JP2007114656A - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明のプロジェクタ10は、プロジェクタ本体1を構成する筐体2と、筐体2の内部に設けられ、内部に冷媒を流通させる冷却管(冷媒流路)と、冷媒流路の一部が配設された放熱部4とを備え、放熱部4が、筐体2の表面に沿って収納可能とされるとともに、筐体2に対して回転することにより展開可能に構成されている。
【選択図】 図1
Description
この構成によれば、放熱部に伝達された熱をフィンを通じて放熱することができ、放熱効率をより高めることができる。
この構成によれば、開口部の内部を外気が流れて放熱部を吹き抜けるようになり、その部分に冷媒流路が露出しているので、冷媒流路内を流れる冷媒が外気によって十分に冷却される。
この構成によれば、筐体にもフィンを設けたことで筐体自体の放熱能力が向上する。さらに、放熱部を筐体の表面に沿って収納した状態で筐体側のフィンと放熱部側のフィンが噛み合うようになっているので、双方のフィンが干渉して収納の邪魔になることがなく、コンパクトな収納が可能なプロジェクタを実現できる。
もともとプロジェクタの内部には各種光学部品間、例えば2つのレンズの間で光路となる空間が存在する。したがって、この空間を利用して放熱部を収納するようにすれば、放熱部の収納空間を別途設ける必要がなく、装置の小型化を阻害することはない。
放熱部を筐体の外部に引き出す構成の場合、筐体の一部に放熱部を出し入れする開口部が存在することになる。使用時にこの開口部が開いたままであると、開口部から埃やごみ等が侵入し、好ましくない。よって、放熱部の一部が筐体の開口部を閉塞する構成であれば、埃やごみ等の侵入を防止することができる。
この構成によれば、放熱部を筐体の外部に引き出した状態では閉塞部材が筐体の開口部を閉塞するので、埃やごみ等の侵入を防止することができる。
放熱部を引き出したときに、使用者が手で閉塞部材を操作して開口部を閉塞するように構成しても良いが、放熱部が筐体外部に引き出される動作と連動して閉塞部材が開口部を閉塞する構成とすれば、使用者の操作の手間がかからず、また開口部の閉め忘れがなく、使い勝手の良いものとなる。
使用時に装置外部に展開する冷媒流路は1本でも良いが、複数本設ければその分冷媒の流量を大きくすることができ、放熱効率をより高めることができる。
この構成によれば、冷媒流路のみならず、放熱部材の作用によっても放熱が図れ、放熱効率をより高めることができる。また、冷媒流路が収縮した状態で放熱部材が筐体の一部を構成するので、放熱部材が筐体の外部に突出することなくコンパクトに収納される。
この構成によれば、使用時に冷媒流路を展開した時にも広い設置面積を取らずにコンパクトに設置することができる。
この構成によれば、放熱面積を大きく取ることができ、放熱効率をより高めることができる。
この構成によれば、展開検出手段が放熱部が展開されているか否かを検出し、展開されていないことを検出した場合には電源制御手段がプロジェクタ本体の電源を投入しないようにするので、放熱部が展開されないまま電源が投入されて光源が点灯し、プロジェクタ本体が過熱するような不具合を防止することができる。
この構成によれば、展開検出手段が放熱部が展開されているか否かを検出し、展開されていないことを検出した場合には警告手段が使用者に放熱部が展開されていない旨の警告を発するので、放熱部を展開させるなど、使用者が適切に対応することができる。これにより、使用者が放熱部を展開することを忘れたまま使用を続け、プロジェクタ本体が過熱する不具合を防止することができる。
この構成によれば、展開検出手段が放熱部が展開されているか否かを検出し、展開されていないことを検出した場合には照度制御手段が光の照度を低下させるので、高い照度で発熱量が多い状態のまま使用を続け、プロジェクタ本体が過熱するような不具合を防止することができる。
この構成によれば、プロジェクタ本体の電源投入と連動して放熱部展開手段によって放熱部が自動的に展開されるので、使用者が特別な操作を行うことなく、放熱部が展開されない状態で使用するのを防止することができる。
この構成によれば、使用者が最初に放熱部を展開させなければ電源ボタンを操作できないので、放熱部が展開されない状態で使用するのを防止することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図5を参照して説明する。
図1は本実施形態のプロジェクタの放熱部を展開した状態を示す斜視図、図2は同平面図、図3は同プロジェクタの放熱部を収納した状態の正面図、図4はプロジェクタ本体の概略構成図、図5は放熱部の収納、展開に係わるブロック図である。以下の図面においては、各構成要素を見やすくするため、適宜縮尺を異ならせている。
なお、上記実施形態では、放熱部4が展開されない状態での過熱防止手段として、電源投入と連動して放熱部4が自動的に展開する手段を採用したが、それ以外の手段について以下、説明する。
放熱部が展開されたか否かを検出する展開検出手段と、放熱部が展開されていないことを展開検出手段が検出した場合にはプロジェクタ本体の光の照度を低下させる照度制御手段とを備えた構成を採用しても良い。展開検出手段としては、フォトセンサー、ポテンショメーター等を放熱部やヒンジ部分に設置することにより構成することができる。照度制御手段としては、例えばランプへの供給電流を制御することによりランプの光量を制御するランプ駆動部を備えればよい。
