JP4431884B2 - 無線タグ通信システムの質問器 - Google Patents

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本発明は、例えば、外部と情報の無線通信が可能な無線タグに対し情報の読み取り又は書き込みを行う無線タグ通信システムの質問器に関する。
例えば高価なアナログ処理回路を多用せず、デジタル信号処理により受信信号の復調を行う無線通信システムでは、一般に、送信離散信号からD/A変換された送信アナログ信号(搬送波)が送信したい情報に応じて変調され、この変調された搬送波がアンテナを介し受信器へ送信される。この送信信号に応じてアンテナを介して受信器で受信された受信アナログ信号はA/D変換器でサンプリングされて受信離散信号に変換された後、復調器にて復調される。この復調器はDSP等のデジタル信号処理により実現されている。
このとき、受信アナログ信号を受信離散信号に変換するA/D変換器のサンプリング周波数は、復調器に入力する検波用局部発振離散信号の発振周波数と同期するように予め設定されており、復調器は、これら互いに同期した受信離散信号と検波用局部発振離散信号とに基づき、復調を行う。しかしながら、何らかの理由で受信アナログ信号側の周波数が変化した場合、A/D変換器はそれまでと同一のサンプリング周波数でサンプリングを行う結果、受信離散信号と局部発振離散信号の周波数にずれが生じ同期しなくなる。このため、それまでと同一の発振周波数の検波用局部発振離散信号に基づき復調器で復調を行うと、復調後の信号に低周波の変動成分が生じ、正常な復調が困難となる。
そこで、従来、上記のような周波数のずれに対応し、復調器に入力する前の上記受信離散信号及び上記検波用局部発振離散信号を補正回路(複素処理回路)に入力して適宜補正を行い、補正後の両信号を用いて復調を行うようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−209904号公報(段落番号0006〜0008、図1〜図6)
しかしながら、上記従来技術では、前述した周波数のずれに対応するために別途補正回路を設ける必要があり、構成が複雑化するとともに信号処理回路全体の負担が大きくなっていた。このため、簡単で安価な構成が要求される無線タグ通信システムの質問器にはこのようなディジタル信号処理による復調器は用いることができなかった。
本発明の目的は、補正処理を行うことなく周波数のずれによる低周波変動成分の発生を防止し、信号処理回路全体の負担を低減できる無線タグ通信システムの質問器を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、送信用発振器と、この送信用発振器で生成された送信信号を無線タグに送信する送信アンテナ手段と、この送信アンテナ手段から送信された前記送信信号に応じ、前記無線タグから返信された信号を受信する受信アンテナ手段と、所定のクロック信号に基づき、前記受信アンテナ手段で受信した信号をサンプリングして受信離散信号に変換する第1変換器と、この第1変換器からの前記受信離散信号を復調する復調手段とを有する無線タグ通信システムの質問器であって、前記送信用発振器からの前記送信信号をサンプリングし、局部発振離散信号に変換する第2変換器を設け、当該第2変換器の前記サンプリングに用いるクロック信号を、前記第1変換器と共通の前記所定のクロック信号とし、前記復調手段は、前記第2変換器からの前記局部発振離散信号を用いて、前記第1変換器からの前記受信離散信号を復調することを特徴とする。

本願第1発明においては、送信用発振器で生成された送信信号は、送信アンテナ手段から応答器である無線タグへと送信される。無線タグからの返信信号は、受信アンテナ手段を介し受信され、第1変換器でサンプリングされて受信離散信号に変換された後、復調手段において復調が行われる。
ここで、通常、応答器が無線タグである場合、送信用発振器から送信アンテナ手段を介し送信される送信信号と、この送信信号が無線タグで変調反射されて受信アンテナ手段で受信される返答信号は同一の周波数である。本願第1発明では、第2変換器が、第1変換器で変換される受信信号と同一周波数の送信信号を第1変換器と共通のクロック信号でサンプリングすることから、第2変換器で生成された局部発振離散信号は第1変換器で生成された受信離散信号と必ず同一周波数となる。そして、復調手段では、この第2変換器からの局部発振離散信号を用いて第1変換器からの受信離散信号を復調する。すなわち、同一周波数の2つの信号に基づき復調を行うので、従来技術のように補正処理を行うことなく、比較的簡単な構成で、周波数のずれによる低周波変動成分の発生を確実に防止できる。したがって、信号処理回路全体の負担を低減できる。
