる。
上記支持部15eは、基板2の第1主面上に設けられ,4つの梁13dを基板2に固定するようになっている。この支持部15eは、4つのセンサユニットSUA1,SUA2,SUS3,SUA4が配置される第1軸と第2軸との交差する1箇所に配置されており、4つのセンサユニットSUA1,SUA2,SUS3,SUA4の検出素子の回転中心である。また、支持部15eに働く、励振力またはコリオリ力は全て消し合うため、励振またはコリオリ力により変位しない不動の点になる。ここでは支持部15eが、前記実施の形態1で説明したように活性層2cおよび絶縁層2bの積層パターンにより形成されており、支持基板2aに接続され基板2に固定されているが、支持部15eは、必ずしも基板2に固定されている必要はなく、基板2の第1主面上に浮いた状態で配置されていても良い。これにより、各センサユニットSUA1,SUA2と基板2との接続箇所を低減できるので、振動漏れを低減でき、慣性センサ1Eの感度を向上させることができる。
また、支持部15eは、慣性センサ1Eの外部から加速度が印加されたときには変曲点になる。また、支持部15eは、支持部15eが基板2に固定されているときには、各センサユニットSUA1,SUA2,SUA3,SUA4の検出素子10に設けられている検出手段11の可動電極11aに電気信号を与える電極としての機能も有している。
次に、本実施の形態5の慣性センサ1Eの励振素子5およびコリオリ素子9の動作を図12により説明する。なお、図12では便宜上、センサユニットSUA1,SUA2,SUA3,SUA4の励振素子5を順に励振素子5a,5b,5c,5dとし、センサユニットSUA1,SUA2,SUA3,SUA4のコリオリ素子9を順にコリオリ素子9a,9b,9c,9dとし、センサユニットSUA1,SUA2,SUA3,SUA4の検出素子10を順に検出素子10a,10b,10c,10dとして説明する。
上記センサユニットSUA1の励振素子5aがd11方向に、励振素子5bがd21方向に、励振素子5cがd31方向に、励振素子5dがd41方向に変位しているとき、z軸周りの半時計方向の角速度により、コリオリ素子9a,9b,9c,9dはそれぞれc11,c21,c31,c41方向に変位する。一方、第2方向Xの正(+)方向に加速度により、コリオリ素子9a,9bがそれぞれc11,c22方向に変位し、第2方向Xの負(−)方向に加速度により、コリオリ素子9a,9bがそれぞれc12,c21方向に変位する。また、第1方向Yの正(+)方向の加速度により、コリオリ素子9c,9dがそれぞれc32,c41方向に変位し、第1方向Yの負(−)方向の加速度により、コリオリ素子9c,9dがそれぞれc31,c42方向に変位する。さらに,時計回りの角加速度により、コリオリ素子9a,9b,9c,9dは,それぞれc12,c22,c32,c42に変位し、半時計回りの角加速度により、その反対方向に変位する。
検出素子10a,10b,10c,10dは、コリオリ素子9a,9b,9c,9dの検出方向への振動と同位相かつ同振幅で振動する。その変位量は、各センサユニットSUA1,SUA2,SUA3,SUA4の検出手段11で検出される。そして、各センサユニットSUA1〜SUA4の各検出手段11からの出力信号を比較することで、基板2の第1主面内の第1方向Y(第1軸)および第2方向X(第2軸)に加わる加速度および第3方向Z(第3軸回り)の角速度、角加速度を検出することができる。
次に、角加速度の測定原理を詳述する。上記検出素子10a,10b,10c,10dは、それぞれ梁13dを介して、節になる支持部15eで基板2と連結されているため、角速度または角加速度により、支持部15eに対して回転運動することになる。すなわち、図12で示しているように、角速度により、ある瞬間、コリオリ素子9a,9b,9c,9dはそれぞれ支持部15eに対して、r11,r21,r31,r41,またはr12,r22,r32,r42のハサミのような回転運動をしている。しかし、角加速度が印加された場合には、検出素子10a,10b,10c,10dは同じ方向に回転する。したがって、角速度と角加速度を区別することができる。
さらに、コリオリ素子9a,9b,9c,9dと検出素子10a,10b,10c,10dとはハサミのような回転振動をするため、音叉構造となり、その回転振動は互いに打ち消され基板2側に漏れないようになっている。
このように、本実施の形態5では、励振方向と、これに直交する検出方向との振動結合がない複数個のセンサユニットSUA1〜SUA4を、全ての構成要素が完全な音叉になるよう設計し配置した。これにより、励振方向と検出方向との振動結合と、励振エネルギー、コリオリ力の漏れ(損失)をなくすことができる。このため、慣性センサ1Eの検出動作の安定性を向上させることができる。また、慣性センサ1Eの検出感度を向上させることができる。また、慣性センサ1Eの検出値の信頼性を向上させることができる。したがって、1軸角速度、1軸角加速度、2軸加速度を同時に検出可能な高安定、高感度および高信頼性の慣性センサ1Eを提供することができる。
