JP2006279125A - 無線タグ通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 送信側からの回り込み信号を簡単な構成の受信部により十分に除去し得る無線タグ通信装置を提供する。
【解決手段】 返信信号を受信するアレイアンテナ58と、送信信号に起因してそのアレイアンテナ58に発生する回り込み信号を除去するためのキャンセル信号を発生させるキャンセル信号発生部60と、そのキャンセル信号発生部60から発生させられるキャンセル信号の位相及び/又は振幅を制御するキャンセル信号制御部54と、複数の送受信アンテナ素子20によりそれぞれ受信される受信信号を合成する受信信号合成部32とを、有し、前記送信信号の送信処理及び返信信号の受信処理を同時に行うと共に、前記キャンセル信号発生部60から出力されるキャンセル信号を前記受信信号合成部32に入力させて前記受信信号と合成するものであることから、前記合成信号を復調する際の検波出力の信号対雑音比が向上して通信距離を伸ばすことができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、無線にて情報の書き込みや読み出しができる無線タグとの間で通信を行う無線タグ通信装置に関し、特に、送信側からの回り込み信号の抑制技術に関する。
所定の情報が記憶された小型の無線タグ(応答器)から所定の無線タグ通信装置(質問器)により非接触にて情報の読み出しを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。このRFIDシステムは、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても無線タグ通信装置との通信によりその無線タグに記憶された情報を読み出すことが可能であることから、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
上記無線タグ通信装置は、通常、上記無線タグに向けて所定の送信信号をアンテナから送信すると共に、その送信信号を受信した無線タグから返信される返信信号をアンテナにより受信することでその無線タグとの間で情報の通信を行うが、受信用のアンテナが前記送信信号を受信するような位置関係にある場合、その受信用のアンテナにより受信された受信信号に送信側からの強い回り込み信号が混入して信号対雑音比が低下するという不具合があった。そこで、斯かる送信側からの回り込み信号を除去する技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載されたダイレクトコンバージョン受信機がそれである。
特開2001−102942号公報
ところで、前記無線タグ通信装置では、簡単な構成の受信回路としてホモダイン検波回路が受信部に好適に用いられる。しかし、前記従来の技術によれば、受信信号に送信側からの回り込み信号が含まれる場合、検波出力に直流成分が混入するのを十分には防止できず、その結果として信号対雑音比が低下して通信距離が短くなるという弊害があった。このため、送信側からの回り込み信号を簡単な構成の受信部により十分に除去し得る無線タグ通信装置の開発が求められていた。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、送信側からの回り込み信号を簡単な構成の受信部により十分に除去し得る無線タグ通信装置を提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、無線タグに向けて送信信号を送信すると共に、その送信信号に応じてその無線タグから返信される返信信号を受信してその無線タグとの間で情報の通信を行う無線タグ通信装置であって、前記返信信号を受信するための複数のアンテナ素子から成るアレイアンテナと、前記送信信号に起因してそのアレイアンテナに発生する回り込み信号を除去するためのキャンセル信号を発生させるキャンセル信号発生部と、そのキャンセル信号発生部から発生させられるキャンセル信号の位相及び/又は振幅を制御するキャンセル信号制御部と、前記複数のアンテナ素子によりそれぞれ受信される受信信号を合成する受信信号合成部とを、有し、前記送信信号の送信処理及び返信信号の受信処理を同時に行うと共に、前記キャンセル信号発生部から出力されるキャンセル信号を前記受信信号合成部に入力させて前記受信信号と合成することを特徴とするものである。
このように、本発明によれば、前記返信信号を受信するための複数のアンテナ素子から成るアレイアンテナと、前記送信信号に起因してそのアレイアンテナに発生する回り込み信号を除去するためのキャンセル信号を発生させるキャンセル信号発生部と、そのキャンセル信号発生部から発生させられるキャンセル信号の位相及び/又は振幅を制御するキャンセル信号制御部と、前記複数のアンテナ素子によりそれぞれ受信される受信信号を合成する受信信号合成部とを、有し、前記送信信号の送信処理及び返信信号の受信処理を同時に行うと共に、前記キャンセル信号発生部から出力されるキャンセル信号を前記受信信号合成部に入力させて前記受信信号と合成するものであることから、前記合成信号を復調する際の検波出力の信号対雑音比が向上して通信距離を伸ばすことができる。すなわち、送信側からの回り込み信号を簡単な構成の受信部により十分に除去し得る無線タグ通信装置を提供することができる。
また、アレイアンテナを構成する各アンテナ素子毎にキャンセル信号を発生させ、受信信号に合成する場合と比較して、本発明ではアレイアンテナの各アンテナ素子からの受信信号を合成する合成部にキャンセル信号発生部から出力されるキャンセル信号をも入力させるため、キャンセル信号発生部、キャンセル信号制御部、及びキャンセル信号合成部を複数用意する必要がなくなり、アレイアンテナを用いても簡単な構成により送信側の回り込み信号を受信部により十分除去できる。
また、前記発明によれば、前記受信信号合成部により合成される合成信号の振幅が最も大きくなるメインローブ方向から求められる到来電波方向の検出精度が向上するという効果もある。これにより、前記送信信号に応じて前記無線タグから返信される返信信号に基づいて、その無線タグの存在する方向を好適に検出することができる。
ここで、好適には、前記返信信号の受信指向性を制御する指向性制御部を有するものである。このようにすれば、前記無線タグとの通信指向性を制御することで通信距離を可及的に伸ばすことができる。
