課題を解決するための手段及びその効果
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、地球環境保護に貢献することを促進して、古紙の回収や再生の割合を向上させることのできる古紙回収管理装置、及び古紙回収管理方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明に係る古紙回収管理装置(1)は、古紙の回収を管理する古紙回収管理装置において、古紙排出者からの古紙回収依頼情報を、回収依頼情報記憶手段に登録する回収依頼情報登録手段と、前記回収依頼情報記憶手段に登録されている古紙回収依頼情報に基づいて、古紙回収者への古紙回収依頼のための処理を行う第1の処理手段と、前記古紙回収者による古紙回収実績情報を、各古紙排出者に対応付けて、回収実績情報記憶手段に登録する回収実績情報登録手段とを備えていることを特徴としている。
上記古紙回収管理装置(1)によれば、前記古紙回収者(例えば、回収業者)による古紙回収実績情報が、各古紙排出者(例えば、オフィスなどの事業所)に対応付けて、前記回収実績情報記憶手段に登録されるので、各古紙排出者毎に古紙の回収にどの程度協力しているのかを容易に把握することができる。
これにより、例えば、古紙回収の協力度(すなわち、地球環境保護の貢献度)に応じて特典が得られるサービス事業などを、比較的容易に展開することができるようになり、延いては、オフィスなどの事業所に環境保護に貢献していこうという考えを浸透させることができる。
ところで、前記古紙回収者による古紙回収実績情報については、例えば、前記古紙回収者が発行する回収処理内容(例えば、古紙排出者の名称や、回収した古紙の種類、種類毎の重量、代金)が記載された「回収済伝票」から取得したり、ネットワークを介して前記古紙回収者から送られてくる回収処理内容を示したデータから取得することができる。
しかしながら、前記古紙回収者から受け取る「回収済伝票」やデータだけでは、古紙の回収が実際に行われたのかどうかや、古紙回収の依頼が実際に発生していたのかどうかなど(つまり、架空取引などが生じていないかどうか)、その実績内容については、前記古紙回収者を信用するしかなく、その古紙回収実績の信ぴょう性に疑問が残る。特に、古紙回収の協力度に応じて何らかのサービス事業を展開しようとするのであれば、古紙回収実績の信ぴょう性にはそれなりの高さが必要になると思われる。
上記古紙回収管理装置(1)によれば、前記古紙排出者からの古紙回収依頼情報が前記回収依頼情報記憶手段に登録され、この古紙回収依頼情報に基づいて、前記古紙回収者への古紙回収依頼のための処理(例えば、古紙回収依頼書の作成)が行われるので、古紙回収の依頼が実際に発生したかどうかを正確に把握することができる。すなわち、古紙回収依頼から回収までの作業について、前記古紙排出者と前記古紙回収者との間にこの古紙回収管理装置の運用管理者(すなわち、第3者)が介在するので、前記古紙回収者による古紙回収実績の信ぴょう性を高めることができる。なお、この第3者については、営利を目的とせず、かつ社会的信用の高い機関(例えば、商工会議所)が望ましい。
また、本発明に係る古紙回収管理装置(2)は、上記古紙回収管理装置(1)において、前記古紙回収実績情報に、古紙回収処理された古紙の種類、及び各種類毎の量が含まれていることを特徴としている。
古紙にも色々な種類があり、コピー用紙やノート、メモ用紙などに再生することのできる上質の紙もあれば、コピー用紙などには再生できず、トイレットペーパーやティッシュペーパー、板紙、雑誌用紙などに再生されることになるものもある。また、古紙の種類によって減歩率も異なる。例えば、ある50kgの古紙からは40kgの再生紙を得る(減歩率0.8)ことができるが、別の50kgの古紙からは20kgの再生紙しか得る(減歩率0.4)ことができないといったことがある。
従って、同じ重量の古紙であっても、種類が異なれば、再生できるものが異なり、また再生紙の量も異なる。すなわち、同じ重量の古紙であっても、種類が異なれば、その利用価値は大きく異なるため、回収処理された古紙の種類をしっかりと把握することが大切になる。
上記古紙回収管理装置(2)によれば、前記古紙回収実績情報に、古紙回収処理された古紙の種類、及び各種類毎の量が含まれている。すなわち、回収処理された古紙の重量だけでなく、古紙の種類についてもしっかりと把握することができる。これにより、古紙回収の協力度(すなわち、地球環境保護の貢献度)をより適切に、かつ公平に判断することができる。
また、本発明に係る古紙回収管理装置(3)は、上記古紙回収管理装置(2)において、前記回収実績情報記憶手段に登録されている古紙回収実績情報に基づいて、古紙回収処理された古紙の種類、及び各種類毎の量から、環境保護貢献度を示す環境保護貢献ポイントを算出するポイント算出手段を備えていることを特徴としている。
上記したように、同じ重量の古紙であっても、種類が異なれば、その利用価値は大きく異なるため、古紙回収の協力度(すなわち、地球環境保護の貢献度)をより適切に、かつ公平に判断するには、古紙の重量だけでなく、古紙の種類を考慮する必要がある。
上記古紙回収管理装置(3)によれば、回収処理された古紙の種類、及び各種類毎の量から、環境保護貢献度を示す環境保護貢献ポイントが算出される。例えば、コピー用紙10kgに対して10ポイント、紙製ファイル10kgに対して6ポイント、ファイルボックス10kgに対して4ポイント、週刊誌10kgに対して2ポイントと設定されていて、回収処理された古紙の内訳がコピー用紙20kg、紙製ファイル5kg、ファイルボックス5kg、週刊誌20kgである場合、環境保護貢献ポイントは29(=20+3+2+4)ポイントとなる。
すなわち、地球環境貢献度が数値化されるため、環境貢献度を客観的に判断することができる。これにより、地球環境保護の貢献度に応じて特典が得られるサービス事業などの展開が非常にし易くなる。
また、本発明に係る古紙回収管理装置(4)は、上記古紙回収管理装置(3)において、前記回収実績情報記憶手段に登録されている古紙回収実績情報に基づいて、古紙回収処理が行われたことを示す証明書を作成する証明書作成手段を備え、前記証明書には少なくとも前記環境保護貢献ポイントが記載されていることを特徴としている。
上記古紙回収管理装置(4)によれば、古紙回収処理が行われたことを示す証明書が作成される。この証明書を用いれば、古紙回収実績が分かるため、地球環境保護の貢献度に応じて特典が得られるサービス事業などの展開をより一層し易くすることができる。また、前記証明書には前記環境保護貢献ポイントが記載されているので、単に環境保護に貢献しているという事実だけでなく、貢献度についても前記証明書から判断することができる。
また、本発明に係る古紙回収管理装置(5)は、上記古紙回収管理装置(3)又は(4)において、前記ポイント算出手段による算出結果に基づいて、前記古紙排出者毎に、環境保護貢献ポイントを累積するポイント累積手段と、該ポイント累積手段により累積された累積環境保護貢献ポイントを、各古紙排出者に対応付けて、環境保護貢献情報記憶手段に登録する貢献情報登録手段とを備えていることを特徴としている。
上記古紙回収管理装置(5)によれば、前記古紙排出者毎に、累積環境保護貢献ポイントが算出され、この累積環境保護貢献ポイントが、各古紙排出者に対応付けて、前記環境保護貢献情報記憶手段に登録される。これにより、各古紙排出者それぞれの環境保護貢献度を簡単に知ることができる。
換言すれば、環境保護貢献度の高い古紙排出者(例えば、オフィスなどの事業所)がすぐに判別できるので、その事業所の地域社会への公表などがし易くなる。公表された事業所の社会的評価は高まるはずである。すなわち、環境保護貢献度の高い事業所を公表していくことによって、事業所に環境保護に貢献していこうという考えを浸透させることができる。また、各古紙排出者の環境保護貢献度の閲覧や、これまでの環境保護貢献度(累積環境保護貢献ポイント)が記載された証明書の発行についても簡単に実現することができる。
また、本発明に係る古紙回収管理装置(6)は、上記古紙回収管理装置(1)〜(5)のいずれかにおいて、前記第1の処理手段に行われる処理に、前記回収依頼情報記憶手段に登録されている古紙回収依頼情報、及び古紙回収者情報に基づいて、複数の古紙回収者の中から古紙回収の依頼先を選択する処理が含まれていることを特徴としている。
古紙回収者は1つではなく、多数存在するため、多数の古紙回収者の中から適当な古紙回収者を選択する必要がある。ところが、この選択は決して容易なことではなく、選択条件が増えれば増える程にその労力は大きくなる。このような作業を、この古紙回収管理装置の運用管理者が行うのは大変である。
上記古紙回収管理装置(6)によれば、前記古紙回収依頼情報(例えば、前記古紙排出者の所在地や、回収を希望する古紙の種類)、及び前記古紙回収者情報(例えば、前記古紙回収者の所在地や、回収可能な古紙の種類)に基づいて、複数の古紙回収者の中から古紙回収の依頼先が選択される。例えば、前記古紙排出者の回収を希望する古紙の回収が可能な前記古紙回収者の中から、前記古紙排出者に最も近い前記古紙回収者が選択される。これにより、運用管理者の負担を軽減することができる。
また、本発明に係る古紙回収管理装置(7)は、上記古紙回収管理装置(1)〜(6)のいずれかにおいて、前記第1の処理手段に行われる処理に、電気通信回線を通じて前記古紙回収者へ古紙回収を依頼する処理が含まれていることを特徴としている。
前記古紙回収者への古紙回収の依頼方法としては、例えば、古紙回収依頼情報が記載された「古紙回収依頼書」を運用管理者が前記古紙回収者へファクシミリで送信するなどの方法が挙げられるが、この方法は運用管理者の負担が大きくなりすぎる。また、素早い対応が難しい。
上記古紙回収管理装置(7)によれば、電子通信回線(例えば、インターネット)を通じて前記古紙回収者へ古紙回収が依頼される。例えば、「古紙回収依頼書」がそのデータで前記古紙回収者へ送信される。これにより、運用管理者の負担を大きく軽減することができる。
また、本発明に係る古紙回収管理装置(8)は、上記古紙回収管理装置(1)〜(7)のいずれかにおいて、前記回収実績情報記憶手段に登録されている古紙回収実績情報に基づいて、前記古紙排出者への古紙回収代金請求のための処理を行う第2の処理手段を備えていることを特徴としている。
前記古紙排出者から排出された古紙が、前記古紙回収者によって細断され、回収された場合、前記古紙回収者から前記古紙排出者へ支払うべき古紙代金(例えば、1kg当たり1円)と、前記古紙排出者から前記古紙回収者へ支払うべき古紙の細断手数料とが発生する。この細断手数料は古紙代金よりも数十倍高いため、結果として、前記古紙排出者へ請求する古紙回収代金(すなわち、細断手数料と古紙代金との差額分)だけが発生することになる。なお、古紙回収代金にはその他の手数料が含まれる場合もある。
上記古紙回収管理装置(8)によれば、前記回収実績情報記憶手段に登録されている古紙回収実績情報に基づいて、前記古紙排出者への古紙回収代金請求のための処理が行われる。例えば、前記処理としては、古紙回収代金の請求書の作成などが挙げられる。従って、この古紙回収管理装置の運用管理者が前記古紙回収者に代わって、前記古紙排出者へ古紙回収代金を請求することになる。
このように、古紙回収代金の支払についても、前記古紙排出者と前記古紙回収者との間に、この古紙回収管理装置の運用管理者が介在するため、古紙回収実績の信ぴょう性をさらに高めることができる。
また、本発明に係る古紙回収管理装置(9)は、上記古紙回収管理装置(1)〜(8)のいずれかにおいて、前記回収実績情報記憶手段に登録されている古紙回収実績情報に基づいて、前記古紙回収者への古紙回収代金支払のための処理を行う第3の処理手段を備えていることを特徴としている。
上記古紙回収管理装置(9)によれば、前記回収実績情報記憶手段に登録されている古紙回収実績情報に基づいて、前記古紙回収者への古紙回収代金支払のための処理が行われる。例えば、前記処理としては、古紙回収代金の支払明細書の作成などが挙げられる。従って、この古紙回収管理装置の運用管理者が前記古紙排出者に代わって、前記古紙回収者へ古紙回収代金を支払うことになる。
このように、古紙回収代金の支払についても、前記古紙排出者と前記古紙回収者との間に、この古紙回収管理装置の運用管理者が介在するため、古紙回収実績の信ぴょう性をさらに高めることができる。なお、上記したように、古紙回収代金は古紙の細断手数料と古紙代金との差額となる。
また、本発明に係る古紙回収管理装置(10)は、上記古紙回収管理装置(1)〜(9)のいずれかにおいて、前記古紙回収者から古紙を受け入れる再生資源取扱者による古紙受入情報を、古紙受入情報記憶手段に登録する古紙受入情報登録手段を備えていることを特徴としている。
「背景技術」の項目でも説明したように、回収業者2で回収され、細断された古紙は製紙業者4へ運搬され(古紙問屋6で一旦保管される場合もある)、そこで溶解処理が施され、再生紙が生産される。すなわち、回収された古紙が再生されるまでには、製紙業者4(又は古紙問屋6)での古紙の受け入れがある。
上記古紙回収管理装置(10)によれば、前記再生資源取扱者(例えば、製紙業者、古紙問屋)による古紙受入情報が、前記古紙受入情報記憶手段に登録されるので、前記古紙回収者で回収された古紙が、回収再生(リサイクル)の流れに乗っているのかどうかを確認することができる。
例えば、回収業者Aで回収された古紙が20t、回収業者Bで回収された古紙が10tで、製紙業者Cへ運搬された古紙が15t、製紙業者Dへ運搬された古紙が15tであれば、回収された古紙がすべて、製紙業者へ流れていると判断することができ、製紙業者Cへ運搬された古紙が15t、製紙業者Dへ運搬された古紙が10tであれば、残り5tが廃棄業者へ回り、焼却や埋め立てに使用された可能性があると判断することができる。
また、本発明に係る古紙回収管理装置(11)は、上記古紙回収管理装置(1)〜(10)のいずれかにおいて、前記古紙排出者からの再生品注文情報を、再生品注文情報記憶手段に登録する再生品注文情報登録手段と、前記再生品注文情報記憶手段に登録されている再生品注文情報に基づいて、回収された古紙から再生品を生産する再生品生産者への再生品発注のための処理を行う第4の処理手段と、前記再生品生産者による再生品納品実績情報を、各古紙排出者に対応付けて、納品実績情報記憶手段に登録する納品実績情報登録手段とを備えていることを特徴としている。
上記古紙回収管理装置(11)によれば、前記再生品生産者(例えば、再生品メーカー)による再生品納品実績情報が、各古紙排出者(例えば、オフィスなどの事業所)に対応付けて、前記納品実績情報記憶手段に登録されるので、各古紙排出者毎に再生品の使用にどの程度協力しているのかを容易に把握することができる。
ところで、前記再生品生産者による再生品納品実績情報については、例えば、前記再生品生産者が発行する納品内容(例えば、納品先の名称や、納品した再生品の種類と数、代金)が記載された「納品伝票」から取得したり、ネットワークを介して前記再生品生産者から送られてくる納品内容を示したデータから取得することができる。
しかしながら、前記再生品生産者から受け取る「納品伝票」やデータだけでは、再生品の納品が実際に行われたのかどうかや、再生品の注文依頼が実際に発生していたのかどうかなど(つまり、架空取引などが生じていないかどうか)、その実績内容については、前記再生品生産者を信用するしかなく、その再生品納品実績の信ぴょう性に疑問が残る。
上記古紙回収管理装置(11)によれば、前記古紙排出者からの再生品注文情報が前記再生品注文情報記憶手段に登録され、この再生品注文情報に基づいて、前記再生品生産者への再生品発注のための処理(例えば、再生品発注書の作成)が行われるので、再生品注文の依頼が実際に発生したかどうかを正確に把握することができる。すなわち、再生品注文依頼から納品までの作業について、前記古紙排出者と前記再生品生産者との間にこの古紙回収管理装置の運用管理者(すなわち、第3者)が介在するので、前記再生品生産者による再生品納品実績の信ぴょう性を高めることができる。
また、本発明に係る古紙回収管理装置(12)は、上記古紙回収管理装置(11)において、前記回収実績情報記憶手段に登録されている回収実績情報に基づいて、再生品注文限度を算出する再生品注文限度算出手段を備え、該再生品注文限度算出手段により算出された再生品注文限度内での注文を受理するように構成されていることを特徴としている。
再生品の使用は、環境保護に貢献していることの一つの証であり、企業の社会評価を高める効果がある。そのため、古紙の回収にはあまり協力しないが、再生品については積極的に購入して使用しようとする動きが生じるおそれがある。
