JP2000194894A - 衛星通信を使用したタンクローリーの積み荷の運行・危機管理システム - Google Patents

衛星通信を使用したタンクローリーの積み荷の運行・危機管理システム

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JP2000194894A
JP2000194894A JP23202498A JP23202498A JP2000194894A JP 2000194894 A JP2000194894 A JP 2000194894A JP 23202498 A JP23202498 A JP 23202498A JP 23202498 A JP23202498 A JP 23202498A JP 2000194894 A JP2000194894 A JP 2000194894A
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Mitsuaki Ogawa
光昭 小川
Osamu Matsumoto
修 松本
Yoshiki Ito
義樹 伊藤
Kenichi Akimoto
研一 秋元
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 危険物及び液状廃棄物を搭載した車両の位置
や運行状況や処理状況をを把握することで、運行効率を
飛躍的に高めた管理をすることのみならず、万一の事故
発生時の対応を速やかに行えるようにしたタンクローリ
ーの積み荷の運行・危機管理システムを提供すること。 【解決手段】 各積み荷ごとに貼付する管理票と積み荷
伝票とを組み合わせてタンクローリー車の運行と積み荷
の情報を収集するようにし、タンクの空き状態を常に把
握し実車効率を上げて運行効率を大幅に引き上げること
ができるようにし、事故発生の場所や時間、車両所有
者、積み荷情報をいち早く特定できるようにした、管理
票は、積み荷の種類、荷主、管理コードのプリントされ
たバーコードつきシールであり、積み荷伝票が管理コー
ドが印刷されたバーコード付きである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業の属する技術分野】本発明は、衛星通信を使用し
たタンクローリーの積み荷(液体、危険物及び液状廃棄
物)の運行・危機管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】毎年高速道路等で劇薬を積載したタンク
ローリーが横転する事故が発生している。この事故処理
に警察や地元消防署が緊急出動しているが横転したタン
クローリーから漏れだした薬品名や組成が解らず対処の
仕様がなく悪戯に手をこまねき事故処理が迅速に行えな
い事態が起こっている。また、事故により発生した悪臭
等で地域住民の救急措置や一時避難する事態も起こって
いた。その間、関係者は輸送会社等に連絡を取り、やっ
とのことで積載物の成分が判明し、それから中和剤を散
布したり吸着剤の散布や水洗や回収で事故処理を行って
いたのが実情であり、その間は高速道路等は閉鎖されて
おり社会的問題となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この処理に費やした直
接費用や時間を経済効果に換算すると大変大きなものに
なる。人命に係わる薬品でなくて被害は最小に食い止め
られたことは不幸中の幸いであると考える。本発明は、
輸送することは重要なことであるが、その輸送には危険
を伴うような、あるいは管理をしっかりとしなければな
らないような液体、危険物及び液状廃棄物を搭載した車
両の位置や運行状況や処理状況をを把握することで、運
行効率を飛躍的に高めた管理をすることが可能となった
のみならず、万一の事故発生時の対応を速やかに行える
ようにしたタンクローリーの積み荷の運行・危機管理シ
ステムを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、これらの問題
をスコムシステム−TR(SCMS−TR)によって解
決しようとするものである。また、本発明は、薬品の輸
送依頼に対して帰ってきたタンクローリーを確認して引
き取りに行く現在の運行管理から、どの車両のタンクが
空状態なのかその薬品の組成は何かをリアルタイムに確
認し、その車両の位置や運行状況を把握することで運行
効率を飛躍的に高めようとするシステムである。すなわ
ち、本発明は、タンクローリー車と積み荷の情報を衛星
通信を使いネットワークセンターに収集し、収集した情
報から、タンクローリー車の運行と積み荷を管理するシ
