JP2002083037A - 廃棄物の管理システム - Google Patents

廃棄物の管理システム

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JP2002083037A
JP2002083037A JP2000272127A JP2000272127A JP2002083037A JP 2002083037 A JP2002083037 A JP 2002083037A JP 2000272127 A JP2000272127 A JP 2000272127A JP 2000272127 A JP2000272127 A JP 2000272127A JP 2002083037 A JP2002083037 A JP 2002083037A
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太郎 重岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】産業廃棄物の排出から処分までの管理を、一箇
所において集中管理して、効率的、かつ適正な処理作業を
行える廃棄物の管理システムを提供すること。 【解決手段】廃棄物の排出事業者2と、排出された廃棄
物を処理施設31まで運搬する収集運搬事業者4と、搬入
された廃棄物を処理施設31で処分する処分事業者3とを
それぞれ管理センター1に登録するとともに、廃棄物の
処分に必要な各事業者2,3,4の情報を予め保存してお
き、同管理センター1に排出事業者2からの廃棄物処分
の要請があると、保存されている各事業者2,3,4の情報
を参照して収集運搬事業者4と処分事業者3とを選定す
るとともに、必要に応じて電話通信網Tを介して各事業
者2,3,4と通信して通信結果を電子データ化し、作業管
理情報としてインターネット上で開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、廃棄物の管理シ
ステムに関し、詳しくは、電話通信網及びインターネッ
トを利用して、廃棄物が安全、確実、かつ円滑に処分さ
れるように管理することができ、なおかつ廃棄物が適正
処理されたことを常時公開することのできる廃棄物の管
理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、産業廃棄物を処理するためには、
工場などの各廃棄物排出事業者は、収集運搬事業者によ
る見積もりを基に廃棄物の処理方法を決定し、決定した
収集運搬事業者に処理を依頼していた。
【0003】そして、廃棄物の処理を請け負った収集運
搬事業者は、廃棄物を陸上輸送あるいは海上輸送によ
り、廃棄物に見合った処分施設に搬送して適正処理を行
わせていた。
【0004】他方、かかる産業廃棄物の処理に関して
は、廃棄物を出す排出事業者、廃棄物を運搬する収集運
搬事業者、搬入された廃棄物を適正処分する処分事業者
それぞれが、管轄する地方自治体へ報告することが義務
付けられている。
【0005】また、上記した廃棄物の処理に関するフロ
ーにおいては、所謂マニフェスト伝票とよばれる帳票が
用いられており、これが廃棄物の処理作業の管理、及び
地方自治体への報告書の基、さらには各事業者の処理作
業記録となっている。
【0006】かかるマニフェスト伝票は、排出事業者
名、廃棄物の種類やその量、収集運搬事業者名、処分事
業者名などが記入されるようになっている。そして、通
常、複写式の6枚綴りで構成され、排出事業者が最初に
発行し、同排出事業者が一枚を保管して収集運搬事業者
に渡し、収集運搬事業者から処分事業者へと渡るなかで
両事業者とも必要な伝票を切り離して保管するととも
に、作業報告の一環として排出事業者に所定の伝票を返
却するようにしている。
【0007】ここで、廃棄物とマニフェスト伝票とのそ
れぞれの流れに沿って、廃棄物の処理工程のフローを、
図面を参照しながら説明する。
【0008】図7において、実線イ−1・・・は廃棄物
の流れを示し、破線ロ−1・・・はマニフェスト伝票の
流れを示している。また、一点鎖線ハ−1・・・は地方
自治体100への報告書の流れを示している。
【0009】また、200は廃棄物を排出する排出事業者
であり、例えば、工場、建設現場、病院などである。
【0010】300は排出事業者200から排出された廃棄物
を、その種類に応じて適正な処分を行う処分事業者であ
り、地方自治体により認可を受けている。
【0011】400は排出事業者200と処分事業者300との
間で廃棄物を運搬する収集運搬事業者であり、トラック
などによる陸上輸送やタンカーなどによる海上輸送を行
っている。また、必要に応じて、他の収集運搬業者410
を外注管理している。
【0012】500は廃棄物を選別してリサイクルに供し
たり、適宜中間処理する中間処理事業者であり、必要に
応じて廃棄物はここで処理された後に処分事業者300へ
搬送される場合もある。
【0013】マニフェスト伝票は、前述したように、通
常、複写式の6枚綴りで構成されており、ここでは便宜
的に、帳票A、B1、B2、C1、C2、Dが綴られて
いるものとする。
【0014】排出事業者200は最上面の帳票Aに、排出
事業者名、廃棄物の種類やその量、収集運搬事業者名、
処分事業者名などなどの必要事項を書き込んでこれを保
管するとともに(ロ−1)、複写された残りを廃棄物と
ともに廃棄物の運搬を依頼した収集運搬事業者400に検
印して渡す(ロ−2)。なお、実際にマニフェスト伝票
を預かるのは収集運搬事業者400に従事する作業者であ
る。
【0015】収集運搬事業者400は、排出事業者200から
マニフェスト伝票を預かるとともに(ロ−2)、イ−
1,イ−2で示すように、該当する廃棄物を積載して、
処分事業者300の所有する処理場へ運搬する。そして、
処理場で廃棄物を下ろすとともに、複写されたマニフェ
スト伝票の帳票B1を保管用に、また、帳票B2を排出
事業者200への報告用として、さらに、処分事業者300か
ら検印を受けた帳票C2を預かる(ロ−3)。このと
き、帳票C1は保管用として、帳票Dは処分事業者300
から排出事業者200への報告用として処分事業者300が受
取る(ロ−4)。なお、処理する廃棄物によっては、必
要に応じて、収集運搬事業者400は外注の収集運搬業者4
10や中間処理事業者500を介在させることがるが、この
場合にもマニフェスト伝票は廃棄物とともに受け渡され
る。
【0016】そして、処分事業者300は、必要な処理を
終えた後、帳票Dを排出事業者200へ送付する(ロ−
5)。
【0017】かかるフローにより、排出事業者200に
は、マニフェスト伝票のうち、帳票A、帳票B2、帳票
Dが保管され、廃棄物が計画通りに運搬されて適正に処
理されたことの証とすることができ、これらの帳票A,
B2,Dを基に、地方自治体100に対して処分実績報告
書を提出する(ハ−1)。
【0018】また、処分事業者300及び収集運搬事業者4
00においても、手元にある帳票B1,C2、C1を基
に、処分実績報告書、運搬実績報告書を地方自治体100
に対して提出する(ハ−2、ハ−3)。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の廃棄物処理の流れでは、未だ以下の課題が残されて
いた。
【0020】(排出事業者の問題)排出事業者からすれ
ば、排出された産業廃棄物の処理報告はあくまでも結果