上記古紙回収管理装置(12)によれば、前記回収実績情報記憶手段に登録されている回収実績情報に基づいて、再生品注文限度が算出され、この再生品注文限度内での注文だけが受理される。すなわち、古紙回収の協力度に応じて、再生品の注文限度が決められるので、古紙回収にあまり協力していない者は、再生品を使用することができない。これにより、古紙の回収についても、積極的に取り組ませるようにすることができる。
また、本発明に係る古紙回収管理装置(13)は、上記古紙回収管理装置(11)又は(12)において、前記第4の処理手段に行われる処理に、前記再生品注文情報記憶手段に登録されている再生品注文情報、及び再生品生産者情報に基づいて、複数の再生品生産者の中から再生品発注先を選択する処理が含まれていることを特徴としている。
再生品生産者は1つではなく、多数存在するため、多数の再生品生産者の中から適当な再生品生産者を選択する必要がある。ところが、この選択は決して容易なことではなく、選択条件が増えれば増える程にその労力は大きくなる。このような作業を、この古紙回収管理装置の運用管理者が行うのは大変である。
上記古紙回収管理装置(13)によれば、前記再生品注文情報(例えば、注文者の所在地や、注文の再生品の品目)、及び前記再生品生産者情報(例えば、前記再生品生産者の所在地や、生産可能な再生品の品目)に基づいて、複数の再生品生産者の中から再生品の発注先が選択される。例えば、注文の再生品の生産が可能な前記再生品生産者の中から、注文者に最も近い前記再生品生産者が選択される。これにより、運用管理者の負担を軽減することができる。
また、本発明に係る古紙回収管理装置(14)は、上記古紙回収管理装置(11)〜(13)のいずれかにおいて、前記第4の処理手段に行われる処理に、電気通信回線を通じて前記再生品生産者へ再生品を発注する処理が含まれていることを特徴としている。
前記再生品生産者への再生品の発注方法としては、例えば、再生品注文情報が記載された「再生品発注書」を運用管理者が前記再生品生産者へファクシミリで送信するなどの方法が挙げられるが、この方法は運用管理者の負担が大きくなりすぎる。また、素早い対応が難しい。
上記古紙回収管理装置(14)によれば、電子通信回線(例えば、インターネット)を通じて前記再生品生産者へ再生品が発注される。例えば、「再生品発注書」がそのデータで前記再生品生産者へ送信される。これにより、運用管理者の負担を大きく軽減することができる。
また、本発明に係る古紙回収管理装置(15)は、上記古紙回収管理装置(11)〜(14)のいずれかにおいて、前記納品実績情報記憶手段に登録されている再生品納品実績情報に基づいて、前記古紙排出者への再生品購入代金請求のための処理を行う第5の処理手段を備えていることを特徴としている。
上記古紙回収管理装置(15)によれば、前記納品実績情報記憶手段に登録されている再生品納品実績情報に基づいて、前記古紙排出者への再生品購入代金請求のための処理が行われる。例えば、前記処理としては、再生品購入代金の請求書の作成などが挙げられる。従って、この古紙回収管理装置の運用管理者が前記再生品生産者に代わって、前記古紙排出者へ再生品購入代金を請求することになる。
このように、再生品購入代金の支払についても、前記古紙排出者と前記再生品生産者との間にこの古紙回収管理装置の運用管理者が介在するため、再生品納品実績の信ぴょう性をさらに高めることができる。
また、本発明に係る古紙回収管理装置(16)は、上記古紙回収管理装置(11)〜(15)のいずれかにおいて、前記納品実績情報記憶手段に登録されている再生品納品実績情報に基づいて、前記再生品生産者への再生品購入代金支払のための処理を行う第6の処理手段を備えていることを特徴としている。
上記古紙回収管理装置(16)によれば、前記納品実績情報記憶手段に登録されている再生品納品実績情報に基づいて、前記再生品生産者への再生品購入代金支払のための処理が行われる。例えば、前記処理としては、再生品購入代金の支払明細書の作成などが挙げられる。従って、この古紙回収管理装置の運用管理者が前記古紙排出者に代わって、前記再生品生産者へ再生品購入代金を支払うことになる。
このように、再生品購入代金の支払についても、前記古紙排出者と前記再生品生産者との間にこの古紙回収管理装置の運用管理者が介在するため、再生品納品実績の信ぴょう性をさらに高めることができる。
また、本発明に係る古紙回収管理方法(1)は、古紙の回収を管理する古紙回収管理方法において、古紙排出者からの古紙回収依頼情報を、回収依頼情報記憶手段に登録するステップと、前記回収依頼情報記憶手段に登録されている古紙回収依頼情報に基づいて、古紙回収者への古紙回収依頼のための処理を行うステップと、前記古紙回収者による古紙回収実績情報を、各古紙排出者に対応付けて、回収実績情報記憶手段に登録するステップとを有していることを特徴としている。
上記古紙回収管理方法(1)によれば、前記古紙回収者(例えば、回収業者)による古紙回収実績情報を、各古紙排出者(例えば、オフィスなどの事業所)に対応付けて、前記回収実績情報記憶手段に登録するので、各古紙排出者毎に古紙の回収にどの程度協力しているのかを容易に把握することができる。
これにより、例えば、古紙回収の協力度(すなわち、地球環境保護の貢献度)に応じて特典が得られるサービス事業などを、比較的容易に展開することができるようになり、延いては、オフィスなどの事業所に環境保護に貢献していこうという考えを浸透させることができる。
また、上記古紙回収管理方法(1)によれば、前記古紙排出者からの古紙回収依頼情報を前記回収依頼情報記憶手段に登録し、この古紙回収依頼情報に基づいて、前記古紙回収者への古紙回収依頼のための処理(例えば、古紙回収依頼書の作成)を行うので、古紙回収の依頼が実際に発生したのかどうかなどを正確に把握することができる。すなわち、古紙回収依頼から回収までの作業について、前記古紙排出者と前記古紙回収者との間に第3者を介在させることができるので、前記古紙回収者による古紙回収実績の信ぴょう性を高めることができる。なお、この第3者については、営利を目的とせず、かつ社会的信用の高い機関(例えば、商工会議所)が望ましい。
以下、本発明に係る古紙回収管理装置、及び古紙回収管理方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態(1)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムでの業務の流れの一例を説明するための説明図である。
このシステムは、古紙を排出する事業所1と、事業所1から排出された古紙を細断し、回収する回収業者2と、回収業者2で細断された古紙を溶解し、再資源化する製紙業者4と、製紙業者4で再資源化された古紙(つまり、再生紙)をコピー用紙やファイル、トイレットペーパーなどに再生する再生品メーカー5と、この古紙回収再生管理システムを運用管理する運用管理者7とを含んで構成されている。以下、運用管理者7の業務を中心に説明していく。
なお、「背景技術」の項目で説明したように、回収業者2で細断された古紙については直接製紙業者4へ納品されるのではなく、古紙問屋で一旦保管されることがあるが、ここでは説明を容易にするために、回収業者2で細断された古紙が直接製紙業者4へ納品される場合について説明する。
●会員登録(業務W1)〜パスワード発行(業務W2)
運用管理者7は、事業所1から電話やファクシミリ、電子メールなどで、このシステム(ネットワーク)を利用するための会員登録の要求を受けると、会員登録のための所定の手続きを行い(業務W1)、パスワード等を発行する(業務W2)。
●古紙回収登録(業務W3)〜古紙回収依頼(業務W4)
運用管理者7は、会員登録されている事業所1から電話やファクシミリ、電子メールなどで古紙回収の依頼を受けると、古紙回収依頼情報(依頼主である事業所1を識別する識別情報、希望する回収処理日時、回収を希望する古紙の種類など)をデータベースへ登録し(業務W3)、回収業者2へ古紙回収を依頼する(業務W4)。
回収業者2は、運用管理者7からの古紙回収の依頼を受けると、出張細断車3(図41参照)を事業所1へ配車するなどして、事業所1から排出される古紙を細断し、そして回収する。
回収業者2は、細断、回収作業が終了すると、古紙回収実績情報を「回収済伝票」に記載し、「回収済伝票」を運用管理者7へ送付する。又は、インターネットなどのネットワークを介して、運用管理者7へ古紙回収実績情報をデータで送信する。なお、古紙回収実績情報としては、古紙を排出した事業所1を識別する識別情報(名称や住所、連絡先など)や、古紙を回収した古紙業者2を識別する識別情報(名称や住所、連絡先)、回収した古紙の種類、種類毎の重量、古紙回収代金、処理日時、処理場所、処理方法などが挙げられる。識別情報については、識別番号(例えば、会員番号や回収業者番号)などが付与されている場合には識別番号でも十分である。
事業所1から排出された古紙が、回収業者2によって細断され、回収された場合、回収業者2から事業所1へ支払うべき古紙代金(例えば、1kg当たり1円)と、事業所1から回収業者2へ支払うべき古紙の細断手数料とが発生する。この細断手数料は古紙代金よりも数十倍高いため、結果として、事業所1へ請求する古紙回収代金(すなわち、細断手数料と古紙代金との差額分)だけが発生することになる。なお、古紙回収代金にはその他の手数料が含まれる場合もある。
●回収実績登録(業務W5)〜照会処理(業務W8)
運用管理者7は、回収業者2から送られてきた「回収済伝票」を受け取ると、作業者が「回収済伝票」を見ながらコンピューターに古紙回収実績情報を入力し、古紙回収実績情報をデータベースに登録する(業務W5)。なお、古紙回収実績情報がデータで送信されてきた場合には、作業者による入力作業を省略、又は簡略化することができる。
この古紙回収実績情報に基づいて、環境保護貢献ポイントを計算し、そして古紙が回収処理されたことを証明する「回収処理証明書」を発行する(業務W6)。「回収処理証明書」には環境保護貢献ポイントが示されるようにする。
さらに、会員毎に環境保護貢献ポイントを管理するために、累積した環境保護貢献ポイントを、各会員に対応付けて、データベースへ登録する(業務W7)。事業所1から閲覧要求があると、パスワードの照合を行って、環境保護貢献ポイントを事業所1へ照会する(業務W8)。
●回収代金請求(業務W9)〜回収代金支払(業務W11)
運用管理者7は、古紙回収実績情報に基づいて、古紙回収代金の請求書を作成し、古紙回収代金を事業所1へ請求する(業務W9)。
運用管理者7は、事業所1から古紙回収代金の支払いがあると、入金処理を行う(業務W10)。
運用管理者7は、古紙回収実績情報に基づいて、古紙回収代金の支払明細書を作成し、古紙回収代金を回収業者2へ支払う(業務W11)。
回収業者2は、運用管理者7から古紙回収代金の支払いがあると、入金処理を行う。
●受入通知登録(業務W12)
回収業者2は、回収した古紙の種類や量などに基づいて、製紙会社4を選択し、細断した古紙を製紙業者4へ納品する。
製紙業者4は、古紙を受け入れると、「受入通知書」に古紙受入情報を記載し、「受入通知書」を運用管理者7へ送付する。又は、インターネットなどのネットワークを介して、運用管理者7へ古紙受入情報をデータで送信する。なお、古紙受入情報としては、古紙を排出した事業所1を識別する識別情報や、古紙を回収した古紙業者2を識別する識別情報、古紙を受け入れた製紙業者4を識別する識別情報(名称や住所、連絡先)、受け入れた古紙の種類、種類毎の重量、受入日時などが挙げられる。識別情報については、識別番号(例えば、会員番号や回収業者番号、製紙業者番号)などが付与されている場合には識別番号でも十分である。
運用管理者7は、製紙業者4から送られてきた「受入通知書」を受け取ると、作業者が「受入通知書」を見ながらコンピューターに古紙受入情報を入力し、古紙受入情報をデータベースに登録する(業務W12)。なお、古紙受入情報がデータで送信されてきた場合には、作業者による入力作業を省略、又は簡略化することができる。
●納品通知登録(業務W13)
製紙業者4は、受け入れた古紙を溶解し、古紙の種類や量、再生する品目などに基づいて、再生品メーカー5を選択し、溶解した古紙を再生品メーカー5へ納品し、「納品通知書」に古紙納品情報を記載し、「納品通知書」を運用管理者7へ送付する。又は、インターネットなどのネットワークを介して、運用管理者7へ古紙納品情報をデータで送信する。なお、古紙納品情報としては、古紙を納品した製紙業者4を識別する識別情報、納品先の再生品メーカー5を識別する識別情報(名称や住所、連絡先)、納品した古紙の種類、種類毎の重量、納品日時などが挙げられる。識別情報については、識別番号(例えば、製紙業者番号や再生品メーカー番号)などが付与されている場合には識別番号でも十分である。
運用管理者7は、製紙業者4から送られてきた「納品通知書」を受け取ると、作業者が「納品通知書」を見ながらコンピューターに古紙納品情報を入力し、古紙納品情報をデータベースに登録する(業務W13)。なお、古紙納品情報がデータで送信されてきた場合には、作業者による入力作業を省略、又は簡略化することができる。
●再生品受注(業務W14)〜再生品発注(業務W15)
運用管理者7は、会員登録されている事業所1から再生品の注文を受けると、再生品注文情報(依頼主である事業所1を識別する識別情報、購入を希望する再生品の品目及びその数など)をデータベースへ登録し(業務W14)、再生品メーカー5へ再生品を注文する(業務W15)。
再生品メーカー5は、運用管理者7からの再生品の注文を受けると、注文を受けた再生品を事業所1へ納品する。
再生品メーカー5は、再生品の事業所1への納品が完了すると、「納品伝票」に再生品納品実績情報を記載し、「納品伝票」を運用管理者7へ送付する。又は、インターネットなどのネットワークを介して、運用管理者7へ再生品納品実績情報をデータで送信する。なお、再生品納品実績情報としては、古紙を納品した再生品メーカー5を識別する識別情報、納品先の事業所1を識別する識別情報、納品した再生品の品目、品目毎の数量、納品日時などが挙げられる。識別情報については、識別番号(例えば、再生品メーカー番号や会員番号)などが付与されている場合には識別番号でも十分である。
●納品通知登録(業務W16)
運用管理者7は、再生品メーカー5から送られてきた「納品伝票」を受け取ると、作業者が「納品伝票」を見ながらコンピューターに再生品納品実績情報を入力し、再生品納品実績情報をデータベースに登録する(業務W16)。なお、再生品納品実績情報がデータで送信されてきた場合には、作業者による入力作業を省略、又は簡略化することができる。
●再生品代金請求(業務W17)〜再生品代金支払(業務W19)
運用管理者7は、再生品納品実績情報に基づいて、再生品代金の請求書を作成し、再生品代金を事業所1へ請求する(業務W17)。
運用管理者7は、事業所1から再生品代金の支払いがあると、入金処理を行う(業務W18)。
運用管理者7は、再生品納品実績情報に基づいて、再生品代金の支払明細書を作成し、再生品代金を再生品メーカー5へ支払う(業務W19)。
再生品メーカー5は、運用管理者7から再生品代金の支払いがあると、入金処理を行う。
図2は、実施の形態(1)に係る古紙回収管理装置を含んで構成される、古紙回収再生管理システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中11は運用管理者7(図1)によって運用管理される古紙回収再生管理サーバー(本発明に係る古紙回収管理装置に対応し、このサーバーの実行する処理が本発明に係る古紙回収管理方法に対応している)を示しており、古紙回収再生管理サーバー11は業務ロジックを処理するシステムWEBサーバー12、及びデータを蓄積するストレージ用サーバー13を含んで構成され、セキュリティゲートウェイ14、及びモデム15を介してネットワーク16(例えば、インターネット)に接続されている。
また、ネットワーク16には、事業所1や、回収業者2、製紙業者4、再生品メーカー5、そして運用管理者7で使用されるブラウザ機能を有した情報端末装置17(例えば、パソコン)が接続されており、各者間でデータの送受信ができ、また古紙回収再生管理サーバー11へアクセスすることができるようになっている。
ストレージ用サーバー13には、会員登録されている事業所1、回収業者2、製紙業者4、再生品メーカー5、及び運用管理者7それぞれの情報を管理するための会員情報データベースDB1、回収業者情報データベースDB2、製紙業者情報データベースDB3、再生品メーカー情報データベースDB4、及び運用管理者情報データベースDB5が形成されている。図3(a)〜(e)に、各データベースDB1〜DB5の記憶フォーマットの一例を示す。
会員情報データベースDB1には、図3(a)に示したように、会員番号、事業所1の名称、住所(所在地)、連絡先(電話番号)、FAX番号、電子メールアドレス、各会員毎に割り当てられたパスワードが登録されるようになっている。
