JPWO2005106525A1 - 無線タグ通信装置 - Google Patents

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Abstract

無線タグとの間の距離を検出し得る無線タグ通信装置を提供する。周波数のそれぞれ異なる複数種類の質問波Fcを送信するための質問波送信部50と、その質問波送信部50から送信される複数種類の質問波Fcに応じて無線タグ14から返信される複数種類の応答波Frを受信してそれぞれ復調するI相信号変換部28及びQ相信号変換部30と、それらI相信号変換部28及びQ相信号変換部30による複数種類の応答波Frの復調結果に基づいて前記無線タグ14との間の距離dを算出する距離算出部54とを、含むことから、前記無線タグ14との間で通信を行うことによりその無線タグ14との間の距離dを好適に求めることができる。

Description

本発明は、無線にて情報の書き込みや読み出しができる無線タグとの間で通信を行う無線タグ通信装置の改良に関する。
所定の情報が記憶された小型の無線タグ(応答器)から所定の無線タグ通信装置(質問器)により非接触にて情報の読み出しを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。このRFIDシステムは、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても無線タグ通信装置との通信によりその無線タグに記憶された情報を読み出すことが可能であることから、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
ところで、上記無線タグとの間で通信を行うことによりその無線タグの相対移動速度を検出する無線タグ通信装置が提案されている。例えば、特許文献1に記載された変調バックスキャッタシステムがそれである。この技術によれば、質問波に応じて無線タグから返信される応答波を受信して互いに直交するI相信号及びQ相信号に変換した後、ドップラーシフトの原理によりそれらI相信号及びQ相信号に基づいて上記無線タグの運動の有無、延いては無線タグ通信装置に対する移動速度を検出することができる。
特開平11−136161号公報
しかし、前記従来の技術では、前記無線タグとの間で通信を行うことによりその無線タグの前記無線タグ通信装置に対する移動速度は検出できるものの、その無線タグとの間の距離を検出することはできなかった。特に、比較的近距離のRFID通信に関して斯かる距離を求める技術はなかった。すなわち、無線タグとの間の距離を検出し得る無線タグ通信装置の開発が求められていた。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、無線タグとの間の距離を検出し得る無線タグ通信装置を提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、所定の情報が記憶された無線タグとの間で非接触にて情報の通信を行う無線タグ通信装置であって、周波数のそれぞれ異なる複数種類の質問波を送信するための質問波送信部と、その質問波送信部から送信される複数種類の質問波に応じて前記無線タグから返信される複数種類の応答波を受信してそれぞれ復調する受信復調部と、その受信復調部による複数種類の応答波の復調結果に基づいて前記無線タグとの間の距離を算出する距離算出部とを、含むことを特徴とするものである。
このようにすれば、周波数のそれぞれ異なる複数種類の質問波を送信するための質問波送信部と、その質問波送信部から送信される複数種類の質問波に応じて前記無線タグから返信される複数種類の応答波を受信してそれぞれ復調する受信復調部と、その受信復調部による複数種類の応答波の復調結果に基づいて前記無線タグとの間の距離を算出する距離算出部とを、含むことから、前記無線タグとの間で通信を行うことによりその無線タグとの間の距離を好適に求めることができる。すなわち、無線タグとの間の距離を検出し得る無線タグ通信装置を提供することができる。
ここで、好適には、前記受信復調部は、前記無線タグから返信される応答波を互いに直交するI相信号及びQ相信号に変換して直交復調するものである。このようにすれば、直交検波方式の復調回路を備えた無線タグ通信装置において前記無線タグとの間の距離を好適に求めることができる。
また、好適には、前記距離算出部は、前記無線タグから返信される応答波から変換されたI相信号とQ相信号との比に基づいてその無線タグとの間の距離を算出するものである。このようにすれば、直交検波形式の復調回路を備えた無線タグ通信装置において実用的な態様で前記無線タグとの間の距離を求めることができる。
また、好適には、前記質問波の主搬送波を分配し且つ位相を制御して前記受信復調部に供給するための主搬送波位相制御部を含み、その受信復調部は、前記無線タグから返信される応答波をその主搬送波位相制御部により供給される位相が制御された主搬送波に基づいてホモダイン復調するものである。このようにすれば、ホモダイン検波方式の復調回路を備えた無線タグ通信装置において前記無線タグとの間の距離を好適に求めることができる。
