JP4702625B2 - 排気温低減装置を備えた電気機器 - Google Patents

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本発明は、排気温低減装置を備えたプロジェクタ等の電気機器に関する。
今日、様々な電気機器にはその筐体内の温度を低減するため、ファン等の排気装置が取付けられている。このような電気機器として、例えば、パーソナルコンピュータの画面やビデオ画像、更にメモリカード等に記憶されている画像データによる画像等をスクリーンに投影する画像投影装置としてのデータプロジェクタなどがある。
このプロジェクタは、メタルハイランドランプや超高圧水銀ランプ等の小型高輝度の光源を内蔵し、光源からの光を順次赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色フィルタを用いて赤、緑、青の光とし、レンズにより液晶表示素子やDMDと呼ばれるマイクロミラー表示素子に集光させ、この表示素子によりプロジェクタ装置の投影口に向けて透過又は反射させる光の量によりスクリーン状にカラー画像を表示させるものである。
このマイクロミラー表示素子は、微小なミラーセルを制御信号により揺動させ、反射光の方向を制御し、照明側光学系により表示素子に入射された光を投影側光学系である投影レンズの方向に反射するオン状態光と光吸収板の方向に反射するオフ状態光とし、赤色光、緑色光、青色光の光をオン状態とする時間を制御してスクリーンにカラー画像を投影するものである。
このようなプロジェクタにおいて、光源であるメタルハイランドランプや超高圧水銀ランプ等は高温になるため、冷却する必要がある。特開2001−312002号公報(特許文献1)では、熱伝導部材と冷却ファンを用いて、プロジェクタの光学ユニット内で空気を循環させて、光源の温度を冷却する技術について提案されている。しかしながら、このように光学ユニットの内部で空気を循環させる場合、長時間点灯を続けると内部の温度が上がってしまうという問題点があった。
又、外部の空気を取り入れて光源を冷却する技術も多々提案されているが、光源は数百から千度近く迄高温となり、これらの光源を冷却した高温排熱風と外気とを混合するためには、熱源から距離が必要な場合が多く、筐体の厚さを厚くしたり、筐体の大きさを大きくしたりする必要が生じていた。また、高温排熱風は、排気口やその周辺を加熱したり、投影レンズ前方で投影画像に揺らぎを与えたりするという不具合もあった。
特開2001−312002号公報
本発明は、上述したような従来技術の問題点に鑑みて熱源を内蔵する機器の空冷を効果的に行って機器を小型化できるようにするものであり、外部に排出される高温の排気温度を低減可能な排気温低減装置を備えた電気機器を提供することを目的とする。
本発明の電気機器は、筐体内に第1の熱源と、この第1の熱源よりも発熱の少ない少なくとも1つの第2の熱源と、第1の熱源及び第2の熱源を冷却する冷却ファン(110)と、当該冷却ファン(110)が第1の熱源を冷却することにより発生する高温の空気の温度を低減する排気温低減装置(114)とを有し、当該排気温低減装置(114)を介した排気を外部に排出する排気孔(17)を備え、排気温低減装置(114)は、高温部の近傍の位置と当該高温部から離れた位置とで流体抵抗に差を設けており、排気温低減装置(114)は、熱伝導部材(115)と、板状で複数枚からなるフィン(116)とを備え、熱伝導部材(115)は板状で複数枚からなるフィン(116)の板面に共通して接触していることを特徴とするものである。
そして、フィン(116)は、高温部近傍では密に配置し、高温部から離れた位置では間隔を広く開けて配置している場合や、高温部近傍に複数のフィン(116)の間を通過する空気量を調節するための抵抗板(117)が設置されている場合がある。
又、第1の熱源とする光源装置(63)と、第2の熱源とする制御部(38)や表示素子(51)と、光源側光学系(61)と、投影画像を投影する投影側光学系(62)を筐体内に備え、排気温低減装置(114)を介した排気を外部に排出する排気孔を筐体に有するプロジェクタ(10)とする場合がある。
そして、光源装置(63)と、排気温低減装置(114)とを収納するための光源室(120)を有する場合もある。更に、冷却ファン(110)は光源室(120)の外部に設けられ、冷却ファン(110)の空気吐出口(113)は、光源室の壁体に接続されているものである。