回収業者情報データベースDB2には、図3(b)に示したように、回収業者番号、回収業者2の名称、住所(所在地)、連絡先(電話番号)、FAX番号、電子メールアドレス、古紙回収能力(例えば、出張細断車の有無やその能力)、各回収業者毎に割り当てられたパスワードが登録されるようになっている。
製紙業者情報データベースDB3には、図3(c)に示したように、製紙業者番号、製紙業者4の名称、住所(所在地)、連絡先(電話番号)、FAX番号、電子メールアドレス、古紙受入能力(例えば、受け入れ可能な古紙の種類と量)、各製紙業者毎に割り当てられたパスワードが登録されるようになっている。
再生品メーカー情報データベースDB4には、図3(d)に示したように、再生品メーカー番号、再生品メーカー5の名称、住所(所在地)、連絡先(電話番号)、FAX番号、電子メールアドレス、再生能力(例えば、再生可能な品目)、各再生品メーカー毎に割り当てられたパスワードが登録されるようになっている。
運用管理者情報データベースDB5には、図3(e)に示したように、運用管理者番号、運用管理者7の名称、住所(所在地)、連絡先(電話番号)、FAX番号、電子メールアドレス、運用管理者7に割り当てられたパスワードが登録されるようになっている。
また、後で詳しく説明するが、ストレージ用サーバー13には、さらに回収依頼情報データベースDB6、回収実績情報データベースDB7、会員別回収実績情報データベースDB8、回収代金請求管理データベースDB9、回収代金支払管理データベースDB10、古紙受入情報データベースDB11、古紙納品情報データベースDB12、再生品注文情報データベースDB13、納品実績情報データベースDB14、会員別購入実績情報データベースDB15、再生品代金請求管理データベースDB16、及び再生品代金支払管理データベースDB17が形成されている。
次に、図1に示した業務W1,W2を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11におけるシステムWEBサーバー12及び情報端末装置17の行う処理動作[1]を図4に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[1]は運用管理者7によって情報端末装置17が操作され、『会員登録画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。運用管理者7によって操作(アクセス)されているか否かの判断については、運用管理者7だけが知っている運用管理者番号やパスワードを入力させるようにし、照合処理を行うようにすれば良い。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から『会員登録画面』の呼出しが指示(具体的には、『会員登録画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS1)、その指示に従って、『会員登録画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS2)。
情報端末装置17は、『会員登録画面』データを受信すると(ステップS3)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『会員登録画面』を表示する(ステップS4)。運用管理者7によって必要な内容(会員登録を希望している事業所1の名称や、住所、連絡先、FAX番号、電子メールアドレス)が入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12へ送信する(ステップS5)。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS6)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、会員番号及びパスワードを発行し(ステップS7)、会員番号に対応付けて、入力データ及びパスワードをストレージ用サーバー13に設けられている会員情報データベースDB1へ登録する(ステップS8)。その後、会員登録が完了したことを情報端末装置17へ通知する(ステップS9)。会員番号やパスワードについては、システムWEBサーバー12から直接電子メールなどで事業所1へ通知するようにしても良いし、運用管理者7を介してハガキや電子メールなどで通知するようにしても良い。
次に、図1に示した業務W3,W4を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11におけるシステムWEBサーバー12及び情報端末装置17の行う処理動作[2]を図5に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[2]は運用管理者7によって情報端末装置17が操作され、『古紙回収依頼画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。運用管理者7によって操作(アクセス)されているか否かの判断については、上記した通りである。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から『古紙回収依頼画面』の呼出しが指示(具体的には、『古紙回収依頼画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS11)、その指示に従って、『古紙回収依頼画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS12)。
情報端末装置17は、『古紙回収依頼画面』データを受信すると(ステップS13)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『古紙回収依頼画面』を表示する(ステップS14)。運用管理者7によって必要な内容(依頼主である事業所1の会員番号、依頼日時、事業所1が希望する処理日時、回収を希望する古紙の種類など)が入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12へ送信する(ステップS15)。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS16)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、入力データをストレージ用サーバー13に設けられている回収依頼情報データベースDB6へ登録する(ステップS17)。図6に、回収依頼情報データベースDB6の記憶フォーマットの一例を示す。図6に示したように、回収依頼情報データベース6には、会員番号、依頼日時、希望する処理日時、古紙の種類などが登録されるようになっている。
その後、会員番号を使って、会員情報データベースDB1を検索し、古紙回収依頼主である事業所1の情報(事業所1の名称、住所、連絡先、FAX番号、電子メールアドレス)を取得し(ステップS18)、取得した事業所1の情報、及び回収依頼情報データベースDB6へ登録したデータに基づいて、『古紙回収依頼書』を作成し(ステップS19)、『古紙回収依頼書』を示すデータを情報端末装置17へ送信する(ステップS20)。
『古紙回収依頼書』の作成については、システムWEBサーバー12のフォルダ内に『古紙回収依頼書』の様式を格納しておき、その様式を用いて必要な情報を書き込むようにすれば良い。なお、『古紙回収依頼書』へ書き込む情報としては、例えば、会員番号、事務所の名称、住所、連絡先、FAX番号、電子メールアドレス、依頼日時、希望する処理日時、古紙の種類が挙げられる。
情報端末装置17は、『古紙回収依頼書』を示すデータを受信すると(ステップS21)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『古紙回収依頼書』を表示する(ステップS22)。これにより、運用管理者7は、『古紙回収依頼書』を印刷し、回収業者2へファクシミリで送信するなどして、古紙回収を回収業者2へ依頼することができる。もちろん、電子メールで依頼することもできる。また、システムWEBサーバー12から直接電子メールなどで回収業者2へ古紙回収を依頼するようにしても良い。
また、ここでは、運用管理者7が古紙回収依頼先となる回収業者2を選択し、選択した回収業者2へ直接依頼する場合について説明しているが、別の実施の形態では、複数の回収業者2で形成される回収業者ネットワーク(の管理者)へ古紙回収を依頼するようにし、回収業者ネットワークで適当な回収業者2を選択させ、各回収業者2への直接の依頼についても回収業者ネットワークで行わせるようにしても良い。なお、回収業者ネットワークとしては、例えば、ナカバヤシ株式会社が中心となり、古紙の機密を保持しながらリサイクルすることを目的に構築された循環型リサイクルネットワーク「パピルスネットワーク」が挙げられる。
次に、図1に示した業務W5〜W7を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11におけるシステムWEBサーバー12及び情報端末装置17の行う処理動作[3]を図9に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[3]は運用管理者7によって情報端末装置17が操作され、『回収実績入力画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から『回収実績入力画面』の呼出しが指示(具体的には、『回収実績入力画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS31)、その指示に従って、『回収実績入力画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS32)。
情報端末装置17は、『回収実績入力画面』データを受信すると(ステップS33)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『回収実績入力画面』を表示する(ステップS34)。運用管理者7によって必要な内容(古紙を排出した事業所1の会員番号、古紙を回収した回収業者2の回収業者番号、古紙の種類、重量、回収代金、処理日時、処理場所、処理方法)が入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12へ送信する(ステップS35)。なお、入力作業については、回収業者2から送られてくる「回収済伝票」を見ながら行えば良い。また、上記したように、回収業者ネットワークを介して回収業者2へ古紙の回収が依頼される場合、「回収済伝票」については回収業者ネットワーク(の管理者)から送られてくることもある。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS36)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、回収業者2で回収された古紙の種類、及び重量に基づいて、環境保護貢献ポイントを算出する(ステップS37)。なお、環境保護貢献ポイントの算出方法としては、古紙の種類と環境保護貢献ポイントとの関係を示したテーブルを用意しておき、そのテーブルに基づいて、環境保護貢献ポイントを算出するといった方法が挙げられる。
例えば、コピー用紙10kgに対して10ポイント、紙製ファイル10kgに対して6ポイント、ファイルボックス10kgに対して4ポイント、週刊誌10kgに対して2ポイントと設定されていて、回収処理された古紙の内訳がコピー用紙20kg、紙製ファイル5kg、ファイルボックス5kg、週刊誌20kgである場合、環境保護貢献ポイントは29(=20+3+2+4)ポイントとなる。
次に、回収実績番号を発行し、この回収実績番号に対応付けて、入力データ及び環境保護貢献ポイントをストレージ用サーバー13に設けられている回収実績情報データベースDB7へ登録する(ステップS38)。図7に、回収実績情報データベースDB7の記憶フォーマットの一例を示す。図7に示したように、回収実績情報データベースDB7には、回収実績番号、事業所1の会員番号、回収業者番号、古紙の種類、(種類毎の)重量、古紙回収代金、処理日時、処理場所、処理方法、環境保護貢献ポイント(ポイント)、そして「回収代金請求書」の発行状況(未/済)が登録されるようになっている。
「回収代金請求書」の発行については、後で詳しく説明するが、この項目は最初「未」が登録されており、「回収代金請求書」が作成されると、「済」が登録されるようになっている。なお、別の実施の形態では、この時点で「回収代金請求書」を作成して発行するようにしても良い。
その後、会員別の古紙回収実績データを管理するための会員別回収実績情報データベースDB8を更新する(ステップS39)。図8に、会員別回収実績情報データベースDB8の記憶フォーマットの一例を示す。図8に示したように、会員別回収実績情報データベースDB8には、会員番号、過去の環境保護貢献ポイントを累積した累積環境保護貢献ポイント(累積ポイント)、過去の古紙回収実績(処理日時、古紙の種類、重量)が登録されるようになっており、会員別回収実績情報データベースDB8の更新とは、新たな古紙回収実績データを登録することであり、必要があれば、古い古紙回収実績データを消去することである。なお、過去の古紙回収実績データについては、過去1年分は残しておくのが望ましい。
次に、会員別回収実績情報データベースDB8に登録されている累積環境保護貢献ポイントに、ステップS37で計算した環境保護貢献ポイントを加算して、累積環境保護貢献ポイントを計算し(ステップS40)、会員別回収実績情報データベースDB8に登録されている累積環境保護貢献ポイントを更新する(ステップS41)。
次に、会員番号を使って、会員情報データベースDB1を検索し、古紙を排出した事業所1の情報(事業所1の名称、住所)を取得し(ステップS42)、回収業者番号を使って、回収業者情報データベースDB2を検索し、古紙を回収した回収業者2の情報(回収業者2の名称)を取得し(ステップS43)、取得した事業所1の情報、回収業者2の情報、及び回収実績情報データベースDB7へ登録したデータに基づいて、『回収処理証明書』を作成し(ステップS44)、『回収処理証明書』を示すデータを情報端末装置17へ送信する(ステップS45)。
『回収処理証明書』の作成については、システムWEBサーバー12のフォルダ内に『回収処理証明書』の様式を格納しておき、その様式を用いて必要な情報を書き込むようにすれば良い。なお、『回収処理証明書』へ書き込む情報としては、例えば、事業所1の名称、事業所1の住所、回収された古紙の種類、重量、処理日時、処理場所、処理方法、処理した回収業者の名称、環境保護貢献ポイント、累積環境保護貢献ポイントが挙げられ、図10に、『回収処理証明書』の一例を示す。
情報端末装置17は、『回収処理証明書』を示すデータを受信すると(ステップS46)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『回収処理証明書』を表示する(ステップS47)。これにより、運用管理者7は、『回収処理証明書』を印刷し、事業所1へ送付することなどができる。
次に、図1に示した業務W8を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11におけるシステムWEBサーバー12及び情報端末装置17の行う処理動作[4]を図11に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[4]は情報端末装置17が操作され(操作者は運用管理者7に限定されず、むしろ操作者が事業所1の場合を想定している)、『回収実績照会画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から『回収実績照会画面』の呼出しが指示(具体的には、『回収実績照会画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS51)、その指示に従って、『回収実績照会画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS52)。
