JP7291930B2 - 廃棄物の収集運搬処理方法 - Google Patents
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Description
[1]本発明は、複数の廃棄物排出事業者から出される廃棄物を、該廃棄物の量、種類及び排出日に応じて、複数の収集運搬車両を有する複数の収集運搬事業者を使って収集運搬処理を行い、環境負荷の小さなマテリアルリサイクル、固形燃料化、発電用焼却、及び熱利用焼却の少なくともいずれかの中間処理又は最終処分を行う前記廃棄物の収集運搬処理方法であって、
前記複数の廃棄物排出事業者と、前記複数の収集運搬事業者と、前記廃棄物の積替保管場所として機能する廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所の1以上と、1以上の広域廃棄物中間処理事業者又は広域廃棄物最終処分事業者とを、契約を通して一体的に運営させる連携機能を有し、
前記連携機能によって行う前記廃棄物の収集運搬処理方法が、
ホストコンピュータおよび前記ホストコンピュータが有する情報記憶演算処理通信手段において、前記複数の廃棄物排出事業者の各位置情報と、前記複数の廃棄物排出事業者から出されるそれぞれの廃棄物の種類、量及び排出日と、前記複数の収集運搬事業者が有する各車両の積載可能量と、前記各収集運搬車両が収集運搬及び処理のために立ち寄る前記廃棄物排出事業者の各地点における前記廃棄物の平均的な積込み所要時間と、前記収集運搬事業者が前記廃棄物を前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所まで運搬して荷降ろしを行うときに要する平均的な荷降ろし所要時間と、前記複数の廃棄物排出事業者を経由して前記環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物を積替えるために前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所まで移動する移動時間と、前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所から前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者まで移動する移動時間と、を含む収集運搬処理情報を取得・管理し、前記収集運搬処理情報に基づき、前記廃棄物を収集運搬処理する必要最小の収集運搬車両台数及び前記各収集運搬車両が前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所に至るまでの最適コースを算定し選択する最小台数・コース選択工程と、
前記必要最小車両台数と前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所に至るまでの最適コースとを、情報端末機、端末コンピュータ及びインターネットの少なくともいずれかの手段を経由して前記複数の収集運搬事業者の中から選択する所望の収集運搬事業者に指示し、該指示に従って前記廃棄物を収集する工程と、
前記収集した廃棄物を、前記情報端末機、端末コンピュータ及びインターネットの少なくともいずれかの手段を経由してそれぞれ指示される前記の廃棄物処理事業者若しくは廃棄物積替保管場所から前記広域廃棄物中間処理事業者若しくは前記広域廃棄物最終処分事業者まで運搬する工程、又は前記の廃棄物処理事業者若しくは廃棄物積替保管場所を経由しないで、前記情報端末機、端末コンピュータ及びインターネットの少なくともいずれかの手段を経由して指示される前記広域廃棄物中間処理事業者若しくは前記広域廃棄物最終処分事業者まで直接運搬する工程と、
前記廃棄物の収集運搬及び処理の完了報告を前記複数の収集運搬事業者、及び前記広域廃棄物中間処理業事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者からそれぞれ受け取り、少なくとも前記収集運搬及び処理の完了を記載した法的マニフェストを前記ホストコンピュータから前記複数の廃棄物排出事業者に電子情報として、又は書面で通知する工程とを有し、
前記最小台数・コース選択工程においては、前記複数の収集運搬事業者が合意する領域内で前記各収集運搬車両による前記収集運搬及び処理の所要時間が均等になるように平準化して振り分けることにより、前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所に至るまでの最適コースが選択され、さらに、
前記収集運搬処理の最適コースから前記の廃棄物処理事業者若しくは廃棄物積替保管場所を経由して前記広域廃棄物中間処理事業者若しくは前記広域廃棄物最終処分事業者まで運搬する工程、又は前記収集運搬処理の最適コースから前記の廃棄物処理事業者若しくは廃棄物積替保管場所を経由しないで直接、前記広域廃棄物中間処理事業者若しくは前記広域廃棄物最終処分事業者まで運搬する工程においては、前記ホストコンピュータに取得・管理される、少なくとも前記廃棄物処理事業者の場所又は前記廃棄物積替保管場所、前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者の場所、運搬ルート、及び運搬費用に関する情報に基づいて、前記ホストコンピュータによって最短又は最も安い運搬コストとして提示される運搬ルートの中から前記廃棄物排出事業者によってあらかじめ選択される運搬ルートに従って前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者まで前記廃棄物の運搬が行われることを特徴とする廃棄物の収集運搬処理方法を提供する。
