JP2004145844A - 情報管理センターのサーバ、リサイクル支援方法、及びプログラム - Google Patents

情報管理センターのサーバ、リサイクル支援方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】使用済自動車のリサイクルでは、最終処分費用の高騰やスクラップ価格の低下により、使用済み自動車の資源性が薄れ、不法投棄など問題が顕在化している。
【解決手段】MOTASなどとの連携により、預託対象車両情報の管理を行い、銀行などを介して預託金徴収を行い、またリサイクルとして捻出されなかった預託金の払い戻しなどを行う資金管理法人システム210と、関連事業者、自動車製造業者からの解体自動車及び特定再資源化等物品の移動報告、フロン回収業者からのフロン類再利用報告を元に適正なリサイクルが実施されているかを管理する情報管理センターシステム110と、指定再資源化機関システム510と、自動車製造業者システム310と、引取業者、フロン回収業者、解体業者、破砕業者を含む関連事業者400のシステム410とを通信ネットワークで接続し、リサイクル活動を支援する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用済自動車のリサイクルを効果的に支援する、情報管理センターのサーバ、リサイクル支援方法、及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
これからの社会では、大量生産−大量消費−大量廃棄という悪循環を断ち、循環型社会を構築する必要がある。そのためには、環境との共生を視野に入れた生産活動を行わなければならない。
しかし、実際に現在行われている使用済自動車の廃棄処理・リサイクルでは、最終処分費用の高騰やスクラップ価格の低下といった事業環境の変化を受けて、使用済み自動車の資源性は薄れ、処理プロセスの有償化が進展し、ひいては不法投棄や不適切処理の増加など問題が顕在化している。
このような背景により、使用済自動車リサイクル法の施行と相まって、使用済自動車のリサイクルを効果的に支援するための使用済自動車リサイクル支援システムの提供が望まれていた。
【0003】
また、従来において、マニュフェスト情報の作成・管理を行う管理システムが提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−53045号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特許文献1においては、マニュフェスト情報の管理を行うことは可能であるが、マニュフェスト情報以外についても、自動車のリサイクルに係る管理を効率的に支援するための管理システムの提供が望まれていた。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、使用済自動車リサイクル法が施行されるのに合わせて、使用済自動車リサイクルを効果的に支援するための、情報管理センターのサーバ、リサイクル支援方法、及びプログラムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の情報管理センターのサーバは、使用済自動車のリサイクルをマニフェスト情報を基に管理するリサイクル支援システムにおける情報管理センターのサーバであって、リサイクルの各工程における移動報告のチェック条件を定めるマトリックスデータと、各リサイクル工程における移動報告のチェック方法を前記マトリックスデータを基に特定するマニフェストチェックテーブルと、各リサイクル工程に関連する業者のシステムからの移動報告を受信する移動報告受信手段と、前記マニフェストチェックテーブルを参照して、前記移動報告のチェックを行う移動報告チェック手段とを具備することを特徴とする。
これにより、各リサイクル工程における移動報告のチェック方法を一元的に管理でき、関連事業者および自動車製造業者等からの移動報告を効率的に監視することができるようになる。
【0007】
また、本発明の情報管理センターのサーバは、前記移動報告チェック手段により不正が検出された場合には、関連業者のシステムへの監視通知、および都道府県のシステムへの監視報告を行うための監視報告生成手段をさらに具備することを特徴とする。
これにより、関連事業者および自動車製造業者等からの移動報告による誤報告、または報告の遅れを抑止することができる。
【0008】
また、本発明の情報管理センターのサーバは、前記移動報告チェック手段は、移動報告の順序性をチェックする順序性チェック手段と、移動報告の期間のチェックを行う期間チェック手段とで構成されることを特徴とする。
これにより、順序性チェックを通過した移動報告についてだけ期間チェックを行うことができ、処理の効率化が図れる。また、順序性チェックをリアルタイム処理とし、期間チェックをバッチ処理とすることができる。
【0009】
また、本発明のリサイクル支援方法は、使用済自動車のリサイクルをマニフェスト情報を基に管理するリサイクル支援システムにおけるリサイクル支援方法であって、情報管理センターのサーバにより、リサイクルの各工程における移動報告のチェック条件を定めるマトリックスデータを登録する手順と、各リサイクル工程における移動報告のチェック方法を前記マトリックスデータを基に特定しマニフェストチェックテーブルに登録する手順と、各リサイクル工程に関連する業者のシステムからの移動報告を受信する移動報告受信手順と、前記マニフェストチェックテーブルを参照して、前記移動報告のチェックを行う移動報告チェック手順とが行われることを特徴とする。
これにより、各リサイクル工程における移動報告のチェック方法を一元的に管理でき、関連事業者および自動車製造業者等からの移動報告を効率的に監視することができるようになる。
【0010】
また、本発明のコンピュータプログラムは、使用済自動車のリサイクルをマニフェスト情報を基に管理するリサイクル支援システムにおける情報管理センターのサーバ内のコンピュータに、リサイクルの各工程における移動報告のチェック条件を定めるマトリックスデータを登録する手順と、各リサイクル工程における移動報告のチェック方法を前記マトリックスデータを基に特定しマニフェストチェックテーブルに登録する手順と、各リサイクル工程に関連する業者のシステムからの移動報告を受信する移動報告受信手順と、前記マニフェストチェックテーブルを参照して、前記移動報告のチェックを行う移動報告チェック手順とを実行させるためのプログラムである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態例について図面を参照して説明する。
【0012】
[第1の実施の形態]
本発明の使用済自動車リサイクル支援システムは、自動車リサイクル工程(状況)管理・預託金管理を行うためのシステムであって、関連機関・関連事業者を図1に示す。図1は、本発明の使用済自動車リサイクル支援システムにおける概念図であり、本発明の使用済自動車リサイクル支援システムには、以下の関連機関・関連事業者のシステムを通信ネットワークにより接続して構成される(各システムの機能及び動作の詳細については後述する)。
・情報管理センター100の情報管理センターシステム110
・資金管理法人200の資金管理法人システム210
・自動車製造業者や自動車輸入業者などの自動車製造業者等300の自動車製造業者システム310
・関連事業者400の関連事業者システム410、なお関連事業者400には、例えば、引取業者401、フロン類回収業者402、解体業者403、破砕業者404などが含まれる。
・指定再資源化機関500の指定再資源化機関システム510
【0013】
ここで、自動車所有者10は、購入者(新車購入者)11と所有者12が本発明の使用済自動車リサイクル支援システムに関係する。また、自動車所有者10と自動車製造業者等300との間には、自動車ディーラー600が介在する。
また、図1における使用済自動車リサイクル支援システムの構成を示す概略ブロック図について、図26に示す。この図に示すように、情報管理センターシステム110と、資金管理法人システム210と、指定再資源化機関システム510は、通信ネットワーク20を介し、自動車製造業者システム310と、関連事業者システム410とに接続される。
なお、情報管理センターシステム110と、資金管理法人システム210と、指定再資源化機関システム510とについては、別々のシステムとして構成してもよく、また、1つのシステムとして構成するようにしてもよい。なお、この実施形態においては、別々のシステムとして構成された場合について説明する。
