JP2014197167A - 投写型映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、投写型映像表示装置の高輝度化に伴って、より遠距離の投写目標物に映像を投写することが可能な大型の投写型映像表示装置が用いられる機会も増加している。
また、昼間の屋外設置時に、投写型映像表示装置を投写させながら設置作業を行ったとしても、昼間の明るさと投写目標物までが遠距離のため、投写映像を投写目標物に投写させながらの設置作業を行うことが困難になっている。
特に、遠距離の投写目標物に対して映像を投写する大型の投写型映像表示装置の場合には、重量が増大し、接続される配線の数も増加していること等から、一旦、仮設置された位置から、再度、位置調整することは困難になるおそれがある。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、投写型映像表示装置に電源を入れる前の仮設置の段階において、簡単な構成により設置作業時の投写方向の正確性向上を図ることができる投写型映像表示装置を提供することを課題とする。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
以下、図1〜図3を用いて、本開示の第1実施の形態について説明する。
投写型映像表示装置1は、図示しない照明光学系と変調光学系とを内装する筐体100と、変調光学系で変調された映像を投写する投写光学系の一部であって筐体100外に露出する投写レンズ110と、を備えている。
上面100aは、筐体100を構成する6つの面のうち、最も広い面積を有する面の1つであって、筐体100の天面を構成し、平面視において略正方形の形状を有している。また、上面100aには、電源投入前の仮設置時に使用される目印として設けられた前方凸部50Aと後方凸部50Bとが形成されている。
第2側面100cは、第1側面100bに対向する面であって、使用時の姿勢における背面側の側面を構成する。
底面100fは、上面100aに対向する面であって、その上面には、図示しない照明光学系、変調光学系の部材が取り付けられている。
投写レンズ110は、大型スクリーン等の投写目標物に対して投写するために筐体100の外部に露出する位置に設けられている。また、投写レンズ110は、筐体100の第1側面100bのほぼ中央部に設けられている。
ここで、本実施形態の投写型映像表示装置1では、筐体100を構成する上面100aにおける所定の位置に、前方凸部50A、後方凸部50Bを設けている。
具体的には、仮設置時における位置合わせを実施する際には、使用者は、筐体100の第2側面100c側に移動し、第2側面100c側から後方凸部50Bと前方凸部50Aとが重なる方向と、大型スクリーン等の投写目標物の略中心位置とが重なるように、投写型映像表示装置1の位置合わせを実施する。
本開示の第2実施の形態について、図4および図5を用いて説明する。
なお、第1実施の形態において説明した部品と同じ機能を有する部品については、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の投写型映像表示装置1Aでは、筐体100を構成する上面100a上に、前方凸部50Aおよび後方凸部50Bの代わりに、図4に示すように、前方突部51Aと、後方突部51Bとが設けられている点で、上記第1実施の形態とは異なっている。
ここで、本実施形態では、投写型映像表示装置1Aの仮設置時に使用される目印として上面100a上に形成された前方突部51Aと後方突部51Bとが、それぞれ凹状に形成されている。このため、凹状の2つの突部分の間には、谷間51AA,51BBがそれぞれ形成される。
この結果、投写型映像表示装置1Aに電源を投入して投写させることなく、容易に投写型映像表示装置1Aの投写レンズ110の光軸AXと投写目標物の中心とを略一致させることができる。よって、接続される配線の数が多く重量が大きい大型の投写型映像表示装置1Aを仮設置する場合でも投写方向の正確性向上を図ることができる。
本開示の第3実施の形態について、図6から図8を用いて説明する。
なお、第1実施の形態および第2実施の形態において説明した部品と同じ機能を有する部品については、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の投写型映像表示装置1Bでは、筐体100を構成する上面100a上に形成される目印として、図6に示すように、前方突起52Aと後方突起52Bとが設けられている点で、上記第1・第2実施の形態とは異なっている。
前方突起52Aは、図7に示すように、上面100aにおける投写レンズ110の直上に形成されており、上面100aから上方に向かって突出するように形成されている。より具体的には、前方突起52Aは、上面100a上であって、投写レンズ110の光軸AXと上面100aとの距離が最短距離となる位置で、かつ投写レンズ110が設けられた第1側面100b側に配置されている。換言すれば、前方突起52Aは、上面100a上における投写レンズ110の直上であって、第1側面100b側の左右方向中央部分に配置されている。