[2]本発明は、前記最小台数・コース選択工程は、前記複数の収集運搬事業者が合意する領域内で前記環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物の収集運搬処理を行うとき、前記複数の収集運搬事業者の各収集運搬車両が立ち寄る前記廃棄物排出事業者が互いに隣接する回収場所間距離として、所定の距離の範囲内で密集又は近接する狭い地域を選び、前記狭い地域内で廃棄物の運搬を行う前記複数の各収集運搬車両の間で前記収集運搬及び処理の所要時間が均等になるように平準化して振り分けることにより前記収集運搬処理の最適コースを設定することを特徴とする前記[1]に記載の廃棄物の収集運搬処理方法を提供する。
[3]本発明は、前記[1]又は[2]に記載の廃棄物の収集運搬処理方法において、
前記収集運搬車両は、前記収集運搬処理の最適コースとして選択されたコースに従って、車両基地から出発し、前記ホストコンピュータによって指示された前記複数の廃棄物排出事業者を次々に移動することにより廃棄物を収集し、前記環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物を前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所、及び前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者の中から前記ホストコンピュータによって指示されたそれぞれの業者先まで運搬して前記廃棄物を降した後、前記車両基地に戻るルートを有することを特徴とする廃棄物の収集運搬処理方法を提供する。
[4]本発明は、前記ホストコンピュータが有する記憶装置には、前記環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物の収集運搬処理に関する各種の情報として、さらに、前記複数の収集運搬事業者がそれぞれ有する廃棄物収集運搬用車両の台数、及び各車両が従来から使用している収集運搬処理コースの情報の少なくともいずれかが記憶され、前記ホストコンピュータが有する記憶装置に記憶された各種の情報は必要に応じて前記ホストコンピュータが有する表示装置に表示されることを特徴とする前記[1]~[3]のいずれか一項に記載の廃棄物の収集運搬処理方法を提供する。
[5]本発明は、前記ホストコンピュータが有する記録装置には、さらに、前記収集運搬処理の最適コースに従って収集運搬を行うときに使用するコースの時間ごとのあらかじめ登録した平均的な交通渋滞の情報及びリアルタイムの交通情報の少なくともいずれかが格納されるとともに、
前記収集運搬処理の最適コースが、前記各種情報に加えて、前記収集運搬を行う時間帯に発生する前記収集運搬処理コースの交通渋滞に関する情報に基づいて、最小の収集運搬車両台数を使って最短時間で収集運搬を行うことができるように選択されることを特徴とする前記[4]に記載の廃棄物の収集運搬処理方法を提供する。
[6]本発明は、前記ホストコンピュータ、及び前記情報端末機又は端末コンピュータの少なくともいずれかが、さらに、前記収集運搬処理の最適コース、前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所までの運搬コース、及び前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者までの運搬コースの少なくともいずれかの情報を出力する出力装置を有することを特徴とする前記[1]~[5]のいずれか一項に記載の廃棄物の収集運搬処理方法を提供する。
[7]本発明は、前記収集運搬処理の最適コースから前記の廃棄物処理事業者若しくは廃棄物積替場所を経由して前記広域廃棄物中間処理事業者若しくは前記広域廃棄物最終処分事業者まで行う前記廃棄物の運搬、又は前記収集運搬処理の最適コースから前記の廃棄物処理事業者若しくは廃棄物積替場所を経由しないで、直接、前記広域廃棄物中間処理事業者若しくは前記広域廃棄物最終処分事業者まで行う前記廃棄物の運搬が、前記ホストコンピュータから運搬ルートに応じて提示される運搬費用に基づいて前記運搬ルートの中からあらかじめ前記排出処理業者によって選択された運搬ルートに従って行われることを特徴とする特徴とする前記[1]~[6]のいずれか一項に記載の廃棄物の収集運搬処理方法を提供する。
[8]本発明は、前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替場所で保管された前記環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物を、さらに港湾の船舶出発基地又は貨物列車の貨物出発基地を経由して前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者まで運搬する収集運搬処理方法であって、前記船舶出発基地又は貨物出発基地から前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者までの最適運搬ルートが前記ホストコンピュータから提示され、前記最適運搬ルートに従ってコンテナ設置場所から貨物用船舶又は貨物列車によって前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者まで前記廃棄物の運搬が行われることを特徴とする前記[1]~[6]のいずれか一項に記載の廃棄物の収集運搬処理方法を提供する。
[9]本発明は、ある地域Xにおいて前記環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物の収集運搬処理のために行う前記最小台数・コース選択工程を有する廃棄物の収集運搬処理方法であって、
前記最小台数・コース選択工程が、前記地域Xの同じ地域内で収集運搬を行う前記複数の収集運搬事業者の少なくとも2以上の事業者の間で連携して行われる廃棄物集約工程を有し、
前記複数の収集運搬事業者がA及びBの2事業者であるとき、