また、好適には、前記指向性制御部は、前記複数のアンテナ素子により受信される受信信号それぞれの位相を制御することにより受信指向性を制御するものである。このようにすれば、前記無線タグから返信される返信信号の受信指向性を制御することで通信距離を可及的に伸ばすことができる。
また、好適には、前記キャンセル信号制御部は、前記指向性制御部により定められる前記返信信号の受信指向性に基づいて前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の初期値を設定するものである。このようにすれば、前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の初期値を好適に定めることができる。
また、好適には、前記受信信号合成部により合成された合成信号を増幅する合成信号増幅部と、その合成信号増幅部により増幅された合成信号を復調する復調部と、その復調部により復調された復調信号の検波出力レベルを検出する検波出力レベル検出部と、その検波出力レベル検出部により検出される検波出力レベルに応じて前記合成信号の増幅率を設定する増幅率設定部とを、有し、前記合成信号増幅部は、前記検波出力レベル検出部により検出される検波出力レベルに応じて前記合成信号の増幅率を設定するものである。このようにすれば、前記検波出力レベルを参照しつつ前記合成信号の増幅率を好適な値に定めることができ、前記復調信号をディジタル変換するA/D変換部等における分解能を可及的に高めることができる。
また、好適には、前記キャンセル信号制御部は、前記合成信号の増幅率が所定値未満の場合には、前記受信信号に含まれる変調信号の周期未満の時間間隔毎に前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の値の更新を行うものである。このようにすれば、前記回り込み信号の除去効果が比較的小さい段階において、毎回のサンプル値を直流成分とすることで好適な制御を行うことができる。
また、好適には、前記キャンセル信号制御部は、前記合成信号の増幅率が所定値以上の場合には、前記受信信号に含まれる変調信号の周期以上の時間間隔毎に前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の値の更新を行うものである。このようにすれば、前記回り込み信号の除去効果が比較的大きい段階において、前記変調信号の周期以上の時間間隔における反射波成分の振幅の平均値から直流成分を算出することで好適な制御を行うことができる。
また、好適には、前記合成信号増幅部は、前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の値の変更(更新)を行う毎に前記合成信号の増幅率を設定するものである。このようにすれば、前記復調信号をディジタル変換するA/D変換部等における分解能を常に可及的に高めることができる。
また、好適には、前記復調部は、前記合成信号増幅部により増幅された合成信号をI相信号及びQ相信号に変換して直交復調により復調するものであり、前記キャンセル信号制御部は、前記復調部から供給されるI相信号及びQ相信号のうち何れか大きい方又はそれらの合成出力レベルに基づいて前記制御を行うものである。このようにすれば、実用的な態様で前記キャンセル信号の制御を行うことができる。
また、前記キャンセル信号制御部は、前記検波出力レベル検出部により検出される検波出力レベルの直接波成分を可及的に小さくするように前記制御を行うものである。このようにすれば、実用的な態様で前記キャンセル信号の制御を行うことができる。
また、好適には、前記キャンセル信号制御部は、先ず、いかなるコマンドをも含まない搬送波を前記無線タグに向けて送信し、その搬送波に応じてその無線タグから返信される返信信号に基づいて前記キャンセル信号の仮制御を行った後、所定のコマンドを含む前記送信信号を前記無線タグに向けて送信し、その送信信号に応じてその無線タグから返信される返信信号に基づいて前記キャンセル信号の本制御を行うものである。このようにすれば、本制御に先立って復号等の処理を必要としない検波出力に基づいて前記キャンセル信号の仮制御を行うことで、より効率的に前記回り込み信号を除去することができる。
また、好適には、前記送信信号を送信するための複数のアンテナ素子から成るアレイアンテナを有し、前記指向性制御部は、前記複数のアンテナ素子から送信される送信信号それぞれの位相を制御することにより送信指向性を制御するものである。このようにすれば、前記送信信号の送信指向性を制御することで通信距離を可及的に伸ばすことができる。
また、好適には、前記キャンセル信号制御部は、前記指向性制御部により定められる前記送信信号の送信指向性に基づいて前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の初期値を設定するものである。このようにすれば、前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の初期値を好適に定めることができる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明が好適に用いられる無線タグ通信システム10を説明する図である。この無線タグ通信システム10は、本発明の一実施例である無線タグ通信装置12と、その無線タグ通信装置12の通信対象である単数乃至は複数(図1では単数)の無線タグ14とから構成される所謂RFID(Radio Frequency Identification)システムであり、上記無線タグ通信装置12はそのRFIDシステムの質問器として、上記無線タグ14は応答器としてそれぞれ機能する。すなわち、上記無線タグ通信装置12から質問波F(送信信号)が上記無線タグ14に向けて送信されると、その質問波Fを受信した上記無線タグ14において所定の情報信号(データ)によりその質問波Fが変調され、応答波F(返信信号)として上記無線タグ通信装置12に向けて返信されることで、その無線タグ通信装置12と無線タグ14との間で情報の通信が行われる。
