JP2019007940A - 角速度の微小機械センサ素子 - Google Patents

角速度の微小機械センサ素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2019007940A
JP2019007940A JP2018064860A JP2018064860A JP2019007940A JP 2019007940 A JP2019007940 A JP 2019007940A JP 2018064860 A JP2018064860 A JP 2018064860A JP 2018064860 A JP2018064860 A JP 2018064860A JP 2019007940 A JP2019007940 A JP 2019007940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
primary
motion
sensor element
mass
masses
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018064860A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6690663B2 (ja
Inventor
良隆 加藤
Yoshitaka Kato
良隆 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Publication of JP2019007940A publication Critical patent/JP2019007940A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6690663B2 publication Critical patent/JP6690663B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5719Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using planar vibrating masses driven in a translation vibration along an axis
    • G01C19/5733Structural details or topology
    • G01C19/574Structural details or topology the devices having two sensing masses in anti-phase motion
    • G01C19/5747Structural details or topology the devices having two sensing masses in anti-phase motion each sensing mass being connected to a driving mass, e.g. driving frames
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5705Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using masses driven in reciprocating rotary motion about an axis
    • G01C19/5712Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using masses driven in reciprocating rotary motion about an axis the devices involving a micromechanical structure
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5719Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using planar vibrating masses driven in a translation vibration along an axis
    • G01C19/5769Manufacturing; Mounting; Housings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Gyroscopes (AREA)
  • Micromachines (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)

Abstract

【課題】ゼロでない全角運動量によって引き起こされる問題を軽減したMEMSジャイロスコープを提供する。【解決手段】平面に垂直な検出軸に関する角速度を検知するセンサ素子は2つの一次質量101、102と、2つのコリオリ質量103、104と、2つの検知セル105,106とを備える。センサ素子は、さらに、第1ばね118により2つの一次質量にそれぞれ連結され、第2ばね113により2つのコリオリ質量の1つにそれぞれ連結された2つの連結レバー108、109を備え、連結レバーは、2つの一次質量及び2つのコリオリ質量がセンサ素子の平面において生じる複合一次運動に励起されることを可能にする。複合一次運動では、センサ素子の幾何学的中心に関する一次質量の線形一次振動運動の角運動量と連結レバーの回転一次運動の角運動量の方向は、センサ素子の幾何学的中心に関するコリオリ質量の線形一次振動運動の角運動量の方向と逆である。【選択図】図1b