報告でしかなく、実際に報告通りの処理がなされたかど
うかの確認ができない。
【0021】したがって、実際には処理報告と異なる不
法処理がなされていても、排出事業者としてはそれを知
る手立てがなかった。
【0022】しかも、産業廃棄物の不法処理に関して、
排出事業者側にも責任が問われるようになってきたこと
から、排出事業者としては、排出した産業廃棄物が確実
に適正処理されたことを自ら確認できるようにすること
が望ましい。
【0023】また、排出事業者は、上記マニフェスト伝
票を起票する義務があるが、その発行、管理に要する人
的工数が大となっている。
【0024】(収集運搬事業者の問題)収集運搬事業者
は、多様化する産業廃棄物を適正迅速に搬送する必要が
あることから、産業廃棄物に応じた種々の特殊車両など
を保有している。したがって、実際の運搬業務に加え、
車両管理などが重要な業務となる。その上に、地方自治
体へ運搬実績を報告する必要があることから、その報告
書作成にかかる工数が大きくなっている。
【0025】さらに、かかる報告書作成の基とするため
に、運搬担当者は、廃棄物の積み下ろし作業及び運転に
加え、作業日報を作成せねばならず、作業者の負担増と
なっているのが現状である。
【0026】また、収集運搬事業者は、排出事業者と処
分事業者との間に立って、結果的に産業廃棄物の流れ全
体を把握しなければ効率的な運搬作業ができない。
【0027】例えば、処理施設が複数箇所ある場合な
ど、排出事業者の所在地から最も近い処理施設を選択す
ることが効率的であるが、その処理施設の処理能力が現
在どのような状況にあるかも把握しなければならず、そ
の情報を逐一入手しなければならないなど、単に廃棄物
を搬送するだけにとどまらない種々雑多な業務に手を割
かれている。
【0028】なお、近年では、車両の位置を管理するた
めに、複数個の人工衛星と、地上の制御局と、利用者の
移動局とから構築されたGPS(全地球測位システム)
により、利用者に相当する車両の位置を略自動的に測定
する技術も種々提案されているが、車両に取付ける移動
局となる機器がきわめて高価であり、一事業者が車両全
てに装置するには負担が大きすぎる。
【0029】(処分事業者)現在では海洋投棄が認めら
れているが、いずれは全面的に禁止されることが分かっ
ており、処理施設の建設が急がれている。
【0030】処理施設の建設には多大なコストがかかる
以上、建設後は、速やかに効率的に稼働させる必要があ
るが、産業廃棄物の処理に関する流れが現状のしくみの
ままでは、一部の処理施設に廃棄物が集中したり、一部
の施設では稼働率が低くなったりするおそれがある。こ
れでは、増大する産業廃棄物処理を合理的に行うことが
難しい。
【0031】本発明は、上記課題を解決することのでき
る産業廃棄物の管理システムを提供することを目的とし
ている。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の本発明では、廃棄物の排出事業者
と、排出された廃棄物を処理施設まで運搬する収集運搬
事業者と、搬入された廃棄物を処理施設で処分する処分
事業者とをそれぞれ管理センターに登録するとともに、
廃棄物の処分に必要な各事業者の情報を予め保存してお
き、同管理センターに排出事業者からの廃棄物処分の要
請があると、保存されている各事業者の情報を参照して
収集運搬事業者と処理施設とを選定するとともに、必要
に応じて電話通信網を介して各事業者と通信して通信結
果を電子データ化し、作業管理情報としてインターネッ
ト上で開示することとした。
【0033】また、請求項2記載の本発明では、上記イ
ンターネット上に開示された電子データを、各事業者が
それぞれ必要に応じてダウンロードして帳票印刷可能と
したことにも特徴がある。
【0034】請求項3記載の本発明では、廃棄物の排出
事業者と、排出された廃棄物を処理施設まで運搬する収
集運搬事業者と、搬入された廃棄物を処理施設で処分す
る処分事業者とをそれぞれ管理センターに登録するとと
もに、廃棄物の処分に必要な各事業者の情報を予め保存
しておき、管理センターは、排出事業者からの廃棄物処
分要請に応じて、処理能力、運送距離などから最適と判
断される処分事業者及び収集運搬事業者に、処分すべき
廃棄物に関する情報及び指示を電話通信網を介して与え
るとともに、収集運搬事業者との間で、排出事業者と処
分事業者間における廃棄物の受け渡しに関する情報、及
び必要に応じた輸送状況に関する情報を、電話通信網を
介して入手して、廃棄物の処理までの工程を経時的に把
握し、かつ廃棄物の輸送経路を平面的に視認可能とし、
さらには各情報を電子データ化して作業管理情報として
インターネット上に開示する一方、各事業者は、それぞ
れ必要とする情報を、インターネットを介して管理セン
ターの提供するウェブページより適宜ダウンロードして
帳票印刷可能として、廃棄物が安全、確実、かつ円滑に
処分されるように管理可能とし、しかも、廃棄物が適正
処理されたことを公開可能とした。
【0035】また、請求項4記載の本発明では、上記廃
棄物の排出から処分までの作業工程及び作業内容の電子
化は、電話による音声認識によって行うことにも特徴を
有する。
【0036】また、請求項5記載の本発明では、上記管
理センターと収集運搬事業者との電話通信網による通信
は、陸上輸送の場合、廃棄物搭載車両との間で移動体通
信端末を用いて行うことにも特徴を有する。
【0037】また、請求項6記載の本発明では、上記管
理センターと収集運搬事業者との電話通信網による通信
は、海上輸送の場合、廃棄物積載船舶との間で船舶電話
を用いて行うことにも特徴を有する。
【0038】また、請求項7記載の本発明では、上記処
分事業者の廃棄物処理施設の入出口に、廃棄物輸送手段
の計量機を配設し、入場時の重量と退場時の重量を計測
して計測データをそれぞれ電話通信網を介して管理セン
ターに送信し、入場時の重量と退場時の重量との差によ
り、廃棄物の重量情報を得ることにも特徴を有する。
【0039】また、請求項8記載の本発明では、上記処
分事業者の廃棄物処理施設の入出口に、多数の廃棄物輸
送手段が個々に備える固有の識別情報を認識する識別手
段を配設し、識別結果を管理センターに送信することに
より、目的の廃棄物輸送手段が目的の廃棄物処理施設に
廃棄物を搬入したことをリアルタイムで自動認識可能と
したことにも特徴を有する。
【0040】さらに、請求項9記載の本発明では、上記
処分事業者の廃棄物処理施設内に、管理センターと接続
されたカメラを設置し、施設内状況を常時監視可能とし
たことにも特徴を有する。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明は、廃棄物の排出事業者
と、排出された廃棄物を処理施設まで運搬する収集運搬
事業者と、搬入された廃棄物を処理施設で処分する処分
事業者とをそれぞれ管理センターに登録するとともに、
廃棄物の処分に必要な各事業者の情報を予め保存してお
き、同管理センターに排出事業者からの廃棄物処分の要
請があると、保存されている各事業者の情報を参照して
収集運搬事業者と処理施設とを選定するとともに、必要
に応じて電話通信網を介して各事業者と通信して通信結
果を電子データ化し、作業管理情報としてインターネッ
ト上で開示することを特徴とするものである。
【0042】すなわち、発生した産業廃棄物を完全に処
分するまでの作業を一括管理するセンターを立上げ、同