尚、光源室(120)は、冷却ファン(110)の空気吐出口(113)以外の場所では筐体内に対して密閉構造とされているものである。
本発明によれば、外部に排出する排気の温度を効果的に低減可能な電気機器を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態の電気機器は、筐体内に第1の熱源と、この第1の熱源よりも発熱の少ない第2の熱源と、第1の熱源及び第2の熱源を冷却する冷却ファンと、当該冷却ファンが第1の熱源を冷却することにより発生する高温の空気の温度を低減する排気温低減装置114とを有し、当該排気温低減装置114を介した排気を外部に排出する排気孔17を備え、排気温低減装置114は、第1の熱源近くとなる高温部の近傍の位置と当該高温部から離れた位置とで流体抵抗に差を設けているものである。
この排気温低減装置114は、熱伝導部材115と、板状で複数枚からなるフィン116とを備え、熱伝導部材115は板状で複数枚からなるフィン116の板面に共通して接触しており、フィン116は、高温部近傍では密に配置し、高温部から離れた位置では間隔を広く開けて配置することで流体抵抗に差を設けている。
そして、本最良の形態の電気機器は、第1の熱源である光源装置63と、第2の熱源である制御部38や表示素子51等と、光源側光学系61や、投影画像を投影する投影側光学系62等を筐体内に備え、排気温低減装置114を介した排気を外部に排出する排気孔17を筐体に有するプロジェクタ10とするものである。
このプロジェクタ10は、光源装置63と、排気温低減装置114とを収納するための光源室120を有し、冷却ファン110は光源室120の外部に設けられ、冷却ファン110の空気吐出口113は、光源室120の壁体に接続されているものである。又、光源室120は、冷却ファンの空気吐出口113以外の場所では筐体内に対して密閉構造とされているものである。
本最良の形態によれば、外部に排出する排気の温度を低減可能な電気機器を提供することができる。
以下、本発明の実施例を図に基づいて詳説する。本実施例の電気機器は、筐体内に第1の熱源としての光源装置と、この第1の熱源よりも発熱の少ない第2の熱源とされる電源回路などの電気回路や素子及び制御部などを有し、この第1の熱源及び第2の熱源を冷却する冷却ファンを有し、当該冷却ファンが第1の熱源を冷却することにより発生する高温の空気の温度を低減する排気温低減装置と、当該排気温低減装置を介した排気を外部に排出する排気孔とを備え、排気温低減装置は、高温部の近傍の位置と当該高温部から離れた位置とで流体抵抗に差を設けているものである。
そして、この電気機器としては、データプロジェクタとするものであり、以下、排気温低減装置を内蔵する電気機器としてのプロジェクタを説明する。
本実施例のプロジェクタは、図1に示すように、略直方体形状であって、本体ケースである前面板12の側方に投影口を覆うレンズカバー19を有すると共に、この前面板12には複数の排気孔17を設け、排気孔17には筐体内の光が外部に漏れないようにすると共に排熱風が投影口の前方に流れないようにするためのルーバー20を設けているものである。
又、図1には図示を省略しているも、本体ケースである上面板11にはキー/インジケータ部を設けるものであり、このキー/インジケータ部には、電源スイッチキーや電源のオン又はオフを報知するパワーインジケータ、光源装置のランプを点灯させるランプスイッチキー及びランプの点灯を表示するランプインジケータ、光源装置等が過熱したときに報知をする過熱インジケータ等のキーやインジケータを設けるものである。
更に、図示しない本体ケースの背面には、背面板にUSB端子や画像信号入力用のD−SUB端子、S端子、RCA端子等を設ける入出力コネクタ部及び電源アダプタプラグやリモートコントローラからの制御信号を受信するIr受信部等を設けているものである。
尚、図1には図示しない本体ケースの側板である右側板、及び、図1に示した側板である左側板15には、各々複数の吸気孔18を設けているものである。
そして、このプロジェクタ10の制御回路は、図2に示すように、制御部38、入出力インターフェース22、画像変換部23、表示エンコーダ24、表示駆動部26等を有するものであって、入出力コネクタ部21から入力された各種規格の画像信号は、入出力インターフェース22、システムバス(SB)を介して画像変換部23で表示に適した所定のフォーマットの画像信号に統一するように変換された後、表示エンコーダ24に送られるものである。