ステムであって、各積み荷ごとに貼付して使用する管理
票と積み荷伝票とを組み合わせて当該タンクローリー車
の運行と積み荷の情報を収集するようにしたこと、タン
クの空き状態を常に把握し実車効率を上げて運行効率を
大幅に引き上げることができるようにしたこと、事故発
生の場所や時間、車両所有者、積み荷情報をいち早く特
定できるようにしたこと、ならびに事故発生時の対応を
速やかに行える積み荷関連情報を荷主、運送業者、消防
署、警察あるいは最寄りの保健所等の関係者に関係者に
通報し、二次災害にならないよう対策を立てられるよう
にしたことを特徴とするタンクローリーの積み荷の運行
・危機管理システムを要旨としている。上記の積み荷
は、液体、危険物及び液状廃棄物である。上記の管理票
は、積み荷の種類、荷主、管理コードのプリントされた
バーコードつきシールであり、積み荷伝票が管理コード
が印刷されたバーコード付きである。上記の管理票は、
積み荷の種類を認識できるマークを含むものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明者らはすでに、特別管理廃
棄物を封入した容器または積載した運搬車にバーコード
を付して廃棄物の収集から廃棄処理までを容器または運
搬車ごとに個別管理するようにした収集廃棄処理情報シ
ステム〔スコム(SCMS)システム)を開発してい
る。なお、SCMSシステム(衛星通信とGPS衛星を
使用した産業廃棄物電子マニフェスト情報管理システ
ム、「SCMS」は、Satellite Communication Manage
ment Systemの略である。)とは、図3〜図14に概略
を示すように、廃棄物処理の流れを、衛星通信を使い情
報の収集を行うことにより、排出事業者・収集運搬業者
・中間処理業者間の廃棄物処理の管理を可能とし、収集
した情報から必要な情報を速やかに作成し提供すること
を目的とするシステムをいう。上記システムは、廃棄物
処理の流れを衛星通信を使い情報の収集を行うことによ
り、排出事業者、収集運搬業者、中間処理業者間の廃棄
物処理の管理を可能とし、収集した情報から必要な方法
を速やかに作成し提供する廃棄物処理情報システムであ
って、バーコードラベルおよび通信衛星の端末に入力さ
れた該バーコードを含む関係情報に基づき必要事項が記
入される積荷明細伝票を組み合わせて用いることを特徴
とする通信衛星を使用した廃棄物処理情報システムであ
る。簡潔には、バーコードラベルおよび通信衛星の端末
に入力された該バーコードを含む関係情報に基づき必要
事項が記入される積荷明細伝票を組み合わせることを特
徴とする通信衛星を使用した特別管理廃棄物処理情報シ
ステムである。
【0006】上記システムは、特別管理廃棄物(爆発
性、毒性、感染性など人の健康、生活環境に被害を生じ
るおそれがある一般廃棄物または産業廃棄物のみなら
ず、大量に発生しその投棄が環境汚染に多大の影響のあ
る一般廃棄物または産業廃棄物を含めた意味で用いてい
る。)の収集・管理のために開発したものであるが、本
発明においては、平成9年9月より商用運用に入ってい
るSCMSをベースに、危険物を積載して全国を走り回
っているタンクローリー車の運行管理と積み荷管理を行
い、タンクの空き状態を常に把握し実車効率を上げて運
行効率を大幅に引き上げると同時に事故発生時の対応を
速やかに行える積み荷情報を荷主、運送業者、消防署、
警察あるいは最寄りの保健所等の関係者に通報し、二次
災害にならないよう対策を立てられる情報を提供する危
機管理システムを構築するものである。このシステムを
スコムシステム−TR(SCMS−TR)と名付けた。
【0007】まず、上記システム(SCMS)の使用態
様について説明する。 《SCMS》排出事業所 排出事業所の業務フローの概略を図7に示す。 1.管理する発生源別のコードを設定する(排出事業所
から注文を受け管理部所ごとにバーコードを作成し納品
する。) 2.発生源にバーコードを配布する。感染性廃棄物を対
象としていることが明確なようにそれを表示するマーク
をバーコードと並べて表示するラベ ルとする。 3.容器ごとにバーコードラベルを発生源で貼付。 4.容器に感染性廃棄物が満杯になった時点で保管庫に
院内移動を行い保管する。
【0008】収集・運搬業者 収集・運搬業者の業務フローの概略を図7、図8に示
す。 1.定期収集 2.収集時にバーコードリーダーにて容器ごとに読み込
み。 3.容器ごとに重量の計量 4.通信衛星の端末に2、3の情報を入力(ハンディー
ターミナル) 5.マニフェスト伝票の受取 6.出発時から入庫時の間の走行情報を自動で通信衛星
を通じて記録。位置情報、走行経路の記録、運転日報の