ただし、上記の説明では、前記実施の形態1で説明したセンサユニットSUAを4つ並べて配置した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば前記実施の形態2,3で説明したセンサユニットを上記のように配置しても良い。
図13は、前記実施の形態2で説明したセンサユニットSUB(SUB1,SUB2,SUB3,SUB4)を4つ並べて配置した場合の慣性センサ1Fの一例の平面図を示している。なお、図13では図面を見易くするため外周壁Wおよび封止キャップMCPを省略している。
慣性センサ1Fは、2つのセンサユニットSUB(SUB1,SUB2,SUB3,SUB4)を有している。このセンサユニットSUB1,SUB2,SUB3,SUB4の配置は、上記図11に示したセンサユニットSUA1,SUA2,SUA3,SUA4の配置と同じである。また、4つのセンサユニットSUB1,SUB2,SUB3,SUB4の動作も上記図11に示したセンサユニットSUA1,SUA2,SUA3,SUA4の動作と同じである。これにより、安定した振動を実現でき、励振エネルギーを有効に活用することができる。
(実施の形態6)
図14は本実施の形態6の慣性センサ1Gの一例の平面図、図15は図14の慣性センサの動作の説明図を示している。なお、図14では図面を見易くするため上記外周壁Wおよび封止キャップMCPを省略している。また、図15において、慣性センサ1Gの励振素子5およびコリオリ素子9の動作については図12で説明したものと同じなので説明を省略する。
基板2の第1主面上には、前記実施の形態5と同様に、4つのセンサユニットSUA1〜SUA4が配置されている。本実施の形態6では、この4つのセンサユニットSUA1〜SUA4の隣り合う励振素子5同士がメカニカルリンク(連結手段)25(25a〜25d)により互いに機械的に接続されている。すなわち、メカニカルリンク25aは、センサユニットSUA1,SUA4の各々の励振素子5,5を連結し、メカニカルリンク25bは、センサユニットSUA1,SUA3の各々の励振素子5,5を連結し、メカニカルリンク25cは、センサユニットSUA3,SUA2の各々の励振素子5,5を連結し、メカニカルリンク25dは、センサユニットSUA2,SUA4の各々の励振素子5,5を連結するようになっている。
このメカニカルリンク25は、4つのセンサユニットSUA1〜SUA4の4つの励振素子5を連結する梁であり、板バネとしての機能を有している。このメカニカルリンク25は、上記活性層2cを上記励振素子5や検出素子10等より細くパターニングすることにより形成されており、その下層の絶縁層2bが除去され、基板2の第1主面上に浮いた状態で配置されている。ここでは隣接する励振素子5,5間に1本のメカニカルリンク25(25a〜25d)を配置した場合を例示したが、これに限定されるものではなく、隣接する励振素子5,5間に複数本のメカニカルリンク25を配置しても良い。
本実施の形態6の場合も、前記実施の形態5で説明したのと同様に、1組のセンサユニットSUA1,SUA2と、他の1組のセンサユニットSUA3,SUA4とを、位相を90度ずらした状態で同期して動作させるようになっている。この動作は、前記実施の形態5で説明したように励振手段6に対する電気信号のみでも実現できるが、加工上のバラツキにより、4つのセンサユニットSUA1〜SUA4の構成要素の大きさや質量等が微妙に異なり、上記位相に変動が生じる(すなわち、位相差を90度にできない)場合がある。
これに対して、本実施の形態6では、メカニカルリンク25を設けることにより、上記4つのセンサユニットSUA1〜SUA4の上記位相を90度ずらした状態での同期動作を半ば強制的に行うようにすることができる。例えばセンサユニットSUA1,SUA2の各々の励振素子5,5が互いに遠ざかる方向に移動すると、センサユニットSUA3,SUA4はメカニカルリンク25に引っ張られ、互いに近づく方向に移動する。逆に、センサユニットSUA1,SUA2の各々の励振素子5,5が互いに近づく方向に移動すると、センサユニットSUA3,SUA4はメカニカルリンク25に押され、互いに遠ざかる方向に移動する。このようにすることで、センサユニットSUA1〜SUA4の各々の構成要素の大きさや質量に、たとえ若干の誤差があったとしても、上記位相の変動を低減または防止することができる。