以下、各関連機関・関連事業者のシステムが有する機能について説明する。
【0014】
「情報管理センターの有する機能」
図2は、情報管理センターシステム110の機能構成例を示す図であり、情報管理センターシステム110は以下の機能を有する。なお、本明細書では、データベースを、単に「DB」ともいう。
【0015】
A.事前登録・申込に関する機能121として以下の機能がある。
(1)情報管理センターが設定した書類等交付手数料、報告書手数料をマスタ情報としてDB150に登録する機能
(2)自動車製造業者等及び関連事業者の登録申込情報をDB150に登録する機能
(3)関連事業者400からの申込登録時、申込を行う関連事業者400が都道府県へ登録、または許可を受けている業者であるかチェックし、オンライン移動報告を行うためのログインID及びパスワードを払い出す機能
【0016】
B.移動報告に関する機能122として以下の機能がある。
(4)引取業者から送信された使用済み自動車の引取実施報告により関連事業者が使用済自動車のリサイクル時に使用するマニフェスト情報を作成する機能、また本引取実施報告により自動車登録検査業務電子情報処理システム(以下、MOTAS)もしくは軽自動車検査協会が有するシステムへ自動車リサイクルの開始である解体報告記録(引取実施報告)を通知する機能
(5)関連事業者から送信された使用済自動車のリサイクル状況及び関連事業者・自動車製造業者等から送信された特定再資源化等物品の回収状況に関わる移動報告データを受信し、DBに登録する機能
(6)フロン類回収業者から送信されたフロン類再利用報告データを受信し、DBに登録する機能
(7)引渡および引取の各報告内容がアンマッチでないことをチェックする機能
(8)特定再資源化等物品の引取実施報告の内容がアンマッチでない事を判断し、自動車製造業者等への支払いの元となる引取/引渡証明書のデータを作成する機能
(9)関連事業者と自動車製造業者とが適正なリサイクルを行っているかについて、移動報告が所定期間内に報告されているかチェックする機能、また適正なリサイクルが行われていない場合は関連事業者に対して確認の通知、及び都道府県に対して報告を行う機能
(10)違反事業者一覧作成機能は、登録・許可期限切れ、もしくは取消・停止状態となっている関連事業者からの移動報告が存在しないかチェックする機能、また存在した場合は違反事業者一覧を作成し、都道府県へ報告を行う機能
(11)フロン回収業者が適正なフロン類の再利用を行っているかについてフロン類再利用報告をチェックする機能、またフロン類の再利用報告が行われていない場合は都道府県に対して報告を行う機能
(12)破砕業者からの引取報告書もしくは解体業者からの全部利用報告が送信された事によりMOTASもしくは軽自動車検査協会が有するシステムへ解体報告記録(解体報告)を通知する機能
【0017】
C.ファイル閲覧に関する機能123として以下の機能がある。
(13)関連事業者・自動車製造業者等・資金管理法人・指定再資源化機関が必要時に使用済自動車情報を確認することのできる機能
【0018】
D.手数料請求・入金に関する機能124として以下の機能がある。
(14)関連事業者からの移動報告が紙で行われた場合に発生する報告書手数料を請求する機能、及び入金に関する消し込みを行う機能
(15)引取/引渡証明書の発行、解体報告記録の発行、自動車製造業者等から委託された引取/引渡証明書の自動転送において発生する書類等交付手数料を請求する機能、及び入金に関する消し込みを行う機能
【0019】
E.情報管理料金の請求・入金に関する機能125として以下の機能がある。
(16)資金管理法人へ情報管理料金を請求する機能
【0020】
F.書類等交付に関する機能126として以下の機能がある。
(17)関連事業者・自動車製造業者等・資金管理法人・指定再資源化機関からの交付請求に対し、使用済自動車情報に関する情報を書類又は磁気ディスクで交付する機能
(18)資金管理法人へ再資源化等料金の自動請求(引取/引渡証明書の自動転送)を行う機能
【0021】
G.収支情報集計に関する機能127として以下の機能がある。
(19)情報管理センター業務に関わる入金・出金情報を帳簿管理(集計・帳票出力)する機能
【0022】
H.統計情報集計に関する機能128として以下の機能がある。
(20)引取/引渡証明書に関する統計情報を集計する機能
【0023】
なお、図10に、情報管理センターシステムのデータベース(DB)150に記録されるデータの例を示す。なお、図10に例示するデータの他に、必要に応じて、その他のデータも記録されることがある。
(1)事前登録・申込に関する情報151として以下の情報が記録される。
・情報管理センターが設定した書類等交付手数料、報告書手数料の情報
・自動車製造業者及び関連事業者の登録申込情報
・ログインID及びパスワード払出情報
【0024】
(2)移動報告に関する情報152として以下の情報が記録される。
・マニフェスト情報
・移動報告データ
・フロン類再利用報告データ
・各報告内容アンマッチチェック情報
・引取/引渡証明書の作成情報
・違反事業者一覧情報
・フロン類再利用報告チェック情報
・解体報告記録(解体報告)情報
【0025】
(3)情報管理料金の請求・入金に関する情報153として以下の情報が記録される。
・資金管理法人への情報管理料金請求情報
(4)書類等交付に関する情報154として以下の情報が記録される。
・使用済自動車情報に関する情報
(5)収支情報集計に関する情報155として以下の情報が記録される。
・情報管理センター業務に関わる入金・出金情報の帳簿管理情報
(6)統計情報集計に関する情報156として以下の情報が記録される。
・引取/引渡実施報告に関する統計情報
【0026】
「資金管理法人の資金管理法人システムの有する機能」
図3は、資金管理法人200の資金管理法人システム210の機能構成例を示す図であり、資金管理法人システム210は以下の機能を有する。
【0027】
A.事前登録・申込に関する機能221として以下の機能がある。
(1)自動車製造業者等が決定した再資源化等料金、資金管理法人が設定した再資源化預託金等管理料金、および情報管理センターが設定した情報管理料金(以上3種の料金をあわせて以下「預託金」)をマスタ情報としてDBに登録する機能(再資源化等料金は特定再資源化物品毎)
(2)自動車製造業者等が決定した車種別特定再資源化物品搭載情報をDBに登録する機能
(3)MOTAS、及び軽自動車検査協会が有するシステムからの既販車情報を元に預託対象車両に関する情報、及び預託者に関する情報をDBに登録する機能
【0028】
B.預託金徴収に関する機能222として以下の機能がある。
(4)既販車の場合、MOTAS、及び軽自動車検査協会が有するシステムからの既販車情報を元に預託金納付情報(個別)を作成する機能
(5)自動車製造業者等、または自動車所有者がマルチペイメントにより預託金を納入する場合、預託金納付情報(マルチペイメント用)を作成する機能
(6)自動車製造業者等からの新車預託金一括振込みまたは自動車所有者からの既販車預託金振込みを随時受付ける機能
(7)預託者から預託金を受領した際、銀行のバンキングシステム経由で入金データを取込む機能
尚、銀行バンキングシステム経由の入金に関しては、自動車製造業者等からの新車預託金一括振込時は誤入金への対応、事業者の利便性、情報管理センターの運用の簡易性を考慮し、マルチペイメント方式にて行う、また自動車所有者からの既販車預託金振込時はマルチペイメント方式以外に所有者の利便性を考慮し、コンビニ/郵便局からの入金方式にて行うことも可能とする
(8)預託者から受領した預託金額が正しいことをチェックする機能
(9) MOTAS、及び軽自動車検査協会が有するシステムからの既販車情報を元に、納入状況(納入済/未納入)を確認する機能
(10)預託金の振込みが確認された自動車について、預託証明書を発行する機能
【0029】
C.預託金運用に関する機能223として以下の機能がある。
(11)預託証明書を再発行する機能
(12)資金管理法人が、特定期間のみ預託金の一部を負担する際の負担金の決定を支援する機能、及び設定する機能
(13)監査、決算に関わる資金管理情報の参照及び帳票出力を行う機能
【0030】
D.預託金払渡し、返納に関する機能224として以下の機能がある。
(14)再資源化預託金等の払渡し請求に対して、情報管理センターの作成したデータをもとに自動車製造業者等、指定再資源化機関への支払いデータを作成し、支払う機能
(15)情報管理センターへの情報管理料金支払いデータを作成し、支払う機能
(16)自動車所有者又は輸出業者からの預託金返納請求を受付ける機能