情報端末装置17は、『回収実績照会画面』データを受信すると(ステップS53)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『回収実績照会画面』を表示する(ステップS54)。操作者(例えば、事業所1)によって必要な内容(事業所1の会員番号、パスワード)が入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12へ送信する(ステップS55)。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS56)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、次に、会員情報データベースDB1を検索し、情報端末装置17から送られてきた会員番号に対応するパスワードを取得し、情報端末装置17から送られてきたパスワードとの照合を行う(ステップS57)。
パスワードが一致すれば(運用管理者7のパスワードは一致と判断するようにしても良い)、会員番号を使って、会員別回収実績情報データベースDB8を検索し、会員番号に対応する事業所1の回収実績データを取得し(ステップS58)、さらに会員情報データベースDB1から事業所1の情報(事業所1の名称、住所)を取得し(ステップS59)、取得した回収実績データ、及び事業所1の情報に基づいて、『実績データ照会画面』を作成し(ステップS60)、『実績データ照会画面』を示すデータを情報端末装置17へ送信する(ステップS61)。
『実績データ照会画面』の作成については、システムWEBサーバー12のフォルダ内に『実績データ照会画面』の様式を格納しておき、その様式を用いて必要な情報を書き込むようにすれば良い。なお、『実績データ照会画面』へ書き込む情報としては、例えば、事務所の名称、事業者の住所、累積環境保護貢献ポイント、過去の回収実績が挙げられる。
情報端末装置17は、『実績データ照会画面』を示すデータを受信すると(ステップS62)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『実績データ照会画面』を表示する(ステップS63)。これにより、事業所1は、回収実績情報(例えば、獲得した環境保護貢献ポイント)を簡単に確認することができる。なお、実績データについては、パスワードを無ければ参照することができないので、勝手に他の事業所1の実績データを見ることができないようになっている。
次に、図1に示した業務W9を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11におけるシステムWEBサーバー12及び情報端末装置17の行う処理動作[5]を図12に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[5]は運用管理者7によって情報端末装置17が操作され、『回収代金請求書発行画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から『回収代金請求書発行画面』の呼出しが指示(具体的には、『回収代金請求書発行画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS71)、その指示に従って、『回収代金請求書発行画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS72)。
情報端末装置17は、『回収代金請求書発行画面』データを受信すると(ステップS73)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『回収代金請求書発行画面』を表示する(ステップS74)。運用管理者7によって必要な内容(例えば、処理日時の範囲)が入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12へ送信する(ステップS75)。入力される内容によって、請求書発行すべき回収実績の範囲が決定される。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS76)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、入力データに基づいて、回収実績情報データベースDB7を検索し、請求書が発行されていないものの中から、運用管理者7によって指定された範囲内の回収実績を拾い上げる(ステップS77)。そして、回収実績情報データベースDB7、会員情報データベースDB1、及び回収業者情報データベースDB2から必要な情報を取得し(ステップS78)、請求金額や請求先(事業所1の名称や住所)が記載された『回収代金請求書』を作成し、回収実績情報データベースDB7の請求書発行状況の項目を「済」にする(ステップS79)。『回収代金請求書』を作成する際、請求書番号を発行し、請求書番号でそれぞれが区別できるようにする。
その後、回収代金請求を管理するための回収代金請求管理データベースDB9に、請求書番号に対応付けて、請求金額、及び回収実績番号(図7参照)を登録し(ステップS80)、『回収代金請求書』を示すデータを情報端末装置17へ送信する(ステップS81)。図13に、回収代金請求管理データベースDB9の記憶フォーマットの一例を示す。
図13に示したように、回収代金請求管理データベースDB9には、請求書番号に対応付けて、請求金額、回収実績番号、そして入金状況(未/済)が登録されるようになっている。入金状況については、後で詳しく説明するが、この項目には最初「未」が登録されており、入金が確認されると、「済」が登録されるようになっている。
『回収代金請求書』の作成については、システムWEBサーバー12のフォルダ内に『回収代金請求書』の様式を格納しておき、その様式を用いて必要な情報を書き込むようにすれば良い。なお、『回収代金請求書』へ書き込む情報としては、例えば、請求書番号、事務所の名称、事業者の住所、回収された古紙の種類、重量、回収代金、処理日時、処理場所、処理方法、処理した回収業者の名称が挙げられる。
情報端末装置17は、『回収代金請求書』を示すデータを受信すると(ステップS82)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『回収代金請求書』を表示する(ステップS83)。これにより、運用管理者7は、『回収代金請求書』を印刷し、事業所1へ送付するなどして、事業所1へ古紙の回収代金を請求することができる。
なお、ここでは運用管理者7によって指定された範囲内の回収実績を拾い上げて『回収代金請求書』を作成するようにしているが、別の実施の形態では、システムWEBサーバー12に自動で検索させ、所定の範囲内の回収実績を拾い上げるようにしても良い。例えば、毎月1日に自動検索させ、その前月20日までに回収処理されたものを拾い上げて『回収代金請求書』を作成させるようにしても良い。
次に、図1に示した業務W10,W11を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11におけるシステムWEBサーバー12及び情報端末装置17の行う処理動作[6]を図15に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[6]は運用管理者7によって情報端末装置17が操作され、『入金処理画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から『(古紙回収代金の)入金処理画面』の呼出しが指示(具体的には、『入金処理画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS91)、その指示に従って、『入金処理画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS92)。
情報端末装置17は、『入金処理画面』データを受信すると(ステップS93)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『入金処理画面』を表示する(ステップS94)。運用管理者7によって必要な内容(例えば、請求書番号)が入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12へ送信する(ステップS95)。入力される内容によって、請求書が決定される。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS96)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、入力データに基づいて、運用管理者7によって指定された請求書に対する、回収代金請求管理データベースDB9の回収代金の入金状況を「済」にする(ステップS97)。
その後、回収代金請求管理データベースDB9、会員情報データベースDB1、及び回収業者情報データベースDB2から必要な情報を取得して(ステップS98)、支払金額や支払先(回収業者1の名称や住所)が記載された『回収代金支払明細書』を作成する(ステップS99)。『回収代金支払明細書』を作成する際、支払明細書番号を発行し、支払明細書番号でそれぞれが区別できるようにする。
次に、回収代金支払を管理するための回収代金支払管理データベースDB10に、支払明細書番号に対応付けて、支払金額、及び回収実績番号(図7参照)を登録し(ステップS100)、『回収代金支払明細書』を示すデータを情報端末装置17へ送信する(ステップS101)。図14に、回収代金支払管理データベースDB10の記憶フォーマットの一例を示す。
図14に示したように、回収代金支払管理データベースDB10には、支払明細書番号に対応付けて、支払金額、回収実績番号、そして支払状況(未/済)が登録されるようになっている。この項目には最初「未」が登録されており、支払が確認されると、「済」が登録されるようになっている。
『回収代金支払明細書』の作成については、システムWEBサーバー12のフォルダ内に『回収代金支払明細書』の様式を格納しておき、その様式を用いて必要な情報を書き込むようにすれば良い。なお、『回収代金支払明細書』へ書き込む情報としては、例えば、支払明細書番号、回収業者の名称、回収業者の住所、回収した古紙の種類、重量、回収代金、処理日時、処理場所、処理方法、古紙を排出した事業所の名称が挙げられる。
情報端末装置17は、『回収代金支払明細書』を示すデータを受信すると(ステップS102)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『回収代金支払明細書』を表示する(ステップS103)。これにより、運用管理者7は、『回収代金支払明細書』を印刷することによって、回収業者2へ適切に古紙の回収代金を支払うことができる。
次に、図1に示した業務W12を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11におけるシステムWEBサーバー12及び情報端末装置17の行う処理動作[7]を図16に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[7]は運用管理者7によって情報端末装置17が操作され、『受入通知入力画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から『受入通知入力画面』の呼出しが指示(具体的には、『受入通知入力画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS111)、その指示に従って、『受入通知入力画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS112)。
情報端末装置17は、『受入通知入力画面』データを受信すると(ステップS113)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『受入通知入力画面』を表示する(ステップS114)。運用管理者7によって必要な内容(古紙を受け入れた製紙業者4の製紙業者番号、受け入れた古紙の種類、重量、受入日時、古紙回収の履歴を知るための回収実績番号)が入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12へ送信する(ステップS115)。回収実績番号を使用することによって、古紙を排出した事業所1の会員番号や、古紙を回収した回収業者2の回収業者番号の入力手間を省くことができ、また記憶容量も少なくすることができる。なお、入力作業については、製紙業者4から送られてくる「受入通知書」を見ながら行えば良い。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS116)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、次に、受入実績番号を発行し、この受入実績番号に対応付けて、入力データをストレージ用サーバー13に設けられている古紙受入情報データベースDB11へ登録する(ステップS117)。図17に、古紙受入情報データベースDB11の記憶フォーマットの一例を示す。図17に示したように、古紙受入情報データベースDB11には、受入実績番号、製紙業者4の製紙業者番号、受け入れた古紙の種類、(種類毎の)重量、受入日時、そして回収実績番号(図7参照)が登録されるようになっている。
これにより、古紙受入情報データベースDB11に登録されている情報と、回収実績情報データベースDB7とを照合することによって、事業所1から排出され、回収業者2で回収された古紙が、製紙業者4へきっちりと納品されているのかを確認することができる。従って、ステップS117の処理後、前記照合の処理を行うようにしても良い。
次に、図1に示した業務W13を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11におけるシステムWEBサーバー12及び情報端末装置17の行う処理動作[8]を図19に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[8]は運用管理者7によって情報端末装置17が操作され、『納品通知入力画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から『納品通知入力画面』の呼出しが指示(具体的には、『納品通知入力画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS121)、その指示に従って、『納品通知入力画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS122)。
情報端末装置17は、『納品通知入力画面』データを受信すると(ステップS123)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『納品通知入力画面』を表示する(ステップS124)。運用管理者7によって必要な内容(古紙を納品した製紙業者4の製紙業者番号、納品先の再生品メーカー5の再生品メーカー番号、納品した古紙の種類、重量、納品日時)が入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12へ送信する(ステップS125)。なお、入力作業については、製紙業者4から送られてくる「納品通知書」を見ながら行えば良い。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS126)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、次に、納品実績番号を発行し、この納品実績番号に対応付けて、入力データをストレージ用サーバー13に設けられている古紙納品情報データベースDB12へ登録する(ステップS127)。図18に、古紙納品情報データベースDB12の記憶フォーマットの一例を示す。図18に示したように、古紙納品情報データベースDB12には、納品実績番号、製紙業者番号、再生品メーカー番号、納品した古紙の種類、(種類毎の)重量、そして納品日時が登録されるようになっている。
これにより、古紙納品情報データベースDB12に登録されている情報と、回収実績情報データベースDB7や古紙受入情報データベースDB11とを照合することによって、事業所1から排出され、回収業者2で回収された古紙が、再生品メーカー5へどの程度納品されているのかを確認することができる。従って、ステップS127の処理後、前記照合の処理を行うようにしても良い。