また、原理的にセンサユニットSUA1,SUA2の励振手段6,6またはセンサユニットSUA3,SUA4の励振手段6,6のみを動作させることでセンサユニットSUA1〜SUA4の励振素子5,5,5,5を振動させることができる。もちろん、センサユニットSUA1〜SUA4の励振手段6,6,6,6全てを動作させることで、より安定した大振幅の振動が得られる。このため、基板2の第1主面内において第1方向Yと第2方向Xとの両方で音叉作用をより良く作用させることができるので、振動漏れをより低減または防止でき、励振エネルギーをより有効に活用することができる。したがって、慣性センサ1Gの検出動作のさらに安定性を向上させることができる。また、慣性センサ1Gの検出感度をさらに向上させることができる。また、慣性センサ1Gの検出値の信頼性をさらに向上させることができる。すなわち、さらに高性能な慣性センサ1Gを得ることができる。
また、本実施の形態6においては、基板2の第1主面上に懸架された構造物(センサユニット)が、各センサユニットSUA1〜SUA4の各々の励振素子5の隣接間に形成される不動の点である節26(26a,26b,26c,26d)と、支持部15eとで基板2に支持され固定されている。
節26(26a〜26d)は、各センサユニットSUA1〜SUA4の各々の励振素子5が変位するとき、上記メカニカルリンク25(25a〜25d)に現れる不動の点である。したがって、節26(26a〜26d)を基板2に固定すれば、振動結合と励振エネルギーの漏れを同時に防ぐことができる。また、慣性センサ1Gの外部からの不必要な振動エネルギーも伝わり難くなるため、外乱に対しても強くすることができる。したがって、慣性センサ1Gの検出動作の安定性をさらに向上させることができる。また、慣性センサ1Gの検出感度をさらに向上させることができる。また、慣性センサ1Gの検出値の信頼性をさらに向上させることができる。すなわち、さらに高性能な慣性センサ1Gを得ることができる。
また、本実施の形態6においては、中心点である支持部15eに対して斜め方向に向かい合っている節26(26a〜26d)同士が、梁13f(13f1,13f2,13f3,13f4)および支持部15eを介して互いに連結されている。すなわち、節26aと節26cとは、梁13f1、支持部15eおよび梁13f3を介して互いに接続されている。また、節26bと節26dとは、梁13f2、支持部15eおよび梁13f4を介して互いに接続されている。
この梁13fは、上記のように節26(26a〜26d)同士を結ぶ部材であり、圧縮および引張り応力の作用線を通るように配置されている。また、梁13fは、節26(26a〜16d)の活性層2cと一体的にパターニングされた活性層2cにより形成されている。この梁13fは、その下層の絶縁層2bが除去されて基板2の第1主面上に浮いた状態で配置されている。
上記節26(26a〜26d)は、上記のように励振振動に対しては不動の点であるが、図15に示すように、コリオリ素子9a,9b,9c,9dに働くコリオリ力の合成力f11,f12,f21,f22,f31,f32,f41,f42により、支持部15eに対して膨張または収縮する力が作用する。この力は,コリオリ力の損失として節26(26a〜26d)を通して基板2側に漏れる。そこで、本実施の形態6では、梁13f(13f1〜13f4)により上記のように節26(26a〜16d)同士を連結することにより、コリオリ力の合成力を、応力の作用線を通過する梁13f(13f1〜13f4)の中で打ち消す。すなわち、節26(26a〜26d)に作用するコリオリ力の合成成分と、前記基板2の変形により発生する応力と、梁13f(13f1〜13f4)の中で互いに打ち消すことができるので、コリオリ力の損失を防ぐことができる。したがって、慣性センサ1Gの検出動作の安定性をさらに向上させることができる。また、慣性センサ1Gの検出感度をさらに向上させることができる。また、慣性センサ1Gの検出値の信頼性をさらに向上させることができる。すなわち、さらに高性能な慣性センサ1Gを得ることができる。
また、本実施の形態6においては、各節26(26a〜26d)と各支持部15hとは、その間に応力吸収用バネ27を介して梁により接続されている。この応力吸収用バネ27により、慣性センサ1Gの周囲の温度変化などによる基板2の変形を吸収することができるので、センサ特性への悪影響や梁13fの断線不良を低減または防止することができる。したがって、メカニカルリンク25a〜25dのバネ定数などは影響されない。また、各々の応力吸収用バネ27に溜まる応力は、その各々に接続された各々の梁13dの中で打ち消される。