放熱部が展開されたか否かを検出する展開検出手段と、放熱部が展開されていないことを展開検出手段が検出した場合にはプロジェクタ本体の電源投入を不可能とする電源制御手段とを備えた構成を採用しても良い。展開検出手段としては、上記変形例1と同様、フォトセンサー、ポテンショメーター等を放熱部やヒンジ部分に設置することにより構成することができる。電源制御手段としては、電源を制御する電源駆動部を備えればよい。
放熱部が展開されたか否かを検出する展開検出手段と、展開検出手段が放熱部が展開されていないことを検出した場合には使用者に放熱部が展開されていない旨の警告を発する警告手段とを備えた構成を採用しても良い。展開検出手段としては、上記変形例1,2と同様、フォトセンサー、ポテンショメーター等を放熱部やヒンジ部分に設置することにより構成することができる。警告手段としては、ランプ、表示部等の使用者の視覚に訴えるもの、警報音、音声等の使用者の聴覚に訴えるものを適宜用いることができ、これらを駆動する駆動部を備えればよい。
放熱部を展開させた状態で使用者が操作可能な位置に電源ボタンを配置した構成とすることもできる。図9は変形例4のプロジェクタの放熱部を展開した状態を示す斜視図である。この図において、図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明は省略する。
図9に示すように、放熱部4を展開した状態で露出するプロジェクタ本体1の上面に電源ボタン20が配置されている。本例の場合、放熱部4の展開は使用者が手動で行うものとする。この構成では、使用者が最初に放熱部4を展開させなければ電源ボタン20を操作できないので、放熱部4が展開されない状態で使用し、プロジェクタ本体1が過熱するのを防止することができる。
以下、本発明の第2の実施の形態を図10〜図12を参照して説明する。
図10は本実施形態のプロジェクタの放熱部を展開した状態を示す正面図、図11は同側面図、図12は同プロジェクタの放熱部を収納した状態の斜視図である。これらの図面において、図1〜図3と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明は省略する。
放熱部を筐体の外部に引き出した状態において、放熱部の一部が筐体の開口部を閉塞するように構成することができる。例えば図13に示すように、複数の放熱フィン54の先端(下端)に蓋板57が水平方向に固定されている。この構成により、放熱フィン54を筐体2の外部に引き出した状態では蓋板57が筐体2の開口部を閉塞し、埃やごみ等の侵入を防止することができる。
放熱部51を筐体2の外部に引き出した状態において、放熱部51自身が開口部を閉塞するのではなく、筐体2の開口部を閉塞するための閉塞部材を備える構成としてもよい。
図15(a)、(b)はプロジェクタ本体1の開口部近傍を示す断面図である。これらの図に示すように、光路を覆うライトガイド59が設けられ、ライトガイド59にヒートシンク55を出し入れするための開口部59aが設けられている。開口部59aの両端には2枚のシャッター60(閉塞部材)がそれぞれ取り付けられており、各シャッター60がヒンジ61を中心として回転し、開口部59aを閉じた状態と開いた状態(観音開きの状態)にできるようになっている。また、各シャッター60には図示しないバネが取り付けられており、バネによってシャッター60が閉じる方向に付勢されている。
上記閉塞部材の他の例を示す。
図16(a)、(b)はプロジェクタ本体1の開口部近傍を示す断面図である。これらの図に示すように、光路を覆うライトガイド59が設けられ、ライトガイド59にヒートシンク55を出し入れするための開口部59aが設けられている。開口部59aを覆うように伸縮性および遮光性を有するフィルム62(閉塞部材)が固定されている。
本実施形態では、放熱部をプロジェクタ本体の上方に引き出す構成の例を示したが、上方に引き出す構成に限らず、プロジェクタ本体の側方に引き出す構成としてもよい。
以下、放熱部をプロジェクタ本体の後方に引き出す構成例を図17、図18を参照して説明する。
図17は本例のプロジェクタの放熱部を展開した状態を示す斜視図、図18は同プロジェクタの放熱部を収納した状態の斜視図である。これらの図面において、図1〜図3と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明は省略する。
以下、本発明の第3の実施の形態を図19、図20を参照して説明する。
図19は本実施形態のプロジェクタの放熱部を展開した状態を示す斜視図、図20は同プロジェクタの放熱部を収納した状態の斜視図である。これらの図面において、図1〜図3と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明は省略する。
放熱部81を筐体2の外部に引き出した状態で初めて使用者が操作可能となる位置に電源ボタン20を配置した構成とすることもできる。図21に示す構成では、冷却管83を展開したときに露出する筐体2の凹部82の上面に電源ボタン20が配置されている。本例の場合、冷却管83の展開は使用者が手動で行うものとする。この構成では、使用者が最初に放熱部81を展開させなければ電源ボタン20を操作できないので、放熱部81が展開されない状態で使用し、プロジェクタ本体1が過熱するのを防止することができる。
