JP2006310541A - 多層配線基板及びその製造方法、多層配線基板構造体及びその製造方法 - Google Patents

多層配線基板及びその製造方法、多層配線基板構造体及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】寸法安定性及び接続信頼性が高い多層配線基板を提供すること。
【解決手段】本発明の多層配線基板11は、フレキシブル基板51a〜51c及び接着シート61a〜61dを積層してなる積層部12を備える。フレキシブル基板51a〜51cは、熱可塑性樹脂を主体とし、第1ビア導体57及び導体パターン54,55を有する。接着シート61a〜61dは、熱可塑性樹脂を主体とし、第2ビア導体62を有する。第2ビア導体62は、第1ビア導体57や導体パターン54,55に電気的に接続される。また、積層部12には、素子21を収容可能な収容部130が形成される。収容部130の内面には端子接続部56が形成され、端子接続部56には、素子21の有する端子22が接続可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フレキシブル基板と接着シートとを積層してなる積層部を備える多層配線基板及びその製造方法、積層部と素子とを備えた多層配線基板構造体及びその製造方法に関するものである。
近年、パーソナルコンピュータ、デジタル家電などの電気製品分野や、自動車分野などにおいては、製品の小型化、高機能化、高付加価値化が益々進んでいる。それに伴い、この種の製品における重要な電気的部品であるマザーボードの小型化や高密度化が望まれており、マザーボード上に実装される各種部品の小型化も同様に望まれている。各種部品の小型化を実現するものとしては、例えば、複数のLSIを単一のパッケージに封止してシステム化した、いわゆるシステム・イン・パッケージ(SIP)を挙げることができる。なお、このようなパッケージにおいて、ICチップ等の素子は、例えば回路基板などの上に実装される(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−221525号公報(図4など)
ところで、上記特許文献1記載の回路基板は、複数の積層部材を積層してそれらを互いに熱圧着することにより形成される。このため、各積層部材は、加熱時に軟化することで接着性を生じる材料であることが好ましく、例えば熱可塑性樹脂を主体とすることが好ましい。
しかしながら、熱可塑性樹脂を主体とする積層部材は、加熱した際に塑性変形するため、寸法安定性が低くなる可能性が高い。また、積層部材の塑性変形に伴い、積層部材上に形成される導体パターンが平面方向に位置ずれしやすくなるため、接続信頼性が低下する。よって、積層部材同士を接合した際に両基板間の導通を図ることが困難になる。その結果、完成した回路基板が不良品となる確率が高くなり、歩留まりの低下につながってしまう。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、寸法安定性及び接続信頼性が高い多層配線基板及び多層配線基板構造体を提供することにある。また、第2の目的は、不良品となる確率が低くて歩留まりが高い多層配線基板の製造方法、多層配線基板構造体の製造方法を提供することにある。
そして、上記課題を解決するための手段(手段1)としては、第1ビア導体及び基板平面方向に延びる導体パターンを有し、非熱可塑性樹脂を主体とするフレキシブル基板と、第2ビア導体を有し、熱可塑性樹脂を主体とする接着シートとを積層してなる積層部を備える多層配線基板であって、前記第2ビア導体が、前記第1ビア導体及び前記導体パターンのうちの少なくともいずれか一方に電気的に接続され、前記積層部に、素子を収容可能な収容部が形成され、前記収容部の内面に、前記素子の有する複数の端子が接続可能な複数の端子接続部が形成されていることを特徴とする多層配線基板がある。
また、上記課題を解決するための他の手段(手段2)としては、第1ビア導体及び基板平面方向に延びる導体パターンを有し、非熱可塑性樹脂を主体とするフレキシブル基板と、第2ビア導体を有し、熱可塑性樹脂を主体とする接着シートとを積層してなる積層部を備える多層配線基板であって、前記第2ビア導体が、前記第1ビア導体及び前記導体パターンのうちの少なくともいずれか一方に電気的に接続され、前記積層部は、第1接合面を有する第1部材と、前記第1接合面に対して接合される第2接合面を有する第2部材とに分割可能であり、前記第1部材及び前記第2部材のうちの少なくとも一方には、前記第1接合面及び前記第2接合面のうちの少なくとも一方にて開口し、素子を収容可能な収容部が形成され、前記収容部の内面に、前記素子の有する複数の端子が接続可能な複数の端子接続部が形成されていることを特徴とする多層配線基板がある。
従って、上記手段1,2の多層配線基板によれば、熱可塑性樹脂を主体とする接着シートを用いて積層部が構成されているため、接着性を生じない非熱可塑性樹脂を主体とするフレキシブル基板が、接着シートを介して確実に接合される。しかも、フレキシブル基板は非熱可塑性樹脂を主体とするため、多層配線基板を形成する際などに熱が加わったとしても塑性変形しにくい。よって、寸法安定性の高い多層配線基板を得ることができる。また、フレキシブル基板の塑性変形に伴う導体パターンの平面方向への位置ずれを防止できるため、接続信頼性を維持することができる。よって、フレキシブル基板同士を接合した際に両基板間を確実に導通できるため、多層配線基板が不良品となる確率が低くなり、歩留まりの向上につながる。
また、比較的薄いフレキシブル基板を用いて構成された多層配線基板であるため、リジッド基板を用いた場合に比べて厚み方向(Z方向)に小型化することができる。
なお、積層部を構成するフレキシブル基板は、1層のみ存在していてもよいが、2層以上(多層)存在することが好ましい。このようにすれば、フレキシブル基板が多層ではない(1層しかない)場合に比べて、さらに多くの回路を内部に構成すること等が可能となり、付加価値を高めることができる。しかも、前記フレキシブル基板は基板第1主面及び基板第2主面を有し、前記導体パターンは前記基板第1主面及び前記基板第2主面の両方に形成されていることが好ましい。このようにすれば、導体パターンが基板第1主面及び基板第2主面のいずれか一方に形成されている場合に比べて、さらに多くの回路を内部に構成すること等が可能となり、付加価値を高めることができる。
また、熱圧着によって積層部を形成する場合、フレキシブル基板同士は、加熱により接着性を生じる接着シートを介して接着されることが好ましい。この際、フレキシブル基板間には、接着シートが1層のみ存在していてもよいし、2層以上(多層)存在していてもよいが、1層のみ存在することが好ましい。このようにすれば、接着シートが2層以上存在している場合に比べて、熱圧着の際に接着シートが塑性変形しにくいため、積層部の寸法安定性が低くなりにくい。ゆえに、前記フレキシブル基板及び前記接着シートは、交互に積層されていることが好ましい。なお、収容部に収容される素子が肉厚である場合、部分的に積層部が補強されて寸法安定性が高くなる。よって、積層方向において収容部に対応する部分は、接着シートのみを積層した構造であってもよい。このようにすれば、接着性が高くなる。また、導体パターンを有しない接着シートが多く用いられるため、低コストで積層部を形成できる。
また、フレキシブル基板を形成する樹脂材料は、コスト性、加工性、絶縁性、可撓性、機械的強度などを考慮して、非熱可塑性樹脂の中から適宜選択することができる。このような樹脂を用いた基板であれば、微細な配線層を比較的簡単にかつ正確に形成することができ、端子数の非常に多い素子を接続可能な端子接続部を容易に形成することができる。即ち、このような基板は素子実装用の基板として適している。
また、フレキシブル基板を形成する樹脂材料は耐熱性を有することが好ましい。具体的に言うと、樹脂材料は、ガラス転移温度(Tg)が220℃以上であることが好ましい。また、樹脂材料は、耐熱性が例えば260℃,10分のレベル以上であることが好ましく、特には耐熱性300℃,30分のレベル以上であることがより好ましい。さらに、樹脂材料は、はんだ耐熱性が250℃,20秒のレベル以上であることが好ましく、特には、はんだ耐熱性260℃,120秒のレベル以上であることが好ましく、さらには、はんだ耐熱性300℃,180秒のレベル以上であることがより好ましい。このようにすれば、例えば熱圧着によって積層部を形成する場合であっても、フレキシブル基板の変形を防止できるからである。
フレキシブル基板の絶縁部分を形成する非熱可塑性樹脂の好適例としては、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂などがある。そのほか、これらの樹脂とガラス繊維(ガラス織布やガラス不織布)やポリアミド繊維等の有機繊維との複合材料を使用してもよい。