図2は、本実施例の無線タグ通信装置12の構成を説明する図である。この図2に示すように、上記無線タグ通信装置12は、上記無線タグ14への送信データ(送信情報)を生成する送信データ生成部16と、その送信データ生成部16により生成された送信データを記憶する記憶装置である送信メモリ部18と、上記無線タグ14に向けて質問波F(送信信号)を送信すると共に、その質問波Fに応じて上記無線タグ14から返信される応答波F(返信信号)を受信するための送受信共用のアンテナ素子である複数(図2では3つ)の送受信アンテナ素子20a、20b、20c(以下、特に区別しない場合には単に送受信アンテナ素子20と称する)と、上記質問波Fの搬送波を発生させる搬送波発生部22と、その搬送波発生部22により発生させられた搬送波を増幅する搬送波増幅部24と、その搬送波増幅部24から出力される搬送波の位相を制御し、上記送信信号メモリ部18から読み出される送信データにより変調した上で対応する送受信アンテナ素子20から質問波Fとして送信すると共に、その質問波Fに応じて上記無線タグ14から返信される応答波Fの位相を制御して受信信号合成部32に供給する複数(図2では3つ)の送受信モジュール26a、26b、26c(以下、特に区別しない場合には単に送受信モジュール26と称する)とを、備えている。
また、上記搬送波発生部22により発生させられた搬送波をキャンセル信号としてその振幅を制御するキャンセル信号振幅制御部28と、そのキャンセル信号振幅制御部28から出力されるキャンセル信号の位相を制御して受信信号合成部32に供給(入力)するキャンセル信号位相制御部30と、上記複数の送受信モジュール26から出力される受信信号及び上記キャンセル信号位相制御部30から出力されるキャンセル信号を合成(加算)する受信信号合成部32と、その受信信号合成部32により合成された合成信号を増幅する合成信号増幅部34と、その合成信号増幅部34から出力された合成信号を上記搬送波発生部22により発生させられた搬送波に基づいてホモダイン検波するホモダイン検波部36と、そのホモダイン検波部36から出力される検波信号を増幅する第1検波信号増幅部38と、その第1検波信号増幅部38により増幅された検波信号のDC成分(直流成分)を除去するDC成分除去部40と、そのDC成分除去部40から出力される検波信号をディジタル信号に変換する第1検波信号A/D変換部42と、その第1検波信号A/D変換部42によりディジタル信号に変換された検波信号を記憶する記憶装置である受信メモリ部44と、その受信メモリ部44に記憶された検波信号を読み出して前記無線タグ14による返答データを解釈する返答データ解釈部46とを、備えている。なお、上記DC成分除去部40は、後述する漏れ搬送波除去部62により除去しきれなかった直接波成分を除去するための直流フィルタ等である。
図17は、上記ホモダイン検波部36の構成を詳しく説明する図である。この図17に示すように、上記ホモダイン検波部36は、IQ直交復調すなわち入力信号を互いに位相が90°異なるI相(In‐phase)及びQ相(Quadrature‐phase)信号に変換した後、それらI相信号及びQ相信号を合成することにより前記受信信号の復調を行うものであり、上記合成信号増幅部34から出力された合成信号をI相信号に変換するI相変換部90と、そのI相変換部90により変換されたI相信号のうち所定の周波数範囲の信号を通過させるI相BPF(Band-Pass Filter)92と、そのI相BPF92から出力されるI相信号を増幅するI相増幅部94と、上記合成信号増幅部34から出力された合成信号をQ相信号に変換するQ相変換部96と、そのQ相変換部96により変換されたQ相信号のうち所定の周波数範囲の信号を通過させるQ相BPF98と、そのQ相BPF98から出力されるQ相信号を増幅するQ相増幅部100と、上記I相増幅部94から出力されるI相信号及びQ相増幅部100から出力されるQ相信号を合成して復調信号を生成する復調信号生成部102とを、機能的に備えている。ここで、この復調信号生成部102から出力される復調信号が上記第1検波信号増幅部38に入力される。また、上記I相変換部90から出力されるI相信号が後述するI相検波信号増幅部48iに、上記Q相変換部96から出力されるQ相信号が後述するQ相検波信号増幅部48qにそれぞれ入力されるようになっている。
図2に戻って、前記無線タグ通信装置12は、前記ホモダイン検波部36から供給されるI相信号を増幅するI相検波信号増幅部48iと、そのI相検波信号増幅部48iにより増幅されたI相信号をディジタル信号に変換するI相検波信号A/D変換部50iと、前記ホモダイン検波部36から供給されるQ相信号を増幅するQ相検波信号増幅部48qと、そのQ相検波信号増幅部48qにより増幅されたQ相信号をディジタル信号に変換するQ相検波信号A/D変換部50qと、上記I相検波信号A/D変換部50iから出力されるI相信号及びQ相検波信号A/D変換部50qから出力されるQ相信号のうち何れか大きい方又はそれらの合成出力レベルを算出する検波レベル算出部51と、その検波レベル算出部51からの検波信号(検波レベルを示す信号)をキャンセル信号制御用に記憶するキャンセル制御用メモリ部52と、そのキャンセル制御用メモリ部52に記憶された検波信号を読み出し、その検波信号に基づいて上記キャンセル信号振幅制御部28及びキャンセル信号位相制御部30の設定を制御することで、上記キャンセル信号の位相及び/又は振幅を制御すると共に、上記合成信号増幅部34の増幅率を制御する合成信号増幅部として機能するキャンセル信号制御部54と、上記複数の送受信モジュール26の設定を制御することで、各送受信アンテナ素子20から送信される送信信号及び受信される受信信号の位相を制御し、前記送信信号の送信指向性及び返信信号の受信指向性の少なくとも一方を制御する指向性制御部56とを、備えている。ここで、上記複数の送受信アンテナ素子20が送受信共用のアレイアンテナ58を構成している。また、上記キャンセル信号振幅制御部28及びキャンセル信号位相制御部30が前記送信信号に起因してそのアレイアンテナ58に発生する回り込み信号を除去するためのキャンセル信号を発生させるキャンセル信号発生部60を構成している。また、そのキャンセル信号発生部60、受信信号合成部32、合成信号増幅部34、I相検波信号増幅部48i、I相検波信号A/D変換部50i、Q相検波信号増幅部48q、Q相検波信号A/D変換部50q、検波レベル算出部51、キャンセル制御用メモリ部52、及びキャンセル信号制御部54が漏れ搬送波除去部62を構成している。また、前記キャンセル信号制御部54は、前記ホモダイン検波部36から出力される検波信号(復調信号)の検波出力レベルを検出する検波出力レベル検出部としても機能する。