Description

本発明は、角速度の測定に用いられる測定装置に関し、特に、独立請求項1に定義される角速度を検出するための振動センサ素子に関する。本発明は、より詳細には、実質的に平坦なセンサ素子の平面に垂直な単一の検出軸周りの角速度を検出するための振動センサ素子、及び、そのようなセンサ素子を含むセンサデバイスに関する。また、本発明は、独立請求項12に定義される角速度を検出するための振動センサ素子を駆動させる方法に関する。
角速度の振動センサを用いて角速度又は角速度(角速度ベクトルの絶対値)を測定することは、単純かつ信頼できる概念であることが知られている。角速度の振動センサでは、1つ又は複数の振動質量の一次運動が生成され、センサ内で維持される。その後、測定される運動は、一次運動からの偏差として検出される。
国際公開第2010/100333号は、共通軸の方向に連結された2つの質量を含む角速度の微小機械センサを開示している。
MEMSジャイロスコープでは、機械的振動が一次運動として使用される。この機械的振動は、一次運動又は一次運動モードとも呼ばれる。振動ジャイロスコープが一次運動の方向に直交する角運動を受けると、波状のコリオリ力が生じる。これにより、二次振動が引き起こされる。この二次振動は、二次運動、検出運動、検出モード又は二次モードとも呼ばれ、一次運動及び/又は角運動の軸に直交し、一次振動の周波数で振動する。この連成振動の振幅は、角速度の大きさ、すなわち、角速度の絶対値として使用することができる。
ジャイロスコープ装置では、複数の移動質量の組み合わせにより、全線形運動量に加えて全角運動量を生じる可能性がある。これらの運動量は共に、ジャイロスコープ装置に問題を引き起こす可能性がある。例えば、ゼロ以外の全運動量により、レートオフセットの不安定、レート信号ノイズ、外部の機械的衝撃及び振動に対する感受性、及び/又は、外部の機械的衝撃及び振動への干渉が引き起こされる可能性がある。
本発明は、先行技術の欠点を克服するため、特に、ゼロでない全角運動量によって引き起こされる問題を軽減するための方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明の目的は、請求項1の特徴部分に記載の振動センサ素子と、請求項20に記載のセンサデバイスと、によって達成される。さらに、本発明の目的は、請求項12の特徴部分に記載の方法によって達成される。本発明の好ましい実施形態は、従属請求項に開示されている。
センサ素子のすべての動きは、本質的に平坦なセンサ素子の平面内、すなわち、当該デバイスの平面内で生じる。したがって、より多くの方向に運動が可能なセンサ素子と比較した場合、当該素子の設計において考慮されるべき次元が少なくなり、均衡の取れた低運動量のセンサ素子の設計が可能となる。
本発明は、特許請求の範囲に記載のセンサ素子を備えたセンサ素子が、良好な性能を有し、信頼性のある角速度の測定を可能にするという利点を有する。低い全角運動量により、当該センサ素子の検出可能な振動が減少する。したがって、ゼロ又は非常に微量の振動エネルギーしか当該センサ素子の外部にリークしない。そのため、センサ素子のQ値の安定性が向上される。
第1態様によれば、振動センサ素子が提供される。振動センサ素子は、支持体と、静止懸架状態で前記センサ素子の基準面を形成する、前記支持体に対して振動するように懸架された少なくとも2つの一次質量及び少なくとも2つのコリオリ質量と、それぞれが前記2つの一次質量と前記2つのコリオリ質量のうちの1つとに連結されている少なくとも2つの連結レバー構造と、を備える。前記2つの一次質量は、前記基準面に沿った第1方向の前記2つの一次質量の線形一次振動運動を可能にし、他の方向の前記2つの一次質量の運動を不可能にするバネ構造によって前記支持体に懸架される。前記2つの連結レバー構造の各々は、前記2つの一次質量の逆位相一次運動を、前記1つの連結されたコリオリ質量の線形一次運動に中継するように構成される。前記1つの連結されたコリオリ質量の線形一次振動運動は、前記基準面に沿って前記第1方向に垂直な第2方向に生じる。前記2つの一次質量の前記逆位相一次運動は、前記連結レバー構造によって前記2つのコリオリ質量の逆位相一次運動に中継される。
第2態様によれば、前記2つの連結レバー構造は、前記センサ素子の幾何学的重心を通って横切る前記センサ素子の第1対称軸の両側に対称に配置される。
第3態様によれば、一次質量は、センサ素子の幾何学的重心を通って横切る前記センサ素子の第2対称軸の両側に対称に配置される。前記第2対称軸は、前記第1対称軸に直交する。
第4態様によれば、前記センサ素子は、さらに、互いからゼロでない距離を有する2つの平行な第1軸に沿って本質的に平坦な前記センサ素子の前記平面内で、前記2つの一次質量を前記線形一次振動運動に励起する手段を含む。前記2つの連結レバー構造は、第1ばねを用いて前記2つの一次質量に連結され、前記一次質量の前記線形一次振動運動を互いに結合するように構成されることにより、前記一次質量の前記線形一次振動運動は、第1公称周波数で互いに逆位相となる。前記2つの連結レバー構造は、さらに、第2ばねを用いて前記2つのコリオリの質量に連結され、互いからゼロでない距離を有する2つの平行な第2軸に沿って本質的に平坦な前記センサ素子の前記平面内で、前記第1公称周波数で前記コリオリ質量の前記逆位相一次運動に前記一次質量の前記逆位相一次運動を中継するように構成される。前記コリオリ質量の前記逆位相一次運動の前記第2軸は、前記一次質量の前記逆位相一次運動の前記第1軸に直交し、前記コリオリ質量の前記逆位相一次運動は、前記第1公称周波数で互いに逆位相となる。
第5態様によれば、前記一次質量及び前記コリオリ質量に連結された前記連結レバーの端部は、二等辺三角形を形成し、及び/又は、前記連結レバーのそれぞれは、第1レバーの長さのほぼ中央に前記第1レバーに取り付けられた第2レバーを備える。前記第2レバー及び前記第1レバーは、90度の角度で取り付けられている。
第6態様によれば、前記複合一次モードは、前記2つの一次質量、前記2つの連結レバー及び前記2つのコリオリ質量の角運動量の絶対値の合計の5%未満である全角運動量を有する。
第7の態様によれば、前記センサが動作中に検出軸周りの角速度を受けた場合、前記コリオリの質量は、さらに、前記コリオリ力によって、前記コリオリ質量の前記逆位相一次運動の前記第2軸に直交する第3軸に沿って本質的に平坦な前記センサ素子の前記平面内で第1逆位相線形二次運動に励起されるように構成される。
第8の態様によれば、前記センサ素子は、さらに、2つの検知セルを備え、前記コリオリ質量は、第3ばねを用いて前記検知セルに連結される。前記第3ばねは、前記コリオリ質量の前記第1線形二次運動の前記第3軸と一直線になる軸に沿って前記検知セルを第2逆位相線形二次運動に励起させる。
第9の態様によれば、前記検知セルは、第2連結構成部が前記第1対称軸の両側に等しく延在するように前記第1対称軸上に対称に配置された前記第2連結構成部を用いて互いに連結される。前記第2連結構成部は、前記検知セルの前記第2逆位相線形二次運動に第2公称周波数を持たせ、前記検知セルを前記第2公称周波数で互いに逆位相で動かす。
第10の態様によれば、前記センサ素子は、周波数分離型ジャイロスコープであり、前記第2公称周波数は、前記第1公称周波数の25%未満前記第1公称周波数からずれている。
第11の態様によれば、前記センサ素子は、モードマッチ型ジャイロスコープであり、前記第2公称周波数は、前記第1公称周波数と本質的に等しい。
第1方法態様によれば、本質的に平坦なセンサ素子の平面に垂直な検出軸周りの角速度を検出するための振動センサ素子を駆動させる方法が提供される。前記センサ素子は、支持体と、静止懸架状態で前記センサ素子の基準面を形成する、前記支持体に対して振動するように懸架された少なくとも2つの一次質量及び少なくとも2つの2つのコリオリ質量と、それぞれが前記2つの一次質量と前記2つのコリオリ質量のうちの1つとに連結されている少なくとも2つの連結レバー構造と、を備える。当該方法は、前記基準面に沿った第1方向に前記2つの一次質量の線形一次振動運動を可能にし、他の方向に前記2つの一次質量の運動を不可能にするばね構造によって、前記2つの一次質量を前記支持体に懸架することと、前記2つの連結レバー構造のそれぞれによって、前記2つの一次質量の逆位相一次運動を前記1つの連結されたコリオリ質量の線形一次振動運動に中継することと、を含む。前記1つの連結されたコリオリ質量の前記線形一次振動運動は、前記第1方向に垂直である、前記基準面に沿った第2方向に生じる。前記2つの一次質量の前記逆位相一次運動は、前記連結レバー構造により前記2つのコリオリ質量の逆位相一次運動に中継される。
第2方法態様によれば、当該方法は、さらに、互いからゼロでない距離を有する2つの平行な第1軸に沿って実質的に平坦な前記センサ素子の前記平面内で前記2つの一次質量を前記線形一次振動運動に励起することと、前記一次質量の前記線形一次振動運動を互いに結合するために第1ばねを用いて前記2つの連結レバー構造を前記2つの一次質量に連結して、前記一次質量の前記線形一次振動運動に前記第1公称周波数で互いに逆位相を持たせることと、前記第1公称周波数で前記一次質量の前記逆位相一次運動を前記コリオリ質量の逆位相一次運動に中継するために、第2ばねを用いて前記2つの連結レバー構造を前記2つのコリオリ質量に結合することと、を含む。前記コリオリ質量の前記逆位相一次振動運動は、互いからゼロでない距離を有する2つの平行な第2軸に沿って本質的に平坦な前記センサ素子の前記平面内に生じるように構成される。前記コリオリ質量の前記逆位相一次運動の前記第2軸は、前記一次質量の前記逆位相一次運動の前記第1軸に直交ずる。前記コリオリ質量の前記逆位相一次運動は、前記第1公称周波数で互いに逆位相を有する。
第3方法態様によれば、前記複合一次モードは、前記2つの一次質量、前記2つの連結レバー、及び、前記2つのコリオリ質量の前記角運動量の前記絶対値の合計の5%未満である全角運動量を有する。
第4方法態様によれば、当該方法は、前記センサが動作中に前記検出軸の周りに角速度を受ける場合、前記コリオリ質量の前記逆位相一次運動の前記第2軸に直交する第3軸に沿って本質的に平坦な前記センサ素子の前記平面内で、前記コリオリ質量を前記第1逆位相線形二次運動に励起することをさらに含む。
第5方法態様によれば、当該方法は、さらに、第3ばねを用いて前記コリオリ質量を検知セルに連結することを含み、前記第3ばねは、前記検知セルを、前記コリオリ質量の前記第1線形二次運動の前記第3軸と一直線になる軸に沿って前記第2逆位相線形二次運動に励起させる。
第6方法態様によれば、当該方法は、さらに、前記第1対称軸上に対称に配置された第2連結構成部を用いて前記検知セルを互いに連結することを含む。前記第2連結構成部は、前記第1対称軸の両側に等しく延在している。前記第2連結構成部は、前記検知セルの前記第2逆位相線形二次運動に第2公称周波数を持たせ、前記検知セルを前記第2公称周波数で互いに逆位相で動かす。
第7の方法態様によれば、前記センサ素子は、周波数分離型ジャイロスコープであり、前記第2公称周波数は、前記第1公称周波数の25%未満前記第1公称周波数からずれている。
第8の方法態様によれば、前記センサ素子は、モードマッチ型ジャイロスコープであり、前記第2公称周波数は、前記第1公称周波数と本質的に等しい。
さらに別の態様によれば、センサデバイスは、第1〜第11の態様のいずれかのセンサ素子を備える。
以下では、添付の図面を参照しながら、好ましい実施形態に関して本発明をより詳細に説明する。
図1aは、例示的なセンサ素子の主要な構造部分を示す概略図である。 図1bは、センサ素子設計の典型的な実施形態を示す図である。 図2は、例示的な連結レバーを示す拡大図である。 図3は、第2連結構成部を示す拡大図である。 図4aは、コリオリ質量の一次運動を示す図である。 図4bは、コリオリ質量の一次運動を示す図である。 図5は、センサ素子の二次運動を示す図である。 図6は、筐体の内部に配置されたセンサデバイスを示す図である。