センターに排出事業者、収集運搬事業者、処分事業者を
メンバー登録しておき、産業廃棄物の処理に関しては、
このセンターで全てコントロール可能としたものであ
る。
【0043】したがって、各事業者は、各自の主業務に
専念することで、派生する雑多な業務から解放され、負
担を大幅に低減することができるとともに、互いに管理
センターに正規に登録された事業者同士であるので、売
掛、回収などの金銭問題に関しても信頼がおけ安心して
業務を行うことができる。
【0044】また、特に、産業廃棄物の排出事業者であ
れば、産業廃棄物の処理までの管理データが電子データ
としてインターネット上に開示され、しかも、作業内容
を略リアルタイムで経時的に捉えることができるので、
実際の処理が適正になされていることを確認することが
できる利点がある。
【0045】また、インターネットを利用することで、
有害物質を含む産業廃棄物の処理が公衆監視の下に行わ
れることになり、産業廃棄物が不法投棄されるなどのお
それもなく安心であり、企業としての信用を損なうこと
なく社会的責任を全うすることができる。
【0046】さらに、排出事業者は、廃棄物の種類やそ
の量を記したマニフェスト伝票を起票する義務がある
が、管理センターにおいて電子化されたデータを必要に
応じてダウンロードして帳票印刷可能とすることができ
るので、マニフェスト伝票作成業務の作業負担も大幅に
軽減することができる。
【0047】管理センターのしくみをより具体的に説明
すると、先ず、登録した各事業者の業務に関する情報を
予め保存しておく必要がある。
【0048】すなわち、排出事業者に関する情報であれ
ば、廃棄物の種別が必須の情報となるが、これは、事前
にサンプリングしておき、廃棄物に含まれる特有な有害
物質などに関する情報も登録しておくことが好ましい。
【0049】収集運搬事業者に関する情報としては、廃
棄物に対応する車両の種類、種類ごとの保有台数及び各
車両番号、運転者(運搬従事者)などが必須の登録要件
となる。
【0050】また、処分事業者に関する情報としては、
処理施設の処理能力、所在地などが必須の登録用件とな
る。
【0051】これらの情報を予め保存しておくことによ
り、管理センターは、排出事業者から廃棄物の処分要請
があると、その要請に応じて、処理能力、運送距離など
から最適と判断される処分事業者及び収集運搬事業者を
登録メンバー内から選定するとともに、両事業者に、処
分すべき廃棄物に関する情報及び指示を電話通信網を介
して与える。
【0052】すなわち、処分事業者へは、処理すべき産
業廃棄物の種別及びその量を、また収集運搬事業者に
は、運ぶべき産業廃棄物の種別及びその量と、排出事業
者の所在地情報などを知らせることになる。なお、この
情報及び指示は、一般電話でもよいし、あるいは、イン
ターネットを介しての電子メールなどを利用することが
できる。
【0053】また同時に、管理センターでは、排出事業
者名や運ぶべき産業廃棄物の種別及びその量を、所定の
フォームで電子データ化してファイルしておく。このフ
ァイルには、この後の廃棄物処理の作業内容なども電子
データ化され、管理センターがインターネット上に介設
するサイト(以下ウェブページという)にアップロード
される。
【0054】そして、実際に収集運搬事業者が、所定の
車両及び業務担当者を処分事業者の処理施設に向かわせ
た後は、管理センターと収集運搬事業者(業務担当者)
との間で、処理施設への到着情報、受け渡し情報、さら
には、必要に応じて輸送状況に関する情報を、電話通信
網を介して入手し、これを電子データ化して前記したウ
ェブページにアップロードする。
【0055】ところで、管理センターと収集運搬事業者
との電話通信網による通信は、陸上輸送の場合であれ
ば、廃棄物搭載車両に搭載した、すなわち業務担当者に
付与した移動体通信端末としてのPHSを用いて行うよ
うにする。
【0056】例えばPHSを用いれば、多数設置された
アンテナ網を使用して位置情報を得ることができ、実際
の車両の位置を定期的な通信毎に管理センターに設置し
たモニター上の地図に表示して把握することが可能とな
る。しかも、GPSを利用するのに比べて、導入コスト
は大幅に小さくですむ。なお、このようにPHSのサー
ビスエリア内であれば、位置を検索して、地図に表示す
ることのできるサービスは、既存のものを利用すること
ができる。
【0057】また、管理センターと収集運搬事業者の業
務担当者との移動体通信端末を用いた連絡タイミング
は、予め両者で定めておけばよいが、排出事業者(廃棄
物の所在地)への到着時刻と廃棄物の積み込み終了時刻
(必要に応じて積み込み開始時刻を含む)、及び、処理
施設への到着時刻と廃棄物の積み込み終了時刻(必要に
応じて積み込み開始時刻を含む)は確実に通信すること
が望ましい。
【0058】そして、輸送状況に関しては、一定時間
毎、あるいは、休憩時、予期せぬ渋滞や事故などのトラ
ブル時に通信するようにするとよい。
【0059】通信結果は電子データ化されて管理センタ
ーに保存されるが、ここでは、音声認識によって電子デ
ータ化することが望ましい。
【0060】例えば、業務担当者が管理センターへ移動
体通信端末を用いて電話を入れると、管理センターは、
着信に対して自動応答し、必要な事項を順次質問し、こ
れに業務担当者が返答する構成としておくことができ
る。
【0061】質問内容としては、(1)車両ナンバー、(2)
現在の場所、(3)今から行う作業内容とすることが考え
ら、音声ガイダンスの流れの一つとして、その返答結果
は復唱確認され、確認信号を受けた後に電子データとし
て保存されるようにする。
【0062】かかる方法により、廃棄物の排出から処分
までの作業工程及び作業内容の電子化を電話によって容
易に行える。しかも、移動体通信端末としてPHSを使
用した場合は、位置情報も低コストで得られ、連絡内容
と実際の位置とが整合しているか否かの確認も可能とな
る。なお、PHSの端末には、通話機能はなくとも位置
情報を発信できる廉価な装置もあり、これを車両に搭載
しておけば、産業廃棄物の運搬経路の途中、業務担当者
との通話がなくとも管理センターはいつでも車両位置情
報を得ることができる。
【0063】保存された電子データは、廃棄物の処理ま
での工程を経時的に把握し、かつ廃棄物の輸送経路を平
面的に視認可能とするもので、これらは、作業管理情報
として管理センターの提供するインターネット上のウェ
ブページに開示されることから、各事業者は、それぞれ
必要とする情報をウェブページより適宜ダウンロードし
て帳票印刷することができるようになる。なお、本実施
の形態では、管理センターにメンバー登録した各事業者
に対し、専用のパスワードなどを付与、あるいは各事業
者が設定したパスワードを用いて前記ウェブページへの
アクセス権を与えるようにしている。
【0064】このように、従来であれば、排出事業者が
複数枚綴りの帳票からなる所謂マニフェスト伝票を発行
し、この帳票が廃棄物と一緒に手渡されていき、廃棄物
の処理作業の管理及び地方自治体への報告書の基、さら
には各事業者の処理作業記録としていたが、本実施形態
では、かかる帳票の携行は必要なく、すべて、オンライ
ンにより入出力が可能となっている。
【0065】すなわち、インターネットで廃棄物の動き
がリアルタイムで分かるので、特に排出事業者は、自身
の排出した産業廃棄物の現況をいつでも必要に応じて確