なお、前記積層部の内層や外層に位置する前記フレキシブル基板は、前記積層部の側面から張り出した張出部を有していてもよく、さらにその張出部に形成された導体パターンは、その一部にコネクタ接続端子などの外部接続端子を有していてもよい。このような構造であれば、外部接続端子を介して容易に他基板との接続を図ることができる。また、張出部に形成された導体パターンに対して別の構造物を実装することもできる。加えて、張出部の途中で屈曲させて使用することもできるため、多層配線基板の小型化を図ることができる。ゆえに、多層配線基板が収容される空間が狭い場合であっても、フレキシブル基板を屈曲させることで上手く収容できる可能性が高くなる。
また、前記接着シートは、積層部の形成時にフレキシブル基板同士の熱圧着を可能とするために、熱可塑性樹脂からなる有機材料を主体として形成される。接着シートの絶縁部分を形成する熱可塑性樹脂としては、例えば液晶ポリマー、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトンなどが好適である。このような材料を使用すれば、高温での接続信頼性などに優れた多層配線基板を実現しやすくなるからである。さらに、前記接着シートは、前記フレキシブル基板のカバーレイとしても機能することが好ましい。ここでカバーレイとは、通常、導体パターンの一部を除いてフレキシブル基板の表面を絶縁被覆する絶縁被覆層(保護膜)のことをいう。このようにすれば、接着シートとは別々に、フレキシブル基板の保護膜を形成しなくても済む。その結果、多層配線基板を厚み方向(Z方向)に小型化することができる。また、多層配線基板を構成する部品点数や工数が少なくなり、生産効率の向上及び製造コストの低減が達成しやすくなる。さらに、多層配線基板の構造を簡単にすることができる。なお、フレキシブル基板のカバーレイとしても機能する接着シートは、積層部の最外層に位置することが好ましい。このようにすれば、積層部において最も破損しやすい表面導体部分を保護することができる。
なお、前記フレキシブル基板の第1ビア導体及び導体パターン、前記接着シートの第2ビア導体は、例えば導電性金属により形成される。前記導電性金属としては特に限定されないが、例えば銅、金、銀、白金、パラジウム、ニッケル、スズ、鉛、チタン、タングステン、モリブデン、タンタル、ニオブなどから選択される1種または2種以上の金属を挙げることができる。2種以上の金属からなる導電性金属としては、例えば、スズ及び鉛の合金であるはんだ等を挙げることができる。2種以上の金属からなる導電性金属として、鉛フリーのはんだ(例えば、Sn−Ag系はんだ、Sn−Ag−Cu系はんだ、Sn−Ag−Bi系はんだ、Sn−Ag−Bi−Cu系はんだ、Sn−Zn系はんだ、Sn−Zn−Bi系はんだ等)を用いても勿論よい。
また、収容部としては、例えば、積層部の内部に形成され、素子全体が埋設された状態で素子を収容可能とする収容空間などが挙げられる。このように構成した場合、積層部によって素子を確実に保護することができる。これとは別の収容部としては、積層部の外面にて開口し、素子の一部分のみが露出した状態で素子を収容可能とする収容凹部などが挙げられる。このように構成した場合、素子から発生した熱を積層部の外部に放出しやすくなる。なお、収容凹部の開口部分を、フレキシブル基板や接着シートによって塞ぐように構成すれば、素子を埋設状態で収容することもできる。
また、前記積層部が、第1接合面を有する第1部材と、前記第1接合面に対して接合される第2接合面を有する第2部材とに分割可能である場合、収容部は、第1部材及び第2部材のいずれか一方のみに形成されていてもよいし、第1部材及び第2部材の両方に形成されていてもよい。
また、上記課題を解決するためのさらに別の手段(手段3)としては、第1ビア導体及び基板平面方向に延びる導体パターンを有し、非熱可塑性樹脂を主体とするフレキシブル基板と、第2ビア導体を有し、熱可塑性樹脂を主体とする接着シートとを積層してなる積層部と、前記積層部内に収容された素子とを備えた多層配線基板構造体であって、前記第2ビア導体が、前記第1ビア導体及び前記導体パターンのうちの少なくともいずれか一方に電気的に接続され、前記積層部に形成された収容部に前記素子が収容され、前記収容部の内面に形成された複数の端子接続部に、前記素子の有する複数の端子が接続されていることを特徴とする多層配線基板構造体がある。
従って、上記手段3の多層配線基板構造体によれば、熱可塑性樹脂を主体とする接着シートを用いて積層部が構成されているため、接着性を生じない非熱可塑性樹脂を主体とするフレキシブル基板が、接着シートを介して確実に接合されることができる。しかも、フレキシブル基板は非熱可塑性樹脂を主体とするため、多層配線基板を形成する際などに熱が加わったとしても塑性変形しにくい。よって、寸法安定性の高い多層配線基板を得ることができる。また、フレキシブル基板の塑性変形に伴う導体パターンの平面方向への位置ずれを防止できるため、接続信頼性を維持することができる。よって、フレキシブル基板同士を接合した際に両基板間を確実に導通できるため、多層配線基板が不良品となる確率が低くなり、歩留まりの向上につながる。
また、比較的薄いフレキシブル基板を用いて構成された多層配線基板であるため、リジッド基板を用いた場合に比べて厚み方向(Z方向)に小型化することができる。
収容部に収容された素子としては、キャパシタなどの受動素子や、半導体回路素子などの能動素子が挙げられる。半導体回路素子とは、半導体集積回路素子の他、半導体製造プロセスで製造されたMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子等が挙げられる。半導体集積回路素子の例としては、シリコンからなる半導体集積回路チップ(ICチップ)などを挙げることができる。また、MEMS素子とは、半導体IC製造プロセスを基盤としたマイクロマシニング技術により製造される微細回路素子をいい、通常シリコンを主体とするものである。さらに、MEMSとは、IC製造プロセスを基盤としたマイクロマシニング技術により製造されるマイクロサイズのセンサ、アクチュエータ及び制御回路を集積化した微細システムの総称である。
なお、前記素子の大きさは、収容部よりも小さければ特に限定されないが、収容部と略同じ大きさであることが好ましい。このようにすれば、素子が収容部の内面に接触して支持されるため、素子の位置が固定され接続信頼性を維持しやすくなる。また、前記素子は、前記複数の端子が配置された端子形成面を有し、その端子形成面は、前記接着シートに面接触することが好ましい。この場合、前記接着シートにおいて前記端子形成面に対向する部分には、前記複数の端子接続部が形成されていることが好ましい。また、前記素子は、前記複数の端子が配置された端子形成面の反対側に位置する端子非形成面を有し、その端子非形成面は、前記接着シートまたは前記フレキシブル基板に面接触することが好ましい。このようにすれば、素子の端子形成面が接着シートによって固定され、端子非形成面が接着シートまたはフレキシブル基板によって固定されるため、素子が端子接続部に対して安定的に接続される。よって、素子の接続信頼性を維持しやすくなる。さらに、複数の端子接続部が形成されている接着シートは、前記素子との接続と前記フレキシブル基板との接合とを同時に行うことが好ましい。このようにすれば、多層配線基板を構成する工数が少なくなり、生産効率の向上及び製造コストの低減が達成しやすくなる。また、前記素子は、端子形成面及び端子非形成面に直交する側面を有し、その側面が前記収容部の内面の一部を構成するフレキシブル基板及び接着シートに面接触することがより好ましい。このようにすれば、素子の側面がフレキシブル基板及び接着シートによって固定されるため、素子が端子接続部に対してより安定的に接続される。よって、素子の接続信頼性をよりいっそう維持しやすくなる。なお、素子は、収容部内に1つのみ収容されていてもよいし、収容部内に2つ以上収容されていてもよい。
手段1,2に記載の多層配線基板を比較的簡単にかつ確実に製造するための好ましい方法(手段4)としては、前記フレキシブル基板と前記接着シートとを個別に作製する個別作製工程と、前記フレキシブル基板と前記接着シートとを積層して接合することにより積層部を形成するとともに、その際に前記第2ビア導体を前記第1ビア導体及び前記導体パターンのうちの少なくともいずれか一方に電気的に接続し、かつ、前記積層部に素子を収容可能な収容部を形成する接合工程とを含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法がある。