前記廃棄物集約工程が、複数の廃棄物排出事業者A1から排出される廃棄物のすべてを収集運搬事業者の車両A2が収集した後、最後に立ち寄る廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所A3を、同じ前記地域Xで廃棄物運搬収集を行う別の収集運搬事業者の運搬車両B2が別の複数の廃棄物排出事業者B1から排出される廃棄物を収集するために立ち寄るときの立ち寄り場所の一つに組み入れることにより、前記廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所A3に集められる廃棄物を、前記複数の廃棄物排出事業者B1から排出されるすべての廃棄物とともに、前記収集運搬事業者の車両B2が最後に立ち寄る別の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所B3まで運搬し、前記地域X内で排出される前記廃棄物を一か所に集約することによって行われることを特徴とする前記[1]~[6]のいずれか一項に記載の廃棄物の収集運搬処理方法を提供する。
[10]本発明は、少なくとも地域Xと前記地域Xとは異なる別の地域Yとが含まれる2つ以上の地域に跨って、前記環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物の収集運搬処理を行うための前記最小台数・コース選択工程を有する廃棄物の収集運搬処理方法であって、
前記最小台数・コース選択工程が、前記2つ以上の地域に跨がって前記廃棄物の積替を行い、該積替えが行われた前記廃棄物を、前記2つ以上の地域内に存在する前記複数の収集運搬事業者の収集運搬車両が最後に立ち寄る廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所に集約するための廃棄物集約工程を有し、
前記2つ以上の地域が前記地域Xと前記地域Yの2つの地域に限定され、かつ、前記地域Xに存在する収集運搬事業者がA又はBの1事業者であり、前記地域Yに存在する収集運搬事業者がCの1事業者であるとき、
前記地域Xと前記地域Yの2つの地域に跨って行われる廃棄物集約工程が、前記地域Xに存在する前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所であるA3又はB3を、前記地域Yで廃棄物運搬収集を行う別の収集運搬事業者の運搬車両C2が別の複数の廃棄物排出事業者C1から排出される廃棄物を収集するために立ち寄るときの立ち寄り場所の一つに組み入れることにより、前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所であるA3又はB3に集積される廃棄物を、前記複数の廃棄物排出事業者C1から排出されるすべての廃棄物とともに、前記収集運搬事業者の運搬車両C2が最後に立ち寄る別の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所C3まで運搬することによって行われ、
さらに、前記2つの地域に跨って行われる廃棄物集約工程を、前記2つ以上の地域内に存在する前記複数の収集運搬事業者の収集運搬車両が最後に立ち寄る廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所に集約される廃棄物のすべての量が前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者に運搬するときに必要な所定量に到達するまで前記2以上の地域で繰り返して行う廃棄物集約工程に拡張して利用することを特徴とする前記[1]~[6]のいずれか一項に記載の廃棄物の収集運搬処理方法を提供する。
[11]本発明は、前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者に運搬するときの環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物の所定量が、前記ホストコンピュータから前記複数の収集運搬事業者に提示される次の
(1)前記集約した廃棄物のすべての量を前記広域廃棄物中間処理事業者又は広域廃棄物最終処分事業者まで運搬することができる廃棄物運搬許容量、
(2)前記広域廃棄物中間処理事業者又は広域廃棄物最終処分事業者が1回の処理又は処分のときに必要とする廃棄物処理最小量、及び
(3)前記広域廃棄物中間処理事業者による処理又は広域廃棄物最終処分事業者による処分が行われる日程、
の少なくともいずれかの条件に基づいて決められることを特徴とする前記[10]に記載の廃棄物の収集運搬方法を提供する。
[12]本発明は、前記ホストコンピュータが、前記契約に基づく費用、収集運搬に要する実際の費用、及び前記処理及び処分の費用の少なくとも何れかを算出し、それらの費用の少なくともいずれかを前記複数の収集運搬事業会社間で一括して精算する精算手段を有し、必要に応じて、前記精算した費用が前記ホストコンピュータから前記複数の収集運搬事業者及び前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所の各業者に個別に通知されることを特徴とする前記[1]~[11]のいずれか一項に記載の廃棄物の収集運搬処理方法を提供する。