また、好適には、前記質問波送信部は、周波数のそれぞれ異なる第1の質問波及び第2の質問波を送信するものであり、前記受信復調部は、その質問波送信部から送信される第1の質問波及び第2の質問波に応じて前記無線タグから返信される第1の応答波及び第2の応答波を受信してそれぞれ復調するものである。このようにすれば、必要にして十分な質問波及び応答波により前記無線タグとの間の距離を好適に求めることができる。
また、好適には、前記第1の質問波及び第2の質問波の周波数は、互いに割り切れない値である。このようにすれば、前記無線タグとの間の距離を更に好適に求めることができる。
また、好適には、前記距離算出部は、前記受信復調部による前記第1の応答波の復調結果に基づいて求められる第1の距離候補群と、前記第2の応答波の復調結果に基づいて求められる第2の距離候補群とを比較して、前記第1の距離候補群及び第2の距離候補群に共通して含まれる値のうち最小のものを前記無線タグとの間の距離として算出するものである。このようにすれば、実用的な態様で前記無線タグとの間の距離を求めることができる。
また、好適には、前記質問波送信部は、前記第1の質問波及び第2の質問波を交互に送信するものである。このようにすれば、必要にして十分な質問波を簡単な構成により送信することができる。
また、好適には、前記質問波送信部は、前記複数種類の質問波を同時に送信するものである。このようにすれば、可及的速やかに前記無線タグとの間の距離を求めることができる。
また、好適には、前記距離算出部は、前記無線タグから返信される応答波の強度に基づいてその無線タグとの間の距離を算出するものである。このようにすれば、更に好適に前記無線タグとの間の距離を求めることができる。
また、好適には、前記距離算出部は、前記無線タグとの間の通信可能距離に基づいてその無線タグとの間の距離を算出するものである。このようにすれば、更に好適に前記無線タグとの間の距離を求めることができる。
本発明が好適に適用される通信システムの構成を説明する図である。 本発明の一実施例である無線タグ通信装置の電気的構成を説明する図である。 図1の無線タグに含まれる無線タグ回路を説明するブロック線図である。 図3の無線タグ回路に含まれる制御部による返信制御に用いられる副搬送波及びその副搬送波が所定の情報信号によって符号化された符号化信号を例示する図である。 図2の無線タグ通信装置の制御部によるタグ位置検出制御を説明するフローチャートである。 図5の制御における候補列からのタグ位置決定制御を説明するフローチャートである。 図2の無線タグ通信装置の制御部によるタグ位置検出制御の原理を説明する図である。 図2の無線タグ通信装置の制御部によるタグ位置検出制御の他の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施例である無線タグ通信装置の電気的構成を説明する図である。 図9の無線タグ通信装置の制御部によるタグ位置検出制御を説明するフローチャートである。 図2に示す無線タグ通信装置2台からそれぞれ異なる質問波を無線タグに向け同時に送信する様子を説明する図である。
符号の説明
10:通信システム、12、70:無線タグ通信装置、16:主搬送波発生部、18:PLL、20:VCO、22:主搬送波変調部、24:送信信号増幅部、26:アンテナ、14:無線タグ、28:I相信号変換部(受信復調部)、30:Q相信号変換部(受信復調部)、32:送受信分離部、34:I相信号BPF、36:I相信号増幅部、38:Q相信号BPF、40:Q相信号増幅部、42:RSSI回路、44:制御部、50:質問波送信部、52:信号処理部(受信復調部)、54:距離算出部、56:無線タグ回路、58:アンテナ、60:クロック部、62:電源部、64:変/復調部、66:制御部、68:メモリ部、72:移相回路、74:受信復調部、76:復調信号BPF、78:復調信号増幅部、80:搬送波位相制御部
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明が好適に適用される通信システム10の構成を説明する図である。この通信システム10は、本発明の一実施例である無線タグ通信装置12と、単数乃至は複数(図1では単数)の無線タグ14とから構成される所謂RFID(Radio Frequency Identification)システムであり、上記無線タグ通信装置12はそのRFIDシステムの質問器として、上記無線タグ14は応答器としてそれぞれ機能する。すなわち、上記無線タグ通信装置12から質問波F(送信信号)が上記無線タグ14に向けて送信されると、その質問波Fを受信した上記無線タグ14において所定の情報信号(データ)によりその質問波Fが変調され、応答波F(返信信号)として上記無線タグ通信装置12に向けて返信されることで、その無線タグ通信装置12と無線タグ14との間で情報の通信が行われる。なお、図1におけるDは、上記無線タグ通信装置12と無線タグ14との間の距離(無線タグ通信装置12のアンテナ24と無線タグ14のアンテナ58との間の距離)を示している。