(17)輸出の際の預託金返納請求に対し輸出抹消の正当性をMOTAS、及び軽自動車検査協会が有するシステムのデータより確認し、払い戻しを行った後、返納通知書を発行する機能
【0031】
E.余剰金管理に関する機能225として以下の機能がある。
(18)輸出行為後2年以上返納申込が無かった車両、最終車検もしくは車検返付から20年経過した車両の情報をMOTAS、及び軽自動車検査協会が有するシステムより取得する機能
(19) リサイクル費用として捻出されなかった車両、輸出行為後2年以上返納申込が無かった車両、最終車検もしくは車検返付から20年経過した車両の預託金を余剰金として管理する機能
【0032】
F.収支情報集計に関する機能226として以下の機能がある。
(20)資金管理法人の業務に関わる入金・出金情報を帳簿管理(集計・帳票出力)する機能
【0033】
G.統計情報集計に関する機能227として以下の機能がある。
(21)預託返納に関する統計情報を集計する機能
【0034】
なお、図11に、資金管理法人システムのデータベース(DB)250に記録されるデータの例を示す。なお、図11に例示するデータの他に、必要に応じて、その他のデータも記録されることがある。
(1)事前登録・申込に関する情報251として以下の情報が記録される。
・自動車製造業者等が決定した再資源化等料金、資金管理法人が設定した再資源化預託金等管理料金、および情報管理センターが設定した情報管理料金(以上3種の料金をあわせて以下「預託金」)のマスタ情報
・自動車製造業者等が決定した車種別特定再資源化物品搭載情報
・MOTAS、及び軽自動車検査協会が有するシステムからの既販車情報を元にした預託対象車両に関する情報、及び預託者に関する情報
【0035】
(2)預託金徴収に関する情報252として以下の情報が記録される。
・既販車の場合、MOTAS、及び軽自動車検査協会が有するシステムからの既販車情報を元に作成された預託金納付情報(個別)
・預託金納付情報(マルチペイメント用)
・自動車製造業者等からの新車預託金一括振込み情報、自動車所有者からの既販車預託金振込み情報
・預託金額チェック情報
・納入状況(納入済/未納入)の確認情報
(3)預託金運用に関する情報253として以下の情報が記録される。
・預託証明書の再発行情報
・監査、決算に関わる資金管理情報
【0036】
(4)預託金払渡し、返納に関する情報254として以下の情報が記録される。
・自動車製造業者等、指定再資源化機関への支払いデータ
・情報管理センターへの情報管理料金支払いデータ
・自動車所有者又は輸出業者からの預託金返納請求の情報
・返納通知書発行情報
【0037】
(5)余剰金管理に関する情報255として以下の情報が記録される。
・輸出行為後2年以上返納申込が無かった車両、最終車検もしくは車検返付から20年経過した車両の情報
・リサイクル費用として捻出されなかった車両、輸出行為後2年以上返納申込が無かった車両、最終車検もしくは車検返付から20年経過した車両の預託金の情報
【0038】
(6)収支情報集計に関する情報256として以下の情報が記録される。
・資金管理法人の業務に関わる入金・出金情報
(7)統計情報集計に関する情報257
・預託返納に関する統計情報
【0039】
「自動車製造業者の自動車製造業者システムの有する機能」
図4は、自動車製造業者(輸入業者を含む)等300の自動車製造業者システム310の機能構成例を示す図であり、自動車製造業者システム310は以下の機能を有する。
(1)指定回収物品引取処理機能321は、特定再資源化等物品(フロン類回収物品、指定回収物品)を関連事業者400から引き取る際の、受付と引取のための処理を行う機能である。
(2)回収料金支払処理機能322は、関連事業者400からの回収料金請求を受け付け、支払い処理を行う機能である。
(3)移動報告データ送信機能323は、関連事業者400から引き取った特定再資源化等物品(フロン類回収物品、指定回収物品)の移動報告データを情報管理センターシステム110に送信する機能である。
(4)引取料金受取処理機能324は、資金管理法人200への引取料金の請求処理と、資金管理法人200からの引取料金の受取処理を行うための機能である。
【0040】
また、自動車製造業者システムのデータベース(DB)330に記録されるデータには、以下に示すデータが記録される。なお、例示するデータの他に、必要に応じて、その他のデータが記録されることがある。
・引取情報331は、関連事業者400から引き取った特定再資源化等物品(フロン類回収物品、指定回収物品)の引取状況の情報を記録したものである。
【0041】
・回収料金情報332は、関連事業者400からの「フロン(または指定)回収料金の請求」の情報、関連事業者400への「フロン(または指定)回収料金の支払い」の情報を記録した情報である。
・引取料金情報333は、資金管理法人200への「再資源化等料金の請求」の情報、資金管理法人200からの「再資源化等料金の受取」の情報を記録した情報である。
【0042】
「関連事業者の関連事業者システムの有する機能」
図5は、関連事業者400の関連事業者システム410の機能構成例を示す図であり、関連事業者のシステム410は以下の機能を有する。
(1)引取・引渡実施報告送信機能421
使用済自動車が自動車所有者から引取業者、フロン回収業者、解体業者、破砕業者へと次の業者へ引渡した際に報告する、引取・引渡実施報告を関連事業者が使用済自動車単位で情報管理センターへ送信する機能
(2)指定再資源化物品回収報告送信機能422
関連事業者が使用済自動車からの特定再資源化物品を自動車製造業者等へ引き渡した際に報告する指定再資源化物品回収報告を使用済自動車単位で情報管理センターへ送信する機能
【0043】
なお、関連事業者システムのデータベース(DB)430には、以下に示すデータが記録される。なお、例示するデータの他に、必要に応じて、その他のデータが記録されることがある。
・引取情報431は、他の関連事業者からの、使用済自動車の引取情報である。 ・引渡情報432は、他の関連事業者または自動車製造業者等300への、使用済自動車または特定再資源化物品の引き渡し情報である。
・回収料金情報433は、自動車製造業者等300に対するフロン(または指定)回収料金の請求情報、及び該フロン回収料金の受け取り情報を記録したものである。 ・移動報告データ情報434は、情報管理センターシステム110への移動報告データを記録した情報である。
【0044】
「指定再資源化機関の指定再資源化機関システムの有する機能」
図6は、指定再資源化機関500の指定再資源化機関システム510の機能構成例を示す図であり、指定再資源化機関システム510は以下の機能を有する。
A.事前委託・事前受託に関する機能521として以下の機能がある。
(1)特定自動車製造業者等が再資源化に関する業務を指定再資源化機関へ委託する場合に契約を結ぶ機能
(2)指定再資源化機関が不法投棄車両の撤去に関する業務を引取業者へ委託する場合に契約を結ぶ機能
(3)指定再資源化機関が特定自動車製造業者等取扱自動車の再資源化及び自動車製造業者不明/不在自動車の再資源化に関する業務を自動車製造業者等へ委託する場合に契約を結ぶ機能
【0045】
B.委託料金の支払・受託料金の請求に関する機能522として以下の機能がある。
(4)再資源化業務受託に関して、特定自動車製造業者等へ請求書兼引落通知書を発行し受託料金を請求する機能、また入金に対する消し込みを行う機能
(5)引取業者へ不法投棄車両の撤去に関する業務の委託料金を支払う機能
(6)自動車製造業者不明/不在自動車の再資源化業務委託に関して自動車製造業者等へ委託料金の支払、及び再資源化等委託料金支払通知書を発行する機能
【0046】
C.出えん金支払い・手数料支払・請求・入金に関する機能523として以下の機能がある。
(7)地方公共団体(市区町村)へ離島からの車両運搬にかかった費用を支払う機能
(8)地方公共団体(市区町村)へ不法投棄車両の撤去にかかった費用を支払う機能
(9)情報管理センターからの引取/引渡証明書を元に資金管理法人へ再資源化等料金の請求を行う機能また入金に対する消し込みを行う機能
(10)情報管理センターへ引取/引渡証明書の発行、解体報告記録の発行において発生する書類等交付手数料を支払う機能
(11)関連事業者へ指定回収料金の支払、及び指定回収料金支払通知書を発行する機能
【0047】
D.不法投棄車両の報告に関する機能524として以下の機能がある。
(12)引取業者からの不法投棄車両に関する調査報告、撤去報告、処理報告を受け付け、DBへ登録する機能
【0048】
