JP2006050477A - 無線タグ通信装置 - Google Patents

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JP2006050477A JP2004232040A JP2004232040A JP2006050477A JP 2006050477 A JP2006050477 A JP 2006050477A JP 2004232040 A JP2004232040 A JP 2004232040A JP 2004232040 A JP2004232040 A JP 2004232040A JP 2006050477 A JP2006050477 A JP 2006050477A
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勝行 倉本
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Abstract

【課題】 可及的簡単な処理により分解能が高い無線タグ方向検知を実現する無線タグ通信装置を提供する。
【解決手段】 無線タグ14との間の通信の指向性を制御するPAAウェイト制御部54と、そのPAAウェイト制御部54により前記通信の指向性を変化させて前記無線タグ14との通信感度が最小となる方向に基づいてその無線タグ14の方向を検出する方向検出部53とを、含むことから、前記無線タグ14との通信感度が最小となる所謂ヌル点において比較的高い分解能が得られる性質を利用することで、通信対象である無線タグ14の方向を好適に検出することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、無線にて情報の書き込みや読み出しができる無線タグとの間で通信を行う無線タグ通信装置に関し、特に、通信対象である無線タグの方向を検出する技術の改良に関する。
所定の情報が記憶された小型の無線タグ(応答器)から所定の無線タグ通信装置(質問器)により非接触にて情報の読み出しを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。このRFIDシステムは、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても無線タグ通信装置との通信によりその無線タグに記憶された情報を読み出すことが可能であることから、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
斯かる無線タグ通信装置の一利用形態として、通信対象である無線タグとの通信の指向性を変化させることによりその無線タグの方向を検知する技術が知られている。例えば、特許文献1に記載されたアンテナの指向角を制御する無線受信方法がそれである。この技術によれば、指向角可変アンテナにより受信された受信信号の希望波電力と干渉波電力との比に基づいてその指向角可変アンテナの指向角の広狭を制御することにより、通信対象である無線タグの方向を好適に検知することができる。
特開2003−243921号公報
しかし、前記従来の技術のように、一般的なBFA(Beam Forming Antenna)処理による方向検知では計算量が少なくて済む反面、分解能が低く通信対象である無線タグの方向を詳細に検出できないという不具合があった。また、MUSIC法やESPRIT法等、分解能が高い方向検知では、処理が複雑であり計算量が多くなるという弊害があった。すなわち、可及的簡単な処理により分解能が高い無線タグ方向検知を実現する技術は、未だ開発されていないのが現状である。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、可及的簡単な処理により分解能が高い無線タグ方向検知を実現する無線タグ通信装置を提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、所定の無線タグに向けて送信信号を送信すると共に、その無線タグから返信される返信信号を受信してその無線タグとの間で情報の通信を行う無線タグ通信装置であって、その通信の指向性を制御する指向性制御部と、その指向性制御部により前記通信の指向性を変化させて前記無線タグとの通信感度が最小となる方向に基づいてその無線タグの方向を高い分解能で検出する方向検出部とを、含むことを特徴とするものである。
このようにすれば、前記通信の指向性を制御する指向性制御部と、その指向性制御部により前記通信の指向性を変化させて前記無線タグとの通信感度が最小となる方向に基づいてその無線タグの方向を検出する方向検出部とを、含むことから、前記無線タグとの通信感度が最小となる所謂ヌル点において比較的高い分解能が得られる性質を利用することで、通信対象である無線タグの方向を好適に検出することができる。すなわち、可及的簡単な処理により分解能が高い無線タグ方向検知を実現する無線タグ通信装置を提供することができる。
ここで、好適には、前記方向検出部は、前記指向性制御部により前記通信の指向性を変化させて前記無線タグとの通信感度が最大となる方向に基づいてその無線タグの方向を検出するものである。このようにすれば、前記無線タグとの通信感度が最大となるメインローブ方向において通信対象である無線タグの方向を短時間で大まかに検出することができる。
また、好適には、前記方向検出部は、前記指向性制御部により前記通信の指向性を変化させて前記無線タグとの通信感度が最大となる方向に基づいてその無線タグの方向を予備検出した後、更に前記通信の指向性を変化させて前記無線タグとの通信感度が最小となる方向に基づいてその無線タグの方向を本検出するものである。このようにすれば、前記無線タグとの通信感度が最大となるメインローブ方向において通信対象である無線タグの方向を大まかに検出した後、前記無線タグとの通信感度が最小となるヌル点方向においてその無線タグの方向を詳細に検出することで、短時間で処理できる実用的な態様で分解能が高い無線タグ方向検知を実現できる。