実に把握することができ、また、廃棄物が適正処理され
たことの報告書も、インターネットを介して簡単に作成
し、これを地方自治体などへ提出することができる。な
お、排出事業者から地方自治体への報告についても、管
理センターが代行するようなシステムとすることも可能
であり、さらには、地方自治体への報告書提出もペーパ
ーではなく、インターネットを介してのオンラインで行
うようにしてもよい。
【0066】さらに、収集運搬事業者の業務担当者が作
成すべき作業日報についても、管理センターとの電話通
信結果を利用して作業日報としてアウトプットすること
も可能となる。
【0067】なお、本実施の形態では、管理センターの
提供するウェブページは、前述したように、管理センタ
ーに登録したメンバーがパスワードなどを使用して閲覧
並びにダウンロード可能とすることとしているが、イン
ターネットで公開することもでき、その場合は有害物質
を含む産業廃棄物の処理状況を公衆監視となるので、管
理センターに登録した各事業者の社会的責任に対する意
識も向上する。
【0068】また、産業廃棄物の搬送は、陸上輸送に限
らず、船舶を利用することもでき、その場合、船舶と管
理センターとの電話通信網による通信は、船舶電話を用
いて行うようにしている。
【0069】すなわち、船舶に搭載されているコースレ
コーダの緯度経度情報を、船舶電話を介して、しかも前
述したように音声認識により定期的に得るようにするも
のである。
【0070】得られた位置情報は、管理センターのモニ
ター画面上の海図に、船名、航行位置時間、軌跡として
表示されるようにする。
【0071】そして、当然ながら、作業状況についても
音声認識により電子データ化されてウェブページにアッ
プロードされ、各事業者が閲覧することが可能であり、
また必要に応じて帳票や日報としてのアウトプットも可
能である。
【0072】以上説明してきたように、本実施の形態に
よれば、排出事業者においては、排出した産業廃棄物の
処理状況がインターネットを介してリアルタイムに把握
できることから、収集運搬事業者や処分事業者からの処
理報告の裏付けとなり、不法処理などで処分されるおそ
れがなくなる。
【0073】また、ペーパーによるマニフェスト伝票を
起票するための手間などを省力化できるとともに、地方
自治体への報告書についてもインターネットを介してア
ウトプットできるので、これらの発行、管理に要する人
的工数を削減することができる。
【0074】また、収集運搬事業者は、市場の多数の排
出事業者に対しての営業労力が削減できるとともに、管
理センターからの指示に従うことで、産業廃棄物に応じ
た種々の特殊車両などを無駄なく有効に運行させること
ができる。
【0075】また、必要な作業日報やその他報告書もイ
ンターネットを介してアウトプットできるので、これら
の作成にかかる工数を削減することができる。
【0076】さらに、コストのかかるGPSを使用する
ことなく車両や船舶の位置情報を発信することができる
ので、管理センターへのメンバー登録に大きな負担を強
いられることがない。
【0077】さらに、処分事業者からすれば、産業廃棄
物の集中や、反対に稼働率が低下したりするおそれな
く、常時、適切な分量の産業廃棄物を無理なく均等に処
理することができるので、施設の維持管理が楽であり、
安全管理も行いやすい。
【0078】また、上記してきた実施の形態に加えて、
下記の構成を本システムに適用することもできる。
【0079】すなわち、処分事業者の廃棄物処理施設の
入出口に、廃棄物輸送手段の計量機を配設し、入場時の
重量と退場時の重量を計測して計測データをそれぞれ電
話通信網を介して管理センターに送信し、入場時の重量
と退場時の重量との差により、廃棄物の重量情報を得る
ものである。
【0080】このように、産業廃棄物を積載した収集運
搬業者の車両の総重量と、積荷である産業廃棄物を処理
施設で降ろした後の車両総重量を計測することで、その
差から処理施設内に搬入された産業廃棄物の実際の重量
を知ることができ、これを、当初に排出事業者から報告
された産業廃棄物重量とを比べることによって、産業廃
棄物が異常なく処理施設まで運搬されたことを、管理セ
ンターでは業務担当者からの連絡がなくても自動的にリ
アルタイムで確認することができる。
【0081】なお、当然ながら、処理施設に到着した車
両が、該当する産業廃棄物を積載した目的車両であるか
を識別する識別手段が必要となるが、ここでは、前記入
出口に、カメラを設け、同カメラによって車両ナンバー
を映像で取り込み、これをテキストデータ化することで
識別するようにしている。なお、車両ナンバーに代え
て、車両個々に貼り付けた識別用ステッカーなどを読み
取るようにしてもよい。
【0082】あるいは、識別手段としては、各車両それ
ぞれに固有の発信装置を搭載するとともに、入出口に前
記発信装置と対応するアンテナを設けて車両の識別を図
ることもできる。
【0083】このように、処理施設の入出口に、廃棄物
輸送手段となる多数の車両が個々に備える固有の識別情
報を認識する識別手段を配設し、識別結果を管理センタ
ーに送信することにより、目的の車両が目的の廃棄物処
理施設に廃棄物を搬入したことをリアルタイムで自動認
識可能としたことで、搬送事業者の業務担当者は、移動
体通信端末を用いた連絡業務の負担が大幅に軽減され
る。
【0084】また、上記処理施設内に、管理センターと
接続されたカメラを設置し、施設内状況を常時監視可能
とすることもできる。
【0085】カメラは、施設内の要所要所に設置してお
き、インターネットを介して管理センターと接続するよ
うにしている。したがって、施設内の状況を管理センタ
ーで24時間モニターできるので、施設内の異常や不審
者などを発見した場合、即座に対応することが可能とな
る。
【0086】また、モニターされた画像データは、ディ
スクやテープなどに保存しておくこともできるので、事
件などが発生した場合は後日の証拠資料、参考資料とし
て活用できる。
【0087】
【実施例】以下、上記発明を、添付図に示す実施例を通
してより具体的に説明する。
【0088】図1は、本発明に係る廃棄物の管理システ
ムの概念図、図2は本発明の中枢として機能する管理セ
ンター1と、排出事業者2、処分事業者3、収集運搬事
業者4とをそれぞれ結ぶネットワークの概念図を示して
いる。
【0089】管理センター1は、産業廃棄物の排出事業
者2と、産業廃棄物を処分する処理施設31を備えた処分
事業者3と、前記排出事業者2から排出された廃棄物を
前記処理施設31まで運搬する収集運搬事業者4とを、そ
れぞれメンバーとして登録している。当然ながら、各事
業者2,3,4は複数であってもよい。
【0090】そして、管理センター1では、前記各事業
者2,3,4をメンバー登録する際に、同各事業者2,3,4の名
称、所在地電話番号などは当然として、廃棄物の処分に
必要なハード、ソフト面における各種情報をマスター情
報として保存している。
【0091】例えば、排出事業者2に関する情報とすれ
ば、同排出事業者2の排出する廃棄物の種別などが必須
の情報となる。なお、かかる廃棄物の種別に関しては、
実際にサンプリングしておき、廃棄物に含まれる特有な
有害物質などに関する情報も登録しておく。
【0092】また、処分事業者3に関するマスター情報
としては、所有する処理施設31の処理能力、所在地など
が必須の登録用件となる。
【0093】また、収集運搬事業者4に関するマスター