第2の発明は、上記第1発明において、前記送信用発振器からの送信信号の周波数をそれより低い周波数に変換する送信信号ダウンコンバート手段を備えることを特徴とする。
送信信号ダウンコンバート手段で周波数を低い周波数に変換した後の送信信号を第2変換器へ入力するようにすれば、第2変換器としてより安定して動作が期待でき、また、安価な低周波用のものを使用することができる。この結果、コストを低減できる。また、第2変換器として分解能が高い(ビット数が多い)ものを使用でき、受信感度を向上させることができる。
第3の発明は、上記第1又は第2発明において、前記受信用アンテナ手段からの受信信号の周波数をそれより低い周波数に変換する受信信号ダウンコンバート手段を備えることを特徴とする。
受信信号ダウンコンバート手段で周波数を低い周波数に変換した後の受信信号を第1変換器へ入力するようにすれば、第1変換器としてより安価でより性能のよい低周波用のものを使用することができる。この結果、コストを低減できる。また、第1変換器として分解能が高い(ビット数が多い)ものを使用でき、受信感度を向上させることができる。
第4の発明は、上記第1乃至第3のいずれか1つの発明において、前記第2変換器からの前記局部発振離散信号の位相をシフトさせる位相シフト手段を有することを特徴とする。
第2変換器で生成された局部発振離散信号と第1変換器で生成された受信離散信号とが周波数は一致しているが位相は一致せず、ずれる可能性がある。本願第4発明においては、第2変換器からの局部発振離散信号の位相をシフトさせる位相シフト手段を設けることにより、このような場合であっても、局部発振離散信号の位相を適宜の角度だけシフトさせることで、局部発振離散信号の周期の整数分の1の精度で確実に受信離散信号と位相を一致させることができ、十分な振幅の復調信号を得ることができる。
第5の発明は、上記第4発明において、前記位相シフト手段は、前記局部発振離散信号の離散値データ相互間に所定の補間処理を行う補間手段と、この補間手段で補間処理後の離散値データのうち、所定の周波数帯域を選択除去するフィルタ手段と、このフィルタ手段で選択処理後の離散値データを、所定時間遅延させる遅延手段と、この遅延手段で遅延処理後の離散値データの一部を間引いて除去する間引き手段とを備えることを特徴とする。
第2変換器で生成された局部発振離散信号が、第1変換器で生成された受信離散信号に対して位相がずれていた場合、まず補間手段で、局部発振離散信号の離散値データ相互間に所定の補間処理を行った後、フィルタ手段で補間処理後の離散値データの所定の周波数帯域を選択除去を行い、さらに遅延手段でそのフィルタリング後の離散値データを所定時間遅延させ、さらに間引き手段でその遅延処理後の離散値データの一部を間引いて除去することにより、上記ずれを是正し、同一位相とすることができる。
第6の発明は、上記第4発明において、前記位相シフト手段で位相シフトした局部発振離散信号を、アナログ信号に変換して位相シフト局部発振信号とする第3変換手段と、この第3変換手段からの前記位相シフト局部発振信号又はこれに基づく信号を、前記アンテナ手段からの受信信号と合成し、前記送信アンテナ手段からの送信信号に基づき生じうる不要波を抑圧する合波器とを有することを特徴とする。
位相シフト手段によって位相シフトされ、受信信号に含まれる不要信号と逆位相とされた局部発振離散信号(振幅は乗算処理により予め不要信号の振幅と同じにしておく)を第3変換手段でアナログ信号に変換し、この位相シフト局部発振信号(又はこれに基づく信号)を合波器で受信信号と合成することにより、送信信号に基づき生じうる不要波を抑圧(又は相殺)することが可能となる。
第7の発明は、上記第6発明において、前記第3変換手段からの前記位相シフト局部発振信号の周波数をそれより高い周波数に変換して前記合波器に供給する抑圧信号アップコンバート手段を有することを特徴とする。
第3変換手段で変換後の信号を高い周波数に変換させてから合波器に供給することにより、第3変換手段自体は、より安価な低周波用のものを使用することができる。この結果、安定した動作が期待でき、またコストを低減できる。
第8の発明は、上記第4発明において、前記位相シフト手段は、前記局部発振離散信号の位相を略90°変換させるヒルベルト変換手段を備え、前記復調手段は、前記局部発振離散信号と、前記ヒルベルト変換手段で位相変換された信号とを用いて、復調を行うことを特徴とする。
ヒルベルト変換手段で、局部発振離散信号の位相を略90°変換させた信号を生成しておけば、局部発振離散信号自体の位相が仮に受信離散信号とずれていたとしても、少なくとも上記略90°変換させた信号は受信離散信号と位相は合致するので、例えば補間→フィルタリング→遅延→間引き等の処理を行わなくても、復調手段に対し受信離散信号と同位相あるいは受信出力が大きくなる方の信号を供給できる。