また、好適には、前記方向検出部は、前記指向性制御部により前記通信の指向性を変化させて前記受信信号強度が最大となる方向に基づいてその無線タグの方向を予備検出した結果、無線タグが存在しないと判定した場合には、その後に前記通信の指向性を変化させて前記受信信号強度が最小となる方向に基づいたその無線タグの方向の本検出を行うことなく検出を完了するものであるため、前記無線タグが存在しない場合は迅速に処理を終了させることができる。
また、好適には、前記方向検出部は、送信指向性が受信指向性よりも広角となるように前記通信の指向性を変化させて前記無線タグの方向を検出するものである。このようにすれば、送信指向性範囲内において、1回の送信後にメモリに記憶された受信信号に簡単な処理を行うことにより、前記無線タグの方向を詳細に検出することができる。
また、好適には、前記方向検出部は、送信指向性と受信指向性とが同一方向となるように前記通信の指向性を変化させて前記無線タグの方向を検出するものである。このようにすれば、広範囲で前記無線タグの方向を大まかに検出することができる。
また、好適には、前記方向検出部は、送信指向性と受信指向性とが同一方向となるように前記通信の指向性を変化させて前記無線タグの方向を予備検出した後、送信指向性が受信指向性よりも広角となるように前記通信の指向性を変化させて前記無線タグの方向を本検出するものである。このようにすれば、広範囲で通信対象である無線タグの方向を大まかに検出した後、その無線タグの方向を詳細に検出することで、好適な態様で分解能が高い無線タグ方向検知を実現できる。
また、好適には、前記送信信号を送信するための送信アンテナ及び前記返信信号を受信するための受信アンテナをそれぞれ個別に備えたものである。このようにすれば、前記無線タグ通信装置の回路構成を可及的に簡単なものとすることができる。
また、好適には、前記送信信号を送信すると共に前記返信信号を受信するための送受信アンテナを備えたものである。このようにすれば、前記無線タグ通信装置のアンテナ構成を可及的に簡単なものとすることができる。
また、好適には、複数の指向性それぞれに対応して前記複数のアンテナ素子それぞれに乗算するウェイトが予め定められたテーブルを有するものである。このようにすれば、前記通信の指向性を制御するための計算量が少なくて済む。
また、好適には、前記指向性制御部は、前記テーブルに基づいて前記通信の指向性を順次切り換え、それぞれの指向性における受信信号強度に応じて前記無線タグの方向を検出するものである。このようにすれば、計算量の少ない実用的な態様で分解能が高い無線タグ方向検知を実現できる。
また、好適には、前記指向性制御部は、前記テーブルに基づいて前記通信の指向性を順次切り換え、前記受信信号強度が最小となる指向性に応じて前記無線タグの方向を検出するものである。このようにすれば、計算量の少ない実用的な態様で前記無線タグの方向を詳細に検出することができる。
また、好適には、前記指向性制御部は、前記テーブルに基づいて前記通信の指向性を順次切り換え、前記受信信号強度が極大となる指向性に応じて前記無線タグの方向を検出するものである。このようにすれば、実用的な態様で前記無線タグの方向を大まかに検出することができる。
また、好適には、前記方向検出部は、前記テーブルに基づいて前記通信の指向性を順次切り換え、前記受信信号強度が最大となる指向性に応じて前記無線タグの方向を予備検出した後、更に前記テーブルに基づいて前記通信の指向性を順次切り換え、前記受信信号強度が最小となる指向性に応じて前記無線タグの方向を本検出するものである。このようにすれば、計算量の少ない実用的な態様で分解能が高い無線タグ方向検知を実現できる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の無線タグ通信装置が好適に用いられる通信システム10を説明する図である。この通信システム10は、本発明の一実施例である無線タグ通信装置12と、その無線タグ通信装置12の通信対象である単数乃至は複数(図1では単数)の無線タグ14とから構成される所謂RFID(Radio Frequency Identification)システムであり、上記無線タグ通信装置12はそのRFIDシステムの質問器として、上記無線タグ14は応答器としてそれぞれ機能する。すなわち、上記無線タグ通信装置12から質問波F(送信信号)が上記無線タグ14に向けて送信されると、その質問波Fを受信した上記無線タグ14において所定の情報信号(データ)によりその質問波Fが変調され、応答波F(返信信号)として上記無線タグ通信装置12に向けて返信されることで、その無線タグ通信装置12と無線タグ14との間で情報の通信が行われる。
図2は、上記無線タグ通信装置12の構成を説明する図である。