当業者に知られているように、MEMSセンサ素子は本質的に平面構造であってもよく、センサデバイスの機能的な可動要素の構造は、平面で図示されてもよい。「デバイスの平面」、「本質的に平坦なセンサ素子の平面」及び「質量の平面」という用語は、センサデバイス又はセンサデバイスのセンサ素子の可動質量がいかなる運動にも励起されない場合、センサデバイス又はセンサデバイスのセンサ素子の可動質量により、これらの初期位置で形成される平面を指す。本願の図中の座標において、この平面はxy平面に対応する。物理デバイスの質量は、z軸の方向にゼロでない厚さを有する。当該平面は、それぞれ参照された構造要素の厚さ内に含まれる平坦な平面を含むと理解されたい。センサ素子の対称性を参照する場合、この対称性は、平衡位置にあるとき、すなわち、平衡位置から可動要素の変異を引き起こすいかなる運動にも励起されないとき、可動要素の位置を指すことに留意すべきである。
「センサ素子」という用語は、検知動作に積極的に関与するセンサデバイスの構造部分を指す。能動的に動くセンサ素子部分に加えて、センサ素子は受動構造を含んでもよい。センサ素子の幾何学的配置について言及すると同時に、可動質量、ばね及びレバーのようなセンサ素子の能動的な可動部分、及び、当該可動部分をセンサデバイスの本体に直接懸架している固定の懸架構造について言及する。
「一次質量」という用語は、一次振動運動に励起されるように構成された振動質量を指す。一次質量が線形一次振動運動、すなわち、所与の軸に沿った縦振動を有するように意図されている場合、それは線形移動質量とも呼ばれる。一次質量は、センサ素子の一部である。
「コリオリ質量」という用語は、一次振動運動に励起されるように構成され、さらに、コリオリ力によって二次振動を始めるように構成された質量を指す。コリオリ質量は、感知する質量(sensing mass)、感知質量(sense mass)、又は検知質量体と呼ばれてもよい。一次質量又はコリオリ質量が本質的に線形一次振動運動、すなわち、所与の軸に沿った縦振動を有するように意図されている場合、それは線形移動質量とも呼ばれる。線形移動コリオリ質量は、センサデバイスの設計及び意図された用途に従って、様々な二次検出運動モードを有してもよい。二次運動モードは、線形及び/又は回転運動要素を含んでもよい。コリオリ質量は、センサ素子の一部である。
「検知セル」という用語は、検知セルの動きを検出するための容量検出コームを含むMEMS構造を指す。あるいは、検知セルは、圧電検出素子を備えてもよい。検知セルは、好ましくは、センサデバイスが検出軸の周りに角運動を受ける場合、二次運動がデバイス内に存在するときにのみ移動するように構成される。検知セルは、センサ素子の一部である。
慣性MEMSデバイスでは、ばね構造は、典型的には、均一な断面を有するビームから構成される。MEMS技術は、本来は平面的であるが、ビームの寸法は、特に、厚さと呼ばれるz軸寸法に制限される。ビームの長さ及び幅は、形状と同様に変えることができる。
本明細書では、「ばね」という用語は、可撓性ばねとして機能することを目的としている、任意の種類の直線状、折り畳まれた、又は、屈曲したビーム構造に使用される。ばねは、目的に応じて、1次元、2次元、又は3次元で柔軟に構成されてもよい。例えば、ばねは、細いビームが1回以上折り畳まれた構造であり、少なくとも一つの方向に柔軟な動作を可能にする。直線状のビームは、その剛性が低い場合、当該ビームが捩れる又は湾曲すること、又は、捩れて動くことを可能にするばねとして機能してもよい。
「レバー」という用語は、すべての次元において堅い、換言すれば、ばねのようにしなやかではないように意図された構造を指す。レバーは、ビーム又はバーとして、あるいは、複数のビーム又はバーの組み合わせとして形成されてもよい。あるいは、それらより複雑な構造を含んでもよい。レバーは、センサ素子の一部と見做される。
図1aは、例示的センサ素子の主要な構造部分を示す概略図である。図1bは、懸架構造などの幾つかのより詳細な実装と共に、センサ素子の設計の例示的な実施形態を示す図である。
図1a及び図1bは、並列して説明され、それぞれの図面に共通な構造要素には同じ参照符号を付している。これらの図面は、センサ素子内の慣性可動要素の構造及び機能を説明することを目的としているが、センサ素子の支持体は示されていない。当該センサの支持体は、例えば、ハンドルウエハ上に懸架されたデバイス層の下にあるハンドルウエハを含んでもよい。デバイス層は、ここで説明する構造部分を含むセンサの可動部分を含んでいる。
図1a及び図1bによれば、センサ素子は、2つの一次質量(101、102)、2つのコリオリ質量(103、104)、及び2つの検知セル(105、106)を備える。一次質量(101、102)は、平面内で一次運動に励起される。より詳細には、一次質量(101、102)は、当該質量の平面内でy軸の方向に生じる線形一次振動運動に励起される。言い換えれば、一次質量(101、102)は、互いからゼロでない距離だけ離れた2つの平行な軸に沿って動くように構成される。これらの軸は、センサ素子の対称軸にも平行であり、幾何学的重心を通ってy軸方向に横切る。y軸の方向では、運動が主にy軸の方向に生じるように意図されていることを意味するが、この方向の多少のずれは、すなわち、物理デバイスの非理想性によって生じる可能性がある。通常の公差内での正確な所期の方向からのずれは、範囲から逸脱することなく許容される。2つの一次質量(101、102)は、好ましくは、y軸方向に幾何学的重心を通って横切る、センサ素子の対称軸の両側に対称に配置される。
2つのコリオリ質量(103、104)も平面内で線形一次運動に励起される。より詳細には、コリオリ質量(103、104)は、当該質量の平面内でX軸の方向に生じる線形一次振動運動に励起される。言い換えれば、コリオリ質量(103、104)は、互いからゼロでない距離だけ離れた2つの平行な軸に沿って動くように構成されており、これらの軸は、センサ素子の幾何学的重心を通ってx軸方向に横切る、センサ素子の対称軸にも平行である。したがって、コリオリ質量(103、104)の線形一次振動運動の軸は、一次質量(101、102)の線形一次振動運動の軸に垂直である。2つのコリオリ質量(103、104)は、好ましくは、x軸方向に幾何学的重心を通って横切る、センサ素子の対称軸の両側に対称に配置される。
複数の第1及び第2ばね(118、113)と、2つの連結レバー(108、109)とを備える第1連結構成部は、一次質量(101、102)及びコリオリ質量(103、104)の一次振動運動を互いに結合する。好ましくは、一次質量(101、102)のみが、それぞれ、容量性櫛型電極又は圧電性電極のような駆動電極を用いて線形一次運動に励起される。これらの駆動電極は、図示していない。一次質量(101、102)の線形一次運動は、第1連結構成部を介してコリオリ質量(103、104)に連結される。これにより、コリオリ質量(103、104)をそれらの所期の特徴的な線形一次運動に連結される。
z軸周りの角速度がX軸方向に振動するコリオリ質量(103、104)に影響を与えると、波状のコリオリ力がy軸方向に生じ、コリオリ質量(103、104)はy軸方向に二次運動を開始する。2つの検知セル(105、106)は、第5ばね(125)によって2つのコリオリ質量(103、104)に連結され、1つの検知セルが1つのコリオリ質量に対してそれぞれ連結される。2つの検知セル(105、106)は、好ましくは、x軸方向に幾何学的重心を通って横切る、センサ素子の対称軸の両側に対称に配置される。一次運動は存在するが、センサ素子がz軸周りの任意の角速度を受けない場合、一次質量(101、102)及びコリオリ質量(103、104)は、一次運動を行うが、検知セル(105、106)は静止したままである。センサ素子がz軸周りの角速度を受ける場合、コリオリ質量(103、104)は、コリオリ力によってy軸方向に動き始める。この二次運動は、第5ばね(125)によって検知セル(105、106)に連結される。その結果、検知セル(105、106)もy軸方向に二次運動を開始する。検知セル(105、106)は、二次運動の周波数が一次運動の周波数に対応する場合、検知セル(105、106)を逆位相で移動させる第2連結構成部(115、116)と相互に結合される。二次運動に関与する構造要素及びその動きについて、以下でより詳細に説明する。検知セル(105、106)は、静電容量検出コーム構造(図示せず)を含んでいてもよく、当該静電容量検出コーム構造からセンサ素子が受けるz軸周りの検出された角速度に関する情報を提供する電気信号が得られる。
図1bに図示されるように、一次質量(101、102)は、懸架構造(120)と一次質量(101、102)との間に支持ばね(110)を用いた、第1懸架構造(120)(単に、アンカーとも呼ばれる)によりセンサ素子の本体に支持される。支持バネ(110)は、y軸方向に比較的低いばね定数を有するように構成される。したがって、一次質量(101、102)は、y軸方向に動くことはできるが、他の方向には動けない。特に、支持ばね(110)は、x軸方向のばね定数が高い。したがって、一次質量(101、102)のx軸方向の動きが実質的に無効にされる。有益には、支持バネ(110)は、一次質量(101、102)の十分に均等化された一次運動を容易にするために、センサ素子の幾何学的重心を通って横切り、y軸及びX軸と一直線になるセンサ素子の対称軸の両方を考慮して対称に配置される。言い換えれば、X軸方向における第1懸架構造(120)の中央は、好ましくは、xy平面におけるセンサ素子の設計の幾何学的重心を横切るX軸に沿っており、y軸方向における第1懸架構造(120)の中央は、好ましくは、センサ素子の幾何学的重心を通るy軸に沿っている。この構成では、一次質量(101、102)の線形一次運動は、xy平面における、一次質量の平面で生じる。なお、一次質量の平面は、当該デバイスの平面とも呼ばれる。一次質量(101、102)の平面は、センサ素子全体の平面にも相当し、静止している場合、すなわち、いかなる運動にも励起されていない場合、センサ素子の可動部分によって形成される平面を意味する。
センサ素子は、配置された容量性励振コームを介して励起されてもよいが、当業者に知られているように、デバイスを励起させるための他の方法及び構造を使用してもよい。例えば、圧電励起を代替的に使用してもよい。一次振動運動は、図4a及び図4bに関連してさらに説明される。
コリオリ質量(103、104)のそれぞれは、2つの連結レバー(108、109)と、各連結レバーを1つのコリオリ質量及び一次質量の両方に連結する第1及び第2ばね(118、113)とを備える第1連結構成部を用いて、2つの一次質量(101、102)の両方と連結される。図1a及び図1bに示す例では、2本の本質的に均一でまっすぐな剛性バーが各連結レバー(108、109)を形成する。しかしながら、連結レバーの部分は、各連結レバー(108、109)の剛性部分の外端が、二等辺三角形を形成する限り、いかなる形状のものであってもよい。2つの連結レバー(108、109)は、好ましくは、X軸方向に幾何学的重心を通って横切るデバイスの対称軸に関して対称に配置される。さらに、各連結レバー(108、109)は、好ましくは、センサ素子のy軸方向の対称軸上に対称に配置される。その結果、連結レバーそのものの対称軸と当該対称軸とが一直線になる。各連結レバー(108、109)は、連結レバーの水平(x方向)部分の端部に対称に配置された2つの第1ばね(118)を用いて両方の一次質量(101、102)に連結される。各連結レバー(108、109)は、さらに、第2ばね(113)を用いてコリオリ質量(103、104)のうちの1つと連結されている。第1ばね(118)の連結点と一次質量(101、102)と第2ばね(113)とは、好ましくは、y軸方向において幾何学的重心を通って横切るデバイスの対称軸に関して対称に配置される。これらの要素の対称的な連結は、それぞれのコリオリ質量(103、104)への連結レバー(108、109)を介した一次質量(101、102)の運動の対称的な連結を容易にする。これにより、互いにゼロでない距離を有する2つの平行な軸に沿ってコリオリ質量(103、104)のための平行で直線的な一次運動を可能にする。連結レバー(108、109)の各々は、さらに、第4ばね(119)を備えた懸架構造(128)に連結されている。第4ばね(119)と各連結レバー(108、109)との接続点は、好ましくは、y軸方向にあるセンサ素子の対称軸に配置される。第4ばね(119)は、連結レバー(108、109)が第4ばね(119)の接続点の周りを回転することを可能にするが、x軸又はy軸において連結レバーの線形運動を不可能にする。