図2は、本実施例の無線タグ通信装置12の電気的構成を説明する図である。この図2に示すように、本実施例の無線タグ通信装置12は、上記質問波Fの主搬送波を発生させる基準周波数発生部16と、その基準周波数発生部16により発生させられる基準波と制御部44からの制御信号とに基づいて主搬送波の周波数を設定するPLL(Phase Locked Loop)18と、その主搬送波の周波数をPLL18からの制御電圧に応じて制御するVCO(Voltage Controlled Oscillator)20と、そのVCO20により制御された所定の周波数の主搬送波を所定の制御信号TX‐ASKに基づいて振幅変調して送信信号を生成する主搬送波変調部22と、その主搬送波変調部22から出力される送信信号を所定の制御信号TX‐PWRに基づいて増幅する送信信号増幅部24と、その送信信号増幅部24から出力される送信信号を質問波Fとして通信対象である無線タグ14に向けて送信すると共に、その質問波Fに応じてその無線タグ14から返信される応答波Fを受信する送受信共用のアンテナ26と、そのアンテナ26により受信された受信信号をπ/2ラジアンの位相差を持つ2つの信号により互いに直交するI相信号及びQ相信号に変換するI相信号変換部28及びQ相信号変換部30と、上記送信信号増幅部24から出力される送信信号を上記アンテナ26に供給すると共に、そのアンテナ26により受信された受信信号を上記I相信号変換部28及びQ相信号変換部30に供給する送受信分離部32と、そのI相信号変換部28から出力されるI相信号のうち所定の周波数帯域の信号のみを抽出するI相信号BPF(Band Pass Filter)34と、そのI相信号BPF34から出力されるI相信号を増幅するI相信号増幅部36と、上記Q相信号変換部30から出力されるQ相信号のうち所定の周波数帯域の信号のみを抽出するQ相信号BPF38と、そのQ相信号BPF38から出力されるQ相信号を増幅するQ相信号増幅部40と、上記I相信号増幅部36及びQ相信号増幅部40から出力されるI相信号及びQ相信号の強度を検出するRSSI(Recieved Signal Strength Indicator)回路42と、上記無線タグ通信装置12の動作を制御する制御部44とを、備えて構成されている。ここで、上記I相信号変換部28、Q相信号変換部30、及び後述する信号処理部54が受信復調部に対応する。また、上記送受信分離部32としては、サーキュレータ若しくは方向性結合器等が好適に用いられる。
上記制御部44は、CPU、ROM、及びRAM等を含んで構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂マイクロコンピュータであり、前記無線タグ14への質問波Fの送信処理動作及びその質問波Fに応じてその無線タグ14から返信される応答波Fの受信処理動作等の基本的な制御に加えて、図1に示す通信対象である無線タグ14との間の距離dを検出する距離検出制御を実行する。斯かる制御を実行するため、上記PLL18及びVCO20を制御すると共に、上記送信信号増幅部に制御信号TX‐PWRを供給することにより周波数のそれぞれ異なる複数種類の質問波Fを前記アンテナ26から前記無線タグ14に向けて送信するための質問波送信部50と、上記I相信号増幅部36及びQ相信号増幅部40から出力されるI相信号及びQ相信号に基づいて上記アンテナ26により受信された受信信号を直交復調すると共に、上記主搬送波変調部22に制御信号TX‐ASKを供給する等の信号処理を行う信号処理部52と、その信号処理部52による複数種類の応答波Fの復調結果に基づいて前記無線タグ14との間の距離dを算出する距離算出部54とを、機能的に含んでいる。
図3は、前記無線タグ14に含まれる無線タグ回路56を説明するブロック線図である。この図3に示すように、前記無線タグ14は、前記無線タグ通信装置12からの質問波Fを受信すると共に、その質問波Fに応じてその無線タグ通信装置12に向けて応答波Fを送信するためのアンテナ58と、そのアンテナ部58により受信された質問波Fからクロック信号を抽出して副搬送波を発生させ制御部66に供給するクロック部60と、上記アンテナ58により受信される質問波Fの一部を整流してエネルギ源とする電源部62と、上記アンテナ58に接続されて信号の変調及び復調を行う変/復調部64と、上記無線タグ回路56の動作を制御する制御部66と、所定の情報の記憶及び読み出しが可能なメモリ部68とを、備えて構成されている。上記制御部66は、前記無線タグ生成装置12と通信を行うことにより上記メモリ部68に上記所定の情報を記憶する制御や、上記アンテナ部58により受信された質問波Fを上記変/復調部64において上記メモリ部68に記憶された情報信号に基づいて変調したうえで応答波Fとしてそのアンテナ部58から反射返信する返信制御等の基本的な制御を実行する。
