JP2007149217A - 光ディスク記録・再生装置及びそのシーク制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 記録面上にランド及びグルーブによりトラックを形成たディスク100に対し、その半径方向に光ピックアップ110を移動することにより光スポットを任意のトラックに移動させるシーク制御方法において、シーク制御時において、半径方向への移動により発生するトラッキングエラー(TE)信号の周期を測定し、測定したトラッキングエラー信号の周期が所定の周期を超えた時に、トラッキングサーボにより光ピックアップの光スポットを引き込む開始点として決定し、トラックを構成するランド又はグルーブのいずれかに対して選択的に引き込む。
【選択図】図4
Description
<第1の実施例>
まず、図1は、本発明の第1の実施例になる光ディスク記録・再生装置の概略構成を示す図であり、特に、本発明になるシーク制御方法を実施するための構成要素を中心として示すブロック図である。
まず、添付の図2には、シーク動作時における装置の各部の動作が示されている。即ち、図2の上方に示すように、図に「○」で示した光ピックアップ110の光スポットが光ディスクの半径方向(図では、矢印で示す)に、所望のトラックに向かって移動すると、これに伴って、エラー信号生成手段122から得られるトラッキングエラー信号が上下に、即ち、正弦波状に変動する。また、このトラッキングエラー信号の変動に伴って、2値化信号生成手段124から得られるトラッキングエラー信号の2値化信号(TZC信号)は、ハイ(1)レベル及びロー(0)レベルの間で変動する。なお、この図において、符号「L」は、DVD−RAMに代表される光情報記録媒体である光ディスク100の記録面上に形成された螺旋状のランドを、そして、符号「G」は、そのグルーブを、それぞれ示している。そして、図中の符号「◆」は、シーク動作の終了時点におけるトラッキングサーボへ引き込み動作がグルーブ(G)に対して行なわれた場合の引き込み開始点を、そして、符号「▲」は、引き込み動作がランド(L)に対して行なわれた場合の引き込み開始点を、それぞれ示している。なお、上述のトラッキングサーボへの引き込み開始は、トラッキングサーボループをオンすることと同様であり、また、このトラッキングサーボループは、上述した図1に示した光ピックアップ110、エラー信号生成手段122、2値化信号生成手段124、システム制御手段120、そして、アクチュエータ駆動手段123により構成される。
続いて、上記に説明した基本原理により、トラッキングサーボループによる光スポットの引き込みタイミングを採用した場合の制御動作について、添付の図4及び図5を参照しながら説明する。
上述したように、システム制御手段120は、シーク動作が要求されると、光スポットを移動する目標となるトラックの情報に基づいて加速パルス(又は、必要な場合には、減速パルスも)を生成し、当該生成した加速パルスを、アクチュエータ駆動手段123を介して光ピックアップ110へ印加して加速を行ない(S11)、その後、トラッキングエラー信号の2値化信号(TZC信号)の立上りからの経過時間(TZC信号の0レベルの周期)及び立下りからの経過時間(TZC信号の1レベルの周期)の測定を開始する(S12)。なお、上記加速パルスの印加により、光ピックアップ110は所定の速度まで加速された後、上記図3にも示すように、所望の移動速度を維持する定速段階を経て、その移動速度が漸次低減する減速段階へと移行する(なお、この時、減速パルスを印加してもよい)。なお、上記の図4に示すトラッキングエラー信号(TE信号)の波形において、「○」はトラックに引き込む際の極性を示す信号の変極点を、そして、「●」はトラッキングサーボループへ引き込んだ時点を示している。
しかしながら、以上に述べた方法1になるシーク制御方法では、光スポットの引き込みを開始したタイミングにおける2値化信号(TZC信号)の状態により、光スポットの引き込みを、グルーブ側に引き込むか、或いは、ランド側に引き込むかを決定する。そのため、特に、DVD−RAMのように、その記録面上に螺旋状にランドとグルーブを形成した光情報記録媒体では、例えば、ランドとグルーブの両方にデータが書き込まれており、その目標となるアドレスのトラックがランドであるかグルーブであるかが予め分っている場合には、必ずしも、所望のトラックへ直接引き込み動作を行なうことが出来ないという問題点ある。そこで、以下に説明する方法2によるシーク制御方法では、かかる問題点を解消し、もって、より高速でより安定なシーク動作が可能な光ディスク記録・再生装置を達成するものであり、以下に、その詳細について、添付の図6及び図7を参照しながら説明する。なお、この方法2によるシーク制御方法も、上記方法1によるシーク制御方法と同様、上記図1にその構成を示した光ディスク記録・再生装置によって実施することが可能であり、ここでは、かかる装置についての説明は省略する。