この図2に示すように、上記無線タグ通信装置12は、上記無線タグ14に対する情報の読み書きや、その無線タグ14の方向検知等を実行するためにその無線タグ14との間で情報の通信を行うものであり、送信信号をディジタル信号として出力したり、上記無線タグ14からの返信信号を復調する等のディジタル信号処理を実行するDSP(Digital Signal Processor)16と、そのDSP16により出力された送信信号をアナログ信号に変換する送信信号D/A変換部18と、所定の周波数変換信号を出力する周波数変換信号出力部20と、上記送信信号D/A変換部18によりアナログ信号に変換された送信信号の周波数をその周波数変換信号出力部20から出力される周波数変換信号の周波数だけ高くするアップコンバータ22と、そのアップコンバータ22によりアップコンバートされた送信信号のうち所定の周波数帯域の信号のみ通過させる送信信号BPF(Band Pass Filter)24と、その送信信号BPF24から出力される送信信号を質問波Fとして上記無線タグ14に向けて送信するための送信アンテナ素子26と、その質問波Fに応じて無線タグ14から返信される応答波Fを受信するための複数(図2では5つ)の受信アンテナ素子28a、28b、28c、28d、28e(以下、特に区別しない場合には単に受信アンテナ素子28と称する)と、それら受信アンテナ素子28により受信される受信信号それぞれの周波数を上記周波数変換信号出力部20から出力される周波数変換信号の周波数だけ低くする複数(図2では5つ)のダウンコンバータ30a、30b、30c、30d、30e(以下、特に区別しない場合には単にダウンコンバータ30と称する)と、それらダウンコンバータ30からそれぞれ出力されるダウンコンバートされた受信信号のうち所定の周波数帯域の信号のみを通過させる複数(図2では5つ)の受信信号BPF32a、32b、32c、32d、32e(以下、特に区別しない場合には単に受信信号BPF32と称する)と、それら受信信号BPF32からそれぞれ出力される受信信号をディジタル信号に変換する複数(図2では5つ)の受信信号A/D変換部34a、34b、34c、34d、34e(以下、特に区別しない場合には単に受信信号A/D変換部34と称する)と、それら受信信号A/D変換部34によりディジタル信号に変換された受信信号を記憶すると共に、上記DSP16からの指令に応じてそのDSP16にそれら受信信号を出力させる記憶装置であるメモリ部36とを、備えて構成されている。
上記DSP16は、CPU、ROM、及びRAM等から成り、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂マイクロコンピュータシステムであり、前記無線タグ14への送信信号に対応するコマンドビット列を生成する送信ビット列生成部38と、その送信ビット列生成部38から出力されたディジタル信号をFSK方式で符号化するFSK符号化部40と、そのFSK符号化部40により符号化された信号をAM方式で変調して上記送信信号D/A変換部18に供給するAM変調部42と、上記複数の受信アンテナ素子28により受信された受信信号それぞれに所定のウェイトを乗算することによりフェイズドアレイ処理を行うPAA(Phased Array Antenna)処理部44と、そのPAA処理部44によりフェイズドアレイ処理された受信信号をAM方式で復調してAM復調波を検出するAM復調部46と、そのAM復調部46により復調されたAM復調波をFSK方式で復号化するFSK復号化部48と、そのFSK復号化部48により復号化された復号信号を解釈して前記無線タグ14の変調に関する情報信号を読み出す返答ビット列解釈部50と、上記AM復調部46から出力されるAM復調波に基づいて受信信号強度を検出する受信信号強度検出部52と、その受信信号強度検出部52により検出される受信信号強度に基づいて通信対象である無線タグ14の方向を検出する方向検出部53とを、機能的に備えている。
上記PAA処理部44は、上記受信信号強度検出部52により検出される受信信号強度に基づいて前記複数の受信アンテナ素子28により受信された受信信号それぞれに与えるPAAウェイトを算出するPAAウェイト制御部54と、そのPAAウェイト制御部54により算出されるPAAウェイトを前記複数の受信アンテナ素子28により受信された受信信号それぞれに乗算する複数(図2では5つ)の受信PAAウェイト乗算部56a、56b、56c、56d、56e(以下、特に区別しない場合には単に受信PAAウェイト乗算部56と称する)と、それら受信PAAウェイト乗算部56によりそれぞれPAAウェイトが乗算された受信信号を合成(加算)して上記AM復調部46に供給する受信信号合成部58とを、備えて構成されており、前記無線タグ14との間の通信における受信指向性を制御する。すなわち、前記PAAウェイト制御部54は、前記無線タグ14との通信の指向性を制御する指向性制御部である。
図3は、前記無線タグ14の構成を説明する図である。この図3に示すように、前記無線タグ14は、前記無線タグ通信装置12との間で信号の送受信を行うためのアンテナ部60と、そのアンテナ部60により受信された信号を処理するためのIC回路部62とを、備えて構成されている。そのIC回路部62は、上記アンテナ部60により受信された前記無線タグ通信装置12からの質問波Fを整流する整流部64と、その整流部64により整流された質問波Fのエネルギを蓄積するための電源部66と、上記アンテナ部60により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部74に供給するクロック抽出部68と、所定の情報信号を記憶し得る情報記憶部として機能するメモリ部70と、上記アンテナ部60に接続されて信号の変調及び復調を行う変復調部72と、上記整流部64、クロック抽出部68、及び変復調部72等を介して上記無線タグ14の作動を制御するための制御部74とを、機能的に含んでいる。この制御部74は、前記無線タグ通信装置12と通信を行うことにより上記メモリ部70に上記所定の情報を記憶する制御や、上記アンテナ部60により受信された質問波Fを上記変復調部72において上記メモリ部70に記憶された情報信号に基づいて変調したうえで応答波Fとして上記アンテナ部60から反射返信する制御等の基本的な制御を実行する。