情報としては、廃棄物に対応する車両の種類や、種類ご
との保有台数及び各車両番号、並びに運転者(運搬従事
者)などが必須の登録要件となる。また、収集運搬事業
者4の中には、その管理下のもとに、図1に示すよう
に、廃棄物の選別及び分別などの分析・中間処理を行う
中間処理業者5を抱えていることがあり、かかる中間業
者5に関する情報についても同様に登録している。
【0094】ところで、本実施例における処理施設31
は、図1に示すように、臨海施設として建設されてお
り、陸上輸送、海上輸送の両手段によって産業廃棄物を
搬入可能としている。41は産業廃棄物の陸上輸送に用い
る車両、42は海上輸送に用いる場合の船舶を示してお
り、いずれも、収集運搬事業者4が所有している。
【0095】また、本実施例では、前記処理施設31を、
食品・飲料工場などから排出される有機汚泥や有機廃液
などの処理施設としている。しかし、本発明は、産業廃
棄物全般に適用可能であって、産業廃棄物の種別及びこ
れに適応する処理施設31の種別などは何ら限定するもの
ではない。
【0096】図2において、Tは電話通信網を示してい
る。同電話通信網Tを利用して、管理センター1と各事
業者2,3,4とは、インターネットを介してネットワーク
で結ばれている。
【0097】すなわち、電話通信網Tを介して、管理セ
ンター1と各事業者2,3,4とは、通常の電話やFAXの
他、電子メール、さらに、管理センター1がインターネ
ット上に開設したウェブサイトを介しての相互通信が可
能となっている。また、電話としては、有線、無線いず
れの電話も利用可能である。
【0098】本実施例では、上記構成とすることによ
り、管理センター1が中心となって、廃棄物の処理全体
の流れを指揮可能とし、各事業者2,3,4が売掛や回収な
どの金銭的な問題も心配することなく、効率よく業務を
遂行して、産業廃棄物を適正かつ迅速に処理できるよう
にしている。
【0099】また、管理センター1は、必要に応じたタ
イミングで上記電話通信網Tを介して収集運搬事業者4
及び処分事業者3と通信し、その通信結果を電子データ
化するとともに、インターネット上で同センター1が提
供するサイト(以下「ウェブページ」という)に作業管
理記録情報として開示するようにしている。
【0100】したがって、各事業者2,3,4は、かかるウ
ェブページにアクセスすることにより、掲載されている
データを閲覧することができるとともに、同ウェブペー
ジから必要情報をダウンロードして、作業記録や地方自
治体への報告書など、所定の帳票形式に印刷することも
できる。
【0101】なお、本実施例では、管理センター1に登
録したメンバーに対し、例えばパスワードなどを付与し
てアクセス権を与えるようにして、メンバー外の事業者
からはアクセスできないようにしている。
【0102】他方、上記ウェブページを完全にオープン
することも可能であり、その場合、有害物質を含む産業
廃棄物の処理状況を、公衆監視とすることもできる。こ
の場合、管理センター1に登録した各事業者2,3,4の社
会的責任に対する意識を向上させることができる。
【0103】ここで、焼酎工場から排出された産業廃棄
物である焼酎廃液と、食品工場からの工程廃液を処理す
る場合を一例にして、これらが実際に処理施設31におい
て適正処理されるまでの工程を説明する。なお、ここで
は、焼酎廃液を陸上輸送で、工程廃液を海上輸送で処理
施設31に運搬するものとする。
【0104】排出事業者2である焼酎工場21から、管理
センター1に廃棄物処分の要請があると、管理センター
1は、保存されている処分事業者3及び収集運搬事業者
4の各処理能力や所在地などに関するマスター情報を参
照して、処分すべき廃棄物、すなわち焼酎廃液を処理す
るに最も適当な処理施設31を決定するとともに、収集運
搬事業者4として陸上運送会社を選定し、それぞれに、
焼酎廃液に関する情報と処理に関する指示を電話通信網
Tを介して直接通話するか、あるいは電子メールなどを
用いて与える。
【0105】具体的には、処理施設31(処分事業者3)
に対しては、処理すべき産業廃棄物が焼酎廃液であり、
その量が何トンあるのかを、また陸上運送会社には、運
ぶべき焼酎廃液の量と、搬送先である排出事業者2の所
在地情報などを知らせる。この時点で、管理センター1
では現在指示を出している処理施設31の能力は残り何パ
ーセントあるのか、収集運搬事業者4である陸上運送会
社の余剰車両台数なども把握することができる。
【0106】同時に、管理センター1では、排出事業者
2の名称(○○醸造など)や、産業廃棄物が焼酎廃液で
あること、及びその量を、所定のフォームで電子データ
化して作業管理記録としてファイルし、これを、管理セ
ンター1がインターネット上に介設するウェブページに
アップロードする。
【0107】管理センター1から指示を受けた処理施設
31は、受け入れ態勢を整えるとともに、陸上運送会社
は、必要な積載量の車両41及び業務担当者を処理施設31
に向かわせる。
【0108】また、前後して、管理センター1に、やは
り排出事業者2である食品工場22から、管理センター1
に廃棄物処分の要請があると、管理センター1は、保存
されている処分事業者3及び収集運搬事業者4の各処理
能力や所在地などに関するマスター情報を参照して、処
分すべき廃棄物、すなわち工程廃液を処理するに最も適
当な処理施設31を決定する。
【0109】本実施例では、焼酎廃液を処理する処理施
設31に余剰能力があったことから、同一の処理施設31を
選定している。しかし、食品工場22に関する所在地など
の情報から、収集運搬事業者4として海上輸送会社を選
定している。
【0110】そして、ここでもそれぞれに、工程廃液に
関する情報を与えるとともに、処理に関する指示を、電
話通信網Tを介して直接通話するか、あるいは電子メー
ルなどを用いて与え、上述したように、排出事業者2の
名称(○×食品など)や、産業廃棄物が工程廃液である
こと、及びその量を、所定のフォームで電子データ化し
てファイルし、これをウェブページにアップロードす
る。
【0111】また焼酎廃液の受け入れ同様に、管理セン
ター1から指示を受けた前記処理施設31は、工程廃液の
受け入れ態勢を整えるとともに、海上輸送会社は、必要
な積載量の船舶42を選定して港から海路により処理施設
31に向かわせる。
【0112】その後は、管理センター1と収集運搬事業
者4(陸上輸送の場合は車両41に搭乗している業務担当
者であり、海上輸送の場合は船舶42に乗船している業務
担当者となる)との間で、処理施設31への到着情報、受
け渡し情報、さらには、必要に応じて輸送状況に関する
情報を、電話通信網Tを介して入手し、これを電子デー
タ化して前記したウェブページにアップロードする。
【0113】本実施例では、図1に示すように、管理セ
ンター1と車両41の業務担当者との通信は車両41に搭載
したPHSを用いたものである。すなわち、多数設置さ
れたPHSのアンテナ網を使用して車両41の位置情報を
得、定期的な通信毎に、管理センター1では実際の車両
41の位置をモニター上の地図に表示して把握するように
している。これは、衛星を利用したGPSを利用するの
に比べて、導入コストは大幅に小さくですむ。試算では
約1/20となる。なお、PHSによる位置情報サービス
は既存のものを利用できる。
【0114】また、本実施例における通信は、音声認識
によって電子データ化される。