[13]本発明は、前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所が複数であるとき、前記複数の廃棄物排出事業者の中で最終に立ち寄る廃棄物排出事業者から、前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所の複数の中から指示される廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所までの収集運搬コースにおいて、最初に指定される第1の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所によって環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物の運搬費用として見積もられる廃棄物処理又は廃棄物積替保管のためのコストが、他の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所のそれよりも高い場合には、前記複数の廃棄物排出事業者がコスト的に許容する他の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所の中から、最短時間で前記収集運搬処理を行うことができる第2の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所が前記ホストコンピュータによって新たに提示され、その提示に基づいて前記複数の廃棄物排出事業者が前記収集運搬コースを選定し直して前記廃棄物の収集運搬処理を行うことを特徴とする前記[1]~[12]のいずれか一項に記載の廃棄物の収集運搬処理方法を提供する。
[14]本発明は、前記複数の廃棄物排出事業者から受ける、環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物処理の依頼が、電話、ファックス及びインターネットの少なくともいずれかの通信手段によって前記複数の収集運搬事業者又は前記連携を遂行する連携業務事業者に属する1又は2以上の営業会社が受け、前記依頼を受けると同時、又は前記依頼を受けた後に、前記営業会社から少なくとも前記複数の廃棄物排出事業者の名簿、及び前記廃棄物の量と種類が情報として前記ホストコンピュータに入力されることを特徴とする前記[1]~[13]のいずれか一項に記載の廃棄物の収集運搬処理方法を提供する。
[発明の効果]
運搬ルート(a)として、まず、図1に示す1~mの収集運搬事業者のいずれか1事業者が、1~pの廃棄物排出事業者の中で実際に廃棄物の収集を行うために立ち寄る廃棄物排出事業者の1又は複数を選び、単純焼却や埋め立の処理又は処分を行う場合やマテリアル型廃棄物の積替場所として1~nの廃棄物処理事業者のいずれか1又は複数の事業者に運搬するときの車両台数及び運搬コースを選定する。次に、リサイクル型廃棄物を1~nの廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所のいずれか1又は複数の事業者から1~qの広域廃棄物処理・処分事業者の少なくとも1か所まで運搬するときの運搬ルートの選定が行われる。
運搬ルート(b)としては、図1に示す1~mの収集運搬事業者のいずれか1事業者が、1~pの廃棄物排出事業者の中で実際に廃棄物の収集を行うために立ち寄る廃棄物排出事業者の1又は複数を選び、1~nの廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所を経由しないで、リサイクル型廃棄物を直接的に運搬するルートが選定される。運搬ルート(b)は、1~pの廃棄物事業者の1又は複数に立ち寄って収集するリサイクル型廃棄物の量が多く、1~qの広域廃棄物処理・処分事業者に直接的に一回で運搬する方が運搬費用の点で安価の場合に採用される。
本発明の特徴である連携機能によって一体的に運営して行う収集運搬処理方法の技術的な意義を、連携機能を適用しない従来の収集運搬処理方法と対比して図面を用いて説明する。図4は、本発明の廃棄物収集運搬処理方法において、複数の収集運搬事業者から複数の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所までの最適コースを算定し選択する最小台数・コース選択工程だけを抽出して示す模式図である。図4の(a)は、連携前の従来から行われている収集方法を示す図であり、各個社(収集運搬事業者)が個別に各顧客(廃棄物排出事業者又は廃棄物積替保管場所)との契約に基づいて廃棄物の収集運搬を行い、廃棄物処理事業者まで運搬して、そこで単純焼却や埋め立等の行う廃棄物の場合は処理を行う。リサイクル型廃棄物の場合には廃棄物積替保管場所としての役割を果たす廃棄物処理事業者又はそれとは別の廃棄物積替保管場所に集める方法である。また、図4の(b)は、各社の連携収集によって効率的な収集を行う本発明の収集運搬処理方法を示す図である。図4には、収集運搬事業者としてA社及びB社の2社を例として挙げている。
(1)動的計画法により、廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所を含めて、複数の廃棄物排出事業者間を移動するときの最小移動時間及びその経路を算定する。
(2)収集時の運搬車両1台で収集運搬処理する場合の収集コース(収集地点の順序)を遺伝的アルゴリズムにより前記AI等を利用して決定する。
(3)各収集運搬車両の稼働時間ができるだけ均等になるように平準化を行った収集運搬処理コースを、対象とする複数の収集運搬車両に振り分ける。
本発明において、廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所から広域廃棄物中間処理事業者又は広域最終処分事業者まで運搬する工程、又は前記廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所を経由しないで、前記広域廃棄物中間処理業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者まで直接的に運搬する工程を含めたマテリアルリサイクル型廃棄物の収集運搬処理方法の例を、図6を用いて説明する。