従って、上記手段4によれば、積層部を形成する前に、個別作製工程にてフレキシブル基板と接着シートとを個別に作製するため、両者の電気検査を個別に行うことができる。よって、接合前に不良品を発見してそれを事前に除去できるため、電気検査に合格したフレキシブル基板及び接着シートのみを接合して積層部を形成することができる。従って、多層配線基板が不良品となる確率が低くなり、歩留まりの向上につながる。
また、熱可塑性樹脂を主体とする接着シートを用いて積層部が形成されるため、接着性を生じない非熱可塑性樹脂を主体とするフレキシブル基板が、接着シートを介して確実に接合される。しかも、フレキシブル基板は非熱可塑性樹脂を主体とするため、多層配線基板を形成する際などに熱が加わったとしても塑性変形しにくい。よって、寸法安定性の高い多層配線基板を得ることができる。また、フレキシブル基板の塑性変形に伴う導体パターンの平面方向への位置ずれを防止できるため、接続信頼性を維持することができる。よって、フレキシブル基板同士を接合した際に両基板間を確実に導通できるため、多層配線基板が不良品となる確率が低くなり、歩留まりの向上につながる。
また、接合工程を実施する際に、フレキシブル基板と接着シートとが接合され、それと同時に素子が収容可能な収容部が形成されるため、効率良く多層配線基板を製造することができる。
また、手段3に記載の多層配線基板構造体を比較的簡単にかつ確実に製造するための好ましい方法(手段5)としては、前記フレキシブル基板と前記接着シートとを個別に作製する個別作製工程と、前記フレキシブル基板と前記接着シートとを積層して接合することにより積層部を形成するとともに、その際に前記第2ビア導体を前記第1ビア導体及び前記導体パターンのうちの少なくともいずれか一方に電気的に接続し、前記積層部にできる収容部内に前記素子を収容し、かつ、前記収容部の内面に形成された複数の端子接続部に前記素子の有する複数の端子を接続する接合工程とを含むことを特徴とする多層配線基板構造体の製造方法がある。
従って、上記手段5によれば、積層部を形成する前に、個別作製工程にてフレキシブル基板と接着シートとを個別に作製するため、両者の電気検査を個別に行うことができる。よって、接合前に不良品を発見してそれを事前に除去できるため、電気検査に合格したフレキシブル基板及び接着シートのみを接合して積層部を形成することができる。従って、多層配線基板構造体が不良品となる確率が低くなり、歩留まりの向上につながる。
また、熱可塑性樹脂を主体とする接着シートを用いて積層部が形成されるため、接着性を生じない非熱可塑性樹脂を主体とするフレキシブル基板が、接着シートを介して確実に接合される。しかも、フレキシブル基板は非熱可塑性樹脂を主体とするため、多層配線基板を形成する際などに熱が加わったとしても塑性変形しにくい。よって、寸法安定性の高い多層配線基板構造体を得ることができる。また、フレキシブル基板の塑性変形に伴う導体パターンの平面方向への位置ずれを防止できるため、接続信頼性を維持することができる。よって、フレキシブル基板同士を接合した際に両基板間を確実に導通できるため、多層配線基板が不良品となる確率が低くなり、歩留まりの向上につながる。
また、接合工程を実施する際に、フレキシブル基板と接着シートとが接合され、それと同時に収容部が形成されるのに加えて収容部内に素子が収容される。このため、効率良く多層配線基板構造体を製造することができる。
以下、手段4に記載の多層配線基板の製造方法、及び、手段5に記載の多層配線基板構造体の製造方法について説明する。
まず、個別作製工程を実施して、フレキシブル基板と接着シートとを個別に作製する。
個別作製工程におけるフレキシブル基板の作製は、基本的には従来周知の手法に従って行われる。具体的にいうと、例えば、片面または両面に銅箔を有する銅張積層板を基材とし、その両面を貫通するビア孔を形成する。さらに、各ビア孔内に導電性金属ペーストの充填または銅めっき等の手法により第1ビア導体を形成した後、表面の銅箔をエッチングして導体パターンをパターニングする。
個別作製工程における接着シートの作製は、以下のように実施する。例えば、接着シートとなる接着シート用基材における所定位置に、接着シート用基材を連通するビア孔を形成する(ビア孔形成工程)。さらに、各ビア孔内に、導電性金属からなるペーストを充填して第2ビア導体を形成する(第2ビア導体形成工程)。そして、ペーストを加熱して溶剤等を蒸発させ、固形化させることにより、接着シートが完成する。なお、導電性金属からなるペーストの充填に代えて、例えばめっき等により第2ビア導体を形成してもよい。また、導体金属柱をビア孔内に埋め込んでもよい。
次に、接合工程を実施する。接合工程では、フレキシブル基板及び接着シートを積層配置し、この状態で例えば加熱を行いながら積層方向に押圧力を加える。具体的には、例えば、前記接着シートを介して、前記フレキシブル基板同士を熱圧着する。その結果、フレキシブル基板と接着シートとが接合されるとともに、その際に、フレキシブル基板の第1ビア導体及び接着シートの第2ビア導体が互いに電気的に接続される。なお、このときの加熱温度は、フレキシブル基板の材料の種類、使用する接着シートの種類、接着シートの硬化度などに応じて適宜設定される。また、加熱温度は、接合工程後に用いられるはんだの融点よりも高く設定されることがよい。さらに、フレキシブル基板及び接着シートのはんだ耐熱性も、上記はんだの融点よりも高い温度に設定されることがよい。このようにすれば、接合工程後にはんだを用いる際に、フレキシブル基板や接着シートの変形を防止できる。
その結果、フレキシブル基板及び接着シートからなる積層部が形成されると同時に、積層部に素子を収容可能な収容部が形成される。なお、収容部の内面に形成された複数の端子接続部に前記素子の有する複数の端子を接続する作業は、接合工程を実施すると同時に行ってもよいし、接合工程の実施後に行ってもよいが、接合工程を実施すると同時に行うことが好ましい。このようにすれば、工数が少なくなるため、製造コストの低減を達成することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図11に基づき詳細に説明する。図1は、積層部12を備える多層配線基板11などからなる本実施形態の多層配線基板構造体10を示す概略断面図である。図2は、多層配線基板構造体10の構成を示す分解断面図である。図3は、接着性有機材料シート60を示す概略断面図である。図4,図5は、接着シート61bを作製するときの状態を示す概略断面図である。図6,図7は、接着シート61cを作製するときの状態を示す概略断面図である。図8は、フレキシブル配線基板(フレキシブル基板)51a及び接着シート61a,61bを接合して第1部材13を形成するときの様子を示す概略断面図である。図9は、フレキシブル配線基板51b,51c及び接着シート61c,61dを接合して第2部材14を形成するときの様子を示す概略断面図である。図10は、フレキシブル配線基板51c及び基板本体95を互いに接合するときの様子を示す概略断面図である。図11は、第1部材13及び第2部材14を接合して積層部12を形成するときの様子を示す概略断面図である。
図1,図2に示されるように、本実施形態の多層配線基板構造体10は、積層部12を備える多層配線基板11を有している。積層部12は、3枚のフレキシブル配線基板51a,51b,51cと4枚の接着シート61a,61b,61c,61dとを交互に積層した構造を有している。なお、図1,図11に示されるように、積層部12は、第1接合面15を有する第1部材13と、第1接合面15に対して接合される第2接合面16を有する第2部材14とに分割可能となっている。第1部材13は、フレキシブル配線基板51a及び接着シート61a,61bによって構成されており、第2部材14は、フレキシブル配線基板51b,51c及び接着シート61c,61dによって構成されている。
フレキシブル配線基板51a〜51cは、耐熱性の非熱可塑性樹脂(本実施形態では非熱可塑性のポリイミド)からなる絶縁基材を主体として形成されている。なお、フレキシブル配線基板51a〜51cのガラス転移温度(Tg)は、270℃であって、積層部12を形成する際の加熱温度よりも高くなっている。また、耐熱性(長期耐熱性)は300℃,30分であって、はんだ耐熱性は300℃,180秒である。
また、フレキシブル配線基板51a〜51cは、基板上面52(基板第1主面)及び基板下面53(基板第2主面)を有している。基板上面52には、基板平面方向に延びる上面側配線層54(導体パターン)が形成され、基板下面53には、同じく基板平面方向に延びる下面側配線層55(導体パターン)が形成されている。また、フレキシブル配線基板51a〜51cには、基板上面52及び基板下面53を貫通する複数の第1ビア導体57が設けられている。各第1ビア導体57の上端面は上面側配線層54に電気的に接続され、各第1ビア導体57の下端面は下面側配線層55に電気的に接続されている。これにより、上面側配線層54及び下面側配線層55は第1ビア導体57と導通するようになっている。なお、積層部12の最上層に位置するフレキシブル配線基板51cは、前記収容空間130の上面を構成するとともに、積層部12の内層に位置するフレキシブル配線基板51bは、収容空間130の側面の一部を構成している。