図3は、前記送受信モジュール26の構成を詳しく説明する図である。この図3に示すように、前記送受信モジュール26は、前記送信メモリ部18から読み出された送信データをアナログ信号に変換する送信データD/A変換部64と、前記搬送波増幅部24から出力された搬送波の位相を前記指向性制御部56からの制御信号に応じて制御する搬送波位相制御部66と、その搬送波位相制御部66から出力される搬送波を上記送信データD/A変換部64によりアナログ信号に変化された送信データによりAM方式で変調する変調部68と、その変調部68から出力される送信信号を前記送受信アンテナ素子20に供給すると共に、その送受信アンテナ素子20により受信された受信信号を受信信号位相制御部72に供給する送受信分離部70と、その送受信分離部70から供給される受信信号の位相を前記指向性制御部56からの制御信号に応じて制御して前記受信信号合成部32に供給する受信信号位相制御部72とを、備えて構成されている。ここで、上記送受信分離部70としては、サーキュレータ若しくは方向性結合器等が好適に用いられる。
図4は、前記無線タグ14の構成を説明する図である。この図4に示すように、前記無線タグ14は、前記無線タグ通信装置12との間で信号の送受信を行うためのアンテナ部74と、そのアンテナ部74により受信された信号を処理するためのIC回路部76とを、備えて構成されている。そのIC回路部76は、上記アンテナ部74により受信された前記無線タグ通信装置12からの質問波(送信信号)Fを整流する整流部78と、その整流部78により整流された質問波Fのエネルギを蓄積するための電源部80と、上記アンテナ部74により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部88に供給するクロック抽出部82と、所定の情報信号を記憶し得る情報記憶部として機能するメモリ部84と、上記アンテナ部74に接続されて信号の変調及び復調を行う変復調部86と、上記整流部78、クロック抽出部82、及び変復調部86等を介して上記無線タグ14の作動を制御するための制御部88とを、機能的に含んでいる。この制御部88は、前記無線タグ通信装置12と通信を行うことにより上記メモリ部84に上記所定の情報を記憶する制御や、上記アンテナ部74により受信された質問波Fを上記変復調部86において上記メモリ部84に記憶された情報信号に基づいて変調したうえで応答波(返信信号)Fとして上記アンテナ部74から反射返信する制御等の基本的な制御を実行する。
図5は、前記無線タグ14による情報の返信動作において用いられる情報信号について説明する図である。前記無線タグ14による情報の返信動作において用いられる情報信号(リプライ情報)は、例えば、この図5に示す1信号及び0信号を要素とするFSK方式にて符号化された一連の信号として構成され、その信号に基づいて前記無線タグ通信装置12からの搬送波が反射変調されて応答波Fとして返信される。この情報信号とは、例えば、前記無線タグ14に固有の識別情報(ID)を示すものであり、その無線タグ14を特定するための通信では、斯かる情報信号が前記無線タグ通信装置12のホモダイン検波部36において検波され、前記返答データ解釈部46にて解釈される。なお、上記1信号及び0信号は、何れも1ビット等の所定のビット長Tbitを有する情報である。
図6は、前記ホモダイン検波部36から出力されてディジタル信号に変換された検波信号(検波出力信号)を例示する図である。この図6に示す検波信号は、前記無線タグ14において図5に示す1信号及び0信号に基づいて反射変調された応答波Fをホモダイン検波した検波出力信号を示しているが、その1信号及び0信号を反映する振幅の変化に比べて直接波成分(DC成分)が極めて大きいことがわかる。この直接波成分は、前記送信信号に起因して受信アレイアンテナとしての前記アレイアンテナ58に発生する回り込み信号であり、前記無線タグ14による変調に関する情報を好適に読み出すためには、前記キャンセル信号制御部54により前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅を変更(更新)しつつ、上記直接波成分を可及的に抑圧乃至は除去することにより、前記無線タグ14による変調信号を反映する振幅の変化を相対的に大きくする必要がある。前記無線タグ通信装置12は、前記送信信号の送信処理及び返信信号の受信処理を同時に行うと共に、前記キャンセル信号発生部60から出力されるキャンセル信号を前記受信信号合成部32に入力させて前記受信信号と合成することで、前記受信信号に含まれる直接波成分すなわち送信側からの回り込み信号を抑圧する。具体的には、検波出力レベル検出部として機能する前記キャンセル信号制御部54により検出される検波出力レベルに応じて前記合成信号増幅部34における合成信号の増幅率Gを制御しつつ、よく知られた漸化式に従い前記キャンセル信号振幅制御部28及びキャンセル信号位相制御部30の設定を制御することにより、前記キャンセル信号発生部60から出力されるキャンセル信号の位相及び/又は振幅が収束するように制御する。図7に示すグラフでは時間tにおいて直接波成分が収束し、その後は一様に低く抑圧されていることがわかる。前記キャンセル信号制御部54は、この図7の時間t以降に示すような定常状態になるまで前記キャンセル信号振幅制御部28及びキャンセル信号位相制御部30の設定を更新する。この設定の初期値は、好適には、前記指向性制御部56により定められる前記送信信号の送信指向性及び返信信号の受信指向性の少なくとも一方に基づいて定められる。
図8は、前記合成信号増幅部34における合成信号の増幅率Gの制御方法について説明する図であり、上段は前記検波レベル算出部51からの出力信号yを、下段は前記合成信号増幅部34における増幅率Gをそれぞれ示している。この図8に示すように、前記検波レベル算出部51からの出力信号yが所定値DC1未満になった場合には、前記合成信号増幅部34における合成信号の増幅率Gを上げるように制御し、前記検波信号A/D変換部50i、50qの分解能が高くなるようにする。