図7に、本発明のリサイクル型廃棄物による収集運搬処理方法の別の例の模式図を示す。上記第2の実施形態(図6)は、同じ地域X内において、廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所がA3(A処)及びB3(B処)の2か所が存在する場合であるが、図7に示す収集運搬処理方法では廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所が1か所の場合である。
上記第2及び第3の形態は、リサイクル型廃棄物を広域廃棄物中間処理事業者又は広域廃棄物最終処分事業者へ運搬するとき、前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者がS1の1か所に限定される例を示したが、本実施形態においてはリサイクル型廃棄物の運搬先として複数の広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者から最適な事業者1社を選択する方法が一般的に採用される。その例を、図8に示す廃棄物収集運搬処理方法の模式図を用いて説明する。
図9は、リサイクル型廃棄物を2つの地域に跨って積替を行い、広域廃棄物中間処理事業者又は広域廃棄物最終処分事業者S1及びS2の2社の中から選択される最適な事業者まで運搬し、そこで処理又は処分を行う方法を示す模式図である。図9に示す例においては、地域X及び地域Yの2つの地域として、便宜上、関東圏に存在するX地区及びY地区としている。図9に示す本実施形態による廃棄物の収集運搬処理方法は、基本的に図8の(a)に示す方法と同じ考え方に基づいて廃棄物の収集運搬処理を行うが、X地区とY地区とに跨って廃棄物の積替えを行う点で図8の(a)に示す方法とは異なる。
(1)前記集約した廃棄物のすべての量を広域廃棄物中間処理事業者又は広域廃棄物最終処分事業者S1及びS2のいずれか最適な事業者まで運搬することができる廃棄物運搬許容量、
(2)広域廃棄物中間処理事業者又は広域廃棄物最終処分事業者S1及びS2の中から選択される最適な事業者が1回の処理又は処分のときに必要とする廃棄物処理最小量、及び
(3)広域廃棄物中間処理事業者による処理又は広域廃棄物最終処分事業者S1及びS2の中から選択される最適な事業者による処理又は処分が行われる日程。
図9に示す廃棄物収集運搬処理方法の変形例を、図10に模式図で示す。図10に示す例は、Y地区でC社が複数の廃棄物排出事業者C1に立ち寄って収集運搬する廃棄物に単純焼却や埋立て用の廃棄物が含まれる場合、C3に立ち寄って単純焼却や埋立て用の廃棄物だけを降ろした後、リサイクル型廃棄物だけをX地区に存在するA3(又はB3)に運搬する方法である。また、図10に示す例においては、複数の廃棄物排出事業者C1に立ち寄って収集運搬する廃棄物がリサイクル型廃棄物だけであっても、C3を経由した後、A3(又はB3)に運搬するルートを採用してもよい。その後、A3(又はB3)に集約されたリサイクル型廃棄物は、広域廃棄物中間処理事業者又は広域廃棄物最終処分事業者S1に運搬され、そこで処理又は処分が行われる。
図11は、図9に示す廃棄物収集運搬処理方法の別の変形例を示す模式図である。図11に示す例は、Y地区でC社が複数の廃棄物排出事業者C1に立ち寄って廃棄物を収集廃棄運搬するときに最後に立ち寄る物排出事業者の場所から、C3を経由しないで直接、X地区に存在するA3(又はB3)にリサイクル型廃棄物を運搬する方法である。その後、広域廃棄物中間処理事業者又は広域廃棄物最終処分事業者の中から最適な事業者として選択されるS1に運搬され、そこで処理又は処分が行われる。図11に示す例は、複数の廃棄物排出事業者C1に立ち寄って収集運搬する廃棄物がリサイクル型廃棄物だけの場合に好適に行われる廃棄物収集運搬方法である。
上記第2~第7の実施形態においては、前記廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所から前記広域廃棄物中間処理事業者又は広域廃棄物最終処分事業者までのリサイクル型廃棄物の運搬が、複数の収集運搬業者又は複数の収集運搬業者とは別の長距離運搬業者が有する少なくとも1台の車両によって行われる場合の廃棄物収集運搬方法を示している。本発明は、リサイクル型廃棄物の運搬が運搬車両には特に限定されず、貨物用船舶又は貨物列車による運搬を行ってもよい。
Claims (14)
- 複数の廃棄物排出事業者から出される廃棄物を、該廃棄物の量、種類及び排出日に応じて、複数の収集運搬車両を有する複数の収集運搬事業者を使って収集運搬処理を行い、環境負荷の小さなマテリアルリサイクル、固形燃料化、発電用焼却、及び熱利用焼却の少なくともいずれかの中間処理又は最終処分を行う前記廃棄物の収集運搬処理方法であって、
前記複数の廃棄物排出事業者と、前記複数の収集運搬事業者と、前記廃棄物の積替保管場所として機能する廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所の1以上と、1以上の広域廃棄物中間処理事業者又は広域廃棄物最終処分事業者とを、契約を通して一体的に運営させる連携機能を有し、
前記連携機能によって行う前記廃棄物の収集運搬処理方法が、