E.書類等交付に関する機能525として以下の機能がある。
(13)情報管理センターからの交付書類情報を受け取る機能
【0049】
F.収支情報集計に関する機能526として以下の機能がある。
(14)指定再資源化機関の業務に関わる入金・出金情報を帳簿管理(集計・帳票出力)する機能
【0050】
G.統計情報に関する機能527として以下の機能がある。
(15)不法投棄車両の調査、撤去、処理に関する統計情報を集計する機能
【0051】
「使用済自動車のリサイクル処理の流れ」
使用済自動車リサイクル支援システムにおける使用済自動車のリサイクル工程(状況)管理と預託金管理の処理の流れについて説明する。
図7及び図8は、使用済自動車のリサイクルの流れを示す図であり、以下、図7及び図8を参照して、使用済自動車のリサイクル処理の流れについて説明する。
【0052】
最初に、図7を参照して説明する。
(1)ステップS101:新車預託金支払の場合、自動車製造業者等が新車製造時に資金管理法人へ新車預託の申込を一括で行う。
(2)ステップS102:資金管理法人は自動車製造業者等からの預託一括申込に対し、預託対象車両に関する情報を登録した後、自動車製造業者等へ預託金の一括請求を行う。
(3)ステップS103:自動車製造業者等は資金管理法人へ新車の預託金を一括にて支払う。
(4)ステップS104:資金管理法人は預託金額の妥当性を確認した後、預託証明書を発行し、自動車製造業者等はこれを受領する。
(5)ステップS105:自動車製造業者等は自動車ディーラーへ新車を出荷する時、資金管理法人から受領した預託証明書を引き渡す。
(6)ステップS106:自動車ディーラーは新車購入者より預託金を受け取る。
(7)ステップS107:自動車ディーラーは自動車製造業者等から受領した預託証明書を新車購入者へ引き渡す。
(8)ステップS108:自動車ディーラーは新車購入者から受領した預託金を自動車製造業者等へ引き渡す。
(9)ステップS109:既販車預託金支払の場合、資金管理法人が自動車所有者へ預託納付を受け付け、預託対象車両に関する情報、及び預託者に関する情報を登録する。
【0053】
(10)ステップS110:自動車所有者個人が支払う場合は、銀行、コンビニ、郵便局あるいは、インターネットを用いたマルチペイメント等を利用して、資金管理法人へ預託金を支払う、また自動車所有者が特定再資源化等物品を追加搭載している際には当該物品の預託金も追加で支払う。そしてステップS111に移行する。
(11)ステップS111:資金管理法人は追加搭載している特定再資源化等物品情報を更新した後、預託金額の妥当性を確認し自動車所有者へ預託証明書を発行する。ここでは、ステップS112〜S115を行わず、ステップS116に移行する。
(12)ステップS112:一方、継続検査時、自動車ディーラーに支払を依頼する場合、自動車所有者が自動車ディーラーへ預託金を支払う、また自動車所有者が特定再資源化等物品を追加搭載している際には当該物品の預託金も追加で支払う。なお、預託金支払いの受け付けは、自動車ディーラーのみではなく、車検取扱業者が行うようにしてもよい。
(13)ステップS113:自動車ディーラーは陸運支局の預託窓口等より資金管理法人へ預託金を支払う。なお、この支払い方法については、インターネットを用いたマルチペイメント等を利用してもよい。
(14)ステップS114:資金管理法人は追加搭載している特定再資源化等物品情報を更新した後、預託金額の妥当性を確認し自動車ディーラーへ預託証明書を発行する。
(15)ステップS115:自動車ディーラーは自動車所有者へ預託証明書を受け渡す。
(16)ステップS116:自動車の最終所有者は、当該自動車を廃車にする場合に、引取業者に自動車を引き渡す。引取業者は当該自動車を引き取る際、資金管理法人に預託証明書番号、または当該車台番号・登録番号を元に預託金の確認を行う。
(17)ステップS117:資金管理法人はMOTAS及び軽自動車検査協会が有するシステムからの既販車情報及び所有者情報を元に、納入状況(納入済/未納入)を確認する。
(18)ステップS118:引取業者は預託金の納入を確認後、自動車を引き取り、情報管理センターに移動報告データを送信する。
(19)ステップS119:情報管理センターは資金管理法人が所有する預託対象車両に関する情報を参照し、マニフェスト情報を引取業者へ通知する。
【0054】
(20)ステップS120:情報管理センターはMOTASもしくは軽自動車検査協会が有するシステムへ解体報告記録(引取実施報告)を送付する。
(21)ステップS121: 引取業者は、フロン回収業者へ使用済自動車の引渡し作業完了後、情報管理センター(自らフロン回収を行う場合は、自動車製造業者へのフロン類の引渡しも含む)に移動報告データを送信する。情報センターでは該当する車両の移動報告状態を更新する(以下移動報告を受信するたびに更新)。
【0055】
以後は、図8に示すステップとなる。
(22)ステップS122:フロン類回収等業者は、使用済自動車を引取業者から引取後、情報管理センターに移動報告を送信する。
(23)ステップS123:フロン類回収等業者は、フロン類等を回収し自動車製造業者等(指定再資源化機関を含む)に引渡し作業完了後、情報管理センターに移動報告データを送信する。
(24)ステップS124:自動車製造業者は、フロン類を引取り作業完了後、情報管理センターに移動報告データを送信する。
(25)ステップS125:フロン類回収業者は、使用済自動車を解体業者に引渡作業完了後、情報管理センターに移動報告データを送信する。
(26)ステップS126:解体業者は、使用済自動車をフロン類回収業者もしくは引取業者から引取後、情報管理センターに移動報告を送信する。
(27)ステップS127:解体業者は、指定回収物品(法施行当初はエアバックインフレータのみ)を回収し自動車製造業者等(指定再資源化機関含む)に引渡し作業完了後、情報管理センターに移動報告データを送信する。
(28)ステップS128:自動車製造業者は、指定回収物品(法施行当初はエアバックインフレータのみ)を引取り作業完了後、情報管理センターに移動報告データを送信する。
(29)ステップS129:解体業者は、使用済自動車を破砕業者に引渡作業完了後、情報管理センターに移動報告データを送信する。
【0056】
(30)ステップS130:破砕業者は、解体自動車を解体業者から引取後、情報管理センターに移動報告を送信する。
(31)ステップS131:砕業業者は、ASR(自動車残さ)を自動車製造業者等(指定再資源化機関を含む)に引渡し作業完了後、情報管理センターに移動報告データを送信する。
(32)ステップS132:自動車製造業者等は、ASRの引取り作業完了後、情報管理センターに移動報告データを送信する。
(33)ステップS133:情報管理センターはASRの引取実施報告を元にMOTAS、もしくは軽自動車検査協会が有するシステムへ解体報告記録(解体報告)を送付する。
(34)ステップS134:自動車製造業者等は資金管理法人に指定再資源化等料金の請求を行うため、情報管理センターへ引取/引渡が適正に行われた事を証明する書類等交付を請求する。
(35)ステップS135:情報管理センターは、関連事業者間及び関連事業者−自動車製造業者等間の引渡・引取移動報告データを突き合わせ、引取/引渡が適正に行われていることを確認する。
(36)ステップS136:情報管理センターは自動車製造業者等へ引取/引渡が適正に行われた事を証明する引取/引渡証明書を発行する。
(37)ステップS137:自動車製造業者等は情報管理センターより受領した引取/引渡証明書を元に資金管理法人へ指定再資源化等料金の請求を行う。
(38)ステップS138:資金管理法人は、上記支払いデータに従い自動車製造業者等へ再資源化料金を支払い処理を行う。
(39)ステップS139:関連事業者は、特定再資源化等物品の引渡実施報告に応じて、自動車製造業者に指定回収料金の請求処理を行う。
【0057】
(40)ステップS140:自動車製造業者等は、関連事業者からの特定再資源化等物品の引取移動報告に応じた再資源化料金を関連事業者に対して支払い処理を行う。
(41)ステップS141:情報管理センターは関連事業者が適正なリサイクルを行っているか、フロン回収業者がフロン類の再利用報告を行っているか移動報告、フロン類再利用報告を監視し、所定期間内に報告が行われていない場合もしくは不正(虚偽・誤り)な報告を行った場合は関連事業者に対しては確認の通知及び都道府県への報告、フロン回収業者へに対しては都道府県への報告を行う。
【0058】
「中古車を輸出する際の処理の流れ」
また、中古車を輸出する際には預託金の払い戻し処理が必要であるため、図9に示す、以下の処理を行う。