【0115】すなわち、図3に示すように、車両41の業
務担当者が管理センター1へPHSを用いて電話を入れ
ると、管理センターは、着信に対して自動応答し、順
次、必要な事項を質問し、これに対して業務担当者が返
答する構成とするものである。
【0116】具体的に説明すると、まず車両ナンバーを
尋ねる(a-1)。音声が明瞭でない場合は、2回まで繰返し
尋ねるようにする(a-2)。
【0117】業務担当者が車両ナンバーについて応答(b
-1)した後は、現在の場所について尋ねる(a-3)。これに
業務担当者が応答(b-2)すると、次いで今から行う作業
内容について尋ねる(a-4)。
【0118】業務担当者がこれに応答(b-3)し、全質問が
終了すると、その返答結果を復唱確認する(a-5)。そし
て、業務担当者が確認すると(b-4)、その確認信号を受け
た後に、通信結果が電子データとして保存される。なお、
各質問に対する応答が3回連続して明瞭でなく認識でき
ない場合は、現在の通信をキャンセルして再度連絡をと
るように通知する(a-6)。
【0119】かかる方法により、排出事業者2から処理
施設31までの廃棄物の動きが容易に確認できる。しか
も、PHSを使用することで、位置情報も低コストで得
られ、連絡内容における産業廃棄物の位置と、実際の産
業廃棄物の位置とが整合しているか否かの確認も可能と
なる。
【0120】なお、本実施例では、業務担当者から管理
センター1へ連絡するようにしているが、PHSの端末
には、通話機能はなくとも位置情報を発信できる廉価な
装置もある。したがって、これを車両に搭載しておけ
ば、産業廃棄物の運搬経路の途中、業務担当者との通話
がなくとも管理センター1はいつでも車両位置情報を得
ることができる。
【0121】保存された通信結果となる電子データは、
作業管理記録として管理センター1の提供するインター
ネット上のウェブページに開示されることから、各事業
者2,3,4は、産業廃棄物の処理までの工程を経時的に把
握できるとともに、廃棄物の輸送経路を平面的に視認で
き、しかも、各事業者2,3,4は、必要があれば情報をウェ
ブページより適宜ダウンロードして、所望する形式で帳
票印刷することができる。
【0122】一方、工程廃液を搬送している船舶42と管
理センター1との通信は、船舶電話を用いて行うように
している。
【0123】すなわち、船舶42に搭載されているレーダ
端末の緯度経度情報を、船舶電話を介して、これも陸上
輸送の場合と同様に、音声認識により定期的に得るよう
にしている。
【0124】定時の通信は、基本的には、図4に示すよう
に、管理センター1側から船舶42へ連絡するようにして
いる(発信応答)が、図5に示すように、船舶42側から
管理センター1へ連絡する(着信応答)ようにしてもよ
い。
【0125】具体的に説明すると、発信応答の場合、管
理センター1は現在の緯度と経度とをを尋ねる(c-1)。
返答の音声が明瞭でない場合は、2回まで繰返し尋ねる
ようにする(c-2)。
【0126】業務担当者が緯度、経度について応答(d-1,
2)した後は、その返答結果を復唱確認する(c-3)。そし
て、業務担当者が確認すると(d-3)、その確認信号を受け
た後に、通信結果が電子データとして保存される。なお、
質問に対する応答が3回連続して明瞭でなく認識できな
い場合は、現在の通信をキャンセルして再度連絡する旨
を通知する(c-4)。
【0127】得られた船舶42の位置情報は、管理センタ
ー1のモニター画面上の海図に、船名、航行位置時間、
軌跡として表示される。
【0128】着信応答の場合は、図5に示すように、管理
センター1は、先ず船舶名(船舶番号)を尋ねる(e-1)。
返答の音声が明瞭でない場合は、2回まで繰返し尋ねる
ようにする(e-2)。
【0129】業務担当者が船舶名について応答(f-1)し
た後は、現在の位置について尋ねる(e-3)。これに対する
返答は、前述したように、緯度、経度で返答する(f-2)。次
いで、今から行う作業について尋ねる(e-4)。行う作業に
ついて応答(f-3)すると、これまでの返答結果を復唱確認
する(e-5)。そして、業務担当者が確認すると(f-4)、そ
の確認信号を受けた後に、通信結果が電子データとして
保存される。なお、質問に対する応答が3回連続して明
瞭でなく認識できない場合は、現在の通信をキャンセル
して再度連絡してもうらうように通知する(e-6)。
【0130】このように、船舶42の場合も、電話通信網
Tを介しての通信によって、位置情報及び作業内容の情
報を得ることができ、業務担当者が特別に帳票や日報な
どを作成する必要が無くなる。
【0131】以上説明してきたように、本実施例によれ
ば、従来のマニフェスト伝票(「従来の技術」参照)を
業務担当者が携行する必要はなく、すべて、オンライン
により入出力が可能となっている。
【0132】したがって、廃棄物の処理作業の管理及び
地方自治体への報告書、また各事業者の作業日報などの
処理作業記録についても、インターネットを介して、作業
管理記録から必要に応じてダウンロードし、所望する書
式でプリントアウトして容易に作成することができる。
【0133】また、各事業者2,3,4,5が地方自治体に対
して廃棄物が適正処理されたことの報告についても、イ
ンターネットを介して行うことも可能となり、作業負荷
を大幅に低減させることができる。
【0134】さらに、全ての報告書や書類作成などを、各
事業者2,3,4,5に代わって、管理センター1が代行するよ
うなシステムとすることもできる。
【0135】他の実施例として、図6に示すように、処分
事業者3の処理施設31の入出口32に、車両41の計量機6
を配設し、入場時の重量と退場時の重量を計測して計測
データをそれぞれ電話通信網Tを介して管理センター1
に送信し、入場時の重量と退場時の重量との差により、
廃棄物の実重量についての情報を得るようにすることが
できる。
【0136】計量機6の計量結果の通信は、本実施例で
は設置が簡単な無線の端末を用いており、また、デジタ
ルデータを一定長さで区切って送信するパケット交換サ
ービスを利用してコスト低減を図っている。
【0137】本実施例によれば、業務担当者は処理施設3
1に到着したとき、積荷を下ろしたときの定時連絡が不要
で、業務負荷が大きく軽減されるとともに、送信された実
際の廃棄物重量と、当初に排出事業者2から報告された
廃棄物重量とを比べることによって、廃棄物が異常なく
処理施設まで運搬されたことを、管理センター1では自
動的に略リアルタイムで確認することができる。
【0138】なお、本実施例では、処理施設31に到着し
た車両41が、該当する産業廃棄物を積載した目的車両で
あるかを識別する識別手段として、前記入出口32に、カ
メラ7を設け、同カメラ7によって車両ナンバー41aを
映像で取り込み、これを前記した無線端末で管理センタ
ー1に送信し、テキストデータ化して識別するようにし
ている。
【0139】なお、カメラ7が認識する対象としては、
車両ナンバー41aに代えて、車両個々に貼り付けた識別
用ステッカーなどであってもよい。
【0140】また、他の識別手段として、各車両41それ
ぞれに固有の発信装置(図示せず)を搭載するととも
に、入出口32に前記発信装置と対応するアンテナ8を設
けて車両41を識別することもできる。このように、車両
識別手段としては何でもよく、要は、処理施設31に到着し
た車両41、退場する車両41をそれぞれ確実に識別できれ