図1,図2に示されるように、前記積層部12の最上層に位置する前記接着シート61dは、積層部12の最上層に位置するフレキシブル配線基板51cの基板上面52側を覆っている。また、積層部12の最下層に位置する接着シート61aは、積層部12の最下層に位置するフレキシブル配線基板51aの基板下面53側を覆っている。よって、最上層及び最下層に位置する接着シート61a,61dは、上面側配線層54や下面側配線層55を埃や水分から保護している。このため、積層部12の最上層及び最下層に位置する接着シート61a,61dは、フレキシブル配線基板51a,51cのカバーレイとしても機能している。また、接着シート61a〜61dは、上面側配線層54や下面側配線層55の一部を露出させるためのビア孔66を有している。なお、積層部12の内層に位置する2枚の接着シート61b,61cは、前記収容空間130の側面の一部を構成するとともに、収容空間130の底面を構成している。また、接着シート61bは、フレキシブル配線基板51a,51b同士を接着する機能を有しており、接着シート61cは、フレキシブル配線基板51b,51c同士を接着する機能を有している。
図1,図2に示されるように、接着シート61a〜61dは、耐熱性の熱可塑性樹脂からなる絶縁基材を主体として形成されている。本実施形態において、かかる絶縁基材は、熱可塑性ポリイミド(三井化学株式会社製 AURUM)によって形成されている。また、接着シート61a〜61dは、上面側配線層54や下面側配線層55よりも肉厚に形成されており、厚さ10〜30μm程度に設定されている。なお、接着シート61a〜61dのガラス転移温度(Tg)は250℃であり、フレキシブル配線基板51a〜51cのガラス転移温度よりも低くなっている。接着シート61a〜61dを構成する接着シート本体63は、上面64及び下面65を有している。また、接着シート61a〜61dには、上面64及び下面65を連通する複数のビア孔66(図5参照)が格子状に形成されている。そして、かかるビア孔66内には、表面に銀をコートした銅粉を含む導電ペーストの充填により形成された第2ビア導体62が設けられている。なお、本実施形態の接着シート61a〜61dは、シート平面方向に延びる導体パターンを有していない。
図1,図2に示されるように、積層部12の最上層に位置する接着シート61dにおいて、各第2ビア導体62の上端面は、ICチップ31の端子または前記基板本体95の下面側パッド99に電気的に接続されている。また、接着シート61dにおいて、各第2ビア導体62の下端面は、積層部12の最上層に位置するフレキシブル配線基板51cの上面側配線層54に電気的に接続されている。積層部12の内層に位置する接着シート61cにおいて、各第2ビア導体62の上端面は、フレキシブル配線基板51cの下面側配線層55に電気的に接続されている。また、接着シート61cにおいて、各第2ビア導体62の下端面は、積層部12の内層に位置するフレキシブル配線基板51bの上面側配線層54に電気的に接続されている。積層部12の内層に位置する接着シート61bにおいて、各第2ビア導体62の上端面は、フレキシブル配線基板51bの下面側配線層55や、前記ICチップ21の前記面接続端子22に電気的に接続されている。また、接着シート61bにおいて、各第2ビア導体62の下端面は、積層部12の最下層に位置するフレキシブル配線基板51aの上面側配線層54に電気的に接続されている。積層部12の最下層に位置する接着シート61aにおいて、各第2ビア導体62の上端面は、フレキシブル配線基板51aの下面側配線層55に電気的に接続されている。また、接着シート61aにおいて、各第2ビア導体62の下端面には、マザーボード81の複数の端子82との電気的な接続を図るための複数のはんだバンプ49が格子状に配設されている。はんだバンプ49は、90Pb/10Snという組成の錫鉛はんだからなっている。
そして、各はんだバンプ49により、図1に示される多層配線基板構造体10はマザーボード81上に実装される。なお、多層配線基板構造体10は、積層部12及びモジュール配線基板91からなるBGA(ボールグリッドアレイ)である。多層配線基板構造体10の形態は、BGAのみに限定されず、例えばLGA(ランドグリッドアレイ)やPGA(ピングリッドアレイ)等であってもよい。
図1に示されるように、積層部12には、平面視で略矩形状の収容空間130(収容部)が形成されている。収容空間130内には、MPUとしての機能を有するICチップ21(素子)が収容されている。本実施形態のICチップ21は、縦12.0mm×横10.0mm×厚さ0.7mmの矩形平板状であって、シリコンからなる。かかるICチップ21は、端子形成面23と、同端子形成面23の反対側に位置する端子非形成面24とを有している。端子形成面23は、収容空間130の底面を構成する接着シート61bに面接触し、端子非形成面24は、収容空間130の上面を構成するフレキシブル配線基板51cに面接触している。また、ICチップ21の端子形成面23には、図示しない回路素子が形成されている。さらに、ICチップ21の端子形成面23には、複数の面接続端子22(端子)が格子状に設けられている。
図1に示されるように、収容空間130の底面を構成する接着シート61bにおいて端子形成面23に対向する部分には、複数の端子接続部56が設定されている。端子接続部56は、フレキシブル配線基板51aが有する上面側配線層54の一部と、接着シート61bが有する第2ビア導体62とによって構成されている。各端子接続部56は、ICチップ21の面接続端子22と電気的に接続されている。これにより、各面接続端子22は、接着シート61bを介してフレキシブル配線基板51aの上面側配線層54に接続される。なお、フレキシブル配線基板51aにおいては、端子接続部56を中心としてその周囲にファンアウトする複数の微細な上面側配線層54がパターン形成されている。また、端子接続部56には、メモリなどの電子部品がさらに実装されていてもよい。
図1に示されるように、積層部12の内層に位置する前記フレキシブル配線基板51bは、積層部12の側面から平面方向に張り出した張出部59を有している。この張出部59に形成された上面側配線層54は、その先端部にコネクタ接続端子71(外部接続端子)を有している。
また、積層部12の最上層に位置するフレキシブル配線基板51cは、積層部12の平面方向に張り出した部分(張出部58)を有している。この張出部58の上面側には、前記モジュール配線基板91が接合されている。本実施形態において、モジュール配線基板91は、電源電圧を制御する機能を有する電源モジュールとして成立している。この電源モジュールは、複数種類の電子部品92を含んで構成された回路からなっている。詳述すると、モジュール配線基板91は、上面93及び下面94を有する基板本体95を有している。本実施形態においてこの基板本体95は、エポキシ樹脂からなる樹脂製基板である。基板本体95には、モジュール配線基板91の厚さ方向に延びる複数のビア孔(貫通孔)が格子状に形成されており、それらビア孔内に銅めっきからなる導体柱96が設けられている。上面93において各々の導体柱96の上端面がある位置には、上面側パッド97が配置されている。各上面側パッド97は、電子部品92側に設けられたバンプ状の面接続端子98に対して接続されている。なお、電子部品92は、チップトランジスタやチップ抵抗などの部品である。一方、下面94において各々の導体柱96の下端面がある位置には、下面側パッド99が配置されている。
また、モジュール配線基板91は、前記接着シート61dを介して前記フレキシブル配線基板51cの基板上面52側に接合されている。なお、モジュール配線基板91は、前記接着シート61cを介してフレキシブル配線基板51cの基板下面53側に接合されていてもよい。図1に示されるように、各第2ビア導体62の上端面は基板本体95の下面側パッド99に電気的に接続され、各第2ビア導体62の下端面はフレキシブル配線基板51cの前記上面側配線層54に電気的に接続されている。
その結果、上面側パッド97〜導体柱96〜下面側パッド99〜第2ビア導体62という経路(またはこれと逆の経路)を経て電流が流れるようになっている。従って、このような構造の多層配線基板構造体10では、基板本体95の導体柱96を介して、フレキシブル配線基板51c側と電子部品92側とが電気的に接続される。ゆえに、モジュール配線基板91を介して、フレキシブル配線基板51c−電子部品92間で信号の入出力が行われるようになっている。