次に、図1に示した業務W14,W15を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11におけるシステムWEBサーバー12及び情報端末装置17の行う処理動作[9]を図20に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[9]は運用管理者7によって情報端末装置17が操作され、『再生品注文画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から『再生品注文画面』の呼出しが指示(具体的には、『再生品注文画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS131)、その指示に従って、『再生品注文画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS132)。
情報端末装置17は、『再生品注文画面』データを受信すると(ステップS133)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『再生品注文画面』を表示する(ステップS134)。運用管理者7によって必要な内容(依頼主である事業所1の会員番号、受注日時、注文の再生品品目及びその数量など)が入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12へ送信する(ステップS135)。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS136)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、入力データをストレージ用サーバー13に設けられている再生品注文情報データベースDB13へ登録する(ステップS137)。図21に、再生品注文情報データベースDB13の記憶フォーマットの一例を示す。図21に示したように、再生品注文情報データベース6には、会員番号、受注日時、注文の再生品品目、数量などが登録されるようになっている。
その後、会員番号を使って、会員情報データベースDB1を検索し、再生品注文主である事業所1の情報(事業所1の名称、住所、連絡先、FAX番号、電子メールアドレス)を取得し(ステップS138)、取得した事業所1の情報、及び再生品注文情報データベースDB13へ登録したデータに基づいて、『再生品発注書』を作成し(ステップS139)、『再生品発注書』を示すデータを情報端末装置17へ送信する(ステップS140)。
『再生品発注書』の作成については、システムWEBサーバー12のフォルダ内に『再生品発注書』の様式を格納しておき、その様式を用いて必要な情報を書き込むようにすれば良い。なお、『再生品発注書』へ書き込む情報としては、例えば、会員番号、事務所の名称、住所、連絡先、FAX番号、電子メールアドレス、受注日時、注文の再生品品目、数量が挙げられる。
情報端末装置17は、『再生品発注書』を示すデータを受信すると(ステップS141)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『再生品発注書』を表示する(ステップS142)。これにより、運用管理者7は、『再生品発注書』を印刷し、再生品メーカー5へファクシミリで送信するなどして、再生品メーカー5へ再生品を注文することができる。もちろん、電子メールで依頼することもできる。また、システムWEBサーバー12から直接電子メールなどで再生品メーカー5へ発注するようにしても良い。
次に、図1に示した業務W16を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11におけるシステムWEBサーバー12及び情報端末装置17の行う処理動作[10]を図24に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[10]は運用管理者7によって情報端末装置17が操作され、『納品実績入力画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から『納品実績入力画面』の呼出しが指示(具体的には、『納品実績入力画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS151)、その指示に従って、『納品実績入力画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS152)。
情報端末装置17は、『納品実績入力画面』データを受信すると(ステップS153)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『納品実績入力画面』を表示する(ステップS154)。運用管理者7によって必要な内容(再生品を注文した事業所1の会員番号、再生品を納品した再生品メーカー5の再生品メーカー番号、納品した再生品品目、数量、再生品代金、納品日時)が入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12へ送信する(ステップS155)。なお、入力作業については、再生品メーカー5から送られてくる「納品伝票」を見ながら行えば良い。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS156)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、再生品納品番号を発行し、この再生品納品番号に対応付けて、入力データをストレージ用サーバー13に設けられている納品実績情報データベースDB14へ登録する(ステップS157)。図22に、納品実績情報データベースDB14の記憶フォーマットの一例を示す。図22に示したように、納品実績情報データベースDB14には、再生品納品番号、事業所1の会員番号、再生品メーカー番号、納品した再生品品目、(品目毎の)数量、再生品代金、納品日時、そして「再生品代金請求書」の発行状況(未/済)が登録されるようになっている。
「再生品代金請求書」の発行については、後で詳しく説明するが、この項目は最初「未」が登録されており、「再生品代金請求書」が作成されると、「済」が登録されるようになっている。なお、別の実施の形態では、この時点で「再生品代金請求書」を作成して発行するようにしても良い。
その後、会員別の再生品購入実績データを管理するための会員別購入実績情報データベースDB15を更新し(ステップS158)、納品実績データの登録が完了した旨を情報端末装置17へ通知する(ステップS159)。図23に、会員別購入実績情報データベースDB15の記憶フォーマットの一例を示す。図23に示したように、会員別購入実績情報データベースDB15には、会員番号、過去の再生品購入実績(納品日時、再生品品目、数量)が登録されるようになっており、会員別購入実績情報データベースDB15の更新とは、新たな再生品購入実績データを登録することであり、必要があれば、古い再生品購入実績データを消去することである。なお、過去の再生品購入実績データについては、過去1年分は残しておくのが望ましい。
情報端末装置17は、納品実績データの登録が完了した旨の通知を受けると(ステップS160)、ディスプレイ上に完了通知の表示を行い、運用管理者7にデータ登録が完了したことを知らせる(ステップS161)。
次に、図1に示した業務W17を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11におけるシステムWEBサーバー12及び情報端末装置17の行う処理動作[11]を図25に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[11]は運用管理者7によって情報端末装置17が操作され、『再生品代金請求書発行画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から『再生品代金請求書発行画面』の呼出しが指示(具体的には、『再生品代金請求書発行画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS171)、その指示に従って、『再生品代金請求書発行画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS172)。
情報端末装置17は、『再生品代金請求書発行画面』データを受信すると(ステップS173)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『再生品代金請求書発行画面』を表示する(ステップS174)。運用管理者7によって必要な内容(例えば、納品日時の範囲)が入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12へ送信する(ステップS175)。入力される内容によって、請求書発行すべき納品実績の範囲が決定される。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS176)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、入力データに基づいて、納品実績情報データベースDB14を検索し、請求書が発行されていないものの中から、運用管理者7によって指定された範囲内の納品実績を拾い上げる(ステップS177)。そして、納品実績情報データベースDB14、会員情報データベースDB1、及び再生品メーカー情報データベースDB4から必要な情報を取得し(ステップS178)、請求金額や請求先(事業所1の名称や住所)が記載された『再生品代金請求書』を作成し、納品実績情報データベースDB14の請求書発行状況の項目を「済」にする(ステップS179)。『再生品代金請求書』を作成する際、請求書番号を発行し、請求書番号でそれぞれが区別できるようにする。
その後、再生品代金請求を管理するための再生品代金請求管理データベースDB16に、請求書番号に対応付けて、請求金額、及び再生品納品番号(図22参照)を登録し(ステップS180)、『再生品代金請求書』を示すデータを情報端末装置17へ送信する(ステップS181)。図26に、再生品代金請求管理データベースDB16の記憶フォーマットの一例を示す。
図26に示したように、再生品代金請求管理データベースDB16には、請求書番号に対応付けて、請求金額、再生品納品番号、そして入金状況(未/済)が登録されるようになっている。入金状況については、後で詳しく説明するが、この項目には最初「未」が登録されており、入金が確認されると、「済」が登録されるようになっている。
『再生品代金請求書』の作成については、システムWEBサーバー12のフォルダ内に『再生品代金請求書』の様式を格納しておき、その様式を用いて必要な情報を書き込むようにすれば良い。なお、『再生品代金請求書』へ書き込む情報としては、例えば、請求書番号、事務所の名称、事業者の住所、納品された再生品の品目、数量、再生品代金、納品日時、納品した再生品メーカー5の名称が挙げられる。
情報端末装置17は、『再生品代金請求書』を示すデータを受信すると(ステップS182)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『再生品代金請求書』を表示する(ステップS183)。これにより、運用管理者7は、『再生品代金請求書』を印刷し、事業所1へ送付するなどして、事業所1へ再生品代金を請求することができる。
なお、ここでは運用管理者7によって指定された範囲内の納品実績を拾い上げて『再生品代金請求書』を作成するようにしているが、別の実施の形態では、システムWEBサーバー12に自動で検索させ、所定の範囲内の納品実績を拾い上げるようにしても良い。例えば、毎月1日に自動検索させ、その前月20日までに納品されたものを拾い上げて『再生品代金請求書』を作成させるようにしても良い。
次に、図1に示した業務W18,W19を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11におけるシステムWEBサーバー12及び情報端末装置17の行う処理動作[12]を図28に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[12]は運用管理者7によって情報端末装置17が操作され、『(再生品代金の)入金処理画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から『(再生品代金の)入金処理画面』の呼出しが指示(具体的には、『入金処理画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS191)、その指示に従って、『入金処理画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS192)。
情報端末装置17は、『入金処理画面』データを受信すると(ステップS193)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『入金処理画面』を表示する(ステップS194)。運用管理者7によって必要な内容(例えば、請求書番号)が入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12へ送信する(ステップS195)。入力される内容によって、請求書が決定される。
システムWEBサーバー12は、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS196)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、入力データに基づいて、運用管理者7によって指定された請求書に対する、再生品代金請求管理データベースDB16の再生品代金の入金状況を「済」にする(ステップS197)。
その後、再生品代金請求管理データベースDB16、会員情報データベースDB1、及び再生品メーカー情報データベースDB4から必要な情報を取得して(ステップS198)、支払金額や支払先(再生品メーカー5の名称や住所)が記載された『再生品代金支払明細書』を作成する(ステップS199)。『再生品代金支払明細書』を作成する際、支払明細書番号を発行し、支払明細書番号でそれぞれが区別できるようにする。
次に、再生品代金支払を管理するための再生品代金支払管理データベースDB17に、支払明細書番号に対応付けて、支払金額、及び再生品納品番号(図22参照)を登録し(ステップS200)、『再生品代金支払明細書』を示すデータを情報端末装置17へ送信する(ステップS201)。図27に、再生品代金支払管理データベースDB17の記憶フォーマットの一例を示す。
図27に示したように、再生品代金支払管理データベースDB17には、支払明細書番号に対応付けて、支払金額、再生品納品番号、そして支払状況(未/済)が登録されるようになっている。この項目には最初「未」が登録されており、支払が確認されると、「済」が登録されるようになっている。
『再生品代金支払明細書』の作成については、システムWEBサーバー12のフォルダ内に『再生品代金支払明細書』の様式を格納しておき、その様式を用いて必要な情報を書き込むようにすれば良い。なお、『再生品代金支払明細書』へ書き込む情報としては、例えば、支払明細書番号、再生品メーカー5の名称、再生品メーカー5の住所、納品した再生品の品目、数量、再生品代金、納品日時、納品した事業所1の名称が挙げられる。
情報端末装置17は、『再生品代金支払明細書』を示すデータを受信すると(ステップS202)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『再生品代金支払明細書』を表示する(ステップS203)。これにより、運用管理者7は、『再生品代金支払明細書』を印刷することによって、再生品メーカー5へ適切に再生品代金を支払うことができる。
上記実施の形態(1)に係る古紙回収管理装置によれば、回収業者2による古紙回収実績情報が、各事業所1に対応付けて、会員別回収実績情報データベースDB8に登録されるので、各事業所1毎に古紙の回収にどの程度協力しているのかを容易に把握することができる。
これにより、例えば、古紙回収の協力度(すなわち、地球環境保護の貢献度)に応じて特典が得られるサービス事業などを、比較的容易に展開することができるようになる。環境保護の貢献度に応じて特典が得られるサービス事業として、環境保護に貢献している事業所1を地域社会に公表することが挙げられる。環境保護に貢献していることが地域社会に公表されることは社会の企業評価向上につながり、延いては、事業所1に環境保護に貢献していこうという考えを浸透させることができる。
また、最近では環境対策に取り組む企業向けの融資を強化している金融機関が存在するため、この古紙回収再生管理システムで得られた環境保護貢献ポイントは上記のような融資の判断材料にも利用することができ、幅広い利用が可能となる。