このような応力吸収用バネ27は、節26(26a〜26d)の活性層2cと一体的に形成された活性層2cを所望の形状に加工することにより形成されている。この応力吸収用バネ27は、その下層の絶縁層2bが除去されて基板2の第1主面上に浮いた状態で配置されている。ただし、応力吸収用バネ27は、節26(26a〜26d)に働く応力が無視できる場合はなくても良い。
上記支持部15hは、4つのセンサユニットSUA1〜SUA4の隣接間において、梁13fの外方への延長線上に配置されている。この支持部15hは、上記活性層2cおよび上記絶縁層2bの積層パターンで形成されており、基板2の支持基板2aにしっかりと接合され固定されている。
これ以外の構成や効果については前記実施の形態5で説明したのと同じである。
ただし、上記の説明では、前記実施の形態1で説明したセンサユニットSUAを4つ並べて配置した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば前記実施の形態2,3で説明したセンサユニットを上記のように配置しても良い。
図16は、前記実施の形態2で説明したセンサユニットSUB(SUB1,SUB2,SUB3,SUB4)を4つ並べて配置した場合の慣性センサ1Hの一例の平面図を示している。なお、図16では図面を見易くするため外周壁Wおよび封止キャップMCPを省略している。
慣性センサ1Hは、2つのセンサユニットSUB(SUB1,SUB2,SUB3,SUB4)を有している。このセンサユニットSUB1,SUB2,SUB3,SUB4の配置は、上記図14に示したセンサユニットSUA1,SUA2,SUA3,SUA4の配置と同じである。また、4つのセンサユニットSUB1,SUB2,SUB3,SUB4の動作も上記図14に示したセンサユニットSUA1,SUA2,SUA3,SUA4の動作と同じである。これにより、安定した振動を実現でき、励振エネルギーを有効に活用することができる。
ただし、図16の実施の形態においては、各センサユニットSUB1〜SUB4の各々の素子20に繋がる4本の梁13dは無くても良い。図17は、その場合の慣性センサ1Jの一例を示している。この慣性センサ1Jでは、図16に示した梁13dは存在せず、各センサユニットSUB1〜SUB4の各々の励振素子5はメカニカルリンク25a〜25dによって支持されている。このように梁13dを無くしたことにより、ユニットセルSUB1〜SUB4の形成を容易にすることができる。
(実施の形態7)
本実施の形態7においては、前記実施の形態1〜6の慣性センサ1(1A〜1H,1J)の適用例について説明する。
図18は、慣性サンサ1を自動車の横滑り防止装置に適用した場合の一例を示している。符号の30は車両、31は制御装置、32は運転者が操作するステアリング、33はステアリング32の操作量を検出する蛇角センサ、34はタイヤ、35は各々のタイヤの回転速度を検出する回転センサ、36はブレーキである。
まず、車両30の運転者は、意図する方向に車両を向けるため、ステアリング32を操作する。すると、その操作量は蛇角センサ33で検出され、その検出信号は制御装置31に入力される。また、車両30の速さは回転センサ35で検出され、その検出信号は制御装置31に入力される。ここで、車両30が雪道などで横滑りを起こし、運転者の意図に反してスピンし始めると、制御装置31は,ステアリング32の操作量と車両の速さとから計算される車両30の運動(角速度および加速度)と、本実施の形態の慣性センサ1から検出される実際の車両30の運動(角速度および加速度)との違いを検出し、横滑りが起き難くなるようにブレーキ36を制御する。
本実施の形態によれば、前記したように慣性センサ1の安定性、感度および信頼性を向上させることができるので、より高い制御を実現でき、車両30をより安全な状態に誘導することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発
明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可
能であることは言うまでもない。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である自動車の横滑り防止装置に適用した場合について説明したが、それに限定されるものではなく種々適用可能であり、例えば自動車のエアバックの衝突検知装置やカーナビゲーションのような自動車の他の装置に適用できる他、ロボットの姿勢や運動状態を測定するセンサや携帯電話の姿勢認識用センサ、ノート型のパーソナルコンピュータおよびデジタルカメラ等のような携帯型電子機器の姿勢制御、例えば手ぶれ補正、落下検知等に使用するサンサにも適用できる。
本発明は、MEMS慣性センサの製造業に適用できる。