従って、このような構造の多層配線基板構造体10では、端子接続部56にICチップ21を実装した場合に、ICチップ21の面接続端子22が、上面側配線層54(フリップチップ接続パッド)を介して、フレキシブル配線基板51aの第1ビア導体57に電気的に接続される。ゆえに、積層部12−ICチップ21間で信号の入出力が行われるとともに、ICチップ21をMPUとして動作させるための電源が供給されるようになっている。
次に、上記の多層配線基板構造体10を製造する手順について説明する。
まず、個別作製工程を実施して、フレキシブル配線基板51a〜51c及び接着シート61a〜61dを個別に作製する。個別作製工程におけるフレキシブル配線基板51a〜51cの作製は、基本的には従来周知の手法によって行われる。即ち、銅張積層板に対してメカニカルドリル、YAGレーザーまたは炭酸ガスレーザーを用いて孔あけ加工を行い、銅張積層板を貫通するビア孔(図示略)を所定位置にあらかじめ形成しておく。また、銅張積層板の所定位置に、後に収容空間130となる貫通孔131(図2参照)をあらかじめ形成しておく。そして、従来公知の手法に従って無電解銅めっき及び電解銅めっきを行うことでビア孔内に第1ビア導体57を形成する。さらに、銅張積層板の両面のエッチングを行って上面側配線層54及び下面側配線層55を形成する。その結果、フレキシブル配線基板51a〜51cを得る。
また、個別作製工程において接着シート61a〜61dを作製する。具体的には、接着シート61a〜61dとなる接着性有機材料シート60(図3参照)に対してメカニカルドリル、YAGレーザー、COレーザー、パンチング装置等を用いて孔あけ加工を行い、接着性有機材料シート60を貫通するビア孔66(図4,図7参照)を所定位置にあらかじめ形成しておく(ビア孔形成工程)。また、図6に示されるように、接着性有機材料シート60の所定位置に、後に収容空間130となる貫通孔132をあらかじめ形成しておく。なお、ビア孔66は、上側開口部の直径が約117μmとなり、下側開口部の直径が約113μmとなる。
次に、従来周知の印刷法により、導電ペーストをビア孔66に充填し第2ビア導体62を形成する。具体的には、接着性有機材料シート60を支持台(図示略)に載置する。次に、ビア孔66に対応した位置に開口部を有する印刷マスクを用い、印圧を2kgf/cm、印刷スピードを50mm/secに設定して、表面に銀をコートした銅粉を含む導電ペーストを印刷し、ペースト充填層を形成する。そして、印刷装置から取り外した後、導電ペーストを加熱して溶剤等を蒸発させ、固形化させる。次いで、100℃程度の温度で約30分間加熱して仮硬化を行う。これにより、導電ペーストからなる第2ビア導体62が少しだけ硬化し、接着シート61a〜61dが完成する。その結果、ビア孔66内に第2ビア導体62が形成される(第2ビア導体形成工程)。このとき、第2ビア導体62の先端部分が、接着性有機材料シート60の上面から突出する(図5,図7参照)。このような構造にすれば、接着シート61a〜61c及びフレキシブル配線基板51a〜51cを接合する際に、第2ビア導体62の先端部分とフレキシブル配線基板51a〜51cの下面側配線層55とが圧接し、フレキシブル配線基板51cに基板本体95を接合する際に、第2ビア導体62の先端部分と基板本体95の下面側パッド99とが圧接する。よって、例えば先端部分がフラットである場合に比べて他基板の導体部との接合強度が高くなり、接続信頼性の向上が図りやすくなる。
さらに、モジュール配線基板91(基板本体95)の作製も、基本的には従来周知の手法によって行われる。即ち、銅張積層板に対してメカニカルドリルを用いて孔あけ加工を行い、銅張積層板を貫通するビア孔(図示略)を所定位置にあらかじめ形成しておく。なお、銅張積層板に対してYAGレーザーまたは炭酸ガスレーザーを用いてレーザー孔あけ加工を行うことで、ビア孔を形成してもよい。そして、従来公知の手法に従って無電解銅めっき及び電解銅めっきを行い、ビア孔内に導体柱96を形成する。さらに、銅張積層板の両面の銅箔のエッチングを行って上面側パッド97及び下面側パッド99を例えばサブトラクティブ法によって形成する。具体的には、無電解銅めっきの後、この無電解銅めっき層を共通電極として電解銅めっきを施す。さらにドライフィルムをラミネートし、同ドライフィルムに対して露光及び現像を行うことにより、ドライフィルムを所定パターンに形成する。この状態で、不要な電解銅めっき層、無電解銅めっき層及び銅箔をエッチングで除去する。その後、ドライフィルムを剥離することにより、基板本体95を得る。なお、上面側パッド97及び下面側パッド99を、セミアディティブ法によって形成してもよい。具体的には、無電解銅めっきの後、露光及び現像を行って所定パターンのめっきレジストを形成する。この状態で無電解銅めっき層を共通電極として電解銅めっきを施した後、まずレジストを溶解除去して、さらに不要な無電解銅めっき層及び銅箔をエッチングで除去する。その結果、基板本体95を得る。
次に、電気検査工程(個別検査工程)を実施し、完成したフレキシブル配線基板51a〜51c及び接着シート61a〜61dに対する電気検査を個別に行う。それとともに、完成したモジュール配線基板91に対する電気検査も行う。なお、本実施形態における電気検査とは、例えば、インサーキットテスタを用いて行う一般的なインサーキットテストを指す。さらに、完成したフレキシブル配線基板51a〜51c、接着シート61a〜61d及びモジュール配線基板91に対し、この時点で併せて外観検査を個別に行ってもよい。このとき、不良品を発見した場合には、その不良品を事前に除去する。そして、電気検査や外観検査に合格したフレキシブル配線基板51a〜51c、接着シート61a〜61d及びモジュール配線基板91のみを用いて位置決め工程(第1位置決め工程、第2位置決め工程、第3位置決め工程)以降の工程を行う。従って、多層配線基板構造体10が不良品となる確率が低くなり、歩留まりの向上につながる。
そして、第1位置決め工程では、まず、平板状の下治具101上に、接着シート61a、フレキシブル配線基板51a、接着シート61bを順番に重ねる。これにより、互いに対向した接着シート61a,61b間に、フレキシブル配線基板51aが位置するようになる。そして、下治具101の上にスペーサ102を載置する。なお、スペーサ102の板厚は、1枚のフレキシブル配線基板51aと2枚の接着シート61a,61bとからなる積層物の高さと略等しくなっている。また、スペーサ102には、下治具101に突設された複数の位置決めピン105が挿通される。このため、スペーサ102及び積層物の平面方向への位置ずれが防止される。その後、接着シート61b及びスペーサ102上に平板状の上治具104を載置する(図8参照)。なお、上治具104は、同上治具104の下面側に、クッション材103を貼り付けた構造となっている。従って、接着シート61bから突出する第2ビア導体62は、弾性体であるクッション材103に接触するようになっている。このとき、クッション材103は弾性変形して接着シート61b側の凹凸形状に追従する。これにより、接着シート61bに対して均等に押圧力を付加することができる。なお、上記のような治具を用いて位置決めを行う代わりに、基板などの位置を検出する画像認識装置を有する、いわゆるダイマウンタ装置を用いて位置決めを行うことも可能である。
そして次に、下記の要領で第1接合工程(接合工程)を実施する。本実施形態において具体的には、20Torr(≒2666Pa)以下の真空下で260℃以上の温度となるように加熱を行いながら積層方向(接合方向)に押圧力(4MPa)を加える(真空熱プレス)。これに伴い、フレキシブル配線基板51a及び接着シート61a,61bが積層方向に沿って押圧されるとともに、熱により接着シート61a,61bの可塑性が大きくなる。そして、フレキシブル配線基板51a及び接着シート61a,61bが接合(熱圧着)される。この際、フレキシブル配線基板51aの下面側配線層55が最下層の接着シート61aの第2ビア導体62に圧接するとともに、フレキシブル配線基板51aの上面側配線層54が上層側の接着シート61bの第2ビア導体62に圧接する。よって、第2ビア導体62、第1ビア導体57、上面側配線層54及び下面側配線層55が互いに電気的に接続され、第1部材13が形成される。即ち、フレキシブル配線基板51a及び接着シート61a,61bの接合は真空雰囲気下での接合となるため、エアの巻き込みによるボイドの発生を効果的に抑制できる。
次に、下記の要領で第2位置決め工程及び第2接合工程を実施する。なお、第2位置決め工程及び第2接合工程は、第1位置決め工程及び第1接合工程の前に行ってもよい。また、第1位置決め工程及び第1接合工程と同時に行うようにすれば、工数が少なくなり、確実に低コスト化を達成することができる。