図4は、上記制御部66による返信制御に用いられる副搬送波及びその副搬送波が所定の情報信号によって符号化された符号化信号を例示する図である。上記アンテナ58により前記無線タグ通信装置12からの質問波Fが受信されると、上記電源部62により整流されるその質問波Fの一部をエネルギ源として上記クロック部60により所定の副搬送波(サブキャリア)が発生させられる。次に、上記制御部66によりコマンドフレームの解析が行われて上記副搬送波が上記メモリ部68に記憶された情報信号に基づいて符号化(1次変調)されて上記変/復調部64に入力される。例えば、図4に示すデータ1では副搬送波を用いた符号化が行われ、データ0では副搬送波を用いない符号化が行われている。そして、その変/復調部64においてその符号化信号に基づいて前記無線タグ通信装置12から受信された質問波Fが変調(2次変調)されて、上記アンテナ58から応答波Fとして前記無線タグ通信装置12に向けて送信される。なお、斯かる副搬送波の周波数は、前記I相信号BPF34、Q相信号BPF38の通過帯域に含まれるように予め設定される。
図5は、前記無線タグ通信装置12の制御部44によるタグ位置検出制御を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。また、図6は、図5のSBにおける候補列からのタグ位置決定制御を説明するフローチャートである。
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)SA1において、前記VCO20により発生させられる主搬送波の周波数fが前記PLL18によりfに設定される。この周波数fcは2πωであり、ωは主搬送波の角周波数である。次に、SA2において、前記主搬送波が所定の制御信号TX‐ASKに基づいて前記主搬送波変調部22により振幅変調されて送信信号とされた後、所定の制御信号TX‐PWRに基づいて前記送信信号増幅部24により増幅されて前記アンテナ26から質問波Fとして前記無線タグ14に向けて送信される。この質問波Fは、振幅をAとして次の(1)式のように表される。
Figure 2005106525
次に、SA3において、SA2にて送信された質問波Fに応じて前記無線タグ14から返信される応答波Fが前記アンテナ26により受信される。この応答波Fは、前述した図4に示すデータ1の部分では、次の(2)式のように表される。なお、この(2)式におけるωは副搬送波の角周波数であり、その副搬送波fはsinωtである。また、Bは反射効率、mは変調度を示しており、例えば、m=1すなわち変調度100%の変調が行われる。
Figure 2005106525
次に、SA3′において、後述するSA9と同様に質問波Fの送信が停止される。
次に、SA4において、前記無線タグ通信装置12と無線タグ14との間の通信において電波の往復により発生する質問波Fと応答波Fの位相差θが算出され、タグ位置候補列dが決定される。前記アンテナ26により受信される受信信号Rは、電波の往復による減衰率をCとして次の(3)式のように表される。この受信信号Rは、前記I相信号変換部28及びQ相信号変換部30によりI相信号Rsi及びQ相信号Rsqに変換される。このI相信号Rsiは、次の(4)式のように表され、前記I相信号BPF34を通過して前記制御部44に入力される信号は、次の(5)式のように表される。また、Q相信号Rsqは、次の(6)式のように表され、前記Q相信号BPF38を通過して前記制御部44に入力される信号は、次の(7)式のように表される。前記制御部44では、次の(8)式に従ってI相信号RsiとQ相信号Rsqとの比であるtanθが算出され、それによりQ相信号Rsqが0以上の場合には、次の(9)式のようにθが算出され、Q相信号Rsqが0未満の場合には、次の(10)式のようにθが算出される。この(9)及び(10)式において、nは0と自然数であり、n=0,1,2,3,…である。また、Rsq/RsiをRで示している。前記無線タグ通信装置12と無線タグ14との間の通信において電波が距離dを往復することにより発生する位相差θは、質問波Fの波長をλ(=3×10/f[m])として、2πnの項を省略すると次の(11)式のように表される。従って、斯かる通信において電波が往復する距離Dの最小値は、次の(12)式のように表され、この(12)式の値にλn/2を加算した値から無線タグ通信装置12と無線タグ14との距離Dの候補であるタグ位置候補列dが決定される。
Figure 2005106525
Figure 2005106525
Figure 2005106525
Figure 2005106525
Figure 2005106525
Figure 2005106525
Figure 2005106525
Figure 2005106525
Figure 2005106525
Figure 2005106525
次に、SA5において、前記VCO20により発生させられる主搬送波の周波数fが前記PLL18によりfに設定される。好適には、このSA5にて設定される周波数fと前記SA1にて設定される周波数fとは、互いに割り切れない値とされる。
次に、SA6において、前記基準周波数発生部16により主搬送波が発生させられてSA5にて設定された周波数fに制御され、所定の制御信号TX‐ASKに基づいて前記主搬送波変調部22により振幅変調されて送信信号とされた後、所定の制御信号TX‐PWRに基づいて前記送信信号増幅部24により増幅されて前記アンテナ26から質問波Fとして前記無線タグ14に向けて送信される。