以上に述べた実施例1では、トラッキングサーボループの引き込みの条件として、トラッキングエラー信号の周期(即ち、引き込み開始周期)を、その2値化信号(TZC信号)の立下りからの経過時間によって判定し、更には、サーボループへの引き込み開始時にける状態(具体的には、TZC信号が0レベルか、1レベルか)を利用して、ランド又はグルーブの何れに光スポットを引き込むかを制御するものである。しかしながら、本第2の実施例になる光ディスク記録・再生装置では、トラッキングサーボループの引き込みの条件をトラッキングエラー信号の周期(即ち、引き込み開始周期)によって決定することに限定することなく、その他の方法によって引き込みの条件を判定した場合にも、同様に、適用することを可能とするものである。換言すれば、引き込み動作に移る条件によることなく、但し、その際、シーク動作から引き込み動作に移る条件(引き込み開始条件)を満たした後、如何なるタイミングでトラッキングサーボループをオンとするかを決定するための方法を示すものである。
101…スピンドルモータ
110…光ピックアップ
111…レーザ光源
112…アクチュエータ
113…対物レンズ
114…光検出器
120…システム制御手段
121…スピンドルモータ駆動手段
122…エラー信号生成手段
123…アクチュエータ駆動手段
124…2値化信号生成手段
125…微分信号生成手段
Claims (16)
- 情報記録面上に形成されたランド及びグルーブによりトラックを螺旋状に形成してなる光情報記録媒体に対し、その半径方向に光ピックアップを移動することにより、光スポットを任意のトラックに移動させるシーク制御方法において、
シーク制御時において、半径方向への移動により前記光ピックアップからの光スポットの反射により発生するトラッキングエラー信号の周期を測定し、
当該測定したトラッキングエラー信号の周期が所定の条件を満たした時に、トラッキングサーボにより、前記光ピックアップの光スポットを引き込む開始点として決定して、前記トラックを構成するランド又はグルーブのいずれかに対して、選択的に、引き込むことを特徴とする光ディスク記録・再生装置のシーク制御方法。 - 前記請求項2に記載した方法において、更に、前記トラッキングエラー信号の2値化信号を生成し、前記トラッキングエラー信号の周期を、前記2値化信号の立上り又は立下りからの経過時間により測定することを特徴とする光ディスク記録・再生装置のシーク制御方法。
- 前記請求項1又は2に記載した方法において、更に、前記トラッキングエラー信号の2値化信号を生成し、前記トラッキングサーボによる引き込み開始点における前記トラッキングエラー信号の2値化信号の状態によって、前記トラックを構成するランド又はグルーブのいずれかに対して、選択的に、引き込むことを特徴とする光ディスク記録・再生装置のシーク制御方法。
- 前記請求項3に記載した方法において、前記トラッキングエラー信号の2値化信号の状態は、当該2値化信号が0レベルにあるか、又は、1レベルにあるかであることを特徴とする光ディスク記録・再生装置のシーク制御方法。
- 前記請求項1に記載した方法において、前記光ピックアップの移動目標となるトラックがランドであるか、又は、グルーブであるかを予め判定し、当該判定結果に基づいて、前記光ピックアップの光スポットを引き込む開始点を決定することを特徴とする光ディスク記録・再生装置のシーク制御方法。
- 前記請求項5に記載した方法において、更に、前記トラッキングエラー信号の2値化信号を生成し、前記判定結果に基づいて、当該2値化信号の立上りからの経過時間、又は、立下りからの経過時間を測定することにより、前記光ピックアップの光スポットを引き込む開始点を決定することを特徴とする光ディスク記録・再生装置のシーク制御方法。
- 前記請求項5又は6に記載した方法において、更に、前記トラッキングエラー信号の2値化信号を生成し、前記判定結果に基づいて、当該2値化信号の0レベルの周期、又は、1レベルの周期を測定することにより、前記光ピックアップの光スポットを引き込む開始点を決定することを特徴とする光ディスク記録・再生装置のシーク制御方法。
- 情報記録面上に形成されたランド及びグルーブによりトラックを螺旋状に形成してなる光情報記録媒体に対し、その半径方向に光ピックアップを移動することにより、光スポットを任意のトラックに移動させるシーク制御方法において、
半径方向への移動により前記光ピックアップから入射する光スポットの反射によりトラッキングエラー信号を生成し、
前記トラッキングエラー信号を微分した信号を生成し、
前記トラッキングエラー信号を2値化したトラッキングエラー信号2値化信号を生成し、
前記トラッキングエラー信号の微分信号を2値化したトラッキングエラー信号の微分信号2値化信号を生成し、