本発明によれば、復調手段が、同一周波数の2つの信号に基づきデジタル信号処理により復調を行うので、補正処理を行うことなく周波数のずれによる低周波変動成分の発生を防止し、信号処理回路全体の負担を低減することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の適用対象である無線タグ通信システムの全体概略を表すシステム構成図である。
図1において、この無線タグ通信システムSは、本実施形態の質問器1(1つのみ図示しているが、複数あってもよい)と、これに対応する応答器としての無線タグTとから構成されるいわゆるRFID(Radio Frequency Identification)通信システムである。
無線タグTは、アンテナ151とIC回路部150とを備えた無線タグ回路素子Toを有している。
質問器1は、無線タグ回路素子Toの上記アンテナ151との間で無線通信により信号の送信・受信を行うこの例では1つの(送受信兼用)アンテナ2と、このアンテナ2を介し上記無線タグ回路素子Toに対する情報の読み取り及び書き込みの少なくとも一方を実行するために、送信信号(送信波Fc)を変調するための変調信号を出力したり、上記無線タグ回路素子Toからの返信信号(反射波Fr)を復調する等のデジタル信号処理を実行するDSP(Digital
Signal Processor)100と、このDSP100により出力された変調信号をアナログ信号に変換して発振器から出力された搬送波を変調し、アンテナ2を介し上記送信波Fcとして送信したり、上記無線タグ回路素子Toからの反射波Frを受信してデジタル変換し上記DSP100に供給する等の処理を実行する送受信回路200とから構成されている。
上記質問器1より送信信号である送信波Fcが送信されると、その送信波Fcを受信した上記無線タグTの無線タグ回路素子Toにおいて所定の情報信号に基づいてその送信波Fcが変調されて返信信号である反射波Frとして返信され、上記質問器1によりその反射波Frが受信されて復調されることによって情報の送受が行われる。
図2は、上記無線タグTに備えられた無線タグ回路素子Toの機能的構成の一例を表すブロック図である。
図2において、無線タグ回路素子Toは、上記質問器1側の上記アンテナ2とUHF帯等の高周波を用いて非接触で上記送信波Fcの受信及び上記反射波Frの送信を行う上記アンテナ151と、このアンテナ151に接続されデジタル信号処理を行う上記IC回路部150とを有している。
IC回路部150は、アンテナ151により受信された搬送波を整流する整流部152と、この整流部152により整流された搬送波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部153と、上記アンテナ151により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部157に供給するクロック抽出部154と、所定の情報信号を記憶し得る情報記憶部として機能するメモリ部155と、上記アンテナ151に接続された変復調部156と、上記電源部153からの電源に基づき上記整流部152、クロック抽出部154、及び変復調部156等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための制御部157とを備えている。
変復調部156は、アンテナ151により受信された上記質問器1のアンテナ2からの通信信号の復調を行うと共に、上記制御部157からの返信信号に基づき、アンテナ2から送信された搬送波を反射変調する。
制御部157は、上記変復調部156により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部155において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部156により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
なお、上記は副搬送波を用いないタイプの無線タグ回路素子Toを例にとって説明したが、これに限られず、副搬送波発振部及び副搬送波変調部(いずれも図示せず)を備え、その副搬送波発振部により発生させられた副搬送波を、上記制御部157を介して入力される所定の情報信号に基づき副搬送波変調部で変調し、アンテナ151より返信するようにしてもよい。
図3は、上記質問器1の機能的構成を表す機能ブロック図である。
図3において、前述したように、質問器1は、DSP100と、送受信回路200と、アンテナ2とから構成されている。
DSP100は、CPU、ROM、及びRAM等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行ういわゆるマイクロコンピュータシステムである。