次に、SA8において、SA6にて送信された質問波Fに応じて前記無線タグ14から返信される応答波Fが前記アンテナ26により受信される。次に、SA8において、前述したSA4と同様の処理により前記無線タグ通信装置12と無線タグ14との間の通信において電波の往復により発生する位相差θが算出され、タグ位置候補列dが決定される。次に、SA9において、前記VCO20の発振が停止させられて前記アンテナ26からの質問波Fの送信が停止される。そして、図6に示す候補列からのタグ位置決定制御が行われた後、本ルーチンが終了させられる。
図6に示す候補列からのタグ位置決定制御では、先ず、SB1において、n及びn(f、fにそれぞれ対応するn)が共に0とされる。次に、SB2において、前述した(12)式からd及びdが算出される。次に、SB3において、|d−d|が所定値E未満であるか否かが判断される。このSB3の判断が肯定される場合には、SB4において、前記無線タグ通信装置12と無線タグ14との間の距離(無線タグ通信装置12のアンテナ24と無線タグ14のアンテナ58との間の距離)Dがdであると決定された後、本ルーチンが終了させられるが、SB3の判断が否定される場合には、SB5において、nが3であるか否かが判断される。このSB5の判断が否定される場合には、SB8において、nに1が加算された後、SB2以下の処理が再び実行されるが、SB5の判断が肯定される場合には、SB6において、nが3であるか否かが判断される。このSB6の判断が肯定される場合には、SB7において、エラーであるとされた後、本ルーチンが終了させられるが、SB6の判断が否定される場合には、SB9において、nが0とされ、SB10において、nに1が加算された後、SB2以下の処理が再び実行される。以上の制御において、SA1、SA2、SA5、及びSA6が前記質問波送信部50の動作に、SA3及びSA7が信号処理部52(受信復調部)の動作に、SA4、SA8、及びSBが距離算出部54の動作にそれぞれ対応する。なお、SB3の判断では、|d−d|が所定値E未満であるか否かが判断されているが、これは予想される計測誤差を踏まえて解が定まらず前記無線タグ14との間の距離が求まらなくなることを未然に防止するためであり、複数のタグ位置候補列d1、d2の精度やSB5、SB6で判断される自然数の上限(本実施例では3)を勘案して決定される。
図7は、前記タグ位置検出制御の原理を説明する図である。前記距離算出部54は、前記複数種類の質問波Fに応じて前記無線タグ14から返信される複数種類の応答波Fの復調結果に基づいてその無線タグ14との間の距離Dを算出するものであり、本実施例では、その無線タグ14から返信される応答波Fから変換されたI相信号RsiとQ相信号Rsqとの比に基づいてその無線タグ14との間の距離Dを算出する態様について説明している。図5のフローチャートに示すタグ位置検出制御では、前記質問波送信部50により周波数fである第1の質問波及び周波数fである第2の質問波が交互に送信され、それら第1の質問波及び第2の質問波に応じて前記無線タグ14から返信される第1の応答波及び第2の応答波が受信されてそれぞれ復調される。そして、前記距離算出部54により第1の応答波の復調結果に基づいて求められる第1の距離候補群(候補列)dと、第2の応答波の復調結果に基づいて求められる第2の距離候補群dとが比較されて、それら第1の距離候補群d及び第2の距離候補群dに共通して含まれる値のうち最小のもの、すなわちn=1、n=1に対応する値が前記無線タグ14との間の距離Dとして算出される。なお、本実施例ではn1=1、n2=1のときとなる。
図8は、前記無線タグ通信装置12の制御部44によるタグ位置検出制御の他の一例を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。なお、この態様では、図11に示すように、周波数fの主搬送波を発生させるための第1の無線タグ通信装置12aと、その周波数fとは互いに割り切れない値である周波数fの主搬送波を発生させるための第2の無線タグ通信装置12bとがそれぞれ個別に設けられており、それら無線タグ通信装置12a及び12bと前記無線タグ14との間でそれぞれ情報や制御の通信が行われることにより、その無線タグ14との距離が算出される。また、無線タグ通信装置12a及び12bは、同一の無線タグ14と通信を行うので時間的に異なるタイミングで通信を行うように制御される。或いはまた、同時に通信を行う場合には同一の無線タグ14と通信を行うために周波数が異なるだけで内容、タイミングが同一の質問波を送信するように制御される。
先ず、SC1において、前記VCO20により発生させられる主搬送波の周波数fが前記PLL18によりf、fに設定される。次に、SC2において、上記第1の無線タグ通信装置12aにおいて発生させられた周波数fの主搬送波が所定の制御信号TX‐ASKに基づいて前記主搬送波変調部22により振幅変調されて送信信号とされた後、所定の制御信号TX‐PWRに基づいて前記送信信号増幅部24により増幅されて前記アンテナ26から質問波Fc1として前記無線タグ14に向けて送信される。また、上記第2の無線タグ通信装置12bでは、周波数fの無変調の主搬送波が前記送信信号増幅部24により増幅されて前記アンテナ26から質問波Fc2として前記無線タグ14に向けて送信される。すなわち、周波数fである第1の質問波及び周波数fである第2の質問波が前記無線タグ14に向けて同時に送信される。次に、前記信号処理部52の動作に対応するSC3において、SC2にて送信された第1の質問波及び第2の質問波に応じて前記無線タグ14から返信される第1の応答波及び第2の応答波が前記アンテナ26により受信される。