ここで、本実施形態では、投写型映像表示装置1Bの仮設置時に使用される目印として、前方突起52Aと凹状の後方突起52Bとが上面100a上に形成されている。このため、凹状の後方突起52Bの2つの突出部分の間には、谷間52BBが形成される。
この結果、投写型映像表示装置1Bに電源を投入して投写させることなく、容易に投写型映像表示装置1Bの投写レンズ110の光軸AXと投写目標物の中心とを略一致させることができる。よって、接続される配線の数が多く重量が大きい大型の投写型映像表示装置1Bを仮設置する場合でも、投写方向の正確性向上を図ることができる。
本開示の第4実施の形態について、図9から図11を用いて説明する。
なお、第1実施の形態から第3実施の形態において説明した部品と同じ機能を有する部品については、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の投写型映像表示装置1Cでは、筐体100を構成する上面100a上に形成される目印として、図9に示すように、突条53が設けられている点で、上記第1から第3実施の形態とは異なっている。
これにより、仮設置時における位置合わせを実施する際には、使用者は、筐体100の第2側面100c側に移動し、第2側面100c側から、突条53が延伸する方向に沿って、突条53の先端位置が投写目標物の略中心と重なるように投写型映像表示装置1Cの位置合わせを実施する。
本開示の第5実施の形態について、図12から図14を用いて説明する。
なお、第1実施の形態から第4実施の形態において説明した部品と同じ機能を有する部品については、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の投写型映像表示装置1Dでは、筐体100を構成する上面100a上に形成される目印として、図12に示すように、溝(目印、載置部)54が設けられている点で、上記第1から第4実施の形態とは異なっている。
これにより、仮設置時における位置合わせを実施する際には、使用者は、筐体100の第2側面100c側に移動し、第2側面100c側から、溝54が延伸する方向に沿って、溝54の先端位置が投写目標物の略中心と重なるように投写型映像表示装置1Dの位置合わせを実施する。
本開示の第6実施の形態について、図15を用いて説明する。
なお、第1実施の形態から第5実施の形態において説明した部品と同じ機能を有する部品については、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の投写型映像表示装置1Eでは、筐体100を構成する上面100a上に形成される目印として、第2実施の形態における凹状の前方突部51Aの谷間51AAおよび凹状の後方突部51Bの谷間51BBに、図15に示すように、補助目印物として、矩形状の定規55が載置されている点で、上記第1から第5実施の形態とは異なっている。
このように、筐体100の上面100aに定規55が装着された投写型映像表示装置1Eを設置する際には、使用者は、第2側面100c側へ移動し、定規55の長手方向に沿って、定規55の先端位置が投写目標物の略中心と重なるように投写型映像表示装置1Eの位置合わせを実施する。
これにより、投写型映像表示装置1Eに電源を投入して投写させることなく、より容易に投写型映像表示装置1Eの投写レンズ110の光軸AXと投写目標物の中心(特に水平方向における中心)とを略一致させることができる。この結果、接続される配線の数が多く重量が大きい大型の投写型映像表示装置1Eを仮設置する場合でも、投写方向の正確性向上を図ることができる。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
以上、本開示の実施の形態について説明したが、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
(A)
上記実施形態では、前方凸部50A、後方凸部50B等の目印が、筐体100の上面100a上であって、投写レンズ110の光軸AXと上面100aとが最短距離となる位置、つまり投写レンズ110の直上に配置された例を挙げて説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
例えば、目印の配置としては、投写レンズの直上に限定されるものではなく、左右いずれか一方にずれた位置に設けられていてもよい。
上記実施の形態では、補助目印物として定規55を用いた例を挙げて説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
この場合には、例えば、図13に示す溝54にレーザポインタを載置して、レーザポインタから光を照射して投写目標物に対して位置合わせすればよい。
これにより、投写型映像表示装置の電源を入れる前の仮設置の段階で、従来よりも正確な位置合わせを実施することができる。