図9は、前記キャンセル信号制御部54による前記キャンセル信号の制御について説明する図であり、前記検波レベル算出部51からの出力信号yを示している。この図9に示すように、前記キャンセル信号制御部54は、前記合成信号増幅部34における合成信号の増幅率Gが比較的低い場合、検波出力の振幅が予め定められた所定値以上である場合には、前記受信信号に含まれる変調信号の周期未満(例えば、1サンプル期間Tsample)の時間間隔毎に前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の値の更新を行う。そして、前記合成信号増幅部34における合成信号の増幅率Gが比較的高い場合、検波出力の振幅が予め定められた所定値以下である場合には、前記受信信号に含まれる変調信号の周期以上(例えば、1ビット期間Tbit)の時間間隔毎に前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の値の更新を行う。例えば、前記検波レベル算出部51からの出力信号yが、前記合成信号増幅部34における合成信号の増幅率Gを考慮して予め定められた値DC2′(=DC2/G)以下になった後は、1ビット期間Tbitにおける反射波成分の振幅の平均値から直接波成分を求めるように制御する。前記送信信号に起因して受信アレイアンテナとしての前記アレイアンテナ58に発生する回り込み信号が十分に抑圧できていない状態では、直接波成分に対して前記無線タグ14による変調信号を反映する振幅の変化が小さいため、毎サンプル値を直接波成分量として用いることで、その直接波成分を可及的速やかに抑圧していくことができる。また、前記送信信号に起因して受信アレイアンテナとしての前記アレイアンテナ58に発生する回り込み信号が十分に抑圧され始めた状態では、前記無線タグ14による変調信号を反映する振幅の変化が相対的に大きくなってきており、前記受信信号に含まれる変調信号の周期以上の時間間隔毎に前記制御を行うことで、その変調信号が明確化した際に速やかに読み取ることができる。なお、図8を用いて説明した増幅率制御と、図9を用いて説明したキャンセル信号制御とは、後述するフローチャートに示すように合わせて行われるものである。
図10は、前記無線タグ通信装置12による前記無線タグ14との間のRFID通信制御について説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、前記送信データ生成部16により上記無線タグ14への送信データ(コマンドビット列)が生成されてFSK方式で符号化された後、前記送信メモリ部18に書き込まれる。次に、S2において、前記指向性制御部56における送受信最大指向性方向θが初期値である−45°とされる。次に、S3において、直接波成分量DCの初期値が十分大きな値とされ、DCがDC2′未満の時にDCの計算に用いる値DC′が0とされる。次に、S4において、送受信最大指向性方向θに基づいて前記キャンセル信号の位相及び振幅の初期値が設定される。次に、S5において、前記合成信号増幅部34における増幅率Gの初期値が設定される。次に、S6において、S1にて生成された送信データが前記送信メモリ部18から読み出され、前記送受信モジュール26によりAM方式で変調されて前記複数の送受信アンテナ素子20から前記無線タグ14に向けて送信される。次に、SAにおいて、図11に示すキャンセル信号制御が実行される。次に、S7において、前記ホモダイン検波部36によりホモダイン検波された検波信号が前記受信メモリ部44から読み出され、前記返答データ解釈部46において前記無線タグ14からの返答データが解釈される。次に、S8において、送受信最大指向性方向θに15°が加算される。次に、S9において、送受信最大指向性方向θが45°より大きいか否かが判断される。このS9の判断が否定される場合には、S3以下の処理が再び実行されるが、S9の判断が肯定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、S2、S8、及びS9が前記指向性制御部56の動作に対応する。
図11は、図10に示すRFID通信制御の一部であるキャンセル信号制御について説明するフローチャートである。この図11に示す制御では、先ず、前記受信信号合成部32の動作に対応するSA1において、前記複数の送受信モジュール26から出力される受信信号及び前記キャンセル信号位相制御部30から出力されるキャンセル信号が合成(加算)される。次に、前記ホモダイン検波部36の動作に対応するSA2において、前記受信信号合成部32から出力されて前記合成信号増幅部34において増幅された合成信号がホモダイン検波される。次に、SA3において、SA2の検波出力が前記検波レベル算出部51等を介して前記キャンセル制御用メモリ52に書き込まれる。次に、SA4において、前記キャンセル制御用メモリ52から検波出力yが読み出される。次に、SA5において、直接波成分量DCが予め定められた所定値DC2′未満であるか否かが判断される。このSA5の判断が肯定される場合には、SA6において、DC′に検波出力yが加算された後、SA7において、1ビット期間Tbitが経過したか否かが判断される。このSA7の判断が否定される場合には、SA1以下の処理が再び実行されるが、SA7の判断が肯定される場合には、SA8において、直接波成分量DCがDC′/Tbit(Tbit時間での平均値)とされ、SA9において、DC′がリセットされて0とされた後、SB以下の処理が実行される。SA5の判断が否定される場合、すなわち直接波成分量DCが所定値DC2′以上であると判断される場合には、SA10において、DCが検波出力yとされる。次に、SBにおいて、図12に示す合成信号増幅部34(合成信号アンプ)のゲイン調整が実行される。次に、SA11において、直接波成分量DCが最も小さくなるように前記キャンセル信号の位相値及び振幅値がよく知られた所定の漸化式により更新される。次に、SA12において、位相値及び振幅値が収束したか否かが判断される。このSA12の判断が否定される場合には、SA1以下の処理が再び実行されるが、SA12の判断が肯定される場合には、それをもって図10に示すRFID通信制御に復帰させられる。以上のSAに示す制御が前記キャンセル信号発生部60及びキャンセル信号制御部(検波出力レベル検出部)54の動作に対応する。
図12は、図11に示すキャンセル信号制御の一部である合成信号アンプのゲイン調整について説明するフローチャートである。この図12に示す制御では、先ず、SB1において、直接波成分DCが所定値DC1以下であるか否かが判断される。このSB1の判断が否定される場合には、それをもって図11に示すキャンセル信号制御に復帰させられるが、SB1の判断が肯定される場合には、SB2において、前記合成信号増幅部34の増幅率Gが所定値上げられた後、図11に示すキャンセル信号制御に復帰させられる。