上記実施形態では、冷却管の往路と復路を筐体の1面側にまとめて配置したが、筐体の対向する2面に分けて配置しても良い。
図22は本実施形態のプロジェクタの放熱部を展開した状態を示す斜視図、図23は同プロジェクタの放熱部を収納した状態の斜視図である。これらの図面において、図1〜図3と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明は省略する。
Claims (19)
- プロジェクタ本体を構成する筐体と、前記筐体の内部に設けられ、内部に冷媒を流通させる冷媒流路と、前記冷媒流路の一部が配設された放熱部と、を備え、
前記放熱部が、前記筐体の表面に沿って収納可能とされるとともに、前記筐体に対して回転することにより展開可能に構成されたことを特徴とするプロジェクタ。 - 前記放熱部にフィンが設けられたことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
- 隣接する前記フィンの間の領域が前記放熱部を貫通する開口部とされ、前記開口部内に前記冷媒流路の一部が露出していることを特徴とする請求項2に記載のプロジェクタ。
- 前記筐体にフィンが設けられ、前記放熱部を前記筐体の表面に沿って収納した状態において、前記筐体側のフィンと前記放熱部側のフィンとが噛み合うように構成されたことを特徴とする請求項2または3に記載のプロジェクタ。
- プロジェクタ本体を構成する筐体と、前記筐体の内部に設けられ、内部に冷媒を流通させる冷媒流路と、前記冷媒流路の一部が配設された放熱部と、を備え、
前記放熱部が、前記筐体の内部空間に収納可能とされるとともに、前記筐体の外部に引き出されることにより展開可能に構成されたことを特徴とするプロジェクタ。 - 前記放熱部の収納空間が、前記筐体内部の光路内の空間であることを特徴とする請求項5に記載のプロジェクタ。
- 前記放熱部が前記筐体の外部に引き出された状態において、前記放熱部の一部が前記筐体の開口部を閉塞可能に構成されたことを特徴とする請求項5または6に記載のプロジェクタ。
- 前記放熱部が前記筐体の外部に引き出された状態において、前記筐体の開口部を閉塞する閉塞部材を備えたことを特徴とする請求項5または6に記載のプロジェクタ。
- 前記閉塞部材が、前記放熱部が前記筐体の外部に引き出される動作と連動して前記筐体の開口部を閉塞する構成とされたことを特徴とする請求項8に記載のプロジェクタ。
- プロジェクタ本体を構成する筐体と、前記筐体の内部に設けられ、内部に冷媒を流通させる冷媒流路と、前記冷媒流路の一部が配設された放熱部と、を備え、
前記放熱部の一部を構成する冷媒流路が、伸縮可能とされ、収縮した状態で前記筐体の内部に収納可能とされるとともに、伸張した状態で前記筐体の外部に展開可能に構成されたことを特徴とするプロジェクタ。 - 前記冷媒流路が複数本設けられたことを特徴とする請求項10に記載のプロジェクタ。
- 前記伸縮可能とされた冷媒流路に放熱部材が取り付けられ、前記冷媒流路が収縮した状態で前記放熱部材が前記筐体の一部を構成することを特徴とする請求項10または11に記載のプロジェクタ。
- 前記冷媒流路の往路と復路とが前記筐体の1面側にまとめて配置されたことを特徴とする請求項10ないし12のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
- 前記冷媒流路の往路と復路とが前記筐体の対向する2面に分かれて配置されたことを特徴とする請求項10ないし12のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
- 前記放熱部が展開されたか否かを検出する展開検出手段と、前記展開検出手段が前記放熱部が展開されていないことを検出した場合には前記プロジェクタ本体の電源投入を不可能とする電源制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
- 前記放熱部が展開されたか否かを検出する展開検出手段と、前記展開検出手段が前記放熱部が展開されていないことを検出した場合には使用者に前記放熱部が展開されていない旨の警告を発する警告手段と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
- 前記放熱部が展開されたか否かを検出する展開検出手段と、前記展開検出手段が前記放熱部が展開されていないことを検出した場合には前記プロジェクタ本体の光の照度を低下させる照度制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
- 前記プロジェクタ本体の電源投入と連動して前記放熱部を自動的に展開させる放熱部展開手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
- 前記放熱部を展開させた状態で使用者が操作可能な位置に電源ボタンが配置されたことを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
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