又、表示エンコーダ24は、送られてきた画像信号をビデオRAMに展開記憶させた上でこのビデオRAMの記憶内容からビデオ信号を生成して表示駆動部26に出力するものである。
そして、表示エンコーダ24からビデオ信号が入力される表示駆動部26は、送られてくる画像信号に対応して適宜フレームレートで空間的光変調素子(SOM)である表示素子51を駆動するものであり、光源装置63からの光を光源側光学系を介して表示素子51に入射することにより、表示素子51の反射光で光像を形成し、投影側光学系とする投影系レンズ群を介して図示しないスクリーンに画像を投影表示するものであり、この投影系レンズ群の可動レンズ群97は、レンズモータ45によりズーム調整やフォーカス調整のための駆動が行われるものである。
又、画像圧縮伸長部31は、画像信号の輝度信号及び色差信号をADTC及びハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮して着脱自在な記録媒体とされるメモリカード32に順次書き込む記録処理や、再生モード時はメモリカード32に記録された画像データを読み出し、一連の動画を構成する個々の画像データを1フレーム単位で伸長して画像変換部23を介して表示エンコーダ24に送り、メモリカード32に記憶された画像データに基づいて動画等の表示を可能とするものである。
そして、制御部38は、プロジェクタ10内の各回路の動作制御を司るものであって、CPUや各種セッティング等の動作プログラムを固定的に記憶したROM及びワークメモリとして使用されるRAM等により構成されている。
又、本体ケースの上面板11に設けられるメインキー及びインジケータ等により構成されるキー/インジケータ部37の操作信号は、直接に制御部38に送出され、リモートコントローラからのキー操作信号は、Ir受信部35で受信され、Ir処理部36で復調されたコード信号が制御部38に送られるものである。
尚、制御部38にはシステムバス(SB)を介して音声処理部47が接続されており、音声処理部47はPCM音源等の音源回路を備え、投影モード及び再生モード時には音声データをアナログ化し、スピーカ48を駆動して拡声放音させることができるものである。
又、この制御部38は、電源制御回路41を制御するものであり、ランプスイッチキーが操作されると電源制御回路41により光源装置63のランプを点灯させ、更に、冷却ファン駆動制御回路43には光源装置63等に設けた温度センサーによる温度検出を行わせ、冷却ファンの回転速度を制御させるものである。
そして、これらのROM、RAM、ICや回路素子は、主制御基板としての制御回路基板に取付けるものであり、電力系の電源制御回路41はランプ電源回路ブロックに組み込み、制御系の主制御基板とした制御回路基板と電力系のランプ電源回路ブロックとを分けて形成しているものである。
又、このプロジェクタ10の内部構造は、図3乃至図5に示すように、電源制御回路41を組み込んだランプ電源回路ブロック101を右側板14の近傍に配置し、底面板の略中央にシロッコファンタイプのブロアを冷却ファン110として配置し、ブロアの空気吐出口113近傍に光源室120を配置し、投影側光学系62を左側板15に沿って配置し、ブロアと投影側光学系62との間で光源室120の背面側に光源側光学系61を配置している。
この光源室120は、図6に示すように、壁体である第1隔壁121と、第2隔壁122と、第3隔壁123と、第4隔壁124とによりプロジェクタ内の室内と区画され、前方に前面板12が設けられると共に、図5に示すように上方をハウスカバー125で覆うことにより構成されている。
又、光源室120の内部には光源装置63と、第1反射ミラー72と、カラーホイール71と、ホイールモータ73と、導光ロッド75の一部と、排気温低減装置114とを備え、ブロアの空気吐出口113を壁体である第1隔壁121と第2隔壁122との間に接続してブロアの排気全てが光源室120内に排出されるようにしている。