このように、本実施例によれば、前記返信信号を受信するための複数の送受信アンテナ素子20から成るアレイアンテナ58と、前記送信信号に起因してそのアレイアンテナ58に発生する回り込み信号を除去するためのキャンセル信号を発生させるキャンセル信号発生部60(SA)と、そのキャンセル信号発生部60から発生させられたキャンセル信号の位相及び/又は振幅を制御するキャンセル信号制御部54(SA)と、前記複数の送受信アンテナ素子20によりそれぞれ受信される受信信号を合成する受信信号合成部32(SA1)とを、有し、前記送信信号の送信処理及び返信信号の受信処理を同時に行うと共に、前記キャンセル信号発生部60から出力されるキャンセル信号を前記受信信号合成部32に入力させて前記受信信号と合成するものであることから、前記合成信号を復調する際の検波出力の信号対雑音比が向上して通信距離を伸ばすことができる。すなわち、送信側からの回り込み信号を簡単な構成の受信部により十分に除去し得る無線タグ通信装置12を提供することができる。
また、前記受信信号合成部32により合成される合成信号の振幅が最も大きくなるメインローブ方向から求められる到来電波方向の検出精度が向上するという効果もある。これにより、前記送信信号に応じて前記無線タグ14から返信される返信信号に基づいて、その無線タグ14の存在する方向を好適に検出することができる。
また、前記返信信号の受信指向性を制御する指向性制御部56(S2、S8、及びS9)を有するものであるため、前記無線タグ14との通信指向性を制御することで通信距離を可及的に伸ばすことができる。
また、前記指向性制御部56は、前記複数の送受信アンテナ素子20により受信される受信信号それぞれの位相を制御することにより受信指向性を制御するものであるため、前記無線タグから返信される返信信号の受信指向性を制御することで通信距離を可及的に伸ばすことができる。
また、前記キャンセル信号制御部54は、前記指向性制御部56により定められる前記送信信号の送信指向性及び返信信号の受信指向性の少なくとも一方に基づいて前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の初期値を設定するものであるため、前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の初期値を好適に定めることができる。
また、前記受信信号合成部32により合成された合成信号を増幅する合成信号増幅部34と、その合成信号増幅部34により増幅された合成信号を復調する復調部として機能するホモダイン検波部36(SA2)と、そのホモダイン検波部36により復調された復調信号の検波出力レベルを検出する検波出力レベル検出部及び、検波出力レベルに応じて合成信号増幅部の増幅率Gを決定し設定する増幅率設定部としても機能するキャンセル信号制御部54とを、有し、前記合成信号増幅部34は、前記キャンセル信号制御部54の増幅率設定部により前記合成信号の増幅率Gが設定されるものであるため、前記検波出力レベルに応じて前記合成信号の増幅率Gを好適な値に定めることができ、前記復調信号をディジタル変換する第1検波信号A/D変換部42等における分解能を可及的に高めることができる。
また、前記キャンセル信号制御部54は、前記合成信号の増幅率Gが所定値未満の場合には、前記受信信号に含まれる変調信号の周期未満の時間間隔毎に前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の値の更新を行うものであるため、前記回り込み信号の除去効果が比較的小さい段階において、毎回のサンプル値を直流成分とすることで好適な制御を行うことができる。
また、前記キャンセル信号制御部54は、前記合成信号の増幅率Gが所定値以上の場合には、前記受信信号に含まれる変調信号の周期以上の時間間隔毎に前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の値の更新を行うものであるため、前記回り込み信号の除去効果が比較的大きい段階において、前記変調信号の周期以上の時間間隔における反射波成分の振幅の平均値から直流成分を算出することで好適な制御を行うことができる。
また、前記ホモダイン検波部36は、前記合成信号増幅部34により増幅された合成信号をI相信号及びQ相信号に変換して直交復調により復調するものであり、前記キャンセル信号制御部54は、前記ホモダイン検波部36から供給されるI相信号及びQ相信号のうち何れか大きい方又はそれらの合成出力レベルに基づいて前記制御を行うものであるため、実用的な態様で前記キャンセル信号の制御を行うことができる。
また、前記キャンセル信号制御部54は、前記検波出力レベル算出部51により算出される検波出力レベルの直接波成分DCを可及的に小さくするように前記制御を行うものであるため、実用的な態様で前記キャンセル信号の制御を行うことができる。
また、前記送信信号を送信するための複数のアンテナ素子20から成るアレイアンテナ58を有し、前記指向性制御部56は、前記複数のアンテナ素子20から送信される送信信号それぞれの位相を制御することにより送信指向性を制御するものであるため、前記送信信号の送信指向性を制御することで通信距離を可及的に伸ばすことができる。
また、前記キャンセル信号制御部54は、前記指向性制御部56により定められる前記送信信号の送信指向性に基づいて前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の初期値を設定するものであるため、前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の初期値を好適に定めることができる。
続いて、本発明の他の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明に関して、前述した実施例と共通する部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図13は、前記無線タグ通信装置12による前記無線タグ14との間のRFID通信制御の他の一例について説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。なお、この図13に示す制御に関して、図10を用いて前述した制御と共通するステップについては、同一の符号を付してその説明を省略する。
図13に示す制御では、前述したS4の処理に続いて、S10において、前記複数の送受信アンテナ素子20からいかなるコマンドをも含まない搬送波が前記無線タグ14に向けて送信される。次に、SCにおいて、図14に示すキャンセル信号仮制御が実行される。次に、前述したS5の処理が実行される。次に、SDにおいて、図15に示すキャンセル信号本制御が実行された後、前述したS7以下の処理が実行される。