2つの検知セル(105、106)は、第5ばね(125)を用いてコリオリ質量(103、104)と連結される。これらの第5ばね(125)は、x軸方向において低いばね定数を有する。その結果、x軸方向におけるコリオリのフレーム(103、104)の線形一次運動は、検知セル(105、106)の如何なる有意な動作も引き起こさない。第5ばね(125)は、y軸方向において高いばね定数を有する。したがって、y軸方向におけるコリオリのフレーム(103、104)の二次運動を引き起こす如何なるコリオリ力も、第5ばね(125)によって検知セル(105、106)に効率的に連結される。検知セル(105、106)は、さらに、第6ばね(126)を用いて、複数の第2懸架構造(123)に連結される。第6ばね(126)は、y軸方向においてのみ低いばね定数を有している。これにより、検知セル(105、106)は、y軸方向に動くことができるが、他の方向には動きを妨げる。したがって、第6ばね(126)は、検知セル(105、106)の二次運動の平衡を保ち、一様にする。上述のように、一次質量(101、102)は、少なくとも1つの第1懸架構造(120)により、不動の本体又はセンサ素子の筐体に対称に懸架される。同様に、検知セル(105、106)は、センサ素子の本体に対称に懸架される。x軸の面において、検知セル(105、106)の第2懸架構造(123)の位置の中央は、好ましくは、x軸、及び、y軸の両方の面において、一次質量(101、102)の第1懸架構造(120)の位置の中央と同じであるべきである。
連結レバー(108、109)を備える第1連結構成部は、一次質量(101、102)の一次運動とコリオリ質量(103、104)の一次運動とを所望の複合一次運動に結合するように構成される。2つの直線的に動いている一次質量(101、102)は、連結レバー(108、109)の水平バーにより互いに結合される。これらの水平バーは、剛性である、すなわち、ほとんど屈曲又は捩れることがない。各連結レバー(108、109)は、それぞれ、第1ばね(118)を用いて2つの線形移動一次質量(101、102)に連結される。図1a及び図1bに示すように、一次質量(101、102)がそれぞれちょうど1つの部品から作られる場合、第1ばね(118)は、当該質量そのものに連結される。図1a及び図1bの例では、連結レバーは、センサ素子の2つの対向する側に配置される。その結果、連結レバーの水平バーは、センサ素子の可動部分の外周部分を形成する。レバー、ばね、及び、質量を形成するMEMS構造は、好ましくは、同じ製造ステップにおいて製造される。つまり、当該レバー、ばね、及び、質量を互いに連結するために必要とされる特定の「連結」、「取付」又は「接続」はないが、それらは、単一のシリコンウエハ上に、マスキング及びエッチング工程などのパターニング工程、又は、単一のシリコンウエハ上におけるエピタキシアル成長工程を通じて形成されてもよい。
図1a及び図1bの例では、当該構造の幾何学的重心を通って横切るx軸は、センサ素子の第1対称軸を形成すると考えられ得る。また、当該構造の幾何学的重心を通って横切るy軸は、当該重心要素の第2対称軸を形成すると考えられ得る。2つの連結レバー(108、109)は、好ましくは、当該デバイスが静止している場合に、第1対称軸を考慮して対称位置に配置される。その結果、コリオリ質量(103、104)は、基本的に連結レバー間に配置される。また、連結レバーは、第1対称軸を考慮して連結されたコリオリ質量構造体の2つの対向する側に互いに対向して配置される。明確にするために、これらの図には、すべての懸架及び保護デバイスの本体部分が示されているわけではないが、これらは存在する、つまり、当該センサ素子の下又は一番上に存在すると理解される。センサ素子は、さらに、駆動検出くし、及び/又は、ばね、あるいは、他のタイプの駆動検出要素、追加の懸架構造などの構造部分を含んでもよい。明確にするために、図1a及び図1bの概略図には、これらの構造及び要素のすべてが示されているわけではないが、特許請求された発明を理解するために必要な部分のみが示されている。
図1bの例示的な実施形態に係るセンサ素子は、平衡状態では、2つの相互に垂直な軸、つまり、センサ素子の幾何学的重心を通って横切るx軸及びy軸を考慮して対称であることに留意されたい。単一軸ジャイロスコープ素子の検出軸、すなわち、Z軸は、この共通の起点においてセンサ素子を通って横切ると考えられてもよい。対称的なレイアウトによって、十分に平衡化され、均等化された線形振動が容易になる。
図2は、図1bの例示的な連結レバーを示す拡大図である。この例において、連結レバーはそれぞれ、第1レバー又は第1バー(201)、及び、第2レバー又は第2バー(202)から構築されると考えてもよく、第1レバーは「T字型」の水平バーを形成し、第2レバーは、連結レバー(108、109)の垂直の「脚」を形成する。第1レバー(201)及び第2レバー(202)は、本質的に剛性な構造であり、所与の動作条件の範囲内で通常の一次及び二次運動の間にそれらのレバーに作用する力を受けても変形しない。連結レバーの構造は、本発明から逸脱することなく、いくつかの変形例を有してもよいことを理解されたい。バリエーションは、製造工程では理想の通りにはできないために引き起こされ得る、または、意図的であり得る。第2レバー(202)は、好ましくは、90度の角度で、各第1レバー(201)に取り付けられるが、当該角度は、連結レバーの機能性をほとんど変化させることない範囲で、僅かに変化してもよい。同様に、第2レバー(202)の位置は、各第1レバー(201)の完全に中央でなくてもよいが、僅かにずれていてもよい。レバー間の頂点、又は、連結レバーを形成するビーム/ばねの曲げ部の任意の角部は、鋭くてもよく、頂点に幾分かの丸み、すなわち、フィレットを有してもよい。MEMS製造工程では、何らかの措置を講じなくても、フィレットによって鋭い角部が少し滑らかになり得る。一方、フィレットは、頂点領域の応力を取り除く目的で、頂点に設計されることさえあり得る。頂点領域に意図的に、すなわち、応力緩和のため、又は、連結レバーの剛性を高めるために追加されたある材料が存在し得る。さらに、第1及び第2レバーは、断面が均一でないビームを含んでもよい。「T字型」を形成する第1レバー及び/又は第2レバーは、さらに曲げられていてもよく、湾曲した又は折曲した部分を含んでもよい。それぞれの一次及びコリオリ質量(101、102、103; 101、102、104)に連結された連結レバーの3つの端部が二等辺三角形を形成する限り、連結レバーのどのようなバリエーションも本発明の範囲に含まれる。その結果、第1レバー(201)の各端部と第2レバーの端部(それぞれ202)の間の距離は、本質的に等しい。
図3は、2つの検知セル(105、106)を相互に連結する、第2連結構成部(115、116)の1つを示す拡大図である。同様の第2連結構成部は、センサ素子の対称軸に関して対称に、当該検知セル(105、106)の間に基本的に配置される。好ましくは、2つの第2連結構成部の各々は、センサ素子のx軸方向の対称軸上に配置され、当該対称軸の両側へ等しく長辺を延伸している。第2連結構成部(115と116)の1つの目的は、逆位相では検知セル(105、106)の二次運動を容易にし、同位相では検知セル(105、106)が動く可能性を低減することである。そのような機能性は、検知セル(105、106)の質量と、コリオリ質量(103、104)と、第2連結構成部(115、116)のばね定数とを適切に設計することにより達成され得る。その結果、検知セルの二次運動の公称周波数は、一次運動の公称周波数に本質的に等しい、又は、近い。例えば、二次運動の公称周波数は、一次運動の公称周波数から25%未満までずれていてもよい。
第2連結構成部(115、116)の各々は、2つの本質的にL字型のレバー(301)並びに支持及び接続ビーム(302、303、306)を含む。図3に示されるように、L字型レバー(301)は、互いに本質的に90度で配置される少なくとも2つの本質的に真っすぐで長い部分を有する。本質的にL字型のレバー(301)は、本発明の範囲から逸脱することなく、図3の中の本質的にL字型のレバー(301)の中間部分(屈曲部分)に図示されるように、追加の屈曲を備えてもよい。簡略化のために、これらのレバーをL字型レバー(301)と呼ぶ。L字型レバー(301)は、それぞれ、好ましくは、L字型レバー(301)の中間でL字型レバー(301)に連結された支持ビーム(302)によって支持される。これにより、L字型レバー(301)は、支持ビーム(302)の他端に関してz軸周りに回転することだけできるが、線形運動に関して他のいかなる自由度も有さない。支持ビーム(302)の他端は、第3懸架構造(303)に連結される。支持ビーム(302)は、それぞれのL字型レバー(301)の真っすぐで長い部分と比較して、傾斜していてもよい。
隣接する検知セルに面するL字型レバー(301)の端部は、連結ビーム(305)によってそれぞれの検知セル(105、106)に連結され、2つの隣接するL字型レバー(301)は、屈曲ビーム(306)を用いて他のL字型レバー(301)に面するL字型レバー(301)の端部から互いに連結される。屈曲ビーム(306)は、好ましくは、2つのL字型レバー(301)の間で対称に連結される。
L字型レバー(301)は、L字型レバー(301)が回転している間、検知セル(105、106)から生じるy軸方向の検知動作の方向をL字型レバー(301)の他端のx軸方向の動作に変換する。L字型レバーが2つのL字型レバー(301)の間の相対変位に関してx軸に沿った可撓性を制限する屈曲ビーム(306)を介してL字型レバー(301)が互いに連結されるため、互いに面する2つのL字型レバー(301)の端部は、x軸方向に、常に同じように動くことのみできる。したがって、第2連結構成部(115、116)は、2つの検知セル(105、106)がy軸方向に互いに反対方向に動くことを可能にするが、検知セルが同じ方向に動くことを防止する。
一次質量(101、102)とコリオリ質量(103と104)とを連結する連結レバー(108、109)は、異なる構造部分の運動の相対的な方向によるだけでなく、運動の異なるモードの公称周波数によっても互いに異なる、一次運動の複数の異なるモードを可能にしてもよい。一次運動の望ましい第1モードは、好ましくは、他の一次運動の不必要な寄生モードに比べて低い周波数で生じる。
図4a及び図4bは、一次運動の第1モードを示しており、連結レバー(108、109)によって可能にされた好ましい結合された一次運動を表わす。図4a及び図4bの上部は、図1aで模式的に示したような運動の模式図である。一方、下部は、図1bの例示的な構造のシミュレーション結果であり、様々なばねが開示された運動フェーズ中にそれらの形状をどのように変化させるかをさらに示している。シミュレーション図における移動要素の変位及び変形は、見やすさの観点から、物理デバイス内の実際の移動要素の実際の変位及び/又は変形より誇張されていてもよい。