次に、SC4において、前記無線タグ通信装置12と無線タグ14との間の通信において電波の往復により発生する位相差θ、θが算出され、タグ位置候補列d、dが決定される。位相差θは、周波数fの第1の質問波に対応する値であり、その位相差θ及び質問波の波長λに基づいて次の(13)式に示すような第1の距離候補群dが求められる(λn/2の項を省略)。また、位相差θは、周波数fの第2の質問波に対応する値であり、その位相差θ及び質問波の波長λに基づいて同様に次の(14)式に示すような第2の距離候補群dが求められる(λn/2の項を省略)。
Figure 2005106525
Figure 2005106525
次に、SC5において、前記RSSI回路42により検出される受信信号強度が所定値K1未満であるか否か、すなわち受信信号強度が比較的小さいか否かが判断される。このSC5の判断が肯定される場合には、SC6において、n=0とされた後、SC10以下の処理が実行されるが、SC5の判断が否定される場合には、SC7において、前記RSSI回路42により検出される受信信号強度が所定値K2(K1よりも大きい値)未満であるか否か、すなわち受信信号強度が中程度であるか否かが判断される。このSC7の判断が肯定される場合には、SC8において、n=1とされた後、SC10以下の処理が実行されるが、SC7の判断が否定される場合、すなわち受信信号強度が比較的大きいと判断される場合には、SC9において、n=2とされた後、SC10において、周波数f、fの両方についてnが決定されたか否かが判断される。このSC10の判断が否定される場合には、SC5以下の処理が再び実行されるが、SC10の判断が肯定される場合には、SC11において、前記アンテナ26からの質問波Fの送信が停止された後、本ルーチンが終了させられる。前記無線タグ通信装置12と無線タグ14との間の距離は一定であることから、このようにしてd=dの関係を満たすn、n(f、fにそれぞれ対応するn)が求められる。以上の制御において、SC1及びSC2が前記質問波送信部50の動作に、SC4乃至SC10が前記距離算出部54の動作にそれぞれ対応する。なお、周波数f、fは、それらの波長λ1、λ2に対して前記無線タグ14との通信可能距離Daに対して次の(15)式を満たすように選ばれるものである。また、図7に例示した周波数f、fの波長差は、位相計測誤差に相当する距離誤差よりも十分に大きく設定されており、その計測誤差によりnの選択を誤らないように好適に定められている。
Figure 2005106525
このように、本実施例によれば、周波数のそれぞれ異なる複数種類の質問波Fを送信するための質問波送信部50(SA1、SA2、SA5、SA6、SC1、及びSC2)と、その質問波送信部50から送信される複数種類の質問波Fに応じて前記無線タグ14から返信される複数種類の応答波Fを受信してそれぞれ復調する受信復調部すなわちI相信号変換部28及びQ相信号変換部30と、それらI相信号変換部28及びQ相信号変換部30による複数種類の応答波Fの復調結果に基づいて前記無線タグ14との間の距離dを算出する距離算出部54(SA4、SA8、SB、SC5乃至SC10)とを、含むことから、前記無線タグ14との間で通信を行うことによりその無線タグ14との間の距離dを好適に求めることができる。すなわち、無線タグ14との間の距離を検出し得る無線タグ通信装置12を提供することができる。
また、前記信号処理部52(SA3及びSA7)は、前記無線タグ14から返信される応答波Fを互いに直交するI相信号Rsi及びQ相信号Rsqに変換して直交復調するものであるため、直交検波方式の復調回路を備えた無線タグ通信装置12において前記無線タグ14との間の距離を好適に求めることができる。
また、前記距離算出部54は、前記無線タグ14から返信される応答波Fから変換されたI相信号RsiとQ相信号Rsqとの比に基づいてその無線タグ14との間の距離dを算出するものであるため、直交検波形式の復調回路を備えた無線タグ通信装置12において実用的な態様で前記無線タグ14との間の距離を求めることができる。
また、前記質問波送信部50は、周波数のそれぞれ異なる第1の質問波及び第2の質問波を送信するものであり、前記信号処理部52は、その質問波送信部50から送信される第1の質問波及び第2の質問波に応じて前記無線タグ14から返信される第1の応答波及び第2の応答波を受信してそれぞれ復調するものであるため、必要にして十分な質問波F及び応答波Fにより前記無線タグ14との間の距離を好適に求めることができる。
また、前記第1の質問波及び第2の質問波の周波数は、互いに割り切れない値であるため、前記無線タグ14との間の距離を更に好適に求めることができる。