本発明の一実施の形態である慣性センサの一例の平面図である。 図1のX1−X1線の断面図である。 図1のY1−Y1線の断面図である。 図1の慣性センサを模式的に簡略化して示した構成図である。 図1の慣性センサの駆動回路の回路図である。 図1の慣性センサの検出回路の回路図である。 本発明の他の実施の形態である慣性センサの一例の平面図である。 本発明の他の実施の形態である慣性センサの一例の平面図である。 図8の慣性センサの励振素子の駆動回路の回路図である。 本発明の他の実施の形態である慣性センサの一例の平面図である。 本発明の他の実施の形態である慣性センサの一例の平面図である。 図11の慣性センサの動作の説明図である。 本発明の他の実施の形態である慣性センサの一例の平面図である。 本発明の他の実施の形態である慣性センサの一例の平面図である。 図14の慣性センサの動作の説明図である。 本発明の他の実施の形態である慣性センサの一例の平面図である。 本発明の他の実施の形態である慣性センサの一例の平面図である。 本発明の一実施の形態である慣性センサの適用例の説明図である。 本発明者が検討した慣性センサの一例の説明図である。 図19の慣性センサの励振手段における領域RAの拡大図である。
符号の説明
1A〜1H,1J 慣性センサ
2 基板
2a 支持基板
2b 絶縁層
2c 活性層
5 励振素子
6 励振手段
7 モニタ手段
8 チューニング手段
9 コリオリ素子
10 検出素子
11 検出手段
12 サーボ手段
13a〜13f,13f1〜13f4 梁
15a〜15h 支持部
18 電極
20 素子
25,25a〜25d メカニカルリンク(連結手段)
26,26a〜26d 節
27 応力吸収用バネ
30 車両
31 制御装置
32 ステアリング
33 蛇角センサ
34 タイヤ
35 回転センサ
36 ブレーキ
37 回転センサ
W 外周壁
SUA センサユニット
SUA1,SUA2 センサユニット(第1センサユニット)
SUA3,SUA4 センサユニット(第2センサユニット)
MCP 封止キャップ

Claims (20)

  1. 厚さ方向に互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有する基板と、
    前記基板の第1主面内に配置されたセンサユニットとを備え、
    前記センサユニットは、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置された励振素子と、
    前記励振素子を励振方向に振動させる励振手段と、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置された状態で前記励振素子に連結され、前記励振素子の振動と同振幅および同位相で励振方向に振動し、かつ、コリオリ力によって前記励振方向に対して交差する検出方向に振動するコリオリ素子と、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置された状態で前記コリオリ素子に連結され、前記コリオリ素子の検出方向の振動と同振幅および同位相で検出方向に振動する検出素子と、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置され、前記コリオリ素子の励振方向の振動には影響を受けず、前記コリオリ素子の検出方向の振動には追従するように、前記検出素子を前記基板に固定する梁と、
    前記検出素子の検出方向への振動を印加された角速度として検出する検出手段とを備え、
    前記検出素子は、前記梁を介して前記センサユニットの外部に配置された支持部に接続され、前記基板に固定されていることを特徴とする慣性センサ。
  2. 請求項1記載の慣性センサにおいて、前記励振手段は、静電式の櫛歯形駆動装置により形成されていることを特徴とする慣性センサ。
  3. 請求項1記載の慣性センサにおいて、前記検出手段は、櫛歯形検知装置により形成されていることを特徴とする慣性センサ。
  4. 請求項1記載の慣性センサにおいて、
    前記支持部は、前記基板の第1主面の第1方向に延びる第1軸上に配置されており、
    前記センサユニットは、2つのセンサユニットを有しており、
    前記2つのセンサユニットは、前記基板の第1主面の前記第1軸上において前記支持部に対して点対称になるように配置されており、
    前記2つのセンサユニットの各々の前記励振素子は互いに逆位相で振動するように配置されていることを特徴とする慣性センサ。
  5. 請求項1記載の慣性センサにおいて、
    前記支持部は、前記基板の第1主面の第1方向に延びる第1軸と、前記第1軸に対して交差する第2方向に延びる第2軸との交点に配置されており、
    前記センサユニットは、2つの第1センサユニットと、2つの第2センサユニットとを有しており、