図14は、図13に示すRFID通信制御の一部であるキャンセル信号仮制御について説明するフローチャートである。この図14に示す制御では、先ず、SC1において、前記複数の送受信モジュール26から出力される受信信号及び前記キャンセル信号位相制御部30から出力されるキャンセル信号が合成(加算)される。次に、SC2において、前記受信信号合成部32から出力されて前記合成信号増幅部34において増幅された合成信号がホモダイン検波される。次に、SC3において、SC2の検波出力が前記検波レベル算出部51等を介して前記キャンセル制御用メモリ52に書き込まれる。次に、SC4において、前記キャンセル制御用メモリ52から検波出力yが読み出され、直接波成分量DCがその検波出力yとされる。次に、SBにおいて、前述した図12に示す合成信号アンプのゲイン調整が実行される。次に、SC5において、直接波成分量DCが最も小さくなるよう前記キャンセル信号の位相値及び振幅値がよく知られた所定の漸化式により更新される。次に、SC6において、位相値及び振幅値が収束したか否かが判断される。このSC6の判断が否定される場合には、SC1以下の処理が再び実行されるが、SC6の判断が肯定される場合には、それをもって図13に示すRFID通信制御に復帰させられる。
図15は、図13に示すRFID通信制御の一部であるキャンセル信号本制御について説明するフローチャートである。この図15に示す制御では、先ず、SD1において、前記複数の送受信モジュール26から出力される受信信号及び前記キャンセル信号位相制御部30から出力されるキャンセル信号が合成(加算)される。次に、SD2において、前記受信信号合成部32から出力されて前記合成信号増幅部34において増幅された合成信号がホモダイン検波される。次に、SD3において、SD2の検波出力が前記検波レベル算出部51等を介して前記キャンセル制御用メモリ52に書き込まれる。次に、SD4において、前記キャンセル制御用メモリ52から検波出力yが読み出される。次に、SD5において、DC′に検波出力yが加算された後、SD6において、1ビット期間Tbitが経過したか否かが判断される。このSD6の判断が否定される場合には、SD1以下の処理が再び実行されるが、SD6の判断が肯定される場合には、SD7において、直接波成分量DCがDC′/Tbitとされる。次に、SD8において、DC′がリセットされて0とされる。次に、SBにおいて、前述した図12に示す合成信号アンプのゲイン調整が実行される。次に、SD9において、直接波成分量DCが最も小さくなるよう前記キャンセル信号の位相値及び振幅値がよく知られた所定の漸化式により更新される。次に、SD10において、位相値及び振幅値が収束したか否かが判断される。このSD10の判断が否定される場合には、SD1以下の処理が再び実行されるが、SD10の判断が肯定される場合には、それをもって図13に示すRFID通信制御に復帰させられる。以上のSC及びSDに示す制御が前記キャンセル信号発生部60及びキャンセル信号制御部(検波出力レベル検出部)54の動作に対応する。また、SC1及びSD1が前記受信信号合成部32の動作に、SC2及びSD2が前記ホモダイン検波部36の動作にそれぞれ対応する。
このように、本実施例によれば、前記キャンセル信号制御部60(SC及びSD)は、先ず、いかなるコマンドをも含まない搬送波を前記無線タグ14に向けて送信し、その搬送波に応じてその無線タグ14から返信される返信信号に基づいて前記キャンセル信号の仮制御を行った後、所定のコマンドを含む前記送信信号を前記無線タグ14に向けて送信し、その送信信号に応じてその無線タグ14から返信される返信信号に基づいて前記キャンセル信号の本制御を行うものであるため、本制御に先立って復号等の処理を必要としない検波出力に基づいて前記キャンセル信号の仮制御を行うことで、より効率的に前記回り込み信号を除去することができる。
図16は、前記合成信号増幅部34における増幅率Gの調整の他の一例について説明する図である。この図16に示すように、前記合成信号増幅部34は、前記キャンセル信号制御部54により前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の値の更新を行う毎に前記合成信号の増幅率Gを設定することで、前記ホモダイン検波部36により復調されて前記検波レベル算出部51から出力される検波出力yが略一定となるように制御するものであってもよい。このようにすれば、前記ホモダイン検波部36から出力される復調信号をディジタル変換する前記第1検波信号A/D変換部42等における分解能を常に可及的に高めることができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例において、前記ホモダイン検波部36、キャンセル信号制御部54、及び指向性制御部56等は、何れも個別の制御装置として設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、CPU、ROM、及びRAM等から成り、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂マイクロコンピュータシステムであるDSP(Digital Signal Processor)の制御機能として前記ホモダイン検波部36、キャンセル信号制御部54、及び指向性制御部56等を機能的に有するものであっても構わない。また、これらの制御部による制御は、ディジタル信号処理であるとアナログ信号処理であるとを問わない。
また、前述の実施例において、前記無線タグ通信装置12は、前記送信信号を送信すると共に、その送信信号に応じて前記無線タグ14から返信される返信信号を受信する送受信共用のアレイアンテナ58を備えたものであったが、送信アレイアンテナ及び受信アレイアンテナをそれぞれ別に備えたものであっても構わない。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明が好適に用いられる無線タグ通信システムを説明する図である。 本発明の一実施例である無線タグ通信装置の構成を説明する図である。 図2の無線タグ通信装置に備えられた送受信モジュールの構成を詳しく説明する図である。 図2の無線タグ通信装置の通信対象である無線タグの構成を説明する図である。 図4の無線タグによる情報の返信動作において用いられる情報信号について説明する図である。 図2の無線タグ通信装置におけるホモダイン検波部から出力されてディジタル信号に変換された検波信号を例示する図である。 図2の無線タグ通信装置におけるキャンセル信号の制御により直接波成分が抑圧される説明する図である。 