このDSP100は、送受信回路の搬送波発振器46から出力される搬送波を所定のコマンド信号に基づいて変調しアクセス情報とするためのアナログ信号を出力する変調部22と、上記無線タグ回路素子Toへのアンテナ2からの送信信号に基づき生じる不要波を一次的に相殺するためのキャンセル信号の生成を制御する信号を出力するキャンセル制御信号出力部24と、このキャンセル制御信号出力部24から出力される制御信号の振幅及び位相の少なくとも一方を制御するキャンセル信号制御部26と、アンテナ2により受信された受信信号を復調するための復調部32と、この復調部32から出力される復調信号の直流成分(DC成分)を検出する直流成分検出部34と、上記受信信号の振幅を検出する受信信号振幅検出部36とを備えている。
送受信回路200は、所定の周波数変換用局部発振信号を出力する周波数変換用局部発振信号出力部44と、搬送波発振器46から出力された送信信号(搬送波)を増幅してその振幅を変更する第1増幅部48と、この第1増幅部48から出力される送信信号を送受信分離器50を介してアンテナ2に供給すると共に、このアンテナ2により受信された上記無線タグ回路素子Toからの返信信号(送信側からの回り込み信号を含む受信信号)を信号合成部58(後述)に供給する送受信分離器50と、上記キャンセル制御信号出力部24からの制御信号に基づき、搬送波発振器46から分配されて供給された搬送波に基づき相殺波であるキャンセル信号を生成するためにその振幅及び位相をそれぞれ制御するキャンセル信号振幅調整部(この例では減衰器)79及びキャンセル信号位相調整部(移相器)77と、これらキャンセル信号振幅調整部79及びキャンセル信号位相調整部77により生成されたキャンセル信号及び送受信分離器50を介しアンテナ2から供給される上記受信信号を合成する信号合成部(合波器)58と、この信号合成部58から出力される合成信号を増幅してその振幅を変更する第2増幅部60と、その第2増幅部60から出力される合成信号の周波数を上記周波数変換用局部発振信号出力部44から出力される周波数変換用局部発振信号の周波数だけ低くする第1ダウンコンバータ62と、この第1ダウンコンバータ62から出力される信号をデジタル変換しサンプリングして受信離散信号に変換して上記復調部32に供給する第1変換器としての合成信号A/D変換器72と、上記送受信分離器50を介して供給される受信信号を振幅検波する振幅検波器74と、その振幅検波器74から出力される受信信号をデジタル変換して上記受信信号振幅検出部36に供給する受信信号A/D変換器76と、所定のクロック信号を出力するクロック信号出力部78と、上記搬送波発振器46からの送信信号の分波信号の周波数を上記周波数変換用局部発振信号出力部44の信号に基づき送信信号周波数より低い周波数である中間周波数に変換する第2ダウンコンバータ75と、その第2ダウンコンバータ75で周波数が変換された信号をデジタル変換してサンプリングし、局部発振離散信号として復調部32へ供給する送信分波信号A/D変換器73とを備えている。
クロック信号出力部(発振手段)78は、上記A/D変換器73、合成信号A/D変換器72に共通のクロック信号を供給する。なお、受信信号A/D変換器76のクロックについては図示していないが、クロック信号出力部(発振手段)78からクロック信号を供給してもよいし、別の発振器によりさらに周波数の低いクロック信号を供給してもよい。
上記周波数変換用局部発振信号出力部44としては、900MHz近傍や2.4GHz近傍の周波数を発振する発振器が好適に用いられる。また、上記送受信分離器50としては、サーキュレータ若しくは方向性結合器等が一般的に用いられる。
上記構成の無線タグ通信システムSの基本動作を、以下、(a)〜(d)により説明する。
(a)無線タグへの信号送信
上記構成の無線タグ通信システムSにおいて、質問器1の送受信回路200の搬送波発振器46から送信信号が出力される。
この送信信号の振幅が第1増幅部48において増加させられるとともに、変調部22からの変調信号によって変調される。第1増幅部48で変調され出力された送信信号は送受信分離器50を介してアンテナ2に供給され、アンテナ2から搬送波Fcとして無線タグ回路素子Toに向けて送信される。
(b)無線タグからの信号受信
アンテナ2からの搬送波Fcが無線タグ回路素子Toのアンテナ151により受信されると、その送信波Fcが変復調部156に供給されて復調される。また、送信波Fcの一部は整流部152により整流され、電源部153にてエネルギ源(電源)とされる。この電源によって制御部157がメモリ部155の情報信号に基づき返信信号を生成し、この返信信号に基づき変復調部156が上記送信波Fcを変調し、アンテナ151から反射波Frとして質問器1に向けて返信される。