    前記2つの第1センサユニットは、前記基板の第1主面の前記第1軸上において前記支持部に対して点対称になるように配置され、
    前記2つの第1センサユニットの各々の前記励振素子は互いに逆位相で振動するように配置されており、
    前記2つの第2センサユニットは、前記基板の第1主面の前記第2軸上において前記支持部に対して点対称になるように配置され、
    前記2つの第2センサユニットの各々の前記励振素子は互いに逆位相で振動するように配置されており、
    前記2つの第1センサユニットの前記励振素子と、前記2つの第2センサユニットの前記励振素子とは、位相を90度ずらした状態で同期して動作するように配置されていることを特徴とする慣性センサ。
  6. 請求項5記載の慣性センサにおいて、前記センサユニットのうち、互いに隣接する第1センサユニットの励振素子と第2センサユニットの励振素子とを連結手段により接続したことを特徴とする慣性センサ。
  7. 請求項6記載の慣性センサにおいて、前記連結手段上に不動点である節が配置されていることを特徴とする慣性センサ。
  8. 請求項7記載の慣性センサにおいて、前記センサユニットは、前記節と前記支持部とで前記基板に固定されていることを特徴とする慣性センサ。
  9. 請求項7記載の慣性センサにおいて、前記支持部に対して向かい合う前記節同士を梁により接続したことを特徴とする慣性センサ。
  10. 請求項9記載の慣性センサにおいて、前記連結手段よりも外側に配置された支持部と、前記節とを、その間にバネを介して接続したことを特徴とする慣性センサ。
  11. 請求項1記載の慣性センサにおいて、前記センサユニットは、導電性シリコン、導電性ポリシリコンまたはめっき金属からなるグループから選択された材料からなることを特徴とする慣性センサ。
  12. 厚さ方向に互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有する基板と、
    前記基板の第1主面内において、第1方向に延びる第1軸と、前記第1方向に交差する第2方向に延びる第2軸との交点を中心として、前記第1軸上に点対称に配置された2つの第1センサユニットと、前記第2軸上に点対称に配置された2つの第2センサユニットと、
    前記2つの第1センサユニットおよび前記2つの第2センサユニットの外部に配置され、前記第1軸と前記第2軸との前記交点に配置された支持部とを備え、
    前記2つの第1センサユニットおよび前記2つの第2センサユニットの各々は、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置された励振素子と、
    前記励振素子を励振方向に振動させる励振手段と、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置された状態で前記励振素子に連結され、前記励振素子の振動と同振幅および同位相で励振方向に振動し、かつ、コリオリ力によって前記励振方向に対して交差する検出方向に振動するコリオリ素子と、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置された状態で前記コリオリ素子に連結され、前記コリオリ素子の検出方向の振動と同振幅および同位相で検出方向に振動する検出素子と、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置され、前記コリオリ素子の励振方向の振動には影響を受けず、前記コリオリ素子の検出方向の振動には追従するように、前記検出素子を支持する梁と、
    前記検出素子の検出方向への振動を印加された角速度として検出する検出手段とを備え、
    前記2つの第1センサユニットおよび前記2つの第2センサユニットの各々の前記検出素子は、前記梁を介して前記支持部に接続されており、
    前記2つの第1センサユニットの各々の前記励振素子は互いに逆位相で振動するように配置されており、
    前記2つの第2センサユニットの各々の前記励振素子は互いに逆位相で振動するように配置されており、
    前記2つの第1センサユニットの前記励振素子と、前記2つの第2センサユニットの前記励振素子とは、位相を90度ずらした状態で同期して動作するように配置されていることを特徴とする慣性センサ。
  13. 請求項12記載の慣性センサにおいて、前記2つの第1センサユニットおよび前記2つの第2センサユニットのうち、互いに隣接する第1センサユニットの励振素子と第2センサユニットの励振素子とを連結手段により接続したことを特徴とする慣性センサ。