また、事業所1からの古紙回収依頼情報は回収依頼情報データベースDB6に登録され、この古紙回収依頼情報に基づいて、回収業者2への古紙回収依頼のための処理(例えば、古紙回収依頼書の作成)が行われるので、古紙回収の依頼が実際に発生したのかどうかなどを正確に把握することができる。すなわち、古紙回収依頼から回収までの作業について、事業所1と回収業者2との間に第3者である運用管理者7を介在させることができるので、回収業者2による古紙回収実績の信ぴょう性を高めることができる。なお、この第3者については、営利を目的とせず、かつ社会的信用の高い機関(例えば、商工会議所)が望ましい。
さらに、上記実施の形態(1)に係る古紙回収管理装置によれば、再生品メーカー5による再生品納品実績情報が、各事業所1に対応付けて、会員別購入実績情報データベースDB15に登録されるので、各事業所1毎に再生品の使用にどの程度協力しているのかを容易に把握することができる。
また、事業所1からの再生品注文情報が再生品注文情報データベースDB13に登録され、この再生品注文情報に基づいて、再生品メーカー5への再生品発注のための処理(例えば、再生品発注書の作成)が行われるので、再生品注文の依頼が実際に発生したかどうかを正確に把握することができる。すなわち、再生品注文依頼から納品までの作業についても運用管理者7を介在させることができるので、再生品メーカー5による再生品納品実績の信ぴょう性についても高めることができる。
また、古紙より再生された再生品に、「この商品は○○○会社の再生紙を使っています」などと、事業所1の名称を入れるようにすれば、地域社会はもちろんのこと、これは大きな宣伝となり、事業所1内での環境保護貢献向上の効果が期待される。なお、このような事業所1の名称を入れるなどのサービスが展開できるのも、古紙回収依頼から再生品の納品までを管理するからである。また、再生品に事業所1の名称を入れる度合いやスペースについては、環境保護貢献ポイントに応じて決定するのが、公平で望ましい。
なお、再生品の使用は、環境保護に貢献していることの一つの証であり、企業の社会評価を高める効果がある。そのため、古紙の回収にはあまり協力しないが、再生品については積極的に購入して使用しようとする動きが生じるおそれがある。そこで、別の実施の形態では、会員別回収実績情報データベースDB8に登録されている回収実績情報に基づいて、再生品注文限度を算出し、この再生品注文限度内での注文だけを受理するようにしても良い。
例えば、再生品の種類と環境保護貢献ポイントとの関係を示したテーブルを用意しておき、そのテーブルに基づいて、再生品の注文に必要な環境保護貢献ポイントを算出する。コピー用紙500枚の注文に対して20ポイント、メモ用紙10冊の注文に対して10ポイント、トイレットペーパー6個の注文に対して5ポイントと設定されている場合、コピー用紙1000枚、メモ用紙30冊、トイレットペーパー6個を注文するには、環境保護貢献ポイントは75(=40+30+5)ポイント必要となる。再生品の注文に必要な環境保護貢献ポイントと、事業所1が獲得した環境保護貢献ポイントとを比較し、獲得した環境保護貢献ポイントが上回る場合、注文を受理するようにする。
次に、実施の形態(2)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムについて説明する。但し、この古紙回収再生管理システムは古紙回収再生管理サーバー11を除いて、図2に示した古紙回収再生管理システムと同様の構成であるので、古紙回収再生管理サーバーと、該古紙回収再生管理サーバーを構成するシステムWEBサーバーには異なる符号11A、12Aを付し、その他の構成部分の説明をここでは省略する。
ところで、上記実施の形態(1)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムでは、古紙回収依頼(業務W4)は、図5に示したフローチャートを使って説明したように、回収依頼情報データベースDB6に登録されている古紙回収依頼情報に基づいて『古紙回収依頼書』を作成し、運用管理者7が使用する情報端末装置17のディスプレイ上に『古紙回収依頼書』を表示することによって、実現されるようになっている。
そして、回収業者2への古紙回収の実際の依頼については、運用管理者7が依頼先となる回収業者2を選択し、『古紙回収依頼書』をその回収業者2へファクシミリで送信するなどして行われることになる。
ところが、回収業者2は1社ではなく、多数存在するため、運用管理者7が多数の中から適当な回収業者2を選択するのは決して容易なことではない。
上記実施の形態(2)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムはこのような問題を解決するものであり、図1に示した業務W3,W4を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11AにおけるシステムWEBサーバー12A及び情報端末装置17の行う処理動作[2A]を図29に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[2A]は運用管理者7によって情報端末装置17が操作され、『古紙回収依頼画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。運用管理者7によって操作(アクセス)されているか否かの判断については、上記した通りである。
システムWEBサーバー12Aは、情報端末装置17から『古紙回収依頼画面』の呼出しが指示(具体的には、『古紙回収依頼画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS211)、その指示に従って、『古紙回収依頼画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS212)。
情報端末装置17は、『古紙回収依頼画面』データを受信すると(ステップS213)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『古紙回収依頼画面』を表示する(ステップS214)。運用管理者7によって必要な内容(依頼主である事業所1の会員番号、依頼日時、事業所1が希望する処理日時、回収を希望する古紙の種類など)が入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12Aへ送信する(ステップS215)。
システムWEBサーバー12Aは、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS216)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、入力データをストレージ用サーバー13に設けられている回収依頼情報データベースDB6(図6)へ登録する(ステップS217)。
その後、会員番号を使って、会員情報データベースDB1を検索し、古紙回収依頼主である事業所1の情報(事業所1の名称、住所、連絡先、FAX番号、電子メールアドレス)を取得し(ステップS218)、事業所1の住所、及び回収を希望する古紙の種類を使って、回収業者情報データベースDB2を検索し、当該種類の古紙を回収する能力を有した回収業者2の中から、事業所1の住所に最も近い回収業者2を選択する(ステップS219)。
その後、選択した回収業者2の回収業者番号を使って、回収業者情報データベースDB2を検索し、回収業者2の情報(回収業者2の名称、住所、連絡先、FAX番号、電子メールアドレス)を取得し(ステップS220)、回収業者2の情報、事業所1の情報、及び回収依頼情報データベースDB6へ登録したデータに基づいて、回収業者2の特定されている『古紙回収依頼書』を作成し(ステップS221)、『古紙回収依頼書』を示すデータを情報端末装置17へ送信する(ステップS222)。
『古紙回収依頼書』の作成については、システムWEBサーバー12Aのフォルダ内に『古紙回収依頼書』の様式を格納しておき、その様式を用いて必要な情報を書き込むようにすれば良い。なお、『古紙回収依頼書』へ書き込む情報としては、例えば、回収業者番号、回収業者2の名称、住所、連絡先、FAX番号、電子メールアドレス、会員番号、事業所1の名称、住所、連絡先、FAX番号、電子メールアドレス、依頼日時、希望する処理日時、古紙の種類が挙げられる。
情報端末装置17は、『古紙回収依頼書』を示すデータを受信すると(ステップS223)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『古紙回収依頼書』を表示する(ステップS224)。これにより、運用管理者7は、『古紙回収依頼書』を印刷し、既に選択されている回収業者2へファクシミリで送信するなどして、古紙回収を回収業者2へ依頼することができ、多数の中から適当な回収業者2を選択するという作業を行わなくて良いようにすることができる。
なお、ここでは回収業者2への依頼方法として、『古紙回収依頼書』を回収業者へファクシミリで送信する場合を例に挙げているが、回収業者2への依頼方法はこれに限定されるものではなく、ファクシミリでなくても、電子メールを使って送信したり、電話で依頼するようにしても良い。また、システムWEBサーバー12Aから直接電子メールなどで回収業者2へ依頼するようにしたり、回収業者2が閲覧可能なライブラリへ、依頼先の回収業者と対応付けて、古紙回収依頼情報を保存するようにしても良い。
また、上記実施の形態(2)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムでは、古紙回収再生管理サーバー11Aで古紙回収依頼情報に基づいて、適当な回収業者2を選択するようにしているが、別の実施の形態では、例えば、図30に示したように、複数の回収業者2を管理する回収業者管理サーバー18をネットワーク16上に設置して回収業者ネットワークを形成し、回収業者管理サーバー18へ古紙回収依頼情報(例えば、回収業者2の特定されていない『古紙回収依頼書』)を送るようにして、回収業者管理サーバー18(回収業者ネットワーク)で適当な回収業者2を選択させるようにしても良い。
次に、実施の形態(3)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムについて説明する。但し、この古紙回収再生管理システムは古紙回収再生管理サーバー11を除いて、図2に示した古紙回収再生管理システムと同様の構成であるので、古紙回収再生管理サーバーと、該古紙回収再生管理サーバーを構成するシステムWEBサーバーには異なる符号11B、12Bを付し、その他の構成部分の説明をここでは省略する。
ところで、上記実施の形態(1)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムでは、古紙回収登録(業務W3)は、図5に示したフローチャートを使って説明したように、運用管理者7による情報端末装置17への入力作業を受けて、実現されるようになっている。また、事業所1からの古紙の依頼は電話やファクシミリ、電子メールなどとなる。
しかしながら、事業所1は1社ではなく、多数存在するため、運用管理者7による入力作業の負担はもちろんのこと、古紙依頼の応対の負担も大きくなってしまう。
上記実施の形態(3)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムはこのような問題を解決するものであり、図1に示した業務W3,W4を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11BにおけるシステムWEBサーバー12B及び情報端末装置17の行う処理動作[2B]を図31に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[2B]は情報端末装置17が操作され(操作者は運用管理者7に限定されず、むしろ操作者が事業所1の場合を想定している)、『古紙回収依頼画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。
システムWEBサーバー12Bは、情報端末装置17から『古紙回収依頼画面』の呼出しが指示(具体的には、『古紙回収依頼画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS231)、その指示に従って、『古紙回収依頼画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS232)。
情報端末装置17は、『古紙回収依頼画面』データを受信すると(ステップS233)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『古紙回収依頼画面』を表示する(ステップS234)。操作者(特に事業所1を想定)によって古紙回収に必要な内容(依頼主である事業所1の会員番号、依頼日時、事業所1が希望する処理日時、回収を希望する古紙の種類など)、そして操作者のパスワードが入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12Bへ送信する(ステップS235)。
システムWEBサーバー12Bは、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS236)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、次に、会員情報データベースDB1を検索し、情報端末装置17から送られてきた会員番号に対応するパスワードを取得し、情報端末装置17から送られてきたパスワードとの照合を行う(ステップS237)。
パスワードが一致すれば(運用管理者7のパスワードはオールマイティとし、一致と判断する)、入力データをストレージ用サーバー13に設けられている回収依頼情報データベースDB6(図6)へ登録する(ステップS238)。
その後、会員番号を使って、会員情報データベースDB1を検索し、古紙回収依頼主である事業所1の情報(事業所1の名称、住所、連絡先、FAX番号、電子メールアドレス)を取得し(ステップS239)、取得した事業所1の情報、及び回収依頼情報データベースDB6へ登録したデータに基づいて、『古紙回収依頼確認書』を作成し(ステップS240)、『古紙回収依頼確認書』を示すデータを情報端末装置17へ送信する(ステップS241)。
『古紙回収依頼確認書』の作成については、システムWEBサーバー12Bのフォルダ内に『古紙回収依頼確認書』の様式を格納しておき、その様式を用いて必要な情報を書き込むようにすれば良い。なお、『古紙回収依頼確認書』へ書き込む情報としては、例えば、会員番号、事業所1の名称、住所、連絡先、FAX番号、電子メールアドレス、依頼日時、希望する処理日時、古紙の種類が挙げられる。
情報端末装置17は、『古紙回収依頼確認書』を示すデータを受信すると(ステップS242)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『古紙回収依頼確認書』を表示する(ステップS243)。これにより、操作者(主に事業所1)は古紙回収依頼を適切に実行できたことを確認することができる。
このように、事業所1から古紙回収再生管理サーバー11Bにアクセスし、直接古紙回収依頼情報を入力することができるので、運用管理者7の入力作業や依頼応対の負担を軽減することができる。なお、運用管理者7からも古紙回収依頼情報を入力することができるので、事業所1から電話やファクシミリ、電子メールなどで古紙回収の依頼を受けることもできる。
また、『古紙回収依頼書』の作成タイミングは、特に限定する必要はなく、古紙回収の依頼が発生した時(例えば、回収依頼情報データベースDB6への登録完了時)に行うようにしても良いし、運用管理者7からの指示を受けて行うようにしても良い。また、回収業者2の選択については、上記実施の形態(2)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムのように、古紙回収再生管理サーバー11Bで回収依頼情報データベースDB6に登録されている古紙回収依頼情報に基づいて、適当な回収業者2を選択させるようにしても良い。
次に、実施の形態(4)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムについて説明する。但し、この古紙回収再生管理システムは古紙回収再生管理サーバー11を除いて、図2に示した古紙回収再生管理システムと同様の構成であるので、古紙回収再生管理サーバーと、該古紙回収再生管理サーバーを構成するシステムWEBサーバーには異なる符号11C、12Cを付し、その他の構成部分の説明をここでは省略する。