本実施例では、送信指向性は制御せず(無指向性)、受信指向性の制御のみ行う態様について説明する。すなわち、前記無線タグ通信装置12に備えられた指向性制御部は、送信指向性が受信指向性よりも広角となるように制御する。図4は、前記PAA処理部44により受信指向性のメインローブを制御する様子について説明する図であり、θ=40[°]の方向に通信対象である無線タグ14が位置する場合を例示している。この図4に示すように、前記PAA処理部44は、フェイズドアレイ処理により所定の角度毎に受信指向性を変化させる。このような指向性パターンにおいて一般に、通信感度が最大となる部分をメインローブ、その他の極大部分をサイドローブ(図示せず)、ローブ間の極小点をヌル点とそれぞれ称する。通信対象である無線タグ14の方向を正確に検出したい場合には、まず前記PAA処理部44によりメインローブ方向の角度θを変更し、前記受信信号強度検出部52により各メインローブ方向における前記無線タグ14からの返信信号強度を検出するのが好ましい。例えば、メモリ部36に記憶された受信信号に乗算するウェイトを変えることによって、図4に示すように、−60乃至60[°]の間で30[°]ずつメインローブ方向を5回変化させて、各メインローブ方向における受信信号強度を検出する。
前記方向検出部53は、好適には、前記PAA処理部44により前記通信の指向性を変化させて前記無線タグ14との通信感度が最大となる方向に基づいてその無線タグ14の方向を検出する。すなわち、図4に示すように受信指向性のメインローブを制御することにより通信対象である無線タグ14の方向を検出する。図5は、メインローブを制御することによる前記無線タグ14の方向検出において、前記PAA処理部44により制御される受信指向性方向と、前記受信信号強度検出部52により検出される受信信号強度との関係を示す図である。この図5に示すように、前記受信信号強度検出部52により検出される受信信号強度は、θ=30[°]において最大となっていることがわかる。ここで、上述したように、通信対象である無線タグ14は、実際にはθ=40[°]の方向に位置する。すなわち、メインローブを制御することによる方向検知では、分解能が低く通信対象である無線タグ14の方向を詳細には検出できないが、短時間でその無線タグ14の有無及び大まかな方向を検知する目的では好適に利用できる。
図6は、前記PAA処理部44によりヌルを制御する様子について説明する図であり、図4と同様にθ=40[°]の方向に通信対象である無線タグ14が位置する場合を例示している。前記方向検出部53は、好適には、前記PAA処理部44により前記通信の指向性を変化させて前記無線タグ14との通信感度が最小となる方向に基づいてその無線タグ14の方向を検出する。更に好適には、前記PAA処理部44により前記通信の指向性を変化させて前記無線タグ14との通信感度が最大となる方向に基づいてその無線タグ14の方向を予備検出した後、更に前記通信の指向性を変化させて前記無線タグ14との通信感度が最小となる方向に基づいてその無線タグ14の方向を本検出する。例えば、図6に示すように、メインローブの制御による方向検出で通信感度が最大であったθ=30[°]を中心として20乃至40[°]の間(予備検出での誤差範囲)で前述したメインローブの制御による変化角度よりも小さい角度毎、例えば10[°]ずつ角度θを変化(乗算するウェイトを変える)させてヌルの制御を3回行い、通信対象である無線タグ14の詳細な方向を検出する。一般にヌルの特性はメインローブに比べて非常に急峻で狭いため、斯かるヌル方向を制御することにより比較的高い分解能が得られる。図7は、ヌルを制御することによる前記無線タグ14の方向検出において、前記PAA処理部44により制御される受信指向性方向と、前記受信信号強度検出部52により検出される受信信号強度との関係を示す図である。この図7に示すように、前記受信信号強度検出部52により検出される受信信号強度は、θ=40[°]において最小となっていることがわかり、この方向は通信対象である無線タグ14の位置する方向と一致する。
図8は、発明者がシミュレーションにより得たもので、前記PAA処理部44に備えられたPAAウェイトレジスタ76を例示する図である。前記PAA処理部44に備えられたPAAウェイトレジスタ76は、好適には、複数の指向性それぞれに対応して前記複数の受信アンテナ素子28それぞれに乗算するウェイトが予め定められたテーブルを有するものである。更に好適には、図8に示すように、メインローブを制御するために−60乃至60[°]の間で30[°]毎にウェイトが定められたメインローブ制御用テーブル78と、ヌルを制御するために−70乃至70[°]の間で10[°]毎にウェイトが定められたヌル制御用テーブル80とをそれぞれ個別に有するものである。前記指向性制御部53は、上記PAAウェイトレジスタ76に記憶されたテーブルに基づいて前記通信の指向性を順次切り換え、それぞれの指向性における受信信号強度に応じて前記無線タグ14の方向を検出する。すなわち、上記メインローブ制御用テーブル78に基づいて前記通信の指向性を順次切り換え、前記受信信号強度が最大となる指向性に応じて前記無線タグ14の方向を予備検出した後、更に上記ヌル制御用テーブル80に基づいて、予備検出した前記無線タグ14の大まかな方向の前後10[°]の範囲で前記通信の指向性を順次切り換え、前記受信信号強度が最小となる指向性に応じて前記無線タグ14の方向を本検出する。