  14. 請求項13記載の慣性センサにおいて、前記連結手段は、前記2つの第1センサユニットの各々の前記励振素子が遠ざかる方向に移動すると、前記2つの第2センサユニットの各々の前記励振素子を近づける方向に移動させ、前記2つの第1センサユニットの各々の前記励振素子が近づく方向に移動すると、前記2つの第2センサユニットの各々の前記励振素子を遠ざける方向に移動させる機能を有することを特徴とする慣性センサ。
  15. 請求項12記載の慣性センサにおいて、前記支持部は前記基板に固定されていることを特徴とする慣性センサ。
  16. 請求項12記載の慣性センサにおいて、前記支持部は前記基板に固定されていないことを特徴とする慣性センサ。
  17. 厚さ方向に互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有する基板と、
    前記基板の第1主面内において、第1方向に延びる第1軸と、前記第1方向に交差する第2方向に延びる第2軸との交点を中心として、前記第1軸上に点対称に配置された2つの第1センサユニットと、前記第2軸上に点対称に配置された2つの第2センサユニットと、
    前記2つの第1センサユニットおよび前記2つの第2センサユニットの外部に配置され、前記第1軸と前記第2軸との前記交点に配置された支持部とを備え、
    前記2つの第1センサユニットおよび前記2つの第2センサユニットの各々は、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置された励振素子と、
    前記励振素子を励振方向に振動させる励振手段と、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置された状態で前記励振素子に連結され、前記励振素子の振動と同振幅および同位相で励振方向に振動し、かつ、コリオリ力によって前記励振方向に対して交差する検出方向に振動するコリオリ素子と、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置された状態で前記コリオリ素子に連結され、前記コリオリ素子の検出方向の振動と同振幅および同位相で検出方向に振動する検出素子と、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置され、前記コリオリ素子の励振方向の振動には影響を受けず、前記コリオリ素子の検出方向の振動には追従するように、前記検出素子を支持する梁と、
    前記検出素子の検出方向への振動を印加された角速度として検出する検出手段とを備え、
    前記2つの第1センサユニットおよび前記2つの第2センサユニットの各々の前記検出素子は、前記梁を介して前記支持部に接続されており、
    前記2つの第1センサユニットおよび前記2つの第2センサユニットのうち、互いに隣接する第1センサユニットの励振素子と第2センサユニットの励振素子とが連結手段により接続されており、
    前記2つの第1センサユニットの各々の前記励振素子は互いに逆位相で振動するように配置されており、
    前記2つの第2センサユニットの各々の前記励振素子は互いに逆位相で振動するように配置されており、
    前記2つの第1センサユニットの前記励振素子と、前記2つの第2センサユニットの前記励振素子とは、位相を90度ずらした状態で同期して動作するように配置されていることを特徴とする慣性センサ。
  18. 厚さ方向に互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有する基板と、
    前記基板の第1主面内において、第1方向に延びる第1軸と、前記第1方向に交差する第2方向に延びる第2軸との交点を中心として、前記第1軸上に点対称に配置された2つの第1センサユニットと、前記第2軸上に点対称に配置された2つの第2センサユニットと、
    前記2つの第1センサユニットおよび前記2つの第2センサユニットの外部に配置され、前記第1軸と前記第2軸との前記交点に配置された支持部とを備え、
    前記2つの第1センサユニットおよび前記2つの第2センサユニットの各々は、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置された励振素子と、
    前記励振素子を励振方向に振動させる励振手段と、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置された状態で前記励振素子に連結され、前記励振素子の振動と同振幅および同位相で励振方向に振動し、かつ、コリオリ力によって前記励振方向に対して交差する検出方向に振動するコリオリ素子と、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置された状態で前記コリオリ素子に連結され、前記コリオリ素子の検出方向の振動と同振幅および同位相で検出方向に振動する検出素子と、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置され、前記コリオリ素子の励振方向の振動には影響を受けず、前記コリオリ素子の検出方向の振動には追従するように、前記検出素子を支持する梁と、