センサ素子は、好ましくは、2つの一次質量(101、102)に、デバイスの平面内で、y軸と一直線になる第1軸に沿って振動する本質的に線形の一次振動運動を行わせることより励起される。各一次質量(101、102)は、センサ素子の共通のy軸方向の対称軸に平行な異なる第1軸に沿って動く。一次質量(101、102)のこれらの2つの運動軸は、y軸からのゼロでない距離、及び、他の一次質量の運動軸からのゼロでない距離に位置する。センサ素子が外力によって励起されない場合、センサ素子の可動部分は、平衡状態と呼ばれる位置に留まる。一次質量(101、102)は、所定の周波数で振動に励起されてもよい。その結果、一次質量(101、102)は、平衡状態から設定量の変位に達するまで最初に平衡状態から離れるように動き、次いで、平衡状態に戻って、さらに、設定量の変位に対して反対方向への運動を継続し、再び運動の方向が変化して平衡状態に戻る。バランスの取れた振動を容易にするために、2つの一次質量(101、102)のそれぞれの平衡状態における位置からそれぞれ相対する方向への変位量は、好ましくは、等しいが、反対方向である。図4aでは、第1一次質量(101)は、y軸プラスの方向に上方に動き、第2一次質量(102)は、y軸マイナスの方向に下方に動いた。したがって、2つの一次質量(101、102)は、互いからのゼロでない距離で平行に配置されたそれぞれの第1軸に沿って反対方向に直線的に動く。2つの一次質量の線形一次振動運動の位相は逆であるとも言える。一次質量(101、102)を現在の位置に導いた運動の方向は、図4aで垂直方向の点線の矢印を用いて模式的に図示されている。また、最初に、例えば、図1bに示す平衡状態になった後、現在の位置に到達するために、一次質量(101、102)は、センサ構造全体の幾何学的中心に位置するz軸ジャイロスコープ素子の検出軸でもある共通の対称軸(z軸)の周りを時計回り方向に半径ベクトルに垂直な運動量の成分を有する方向に動いたことが分かる。運動量のこの成分は、デバイスの平面に垂直な方向に下向きの角運動量を引き起こす。一次振動運動の次の半周期において、一次質量(101、102)は半径ベクトルに垂直な運動量の成分を反時計回りの方向に有し、最終的に、当該半周期を経て、一次質量は図4bに示す位置に到達する。この位置は、y軸に関して映された場合、図4aの鏡像として描写されてもよい。この運動は、デバイスの平面に垂直な方向に上向きの角運動量を引き起こす。一次質量を図4bに示す位置へ導く、一次質量(101、102)の運動の方向は、垂直方向の点線の矢印(401b、402b)を用いて示される。図4aに示すように、振動周期は、一次質量(101、102)が対称軸(z軸)の周りを時計回り方向に半径に対して垂直な成分の運動量を有する位置に戻り続ける。これにより、下向きの角運動が生じる。したがって、線形一次振動運動の間、一次質量(101、102)の運動、ひいてはコリオリ質量(103、104)の運動は、所期の線形一次振動運動に加えて一次質量(101、102)の不均衡の可能性があるため、不要な直角位相運動、及び/又は、過剰な線形運動量のような他のいくつかの運動成分をさらに有する可能性がある。改善された一次モードを目指す本発明を考慮すると、一次質量(101、102)に対する主な関心は、一次モードにおけるこの線形振動運動により引き起こされる対称軸(z軸)における線形一次振動運動及び角運動量である。この一次モードでは、2つの一次質量(101、102)は互いに逆位相で振動し、センサ素子の幾何学的中心における共通の対称軸(z軸)に関して最終の(合計)角運動量引き起こす。
一次質量(101、102)及び第1連結構成部の線形一次振動運動は、さらに、コリオリ質量(103、104)を振動一次運動に励起させる。この運動は、コリオリ質量(103、104)の一次運動と呼ばれてもよい。一次質量(101、102)の線形振動運動は、連結レバー(108、109)によりコリオリ質量(103、104)の方に中継される。これにより、コリオリ質量(103、104)は、特有の線形一次運動を開始する。一次質量(101、102)及びコリオリ質量(103、104)を連結している第1及び第2ばね(118、113)並びに連結レバー(108、109)は、コリオリ質量(103、104)に影響する力を引き起こし、一次質量(101、102)の線形一次振動運動によって定められた周波数で振動一次運動を開始する。したがって、線形一次振動運動の間、一次質量(101、102)の運動、ひいてはコリオリ質量(103、104)の運動は、所期の線形一次振動運動に加えて一次質量(101、102)の不均衡の可能性があるため、不要な直角位相運動、及び/又は、過剰な線形運動量のような他のいくつかの運動成分をさらに有する可能性がある。コリオリ質量(103と104)の直角位相運動は、当業者に知られている任意の方法によって減少されてもよい。コリオリ質量(103、104)に生じる直角位相運動は、コリオリ質量(103、104)上に特定の直角位相補償電極を設けることにより補正されてもよい。
一次質量(101、102)及びコリオリ質量(103、104)の一次運動の振幅さえも、T字型の連結レバー(108、109)を介して連結される。一次運動に励起された場合の一次質量(101、102)及びコリオリ質量(103、104)の間の振幅の比率は、可能な限りゼロに近い値にセンサ素子の全運動量を最適化及び/又は最小化した場合の最も重要な設計事項の1つである。当該振幅のこの比率は、質量及び連結レバー(108、109)の水平及び垂直の脚の長さを調節することにより制御されてもよい。
それぞれ複数のばねを用いて3つの移動質量に連結された堅牢な連結レバー(108、109)によって、各コリオリ質量(103、104)は、y軸方向における一次質量(101、102)の本質的に線形の一次運動の軸に直交する本質的にx軸方向において、本質的に線形の一次運動に励起される。本質的に線形である運動を指す一方で、線形であるように設計された運動を指すが、当該運動は、例えば、理想どおりにはできない製造公差などによって、所期の線形運動から逸脱しているいくつかの回転成分、及び/又は、いくつかの直線成分を有してもよいことに留意すべきである。
さらに、図4a及び図4bは、コリオリ質量(103、104)の一次運動を示す図である。一次運動では、各コリオリ質量(103、104)は、センサデバイスのx軸方向の対称軸に平行であり、x軸からゼロでない距離に配置され、他のコリオリ質量の第2軸からゼロでない距離で配置された第2軸に沿って直線的に動く。コリオリ質量が一次運動の間に沿って動く第2軸は、一次質量が一次運動の間に沿って動く第1軸に直交する。図4aは、第1コリオリ質量(103)がx軸のマイナス方向に左の方へ動いた後の一次運動の状態を示す図である。それと同時に、第2コリオリ質量(104)は、x軸のプラス方向に右の方に動いた。コリオリ質量(103、104)を現在の位置に導いた運動の方向は、水平方向の点線矢印(403a、404a)を用いて模式的に図示される。また、最初に平衡状態になった後、コリオリ質量(103、104)の現在の位置に到達するために、コリオリ質量(103、104)は、センサ素子の軸の周りを時計回りの方向に運動量を有する方向に動き、その結果、上向きの角運動量を有することが分かる。この角運動量は、一次運動の同じ位相の間、一次質量(101、102)の角運動量に対して方向が逆である。したがって、一次質量(101、102)及びコリオリ質量(103、104)の一次運動によって引き起こされた全角運動は、互いに効果的に相殺し、結合された一次運動によって引き起こされた全角運動量を減少させる。一次及びコリオリ質量の質量及び距離を適切に設計することによって、互いに打ち消し合うこのような角運動量は、最適化されてもよい。その結果、素子の瞬間的に反対の角運動量は、大きさがほぼ等しくなり、次いで、反対方向に効果的に互いに相殺する。
図4bは、第1コリオリ質量(103)がx軸のプラス方向に右の方へ動いた後の一次運動の第2位相を示す図である。それと同時に、第2コリオリ質量(104)は、x軸のマイナス方向に左の方へ動いた。また、最初に、図4aに示す位置にいた後、コリオリ質量(103、104)の現在の位置に到達するために、コリオリ質量(103、104)は、センサ素子の幾何学的中心に位置する対称軸(z軸)の周りを時計回りの方向の運動を有する方向に動き、その結果、下向きの角運動量を有することが分かる。コリオリ質量(103、104)を現在の位置に移動させた運動の方向は、水平の点線矢印(403b、404b)を用いて模式的に図示される。この角運動量もまた、一次運動の同じ位相の間、一次質量(101、102)の角運動量に対して逆であり、一次及びコリオリ質量の結合された一次運動によって引き起こされた全角運動量は、効果的に減少される。好ましくは、センサの可動要素の全角運動量が最小化されるため、全角運動量は実質的にゼロになる。
図4a及び図4bは、一次運動の間、検知セル(105、106)が如何なる方向にも移動しないが、それらの均衡点に留まることを示している。
図4a及び図4bは、線形移動質量(101、102)及びコリオリ質量(103、104)が第1一次モードと呼ばれる方法で動く第1一次モードを示している。このモードでは、コリオリ質量(103、104)は、一次質量(101、102)の角運動量の方向に対して常に反対の角運動量を引き起こす。例えば、時計回りの運動成分により引き起こされる下向きの角運動量を一次質量(101、102)に持たせる方向に一次質量(101、102)が動いた後ピーク位置に到達した位置に到達する場合、コリオリ質量(103、104)は、反時計回りの方向に回転した後ピーク位置に到達する。このピーク位置に向かう運動の間、コリオリ質量(103、104)は、センサ素子の中心に位置する対称軸(z軸)を基準とした角運動量を有する。当該角運動量は、一次質量(101、102)の運動によって引き起こされる角運動量とは逆方向である。振動が振動の次の半分の位相に変わる場合、同様の状況及び角運動量の相対的な方向は継続する。一次質量(101、102)は、起点、すなわち、反時計回りの方向の運動量成分により引き起こされるセンサ素子の幾何学的中心に位置する対称軸(z軸)に関して上向きの複合角運動量を有するが、コリオリ質量(103、104)は、同じ対称軸(Z軸)に関して時計回りの方向の運動量成分によって引き起こされる下向きの角運動量を有する。一次及びコリオリ質量、連結レバー、ばね及びセンサ素子システムの全体構造の設計及び慣性に基づいて、システムがそのような安定した逆位相振動運動に達する一定の周波数がある。当該周波数は、第1一次モードの公称周波数と呼ばれる。一次質量(101、102)及びコリオリ質量(103、104)が適切に設計されると、一次質量(101、102)の角運動量の合計は、コリオリ質量(103、104)の角運動量と逆であり、強度はほぼ等しい。その結果、角運動量は互いにかなり相殺され、振動システムの残りの全角運動量は、システムに対して可能な他のほとんどの振動モードと比較して非常に低い。
システム内の移動質量の残りの全角運動量の比は、以下のように表される。
Lprimary1及びLprimary2がそれぞれ一次質量(101、102)の角運動量を表わす場合、LCoriolis1及びLCoriolis2は、それぞれ、コリオリ質量(103、104)の角運動量を表わし、LCoriolisT1及びLCoriolisT2は、連結レバー(108、109)の全角運動量を表わす。一次質量(101、102)の角運動量Lprimary1、Lprimary2は、一次質量(101、102)の全運動量の成分を含むと理解され、当該一次質量の全運動量は任意の瞬間にセンサ素子の幾何学的中心から引かれた半径に対する接線の方向を有する。一次質量(101、102)の運動は回転ではないが、回転子センサ素子の中心と各一次質量(101、102)の重力との間の半径は、一次質量(101、102)が線形一次振動運動にあるとき、時間の経過に従い半径は僅かに変化する。連結レバー(108、109)は、一次質量(101、102)及びコリオリ質量(103、104)に比べて比較的小さい。したがって、連結レバー(108、109)によって引き起こされる角運動量は、比較的低い。図4aの第1一次モードは、一次質量(101、102)の振動の周波数が、好ましくは、センサ素子構造によって可能にされる他の任意の一次モードの振動の周波数より低い場合に生じる。好ましい公称振動周波数とセンサ素子構造の他の可能な共振周波数との間の顕著な相違により、デバイスの堅牢性が向上する。コリオリ質量(103、104)及び一次質量(101、102)(及び任意にさらに連結レバー(108))を適切な寸法にすると、この好ましい一次モードでの当該システムの残りの全運動量Lremainingは、5%又はこれらの質量の角運動量の絶対値の合計よりも小さくてもよい。例えば、角運動量の絶対値の合計の4%又はさらに1%未満の全角運動量の値は、センサ素子が移動要素の設計に依存する第1一次モードに励起されたときのシミュレーションで達成されている。