ホストコンピュータおよび前記ホストコンピュータが有する情報記憶演算処理通信手段において、前記複数の廃棄物排出事業者の各位置情報と、前記複数の廃棄物排出事業者から出されるそれぞれの廃棄物の種類、量及び排出日と、前記複数の収集運搬事業者が有する各車両の積載可能量と、前記各収集運搬車両が収集運搬及び処理のために立ち寄る前記廃棄物排出事業者の各地点における前記廃棄物の平均的な積込み所要時間と、前記収集運搬事業者が前記廃棄物を前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所まで運搬して荷降ろしを行うときに要する平均的な荷降ろし所要時間と、前記複数の廃棄物排出事業者を経由して前記環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物を積替えるために前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所まで移動する移動時間と、前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所から前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者まで移動する移動時間と、を含む収集運搬処理情報を取得・管理し、前記収集運搬処理情報に基づき、前記廃棄物を収集運搬処理する必要最小の収集運搬車両台数及び前記各収集運搬車両が前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所に至るまでの最適コースを算定し選択する最小台数・コース選択工程と、
前記必要最小車両台数と前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所に至るまでの最適コースとを、情報端末機、端末コンピュータ及びインターネットの少なくともいずれかの手段を経由して前記複数の収集運搬事業者の中から選択する所望の収集運搬事業者に指示し、該指示に従って前記廃棄物を収集する工程と、
前記収集した廃棄物を、前記情報端末機、端末コンピュータ及びインターネットの少なくともいずれかの手段を経由してそれぞれ指示される前記の廃棄物処理事業者若しくは廃棄物積替保管場所から前記広域廃棄物中間処理事業者若しくは前記広域廃棄物最終処分事業者まで運搬する工程、又は前記の廃棄物処理事業者若しくは廃棄物積替保管場所を経由しないで、前記情報端末機、端末コンピュータ及びインターネットの少なくともいずれかの手段を経由して指示される前記広域廃棄物中間処理事業者若しくは前記広域廃棄物最終処分事業者まで直接運搬する工程と、
前記廃棄物の収集運搬及び処理の完了報告を前記複数の収集運搬事業者、及び前記広域廃棄物中間処理業事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者からそれぞれ受け取り、少なくとも前記収集運搬及び処理の完了を記載した法的マニフェストを前記ホストコンピュータから前記複数の廃棄物排出事業者に電子情報として、又は書面で通知する工程とを有し、
前記最小台数・コース選択工程においては、前記複数の収集運搬事業者が合意する領域内で前記各収集運搬車両による前記収集運搬及び処理の所要時間が均等になるように平準化して振り分けることにより、前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所に至るまでの最適コースが選択され、さらに、
前記収集運搬処理の最適コースから前記の廃棄物処理事業者若しくは廃棄物積替保管場所を経由して前記広域廃棄物中間処理事業者若しくは前記広域廃棄物最終処分事業者まで運搬する工程、又は前記収集運搬処理の最適コースから前記の廃棄物処理事業者若しくは廃棄物積替保管場所を経由しないで直接、前記広域廃棄物中間処理事業者若しくは前記広域廃棄物最終処分事業者まで運搬する工程においては、前記ホストコンピュータに取得・管理される、少なくとも前記廃棄物処理事業者の場所又は前記廃棄物積替保管場所、前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者の場所、運搬ルート、及び運搬費用に関する情報に基づいて、前記ホストコンピュータによって最短又は最も安い運搬コストとして提示される運搬ルートの中から前記廃棄物排出事業者によってあらかじめ選択される運搬ルートに従って前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者まで前記廃棄物の運搬が行われることを特徴とする廃棄物の収集運搬処理方法。 - 前記最小台数・コース選択工程は、前記複数の収集運搬事業者が合意する領域内で前記環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物の収集運搬処理を行うとき、前記複数の収集運搬事業者の各収集運搬車両が立ち寄る前記廃棄物排出事業者が互いに隣接する回収場所間距離として、所定の距離の範囲内で密集又は近接する狭い地域を選び、前記狭い地域内で廃棄物の運搬を行う前記複数の各収集運搬車両の間で前記収集運搬及び処理の所要時間が均等になるように平準化して振り分けることにより前記収集運搬処理の最適コースを設定することを特徴とする請求項1に記載の廃棄物の収集運搬処理方法。
- 請求項1又は2に記載の廃棄物の収集運搬処理方法において、
前記収集運搬車両は、前記収集運搬処理の最適コースとして選択されたコースに従って、車両基地から出発し、前記ホストコンピュータによって指示された前記複数の廃棄物排出事業者を次々に移動することにより廃棄物を収集し、前記環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物を前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所、及び前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者の中から前記ホストコンピュータによって指示されたそれぞれの業者先まで運搬して前記廃棄物を降した後、前記車両基地に戻るルートを有することを特徴とする廃棄物の収集運搬処理方法。 - 前記ホストコンピュータが有する記憶装置には、前記環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物の収集運搬処理に関する各種の情報として、さらに、前記複数の収集運搬事業者がそれぞれ有する廃棄物収集運搬用車両の台数、及び各車両が従来から使用している収集運搬処理コースの情報の少なくともいずれかが記憶され、前記ホストコンピュータが有する記憶装置に記憶された各種の情報は必要に応じて前記ホストコンピュータが有する表示装置に表示されることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の廃棄物の収集運搬処理方法。