自動作成等のオムニトラックスの運行管理システムを運
用できる。 7.管理センターから収集・運搬と搬入の不適合の連絡
があった場合は排出事業所又は自社で確認し原因を解明
する。
【0009】中間処理業者 中間処理業者の業務フローの概略を図8、図9に示す。 1.収集・運搬業者の搬入時に搬入された感染性廃棄物
を固体別にバーコードリーダーにて読み込み。 2.工場内に中間処理を行うまで一時保管する。 3.保管された感染性廃棄物を中間処理を行う時点で再
度バーコードを読み取り処理日時の情報をシステムに送
信する。 4.管理センターから不適合の連絡があった場合は、収
集・運搬業者又は自社で確認し、データの修正を行う。 5.車両運行管理データを関係者に提供できる。
【0010】管理センター〔衛星システム導入会社、図
中、SCMS管理センター、(株)ニスコム等で表示〕 管理センターの業務フロー(マニフェスト)の概略を図
11に、業務フロー(運行管理)の概略を図10に示
す。 1.収集・運搬業者が収集した時点のデータを通信衛星
から受信する。 2.中間処理業者から搬入、中間処理済みのデータを取
り込む。 3.収集、搬入、処理のデータのチェックを行い、不適
合があれば、プリントアウトし、関係業者に連絡の上確
認を行うよう指示をする。 4.3の確認ができない場合は管轄の行政又は排出事業
所に連絡し、関係者によって原因を明確にする。
【0011】行政(国、都道府県) 1.管理センターのシステムより感染性廃棄物の情報を
地上管理システムとオンラインで結び、リアルタイムで
収集・運搬、中間処理の実態の管理ができる。 2.感染性廃棄物の管理が確実、且つ簡単に行えるた
め、行政報告書の提出の必要性が無く、業務の簡素化が
可能である。 3.排出事業所、処理会社からの行政報告がなければ、
報告書の保管が必要なく業務の簡素化が図れる。 4.現在ほとんど行っていない排出事業所と業者のマニ
フェストのチェックが簡単に実行でき、行政報告書の保
管、管理等の簡素化が図れる。
【0012】設備機器 1.車載設備(収集・運搬車両1台当たり) 車載通信装置およびGPS測位システム ハンディーターミナルおよびバーコードリーダー 2.センター設備(JQTRACS用)−管理会社用 JQTRACS用PC 運行管理汎用ソフトウエア(JQTRACS) 専用ターミナル FEP配信制御ルーチン インターフェイスおよび通信ソフト データ入力画面カスタマイズ JQTRACS変更 地上系通信設備(横浜ネットワークセンターとの通信) 3.中間処理工場設備 通信装置およびGPS測位システム ハンディーターミナルおよびバーコードリーダー 通信アダプタ 専用ターミナル (工場搬入時用、中間処理時用各1台、合計2台)
【0013】携帯端末機能仕様 SCMSystemの中の、廃棄物の収集・管理を行う
車載機器の内、携帯端末の機能仕様について説明する。
車載機器の構成を図6に示す。携帯端末以外は常時車両
に搭載されており、各機能は以下のとおりである。 GPSアンテナ:GPS衛星から信号を受信し、車両の
位置情報を衛星通信装置に送信する。 衛星通信アンテナ:通信衛星と送受信する。 衛星通信制御装置:通信衛星との双方向通信を制御す
る。 車載表示端末:携帯端末からの情報と車両からの運行情
報を表示し、かつ衛星通信制御装置に送信する。また、
指令局(オフィス)からの送信情報を表示する。 携帯端末通信装置:携帯端末からの情報を車載表示端末
に送信する。 携帯端末(BHT,バーコードハンディターミナル):
廃棄物の各種情報(収集、搬入、処理等)を収集し、携
帯端末通信装置に転送する。携帯端末の機能概要を表1
に示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1の各機能について、スコムシステムI
について詳述する特開平10−95506号公報に記載
のとおりであり、省略する。
【0016】車載表示端末(REGIO:レギオ)機能
仕様、メッセージ配信装置仕様、プロトコルについて
も、スコムシステムIについて詳述する特開平10−9
5506号公報に記載のとおりであり、省略する。
【0017】《SCMS−II》次に、平成9年9月から
実運用に入り、すでに商業稼働している上記「産業廃棄
物電子マニフェスト情報管理システム(スコムシステ
ム)」を活用する、スコムシステムIIについて説明す
る。情報の収集をバーコードの読み取りに変えて、廃棄
物の収集運搬車両の動態についての情報により行うもの
である。要するに許可を得た収集運搬車両に当システム
の衛星通信用の車載端末を導入して今まで通りに業務を
行うことにより実施が可能である。すなわち、廃棄物の