シーク制御時において、トラッキングサーボによる前記光ピックアップの光スポットの引き込みを決定した際に、前記トラッキングエラー信号2値化信号及び前記トラッキングエラー信号の微分信号2値化信号により、当該トラッキングサーボによる引き込みを開始することを特徴とする光ディスク記録・再生装置のシーク制御方法。 - 前記請求項8に記載した方法において、前記トラッキングエラー信号2値化信号により当該トラッキングサーボによる引き込みの適否を、そして、前記トラッキングエラー信号の微分信号2値化信号により、当該引き込みのタイミングを決定することを特徴とする光ディスク記録・再生装置のシーク制御方法。
- 情報記録面上に形成されたランド及びグルーブによりトラックを螺旋状に形成してなる光情報記録媒体を装着して情報を記録又は再生が可能な光ディスク記録・再生装置であって、当該光情報記録媒体を回転駆動する回転駆動手段と、当該回転駆動手段により回転駆動される前記光情報記録媒体の情報記録面に対向して配置され、その半径方向に移動可能な光ピックアップ装置と、前記光ピックアップ装置を駆動するためのピックアップ駆動手段と、少なくとも、当該装置の前記回転駆動手段や前記ピックアップ駆動手段を制御するためのシステム制御手段とを備えたものにおいて、更に、前記光ピックアップ装置において、光スポットの前記光情報記録媒体の情報記録面での反射によりトラッキングエラー信号を生成する手段を備えており、シーク制御時において、前記光ピックアップの半径方向への移動により発生するトラッキングエラー信号の周期を測定し、当該測定したトラッキングエラー信号の周期が所定の条件を満たした時に、トラッキングサーボにより、前記光ピックアップの光スポットを引き込む開始点として決定して、前記トラックを構成するランド又はグルーブのいずれかに対して、選択的に、引き込むことにより、前記前記光ピックアップをその半径方向に移動することにより、当該光ピックアップからの光スポットを、装着した光情報記録媒体の任意のトラックに移動させることを特徴とする光ディスク記録・再生装置。
- 前記請求項10に記載した装置において、更に、前記トラッキングエラー信号の2値化信号を生成する手段を備えており、前記トラッキングエラー信号の周期を、当該手段により生成した2値化信号の立上り又は立下りからの経過時間により測定することを特徴とする光ディスク記録・再生装置。
- 前記請求項10又は11に記載した装置において、更に、前記トラッキングエラー信号の2値化信号を生成する手段を備えており、前記トラッキングサーボによる引き込み開始点における前記生成手段により生成したトラッキングエラー信号の2値化信号の状態によって、前記トラックを構成するランド又はグルーブのいずれかに対して、選択的に、引き込むことを特徴とする光ディスク記録・再生装置。
- 前記請求項10に記載した装置において、前記光ピックアップの移動目標となるトラックがランドであるか、又は、グルーブであるかを予め判定し、当該判定結果に基づいて、前記光ピックアップの光スポットを引き込む開始点を決定することを特徴とする光ディスク記録・再生装置。
- 前記請求項13に記載した方法において、更に、前記トラッキングエラー信号の2値化信号を生成するための手段を備えており、前記判定結果に基づいて、当該生成手段により生成した2値化信号の立上りからの経過時間、又は、立下りからの経過時間を測定することにより、前記光ピックアップの光スポットを引き込む開始点を決定することを特徴とする光ディスク記録・再生装置。
- 前記請求項12又は13に記載した方法において、更に、前記トラッキングエラー信号の2値化信号を生成し、前記判定結果に基づいて、当該2値化信号の0レベルの周期、又は、1レベルの周期を測定することにより、前記光ピックアップの光スポットを引き込む開始点を決定することを特徴とする光ディスク記録・再生装置のシーク制御方法。
- 情報記録面上に形成されたランド及びグルーブによりトラックを螺旋状に形成してなる光情報記録媒体を装着して情報を記録又は再生が可能な光ディスク記録・再生装置であって、当該光情報記録媒体を回転駆動する回転駆動手段と、当該回転駆動手段により回転駆動される前記光情報記録媒体の情報記録面に対向して配置され、その半径方向に移動可能な光ピックアップ装置と、前記光ピックアップ装置を駆動するためのピックアップ駆動手段と、少なくとも、当該装置の前記回転駆動手段や前記ピックアップ駆動手段を制御するためのシステム制御手段とを備えたものにおいて、更に、
半径方向への移動により前記光ピックアップからの光スポットの反射によりトラッキングエラー信号を生成する手段と、
前記トラッキングエラー信号を微分した信号を生成する手段と、
前記トラッキングエラー信号を2値化したトラッキングエラー信号2値化信号を生成する手段と、
前記トラッキングエラー信号の微分信号を2値化したトラッキングエラー信号の微分信号2値化信号を生成する手段とを備えており、
シーク制御時において、トラッキングサーボによる前記光ピックアップの光スポットの引き込みを決定した際に、前記トラッキングエラー信号2値化信号及び前記トラッキングエラー信号の微分信号2値化信号により、当該トラッキングサーボによる引き込みを開始することを特徴とする光ディスク記録・再生装置。
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