また、前記距離算出部54は、前記第1の応答波の復調結果に基づいて求められる第1の距離候補群dと、前記第2の応答波の復調結果に基づいて求められる第2の距離候補群dとを比較して、前記第1の距離候補群d及び第2の距離候補群dに共通して含まれる値のうち最小のものを前記無線タグ14との間の距離Dとして算出するものであるため、実用的な態様で前記無線タグ14との間の距離を求めることができる。
また、前記質問波送信部50は、前記第1の質問波及び第2の質問波を交互に送信するものであるため、必要にして十分な質問波Fを簡単な構成により送信することができる。
また、前記質問波送信部50は、前記複数種類の質問波Fを同時に送信するものであるため、可及的速やかに前記無線タグ14との間の距離Dを求めることができる。
また、前記距離算出部54は、前記無線タグ14から返信される応答波Fの強度に基づいてその無線タグ14との間の距離Dを算出するものであるため、更に好適にその無線タグ14との間の距離dを求めることができる。
また、前記距離算出部54は、前記無線タグ14との間の通信可能距離Dに基づいてその無線タグ14との間の距離を算出するものであるため、更に好適にその無線タグ14との間の距離Dを求めることができる。
続いて、本発明の他の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明に用いる図面に関して、前述の第1実施例と重複する部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
図9は、本発明の第2実施例である無線タグ通信装置70の電気的構成を説明する図である。この図2に示すように、本第2実施例の無線タグ通信装置70は、前記基準周波数発生部16から出力される前記質問波Fの主搬送波を分配し且つ所定の位相制御信号に基づいてその位相を制御する移相回路72と、前記アンテナ26により受信された受信信号をその移相回路72から供給される位相制御された主搬送波に基づいてホモダイン復調する受信復調部74と、その受信復調部74から出力される復調信号のうち所定の周波数帯域の信号のみを抽出する復調信号BPF76と、その復調信号BPF76から出力される復調信号を増幅する復調信号増幅部78とを、備えて構成されている。この無線タグ通信装置70におけるRSSI42は、上記復調信号増幅部78から出力される復調信号の信号強度を検出する。また、本第2実施例の無線タグ通信装置70の制御部44には、上記位相回路72に所定の位相制御信号を供給するための搬送波位相制御部80が機能的に備えられている。
図10は、上記無線タグ通信装置70の制御部44によるタグ位置検出制御を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、SD1において、前記基準周波数発生部16により発生させられる主搬送波の周波数fが前記PLL18によりfに設定され、前記VCO20によりその周波数fに固定される。次に、SD2において、前記基準周波数発生部16により主搬送波が発生させられてSD1にて設定された周波数fに制御され、所定の制御信号TX‐ASKに基づいて前記主搬送波変調部22により振幅変調されて送信信号とされた後、所定の制御信号TX‐PWRに基づいて前記送信信号増幅部24により増幅されて前記アンテナ26から質問波Fとして前記無線タグ14に向けて送信される。
次に、SD3において、前記移相回路72における位相制御量φ及びRSSIの最大値であるRSSImaxが共に0とされる。次に、SD4において、SD2にて送信された質問波Fに応じて前記無線タグ14から返信される応答波Fが前記アンテナ26により受信され、前記受信復調部74において前記移相回路72から供給される位相制御された主搬送波に基づいてホモダイン復調される。そして、前記RSSI42によりその受信復調部74から出力される復調信号の信号強度RSSIが検出される。前記受信復調部74から出力される復調信号は、1+msinωtをMとおいて、次の(16)式のように表される。
Figure 2005106525
次に、SD5において、SD4にて検出された復調信号強度RSSIが最大値RSSImaxより大きいか否かが判断される。このSD5の判断が否定される場合には、SD8以下の処理が実行されるが、SD5の判断が肯定される場合には、SD6において、RSSIがその最大値RSSImaxとされ、SD7において、位相制御量φがその最大値φmaxとされた後、SD8において、位相制御量φが2π以上であるか否かが判断される。このSD8の判断が肯定される場合には、SD9において、前記アンテナ26からの質問波Fの送信が停止された後、本ルーチンが終了させられるが、SD8の判断が否定される場合には、SD10において、位相制御量φに所定値φstepが加算された後、SD4以下の処理が再び実行される。以上のようにして復調信号強度RSSIが最大となるように前記移相回路72における位相制御量φを設定することで、第1の周波数fについて前記無線タグ通信装置12と無線タグ14との間の通信において電波の往復により発生する位相差の候補列θが次の(17)式のように求められる。また、第2の周波数fについても同様に位相差の候補列θが次の(18)式のように求められる。そして、前述の第1実施例と同様にn、nが求められ、前記無線タグ14との間の距離Dが算出される。以上の制御において、SD1及びSD2が前記質問波送信部50の動作に、SD4が前記信号処理部52の動作に、SD5乃至SD8、SD10が前記距離算出部54及び搬送波位相制御部80の動作にそれぞれ対応する。