収集運搬車両の動態についての情報は、例えば、廃棄物
を積み込む時に積み込み装置を起動するが、この起動を
センサーで感知して通信衛星を介してスコムシステムの
システム・ネットワークセンターにこの情報を送信でき
るような機能、焼却処理施設に搬入時に廃棄物を排出す
るためにダンプする作業をセンサーで感知し、この情報
を通信衛星を介してシステム・ネットワークセンターへ
送信できるような機能を、従来型の廃棄物の収集運搬車
両に付加して収集することができる。管理は、衛星シス
テムとネットワークセンター〔スコム管理センター(例
えば、株式会社ニスコム)〕で自動的に行うものであ
る。収集車両が何時どこで収集したか、それを何時どこ
に下ろしたのかを衛星通信システム(スコムシステムI
I)を使用してデータを取得してコンピューターでこれ
らのデータを予めセットした管理情報や条件に合致して
いるのかを自動的にマッチング作業を行い「ごみの越境
問題」や「産業廃棄物の混入」を監視することで不法投
棄を防止しようとするものである。
【0018】《SCMS−III》平成9年9月から実運
用に入り、すでに商業稼働している上記「産業廃棄物電
子マニフェスト情報管理システム(スコムシステム)」
の一部を活用する上記スコムシステムIIについて、業務
用無線(MCA)と携帯電話網をも併せて利用できる機
能を付加したスコムシステムIIIを紹介する。要するに
市町村の許可を得た収集運搬車両にGPS衛星(位置測
位)と業務用無線(MCA等)や携帯電話網をリンクさ
せた車載端末を上記株式会社ニスコムからレンタルで導
入して今まで通りに業務を行うだけである。管理は上記
株式会社ニスコムのシステムとシステム・ネットワーク
センターで自動的に行うものである。収集車両が何時ど
こで収集したか、それを何時どこに下ろしたのかをGP
S衛星システム、またはGPS衛星システムと業務用無
線(MCA等)や携帯電話等の通信機器をリンクさせた
一般廃棄物越境管理システムを(スコムシステムIII)
構築してデータを取得してシステムネットワークセンタ
ーに自動送信してコンピューターでこれらのデータを予
めセットした管理方法や条件に合致しているのかを自動
的にマッチング作業を行い「ごみの越境問題」や「産業
廃棄物の混入」を監視する事で不法投棄の防止や監視を
しようとするものである。
【0019】《SCMS−TR》本発明の衛生通信を使
用したタンクローリーの積み荷(液体、危険物及び液状
廃棄物)及び運行・危機管理システムは、上記「産業廃
棄物電子マニフェスト情報管理システム(スコムシステ
ム)」を活用するものであり、「スコムシステムTR
(SCMS−TR)」と略称し、以下に説明する。
【0020】目的 上記のSCMS−TRを導入するにあたり、将来は消防
署や警察との連携して全国統一のシステムとすることが
危機管理上もっとも有効であるとの認識から、SCMS
−TRを個々の企業に販売する方法ではなく上記の産業
廃棄物電子マニフェスト情報管理システム(スコムシス
テム)のシステム・ネットワークセンターで一元管理す
ると共にシステムの導入には車載端末をレンタル方式で
供給するものである。関係省庁や管理側は全国に散在
し、且つ移動している危険物の位置や積み卸し情報をリ
アルタイムに取得できる。導入側のメリットは車両一台
単位での導入が可能であり、全国の中小企業の育成や近
代化に貢献するものである。
【0021】システムの概要(図1および図2参照) 液体(燃料、化学、廃酸、廃アルカリ)を積載するタン
クローリーは同一薬品を取り扱っているのであれば何ら
問題はないが薬品の組成によっては混合することで化学
反応を引き起こし重大な事故になる。タンクローリーは
組成ごとに積載するものが限定されている。従って、薬
品の輸送車両の運行効率が低いものになっている。ま
た、タンクローリーのタンクは幾つかの隔壁で仕切られ
ていて区分けごとに積載する液体が違うようになってい
る。一カ所のお客様に一台分を荷下ろしする場合は、そ
こでタンクローリーは空荷になったことが把握できます
が隔壁で分割され、積み荷の種類がまちまちの場合、何
時の時点でどのタンクが空荷なのか、その種類は何なの
かという情報を衛星通信を使用してシステム・ネットワ
ークセンターでリアルタイムに情報を把握して輸送会社
等へこの情報を配信するものである。また、先に記した
事故の場合には事故を起こした車両が何時、どこで事故
を起こしたのかその車両がどこにあるのか、そしてその
事故車両に積載されている液体名は何か等の情報を警
察、消防署、自治体等関係者に通報するものである。こ
のときの情報には積み荷薬品の成分や中和剤の種類や処