ばよい。
【0141】さらに、本実施例では、処理施設31内の所
定個所に、管理センター1と接続された監視カメラ71を
設置し、処理施設31内の状況を常時監視している。
【0142】すなわち、処理施設31内の要所要所に監視
カメラ71を設置し、インターネットを介して管理センタ
ー1と接続するようにしたもので、処理施設31内の状況
を管理センター1で24時間モニター可能とし、処理施設3
1内で異常や不審者などを発見した場合に、即座に対応
できるようにしている。
【0143】モニターされた画像データは、ディスクや
テープなどに保存しておくこともできるので、事件など
が発生した場合は後日の証拠資料、参考資料として活用
できる。
【0144】
【発明の効果】本発明は上記のような形態で実施される
もので、以下の効果を奏する。
【0145】(1)請求項1記載の本発明では、廃棄物の
排出事業者と、排出された廃棄物を処理施設まで運搬す
る収集運搬事業者と、搬入された廃棄物を処理施設で処
分する処分事業者とをそれぞれ管理センターに登録する
とともに、廃棄物の処分に必要な各事業者の情報を予め
保存しておき、同管理センターに排出事業者からの廃棄
物処分の要請があると、保存されている各事業者の情報
を参照して収集運搬事業者と処理施設とを選定するとと
もに、必要に応じて電話通信網を介して各事業者と通信
して通信結果を電子データ化し、作業管理情報としてイ
ンターネット上で開示することとしたので、各事業者
は、各自の主業務に専念することで、派生する雑多な業
務から解放され、負担を大幅に低減することができると
ともに、互いに管理センターに正規に登録された事業者
同士であるので、売掛、回収などの金銭問題に関しても
信頼がおけ安心して業務を行うことができる。
【0146】また、産業廃棄物の排出事業者であれば、
産業廃棄物の処理までの管理データが電子データとして
インターネット上に開示され、しかも、作業内容を略リ
アルタイムで経時的に捉えることができるので、実際の
処理が適正になされていることを確認することができ
る。
【0147】さらに、インターネットを利用すること
で、有害物質を含む産業廃棄物の処理が公衆監視の下に
行われることになり、産業廃棄物が不法投棄されるなど
のおそれもなく安心であり、企業としての信用を損なう
ことなく社会的責任を全うすることができる。
【0148】また、収集運搬事業者は、市場の多数の排
出事業者に対しての営業労力が削減できるとともに、管
理センターからの指示に従うことで、産業廃棄物に応じ
た種々の特殊車両などを無駄なく有効に運行させること
ができる。
【0149】さらに、処分事業者からすれば、産業廃棄
物の集中や、反対に稼働率が低下したりするおそれな
く、常時、適切な分量の産業廃棄物を無理なく均等に処
理することができるので、施設の維持管理が楽であり、
安全管理も行いやすい。
【0150】(2)請求項2記載の本発明では、上記イン
ターネット上に開示された電子データを、各事業者がそ
れぞれ必要に応じてダウンロードして帳票印刷可能とし
たことにより、排出事業者であれば、マニフェスト伝票
作成業務の作業負担も大幅に軽減することができるとと
もに、収集運搬事業者や処分事業者であれば、上記マニ
フェスト伝票の管理から解放され、さらに、作業日報な
どの作成業務負荷が軽減される。
【0151】(3)請求項3記載の本発明では、廃棄物の
排出事業者と、排出された廃棄物を処理施設まで運搬す
る収集運搬事業者と、搬入された廃棄物を処理施設で処
分する処分事業者とをそれぞれ管理センターに登録する
とともに、廃棄物の処分に必要な各事業者の情報を予め
保存しておき、管理センターは、排出事業者からの廃棄
物処分要請に応じて、処理能力、運送距離などから最適
と判断される処分事業者及び収集運搬事業者に、処分す
べき廃棄物に関する情報及び指示を電話通信網を介して
与えるとともに、収集運搬事業者との間で、排出事業者
と処分事業者間における廃棄物の受け渡しに関する情
報、及び必要に応じた輸送状況に関する情報を、電話通
信網を介して入手して、廃棄物の処理までの工程を経時
的に把握し、かつ廃棄物の輸送経路を平面的に視認可能
とし、さらには各情報を電子データ化して作業管理情報
としてインターネット上に開示する一方、各事業者は、
それぞれ必要とする情報を、インターネットを介して管
理センターの提供するウェブページより適宜ダウンロー
ドして帳票印刷可能として、廃棄物が安全、確実、かつ
円滑に処分されるように管理可能とし、しかも、廃棄物
が適正処理されたことを公開可能としたので、各事業者
は、各自の主業務に専念することで、派生する雑多な業
務から解放され、負担を大幅に低減することができると
ともに、互いに管理センターに正規に登録された事業者
同士であるので、売掛、回収などの金銭問題に関しても
信頼がおけ安心して業務を行うことができる。
【0152】また、産業廃棄物の排出事業者であれば、
産業廃棄物の処理までの管理データが電子データとして
インターネット上に開示され、しかも、作業内容を略リ
アルタイムで経時的に捉えることができるので、実際の
処理が適正になされていることを確認することができ
る。
【0153】さらに、インターネットを利用すること
で、有害物質を含む産業廃棄物の処理が公衆監視の下に
行われることになり、産業廃棄物が不法投棄されるなど
のおそれもなく安心であり、企業としての信用を損なう
ことなく社会的責任を全うすることができる。
【0154】また、産業廃棄物の排出事業者であれば、
産業廃棄物の処理までの管理データが電子データとして
インターネット上に開示され、しかも、作業内容を略リ
アルタイムで経時的に捉えることができるので、実際の
処理が適正になされていることを確認することができ
る。
【0155】さらに、インターネットを利用すること
で、有害物質を含む産業廃棄物の処理が公衆監視の下に
行われることになり、産業廃棄物が不法投棄されるなど
のおそれもなく安心であり、企業としての信用を損なう
ことなく社会的責任を全うすることができる。
【0156】また、収集運搬事業者は、市場の多数の排
出事業者に対しての営業労力が削減できるとともに、管
理センターからの指示に従うことで、産業廃棄物に応じ
た種々の特殊車両などを無駄なく有効に運行させること
ができる。
【0157】さらに、処分事業者からすれば、産業廃棄
物の集中や、反対に稼働率が低下したりするおそれな
く、常時、適切な分量の産業廃棄物を無理なく均等に処
理することができるので、施設の維持管理が楽であり、
安全管理も行いやすい。
【0158】(4)請求項4記載の本発明では、上記廃棄
物の排出から処分までの作業工程及び作業内容の電子化
は、電話による音声認識によって行うことにより、無用
な長電話をすることなく簡便に目的連絡を果たせる。
【0159】(5)請求項5記載の本発明では、上記管理
センターと収集運搬事業者との電話通信網による通信
は、陸上輸送の場合、廃棄物搭載車両との間で移動体通
信端末を用いて行うこととしたので、位置情報も低コス
トで得られ、連絡内容と実際の位置とが整合しているか
否かの確認も可能となる。
【0160】(6)請求項6記載の本発明では、上記管理
センターと収集運搬事業者との電話通信網による通信
は、海上輸送の場合、廃棄物積載船舶との間で船舶電話
を用いて行うこととしたので、位置情報を低コストで得
られ、GPSなどを利用せずとも船舶の航路を確認する
ことができる。