第1隔壁121は、ランプ電源回路ブロック101等の回路や各種部材と前面板12との間に空間を作るための隔壁であり、ブロアの空気吐出口113から前面板12に向かって右斜め方向に任意の長さ斜設し、この端部から前面板12と平行に右側面14に向かって右側面14近傍まで延設し、最後にこの端部から右側面14と平行に前面板12に接続した略鉤型形状である。尚、第1隔壁121の形状は光源室120の高温な排気を前面板12の全体に分散するためのものである。
又、第2隔壁122は、ブロアの空気吐出口113からの排気風の一部をカラーホイール71及びホイールモータ73に誘導するための隔壁であり、ブロアの空気吐出口113から背面板15に向かって左斜め方向に任意の長さ斜設している。この第2隔壁122には、図示しないが、冷却ファン110としたブロアの空気吐出口113からの排出空気が直接カラーホイール71に当たるように通気孔やスリットが形成されている。
更に、第3隔壁123は、光源側光学系61と光源装置63とを区切るための隔壁であり、第2隔壁122の端部から導光ロッド75を貫通させて投影側光学系62の近傍まで延設している。
そして、第4隔壁124は、投影側光学系62と光源装置63とを隔てるための壁体であり、第3隔壁123の端部から左側面15と平行に延設し、前面板12と接続している。
尚、第1隔壁121と、第2隔壁122と、第3隔壁123と、第4隔壁124、及び、ハウスカバー125は断熱性を有する板材を用いている。これにより光源室120内の熱が外部に漏れるのを防ぐことができる。
又、排気温低減装置114は、熱伝導性部材であり、本実施例では内壁に毛細管構造を持ち内部が真空の金属パイプに純水、パーフルオロカーボン等の作動液が密封されている熱伝導部材115としてのヒートパイプと、フィン116を用いており、前面板12と平行に前面板12の近傍に配置している。
この排気温低減装置114は、板状体であるフィン116を複数枚平行に配置して、このフィン116の略中心を長い棒状の熱伝導部材115が貫通して複数枚のフィン116を接続した形状である。つまり、熱伝導部材114は板状で複数枚からなるフィン116の板面に共通して接触している
このようにフィン116を熱伝導部材115に取付けることにより、フィン116で吸収した熱を熱伝導部材115に逃すことができ、排気温低減装置114の全体で均一の温度に保つことができる。尚、熱伝導部材115とフィン116は別成型でも、一体成型でも同様の効果を得ることができ、又、熱伝導部材115としてヒートパイプを用いているが、これに限るものではない。
又、本実施例の排気温低減装置114では、高温部の近傍と当該高温部から離れた位置とで流体抵抗に差を設けている。具体的には図6に示すように、高温となる光源装置63の近傍ではフィン116の配置間隔を密にして空気の流出を低く抑え、逆に光源装置63から離れた場所ではフィン116の配置間隔を広くすることで空気の流出を容易にしている。
このような構成とすることにより、配置間隔が密になっている高温部では、空気を外部に排気しにくくなるため排気の風速が遅くなり、且つ、フィン116の枚数が増えることによりフィン116で十分に吸熱でき、熱伝導部材115の吸熱効率が高くなる。一方、配置間隔を広くしている高温部から離れた位置では排気の風速が速くなるため、外部に排気しやすくなる。つまり、高温部の近傍では外部に排気される排気量が減り、高温部から離れた位置では外部に排気される排気量が増えることになる。よって、低温の排気を外部に排出することができると共に、投影口側に高温の排気が大量に排出されることを防止できる。
そして、このプロジェクタ10の光学系は、図4乃至図6に示すように、防爆ガラス68で前面を覆ったリフレクタ65の内部に超高圧水銀ランプを放電ランプ64として設けた光源装置63と、この光源装置63から射出された光を表示素子51とするDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)に照射する光源側光学系61と、表示素子51と、表示素子51で反射されて画像を形成する光をスクリーンに放出する投影側光学系62のレンズ群で構成するものである。
又、光源側光学系61は、光源装置63から射出された光をカラーホイール71に反射する第1反射ミラー72と、赤色光、緑色光、青色光とするカラーフィルタを周囲に設けてホイールモータ73により回転されるカラーホイール71と、カラーホイール71のフィルタを透過した光を均一な強度分布の光束とする導光ロッド75と、導光ロッド75から射出された光の向きを90度変更する第2反射ミラー74と、この第2反射ミラー74により反射した光を表示素子51に集光させる複数枚のレンズで形成した光源側レンズ群83及び光源側レンズ群83を透過した光を表示素子51に所定の角度で照射する照射ミラー85等で形成している。