理方法、取り扱い方法をデータベース化してシステム・
ネットワークセンターで蓄えておき、これらの情報も関
係者に配信するシステムである。このシステムの運用に
必要な消耗品は管理用ハザードマークキット(積み荷の
種類、荷主、管理コードのプリントされたバーコードつ
きシール)と管理コードが印刷されたバーコード付きマ
ニフェスト伝票(納品書、請求書等)からなる。これら
の情報管理システムに車両の運行記録や車速センサー
(速度、急ブレーキ、急発進)、姿勢検知センサー(横
転)、衝撃検知センサー(衝突事故)運転日報の自動作
成システムを備えるものである。
【0022】システムの導入について 輸送会社はタンクローリー一台ごとに車載の衛星端末を
レンタルで導入するだけである。ただし、自社の車両を
直接運行管理(運転日報の作成、運行航跡の作成、車両
位置の確認、車両と事務所の双方向通信等システム・ネ
ットワークセンターと同様の機能)する方法もある。そ
の場合は車載端末のレンタル導入と情報端末の購入が必
要である。
【0023】用途別運用方法 1.廃棄物(廃酸・廃アルカリ・廃油等)管理の場合 廃棄物の収集時に排出事業所が交付する当社指定のマニ
フェスト伝票と廃棄物ごとの品目別管理用ハザードマー
クキットを車両に張り付ける。排出事業所が交付したマ
ニフェスト伝票と管理用ハザードマークキットのバーコ
ードを車載端末のバーコードリーダーで読み取りマニフ
ェスト伝票に記載された情報を車載の衛星端末で通信衛
星を介して当社のシステム・ネットワークセンターへ送
信する。この収集時の引き取り容量はバキューム時にタ
ンクローリーの配管に流量計を設置してその数値をマニ
フェスト伝票に記載する。このときの流量計の数値をプ
リントアウトして引取量の証しとする。処分場へ搬入し
たときにもローリーのタンクから排出する量を流量計を
設置してその数値をマニフェスト伝票と照合するように
することで廃棄物の管理を行うものである。運搬中の航
跡や運行情報の管理はSCMSに準じて行うがSCMS
−TRは、前述したように、特に横転事故時の漏出対策
として収集運搬車両に搭載するSCMS−TRの車載端
末に姿勢検知センサー(横転)や衝撃検知センサー(追
突等)を組み込んでシステム・ネットワークセンターで
車両事故を把握して関係者(排出事業所、収集運搬業
者、監督行政、関係保健所、消防署等)に事故現場の位
置や事故車両の所属、排出事業所、積み荷の種類、処理
方法等を配信するものである。
【0024】2.商品(液状薬品)の物流管理の場合 輸送会社が荷主から輸送を委託された場合と液体製造会
社が自社にて液体輸送する双方の場合前項のマニフェス
ト伝票に変わるものとして納品書を使用する。商品ごと
の管理用ハザードマークキットは同様のものを使用す
る。運用については廃棄物同様の管理を行うものであ
る。
【0025】SCMS−TRシステムの使用について 以上に記した使用範囲は液体の物流と危機管理、車両の
運行管理であるが、あらゆる危険物の危機管理に活用す
るものである。例えば、放射性物質がある。特に使用済
みのRI廃棄物等が考えられる。RI廃棄物は公の団体
が一手に引き受けて管理を行っている。これらの管理は
容器ごとのIDで厳格に管理されているが輸送中のリア
ルタイム管理は行っていない。また、医薬品外劇薬(試
薬、工業薬品)は液体に限らず、固体や粉体がある。こ
れらのすべてを管理することを目的にしている。特に危
険物の事故発生時の緊急対策として活用することを特徴
と考える。従ってタンクローリーに限定しなくても通常
のトラックでの利用も可能である。
【0026】図1に示したタンクローリーに、車載機器
を搭載してSCMR−TRを運用する。この車両の運行
中に事故につながるような衝撃を受けたときは、衝突や
追突事故として取り扱う。また、姿勢検知センサーによ
り車両の横転や傾きを検知した場合には、積み荷の漏出
を予測する。運転手が事故の巻き添えになった場合は、
特に積み荷上方が問題であると認識する。万一事故によ
る積み荷の漏出があった場合、事故車両に近づけないこ
とを想定する。このような場合に、システム・ネットワ
ークセンターに入った緊急情報を基に関係者に積み荷の
種類、組成を連絡するとともにタンクから漏出した化学
薬品や廃棄物の処理方法を、システム・ネットワークセ
ンターのサーバーに蓄積したデータから、関係者に電話
やFAXで通報するものである。特に通信衛星を使用し
た運行管理システムの特性を生かして、事故発生の場所
や時間、車両所有者、積み荷情報をいち早く特定できる
ものである。これらの関連情報を関係者に通報するもの
である。昨今はあらゆる環境が社会的問題になってお
り、このような事故によって危険物が道路の排水溝を伝