図9は、前記無線タグ通信装置12のDSP16による前記無線タグ14との情報通信制御を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、前記送信ビット列生成部38及びFSK符号化部40の動作に対応するステップ(以下、ステップを省略する)SA1において、前記無線タグ14への送信信号に対応するコマンドビット列が生成されてFSK方式で符号化される。次に、前記AM変調部42の動作に対応するSA2において、SA1にて符号化された信号がAM方式で変調される。次に、SA3において、SA2にて変調された送信信号が前記送信信号D/A変換部18、アップコンバータ22、及び送信信号BPF24を介して前記送信アンテナ素子26から質問波Fとして前記無線タグ14に向けて送信される。次に、SA4において、SA3にて送信された質問波Fに応じて前記無線タグ14から返信される応答波Fが前記複数の受信アンテナ素子28により受信され、前記ダウンコンバータ30、受信信号BPF32、及び受信信号A/D変換部34を介して前記メモリ部36に記憶される。次に、図10に示すメインローブによる方向検知制御が実行された後、SA5において、通信対象である無線タグ14が検知されたか否かが判断される。このSA5の判断が否定される場合には、通信対象である無線タグ14は存在しないとして本ルーチンがエラー終了させられるが、SA5の判断が肯定される場合には、図11に示すヌルによる方向検知制御が実行された後、SA6において、通信対象である無線タグ14の方向を示す角度がθRER_MAX2とされる。次に、前記AM復調部46の動作に対応するSA7において、前記PAA処理部44によりフェイズドアレイ処理された受信信号がAM方式で復調されてAM復調波が検出される。次に、前記FSK復号化部48及び返答ビット列解釈部50の動作に対応するSA8において、SA7にて復調されたAM復調波がFSK方式で復号化されて復号信号が解釈され、前記無線タグ14の変調に関する情報信号が読み出された後、本ルーチンが終了させられる。
図10は、図9のRFID通信制御の一部であるメインローブによる方向検知制御を説明するフローチャートである。この制御では、先ず、SB1において、前記PAAウェイトレジスタ76に初期値が設定され、メインローブの方向θMAINが−60[°]とされる。次に、SB2において、図9のSA4にて記憶された前記複数の受信アンテナ素子28にそれぞれ対応する受信信号が前記メモリ部36から読み出される。次に、SB3において、SB2にて読み出された複数の受信信号に前記PAAウェイトレジスタ76の値が掛け合わされ、前記受信信号合成部58からの合成出力Yが算出される。次に、SB4において、SB3にて算出された合成出力Yに含まれる前記無線タグ14からの応答波(反射波)成分すなわち受信信号強度が最大であるか否かが判断される。このSB4の判断が肯定される場合には、SB5において、前記無線タグ14の大まかな方向を示す角度θREF_MAXがθMAINとされた後、SB6以下の処理が実行されるが、SB4の判断が否定される場合には、SB6において、前記PAAウェイトレジスタ76の設定値が更新され、メインローブの方向θMAINに30[°]が加算された後、SB7において、メインローブの方向θMAINが60[°]より大きいか否かが判断される。このSB7の判断が否定される場合には、SB2以下の処理が再び実行されるが、SB7の判断が肯定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられ、図9に示すRFID通信制御に戻る。
図11は、図9のRFID通信制御の一部であるヌルによる方向検知制御を説明するフローチャートである。この制御では、先ず、SC1において、前記PAAウェイトレジスタ76に初期値が設定され、ヌルの方向θNULLが図10のSB5にて設定された角度θREF_MAX−10[°]に設定される。次に、SC2において、図9のSA4にて記憶された前記複数の受信アンテナ素子28にそれぞれ対応する受信信号が前記メモリ部36から読み出される。次に、SC3において、SC2にて読み出された複数の受信信号に前記PAAウェイトレジスタ76の値が掛け合わされ、前記受信信号合成部58からの合成出力Yが算出される。次に、SC4において、SC3にて算出された合成出力Yに含まれる前記無線タグ14からの応答波(反射波)成分の減衰が最大すなわち受信信号強度が最小であるか否かが判断される。このSC4の判断が肯定される場合には、SC5において、前記無線タグ14の方向を示す角度θREF_MAX2がθNULLとされた後、SC6以下の処理が実行されるが、SC4の判断が否定される場合には、SC6において、前記PAAウェイトレジスタ76の設定値が更新され、ヌルの方向θNULLに10[°]が加算された後、SC7において、ヌルの方向θNULLが図10のSB5にて設定された角度θREF_MAX+10[°]より大きいか否かが判断される。このSC7の判断が否定される場合には、SC2以下の処理が再び実行されるが、SC7の判断が肯定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられ、図9に示すRFID通信制御に戻る。以上の制御において、SA6、SB、及びSCが前記方向検出部53の動作に、SB及びSCが前記PAAウェイト制御部54の動作にそれぞれ対応する。
このように、本実施例によれば、前記通信の指向性を制御する指向性制御部であるPAAウェイト制御部54(SB及びSC)と、そのPAAウェイト制御部54により前記通信の指向性を変化させて前記無線タグ14との通信感度が最小となる方向に基づいてその無線タグ14の方向を検出する方向検出部53(SA6、SB、及びSC)とを、含むことから、前記無線タグ14との通信感度が最小となる所謂ヌル点において比較的高い分解能が得られる性質を利用することで、通信対象である無線タグ14の方向を好適に検出することができる。すなわち、可及的簡単な処理により分解能が高い無線タグ方向検知を実現する無線タグ通信装置12を提供することができる。
また、前記方向検出部53は、前記PAAウェイト制御部54により前記通信の指向性を変化させて前記無線タグ14との通信感度が最大となる方向に基づいてその無線タグ14の方向を検出するものであるため、前記無線タグ14との通信感度が最大となるメインローブ方向において通信対象である無線タグ14の方向を大まかに検出することができる。