尚、本実施例では第2反射ミラー74を用いているが、導光ロッド75からの光の向きを変えることをできればよいため、導光ロッド75とプリズムを組み合わせて用いることでも同様の効果を得ることができる。
更に、本実施例では、導光ロッド75の一部とカラーホイール71などを光源室120内に配置しているも、カラーホイール71や導光ロッド75などを光源室120の外部に配置するようにして光源室120を形成することもある。
そして、投影側光学系62としては、図5に示すように、固定鏡筒91に内蔵する固定レンズ群93と可動鏡筒95に内蔵する可動レンズ群97として、ズーム機能を備えた可変焦点型レンズとしているものであり、レンズモータにより可動レンズ群97を移動させてズーム調整やフォーカス調整を可能としているものである。
又、背面板13には、表示素子51の後方部分に吸気孔18を設け、背面板13と表示素子取付け板55とにより空気の流通路を形成して背面板13に設けた吸気孔18及び左側板15の後方に設けた吸気孔18から吸い込まれる外気を背面板13に沿ってブロア方向に流すようにしている。
そして、表示素子取付け板55の後方には表示素子放熱板53を配置するものであり、制御回路基板103は2枚の制御基板としてこの2枚の制御回路基板103の間や2枚の制御回路基板103の上方又は下方において、制御回路基板103に沿って流れる空気がブロアの吸込み口111に吸い込まれるようにしている。
従って、このブロアを回転させると、冷却ファン110としたブロアはブロアの周辺の空気を吸い込み、プロジェクタ10内部のブロア周辺の空気を吸い込むことによりプロジェクタ10の本体ケースに設けた多数の吸気孔18からプロジェクタ10の内部に外気を吸い込むものである。
そして、左側板15における後方の吸気孔18や背面板13に設けた吸気孔18から吸い込まれる外気の一部は、表示素子放熱板53を冷却するように背面板13と表示素子取付け板55との間の空気流通路を流れ、制御回路基板103に沿って制御回路基板103の上面や下面及び制御回路基板103の相互間の空間を通ってブロアの吸込み口111に吸い込まれる。
又、左側板15の吸気孔18から吸気されたその他の外気は、投影側光学系62や光源側光学系の光源側レンズ群83及び第2反射ミラー74、導光ロッド75の露出部等を冷却し、ブロアの吸込み口111に吸い込まれる。
そして、右側板14の吸気孔18からプロジェクタ10の内部に吸い込まれる外気は、一部はランプ電源回路ブロック101の周囲を通るようにして制御回路基板103に至り、制御回路基板103に沿って流れるようにしてブロアの吸込み口111に吸い込まれる。又、残りの吸い込まれた外気は第1隔壁121に沿って流れブロアの吸込み口111に吸い込まれる。
このようにして、光源装置63よりも発熱の少ない種々の第2の熱源を冷却することができる。
更に、光源室120に吹き込まれるブロアの排気流は、一部が第2隔壁122の通気孔よりカラーホイール71に沿って流れ、大部分は光源装置63の周囲を、又、図5及び図6に示すように、光源装置63の周囲を流れる空気の一部はリフレクタ65に設けられた開口部からリフレクタ65の内部を通るように流れ、光源装置63やカラーホイール71を冷却する。
そして、光源装置63やカラーホイール71を冷却した後の光源室120内の高温の空気は、第1隔壁121に誘導され熱伝導部材115とフィン116からなる排気温低減装置114に流れ込む。ここで光源装置63を冷却した直後の高温の空気と、光源装置63を冷却した後に光源装置63から離れる間に周囲に放熱して温度が下がった空気、或いは、光源装置63を回避して流れた比較的低温の空気とが、ヒートパイプ115と冷却フィン116からなる排気温低減装置114の両端にそれぞれ当たることにより、排気される空気全体の温度が低減均一化され、前面板12の排気孔17より外部に放出される。このとき第4隔壁124があるため、投影側光学系62に高温の空気が流れ込むことはない。