    前記検出素子の検出方向への振動を印加された角速度として検出する検出手段とを備え、
    前記2つの第1センサユニットおよび前記2つの第2センサユニットの各々の前記検出素子は、前記梁を介して前記支持部に接続されており、
    前記2つの第1センサユニットおよび前記2つの第2センサユニットのうち、互いに隣接する第1センサユニットの励振素子と第2センサユニットの励振素子とが連結手段により接続されており、
    前記連結手段上に不動点である節が配置されており、
    前記支持部に対して向かい合う前記節同士が梁により接続されており、
    前記2つの第1センサユニットの各々の前記励振素子は互いに逆位相で振動するように配置されており、
    前記2つの第2センサユニットの各々の前記励振素子は互いに逆位相で振動するように配置されており、
    前記2つの第1センサユニットの前記励振素子と、前記2つの第2センサユニットの前記励振素子とは、位相を90度ずらした状態で同期して動作するように配置されていることを特徴とする慣性センサ。
  19. 請求項18記載の慣性センサにおいて、前記2つの第1センサユニットおよび前記2つの第2センサユニットは、前記節と前記支持部とで前記基板に固定されていることを特徴とする慣性センサ。
  20. 厚さ方向に互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有する基板と、
    前記基板の第1主面内において、第1方向に延びる第1軸と、前記第1方向に交差する第2方向に延びる第2軸との交点を中心として、前記第1軸上に点対称に配置された2つの第1センサユニットと、前記第2軸上に点対称に配置された2つの第2センサユニットと、
    前記2つの第1センサユニットおよび前記2つの第2センサユニットの外部に配置され、前記第1軸と前記第2軸との前記交点に配置された支持部とを備え、
    前記2つの第1センサユニットおよび前記2つの第2センサユニットの各々は、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置された励振素子と、
    前記励振素子を励振方向に振動させる励振手段と、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置された状態で前記励振素子に連結され、前記励振素子の振動と同振幅および同位相で励振方向に振動し、かつ、コリオリ力によって前記励振方向に対して交差する検出方向に振動するコリオリ素子と、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置された状態で前記コリオリ素子に連結され、前記コリオリ素子の検出方向の振動と同振幅および同位相で検出方向に振動する検出素子と、
    前記基板の第1主面上に、前記基板から離れて配置され、前記コリオリ素子の励振方向の振動には影響を受けず、前記コリオリ素子の検出方向の振動には追従するように、前記検出素子を支持する梁と、
    前記検出素子の検出方向への振動を印加された角速度として検出する検出手段とを備え、
    前記2つの第1センサユニットおよび前記2つの第2センサユニットの各々の前記検出素子は、前記梁を介して前記支持部に接続されており、
    前記2つの第1センサユニットおよび前記2つの第2センサユニットのうち、互いに隣接する第1センサユニットの励振素子と第2センサユニットの励振素子とが連結手段により接続されており、
    前記連結手段上に不動点である節が配置されており、
    前記支持部に対して向かい合う前記節同士が梁により接続されており、
    前記連結手段よりも外側に配置された支持部と、前記節とが、その間にバネを介して接続されており、
    前記2つの第1センサユニットの各々の前記励振素子は互いに逆位相で振動するように配置されており、
    前記2つの第2センサユニットの各々の前記励振素子は互いに逆位相で振動するように配置されており、
    前記2つの第1センサユニットの前記励振素子と、前記2つの第2センサユニットの前記励振素子とは、位相を90度ずらした状態で同期して動作するように配置されていることを特徴とする慣性センサ。
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