図4a及び図4bに示す第1一次モードに加えて、このセンサ素子構造は、少なくとも寄生モードと呼ばれる第2一次モードを有する。寄生モードでは、線形移動質量(101、102)及びコリオリ質量(103、104)の相対運動が第1一次モードの相対運動とは異なる関係を有する。第2一次モードでは、寄生モードの全角運動量は、少なくとも寄生一次運動周期の一部の間に、線形移動質量(101、102)及びコリオリ質量(103、104)の運動量の絶対値の合計に対応する全運動量を有する。
しかしながら、センサ素子の設計が正確に行われると、第2一次モード(寄生モード)振動は、第1一次モードよりも明らかに高い公称周波数を有する。2つの振動が周波数において明らかに異なるが、センサ素子構造は信頼性の高い所望の第1一次モード振動を励起させることができる。図1bに示す例示的な設計では、シミュレーションは、第1一次モードが約18kHzの公称周波数を有することを示している。好ましい一次モードのために低い公称周波数の使用を可能にすることにより、センサ素子に利得がもたらされる。例えば、第1一次モードは、励起されやすい。第1一次モードが最も低い公称周波数モードとして設定されると、センサ素子の機械的堅牢性が向上する。
複数の移動部を有する、本明細書に記載のセンサ素子は、さらに、1つ以上の寄生モードを有してもよい。上述した第1の好ましい一次モード(第1一次モード)が好ましい一次モードであるが、他のすべての一次モードを寄生モードと呼ぶこともある。また、好ましい動作モード(第1モード)と任意の寄生動作モードとの間の明確な公称周波数分離により、好ましい第1一次モードの安定性が向上する。したがって、センサ素子の設計が、好ましい一次モードから可能な限り離れた公称周波数を有する寄生モードのみを促進する場合、有益である。異なる寄生一次モードは、好ましい第1一次モードよりも低い周波数又は高い周波数を有してもよい。
図5は、センサ素子の二次運動を示している。再び、図5の上部は、二次運動の概要図を示しているが、下部は、図1bに示すセンサ素子の二次運動のシミュレーションの結果を示している。第2モード又は検知モード又は検知動作としても知られている二次運動は、一次運動を行っているコリオリ質量(103、104)に影響を及ぼすコリオリ力によって引き起こされる。この二次運動は、y軸方向に生じる。コリオリ質量(103、104)がy軸方向に動くと、各コリオリフレーム(103;104)を検知セル(105;106)に連結している第5ばね(125)によって検知セル(105、106)がy軸方向に動く。検知セル(105、106)は、検知セルのy軸方向の位置に応じて異なる値の容量性負荷を供給する容量検出くしを備えてもよい。あるいは、検知セル(105;106)は、圧電検知などの他の既知の検知方法を使用してもよい。コリオリフレーム(103、104)及び検知セル(105、106)の両方の二次運動は、センサ素子の対称軸に沿ってy軸方向に生じるが、検知動作はz軸の周りの角運もx軸及び/又はy軸に沿った線形運動量も生じさせない。
第2連結構成部(115、116)は、ばね定数を有する。当該ばね定数は、コリオリフレーム(103、104)の質量と検知セル(105、106)とを連結する場合、第1二次運動のための公称周波数を有する。この公称周波数は、一次質量(101、102)及びコリオリ質量(103、104)の第1一次モードの公称周波数と等しくてもよく、当該2つの周波数が特定の周波数距離内にあるように構成されてもよい。例えば、従来の周波数分離型ジャイロスコープでは、当該周波数距離は、第1一次周波数の25%未満であってもよく、モードマッチ型ジャイロスコープ(周波数マッチ型ジャイロスコープ)では、周波数は本質的に等しくなるように構成されてもよい。その結果、当該周波数距離は、第1一次周波数の1%未満になる。例えば、モードマッチ型ジャイロスコープのシミュレーションが行われる。そのシミュレーションでは、第1一次運動の公称周波数が17.9kHzであり、他と異なる第1二次運動は、18.1kHzの公称周波数を有する。コリオリ力が第1一次運動の周波数で波打つ間に、一次及び二次モードの周波数が一致する場合、誘発された二次運動も、二次運動が好ましい第1二次モードになる公称周波数で生じる。この第1二次モードでは、x軸の上方のコリオリ質量(103)及び検知セル(105)は、常に、x軸の下方のコリオリ質量(104)及び検知セル(106)の運動の方向(504a、506a)に対して、y軸に沿って反対方向(503a、505a)に動く。この種のバランスの取れた逆位相の二次運動は、二次運動によって生じる任意の振動を最小にする。点線の矢印(503a、505a、504a、505a)は、コリオリ質量(103、104)及び検知セル(105、106)の運動の方向を示している。当該運動の方向により、これらの質量は現在の位置に導かれた。y軸方向の最大変位に達した後、コリオリ質量(103、104)及び検知セル(105、106)の運動の方向が図5に示された運動の方向とは逆になるように二次運動が逆向きになり、上方のコリオリ質量(103)及び検知セル(105)の組は下方のコリオリ質量(104)及び検知セル(106)の組に向かって動く。
図5は、さらに、センサ素子の設計のいくつかのさらなる利点を強調している。一次質量(101、102)は、検知セル(105、106)から完全に切り離される。検知セル(105、106)は、好ましくは、センサ素子の幾何学的中心のすぐ近くに配置される。
一次質量から検知セル(105、106)を切り離すことにより、以下で説明するいくつかの特定の利点がもたらされる。
y軸方向の検出動作を行うように構成されたセンサ素子に容量性センシングを利用する場合、検知セル(105、106)に沿って移動する電極指はy軸方向に延伸し、当該可動電極指が検知セル(105、106)に連結される。また、固定電極指(固定子又は固定子構造とも呼ばれる)は、センサ素子の剛性な本体に連結される。その結果、可動電極指と固定電極指とが交錯する。この例では、y軸に沿った検知セル(105、106)の動きを検出するために可動電極指と共に固定子が使用される。一次質量(101、102)及び検知セル(105、106)は、懸架構造を用いて懸架され、固定位置の中央は、好ましくは、一次質量(101、102)及び質量を移動させる検知セル(105、106)に対して同じ位置であるべきである。さらに、検知セル(105、106)内の固定子構造(不図示)は、好ましくは、センサ素子本体に固定され、それらの固定位置の中央は、一次質量の固定位置の中央と同じである。懸架構造、ひいては、検知セル(105、106)の固定位置がx軸に関して対称である場合、均等化された検知セル(105、106)の動きはx軸方向で促進されるが、検知セル(105、106)のいかなる動きもy軸方向で得られない。このように、可動検知セル(105、106)と各固定子構造との間の相対変位は、例えば、センサ素子を保護するためにオーバーモールドパッケージを使用する場合に生じ得る熱応力又は機械的応力に起因するひずみによるx軸方向の変化を生じない。
2つの一次質量(101、102)がxy平面内のセンサ素子の幾何学的重心から遠くに位置するとき、十分に均等化された検知動作を達成することは、x軸方向において可能であるが、y軸方向において現実的ではない。
また、一次質量(101、102)とコリオリ質量(105、106)とを連結レバー(108、109)と第1及び第2ばね(113、118)とによって互いに分離することにより、設計上の利益が得られる。コリオリ質量(103、104)が一次質量に直接接続されている場合、x軸に沿ったコリオリ質量(103、104)のニュートラルな位置は、一次質量(101、102)の固定によって影響を受ける可能性があり、好ましいことではない。しかしながら、現在の設計では、コリオリ質量(103、104)はそれぞれ、2つの一次質量(101、102)の中央に配置された連結ビーム(108、109)によって支持されているため、このような望ましくない副作用は相殺される。さらに、2つの一次質量(101、102)の間に生じる引っ張り力又は圧縮力は、接続点で連結レバーを一次質量(101、102)に連結する第1ばね(118)の柔軟性によって緩和される。
図6は、慣性要素を支持するデバイス本体が図1a、図1bに記載されたような慣性要素を含むセンサ素子(601)が筐体(603)内に配置されるセンサデバイス(605)を示す概略図である。図6は、プラスチック材料、セラミックパッケージ又はチップサイズパッケージからなる予め成形された、又は、オーバーモールドされたパッケージを含んでもよい。センサ素子(601)は、筐体(603)の内部に配置され、接着剤(602)で筐体に取り付けられている。筐体は蓋(604)で覆われている。蓋(604)は、例えば、ニッケル鉄合金のような金属で作られていてもよいし、プラスチック材料から作られていてもよい。
振動システムの全運動量を低くすることは、大きな利点をもたらす。一次振動運動に起因するセンサ素子(601)の全運動量がゼロに近い場合、センサデバイス(605)はその環境に対していかなる振動も生じさせない。その結果、センサデバイス(605)の内部で引き起こされるセンサ素子の可動部分の必要な振動を、外部から検出することができない。センサ素子(601)の外部に漏れ出る振動エネルギーはない、又は微少であるが、漏れは、例えばセンサデバイス(605)のQ値の安定性の例における問題を引き起こす可能性がある。たとえセンサ素子(601)を筐体(603)に取り付けるためにエポキシなどの硬質接着剤を使用したとしても、全運動量が低い又はゼロであることにより、センサデバイス(605)の外に振動エネルギーが漏れ出ることの影響は低減、又は、排除されるだろう。しかしながら、硬質接着剤の使用は、センサ素子(601)に向かう機械的干渉の増加をさらに引き起こす可能性がある。例えば、硬質接着剤が使用された場合、センサ素子(601)の1つに近い共振周波数を有する別のセンサ又は他の振動部のような、センサデバイス(601)の近くに位置する別の共振器からの干渉を増加され得る。したがって、軟質接着剤を使用できることが有益であることが分かった。
振動センサ素子(601)自身が筐体(603)に対して有意な振動を生じさせない場合、振動センサ素子(601)を筐体(603)に取り付けるために軟質接着剤(602)の使用が可能になる。センサ素子(601)からの全運動量がゼロでなく、かつ、センサ素子が軟質接着剤(602)を用いて筐体(603)に取り付けられた場合、センサ素子(601)は筐体(603)の内部で動く可能性があり、容認できない。ゼロ又は非常に低い運動量のセンサ素子(601)は、センサ素子(601)を筐体(603)に取り付けるために軟質接着剤(602)の使用を可能にする。シリコンのような軟質接着剤(602)の使用は、有益で価値がある。それは、軟質接着剤の使用により、筐体及びパッケージからの、又は、筐体及びパッケージを通じて接着剤(602)を介する外部応力を低減するからである。したがって、軟質接着剤(602)の使用により、温度変化の範囲にわたってセンサデバイスのより良好なバイアス安定性及び検知安定性を可能にする。低い全運動量は、さらに、駆動振動(一次モード)の全安定性を改善する。このことは、特に、センサ素子(601)の起動中、又は、外部衝撃がセンサデバイス(605)に対して生じる場合に重要である。
当業者には、技術が進歩するにつれて、本発明の基本的な思想を様々な方法で実施できることが明らかである。したがって、本発明及びその実施形態は、上記の例に限定されず、特許請求の範囲内で変更されてもよい。
101、102 一次質量
103、104 コリオリ質量(コリオリフレーム)
105、106 検知セル
118 第1ばね
113 第2ばね
108、109 連結レバー
125 第5ばね
115、116 第2連結構成部
120 第1懸架構造
110 支持ばね
119 第4ばね
128 懸架構造
126 第6ばね
123 第2懸架構造
201 第1レバー(第1バー)
202 第2レバー(第2バー)
301 L字型レバー
302、303 支持ビーム
306 接続ビーム
303 第3懸架構造
305 連結ビーム
306 屈曲ビーム
601 センサ素子
603 筐体
602 接着剤(軟質接着剤)
605 センサデバイス
604 蓋