このように、光源装置63を冷却した後の高温の空気は、リフレクタ65の内部を通過した空気や光源装置63に当たるように光源装置63の直近を通過した空気、又は光源装置63から離れた位置を通過した空気などにより温度差が生じ、排気温低減装置114としたヒートパイプ115とフィン116により排気される空気全体の温度が均一化されるので、光源装置63を排気孔17が形成され前面板12の近くに配置しても、局部的に高温となった空気をプロジェクタ10の外部に排出することを防止できる。
又、前面板12の排気孔17に設けられたルーバー20が高温になることを防ぐことができ、フィン116が熱伝導部材115に垂直に真っ直ぐ成型されていることにより、光源装置63からの空気の排気抵抗を少なくして、効率的に光源室120内の排気を行ない、光源装置63を効率的に冷却することができる。
更に、この光源室120は、投影口を除く前面板12の全幅に近い幅で前方を開口して前面板12で覆い、前面板12に設けた排気孔17からプロジェクタ10の外部に排気しているため、ブロアから勢い良く空気を吐き出していても、広範囲に設けた排気孔17から緩やかに排気することができ、多量の冷却風で光源装置63を冷却しつつ全体的に均一化して温度を低下させた排気風として緩やかにプロジェクタ10の前方から排出することができる。尚、冷却ファン110はシロッコファンタイプのブロアに限るものではない。
更に、光源装置63の近傍に位置し、高温の空気が流れる高温部の排気孔17から排出される排気量を低減し、光源装置63から離れた場所に位置し、高温部から離れた排気孔17から排出される排気量を増やすことにより、排気温低減装置114の全体を効率よく利用して排気温を低減させることができる。尚、本実施例の排気温低減装置114では、高温となる光源装置63の近傍ではフィン116の配置間隔を密にして空気の流出を低く抑え、逆に光源装置63から離れた場所ではフィン116の配置間隔を広くしているが、このフィン116の配置間隔の変化は徐々にその間隔を変化させるように構成してもよい。
次に、流体抵抗に差を設けることができる排気温低減装置114の構造として他実施例をあげる。図7に示すように、本実施例の排気温低減装置114は、高温部の近傍に位置する複数のフィン116に、フィン116間の排気面積を減らすための抵抗板117を設置したものである。
この抵抗板117は、平板に多数の微細な孔を開けた形状をなしており、このような抵抗板117を設置することにより、高温部から排気された高温の空気は抵抗板117に遮られるため排気の風速が遅くなり、フィン116で十分に吸熱することができ、熱伝導部材115の吸熱効率が高くなる。一方、高温部から離れた場所ではフィン116に抵抗板117が設置されていないため、排気の風速が速くなり、外部に排気しやすくなる。つまり、高温部の近傍では外部に排気される排気量が減り、高温部から離れた位置では外部に排気される排気量が増えることになる。よって、より低温の排気を外部に排出することができる。
尚、抵抗板117の多数の微細な孔は、高温部から離れる方向に向かってその孔の数を増加させたり、孔の径を大きくしたりするようにして抵抗板117による流体抵抗を変化させることが考えられる。更に抵抗板117は多数の微細な孔を開けた一枚の平板に限ることなく、細長い板状体の複数枚を用い、幅の異なる複数枚を並べて順次流体抵抗を変化させる場合、同一幅のものを間隔を変えて並べる場合、又、三角形や台形とする抵抗板117を用いて排気孔の場所によって順次流体抵抗を変化させるようにすることもある。
又、他の排気温低減装置114としては、図8に示すように、高温部の近傍に位置する複数のフィン116では、フィン116を途中で変形させて変形部を形成し、高温部から離れた位置のフィン116は変形部を設けずに形成するものもある。
このような排気温低減装置114では、高温部の近傍ではフィン116が変形部を有しているため排気の風速が遅くなり、高温部から離れた位置ではフィン116に変形部が無いため排気の風速を速くすることができ、上述した排気温低減装置114と同一の効果を得ることができる。この場合も、更にフィン116の変形度合いを高温部から離れる方向に向かって変化させることでこの抵抗板116による流体抵抗を変化させることが考えられる。
尚、図9に示すように変形を単純にすることもあり、上述した排気温低減装置114のフィン116を図10に示すように組み合わせて成型することでも同一の効果を得ることができる。