【0059】
(1)ステップS201:自動車(中古車)の所有者(輸出業者等)は、自動車を輸出するにあたって、MOTASへ輸出抹消仮登録を申請する。
(2)ステップS202:MOTASは申請を受け、輸出抹消仮登録証明書を発行する。
(3)ステップS203:所有者はMOTASより輸出抹消仮登録証明書を受領後、預託窓口にて預託金の返納請求を行う。
(4)ステップS204:所有者は、通関情報処理システム(以下、NACCS)に対し所有する自動車の通関手続きの申請を行う。
(5)ステップS205:NACCSはMOTASに対し、当該自動車が輸出抹消仮登録されているか確認を行い、仮登録の確認が出来れば輸出を許可する。
(6)ステップS206:(5)で許可された場合に、自動車の所有者へ輸出許可証の交付を行う。
(7)ステップS207:自動車(中古車)の所有者(輸出業者等)は、当該自動車を輸出する。
(8)ステップS208:輸出後、MOTASはNACCSに対し、当該自動車が確実に輸出された旨の情報を確認する。
(9)ステップS209:MOTASは当該情報を元に自システムの管理情報を更新することで、輸出抹消登録を行う。
(10)ステップS210:自動車リサイクルシステムが、MOTASの管理情報に輸出済みの記載がされた自動車に関する情報を参照(取得)する。
(11)ステップS211:自動車リサイクルシステムでは、預託金の返金請求に対し、取得した輸出抹消登録証の正当性をMOTASからの輸出済み自動車情報で確認した後、請求者に対し、支払通知書を発行し預託金を返納する。
【0060】
以上説明した本発明の実施の形態により、以下の効果が得られる。
・使用済自動車の不法投棄はもとより、廃棄・リサイクル処理の工程での不正行為を検知することができる。
・自動車購入者及び所有者が、容易に預託可能になる。また、預託時の金額、内容の誤りを防ぐことができる。
・個々の自動車ごとに徴収されるリサイクル費用(預託金)の適切な処理(徴収と支払い)が容易となるため、資金の流れが明確な透明性の高い資金管理システムを提供することができる。
・関連事業者および自動車製造業者等からの移動報告による誤報告を抑止することができる。また、誤報告が上がった場合でも、当該報告を検知することができる。
・資金管理法人、情報管理センター、指定再資源化機関、関連事業者、自動車製造業者等の再資源化業務をタイムリーに、容易に、かつ効果的に行うことができる。
・MOTASとのデータの授受により、MOTASでの自動車登録ファイルへの登録業務及び永久抹消登録業務の軽減が図れる。
【0061】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態として、使用済自動車リサイクル支援システムにおける移動報告の監視方法についての具体的な例について説明する。使用済自動車リサイクル支援システムにおいては、各リサイクル工程が適正に実行されることが重要である。このため、情報管理センターにおいて、各リサイクル工程ごとに関連する業者から移動報告を受け、この移動報告を監視してリサイクル活動が円滑に行われるようにしている。
【0062】
この、移動報告監視については、以下に示す要件が必要となる。
・自動車を引き取った業者(工程)が、確実に再資源化に係る業務を実施し、次の業者(工程)に確実に引き渡したことを把握できなくてはいけない。
・使用済自動車の業者間(工程間)の引き渡しや引き取りについて正確に把握しなくてはいけない。
・回収された特定再資源化等物品は、関連事業者と自動車製造業者等との間で確実に引き渡し引き取りされたことを把握できなくてはいけない。
・フロン類の再利用状況について、一定期間毎に確実に把握しなくてはいけない。
・報告漏れや遅延があった場合には、関連事業者への確認通知や都道府県への遅延通知を行わなくてはいけない。
【0063】
しかしながら、この移動報告監視については以下に示すような問題点も存在する。
▲1▼移動報告における報告漏れや遅延が発生しないように進捗状況を把握するためには、ワークフロー的な管理が望ましいが、以下の理由により、業者間でのワークフロー的な管理は困難である。
・使用済自動車に搭載されている特定再資源化等物品によって、実施すべき工程が異なり、どの工程を誰がいつ実施するかは、あらかじめ確定できない。
・業者の移動報告の方法によっては、実際に引き取りや引き渡しを行ってから報告がセンターに登録されるまでの間にタイムラグ等が発生するため、業者間(工程間)の物の流れと情報の流れが一致しない。
・自動車の移動と平行して、回収した特定再資源化等物品の移動管理も平行して行われるため、どの工程が最終工程になるかが不明である。
▲2▼ワークフロー的な管理ができずに、前工程で入力された情報を引き継がずに、全ての情報を個別に入力してもらうことになると、移動報告の際に入力する項目が増えて、入力が煩雑になる。
▲3▼1つの自動車や物品の移動に対して、引き渡した業者(工程)と引き取った業者(工程)の両方から移動報告を受けるため、前工程の情報を引き継がずに双方が個々に報告を行った場合には報告の内容が異なる可能性がある。
【0064】
したがって、本発明では、以下の対策により、移動報告監視を効果的に実現できるようにしている。
▲1▼マニフェスト情報の作成
ワークフロー的な管理を行うのではなく、移動報告の起点となる引取業者の引取実施報告で、自動車およびその搭載物品に係る情報をマニフェスト(産業廃棄物管理票)情報として作成することによって、実施すべき工程の全体を把握することができるため、ワークフロー的な管理を行わなくても、報告漏れや遅延の発生等の進捗状況を把握することができる。
・作成したマニフェスト情報に対する消し込みになるため、あらかじめ誰が、何時行ったかを管理するだけでよい。
・システム的に報告の順序性を規定する必要がないため、報告する業者は前工程での情報の入力を待たなくても実際に来た物に対する報告を行うことができる。
・マニフェスト情報が全て消し込まれた時点で、最終工程となる。
▲2▼ワークフロー管理の部分適用
同一業者内の報告については、物の流れと情報の流れを一致して管理可能であると考えられるため、各業者の自動車引取⇒自動車引渡、自動車引取⇒物品引渡の順序性はシステムで制限をかけることによって、報告の漏れおよび遅延を管理する。また、順序性を定義できるため、前工程の情報を元にして後工程の入力を行えるため、各業者の入力を簡素化できる。業者間の報告については、物と情報の流れが一致している場合には、前工程の情報を引き継げるものとする。
▲3▼突き合わせによる報告間の整合性の管理
前工程の情報を引き継げない場合には、報告のキーとなる項目を比較することによって、報告の順序が前後した場合にも、前工程の情報を引き継いだ時と同じ条件で管理が可能となる。そのため、引渡と引取の突き合わせを行い、不一致の場合にはリスト等を出力して、報告間違いを容易にチェックできるようになる。
【0065】
以下、本発明の第2の実施の形態の具体的な例について、図を参照して説明する。
図12および図13は、物の流れと報告の流れを示す図であり、移動報告と監視の流れについてまとめたものである。また、図中のステップ番号S1〜S15は移動報告の識別番号(移動報告No)にも相当する。以下、図12および図13を参照して、移動報告の流れについて説明する。
(1)ステップS1:引取実施報告
引取業者(A社)401は、自動車の所有者12から使用済自動車を引き取ると、情報管理センター100に対して、「引取実施報告」を行う。
(2)ステップS2:引渡実施報告
引取業者(A社)401は、使用済自動車をフロン類回収業者(B社)402に引き渡すと、情報管理センター100に対して、「引渡実施報告」を行う。
(3)ステップS3:引取実施報告
フロン類回収業者(B社)402は、使用済自動車を引取業者(A社)401から引き取ると、情報管理センター100に対して、「引取実施報告」を行う。
(4)ステップS4:フロン類回収業者(B社)402は、使用済自動車から回収したフロン類を、自動車製造業者(N社)300に引き渡すと、情報管理センター100に対して「フロン類引渡実施報告」を行う。
(5)ステップS5:自動車製造業者(N社)300は、情報管理センター100に対して、「フロン類引取実施報告」を行う。
(6)ステップS6:フロン類回収業者(B社)402は、フロン類を回収した使用済自動車を解体業者(C社)に引き渡すと、情報管理センター100に対して、「引渡実施報告」を行う。
以下、図13で示すステップとなる。
(7)ステップS7:解体業者(C社)403は、フロン類回収業者(B社)402からフロン類を回収した自動車を引き取ると、情報管理センター100に対して、「引取実施報告」を行う。