Figure 2005106525
Figure 2005106525
このように、本第2実施例によれば、前記質問波Fの主搬送波を分配し且つ位相を制御して前記受信復調部74に供給するための移相回路72及び主搬送波位相制御部80(SD5乃至SD8、SD10)を含み、前記受信復調部74は、前記無線タグ14から返信される応答波Fをその移相回路72により供給される位相が制御された主搬送波に基づいてホモダイン復調するものであるため、ホモダイン検波方式の復調回路を備えた無線タグ通信装置70において前記無線タグ14との間の距離Dを好適に求めることができる。
また、前記距離算出部54は、前記受信復調部74により復調される復調信号の強度RSSIに基づいてその無線タグ14との間の距離Dを算出するものであるため、更に好適にその無線タグ14との間の距離Dを求めることができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例において、前記質問波送信部50、信号処理部52、距離算出部54、主搬送波位相制御部80等は、何れも前記制御部44の制御機能として備えられたものであったが、それぞれ個別の制御装置として備えられたものであっても構わない。
また、前述の実施例において、前記距離算出部54は、前記質問波送信部50から送信される第1の質問波及び第2の質問波に応じて前記無線タグ14から返信される第1の応答波及び第2の応答波に基づいてその無線タグ14との距離dDを検出するものであったが、前記質問波送信部50から送信されるそれぞれ周波数が異なる3種類以上の質問波に応じて前記無線タグ14から返信される同じく3種類以上の応答波に基づいてその無線タグ14との距離dを検出するものであってもよい。このようにすれば、前記無線タグ14との距離Dを更に正確に求めることができる。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。

Claims (11)

  1. 所定の情報が記憶された無線タグとの間で非接触にて情報の通信を行う無線タグ通信装置であって、
    周波数のそれぞれ異なる複数種類の質問波を送信するための質問波送信部と、
    該質問波送信部から送信される複数種類の質問波に応じて前記無線タグから返信される複数種類の応答波を受信してそれぞれ復調する受信復調部と、
    該受信復調部による複数種類の応答波の復調結果に基づいて前記無線タグとの間の距離を算出する距離算出部と
    を、含むことを特徴とする無線タグ通信装置。
  2. 前記受信復調部は、前記無線タグから返信される応答波を互いに直交するI相信号及びQ相信号に変換して直交復調するものである請求項1の無線タグ通信装置。
  3. 前記距離算出部は、前記無線タグから返信される応答波から変換されたI相信号とQ相信号との角度差に基づいて該無線タグとの間の距離を算出するものである請求項2の無線タグ通信装置。
  4. 前記質問波の主搬送波を分配し且つ位相を制御して前記受信復調部に供給するための搬送波位相制御部を含み、該受信復調部は、前記無線タグから返信される応答波を該搬送波位相制御部により供給される位相が制御された搬送波に基づいてホモダイン復調するものである請求項1の無線タグ通信装置。
  5. 前記質問波送信部は、周波数のそれぞれ異なる第1の質問波及び第2の質問波を送信するものであり、前記受信復調部は、該質問波送信部から送信される第1の質問波及び第2の質問波に応じて前記無線タグから返信される第1の応答波及び第2の応答波を受信してそれぞれ復調するものである請求項1から4の何れかの無線タグ通信装置。
  6. 前記第1の質問波及び第2の質問波の周波数は、互いに割り切れない値である請求項5の無線タグ通信装置。
  7. 前記距離算出部は、前記受信復調部による前記第1の応答波の復調結果に基づいて求められる第1の距離候補群と、前記第2の応答波の復調結果に基づいて求められる第2の距離候補群とを比較して、前記第1の距離候補群及び第2の距離候補群に共通して含まれる値のうち最小のものを前記無線タグとの間の距離として算出するものである請求項5又は6の無線タグ通信装置。
  8. 前記質問波送信部は、前記第1の質問波及び第2の質問波を交互に送信するものである請求項5から7の何れかの無線タグ通信装置。
  9. 前記質問波送信部は、前記複数種類の質問波を同時に送信するものである請求項1から7の何れかの無線タグ通信装置。
  10. 前記距離算出部は、前記無線タグから返信される応答波の強度に基づいて該無線タグとの間の距離を算出するものである請求項1から9の何れかの無線タグ通信装置。
  11. 前記距離算出部は、前記無線タグとの間の通信可能距離に基づいて該無線タグとの間の距離を算出するものである請求項1から10の何れかの無線タグ通信装置。
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