無線タグ回路素子Toからの反射波Frが質問器1のアンテナ2により受信されると、送受信分離器50を介してその反射波Frが受信信号として信号合成部58及び振幅検波器74に供給される。このとき、送受信分離器50を介して受信側に回り込んだ送信信号も受信信号と同時に信号合成部58及び振幅検波器74に供給される。
振幅検波器74に供給された受信信号は振幅検波され、検波信号は受信信号A/D変換器76によりデジタル変換された後に受信信号振幅検出部36に供給され、検出された受信信号の振幅情報がキャンセル信号制御部26に供給される。
(c)キャンセル及び復調
キャンセル信号制御部26は、上記受信信号振幅検出部36から入力した受信信号の振幅及び後述する直流成分検出部34から入力したキャンセル後の受信信号の振幅に基づき、キャンセルを行うためのキャンセル信号の位相及び振幅を決定する(詳細は後述)。決定された位相及び振幅は、キャンセル制御信号出力部24に入力される。キャンセル制御信号出力部24はキャンセル信号を生成するためにキャンセル信号振幅調整部79における振幅制御とキャンセル信号位相調整部77における位相制御を行うためのキャンセル制御信号をキャンセル信号振幅調整部79及びキャンセル信号位相調整部77へ出力し、これらキャンセル信号振幅調整部79及びキャンセル信号位相調整部77では、アップコンバータ46から分配されて供給された搬送波に基づき、上記キャンセル制御信号に応じた振幅及び位相のキャンセル信号を生成し、信号合成部58へ出力する。
キャンセル信号位相調整部77から出力されたキャンセル信号と送受信分離器50を介し供給された上記受信信号は信号合成部58により合成され、その受信信号に含まれる送信側からの回り込み信号が除去(又は低減)される。信号合成部58から出力された合成信号は、第2増幅部60において所定の利得にてその振幅が変更される。第2増幅部60から出力された合成信号の周波数は第1ダウンコンバータ62により周波数変換用局部発振信号出力部44から出力される周波数変換用局部発振信号の周波数だけ低下させられ、合成信号A/D変換器72に供給される。なお、上記クロック信号出力部78から出力されるクロック信号の周波数は、好適には、このダウンコンバートされた合成信号(中間周波数信号)の周波数の4倍乃至はその整数倍とされる。
上記第1ダウンコンバータ62からの合成信号は、合成信号A/D変換器72においてデジタル変換された後、復調部32に供給される。復調部32では、上記送信分波信号A/D変換器73からの局部発信離散信号を用いて、合成信号A/D変換器72からの受信離散信号を復調し、無線タグ回路素子Toの情報信号を読み取る。こうして復調部32で復調された合成信号は、直流成分検出部34に入力されてその復調信号の直流成分が検出され、その検出結果がキャンセル信号制御部26に供給される。前述のキャンセル信号制御部26における位相及び振幅の決定は、送信側からの回り込み信号に対応する上記直流成分検出部34で検出した上記直流成分の振幅及び上記受信信号振幅検出部36での検出結果に基づき、信号合成部58に入力される受信信号の振幅とキャンセル信号振幅調整部79及びキャンセル信号位相調整部77で生成され出力されたキャンセル信号の振幅とが等しくなる(かつ位相が逆位相となる)ように決定される。
以上(a)〜(c)で説明した基本通信動作により、本実施形態による無線タグ通信システムSは、アンテナ2からの受信信号に含まれる送信側からの回り込み信号が好適に除去(低減)され、高感度の通信を実現することができる。
以上において、搬送波発振器46が、各請求項記載の送信用発振器を構成し、アンテナ2が、送信用発振器で生成された送信信号を無線タグに送信する送信アンテナ手段を構成するとともに、送信アンテナ手段から送信された送信信号に応じ、無線タグから返信された信号を受信する受信アンテナ手段をも構成する。
また、周波数変換用局部発振信号出力部44及び第2ダウンコンバータ75が、送信用発振器46からの送信信号の周波数を低域変換する送信信号ダウンコンバート手段を構成し、周波数変換用局部発振信号出力部44及び第1ダウンコンバータ62が、受信用アンテナ手段からの受信信号の周波数を低域変換する受信信号ダウンコンバート手段を構成する。さらに復調部32が、第2変換器からの局部発振離散信号を用いて、第1変換器からの受信離散信号を復調する復調手段を構成する。
以上説明した本実施形態の無線タグ通信システムSの質問器1の作用効果を図4及び図5を用いて説明する。
前述したように、搬送波発振器46生成された送信信号はアンテナ2から応答器である無線タグTへと送信される。無線タグTからの返信信号は、アンテナ2を介し受信され、信号合成部58及び第1ダウンコンバータ62等を経て合成信号A/D変換器72でサンプリングされて受信離散信号に変換された後、復調部32において復調が行われる。