また、前記方向検出部53は、前記PAAウェイト制御部54により前記通信の指向性を変化させて前記無線タグ14との通信感度が最大となる方向に基づいてその無線タグ14の方向を予備検出した後、更に前記通信の指向性を変化させて前記無線タグ14との通信感度が最小となる方向に基づいてその無線タグ14の方向を本検出するものであるため、前記無線タグ14との通信感度が最大となるメインローブ方向において通信対象である無線タグ14の方向を大まかに検出した後、前記無線タグ14との通信感度が最小となるヌル点方向においてその無線タグ14の方向を詳細に検出することで、実用的な態様で分解能が高い無線タグ方向検知を実現できる。
また、前記方向検出部53(SA6、SB、及びSC)は、送信指向性が受信指向性よりも広角となるように前記通信の指向性を変化させて前記無線タグ14の方向を検出するものであるため、1回の送信後にメモリに記憶された受信信号に簡単な処理を行うことにより、前記無線タグ14の方向を検出することができる。
また、前記方向検出部53は、前記PAAウェイト制御部54により前記通信の指向性を変化させて前記受信信号強度が最大となる方向に基づいてその無線タグ14の方向を予備検出し、前記無線タグが存在しないと判断した場合には、前記無線タグの方向の本検出を行うことなく検出を完了するものであるため、前記無線タグが存在しない場合は迅速に処理を終了させることができる。
また、前記送信信号を送信するための送信アンテナ素子26及び前記返信信号を受信するための複数の受信アンテナ素子28をそれぞれ個別に備えたものであるため、前記無線タグ通信装置の回路構成を可及的に簡単なものとすることができる。
また、複数の指向性それぞれに対応して前記複数の受信アンテナ素子28により受信される受信信号それぞれに乗算するウェイトが予め定められたメインローブ制御用テーブル78及びヌル制御用テーブル80を有するものであるため、前記通信の指向性を制御するための計算量が少なくて済む。
また、前記PAAウェイト制御部54は、前記メインローブ制御用テーブル78又はヌル制御用テーブル80に基づいて前記通信の指向性を順次切り換え、それぞれの指向性における受信信号強度に応じて前記無線タグ14の方向を検出するものであるため、計算量の少ない実用的な態様で分解能が高い無線タグ方向検知を実現できる。
また、前記PAAウェイト制御部54は、前記ヌル制御用テーブル80に基づいて前記通信の指向性を順次切り換え、前記受信信号強度が最小となる指向性に応じて前記無線タグ14の方向を検出するものであるため、計算量の少ない実用的な態様で前記無線タグ14の方向を詳細に検出することができる。
また、前記PAAウェイト制御部54は、前記メインローブ制御用テーブル78に基づいて前記通信の指向性を順次切り換え、前記受信信号強度が最大となる指向性に応じて前記無線タグ14の方向を検出するものであるため、実用的な態様で前記無線タグ14の方向を大まかに検出することができる。
また、前記方向検出部53は、前記メインローブ制御用テーブル78に基づいて前記通信の指向性を順次切り換え、前記受信信号強度が最大となる指向性に応じて前記無線タグ14の方向を予備検出した後、更に前記ヌル制御用テーブル80に基づいて前記通信の指向性を順次切り換え、前記受信信号強度が最小となる指向性に応じて前記無線タグ14の方向を本検出するものであるため、計算量の少ない実用的な態様で分解能が高い無線タグ方向検知を実現できる。
続いて、本発明の他の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明に用いる図面に関して、前述した第1実施例と共通する部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
図12は、本発明の第2実施例である無線タグ通信装置82の構成を説明する図である。この図12に示すように、上記無線タグ通信装置82は、前記AM変調部42により変調された送信信号を記憶すると共に、上記DSP16からの指令に応じてそのDSP16にその送信信号を出力させる記憶装置であるメモリ部84と、前記PAAウェイト制御部54により算出されるPAAウェイトをその送信信号に乗算する複数(図12では5つ)の送信PAAウェイト乗算部88a、88b、88c、88d、88e(以下、特に区別しない場合には単に送信PAAウェイト乗算部88と称する)と、それら送信PAAウェイト乗算部88によりそれぞれPAAウェイトが乗算された送信信号をアナログ信号に変換する複数(図12では5つ)の送信信号D/A変換部18a、18b、18c、18d、18e(以下、特に区別しない場合には単に送信信号D/A変換部18と称する)と、それら送信信号D/A変換部18によりアナログ信号に変換された送信信号それぞれの周波数を前記周波数変換信号出力部20から出力される周波数変換信号の周波数だけ高くする複数(図12では5つ)のアップコンバータ22a、22b、22c、22d、22e(以下、特に区別しない場合には単にアップコンバータ22と称する)と、それらアップコンバータ22からそれぞれ出力されるアップコンバートされた送信信号のうち所定の周波数帯域の信号のみを通過させる複数(図12では5つ)の送信信号BPF24a、24b、24c、24d、24e(以下、特に区別しない場合には単に送信信号BPF24と称する)と、それら送信信号BPF24からそれぞれ出力される送信信号を質問波Fとして前記無線タグ14に向けて送信する複数(図12では5つ)の送信アンテナ素子26a、26b、26c、26d、26e(以下、特に区別しない場合には単に送信アンテナ素子26と称する)とを、備えて構成されている。
上記無線タグ通信装置82では、前記PAAウェイト制御部54、受信PAAウェイト乗算部56、受信信号合成部58、及び送信PAAウェイト乗算部88がPAA処理部90を構成している。このPAA処理部90において、前記PAAウェイト制御部54から供給される送信PAAウェイトに応じて上記送信PAAウェイト乗算部88により送信指向性の制御が、前記PAAウェイト制御部54から供給される受信PAAウェイトに応じて前記受信PAAウェイト乗算部56により受信指向性の制御がそれぞれ行われる。