Claims (20)

  1. 支持体と、
    静止懸架状態でセンサ素子の基準面を形成する、前記支持体に対して振動するように懸架された少なくとも2つの一次質量及び少なくとも2つのコリオリ質量と、
    それぞれが前記2つの一次質量と、前記2つのコリオリ質量のうちの1つとに連結されている少なくとも2つの連結レバー構造と、
    を備え、
    前記2つの一次質量は、前記基準面に沿った第1方向の前記2つの一次質量の線形一次振動運動を可能にし、他の方向の前記2つの一次質量の運動を不可能にするばね構造によって前記支持体に懸架され、
    前記2つの連結レバー構造の各々は、前記2つの一次質量の逆位相一次運動を前記1つの連結されたコリオリ質量の線形一次運動に中継するように構成され、前記1つの連結されたコリオリ質量の線形一次振動運動は前記基準面に沿って前記第1方向に垂直な第2方向に生じることによって、前記2つの一次質量の前記逆位相一次運動が前記2つのコリオリ質量の逆位相一次運動に中継される、
    振動センサ素子。
  2. 前記2つの連結レバー構造は、前記センサ素子の幾何学的重心を通って横切る前記センサ素子の第1対称軸の両側に対称に配置される、
    請求項1に記載のセンサ素子。
  3. 前記一次質量は、前記センサ素子の前記幾何学的重心を通って横切る前記センサ素子の第2対称軸の両側に対称に配置され、
    前記第2対称軸は前記第1対称軸に直交する、
    請求項1又は2に記載のセンサ素子。
  4. 前記センサ素子は、さらに、互いからゼロでない距離を有する2つの平行な第1軸に沿って本質的に平坦な前記センサ素子の前記平面内で、前記2つの一次質量を前記線形一次振動運動に励起する手段を備え、
    前記2つの連結レバー構造は、第1ばねを用いて前記2つの一次質量に連結され、前記一次質量の前記線形一次振動運動を互いに結合するように構成されることにより、前記一次質量の前記線形一次振動運動は第1公称振動数で互いに逆位相となり、
    前記2つの連結レバー構造は、さらに、第2ばねを用いて前記2つのコリオリ質量に連結され、互いからゼロでない距離を有する2つの平行な第2軸に沿って本質的に平坦な前記センサ素子の前記平面内で、前記第1公称周波数で前記コリオリ質量の前記逆位相一次運動に前記一次質量の前記逆位相一次振動運動を中継するように構成され、
    前記コリオリ質量の前記逆位相一次運動の前記第2軸は、前記一次質量の前記逆位相一次運動の前記第1軸に直交し、前記コリオリ質量の前記逆位相一次運動は前記第1公称周波数で互いに逆位相を有する、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のセンサ素子。
  5. 前記一次質量及び前記コリオリ質量に連結された前記連結レバーの端部は、二等辺三角形を形成し、及び/又は、
    前記連結レバーのそれぞれは、第1レバーの長さのほぼ中央に前記第1レバーに取り付けられた第2レバーを備え、
    前記第2レバー及び前記第1レバーは、90度の角度で取り付けられる、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のセンサ素子。
  6. 前記複合一次モードは、前記2つの一次質量、前記2つの連結レバー及び前記2つのコリオリ質量の角運動量の絶対値の合計の5%未満である全角運動量を有する、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のセンサ素子。
  7. 前記センサが動作中に検出軸周りの角速度を受ける場合、前記コリオリ質量は、さらに、前記コリオリ力によって、前記コリオリ質量の前記逆位相一次運動の前記第2軸に直交する第3軸に沿って本質的に平坦な前記センサ素子の前記平面内で第1逆位相線形二次運動に励起されるように構成される、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のセンサ素子。
  8. 前記センサ素子は、さらに、2つの検知セルを備え、
    前記コリオリ質量は、前記コリオリ質量の前記第1線形二次運動の前記第3軸と一直線になる軸に沿って前記検知セルを第2逆位相線形二次運動に励起させる第3ばねを用いて前記検知セルに連結される、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載のセンサ素子。
  9. 前記検知セルは、第2連結構成部が前記第1対称軸の両側に等しく延在するように前記第1対称軸上に対称に配置された前記第2連結構成部を用いて互いに連結され、
    前記第2連結構成部は、前記検知セルの前記第2逆位相線形二次運動に第2公称周波数を持たせ、前記検知セルを前記第2公称周波数で互いに逆位相で動かす、
    請求項8に記載のセンサ素子。
  10. 前記センサ素子は、周波数分離型ジャイロスコープであり、
    前記第2公称周波数は、前記第1公称周波数の25%未満前記第1公称周波数からずれている、
    請求項9に記載のセンサ素子。
  11. 前記センサ素子は、モードマッチ型ジャイロスコープであり、
    前記第2公称周波数は、前記第1公称周波数と本質的に等しい、
    請求項9に記載のセンサ素子。
  12. 支持体と、静止懸架状態で前記センサ素子の基準面を形成する、前記支持体に対して振動するように懸架された少なくとも2つの一次質量及び少なくとも2つのコリオリ質量と、それぞれが前記2つの一次質量と、前記2つのコリオリ質量のうちの1つとに連結されている少なくとも2つの連結レバー構造と、を備える、本質的に平坦なセンサ素子の平面に垂直な検出軸周りの角速度を検出するための振動センサ素子を駆動させる方法であって、
    前記方法は、前記基準面に沿った第1方向の前記2つの一次質量の線形一次振動運動を可能にし、他の方向の前記2つの一次質量の運動を不可能にするばね構造によって、前記2つの一次質量を前記支持体に懸架することと、
    前記2つの連結構造のそれぞれによって、前記2つの一次質量の逆位相一次運動を前記1つの連結されたコリオリ質量の線形一次運動に中継することと、
    を含み、
    前記1つの連結されたコリオリ質量の前記線形一次振動運動は、前記第1方向に垂直である、前記基準面に沿った第2方向に生じることによって、前記2つの一次質量の前記逆位相一次運動が前記連結レバー構造により前記2つのコリオリ質量の逆位相一次運動に中継される、
    方法。
  13. さらに、互いからゼロでない距離を有する2つの平行な第1軸に沿って、本質的に平坦な前記センサ素子の前記平面内で前記2つの一次質量を前記線形一次振動運動に励起することと、
    前記一次質量の前記線形一次振動運動を互いに結合するために第1ばねを用いて前記2つの連結レバー構造を前記2つの一次質量に連結して、前記一次質量の前記線形一次振動運動に前記第1公称周波数で互いに逆位相を持たせることと、
    前記第1公称周波数で前記一次質量の前記逆位相一次運動を前記コリオリ質量の逆位相一次運動に中継するために、第2ばねを用いて前記2つの連結レバー構造を前記2つのコリオリ質量に連結することと、
    を含み、
    前記コリオリ質量の前記逆位相一次振動運動は、互いからゼロでない距離を有する2つの平行な第2軸に沿って本質的に平坦な前記センサ素子の前記平面内に生じるように構成され、
    前記コリオリ質量の前記逆位相一次運動の前記第2軸は、前記一次質量の前記逆位相一次運動の前記第1軸に直交し、
    前記コリオリ質量の前記逆位相一次運動は、前記第1公称周波数で互いに逆位相となる、
    請求項12に記載の方法。
  14. 前記複合一次モードは、前記2つの一次質量、前記2つの連結レバー、及び、前記2つのコリオリ質量の前記角運動量の前記絶対値の合計の5%未満である全角運動量を有する、
    請求項12又は13に記載の方法。
  15. 前記センサが動作中に前記検出軸周りの角速度を受ける場合、前記コリオリ質量の前記逆位相一次運動の前記第2軸に直交する第3軸に沿って本質的に平坦な前記センサ素子の前記平面内で前記コリオリ質量を前記第1逆位相線形二次運動に励起することをさらに含む、
    請求項12〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. さらに、第3ばねを用いて前記コリオリ質量を検知セルに連結することを含み、前記第3ばねは、前記検知セルを、前記コリオリ質量の前記第1線形二次運動の前記第3軸と一直線になる軸に沿って前記第2逆位相線形二次運動に励起させる、
    請求項12〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. さらに、前記第1対称軸上に対称に配置された第2連結構成部を用いて前記検知セルを互いに連結することを含み、
    前記第2連結構成部は、前記第1対称軸の両側に等しく延在し、
    前記第2連結構成部は、前記検知セルの前記第2逆位相線形二次運動に第2公称周波数を持たせ、前記検知セルを前記第2公称周波数で互いに逆位相で動かす、
    請求項12〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記センサ素子は、周波数分離型ジャイロスコープであり、
    前記第2公称周波数は、前記第1公称数は数の25%未満前記第1公称周波数からずれている、
    請求項17に記載の方法。
  19. 前記センサ素子は、モードマッチ型ジャイロスコープであり、
    前記第2公称周波数は、前記第1公称周波数と本質的に等しい、
    請求項17に記載の方法。
  20. 請求項1〜11のいずれか一項に記載のセンサ素子を備える、
    センサデバイス。
JP2018064860A 2017-04-04 2018-03-29 角速度の微小機械センサ素子 Active JP6690663B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FI20175310 2017-04-04
FI20175310 2017-04-04