ここで、応答器が無線タグTであることから、上記した搬送波発振器46で生成されアンテナ2を介し送信される送信信号と、この送信信号が無線タグTで変調反射されてアンテナ2で受信される受信信号は同一の周波数波形となる。
本実施形態では、互いに同一周波数のそれら受信信号波形及び送信信号波形を、合成信号A/D変換器72と送信分波信号A/D変換器73がクロック信号出力部78からの同一クロック(共通のクロック信号)でサンプリングを行う(この例では中間周波数の4倍の周波数でサンプリングを行う)。この結果、合成信号A/D変換器72において受信離散信号としてサンプリングされるサンプリング点は例えば図4(a)中黒丸●で示す点となり、送信分波信号A/D変換器73で発振離散信号としてサンプリングされるサンプリング点は図4(b)中黒丸●で示す点となり、これら2つの信号は、必ず互いに同一周波数となる。この結果、復調部32における復調処理によってこれを乗算すると図4(c)に示すようなサンプリング点(黒丸●)及び信号波形となり、図示しない低域通過フィルタを通すことで、図4(d)に示すような復調信号を得ることができる。
ここで、何らかの理由でクロック信号出力部78からのクロック周波数が、上記中間周波数の4倍の周波数から変化することも考えられるが、この場合、上記図4(a)及び図4(b)に対応する図5(a)及び図5(b)にそれぞれ示すように、合成信号A/D変換器72の受信離散信号サンプリング点(図5(a)中黒丸●)も送信分波信号A/D変換器73の発振離散信号サンプリング点(図5(b)中黒丸●)も、図4(a)(b)と比較して変化する(図4(a)(b)のサンプリング点が正弦波の山、谷、又はその中間点に必ず位置していたのに対し、図5(a)(b)はそうでなくなる)。しかしながら、それら2つの信号は上記と同様必ず互いに同一周波数の関係は維持され、言い換えれば、両信号とも同じ変化の仕方をしているため、この変化したものどうしを復調部32で乗算することで、図5(c)に示すサンプリング点(黒丸●)及び図4(c)と同様の乗算波形をサンプリングした適正な信号を得ることができ、図示しない低域通過フィルタを通せば図5(d)に示す正しい直流に近い低い周波数成分の変動のない復調信号を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態の質問器1によれば、同一周波数である2つの信号(合成信号A/D変換器72の受信離散信号と送信分波信号A/D変換器73の発振離散信号)に基づき復調を行うので、従来技術のように補正処理を行うことなく、比較的簡単な構成で、周波数のずれによる低周波変動成分の発生を確実に防止できる。したがって、信号処理回路全体の負担を低減できる。また、上記のようにクロック周波数が変化しても(言い換えれば中間周波数の整数倍等でなくどのような周波数であっても)不都合が生じず精度の高い検波を確保できることから、中間周波数とクロック周波数を自由に選択できるという効果もある。
また、第2ダウンコンバータ75で周波数を低域に変換した後の送信信号を送信分波信号A/D変換器73へ入力するので、送信分波信号A/D変換器73としてより安定して動作が期待でき、また、送信分波信号A/D変換器73として安価な低周波用のものを使用することができるのでコストを低減できる。さらに、第1ダウンコンバータ62で周波数を低域に変換した後の受信信号を合成信号A/D変換器72へ入力するので、合成信号A/D変換器72としてより安価な低周波用のものを使用することができ、コストを低減できる効果もある。また、低周波用のA/D変換器は分解能の高い(ビット数の多い)ものが安価に用いることができるので、受信信号の検出感度を向上させることができるという効果もある。
なお、本発明は、上記の形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で、種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
(1)位相シフトを行う場合
上記実施形態において、送信分波信号A/D変換器73で生成された局部発振離散信号と合成信号A/D変換器72で生成された受信離散信号とが周波数は一致しているが位相は一致せずずれる可能性がある。本変形例はそのような場合に位相シフトを行うことにより位相の一致化を図るものである。
図6は、本変形例による質問器の機能的構成を表す機能ブロック図であり、上記実施形態の図3にほぼ相当する図である。図3と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