- 前記ホストコンピュータが有する記録装置には、さらに、前記収集運搬処理の最適コースに従って収集運搬を行うときに使用するコースの時間ごとのあらかじめ登録した平均的な交通渋滞の情報及びリアルタイムの交通情報の少なくともいずれかが格納されるとともに、
前記収集運搬処理の最適コースが、前記各種情報に加えて、前記収集運搬を行う時間帯に発生する前記収集運搬処理コースの交通渋滞に関する情報に基づいて、最小の収集運搬車両台数を使って最短時間で収集運搬を行うことができるように選択されることを特徴とする請求項4に記載の廃棄物の収集運搬処理方法。 - 前記ホストコンピュータ、及び前記情報端末機又は端末コンピュータの少なくともいずれかが、さらに、前記収集運搬処理の最適コース、前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所までの運搬コース、及び前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者までの運搬コースの少なくともいずれかの情報を出力する出力装置を有することを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の廃棄物の収集運搬処理方法。
- 前記収集運搬処理の最適コースから前記の廃棄物処理事業者若しくは廃棄物積替場所を経由して前記広域廃棄物中間処理事業者若しくは前記広域廃棄物最終処分事業者まで行う前記廃棄物の運搬、又は前記収集運搬処理の最適コースから前記の廃棄物処理事業者若しくは廃棄物積替場所を経由しないで、直接、前記広域廃棄物中間処理事業者若しくは前記広域廃棄物最終処分事業者まで行う前記廃棄物の運搬が、前記ホストコンピュータから運搬ルートに応じて提示される運搬費用に基づいて前記運搬ルートの中からあらかじめ前記排出処理業者によって選択された運搬ルートに従って行われることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の廃棄物の収集運搬処理方法。
- 前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所で保管された前記環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物を、さらに港湾の船舶出発基地又は貨物列車の貨物出発基地を経由して前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者まで運搬する収集運搬処理方法であって、前記船舶出発基地又は貨物出発基地から前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者までの最適運搬ルートが前記ホストコンピュータから提示され、前記最適運搬ルートに従ってコンテナ設置場所から貨物用船舶又は貨物列車によって前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者まで前記廃棄物の運搬が行われることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の廃棄物の収集運搬処理方法。
- ある地域Xにおいて前記環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物の収集運搬処理のために行う前記最小台数・コース選択工程を有する廃棄物の収集運搬処理方法であって、
前記最小台数・コース選択工程が、前記地域Xの同じ地域内で収集運搬を行う前記複数の収集運搬事業者の少なくとも2以上の事業者の間で連携して行われる廃棄物集約工程を有し、
前記複数の収集運搬事業者がA及びBの2事業者であるとき、
前記廃棄物集約工程が、複数の廃棄物排出事業者A1から排出される廃棄物のすべてを収集運搬事業者の車両A2が収集した後、最後に立ち寄る廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所A3を、同じ前記地域Xで廃棄物運搬収集を行う別の収集運搬事業者の運搬車両B2が別の複数の廃棄物排出事業者B1から排出される廃棄物を収集するために立ち寄るときの立ち寄り場所の一つに組み入れることにより、前記廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所A3に集められる廃棄物を、前記複数の廃棄物排出事業者B1から排出されるすべての廃棄物とともに、前記収集運搬事業者の運搬車両B2が最後に立ち寄る別の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所B3まで運搬し、前記地域X内で排出される前記廃棄物を一か所に集約することによって行われることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の廃棄物の収集運搬処理方法。 - 少なくとも地域Xと前記地域Xとは異なる別の地域Yとが含まれる2つ以上の地域に跨って、前記環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物の収集運搬処理を行うための前記最小台数・コース選択工程を有する廃棄物の収集運搬処理方法であって、
前記最小台数・コース選択工程が、前記2つ以上の地域に跨がって前記廃棄物の積替を行い、該積替えが行われた前記廃棄物を、前記2つ以上の地域内に存在する前記複数の収集運搬事業者の収集運搬車両が最後に立ち寄る廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所に集約するための廃棄物集約工程を有し、