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019007940A true JP2019007940A (ja) 2019-01-17
JP6690663B2 JP6690663B2 (ja) 2020-04-28

Family

ID=61832335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018064860A Active JP6690663B2 (ja) 2017-04-04 2018-03-29 角速度の微小機械センサ素子

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10767993B2 (ja)
EP (1) EP3385668A1 (ja)
JP (1) JP6690663B2 (ja)
TW (1) TWI669267B (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10466053B2 (en) * 2017-04-04 2019-11-05 Invensense, Inc. Out-of-plane sensing gyroscope robust to external acceleration and rotation
CN110307833B (zh) * 2019-06-27 2020-12-01 深迪半导体(上海)有限公司 一种高精度z轴陀螺仪
CN110501086B (zh) * 2019-08-01 2020-09-25 电子科技大学 一种柔性温度传感器及其制备方法
DE102020202158A1 (de) * 2020-02-19 2021-08-19 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Mikromechanische Drehraten-Sensoranordnung, Drehraten-Sensorarray und entsprechendes Herstellungsverfahren
IT202100020504A1 (it) * 2021-07-30 2023-01-30 St Microelectronics Srl Giroscopio mems avente una migliorata reiezione all'errore di quadratura
CN115727840A (zh) * 2021-08-31 2023-03-03 华为技术有限公司 惯性传感器和电子设备

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000009474A (ja) * 1998-06-24 2000-01-14 Aisin Seiki Co Ltd 角速度センサ
JP2000329562A (ja) * 1999-03-12 2000-11-30 Denso Corp 角速度センサ装置
JP2005043098A (ja) * 2003-07-23 2005-02-17 Toyota Motor Corp 物理量検出装置
JP2007155489A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Hitachi Ltd 慣性センサ
JP2007333467A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Hitachi Ltd 慣性センサ
JP2011053185A (ja) * 2009-09-04 2011-03-17 Denso Corp 振動型角速度センサ
JP2012526974A (ja) * 2009-05-15 2012-11-01 コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ 共振ジャイロスコープの連結構造
US20160069682A1 (en) * 2013-05-14 2016-03-10 Robert Bosch Gmbh Rotation rate sensor having a substrate having a main extension plance for detecting a rotation rate

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE9800194D0 (sv) 1998-01-23 1998-01-23 Gert Andersson Anordning för mätning av vinkelhastighet
DE10203515A1 (de) * 2002-01-30 2003-08-07 Bosch Gmbh Robert Mikromechanischer Drehratensensor
DE102007054505B4 (de) * 2007-11-15 2016-12-22 Robert Bosch Gmbh Drehratensensor
FI20095201A0 (fi) 2009-03-02 2009-03-02 Vti Technologies Oy Värähtelevä mikromekaaninen kulmanopeusanturi
US8256290B2 (en) * 2009-03-17 2012-09-04 Minyao Mao Tri-axis angular rate sensor
US8322213B2 (en) 2009-06-12 2012-12-04 The Regents Of The University Of California Micromachined tuning fork gyroscopes with ultra-high sensitivity and shock rejection
DE102009046506B4 (de) * 2009-11-06 2024-01-18 Robert Bosch Gmbh Drehratensensor
DE102010000811A1 (de) * 2010-01-12 2011-07-14 Robert Bosch GmbH, 70469 Mikromechanischer Drehratensensor mit zwei sensitiven Achsen und gekoppelten Detektionsmoden
DE102010061755A1 (de) * 2010-11-23 2012-05-24 Robert Bosch Gmbh Drehratensensor und Verfahren zum Betrieb eines Drehratensensors
DE102012200132A1 (de) * 2012-01-05 2013-07-11 Robert Bosch Gmbh Drehratensensor und Verfahren zum Betrieb eines Drehratensensors
US10247554B2 (en) 2014-09-24 2019-04-02 The Regents Of The University Of California Fully balanced micro-machined inertial sensor
FI127203B (en) * 2015-05-15 2018-01-31 Murata Manufacturing Co Vibrating micromechanical sensor for angular velocity

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000009474A (ja) * 1998-06-24 2000-01-14 Aisin Seiki Co Ltd 角速度センサ
JP2000329562A (ja) * 1999-03-12 2000-11-30 Denso Corp 角速度センサ装置
JP2005043098A (ja) * 2003-07-23 2005-02-17 Toyota Motor Corp 物理量検出装置
JP2007155489A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Hitachi Ltd 慣性センサ
JP2007333467A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Hitachi Ltd 慣性センサ
JP2012526974A (ja) * 2009-05-15 2012-11-01 コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ 共振ジャイロスコープの連結構造
JP2011053185A (ja) * 2009-09-04 2011-03-17 Denso Corp 振動型角速度センサ
US20160069682A1 (en) * 2013-05-14 2016-03-10 Robert Bosch Gmbh Rotation rate sensor having a substrate having a main extension plance for detecting a rotation rate

Also Published As

Publication number Publication date
TW201836967A (zh) 2018-10-16
EP3385668A1 (en) 2018-10-10
US10767993B2 (en) 2020-09-08
JP6690663B2 (ja) 2020-04-28
US20180283869A1 (en) 2018-10-04
TWI669267B (zh) 2019-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6690663B2 (ja) 角速度の微小機械センサ素子
CN107636419B (zh) 振动微机械角速度传感器及其操作方法
TWI647425B (zh) 改良的陀螺儀結構與陀螺儀
EP2527789B1 (en) Oscillating micro-mechanical sensor of angular velocity
KR100476562B1 (ko) 수평형 및 튜닝 포크형 진동식 마이크로 자이로스코프
KR101828771B1 (ko) 개선된 직교 보상을 갖는 자이로스코프 구조체 및 자이로스코프
JP6891932B2 (ja) ピエゾz軸ジャイロスコープ
KR20150110492A (ko) 마이크로미케니컬 z축 자이로스코프
JP6973522B2 (ja) 振動に強い多軸ジャイロスコープ
TW201518685A (zh) 改良的陀螺儀結構以及陀螺儀
JP2020091280A (ja) 回転運動検出用微小電気機械デバイス
JP5360020B2 (ja) 角速度センサ
JP4635345B2 (ja) 角速度センサ
JP2019020339A (ja) 振動型角速度センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190611

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200204

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200310

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6690663

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150