図6において、本変形例の質問器では、DSP100に対応するDSP100′において、送信分波信号A/D変換器73からの局部発振離散信号の位相をシフトさせる位相シフト手段として、局部発振離散信号の離散値データ相互間に所定の補間処理を行う補間処理部21と、この補間処理部21で補間処理後の離散値データのうち、所定の周波数帯域を選択除去するフィルタ部23と、このフィルタ部23で選択処理後の離散値データを、所定時間遅延させる遅延処理部25と、この遅延処理部25で遅延処理後の離散値データの一部を間引いて除去する間引き処理部27と、間引き処理部27での間引き処理後のデータに基づき、上記遅延処理部25での遅延時間を決定する遅延決定部29とが設けられている。
図7は本変形例における上記位相シフト挙動の一例を表す図である。
例えば合成信号A/D変換器72で生成された受信離散信号が図7(a)の黒丸●で表される信号であったときに、送信分波信号A/D変換器73で生成された局部発振離散信号が図7(b)の黒丸●に示すように同一周波数ではあるものの位相が(この例では(1/4)周期)ずれていた場合を例にとって説明する。
補間処理部21では、上記送信分波信号A/D変換器73からの局部発振離散信号を入力した後、図7(b)に白丸○で示すように補間を行う(この例では一つおきに0を挿入している)。この信号を入力したフィルタ部23において低域通過フィルタを通すと、図7(c)に示す波形となり、さらにこれを遅延処理部25に入力して所定時間(この例では1サンプルだけ)遅延させると図7(d)に示す波形となる。さらにこの信号を間引き処理部27に入力して黒丸●のサンプリング点を間引き白丸○のサンプリング点のみとすることで、図7(e)に示すように、図7(a)と位相を一致させることができる。但し当初は遅延処理部25でどれだけの時間遅延させればよいかはわからないため、遅延処理部25で適宜遅延時間を種々変化させて設定しつつ間引き処理部27で間引きを行った結果の復調出力信号を復調部32から遅延決定部29へとフィードバックし、遅延決定部29はその復調出力信号の振幅変化が最大となるように、最適な遅延時間を決定する。
このようにして図7(e)のように合成信号A/D変換器72の受信離散信号と位相が一致したら、その信号を遅延決定部29から復調部32へ入力し前述と同様の乗算を行って図7(f)に示すような波形が得られ、図示しない低域通過フィルタを通せば図7(g)に示す正しい矩形波の復調信号を得ることができる。なお、補間処理部21における補間点の数をより多くすれば、さらに細かな位相調整が可能となる。
本変形例によれば、上記のようにして送信分波信号A/D変換器73からの局部発振離散信号の位相を適宜の角度だけシフトさせ、周期の整数分の1の精度で確実に合成信号A/D変換器72からの受信離散信号と位相を一致させることができる。
(2)発振離散信号を用いデジタル位相シフトでキャンセル信号を生成
上記実施形態及び(1)の変形例ではアナログのキャンセル信号振幅調整部(減衰器)79及びキャンセル信号位相調整部(移相器)77を用いたが、ディジタル的に位相シフト等の処理を行うことでこれを不要とすることも可能である。図8は、そのような変形例による質問器の機能的構成を表す機能ブロック図であり、上記図3、図6にほぼ相当する図である。図3及び図6と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
図8において、本変形例の質問器では、DSP100′に対応するDSP100″が、上記キャンセル信号制御部26に対応する第1キャンセル信号制御部30A及び第2キャンセル信号制御部30Bと、上記キャンセル制御信号出力部24に対応する第1キャンセル制御信号出力部28a及び第2キャンセル制御信号出力部28Bと、第1合成信号振幅検出部38とを備えている。また、送受信回路200には、第1キャンセル制御信号D/A変換器41と、第2キャンセル制御信号D/A変換器43と、第1合成信号D/A変換器70と、第3増幅部68と第2信号合成部66と第3ダウンコンバータ40が設けられている。
上記構成の要部動作を以下(d)(e)により説明する。本変形例では、アンテナ2で受信した受信信号に対し、一次キャンセル及び二次キャンセルを行う。
(d)一次キャンセル
前述したように無線タグ回路素子Toからの反射波Frが質問器1のアンテナ2により受信されると、送受信分離器50を介してその反射波Frが受信信号として信号合成部(第1信号合成部)58及び第3ダウンコンバータ40に供給される。このとき、送受信分離器50を介して受信側に回り込んだ送信信号も受信信号と同時に第1信号合成部58及び第3ダウンコンバータ40に供給される。第3ダウンコンバータ40に供給された受信信号は、周波数が低下させられデジタル変換された後に受信信号振幅検出部36でその振幅が検出され第1キャンセル信号制御部30Aに供給される。