ところで、上記実施の形態(1)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムでは、回収実績登録(業務W5)は、図9に示したフローチャートを使って説明したように、回収業者2から送られてくる「回収済伝票」を見ながらの運用管理者7による情報端末装置17への入力作業を受けて、実現されるようになっている。
しかしながら、伝票整理は決して容易な作業ではなく、運用管理者7の作業負担がおおきくなってしまうおそれがある。
上記実施の形態(4)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムはこのような問題を解決するものであり、図1に示した業務W5〜W7を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11CにおけるシステムWEBサーバー12C及び情報端末装置17の行う処理動作[2C]を図32に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[2C]は情報端末装置17が操作され(操作者は運用管理者7に限定されず、むしろ操作者が回収業者2の場合を想定している)、『回収実績入力画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。
システムWEBサーバー12Cは、情報端末装置17から『回収実績入力画面』の呼出しが指示(具体的には、『回収実績入力画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS251)、その指示に従って、『回収実績入力画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS252)。
情報端末装置17は、『回収実績入力画面』データを受信すると(ステップS253)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『回収実績入力画面』を表示する(ステップS254)。操作者(特に回収業者2を想定)によって回収実績管理に必要な内容(古紙を排出した事業所1の会員番号、古紙を回収した回収業者2の回収業者番号、古紙の種類、重量、回収代金、処理日時、処理場所、処理方法)、そして操作者のパスワードが入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12Cへ送信する(ステップS255)。
システムWEBサーバー12Cは、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS256)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、次に、回収業者情報データベースDB2を検索し、情報端末装置17から送られてきた回収業者番号に対応するパスワードを取得し、情報端末装置17から送られてきたパスワードとの照合を行う(ステップS257)。
パスワードが一致すれば(運用管理者7のパスワードはオールマイティとし、一致と判断する)、入力データをストレージ用サーバー13に設けられている回収実績情報データベースDB7(図7)へ登録する(ステップS258)。
その後、会員番号を使って、会員情報データベースDB1を検索し、古紙を排出した事業所1の情報(事業所1の名称、住所)を取得し(ステップS259)、回収業者番号を使って、回収業者情報データベースDB2を検索し、古紙を回収した回収業者2の情報(回収業者2の名称)を取得し(ステップS260)、取得した事業所1の情報、回収業者2の情報、及び回収実績情報データベースDB7へ登録したデータに基づいて、『回収実績登録確認書』を作成し(ステップS261)、『回収実績登録確認書』を示すデータを情報端末装置17へ送信する(ステップS262)。
『回収実績登録確認書』の作成については、システムWEBサーバー12Cのフォルダ内に『回収実績登録確認書』の様式を格納しておき、その様式を用いて必要な情報を書き込むようにすれば良い。なお、『回収実績登録確認書』へ書き込む情報としては、例えば、会員番号、事業所1の名称、事業所1の住所、回収された古紙の種類、重量、処理日時、処理場所、処理方法、回収業者番号、処理した回収業者2の名称が挙げられる。
情報端末装置17は、『回収実績登録確認書』を示すデータを受信すると(ステップS263)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『古紙回収依頼確認書』を表示する(ステップS264)。これにより、操作者(主に回収業者2)は古紙回収実績の登録を適切に実行できたことを確認することができる。
このように、回収業者2から古紙回収再生管理サーバー11Cにアクセスし、直接古紙回収実績情報を入力することができるので、運用管理者7の伝票整理の負担を軽減することができる。なお、運用管理者7からも古紙回収実績情報を入力することができるので、回収業者2から「回収済伝票」が送られてきた場合にも対応することができる。
また、環境保護貢献ポイントの計算や、会員別回収実績情報データベースDB8の更新や、『回収処理証明書』の作成タイミングなどは、特に限定する必要はなく、回収実績が登録された時(例えば、回収実績情報データベースDB7への登録完了時)に行うようにしても良いし、運用管理者7からの指示を受けて行うようにしても良い。
次に、実施の形態(5)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムについて説明する。但し、この古紙回収再生管理システムは古紙回収再生管理サーバー11を除いて、図2に示した古紙回収再生管理システムと同様の構成であるので、古紙回収再生管理サーバーと、該古紙回収再生管理サーバーを構成するシステムWEBサーバーには異なる符号11D、12Dを付し、その他の構成部分の説明をここでは省略する。
ところで、上記実施の形態(1)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムでは、受入通知登録(業務W12)や納品通知登録(業務W13)は、図16、図19に示したフローチャートを使って説明したように、製紙業者4から送られてくる「受入通知書」や「納品通知書」を見ながらの運用管理者7による情報端末装置17への入力作業を受けて、実現されるようになっている。
しかしながら、通知書の整理は決して容易な作業ではなく、運用管理者7の作業負担がおおきくなってしまうおそれがある。
上記実施の形態(5)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムはこのような問題を解決するものであり、図1に示した業務W12を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11DにおけるシステムWEBサーバー12D及び情報端末装置17の行う処理動作[7D]を図33に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[7D]は情報端末装置17が操作され(操作者は運用管理者7に限定されず、むしろ操作者が製紙業者4の場合を想定している)、『受入通知入力画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。
システムWEBサーバー12Dは、情報端末装置17から『受入通知入力画面』の呼出しが指示(具体的には、『受入通知入力画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS271)、その指示に従って、『受入通知入力画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS272)。
情報端末装置17は、『受入通知入力画面』データを受信すると(ステップS273)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『受入通知入力画面』を表示する(ステップS274)。操作者(特に製紙業者4を想定)によって必要な内容(古紙を受け入れた製紙業者4の製紙業者番号、受け入れた古紙の種類、重量、受入日時、古紙回収の履歴を知るための回収実績番号)、そして操作者のパスワードが入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12Dへ送信する(ステップS275)。回収実績番号を使用することによって、古紙を排出した事業所1の会員番号や、古紙を回収した回収業者2の回収業者番号の入力手間を省くことができ、また記憶容量も少なくすることができる。
システムWEBサーバー12Dは、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS276)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、次に、製紙業者情報データベースDB3を検索し、情報端末装置17から送られてきた製紙業者番号に対応するパスワードを取得し、情報端末装置17から送られてきたパスワードとの照合を行う(ステップS277)。
パスワードが一致すれば(運用管理者7のパスワードはオールマイティとし、一致と判断する)、受入実績番号を発行し、この受入実績番号に対応付けて、入力データをストレージ用サーバー13に設けられている古紙受入情報データベースDB11へ登録する(ステップS278)。
その後、回収業者番号を使って、回収業者情報データベースDB2を検索し、古紙を納品した回収業者2の情報(回収業者2の名称、住所)を取得し(ステップS279)、製紙業者番号を使って、製紙業者情報データベースDB3を検索し、古紙を受け入れた製紙業者4の情報(製紙業者4の名称)を取得し(ステップS280)、取得した回収業者2の情報、製紙業者4の情報、及び古紙受入情報データベースDB11へ登録したデータに基づいて、『古紙受入登録確認書』を作成し(ステップS281)、『古紙受入登録確認書』を示すデータを情報端末装置17へ送信する(ステップS282)。
『古紙受入登録確認書』の作成については、システムWEBサーバー12Dのフォルダ内に『古紙受入登録確認書』の様式を格納しておき、その様式を用いて必要な情報を書き込むようにすれば良い。なお、『古紙受入登録確認書』へ書き込む情報としては、例えば、回収業者番号、回収業者2の名称、回収業者2の住所、受け入れた古紙の種類、重量、受入日時、製紙業者番号、古紙を受け入れた製紙業者4の名称が挙げられる。
情報端末装置17は、『古紙受入登録確認書』を示すデータを受信すると(ステップS283)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『古紙受入登録確認書』を表示する(ステップS284)。これにより、操作者(主に製紙業者4)は古紙受入実績の登録を適切に実行できたことを確認することができる。
このように、製紙業者4から古紙回収再生管理サーバー11Dにアクセスし、直接古紙受入実績情報を入力することができるので、運用管理者7の通知書整理の負担を軽減することができる。なお、運用管理者7からも古紙受入実績情報を入力することができるので、製紙業者4から「受入通知書」が送られてきた場合にも対応することができる。
次に、図1に示した業務W13を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11DにおけるシステムWEBサーバー12D及び情報端末装置17の行う処理動作[8D]を図34に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[8D]は情報端末装置17が操作され(操作者は運用管理者7に限定されず、むしろ操作者が製紙業者4の場合を想定している)、『納品通知入力画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。
システムWEBサーバー12Dは、情報端末装置17から『納品通知入力画面』の呼出しが指示(具体的には、『納品通知入力画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS291)、その指示に従って、『納品通知入力画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS292)。
情報端末装置17は、『納品通知入力画面』データを受信すると(ステップS293)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『納品通知入力画面』を表示する(ステップS294)。操作者(特に製紙業者4を想定)によって必要な内容(古紙を納品した製紙業者4の製紙業者番号、納品先の再生品メーカー5の再生品メーカー番号、納品した古紙の種類、重量、納品日時)、そして操作者のパスワードが入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12Dへ送信する(ステップS295)。
システムWEBサーバー12Dは、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS296)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、次に、製紙業者情報データベースDB3を検索し、情報端末装置17から送られてきた製紙業者番号に対応するパスワードを取得し、情報端末装置17から送られてきたパスワードとの照合を行う(ステップS297)。
パスワードが一致すれば(運用管理者7のパスワードはオールマイティとし、一致と判断する)、納品実績番号を発行し、この納品実績番号に対応付けて、入力データをストレージ用サーバー13に設けられている古紙納品情報データベースDB12へ登録する(ステップS298)。
その後、再生品メーカー番号を使って、再生品メーカー情報データベースDB4を検索し、納品先の再生品メーカー5の情報(再生品メーカー5の名称、住所)を取得し(ステップS299)、製紙業者番号を使って、製紙業者情報データベースDB3を検索し、古紙を納品した製紙業者4の情報(製紙業者4の名称)を取得し(ステップS300)、取得した再生品メーカー5の情報、製紙業者4の情報、及び古紙納品情報データベースDB12へ登録したデータに基づいて、『古紙納品登録確認書』を作成し(ステップS301)、『古紙納品登録確認書』を示すデータを情報端末装置17へ送信する(ステップS302)。
『古紙納品登録確認書』の作成については、システムWEBサーバー12Dのフォルダ内に『古紙納品登録確認書』の様式を格納しておき、その様式を用いて必要な情報を書き込むようにすれば良い。なお、『古紙納品登録確認書』へ書き込む情報としては、例えば、再生品メーカー番号、再生品メーカー5の名称、再生品メーカー5の住所、納品した古紙の種類、重量、納品日時、製紙業者番号、古紙を納品した製紙業者4の名称が挙げられる。
情報端末装置17は、『古紙納品登録確認書』を示すデータを受信すると(ステップS303)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『古紙納品登録確認書』を表示する(ステップS304)。これにより、操作者(主に製紙業者4)は古紙納品実績の登録を適切に実行できたことを確認することができる。
このように、製紙業者4から古紙回収再生管理サーバー11Dにアクセスし、直接古紙納品実績情報を入力することができるので、運用管理者7の通知書整理の負担を軽減することができる。なお、運用管理者7からも古紙納品実績情報を入力することができるので、製紙業者4から「納品通知書」が送られてきた場合にも対応することができる。
次に、実施の形態(6)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムについて説明する。但し、この古紙回収再生管理システムは古紙回収再生管理サーバー11を除いて、図2に示した古紙回収再生管理システムと同様の構成であるので、古紙回収再生管理サーバーと、該古紙回収再生管理サーバーを構成するシステムWEBサーバーには異なる符号11E、12Eを付し、その他の構成部分の説明をここでは省略する。
ところで、上記実施の形態(1)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムでは、再生品発注(業務W15)は、図20に示したフローチャートを使って説明したように、再生品注文情報データベースDB13に登録されている再生品注文情報に基づいて『再生品発注書』を作成し、運用管理者7が使用する情報端末装置17のディスプレイ上に『再生品発注書』を表示することによって、実現されるようになっている。
そして、再生品メーカー5への再生品の実際の注文については、運用管理者7が発注先となる再生品メーカー5を選択し、『再生品発注書』をその再生品メーカー5へファクシミリで送信するなどして行われることになる。