(8)ステップS8:解体業者(C社)403は、使用済自動車から回収したエアバックを、自動車製造業者(N社)300に引き渡すと、情報管理センター100に対して、「エアバック引渡実施報告」を行う。
(9)ステップS9:自動車製造業者(N社)300は、情報管理センター100に対して、「エアバック引取実施報告」を行う。
(10)ステップS10:解体業者(C社)403は、エアバックを回収した使用済自動車を破砕業者(D社)404に引き渡すと、情報管理センター100に対して、「引渡実施報告」を行う。
(11)ステップS11:破砕業者(D社)404は、解体業者(C社)403からエアバックを回収した使用済自動車を引き取ると、情報管理センター100に対して、「引取実施報告」を行う。
(12)ステップS12:破砕業者(D社)404は、ASRを自動車製造業者(N社)300に引き渡すと、情報管理センター100に対して、「ASR引渡実施報告」を行う。
(13)ステップS13:自動車製造業者(N社)300は、情報管理センター100に対して、「ASR引取実施報告」を行う。
(14)ステップS15:フロン類回収業者(B社)402は、フロン類再利用報告を行う(図12)。
【0066】
また、図14は、使用済自動車の搭載物品の有無と関連業者間の報告について説明するための図である。図14に示す例では、使用済自動車に搭載され回収される搭載物品が、「フロン」と「エアバック」の場合であり、搭載物品の有無に応じて、関連業者間での物の流れと報告のパターンが4つに分かれる。
・パターン1は、搭載物品が「フロン」と「エアバック」の場合であり、移動報告は、引取業者、フロン類回収業者、解体業者、破砕業者に関連する。
・パターン2は、搭載物品が「エアバック」の場合であり、移動報告は、引取業者、解体業者、破砕業者に関連する。
・パターン3は、搭載物品が「フロン」の場合であり、移動報告は、引取業者、フロン類回収業者、破砕業者に関連する。
・パターン4は、搭載物品として「フロン」も「エアバック」もない場合であり、移動報告は、引取業者、破砕業者に関連する。
また、この報告のパターンをマトリックスデータで表すことができ、パターン1はマトリックスM1、パターン2はマトリックスM2、パターン3はマトリックスM3、パターン4はマトリックスM4で表される。
【0067】
図15および図16は、マトリックスM1の具体的な例を示す図である。図15および図16に示すマトリックスデータ611において、左端の縦の列に記載された業者(符号(a))が処理が先行業務の業者であり、上端の横の行に記載された業者(符号(b))が後続業務の業者である。そして、図15及び図16内の符号「A、B、C、D」が、移動報告についてチェック内容の種別を示している。
【0068】
図17は、図15および図16に示すマトリックスデータ611中の符号A、B、C、Dで示すチェック種別の目的及びチェック方法について説明するための図である。
・種別Aは、業者内の移動報告に「引取→引渡」等の順序性を持たせた報告を行わせる事により、報告漏れや報告の誤り等を未然に防ぐことを目的とし、チェック方法は、順序性チェック(C−1)である。
・種別Bは、業者内の移動報告が一定期間内に行われているかチェックする事により報告漏れや報告の誤り等を未然に防ぐことを目的とし、チェック方法は、期間チェック(C−2)である。
・種別Cは、業者間での移動報告に「引渡→引取」等の順序性を持たせた報告を行わせる事により、報告漏れや報告の誤り等を未然に防ぐことを目的とし、チェック方法は、順序性チェック(C−1)である。
・種別Dは、業者間の移動報告が一定期間内に行われているかチェックする事により報告漏れや報告の誤り等を未然に防ぐことを目的とし、チェック方法は、期間チェック(C−2)である。
・種別Eは、業者間の移動報告が一定期間内に行われているかチェックすることにより報告漏れや報告の誤り等を未然に防ぐことを目的とし、チェック方法は、順序性チェック(C−3)である。
【0069】
また、図18は、チェック方法と内容について説明するための図である。
・順序性チェック(C−1)は、先行の報告が通知されたが、既に後続の報告は通知されているかチェックする(通知されていなければNG)。エラー(NG)の場合は、先行の通知をキャンセルし、後続の報告を先に通知させる。
・期間チェック(C−2)は、先行の報告が通知されたが、後続の報告は通知されているか、もし通知されていない場合は一定期間を過ぎていないか?
(一定期間を過ぎていればNG)。エラー(NG)の場合は、指定された事業者へ通知し、確認を行わせる。
・期間チェック(C−3)は、チェック内容は期間チェック1(C−2)と同様、但し、該当の移動報告のどちらかが報告されていれば良い。エラー(NG)の場合は、都道府県へ報告。
・期間チェック(C−4)は、期間チェック1(C−2)で一定期間を過ぎた場合、通知後の期間を起点に後続の報告は通知されているか、もし通知されていない場合は一定期間を過ぎていないか?(一定定期間を過ぎていればNG)
エラー(NG)の場合は、都道府県へ報告。
【0070】
また、図19は、マニフェストチェックテーブル(TBL)の例を示す図であり、図15及び図16に示すマトリックスデータ611をテーブル(TBL)化したものである。
図19に示すマニフェストチェックテーブル621において、最上段のマニフェストチェック情報は、以下に示すものである。
・「マトリックスNo」が‘M−1’
・「先行する移動報告」が‘引取実施報告S1’
・「後続する移動報告」が‘引渡実施報告S2’
・「目的」が‘チェック種別B’
・「チェック方法」が‘C−2(期間チェック)’
・「報告期間」が‘3日’
・「通知後の期間」が‘5日’
・「通知先」が‘引取業者’
そして、このマニフェストチェック情報は、図15に示すマトリックステーブルの最上段の行の「先行業者」が‘引取業者’で、「後続業者」も‘引取業者’である場合のチェック種別‘B’の部分をテーブル化したものである。同様にして、図15および図16に示すマトリックスデータは、図19に示すマニフェストチェックテーブルにテーブル化することができる。
【0071】
また、図20は、移動報告データの例を示す図であり、移動報告は、例えば、「移動報告−1」については、以下のデータで構成される。
・マニフェストNo:1002
・工程:引取業者(A社)
・報告内容:引取実施報告
・報告No:S1
・From(先行側):−(なし)
・To(後続側):引取業者(A社)
また、この移動報告は、移動報告テーブル(TBL)641に記録される。
【0072】
また、図21は、マニフェスト情報TBLと、移動報告TBLの例を示す図である。
マニフェスト情報TBL631は、マニフェスト情報632を登録し、リサイクルの流れを管理するためのTBLであり、以下の項目が記録される。なお、マニフェスト情報632は1台の車について1つ設けられる。
・マニフェストNo(例えば、1002)
・搭載物品(例えば、フロン/エアバック/ASR)
・車台番号(例えば、123−456)
・リサイクルパターン(例えば、M−1)
・リサイクル状態(例えば、完了)
【0073】
また、移動報告TBL641は、移動報告データを記録するためのテーブルであり、情報管理センターのシステム110が受信した移動報告データ(図20参照)を、マニフェストNoを指標として記録したテーブルである。この移動報告TBLには、以下の項目が記録される。
・マニフェストNo(例えば、1002)
・工程(例えば、引取業者(A社))
・報告内容(例えば、引渡)
・報告No(例えば、S2)
・From(例えば、引取業者(A社))
・To(例えば、フロン類回収業者(B社))
・報告日付(例えば、12月3日)
・監視完了(例えば、○)
・監視通知発行(例えば、12月15日)
・都道府県報告
【0074】
本発明の移動報告の監視処理では、情報管理センター100のシステム110で受信した移動報告について、マニフェスト情報632(図21)、マニフェストチェックテーブル621(図19)を参照して、以下の2段階の処理で移動報告のチェックを行っている。
・順序性チェック(移動報告の順序性チェック):C−1(図18)
・期間チェック(移動報告の期間チェック):C−2、C−3、またはC−4なお、順序性チェック処理をリアルタイム処理とし、期間チェック処理はバッチ処理で行うようにしてもよい。
【0075】
図22は、移動報告の順序性チェックの処理手順を示すフローチャートである。以下、図22を参照して、順序性チェックの処理手順について説明する。