前記無線タグ通信装置82に備えられた方向検出部53は、好適には、前記メインローブ制御用テーブル78に基づいて前記通信の指向性を順次切り換え、前記受信信号強度が最大となる指向性に応じて前記無線タグ14の有無及び大まかな方向を検出する制御においては、送信指向性と受信指向性とが同一方向となるように前記通信の指向性を変化させて前記無線タグ14の方向を検出する。ここで、本実施例では送受信とも図4に示す指向性となる。また、好適には、前記ヌル制御用テーブル80に基づいて受信指向性を順次切り換え、前記受信信号強度が最小となる指向性に応じて前記無線タグ14の詳細方向を検出する制御においては、送信指向性が受信指向性よりも広角となるように前記通信の指向性を変化させて前記無線タグ14の方向を検出する。更に好適には、前記メインローブ制御用テーブル78に基づいて前記通信の指向性を順次切り換え、前記受信信号強度が最大となる指向性に応じて前記無線タグ14の方向を検出する制御により送信指向性と受信指向性とが同一方向となるように前記通信の指向性を変化させて前記無線タグ14の方向を予備検出した後、前記ヌル制御用テーブル80に基づいて予備検出した前記無線タグ14の大まかな方向の前後10[°]の範囲で前記受信指向性を順次切り換え、前記受信信号強度が最小となる指向性に応じて前記無線タグ14の方向を検出する制御により送信指向性が受信指向性よりも広角となるように前記通信の指向性を変化させて前記無線タグ14の方向を本検出する。
図13は、前記無線タグ通信装置82のDSP16による前記無線タグ14との情報通信制御を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。この図13に示す制御は、前述した図9に示す制御に対応するものであり、共通するステップについてはは同一の符号を付してその説明を省略する。この制御では、前述したSA2の処理に続いて、図14に示すメインローブによる方向検知制御が実行された後、SA5において、通信対象である無線タグ14が検知されたか否かが判断される。このSA5の判断が否定される場合には、通信対象である無線タグ14は存在しないとして本ルーチンがエラー終了させられるが、SA5の判断が肯定される場合には、前述した図11に示すヌルによる方向検知制御が実行された後、前述したSA6以下の処理が実行される。
図14は、図13のRFID通信制御の一部であるメインローブによる方向検知制御を説明するフローチャートである。この図14に示す制御は、前述した図10に示す制御に対応するものであり、共通するステップについてはは同一の符号を付してその説明を省略する。この制御では、前述したSB1の処理に続いて、SB8において、前記送信PAAウェイト乗算部88により複数の送信信号に前記PAAウェイトレジスタ76の値が掛け合わされ、前記送信信号D/A変換部18、アップコンバータ22、及び送信信号BPF24を介して前記複数の送信アンテナ素子26から質問波Fとして前記無線タグ14に向けて送信される。次に、SB8にて送信された質問波Fに応じて前記無線タグ14から返信される応答波Fが前記複数の受信アンテナ素子28により受信され、前記ダウンコンバータ30、受信信号BPF32、及び受信信号A/D変換部34を介して前記メモリ部36に記憶された後、前述したSB2以下の処理が実行される。以上の制御において、SA6、SB、及びSCが前記方向検出部53の動作に、SB及びSCが前記PAAウェイト制御部54の動作にそれぞれ対応する。
このように、本実施例によれば、前記方向検出部53(SA6、SB、及びSC)は、送信指向性が受信指向性よりも広角となるように前記通信の指向性を変化させて前記無線タグ14の方向を検出するものであるため、送信指向性範囲内において、1回の送信後にメモリに記憶された受信信号に簡単な処理を行うことにより、前記無線タグ14の方向を詳細に検出することができる。
また、前記方向検出部53は、送信指向性と受信指向性とが同一方向となるように前記通信の指向性を変化させて前記無線タグ14の方向を検出するものであるため、広範囲で前記無線タグ14の方向を大まかに検出することができる。
また、前記方向検出部53は、送信指向性と受信指向性とが同一方向となるように前記通信の指向性を変化させて前記無線タグ14の方向を予備検出した後、送信指向性が受信指向性よりも広角となるように前記通信の指向性を変化させて前記無線タグ14の方向を本検出するものであるため、通信対象である無線タグ14の方向を大まかに検出した後、その無線タグ14の方向を詳細に検出することで、少ない送信回数且つ広範囲で分解能が高い無線タグ方向検知を実現できる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例において、前記無線タグ通信装置12、82は、前記送信信号を送信するための送信アンテナ素子26及び前記返信信号を受信するための複数の受信アンテナ素子28をそれぞれ個別に備えたものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記送信信号を送信すると共に前記返信信号を受信するための送受信共用のアンテナ素子を備えたものであっても構わない。このようにすれば、前記無線タグ通信装置12、82のアンテナ構成を可及的に簡単なものとすることができる。