ところが、再生品メーカー5は1社ではなく、多数存在し、また生産可能な再生品もメーカーによって異なるため、運用管理者7が適当な再生品メーカー5を選択するのは決して容易なことではない。
上記実施の形態(6)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムはこのような問題を解決するものであり、図1に示した業務W14,W15を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11EにおけるシステムWEBサーバー12E及び情報端末装置17の行う処理動作[9E]を図35に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[9E]は運用管理者7によって情報端末装置17が操作され、『再生品注文画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。運用管理者7によって操作(アクセス)されているか否かの判断については、上記した通りである。
システムWEBサーバー12Eは、情報端末装置17から『再生品注文画面』の呼出しが指示(具体的には、『再生品注文画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS311)、その指示に従って、『再生品注文画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS312)。
情報端末装置17は、『再生品注文画面』データを受信すると(ステップS313)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『再生品注文画面』を表示する(ステップS314)。運用管理者7によって必要な内容(依頼主である事業所1の会員番号、受注日時、注文の再生品品目及びその数量など)が入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12Eへ送信する(ステップS315)。
システムWEBサーバー12Eは、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS316)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、入力データをストレージ用サーバー13に設けられている再生品注文情報データベースDB13へ登録する(ステップS317)。
その後、会員番号を使って、会員情報データベースDB1を検索し、再生品注文主である事業所1の情報(事業所1の名称、住所、連絡先、FAX番号、電子メールアドレス)を取得し(ステップS318)、事業所1の住所、及び購入を希望する再生品の品目を使って、再生品メーカー情報データベースDB4を検索し、当該品目の再生品を生産する能力を有した再生品メーカー5の中から、事業所1の住所に最も近い再生品メーカー5を選択する(ステップS319)。
その後、選択した再生品メーカー5の再生品メーカー番号を使って、再生品メーカー情報データベースDB4を検索し、再生品メーカー5の情報(再生品メーカー5の名称、住所、連絡先、FAX番号、電子メールアドレス)を取得し(ステップS320)、再生品メーカー5の情報、事業所1の情報、及び再生品注文情報データベースDB13へ登録したデータに基づいて、再生品メーカー5の特定されている『再生品発注書』を作成し(ステップS321)、『再生品発注書』を示すデータを情報端末装置17へ送信する(ステップS322)。
『再生品発注書』の作成については、システムWEBサーバー12Eのフォルダ内に『再生品発注書』の様式を格納しておき、その様式を用いて必要な情報を書き込むようにすれば良い。なお、『再生品発注書』へ書き込む情報としては、例えば、再生品メーカー番号、再生品メーカー5の名称、住所、連絡先、FAX番号、電子メールアドレス、会員番号、事業所1の名称、住所、連絡先、FAX番号、電子メールアドレス、受注日時、注文の再生品品目、数量が挙げられる。
情報端末装置17は、『再生品発注書』を示すデータを受信すると(ステップS323)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『再生品発注書』を表示する(ステップS324)。これにより、運用管理者7は、『再生品発注書』を印刷し、既に選択されている再生品メーカー5へファクシミリで送信するなどして、再生品メーカー5へ再生品を注文することができ、多数の中から適当な再生品メーカー5を選択するという作業を行わなくて良いようにすることができる。
なお、ここでは再生品メーカー5への再生品発注方法として、『再生品発注書』を再生品メーカー5へファクシミリで送信する場合を例に挙げているが、再生品メーカー5への発注方法はこれに限定されるものではなく、ファクシミリでなくても、電子メールを使って送信したり、電話で発注するようにしても良い。また、システムWEBサーバー12Eから直接電子メールなどで再生品メーカー5へ発注するようにしたり、再生品メーカー5が閲覧可能なライブラリへ、発注先の再生品メーカー5と対応付けて、再生品注文情報を保存するようにしても良い。
次に、実施の形態(7)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムについて説明する。但し、この古紙回収再生管理システムは古紙回収再生管理サーバー11を除いて、図2に示した古紙回収再生管理システムと同様の構成であるので、古紙回収再生管理サーバーと、該古紙回収再生管理サーバーを構成するシステムWEBサーバーには異なる符号11F、12Fを付し、その他の構成部分の説明をここでは省略する。
ところで、上記実施の形態(1)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムでは、再生品受注(業務W14)は、図20に示したフローチャートを使って説明したように、運用管理者7による情報端末装置17への入力作業を受けて、実現されるようになっている。また、事業所1からの再生品注文の依頼は電話やファクシミリ、電子メールなどとなる。
しかしながら、事業所1は1社ではなく、多数存在するため、運用管理者7による入力作業の負担はもちろんのこと、注文依頼の応対の負担も大きくなってしまう。
上記実施の形態(7)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムはこのような問題を解決するものであり、図1に示した業務W14,W15を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11FにおけるシステムWEBサーバー12F及び情報端末装置17の行う処理動作[9F]を図36に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[9F]は情報端末装置17が操作され(操作者は運用管理者7に限定されず、むしろ操作者が事業所1の場合を想定している)、『再生品注文画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。
システムWEBサーバー12Fは、情報端末装置17から『再生品注文画面』の呼出しが指示(具体的には、『再生品注文画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS331)、その指示に従って、『再生品注文画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS332)。
情報端末装置17は、『再生品注文画面』データを受信すると(ステップS333)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『再生品注文画面』を表示する(ステップS334)。操作者(特に事業所1を想定)によって必要な内容(依頼主である事業所1の会員番号、受注日時、注文の再生品品目及びその数量など)、そして操作者のパスワードが入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12Fへ送信する(ステップS335)。
システムWEBサーバー12Fは、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS336)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、次に、会員情報データベースDB1を検索し、情報端末装置17から送られてきた会員番号に対応するパスワードを取得し、情報端末装置17から送られてきたパスワードとの照合を行う(ステップS337)。
パスワードが一致すれば(運用管理者7のパスワードはオールマイティとし、一致と判断する)、入力データをストレージ用サーバー13に設けられている再生品注文情報データベースDB13へ登録する(ステップS338)。
その後、会員番号を使って、会員情報データベースDB1を検索し、再生品注文主である事業所1の情報(事業所1の名称、住所、連絡先、FAX番号、電子メールアドレス)を取得し(ステップS339)、取得した事業所1の情報、及び再生品注文情報データベースDB13へ登録したデータに基づいて、『再生品発注確認書』を作成し(ステップS340)、『再生品発注確認書』を示すデータを情報端末装置17へ送信する(ステップS341)。
『再生品発注確認書』の作成については、システムWEBサーバー12Fのフォルダ内に『再生品発注確認書』の様式を格納しておき、その様式を用いて必要な情報を書き込むようにすれば良い。なお、『再生品発注確認書』へ書き込む情報としては、例えば、会員番号、事業所1の名称、住所、連絡先、FAX番号、電子メールアドレス、受注日時、注文の再生品品目、数量が挙げられる。
情報端末装置17は、『再生品発注確認書』を示すデータを受信すると(ステップS342)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『再生品発注確認書』を表示する(ステップS343)。これにより、操作者(特に事業所1)は再生品の発注が適切に実行できたことを確認することができる。
このように、事業所1から古紙回収再生管理サーバー11Fにアクセスし、直接再生品注文情報を入力することができるので、運用管理者7の入力作業や依頼応対の負担を軽減することができる。なお、運用管理者7からも再生品注文情報を入力することができるので、事業所1から電話やファクシミリ、電子メールなどで再生品の注文を受けることもできる。
また、『再生品発注書』の作成タイミングは、特に限定する必要はなく、再生品の注文依頼が発生した時(例えば、再生品注文情報データベースDB13への登録完了時)に行うようにしても良いし、運用管理者7からの指示を受けて行うようにしても良い。また、再生品メーカー5の選択については、上記実施の形態(6)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムのように、古紙回収再生管理サーバー11Fで再生品注文情報データベースDB13に登録されている再生品注文情報に基づいて、適当な再生品メーカー5を選択させるようにしても良い。
次に、実施の形態(8)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムについて説明する。但し、この古紙回収再生管理システムは古紙回収再生管理サーバー11を除いて、図2に示した古紙回収再生管理システムと同様の構成であるので、古紙回収再生管理サーバーと、該古紙回収再生管理サーバーを構成するシステムWEBサーバーには異なる符号11G、12Gを付し、その他の構成部分の説明をここでは省略する。
ところで、上記実施の形態(1)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムでは、納品通知登録(業務W16)は、図24に示したフローチャートを使って説明したように、再生品メーカー5から送られてくる「納品伝票」を見ながらの運用管理者7による情報端末装置17への入力作業を受けて、実現されるようになっている。
しかしながら、伝票整理は決して容易な作業ではなく、運用管理者7の作業負担がおおきくなってしまうおそれがある。
上記実施の形態(8)に係る古紙回収管理装置を採用した古紙回収再生管理システムはこのような問題を解決するものであり、図1に示した業務W16を実現する際の、古紙回収再生管理サーバー11GにおけるシステムWEBサーバー12G及び情報端末装置17の行う処理動作[10G]を図37に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作[10G]は情報端末装置17が操作され(操作者は運用管理者7に限定されず、むしろ操作者が再生品メーカー5の場合を想定している)、『納品実績入力画面』の呼出しが指示された場合に行われる動作である。
システムWEBサーバー12Gは、情報端末装置17から『納品実績入力画面』の呼出しが指示(具体的には、『納品実績入力画面』データが格納されているURLアドレスの指定)されると(ステップS351)、その指示に従って、『納品実績入力画面』データを情報端末装置17へ送信する(ステップS352)。
情報端末装置17は、『納品実績入力画面』データを受信すると(ステップS353)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『納品実績入力画面』を表示する(ステップS354)。操作者(特に再生品メーカー5を想定)によって必要な内容(再生品を注文した事業所1の会員番号、再生品を納品した再生品メーカー5の再生品メーカー番号、納品した再生品品目、数量、再生品代金、納品日時)、そして操作者のパスワードが入力され、データ送信が指示されると、入力データをシステムWEBサーバー12Gへ送信する(ステップS355)。
システムWEBサーバー12Gは、情報端末装置17から送られてきた入力データを受信すると(ステップS356)、入力データのチェックを行い、不備が無いと判断すれば、次に、再生品メーカー情報データベースDB4を検索し、情報端末装置17から送られてきた再生品メーカー番号に対応するパスワードを取得し、情報端末装置17から送られてきたパスワードとの照合を行う(ステップS357)。
パスワードが一致すれば(運用管理者7のパスワードはオールマイティとし、一致と判断する)、再生品納品番号を発行し、この再生品納品番号に対応付けて、入力データをストレージ用サーバー13に設けられている納品実績情報データベースDB14へ登録する(ステップS358)。
その後、会員番号を使って、会員情報データベースDB1を検索し、納品先の事業所1の情報(事業所1の名称、住所)を取得し(ステップS359)、再生品メーカー番号を使って、再生品メーカー情報データベースDB4を検索し、再生品を納品した再生品メーカー5の情報(再生品メーカー5の名称)を取得し(ステップS360)、取得した事業所1の情報、再生品メーカー5の情報、及び納品実績情報データベースDB14へ登録したデータに基づいて、『納品実績登録確認書』を作成し(ステップS361)、『納品実績登録確認書』を示すデータを情報端末装置17へ送信する(ステップS362)。
『納品実績登録確認書』の作成については、システムWEBサーバー12Gのフォルダ内に『納品実績登録確認書』の様式を格納しておき、その様式を用いて必要な情報を書き込むようにすれば良い。なお、『納品実績登録確認書』へ書き込む情報としては、例えば、会員番号、事業所1の名称、事業所1の住所、納品された再生品の品目、数量、納品日時、再生品メーカー番号、納品した再生品メーカー5の名称が挙げられる。
情報端末装置17は、『納品実績登録確認書』を示すデータを受信すると(ステップS363)、受信したデータに基づいて、ディスプレイ上に『納品回収依頼確認書』を表示する(ステップS364)。これにより、操作者(主に再生品メーカー5)は再生品納品実績の登録を適切に実行できたことを確認することができる。
このように、再生品メーカー5から古紙回収再生管理サーバー11Gにアクセスし、直接再生品納品実績情報を入力することができるので、運用管理者7の伝票整理の負担を軽減することができる。なお、運用管理者7からも再生品納品実績情報を入力することができるので、再生品メーカー5から「納品伝票」が送られてきた場合にも対応することができる。
また、会員別購入実績情報データベースDB15の更新タイミングなどは、特に限定する必要はなく、納品実績が登録された時(例えば、納品実績情報データベースDB14への登録完了時)に行うようにしても良いし、運用管理者7からの指示を受けて行うようにしても良い。