(1)ステップS301(移動報告受信)
関連事業者より移動報告を受信する。
(2)ステップS302(マニフェストチェックTBLの読込)
▲1▼移動報告のマニフェストNo(番号)を元に、マニフェスト情報TBL631(図21)中のマニフェスト情報632からリサイクルパターンを取得する。
▲2▼マニフェストチェックTBL621(図19)からマニフェストチェック情報を下記の条件(3つのAND条件)で取り出す。
・リサイクルパターンNo = マトリックスNo
・報告=先行
・チェック方法 = C−1
【0076】
(3)ステップS303
該当するチェック情報(C−1)があるかどうか判断する。チェック情報がない場合は処理を終了する。チェック情報がある場合は、ステップS304に進む。
(4)ステップS304
チェック情報を順次取得する。
(5)ステップS305(順序性チェック)
順序性チェック(C−1)を行う。業者内/業者間の報告が順序通りに報告されているか(後続の報告有/無)をチェックする
(6)ステップS306
順序性チェックの結果を判定する。
(7)ステップS307(移動報告TBL書込)
順序性チェックの結果が「OK(正常)」であれば、受信した移動報告を移動報告TBL641(図21)へ書き込む。
(8)ステップS308(順序性の報告を指示)
順序性チェックが「NG(エラー)」の場合は、正しい順番で報告を行わせる。
【0077】
また、図23は、移動報告の期間チェックの処理手順を示すフローチャートである。以下、図23を参照して、期間チェックの処理手順について説明する。
(1)ステップS401
マニフェスト単位でのチェックを順次開始する。
(2)ステップS402(マニフェスト情報の読込)
マニフェスト番号を元に、移動報告TBL641及びマニフェスト情報TBL631より、マニフェスト情報と移動報告データをマニフェスト単位に読み込む。
(3)ステップS403(リサイクル完了?)
リサイクルが完了しているかどうかを判断する。マニフェスト情報内のリサイクル状態が「完了」かチェックする。
(4)ステップS404
マニフェスト(移動報告データ)内の1移動報告単位を取得
(5)ステップS405
監視完了かどうかを判断する。監視完了の場合は、次の移動報告のチェックに移る。監視完了でない場合は、ステップS406に進む。
【0078】
(6)ステップS406
マニフェストチェックTBL621を読み込む。マニフェスト情報を元に、下記の条件(AND条件)でマニフェストチェック情報を取り出す。
・リサイクルパターンNo=マトリックスNo
・報告 = 先行
・チェック方法 = C−2、C−3(期間チェック2、3)
(7)ステップS407
該当の移動報告は既に都道府県へ通知済かどうかを判断する。通知済みの場合は、次の移動報告のチェックに移る。通知済でない場合は、次のステップS408に進む。
(8)ステップS408
該当の移動報告は既に監視通知を発行済かどうかチェックする。監視通知を発行済の場合は、ステップS414に進む。発行済でない場合は、ステップS409に進む。
(9)ステップS409
チェック方法(C−2かC−3)を判別する。C−3チェックの場合は、ステップS417に進む。C−2チェックの場合は、ステップS410に進む。
【0079】
(10)ステップS410
報告期間チェック(C−2)を行う。先行報告に対して後続報告が行われているか、行われていない場合は、一定期間を過ぎていないかをチェックする。
(11)ステップS411
報告期間のチェック結果を判断する。チェック結果が「OK(正常)」であれば、次の移動報告のチェックに移る。チェック結果が「NG(エラー)」であれば、ステップS412に進む。
(12)ステップS412
関連事業者への監視通知の発行を指示する。関連事業者へ監視通知を発行するため、マニフェスト情報内の該当移動報告に「監視通知発行」を設定する(日付)。
(13)ステップS413
リサイクル完了チェックを行う。マニフェスト内の全ての移動報告が「チェック完了」(エラーなし)となった場合、リサイクル完了と見なし、リサイクル状態を「完了」とする。
(14)ステップS414
ステップS408において、監視通知を発行済と判断された場合は、通知後の期間チェック(C−4)を行う。監視通知日付を起点に期間チェックを行う。
【0080】
(15)ステップS415
通知後の期間チェックの結果を確認する。通知後の期間チェック結果が「OK」の場合は、次の移動報告のチェックに移る。通知後の期間チェック結果が「NG」の場合は、ステップS416に進む。
(16)ステップS416
都道府県への報告を指示する。都道府県へ報告を行うため、マニフェスト情報内の該当移動報告に「都道府県報告」を設定する(日付)。
(17)ステップS417
ステップS409において、チェック方法「C−3」と判断された場合は、報告期間チェック(C−3)を行う。
(18)ステップS418
報告期間のチェック結果を確認する。チェック結果が「OK」の場合は、次の移動報告のチェックに移る。通知後の期間チェック結果が「NG」の場合は、ステップS419に進む。
(19)ステップS419
都道府県への報告を指示する。その後、次の移動報告のチェックに移る。
【0081】
また、図24は、情報管理センターのシステムであるサーバ701の構成例を示すブロック図であり、本発明に直接関連する部分(移動報告監視に関する部分)を示したものである。
図24において、情報管理センターのサーバ701には、サーバ701と通信ネットワーク20とを接続する通信用インタフェース711、サーバ701の全体を統括制御する制御部712、処理プログラム部720、データベース713が設けられる。
【0082】
また、処理プログラム部720には、以下の処理部が含まれる。
・マニフェスト情報登録処理部721は、マニフェスト情報をデータベース713に登録するための処理部である。
・移動報告受信処理部722は、関連業者、自動車製造業者のシステムから引取実施報告、引渡実施報告などの移動報告を受信するための処理部である。
・移動報告登録処理部723は、移動報告受信処理部722により受信した移動報告をデータベース713に登録するための処理部である。
・順序性チェック処理部724は、受信した移動報告について、その順序性をチェックするための処理部である。すなわち、図18に示すチェック方法(C−1)により、移動報告の順序性のチェックを行う。
・期間チェック処理部725は、受信した移動報告について、その期間をチェックするための処理部である。すなわち、図18に示すチェック方法(C−2、C−3、C−4)により、移動報告の期間チェックを行う。
・監視報告生成処理部726は、順序性チェック処理部724及び期間チェック処理部725の処理結果により、NG(不正)が検出された場合に、関連業者などへの監視通知、および都道府県への監視報告を行うための処理部である。
【0083】
また、図25は、情報管理センターのサーバ701内のデータベース713に保存されるデータの構成例を示す図であり、本発明の第2の実施の形態に関係するデータのみを示したものである。データベース713には以下のデータが記録される。
・リサイクルパターンマトリックス(マトリックスデータ)(図15参照)
・マニフェスト情報テーブル(図21参照)
・移動報告テーブル(図21参照)
・マニフェストチェックテーブル(図19参照)
・その他の情報管理センターの運用に必要なデータ
【0084】
なお、サーバ701内の処理プログラム部720は専用のハードウエアにより実現されるものであってもよく、またこの処理プログラム部はメモリおよびCPU(中央処理装置)等の汎用の情報処理装置により構成され、この処理部の機能を実現するためのプログラム(図示せず)をメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。なお、このサーバ701には、周辺機器として入力装置、表示装置等(いずれも図示せず)が接続され又は内蔵されているものとする。ここで、入力装置としては、キーボード、マウス等の入力デバイスのことをいう。表示装置とは、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等のことをいう。
【0085】