第2位置決め工程では、まず、平板状の下治具111上に、フレキシブル配線基板51bを載置する。この場合、フレキシブル配線基板51bの外周部分には、下治具111に突設された複数の位置決めピン115が挿通される。これにより、フレキシブル配線基板51bの平面方向への位置ずれが防止される。そして、下治具111の上にスペーサ112を載置する。なお、スペーサ112の板厚は、2枚のフレキシブル配線基板51b,51cと2枚の接着シート61c,61dとからなる積層部の高さと略等しくなっている。また、スペーサ112には複数の位置決めピン115が挿通されている。このため、スペーサ112の平面方向への位置ずれが防止される。次に、フレキシブル配線基板51b上に、接着シート61c、フレキシブル配線基板51c、接着シート61dを順番に重ねる。これにより、フレキシブル配線基板51cと接着シート61c,61dとが交互に位置するようになる。その後、接着シート61d及びスペーサ112上に平板状の上治具114を載置する(図9参照)。なお、上記の下治具111は、同下治具111の上面側に、クッション材113を貼り付けた構造となっており、上治具114は、同上治具114の下面側に、クッション材116を貼り付けた構造となっている。従って、接着シート61dから突出する第2ビア導体62は、弾性体であるクッション材116に接触し、フレキシブル配線基板51bの下面側配線層55は、クッション材113に接触するようになっている。このとき、クッション材116は弾性変形して接着シート61d側の凹凸形状に追従し、クッション材113は弾性変形してフレキシブル配線基板51b側の凹凸形状に追従する。これにより、接着シート61d及びフレキシブル配線基板51bに対して均等に押圧力を付加することができる。なお、上記のような治具を用いて位置決めを行う代わりに、前記ダイマウンタ装置を用いて位置決めを行うことも可能である。
そして次に、第2接合工程(接合工程)を実施する。本実施形態において具体的には、20Torr(≒2666Pa)以下の真空下で260℃以上の温度となるように加熱を行いながら積層方向に押圧力(4MPa)を加える(真空熱プレス)。これに伴い、フレキシブル配線基板51b及び接着シート61c,61dが積層方向に沿って押圧されるとともに、熱により接着シート61c,61dの可塑性が大きくなる。そして、下層側に位置する接着シート61cが、フレキシブル配線基板51b,51c同士を接合(熱圧着)する。これにより、第2ビア導体62、第1ビア導体57、上面側配線層54及び下面側配線層55が互いに電気的に接続され、第2部材14が形成される。また、第2部材14に、第2接合面16にて開口し、ICチップ21を収容可能な収容空間130が形成される。
なお、第2接合工程を実施する際に、ICチップ31を、接着シート61dを介して最上層に位置するフレキシブル配線基板51cに接合するようにしてもよい。また、ICチップ31の接合は、第2接合工程の実施後に行われてもよい。
次に、下記の要領で第3位置決め工程及び第3接合工程を実施する。なお、第3位置決め工程及び第3接合工程は、第2位置決め工程及び第2接合工程の前に行ってもよい。また、第2位置決め工程及び第2接合工程と同時に行うようにすれば、工数が少なくなり、確実に低コスト化を達成することができる。
第3位置決め工程では、まず、平板状の下治具151上に、第2部材14の最上層に位置するフレキシブル配線基板51c及び接着シート61dを載置する。このとき、接着シート61dが上側となるように載置する。この場合、フレキシブル配線基板51cの外周部分には、下治具151に突設された複数の位置決めピン155が挿通される。これにより、フレキシブル配線基板51cの平面方向への位置ずれが防止される。次に、フレキシブル配線基板51c上に基板本体95を載置する。このとき、互いに対向したフレキシブル配線基板51cの上面側配線層54と、基板本体95の下面側パッド99との間に、接着シート61dが位置するようになる。そして、下治具151の上にスペーサ152を載置する。なお、スペーサ152の板厚は、基板本体95の高さと略等しくなっている。また、スペーサ152には複数の位置決めピン155が挿通されている。このため、基板本体95の平面方向への位置ずれが防止される。その後、基板本体95及びスペーサ152上に平板状の上治具154を載置する(図10参照)。
そして次に、第3接合工程を実施する。本実施形態において具体的には、20Torr(≒2666Pa)以下の真空下で260℃以上の温度となるように加熱を行いながら積層方向に押圧力(4MPa)を加える(真空熱プレス)。これに伴い、基板本体95がフレキシブル配線基板51c側に押圧されるとともに、熱により接着シート61dの可塑性が大きくなる。そして、このような状態の接着シート61dを介して、フレキシブル配線基板51cの基板上面52側に対して基板本体95が接合(熱圧着)される。この際、接着シート61dの第2ビア導体62と基板本体95の下面側パッド99とが圧接するとともに、第2ビア導体62とフレキシブル配線基板51cの上面側配線層54とが圧接する。よって、基板本体95の導体柱96とフレキシブル配線基板51cの上面側配線層54とが、接着シート61dの第2ビア導体62を介して互いに電気的に接続される。即ち、フレキシブル配線基板51cに対する基板本体95の接合は真空雰囲気下での接合となるため、エアの巻き込みによるボイドの発生を効果的に抑制できる。
なお、上記の上治具154は、同上治具154の下面側に、クッション材153を貼り付けた構造となっている。従って、基板本体95の上面93に突出する上面側パッド97は、弾性体であるクッション材153に接触するようになっている。このとき、クッション材153は弾性変形して基板本体95側の凹凸形状に追従する。これにより、基板本体95に対して均等に押圧力を付加することができる。
次に、第1部材13の下面側に対するはんだペースト印刷を行い、はんだバンプ49を形成する。このようにすれば、第1接合工程を実施する際にはんだバンプ49が邪魔にならなくて済む。また、前記第1接合工程後にはんだバンプ形成を行うと、前記第1接合工程前にはんだバンプ形成を行う場合とは異なり、はんだバンプ49が260℃以上の高温に遭遇しにくくなる。従って、必ずしも高融点はんだを選択しなくてもよくなり、はんだ材料の選択の自由度が大きくなる。
もっとも、接着シート61aを作製する時点で、はんだバンプ49を同時に形成し、その後で第1接合工程を実施するようにしてもよい。このようにすれば、電気検査工程にて接着シート61aを検査する際に、はんだバンプ49も含めて検査できるため、はんだバンプ49に不良が生じた状態で多層配線基板構造体10が製造されることを防止できる。
また、基板本体95の上面93側に複数の電子部品92を載置する。このとき、電子部品92側の面接続端子98と、基板本体95側の上面側パッド97とを位置合わせするようにする。そして、加熱して各面接続端子98をリフローすることにより、面接続端子98と上面側パッド97とを接合する(電子部品接合工程)。
その後、第1部材13の端子接続部56にICチップ21を載置する。このとき、ICチップ21側の面接続端子22と、フレキシブル配線基板51a側の上面側配線層54とを位置合わせするようにする。そして、加熱して各面接続端子22をリフローすることにより、面接続端子22と上面側配線層54とを接合する。さらに、第1部材13と第2部材14とを積層し、熱圧着させるなどして接合することにより、収容空間130の開口部分が塞がれるとともに、積層部12が形成される。するとこの段階で、複数の機能が集積してシステム化された多層配線基板構造体10(いわゆるシステム・イン・パッケージ:SIP)が完成する。
さらに、積層部12のはんだバンプ49と、マザーボード81側の端子82とを位置合わせして、マザーボード81上に多層配線基板構造体10を載置する。そして、加熱して各はんだバンプ49をリフローすることにより、はんだバンプ49と端子82とを接合する。これにより、多層配線基板構造体10がマザーボード81上に搭載される。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の多層配線基板構造体10では、熱可塑性樹脂を主体とする接着シート61a〜61dを用いて積層部12が構成されている。このため、接着性を生じない非熱可塑性樹脂を主体とするフレキシブル配線基板51a〜51cが、接着シート61b,61cを介して確実に接合される。しかも、フレキシブル配線基板51a〜51cは非熱可塑性樹脂を主体とするため、多層配線基板11を形成する際などに熱が加わったとしても塑性変形しにくい。よって、寸法安定性の高い多層配線基板11を得ることができる。また、フレキシブル配線基板51a〜51cの塑性変形に伴う上面側配線層54及び下面側配線層55の平面方向への位置ずれを防止できるため、接続信頼性を維持することができる。よって、フレキシブル配線基板51a〜51cを接合した際に各基板51a〜51c間を確実に導通できるため、多層配線基板11が不良品となる確率が低くなり、歩留まりの向上につながる。