前記2つ以上の地域が前記地域Xと前記地域Yの2つの地域に限定され、かつ、前記地域Xに存在する収集運搬事業者がA又はBの1事業者であり、前記地域Yに存在する収集運搬事業者がCの1事業者であるとき、
前記地域Xと前記地域Yの2つの地域に跨って行われる廃棄物集約工程が、前記地域Xに存在する前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所であるA3又はB3を、前記地域Yで廃棄物運搬収集を行う別の収集運搬事業者の運搬車両C2が別の複数の廃棄物排出事業者C1から排出される廃棄物を収集するために立ち寄るときの立ち寄り場所の一つに組み入れることにより、前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所であるA3又はB3に集積される廃棄物を、前記複数の廃棄物排出事業者C1から排出されるすべての廃棄物とともに、前記収集運搬事業者の運搬車両C2が最後に立ち寄る別の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所C3まで運搬することによって行われ、
さらに、前記2つの地域に跨って行われる廃棄物集約工程を、前記2つ以上の地域内に存在する前記複数の収集運搬事業者の収集運搬車両が最後に立ち寄る廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所に集約される廃棄物のすべての量が前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者に運搬するときに必要な所定量に到達するまで前記2以上の地域で繰り返して行う廃棄物集約工程に拡張して利用することを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の廃棄物の収集運搬処理方法。 - 前記広域廃棄物中間処理事業者又は前記広域廃棄物最終処分事業者に運搬するときの環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物の所定量が、前記ホストコンピュータから前記複数の収集運搬事業者に提示される次の
(1)前記集約した廃棄物のすべての量を前記広域廃棄物中間処理事業者又は広域廃棄物最終処分事業者まで運搬することができる廃棄物運搬許容量、
(2)前記広域廃棄物中間処理事業者又は広域廃棄物最終処分事業者が1回の処理又は処分のときに必要とする廃棄物処理最小量、及び
(3)前記広域廃棄物中間処理事業者による処理又は広域廃棄物最終処分事業者による処分が行われる日程、
の少なくともいずれかの条件に基づいて決められることを特徴とする請求項10に記載の廃棄物の収集運搬方法。 - 前記ホストコンピュータが、前記契約に基づく費用、収集運搬に要する実際の費用、及び前記処理及び処分の費用の少なくとも何れかを算出し、それらの費用の少なくともいずれかを前記複数の収集運搬事業者間で一括して精算する精算手段を有し、必要に応じて、前記精算した費用が前記ホストコンピュータから前記複数の収集運搬事業者及び前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所の各業者に個別に通知されることを特徴とする請求項1~11のいずれか一項に記載の廃棄物の収集運搬処理方法。
- 前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所が複数であるとき、前記複数の廃棄物排出事業者の中で最終に立ち寄る廃棄物排出事業者から、前記の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所の複数の中から指示される廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所までの収集運搬コースにおいて、最初に指定される第1の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所によって環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物の運搬費用として見積もられる廃棄物処理又は廃棄物積替保管のためのコストが、他の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所のそれよりも高い場合には、前記複数の廃棄物排出事業者がコスト的に許容する他の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所の中から、最短時間で前記収集運搬処理を行うことができる第2の廃棄物処理事業者又は廃棄物積替保管場所が前記ホストコンピュータによって新たに提示され、その提示に基づいて前記複数の廃棄物排出事業者が前記収集運搬コースを選定し直して前記廃棄物の収集運搬処理を行うことを特徴とする請求項1~12のいずれか一項に記載の廃棄物の収集運搬処理方法。
- 前記複数の廃棄物排出事業者から受ける、環境負荷の小さな中間処理又は最終処分が求められる廃棄物処理の依頼は、電話、ファックス及びインターネットの少なくともいずれかの通信手段によって前記複数の収集運搬事業者又は前記連携を遂行する連携業務事業者に属する1又は2以上の営業会社が受け、前記依頼を受けると同時、又は前記依頼を受けた後に、前記営業会社から少なくとも前記複数の廃棄物排出事業者の名簿、及び前記廃棄物の量と種類が情報として前記ホストコンピュータに入力されることを特徴とする請求項1~13のいずれか一項に記載の廃棄物の収集運搬処理方法。
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