また、前述の実施例において、前記受信信号強度検出部52、方向検出部53、及びPAAウェイト制御部54等は、何れも前記DSP16に機能的に備えられたものであったが、これらはそれぞれ個別の制御装置として設けられるものであってもよい。また、それらの制御は、ディジタル信号処理によるものであるとアナログ信号処理によるものであるとを問わない。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の無線タグ通信装置が好適に用いられる通信システムを説明する図である。 本発明の一実施例である無線タグ通信装置の構成を説明する図である。 図2の無線タグ通信装置の通信対象である無線タグの構成を説明する図である。 図2のPAA処理部によりメインローブを制御する様子について説明する図である。 メインローブを制御することによる無線タグの方向検出における受信指向性方向と受信信号強度との関係を示す図である。 図2のPAA処理部によりヌルを制御する様子について説明する図である。 ヌルを制御することによる無線タグの方向検出における受信指向性方向と受信信号強度との関係を示す図である。 図2のPAA処理部に備えられたPAAウェイトレジスタを例示する図である。 図2の無線タグ通信装置のDSPによる無線タグとの情報通信制御を説明するフローチャートである。 図9のRFID通信制御の一部であるメインローブによる方向検知制御を説明するフローチャートである。 図9のRFID通信制御の一部であるヌルによる方向検知制御を説明するフローチャートである。 本発明の他の実施例である無線タグ通信装置の構成を説明する図である。 図12の無線タグ通信装置のDSPによる無線タグとの情報通信制御を説明するフローチャートである。 図13のRFID通信制御の一部であるメインローブによる方向検知制御を説明するフローチャートである。
符号の説明
12、82:無線タグ通信装置
14:無線タグ
26:送信アンテナ素子
28:受信アンテナ素子
53:方向検出部
54:PAAウェイト制御部(指向性制御部)
78:メインローブ制御用テーブル
80:ヌル制御用テーブル

Claims (14)

  1. 所定の無線タグに向けて送信信号を送信すると共に、該無線タグから返信される返信信号を受信して該無線タグとの間で情報の通信を行う無線タグ通信装置であって、
    該通信の指向性を制御する指向性制御部と、
    該指向性制御部により前記通信の指向性を変化させて前記無線タグとの通信感度が最小となる方向に基づいて該無線タグの方向を検出する方向検出部と
    を、含むことを特徴とする無線タグ通信装置。
  2. 前記方向検出部は、前記指向性制御部により前記通信の指向性を変化させて前記無線タグとの通信感度が最大となる方向に基づいて該無線タグの方向を検出するものである請求項1の無線タグ通信装置。
  3. 前記方向検出部は、前記指向性制御部により前記通信の指向性を変化させて前記無線タグとの通信感度が最大となる方向に基づいて該無線タグの方向を予備検出した後、更に前記指向性を変化させて前記無線タグとの通信感度が最小となる方向に基づいて該無線タグの方向を本検出するものである請求項2の無線タグ通信装置。
  4. 前記方向検出部は、前記指向性制御部により前記通信の指向性を変化させて前記受信信号強度が最大となる方向に基づいて該無線タグの方向を予備検出した結果、前記無線タグが存在しないと判定した場合には、その後に前記通信の指向性を変化させて前記受信信号強度が最小となる方向に基づいた該無線タグの方向の本検出を行うことなく検出を完了するものである請求項2の無線タグ通信装置。
  5. 前記方向検出部は、送信指向性が受信指向性よりも広角となるように前記通信の指向性を変化させて前記無線タグの方向を検出するものである請求項1から4の何れかの無線タグ通信装置。
  6. 前記方向検出部は、送信指向性と受信指向性とが同一方向となるように前記通信の指向性を変化させて前記無線タグの方向を検出するものである請求項1から4の何れかの無線タグ通信装置。
  7. 前記方向検出部は、送信指向性と受信指向性とが同一方向となるように前記通信の指向性を変化させて前記無線タグの方向を予備検出した後、送信指向性が受信指向性よりも広角となるように前記通信の指向性を変化させて前記無線タグの方向を本検出するものである請求項3の無線タグ通信装置。
  8. 前記送信信号を送信するための送信アンテナ及び前記返信信号を受信するための受信アンテナをそれぞれ個別に備えたものである請求項1から7の何れかの無線タグ通信装置。
  9. 前記送信信号を送信すると共に前記返信信号を受信するための送受信アンテナを備えたものである請求項1から7の何れかの無線タグ通信装置。
  10. 複数の指向性それぞれに対応して前記複数のアンテナ素子それぞれに乗算するウェイトが予め定められたテーブルを有するものである請求項1から9の何れかの無線タグ通信装置。
  11. 前記指向性制御部は、前記テーブルに基づいて前記通信の指向性を順次切り換え、それぞれの指向性における受信信号強度に応じて前記無線タグの方向を検出するものである請求項10の無線タグ通信装置。
  12. 前記指向性制御部は、前記テーブルに基づいて前記通信の指向性を順次切り換え、前記受信信号強度が最小となる指向性に応じて前記無線タグの方向を検出するものである請求項11の無線タグ通信装置。
  13. 前記指向性制御部は、前記テーブルに基づいて前記通信の指向性を順次切り換え、前記受信信号強度が最大となる指向性に応じて前記無線タグの方向を検出するものである請求項11の無線タグ通信装置。
  14. 前記方向検出部は、前記テーブルに基づいて前記通信の指向性を順次切り換え、前記受信信号強度が最大となる指向性に応じて前記無線タグの方向を予備検出した後、更に前記テーブルに基づいて前記通信の指向性を順次切り換え、前記受信信号強度が最小となる指向性に応じて前記無線タグの方向を本検出するものである請求項11の無線タグ通信装置。
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