また、比較的薄いフレキシブル基板を用いて構成された多層配線基板11であるため、リジッド基板を用いた場合に比べて厚み方向(Z方向)に小型化することができる。
(2)本実施形態の多層配線基板構造体10は、複数のフレキシブル配線基板51a〜51cを有するとともにモジュール配線基板91を有するため、多機能化を図りやすくなる。ゆえに、1つのシステム化された多層配線基板構造体10(いわゆるシステム・イン・パッケージ:SIP)を実現しやすくなり、付加価値も高くなる。
(3)本実施形態のフレキシブル配線基板51a〜51cは、基板上面52及び基板下面53の両方に導体パターン(上面側配線層54、下面側配線層55)が形成されている。このため、導体パターンが何ら形成されていない接着シート61a〜61dを用いたとしても、多くの回路を内部に構成すること等が可能となり、付加価値を高めることができる。
(4)本実施形態の接着シート61a〜61dは、熱可塑性樹脂(熱可塑性ポリイミド)からなる絶縁基材を主体として形成されている。よって、例えば、フレキシブル配線基板51a〜51c及び接着シート61a〜61dが互いに位置ずれした状態で接合されたとしても、接着シート61a〜61dを再度加熱すれば、フレキシブル配線基板51a〜51cから接着シート61a〜61dを剥離できる。このため、フレキシブル配線基板51a〜51c及び接着シート61a〜61dを容易に接合し直すことが可能となる。同様に、フレキシブル配線基板51cに基板本体95が位置ずれした状態で接合されたとしても、接着シート61dを再度加熱すれば、基板本体95を接着シート61dから剥離できる。このため、フレキシブル配線基板51cに基板本体95を容易に接合し直すことが可能となる。
(5)本実施形態の製造方法では、第1部材13及び第2部材14を形成する前に、個別作製工程にてフレキシブル配線基板51a〜51c及び接着シート61a〜61dを個別に作製するため、これらの電気検査を個別に行うことができる。よって、接合前に不良品を発見してそれを事前に除去することができるため、電気検査に合格したフレキシブル配線基板51a〜51c及び接着シート61a〜61dのみを接合して第1部材13及び第2部材14を形成し、積層部12を形成することができる。従って、多層配線基板11が不良品となる確率が低くなり、歩留まりの向上につながる。
(6)本実施形態の製造方法では、接着シート61bを介してフレキシブル配線基板51a,51b同士が接合されるばかりでなく、第2ビア導体62を介してフレキシブル配線基板51bの下面側配線層55とフレキシブル配線基板51aの上面側配線層54とが電気的に接続される。また、接着シート61cを介してフレキシブル配線基板51b,51c同士が接合されるばかりでなく、第2ビア導体62を介してフレキシブル配線基板51cの下面側配線層55とフレキシブル配線基板51bの上面側配線層54とが電気的に接続される。このため、積層部12全体を貫通するスルーホール導体を基板接合後に形成しなくてもよくなる。また、フレキシブル配線基板51a〜51c及び接着シート61a〜61dをあらかじめ完成させた状態で接合することが可能となる。よって、基板接合前の段階で不良品を除去しやすくなり、不良品発生率が低くて歩留まりの高い多層配線基板構造体10を得ることができる。
(7)本実施形態の製造方法では、フレキシブル配線基板51aの端子接続部56にICチップ21を実装する前の時点で第1接合工程を実施しているため、上治具104の荷重がICチップ21に加わることがない。ゆえに、ICチップ21のクラックの発生を確実に防止することができる。また、本実施形態では、基板本体95の上面側パッド97に電子部品92を実装する前の時点で第3接合工程を実施しているため、上治具154の荷重が電子部品92に加わることがない。ゆえに、電子部品92のクラックの発生を確実に防止することができる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の積層部12において、最上層及び最下層に位置する接着シート61a,61dはなくてもよい。この場合、フレキシブル配線基板51cの上面側配線層54と基板本体95の下面側パッド99との接続は、例えば、下面側パッド99上にはんだバンプを設け、そのはんだバンプをリフローさせることなどによって行われる。また、多層配線基板構造体10のマザーボード81への搭載は、最下層に位置するフレキシブル配線基板51aの下面側配線層55上にはんだバンプ49を設け、そのはんだバンプ49をリフローさせることなどによって行われる。
・上記実施形態では、フレキシブル配線基板51a,51b同士が1枚の接着シート61bを介して接合(熱圧着)され、フレキシブル配線基板51b,51c同士が1枚の接着シート61dを介して接合(熱圧着)されていた(図9参照)。しかし、フレキシブル基板同士を2枚以上の接着シートを介して接合してもよい。例えば図15に示されるように、フレキシブル配線基板51a,51b同士を3枚の接着シート61bを介して接合してもよい。
・上記実施形態では、積層部12が第1部材13と第2部材14とに分割可能となっており、第2部材14に、第2接合面16にて開口する収容空間130が形成されていた。しかし、図12に示されるように、第1部材13に第1接合面15にて開口する収容空間130を形成してもよい。また、図13に示されるように、第1部材13に第1接合面15にて開口する収容凹部133を形成するとともに、第2部材14に第2接合面16にて開口する収容凹部134を形成し、第1部材13及び第2部材14を接合した際に両収容凹部133,134からなる空間を収容空間130としてもよい。
・図14,図16に示されるように、収容空間130を、積層部12の上面にて開口するように形成してもよい。
・図16に示されるように、積層部12の最上層に位置するフレキシブル配線基板51c及び接着シート61dを延長し、フレキシブル配線基板51c及び接着シート61dの延長部分を上側に180°屈曲させてもよい。そして、図17に示されるように、その延長部分を、積層部12の最上層に位置する接着シート61dの上面64に貼付し、収容空間130の開口部分を塞いでもよい。このようにすれば、ICチップ21を埋設状態で収容することができる。また、延長部分を構成するフレキシブル配線基板51cに対して、モジュール配線基板91(基板本体95)を接合することができる。また、基板本体95が積層部12によって支持されるため、基板本体95の接続信頼性が高くなる。
・上記実施形態では、フレキシブル配線基板51a及び接着シート61a,61bを積層した状態で接合することにより、第1部材13を形成していた。また、フレキシブル配線基板51b,51c及び接着シート61c,61dを積層した状態で接合することにより、第2部材14を形成していた。そして、第1部材13及び第2部材14を積層した状態で接合することにより、積層部12を形成していた。即ち、積層部12は、2段階の接合工程を実施することにより形成されていた。
しかし、フレキシブル配線基板51a〜51c及び接着シート61a〜61dを全て積層した状態で接合することにより、積層部12を形成してもよい。このようにすれば、接合工程を1回実施するだけで積層部12を形成することができる。よって、工数が少なくなり、生産効率の向上及び製造コストの低減が達成しやすくなる。また、フレキシブル配線基板51a〜51c及び接着シート61a〜61dを1枚ずつ積層して接合する工程を繰り返すことにより、積層部12を形成してもよい。
次に、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)第1ビア導体及び基板平面方向に延びる導体パターンを有し、非熱可塑性樹脂を主体とするフレキシブル基板と、第2ビア導体を有し、熱可塑性樹脂を主体とする接着シートとを積層してなる積層部を備える多層配線基板であって、前記第2ビア導体が、前記第1ビア導体及び前記導体パターンのうちの少なくともいずれか一方に電気的に接続され、前記積層部に、半導体回路素子を埋設状態で収容可能な収容部が形成され、前記収容部の内面に、前記半導体回路素子の有する複数の端子が接続可能な複数の端子接続部が形成されていることを特徴とする多層配線基板。
(2)第1ビア導体及び基板平面方向に延びる導体パターンを有し、非熱可塑性樹脂を主体とするフレキシブル基板と、第2ビア導体を有し、熱可塑性樹脂を主体とする接着シートとを有し、前記接着シートと複数の前記フレキシブル基板とを積層してなる積層部を備える多層配線基板であって、前記第2ビア導体が、前記第1ビア導体及び前記導体パターンのうちの少なくともいずれか一方に電気的に接続され、前記積層部に、素子を収容可能な収容部が形成され、前記収容部の内面に、前記素子の有する複数の端子が接続可能な複数の端子接続部が形成されていることを特徴とする多層配線基板。