又、本発明は、以上の実施例に限定されるものでなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で自由に変更、改良が可能である。又、本実施例ではプロジェクタに特化して述べたが、プロジェクタに限らずリアプロジェクションTVや、パーソナルコンピュータ等の排気温低減装置として用いることも当然可能である。
本発明の実施例にかかるプロジェクタの外観を示す図。 本発明の実施例にかかるプロジェクタの制御ブロック図。 本発明の実施例にかかるプロジェクタの上面板を取り除いた斜視図。 本発明の実施例にかかるプロジェクタの上面板とハウスカバーを取り除いた斜視図。 本発明の実施例にかかるプロジェクタの空気の流れを示す斜視図。 本発明の実施例にかかるプロジェクタの光源室の図。 本発明の実施例にかかるプロジェクタの光源室の図。 本発明の実施例にかかるプロジェクタの光源室の図。 本発明の実施例にかかるプロジェクタの光源室の図。 本発明の実施例にかかるプロジェクタの光源室の図。
符号の説明
10 プロジェクタ 11 上面板
12 前面板 15 左側板
17 排気孔 18 吸気孔
19 レンズカバー 20 ルーバー
21 入出力コネクタ部 22 入出力インターフェース
23 画像変換部 24 表示エンコーダ
26 表示駆動部 31 画像圧縮伸長部
32 メモリカード 35 Ir受信部
36 Ir処理部 37 キー/インジケータ部
38 制御部 41 電源制御回路
43 冷却ファン駆動制御回路 45 レンズモータ
47 音声処理部 48 スピーカ
51 表示素子 53 表示素子放熱板
55 表示素子取付け板 61 光源側光学系
62 投影側光学系 63 光源装置
70 ミラー固定具 71 カラーホイール
73 ホイールモータ 74 第2反射ミラー
75 導光ロッド 83 光源側レンズ群
85 照射ミラー 91 固定鏡筒
93 固定レンズ群 95 可動鏡筒
97 可動レンズ群 103 制御回路基板
101 ランプ電源回路ブロック 110 冷却ファン
111 吸い込み口 113 空気吐出口
114 排気温低減装置 115 熱伝導部材
116 フィン 117 抵抗板
120 光源室 121 第1隔壁
122 第2隔壁 123 第3隔壁
124 第4隔壁 125 ハウスカバー

Claims (7)

  1. 第1の熱源と、
    この第1の熱源よりも発熱の少ない少なくとも1つの第2の熱源と、
    前記第1の熱源及び第2の熱源を冷却する冷却ファンと、
    当該冷却ファンが前記第1の熱源を冷却することにより発生する高温の空気の温度を低減する排気温低減装置と、を筐体内に有し、
    当該排気温低減装置を介した排気を外部に排出する排気孔を備え、
    前記排気温低減装置は、高温部の近傍の位置と当該高温部から離れた位置とで流体抵抗に差を設けており、
    前記排気温低減装置は、熱伝導部材と、板状で複数枚からなるフィンとを備え、
    前記熱伝導部材は前記板状で複数枚からなるフィンの板面に共通して接触していることを特徴とする電気機器。
  2. 前記フィンは、前記高温部近傍では密に配置し、高温部から離れた位置では間隔を広く開けて配置していることを特徴とする請求項に記載の電気機器。
  3. 前記高温部近傍には、前記複数のフィンの間を通過する空気量を調節するための抵抗板が設置されていることを特徴とする請求項又は請求項に記載の電気機器。
  4. 第1の熱源とする光源装置と、
    第2の熱源とする制御部や表示素子と
    光源側光学系と、
    投影画像を投影する投影側光学系とを筐体内に有し、
    前記排気温低減装置を介した排気を外部に排出する排気孔を筐体に備えるプロジェクタであることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の電気機器。
  5. 前記光源装置と、前記排気温低減装置とを収納するための光源室を有するプロジェクタであることを特徴とする請求項に記載の電気機器。
  6. 前記冷却ファンは前記光源室の外部に設けられ、冷却ファンの空気吐出口は、前記光源室の壁体に接続されていることを特徴とする請求項に記載の電気機器。
  7. 前記光源室は、前記冷却ファンの空気吐出口以外の場所では筐体内に対して密閉構造とされていることを特徴とする請求項に記載の電気機器。
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