図2の無線タグ通信装置の合成信号増幅部における合成信号の増幅率が比較的低い場合における、キャンセル信号制御部によるキャンセル信号の制御について説明する図である。 図2の無線タグ通信装置の合成信号増幅部における合成信号の増幅率が比較的高い場合における、キャンセル信号制御部によるキャンセル信号の制御について説明する図である。 図2の無線タグ通信装置による図3の無線タグとの間のRFID通信制御について説明するフローチャートである。 図10に示すRFID通信制御の一部であるキャンセル信号制御について説明するフローチャートである。 図11に示すキャンセル信号制御の一部である合成信号アンプのゲイン調整について説明するフローチャートである。 図2の無線タグ通信装置による図3の無線タグとの間のRFID通信制御の他の一例について説明するフローチャートである。 図13に示すRFID通信制御の一部であるキャンセル信号仮制御について説明するフローチャートである。 図13に示すRFID通信制御の一部であるキャンセル信号本制御について説明するフローチャートである。 図2の無線タグ通信装置の合成信号増幅部における増幅率の調整の他の一例について説明する図である。 図2の無線タグ通信装置に備えられたホモダイン検波部の構成を詳しく説明する図である。
符号の説明
12:無線タグ通信装置
14:無線タグ
20:送受信アンテナ素子
32:受信信号合成部
34:合成信号増幅部
36:ホモダイン検波部(復調部)
54:キャンセル信号制御部(検波出力レベル検出部、合成信号増幅部)
56:指向性制御部
58:アレイアンテナ
60:キャンセル信号発生部

Claims (13)

  1. 無線タグに向けて送信信号を送信すると共に、該送信信号に応じて該無線タグから返信される返信信号を受信して該無線タグとの間で情報の通信を行う無線タグ通信装置であって、
    前記返信信号を受信するための複数のアンテナ素子から成るアレイアンテナと、
    前記送信信号に起因して該アレイアンテナに発生する回り込み信号を除去するためのキャンセル信号を発生させるキャンセル信号発生部と、
    該キャンセル信号発生部から発生させられるキャンセル信号の位相及び/又は振幅を制御するキャンセル信号制御部と、
    前記複数のアンテナ素子によりそれぞれ受信される受信信号を合成する受信信号合成部と
    を、有し、
    前記送信信号の送信処理及び返信信号の受信処理を同時に行うと共に、前記キャンセル信号発生部から出力されるキャンセル信号を前記受信信号合成部に入力させて前記受信信号と合成することを特徴とする無線タグ通信装置。
  2. 前記返信信号の受信指向性を制御する指向性制御部を有するものである請求項1の無線タグ通信装置。
  3. 前記指向性制御部は、前記複数のアンテナ素子により受信される受信信号それぞれの位相を制御することにより受信指向性を制御するものである請求項2の無線タグ通信装置。
  4. 前記キャンセル信号制御部は、前記指向性制御部により定められる前記返信信号の受信指向性に基づいて前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の初期値を設定するものである請求項2又は3の無線タグ通信装置。
  5. 前記受信信号合成部により合成された合成信号を増幅する合成信号増幅部と、
    該合成信号増幅部により増幅された合成信号を復調する復調部と、
    該復調部により復調された復調信号の検波出力レベルを検出する検波出力レベル検出部と、
    該検波出力レベル検出部により検出される検波出力レベルに応じて前記合成信号の増幅率を設定する増幅率設定部と、
    を、有し、
    前記合成信号増幅部は、前記増幅率設定部により増幅率が設定されるものである請求項1から4の何れかの無線タグ通信装置。
  6. 前記キャンセル信号制御部は、前記合成信号の増幅率が所定値未満の場合には、前記受信信号に含まれる変調信号の周期未満の時間間隔毎に前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の値の更新を行うものである請求項5の無線タグ通信装置。
  7. 前記キャンセル信号制御部は、前記合成信号の増幅率が所定値以上の場合には、前記受信信号に含まれる変調信号の周期以上の時間間隔毎に前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の値の更新を行うものである請求項5又は6の無線タグ通信装置。
  8. 前記合成信号増幅部は、前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の値の変更を行う毎に前記合成信号の増幅率を設定するものである請求項5の無線タグ通信装置。
  9. 前記復調部は、前記合成信号増幅部により増幅された合成信号をI相信号及びQ相信号に変換して直交復調により復調するものであり、前記キャンセル信号制御部は、前記復調部から供給されるI相信号及びQ相信号のうち何れか大きい方又はそれらの合成出力レベルに基づいて前記制御を行うものである請求項5から8の何れかの無線タグ通信装置。
  10. 前記キャンセル信号制御部は、前記検波出力レベル検出部により検出される検波出力レベルの直接波成分を可及的に小さくするように前記制御を行うものである請求項5から9の何れかの無線タグ通信装置。
  11. 前記キャンセル信号制御部は、先ず、いかなるコマンドをも含まない搬送波を前記無線タグに向けて送信し、該搬送波に応じて複数のアンテナ素子から受信信号合成部に伝送される受信信号に基づいて前記キャンセル信号の仮制御を行った後、所定のコマンドを含む前記送信信号を前記無線タグに向けて送信し、該送信信号に応じて該無線タグから返信される返信信号に基づいて前記キャンセル信号の本制御を行うものである請求項1から10の何れかの無線タグ通信装置。
  12. 前記送信信号を送信するための複数のアンテナ素子から成るアレイアンテナを有し、前記指向性制御部は、前記複数のアンテナ素子から送信される送信信号それぞれの位相を制御することにより送信指向性を制御するものである請求項2から11の何れかの無線タグ通信装置。
  13. 前記キャンセル信号制御部は、前記指向性制御部により定められる前記送信信号の送信指向性に基づいて前記キャンセル信号の位相及び/又は振幅の初期値を設定するものである請求項12の無線タグ通信装置。
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