上記実施の形態では、例えば、前方凸部50A、後方凸部50B,前方突部51A、後方突部51B、前方突起52A,後方突起52Bおよび突条53が、筐体100と一体形成されている例を挙げて説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
例えば、別体で形成したものを筐体100に溶着や接着等の接着手段により一体化した構成にしても同等の作用効果を奏することができる。
上記実施の形態では、前方凸部50A、後方凸部50B,前方突部51A、後方突部51B、前方突起52A、後方突起52B、突条53および溝54が、床面設置状態における筐体100の天面に設けられている例を挙げて説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
例えば、目印は、天吊り設置時には底面に設けてもよいし、横向け設置時には上面を向く側面に設けてもよい。つまり、投写型映像表示装置の設置状態に応じて、筐体の上面を向く面に目印を設けた構成であればよい。
上記実施の形態では、前方凸部50A、後方凸部50B、前方突部51A、後方突部51B、前方突起52A、後方突起52B、突条53および溝54の部分を、例えば、蓄光材や蛍光材を用いて形成してもよい。
さらに、前方凸部50A、後方凸部50B、前方突部51A、後方突部51B、前方突起52A、後方突起52B、突条53および溝54に、蓄光材や蛍光材が塗布された構成を採用してもよい。
この構成により、薄暗い室内や夕方であっても目印を鮮明に認識することができる。
上記実施の形態では、筐体100の上面100a上における第1側面100b側と第2側面100c側とに、それぞれ前方凸部50A、後方凸部50B、前方突部51A、後方突部51B、前方突起52A、後方突起52Bが配置されている構成、あるいは上面100a上における第1側面100b側から第2側面100c側まで延伸する突条53および溝54が設けられた構成を例として挙げて説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
この場合には、第2側面側に配置された三角形状の底辺側から見て、底辺の中心と底辺に対向する1つの頂点とを結ぶ直線の延長線上に、投写目標物が配置されるようにすることで、投写型映像表示装置の仮の位置合わせを実施することができる。
なお、目印の形状は、上記三角形状に限られるものではない。
50A 前方凸部(目印)
50B 後方凸部(目印)
51A 前方突部(突部、目印)
51B 後方突部(突部、目印)
51AA,51BB 谷間(溝部、目印)
52A 前方突起(突部、目印)
52B 後方突起(突部、目印)
52BB 谷間(溝部、目印)
53 突条(目印)
54 溝(載置部、目印)
55 定規(補助目印物)
100 筐体
100a 上面(外表面)
100b 第1側面
100c 第2側面
100d 第3側面
100e 第4側面
100f 底面
110 投写レンズ
AX 光軸
Claims (10)
- 照明光学系と変調光学系とを内装する筐体と、
変調光学系で変調された映像を拡大投写するとともに、前記筐体の第1側面に配置された投写レンズと、
前記投写レンズの光軸を含む面と前記筐体の外表面を構成する1つの面との交線上に、前記投写レンズからの投写方向を示す指針として設けられた目印と、
を備えている投写型映像表示装置。 - 前記目印は、前記交線上に、少なくとも2つ設けられている、
請求項1に記載の投写型映像表示装置。 - 前記目印は、少なくとも前記筐体の外表面における前記投写レンズが配置されている前記第1側面側と、前記第1側面側と対向する第2側面側とに設けられている、
請求項1または2に記載の投写型映像表示装置。 - 前記目印は、前記筐体の外表面を構成する1つの面から前記投写レンズの光軸までの距離が最短距離となる前記交線上に設けられている、
請求項1から3のいずれか1項に記載の投写型映像表示装置。 - 前記目印は、前記投写レンズの光軸を含む面と前記筐体の外表面を構成する1つの面との交線を挟んで所定間隔隔てて設けられた突部の間に形成される溝部である、
請求項1から4のいずれか1項に記載の投写型映像表示装置。 - 前記目印は、前記第1側面側から前記第2側面側まで延伸して設けられている、
請求項1から5のいずれか1項に記載の投写型映像表示装置。 - 前記目印は、仮設置時の位置合わせ作業を補助する補助目印物が装着される載置部を有している、
請求項5または6に記載の投写型映像表示装置。 - 前記目印は、蛍光処理されている、
請求項1から7のいずれか1項に記載の投写型映像表示装置。 - 前記外表面を構成する1つの面は、設置された状態における前記筐体の上面である、
請求項1から8のいずれか1項に記載の投写型映像表示装置。 - 前記投写レンズは、前記第1側面の中央部に設けられている、
請求項1から9のいずれか1項に記載の投写型映像表示装置。
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