また、図24に示すサーバ701内の処理プログラム部720の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより本発明の情報管理センターのサーバ701に必要な処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの(伝送媒体ないしは伝送波)、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0086】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の使用済自動車リサイクル支援システム及び情報管理センターのサーバは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0087】
【発明の効果】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の情報管理センターのサーバにおいては、リサイクルの各工程における移動報告のチェック条件を定めるマトリックスデータを予め用意し、このマトリックスデータを基に、各リサイクル工程における移動報告のチェック方法を特定するマニフェストチェックテーブルを作成する。そして、各リサイクル工程に関連する業者のシステムからの移動報告を受信した場合に、前記マニフェストチェックテーブルを参照して、移動報告のチェックを行う。
これにより、各リサイクル工程における移動報告のチェック方法を一元的に管理でき、関連事業者および自動車製造業者等からの移動報告を効率的に監視することができるようになる。
【0088】
また、本発明の情報管理センターのサーバにおいては、移動報告チェックにより不正が検出された場合には、関連業者への監視通知や、都道府県への監視報告を行う。
これにより、連事業者および自動車製造業者等からの移動報告による誤報告、または報告の遅れを抑止することができる。
【0089】
また、本発明の情報管理センターのサーバにおいては、移動報告チェックを、移動報告の順序性チェックと、移動報告の期間チェックの2段階で行う。
これにより、順序性チェックを通過した移動報告についてだけ期間チェックを行うことができ、処理の効率化が図れる。また、順序性チェックをリアルタイム処理とし、期間チェックをバッチ処理とすることができる。
【0090】
また、本発明のリサイクル支援方法は、リサイクルの各工程における移動報告のチェック条件を定めるマトリックスデータを予め用意し、このマトリックスデータを基に、各リサイクル工程における移動報告のチェック方法を特定するマニフェストチェックテーブルを作成する。そして、各リサイクル工程に関連する業者のシステムからの移動報告を受信した場合に、前記マニフェストチェックテーブルを参照して、移動報告のチェックを行う。
これにより、各リサイクル工程における移動報告のチェック方法を一元的に管理でき、関連事業者および自動車製造業者等からの移動報告を効率的に監視することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使用済自動車リサイクル支援システムの全体構成を示す図である。
【図2】情報管理センターシステムの機能構成例を示す図である。
【図3】資金管理システムの機能構成例を示す図である。
【図4】自動車製造業者のシステムの機能構成例を示す図である。
【図5】関連事業者システムの機能構成例を示す図である。
【図6】指定再資源化機関システムの機能構成例を示す図である。
【図7】使用済自動車のリサイクルの流れを示す図その1である。
【図8】使用済自動車のリサイクルの流れを示す図その2である。
【図9】中古車を輸出する際の処理の流れを示す図である。
【図10】情報管理センターのデータベース(DB)に記録されるデータの例を示す図である。
【図11】資金管理システムのデータベースに記録されるデータの例を示す図である。
【図12】物の流れと報告の流れを示す図その1である。
【図13】物の流れと報告の流れを示す図その2である。
【図14】使用済自動車の搭載物品の有無と関連業者間の報告について説明するための図である。
【図15】マトリックスM1の例を示す図その1である。
【図16】マトリックスM1の例を示す図その2である。
【図17】チェック種別の目的及びチェック方法について説明するための図である。
【図18】チェック方法と内容について説明するための図である。
【図19】マニフェストチェックテーブル(TBL)の例を示す図である。
【図20】移動報告の例を示す図である。
【図21】マニフェスト情報TBLと移動報告TBLの例を示す図である。
【図22】移動報告の順序性チェックの処理手順を示すフローチャートである。
【図23】移動報告の期間チェックの処理手順を示すフローチャートである。
【図24】情報管理センターのサーバの構成例を示すブロック図である。
【図25】情報管理センターのサーバ内のデータベースに保存されるデータの構成例を示す図である。
【図26】図1における使用済自動車リサイクル支援システムの構成を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
100 情報管理センター
110 情報管理センターシステム
200 資金管理法人
210 資金管理法人システム
300 自動車製造業者等
310 自動車製造業者システム
400 関連事業者
401 引取業者
402 フロン類回収業者
403 解体業者
404 破砕業者
410 関連事業者システム
500 指定再資源化機関
510 指定再資源化機関システム
600 自動車ディーラー
611 マトリックスデータ
621 マニフェストチェックテーブル
632 マニフェスト情報
641 移動報告TBL
701 サーバ
711 通信用インタフェース
712 制御部
713 データベース
720 処理プログラム部
721 マニフェスト情報登録処理部
722 移動報告受信処理部
723 移動報告登録処理部
724 順序性チェック処理部
725 期間チェック処理部
726 監視報告生成処理部

Claims (5)

  1. 使用済自動車のリサイクルをマニフェスト情報を基に管理するリサイクル支援システムにおける情報管理センターのサーバであって、
    リサイクルの各工程における移動報告のチェック条件を定めるマトリックスデータと、
    各リサイクル工程における移動報告のチェック方法を前記マトリックスデータを基に特定するマニフェストチェックテーブルと、
    各リサイクル工程に関連する業者のシステムからの移動報告を受信する移動報告受信手段と、
    前記マニフェストチェックテーブルを参照して、前記移動報告のチェックを行う移動報告チェック手段と
    を具備することを特徴とする情報管理センターのサーバ。
  2. 前記移動報告チェック手段により不正が検出された場合には、関連業者のシステムへの監視通知、および都道府県のシステムへの監視報告を行うための監視報告生成手段を
    さらに具備することを特徴とする請求項1に記載の情報管理センターのサーバ。
  3. 前記移動報告チェック手段は、
    移動報告の順序性をチェックする順序性チェック手段と、
    移動報告の期間のチェックを行う期間チェック手段と
    で構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報管理センターのサーバ。
  4. 使用済自動車のリサイクルをマニフェスト情報を基に管理するリサイクル支援システムにおけるリサイクル支援方法であって、
    情報管理センターのサーバにより、
    リサイクルの各工程における移動報告のチェック条件を定めるマトリックスデータを登録する手順と、
    各リサイクル工程における移動報告のチェック方法を前記マトリックスデータを基に特定しマニフェストチェックテーブルに登録する手順と、
    各リサイクル工程に関連する業者のシステムからの移動報告を受信する移動報告受信手順と、
    前記マニフェストチェックテーブルを参照して、前記移動報告のチェックを行う移動報告チェック手順と
    が行われることを特徴とするリサイクル支援方法。
  5. 使用済自動車のリサイクルをマニフェスト情報を基に管理するリサイクル支援システムにおける情報管理センターのサーバ内のコンピュータに、
    リサイクルの各工程における移動報告のチェック条件を定めるマトリックスデータを登録する手順と、
    各リサイクル工程における移動報告のチェック方法を前記マトリックスデータを基に特定しマニフェストチェックテーブルに登録する手順と、
    各リサイクル工程に関連する業者のシステムからの移動報告を受信する移動報告受信手順と、
    前記マニフェストチェックテーブルを参照して、前記移動報告のチェックを行う移動報告チェック手順と
    を実行させるためのプログラム。
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