(3)第1ビア導体及び基板平面方向に延びる導体パターンを有し、非熱可塑性樹脂を主体とするフレキシブル基板と、熱可塑性樹脂を主体とするとともに、第2ビア導体を有し、シート平面方向に延びる導体パターンを有しない接着シートとを積層してなる積層部を備える多層配線基板であって、前記第2ビア導体が、前記第1ビア導体及び前記フレキシブル基板の導体パターンのうちの少なくともいずれか一方に電気的に接続され、前記積層部に、素子を収容可能な収容部が形成され、前記収容部の内面に、前記素子の有する複数の端子が接続可能な複数の端子接続部が形成されていることを特徴とする多層配線基板。
(4)第1ビア導体及び基板平面方向に延びる導体パターンを有し、非熱可塑性樹脂を主体とするフレキシブル基板と、第2ビア導体を有し、熱可塑性樹脂を主体とする接着シートとを積層してなる積層部を備える多層配線基板であって、前記第2ビア導体が、前記第1ビア導体及び前記導体パターンのうちの少なくともいずれか一方に電気的に接続され、前記積層部に、同積層部の外面にて開口し、素子を収容可能な収容部が形成され、前記収容部の内面に、前記素子の有する複数の端子が接続可能な複数の端子接続部が形成されており、前記積層部を構成する少なくとも1枚の前記フレキシブル基板は、平面方向に張り出す張出部を有しており、前記張出部を折り曲げて前記収容部の開口部を覆うことにより、前記素子が埋設可能となることを特徴とする多層配線基板。
本実施形態において、多層配線基板などからなる多層配線基板構造体を示す概略断面図。 多層配線基板構造体の構成を示す分解断面図。 接着シートの作製過程において、接着性有機材料シートを示す概略断面図。 接着シートの作製過程において、接着性有機材料シートにビア孔を形成する工程を示す概略断面図。 接着シートの作製過程において、ビア孔内に第2ビア導体を形成する工程を示す概略断面図。 接着シートの作製過程において、接着性有機材料シートにビア孔及び貫通孔を形成する工程を示す概略断面図。 接着シートの作製過程において、ビア孔内に導体柱を形成する工程を示す概略断面図。 多層配線基板構造体の製造過程において、フレキシブル配線基板及び接着シートを接合して第1部材を形成するときの様子を示す概略断面図。 多層配線基板構造体の製造過程において、フレキシブル配線基板及び接着シートを接合して第2部材を形成するときの様子を示す概略断面図。 多層配線基板構造体の製造過程において、フレキシブル配線基板及び基板本体を互いに接合するときの様子を示す概略断面図。 第1部材及び第2部材を接合して積層部を形成するときの様子を示す概略断面図。 他の実施形態において、第1部材及び第2部材を接合して積層部を形成するときの様子を示す概略断面図。 他の実施形態において、第1部材及び第2部材を接合して積層部を形成するときの様子を示す概略断面図。 他の実施形態における積層部を示す概略断面図。 他の実施形態における積層部を示す概略断面図。 他の実施形態における多層配線基板構造体を示す概略断面図。 他の実施形態における多層配線基板構造体を示す概略断面図。
符号の説明
10…多層配線基板構造体
11…多層配線基板
12…積層部
13…第1部材
14…第2部材
15…第1接合面
16…第2接合面
21…素子としてのICチップ
22…素子の有する複数の端子としての面接続端子
51a,51b,51c…フレキシブル基板としてのフレキシブル配線基板
52…基板第1主面としての基板上面
53…基板第2主面としての基板下面
54…導体パターンとしての上面側配線層
55…導体パターンとしての下面側配線層
56…端子接続部
57…第1ビア導体
59…張出部
61a,61b,61c,61d…接着シート
62…第2ビア導体
130…収容部としての収容空間

Claims (11)

  1. 第1ビア導体及び基板平面方向に延びる導体パターンを有し、非熱可塑性樹脂を主体とするフレキシブル基板と、
    第2ビア導体を有し、熱可塑性樹脂を主体とする接着シートと
    を積層してなる積層部を備える多層配線基板であって、
    前記第2ビア導体が、前記第1ビア導体及び前記導体パターンのうちの少なくともいずれか一方に電気的に接続され、
    前記積層部に、素子を収容可能な収容部が形成され、
    前記収容部の内面に、前記素子の有する複数の端子が接続可能な複数の端子接続部が形成されている
    ことを特徴とする多層配線基板。
  2. 前記フレキシブル基板及び前記接着シートは、交互に積層されていることを特徴とする請求項1に記載の多層配線基板。
  3. 前記接着シートは、前記収容部の内面の一部を構成するとともに、前記フレキシブル基板同士を接着していることを特徴とする請求項1または2に記載の多層配線基板。
  4. 前記フレキシブル基板は基板第1主面及び基板第2主面を有し、前記導体パターンは前記基板第1主面及び前記基板第2主面の両方に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の多層配線基板。
  5. 前記積層部の内層に位置する前記フレキシブル基板は、前記積層部の側面から張り出した張出部を有しており、前記張出部に形成された前記導体パターンは、その一部に外部接続端子を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の多層配線基板。
  6. 前記接着シートは、前記フレキシブル基板のカバーレイとしても機能することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の多層配線基板。
  7. 第1ビア導体及び基板平面方向に延びる導体パターンを有し、非熱可塑性樹脂を主体とするフレキシブル基板と、
    第2ビア導体を有し、熱可塑性樹脂を主体とする接着シートと
    を積層してなる積層部を備える多層配線基板であって、
    前記第2ビア導体が、前記第1ビア導体及び前記導体パターンのうちの少なくともいずれか一方に電気的に接続され、
    前記積層部は、第1接合面を有する第1部材と、前記第1接合面に対して接合される第2接合面を有する第2部材とに分割可能であり、
    前記第1部材及び前記第2部材のうちの少なくとも一方には、前記第1接合面及び前記第2接合面のうちの少なくとも一方にて開口し、素子を収容可能な収容部が形成され、
    前記収容部の内面に、前記素子の有する複数の端子が接続可能な複数の端子接続部が形成されている
    ことを特徴とする多層配線基板。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の多層配線基板の製造方法であって、
    前記フレキシブル基板と前記接着シートとを個別に作製する個別作製工程と、
    前記フレキシブル基板と前記接着シートとを積層して接合することにより積層部を形成するとともに、その際に前記第2ビア導体を前記第1ビア導体及び前記導体パターンのうちの少なくともいずれか一方に電気的に接続し、かつ、前記積層部に素子を収容可能な収容部を形成する接合工程と
    を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  9. 前記接合工程では、前記接着シートを介して、前記フレキシブル基板同士を熱圧着することを特徴とする請求項8に記載の多層配線基板の製造方法。
  10. 第1ビア導体及び基板平面方向に延びる導体パターンを有し、非熱可塑性樹脂を主体とするフレキシブル基板と、第2ビア導体を有し、熱可塑性樹脂を主体とする接着シートとを積層してなる積層部と、
    前記積層部内に収容された素子と
    を備えた多層配線基板構造体であって、
    前記第2ビア導体が、前記第1ビア導体及び前記導体パターンのうちの少なくともいずれか一方に電気的に接続され、
    前記積層部に形成された収容部に前記素子が収容され、
    前記収容部の内面に形成された複数の端子接続部に、前記素子の有する複数の端子が接続されている
    ことを特徴とする多層配線基板構造体。
  11. 請求項10に記載の多層配線基板構造体の製造方法であって、
    前記フレキシブル基板と前記接着シートとを個別に作製する個別作製工程と、
    前記フレキシブル基板と前記接着シートとを積層して接合することにより積層部を形成するとともに、その際に前記第2ビア導体を前記第1ビア導体及び前記導体パターンのうちの少なくともいずれか一方に電気的に接続し、前記積層部にできる収容部内に前記素子を収容し、かつ、前記収容部の内面に形成された複数の端子接続部に前記素子の有する複数の端子を接続する接合工程と
    を含むことを特徴とする多層配線基板構造体の製造方法。
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