って一般河川や農業用水、特に飲料に供している河川へ
の流出は大変大きな事故になる可能性が高い。これらの
二次災害の危惧を最小限にくい止めることは大変重要な
ことである。このような危機管理に必要不可欠なシステ
ムとして提供するものである。
【0027】
【発明の効果】本発明のスコムシステムTRは、以下の
効果を奏するものである。危険物を積載して全国を走り
回っているタンクローリー車の運行管理と積み荷管理を
行うことができる。タンクの空き状態を常に把握し実車
効率を上げて運行効率を大幅に引き上げることができ
る。事故発生の場所や時間、車両所有者、積み荷情報を
いち早く特定できる。事故発生時の対応を速やかに行え
る積み荷情報を荷主、運送業者、消防署、警察あるいは
最寄りの保健所等の関係者に通報し、二次災害にならな
いよう対策を立てられる情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信衛星制御装置車載端末を取り付けたタンク
ローリーを説明する図面である。
【図2】本発明のタンクローリー積荷管理システムの概
略を説明する図面である。
【図3】SCMSシステム(Satellite Communication
Management Systemの略)の概略を説明する図面であ
る。
【図4】サービスエリアにおけるSCMSシステムの概
略を説明する図面である。
【図5】サービスエリアにおけるSCMSシステムの利
用の概略を説明する図面である。
【図6】車載端末装置取り付けイメージを示す概略図で
ある。
【図7】特別管理産業廃棄物の業務フロー(収集作業)
の概略を説明する図面である。
【図8】特別管理産業廃棄物の業務フロー(運搬および
中間処理)の概略を説明する図面である。
【図9】特別管理産業廃棄物の業務フロー(集計作業)
の概略を説明する図面である。
【図10】特別管理産業廃棄物の衛星通信管理フローの
概略を説明する図面である。
【図11】産業廃棄物の業務フロー(収集作業)の概略
を説明する図面である。
【図12】産業廃棄物の業務フロー(運搬および中間処
理/最終処分)の概略を説明する図面である。
【図13】産業廃棄物の業務フロー(集計作業)の概略
を説明する図面である。
【図14】産業廃棄物の衛星通信管理フローの概略を説
明する図面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G01S 5/14 G06F 15/21 C (72)発明者 伊藤 義樹 東京都新宿区百人町2丁目9−12 日本特 殊工業株式会社内 (72)発明者 秋元 研一 東京都新宿区百人町2丁目9−12 日本特 殊工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクローリー車と積み荷の情報を衛星
    通信を使いネットワークセンターに収集し、収集した情
    報から、タンクローリー車の運行と積み荷を管理するシ
    ステムであって、各積み荷ごとに貼付して使用する管理
    票と積み荷伝票とを組み合わせて当該タンクローリー車
    の運行と積み荷の情報を収集するようにしたこと、タン
    クの空き状態を常に把握し実車効率を上げて運行効率を
    大幅に引き上げることができるようにしたこと、事故発
    生の場所や時間、車両所有者、積み荷情報をいち早く特
    定できるようにしたこと、ならびに関連情報を関係者に
    通報し、二次災害にならないよう対策を立てられるよう
    にしたことを特徴とするタンクローリーの積み荷の運行
    ・危機管理システム。
  2. 【請求項2】 上記の積み荷が液体、危険物及び液状廃
    棄物である請求項1のタンクローリーの積み荷の運行・
    危機管理システム。
  3. 【請求項3】 上記の管理票が、積み荷の種類、荷主、
    管理コードのプリントされたバーコードつきシールであ
    り、積み荷伝票が管理コードが印刷されたバーコード付
    きである請求項1または2のタンクローリーの積み荷の
    運行・危機管理システム。
  4. 【請求項4】 上記の管理票が、積み荷の種類を認識で
    きるマークを含むものである請求項1、2または3のタ
    ンクローリーの積み荷の運行・危機管理システム。
JP23202498A 1998-01-08 1998-08-18 衛星通信を使用したタンクローリーの積み荷の運行・危機管理システム Withdrawn JP2000194894A (ja)

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