【0161】(7)請求項7記載の本発明では、上記処分
事業者の廃棄物処理施設の入出口に、廃棄物輸送手段の
計量機を配設し、入場時の重量と退場時の重量を計測し
て計測データをそれぞれ電話通信網を介して管理センタ
ーに送信し、入場時の重量と退場時の重量との差によ
り、廃棄物の重量情報を得ることとしたので、処理施設
内に搬入された産業廃棄物の実際の重量を知ることがで
き、これを、当初に排出事業者から報告された産業廃棄
物重量とを比べることによって、産業廃棄物が異常なく
処理施設まで運搬されたことを、管理センターでは業務
担当者からの連絡がなくても自動的に確認することがで
きる。
【0162】(8)請求項8記載の本発明では、上記処分
事業者の廃棄物処理施設の入出口に、多数の廃棄物輸送
手段が個々に備える固有の識別情報を認識する識別手段
を配設し、識別結果を管理センターに送信することによ
り、目的の廃棄物輸送手段が目的の廃棄物処理施設に廃
棄物を搬入したことをリアルタイムで自動認識可能とし
たことにより、搬送事業者の業務担当者は管理センター
への連絡業務の負担が大幅に軽減される。特に、上記し
た計量機と組合わせることで、管理センターでは業務担
当者からの連絡がなくても廃棄物が処理施設に搬入され
たことを自動的にリアルタイムで確認することができる (9)請求項9記載の本発明では、上記処分事業者の廃棄
物処理施設内に、管理センターと接続されたカメラを設
置し、施設内状況を常時監視可能としたことにより、施
設内の異常や不審者などを発見した場合、即座に対応す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る廃棄物の管理システムの概念図で
ある。
【図2】管理センターと、排出事業者、処分事業者、収
集運搬事業者とをそれぞれ結ぶネットワークの概念図で
ある。
【図3】車両の場合の音声認識ガイダンスを示すフロー
チャートである。
【図4】船舶の場合の発信応答時における音声認識ガイ
ダンスを示すフローチャートである。
【図5】船舶の場合の着信応答時における音声認識ガイ
ダンスを示すフローチャートである。
【図6】他の実施例に係る廃棄物の管理システムの一例
を示す説明図である。
【図7】従来の廃棄物の処理の作業工程を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
T 電話通信網 1 管理センター 2 排出事業者 3 処分事業者 4 収集運搬事業者 31 処理施設 41 車両 42 船舶

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃棄物の排出事業者と、排出された廃棄物
    を処理施設まで運搬する収集運搬事業者と、搬入された
    廃棄物を処理施設で処分する処分事業者とをそれぞれ管
    理センターに登録するとともに、廃棄物の処分に必要な
    各事業者の情報を予め保存しておき、同管理センターに
    排出事業者からの廃棄物処分の要請があると、保存され
    ている各事業者の情報を参照して収集運搬事業者と処分
    事業者とを選定するとともに、必要に応じて電話通信網
    を介して各事業者と通信して通信結果を電子データ化
    し、作業管理情報としてインターネット上で開示するこ
    とを特徴とする廃棄物の管理システム。
  2. 【請求項2】インターネット上に開示された電子データ
    を、各事業者がそれぞれ必要に応じてダウンロードして
    帳票印刷可能としたことを特徴とする請求項1記載の廃
    棄物の管理システム。
  3. 【請求項3】廃棄物の排出事業者と、排出された廃棄物
    を処理施設まで運搬する収集運搬事業者と、搬入された
    廃棄物を処理施設で処分する処分事業者とをそれぞれ管
    理センターに登録するとともに、廃棄物の処分に必要な
    各事業者の情報を予め保存しておき、 管理センターは、 排出事業者からの廃棄物処分要請に応じて、処理能力、
    運送距離などから最適と判断される処分事業者及び収集
    運搬事業者に、処分すべき廃棄物に関する情報及び指示
    を電話通信網を介して与えるとともに、 収集運搬事業者との間で、排出事業者と処分事業者間に
    おける廃棄物の受け渡しに関する情報、及び必要に応じ
    た輸送状況に関する情報を電話通信網を介して入手し
    て、廃棄物の処理までの工程を経時的に把握し、かつ廃
    棄物の輸送経路を平面的に視認可能とし、さらには各情
    報を電子データ化して作業管理情報としてインターネッ
    ト上に開示する一方、 各事業者は、 それぞれ必要とする情報を、インターネットを介して管
    理センターの提供するウェブページより適宜ダウンロー
    ドして帳票印刷可能として、 廃棄物が安全、確実、かつ円滑に処分されるように管理
    可能とし、しかも、廃棄物が適正処理されたことを公開
    可能としたことを特徴とする廃棄物の管理システム。
  4. 【請求項4】廃棄物の排出から処分までの作業工程及び
    作業内容の電子化は、電話による音声認識によって行う
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    廃棄物の管理システム。
  5. 【請求項5】管理センターと収集運搬事業者との電話通
    信網による通信は、陸上輸送の場合、廃棄物搭載車両と
    の間で移動体通信端末を用いて行うことを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の廃棄物の管理システ
    ム。
  6. 【請求項6】管理センターと収集運搬事業者との電話通
    信網による通信は、海上輸送の場合、廃棄物積載船舶と
    の間で船舶電話を用いて行うことを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の廃棄物の管理システム。
  7. 【請求項7】処分事業者の廃棄物処理施設の入出口に、
    廃棄物輸送手段の計量機を配設し、入場時の重量と退場
    時の重量を計測して計測データをそれぞれ電話通信網を
    介して管理センターに送信し、入場時の重量と退場時の
    重量との差により、廃棄物の重量情報を得ることを特徴
    とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の廃棄物の管
    理システム。
  8. 【請求項8】処分事業者の廃棄物処理施設の入出口に、
    多数の廃棄物輸送手段が個々に備える固有の識別情報を
    認識する識別手段を配設し、識別結果を管理センターに
    送信することにより、目的の廃棄物輸送手段が目的の廃
    棄物処理施設に廃棄物を搬入したことをリアルタイムで
    自動認識可能としたことを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれか1項に記載の廃棄物の管理システム。
  9. 【請求項9】処分事業者の廃棄物処理施設内に、管理セ
    ンターと接続されたカメラを設置し、施設内状況を常時
    監視可能としたことを特徴とする請求項1〜8のいずれ
    か1項に記載の廃棄物の管理システム。
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