第1キャンセル信号制御部30Aは、上記受信信号振幅検出部36から入力した受信信号の振幅及び上記第1合成信号振幅検出部38から入力した一次キャンセル(詳細は後述)後の受信信号の振幅に基づき、一次キャンセルを行うための第1キャンセル信号の位相及び振幅を決定する(詳細は後述)。決定された位相及び振幅は、第1キャンセル制御信号出力部28aに入力される。このとき第1キャンセル制御信号出力部28aには、前述の補間処理部21で補間処理されフィルタ部23で所定の周波数帯域が選択除去された局部発振離散信号が入力されており、第1キャンセル制御信号出力部28aは、上記局部発振離散信号を用いて、第1キャンセル信号制御部30Aで決定した位相及び振幅の第1キャンセル信号を生成するためのデジタル信号である第1キャンセル制御信号を出力する。この第1キャンセル制御信号出力部28aからの第1キャンセル制御信号は、第1キャンセル制御信号D/A変換器41でアナログ変換された後に、その周波数が第2アップコンバータ45にて上記周波数変換用局部発振信号出力部44から出力される周波数変換用局部発振信号の周波数だけ高くされる。この第2アップコンバータ45から出力された第1キャンセル信号と送受信分離器50を介し供給された上記受信信号が第1信号合成部58により合成され、その受信信号に含まれる送信側からの回り込み信号が除去(又は低減)される。
第1信号合成部58から出力された合成信号(第1合成信号)は、前述したように第2増幅部60で振幅変更され第1ダウンコンバータ62で周波数が低域変換された後、第2信号合成部66及び第3増幅部68に供給される。
第3増幅部68に供給された第1合成信号は、その第3増幅部68において上記所定の利得にてその振幅が変更される。第3増幅部68から出力された第1合成信号は第1合成信号A/D変換器70によりデジタル変換された後に第1合成信号振幅検出部38に供給されてその振幅が検出され、その検出された振幅が上記第1キャンセル信号制御部30A及び第2キャンセル信号制御部30Bに供給される。前述の第1キャンセル信号制御部30Aにおける位相及び振幅の決定は、上記受信信号振幅検出部36での検出結果、及び上記第1合成信号振幅検出部38での検出結果に応じ、第1信号合成部58に入力される受信信号の振幅と第1キャンセル制御信号D/A変換器41から出力され第2アップコンバータ45でアップコンバートされた上記第1キャンセル信号の振幅とが等しく、かつ位相が逆位相となるように決定される。すなわち、上記受信信号振幅検出部36での検出結果から第1キャンセル信号の振幅を決定し、第1合成信号振幅検出部38での検出結果からその出力が極小となるよう第1キャンセル信号の位相を決定する。さらに第1合成信号振幅検出部38で検出される出力が最小となるよう、第1キャンセル信号の振幅及び位相が調整される。
(e)二次キャンセル
一方、第1合成信号振幅検出部38での振幅検出値を入力した第2キャンセル信号制御部30Bは、その検出値(一次キャンセル後の受信信号の振幅)に基づき、二次キャンセルを行うための第2キャンセル信号の位相及び振幅を決定する(詳細は後述)。決定された位相及び振幅は、第2キャンセル制御信号出力部28Bに入力される。このとき第2キャンセル制御信号出力部28Bには、前述の補間処理部21で補間処理されフィルタ部23で所定の周波数帯域が選択除去された局部発振離散信号が入力されており、第2キャンセル制御信号出力部28Bは、上記局部発振離散信号を用いて、第2キャンセル制御信号出力部28Bで決定した位相及び振幅の第2キャンセル信号を生成するためのデジタル信号である第2キャンセル制御信号を出力する。この第2キャンセル制御信号出力部28Bからの第2キャンセル制御信号は、第2キャンセル制御信号D/A変換器43でアナログ信号に変換された後に、上記第1ダウンコンバータ62から供給されたダウンコンバートされた第1合成信号と第2信号合成部66にて合成され、これによって第1合成信号に含まれる送信側からの回り込み信号がさらに除去(低減)される。
第2信号合成部66から出力された第2合成信号は、第2合成信号A/D変換器72においてデジタル変換された後、復調部32に供給され、復調部32により第2合成信号が復調されて無線タグ回路素子Toの情報信号が読み出される。また復調部32で復調された第2合成信号は、直流成分検出部34に入力されてその復調信号の直流成分が検出され、その検出結果が第2キャンセル信号制御部30Bに供給される。前述の第2キャンセル信号制御部30Bにおける位相及び振幅の決定は、送信側からの回り込み信号に対応する上記直流成分検出部34で検出した上記直流成分の振幅及び上記第1合成信号振幅検出部38での検出結果に基づき、第2信号合成部66に入力されるダウンコンバートされた第1合成信号の振幅と、第2キャンセル制御信号D/A変換器43からの第2キャンセル信号の振幅とが等しくなる(かつ位相が逆位相となる)ように決定される。すなわち、上記第1合成信号振幅検出部38での検出結果から第2キャンセル信号の振幅を決定し、直流成分検出部34での検出結果からその出力が極小となるよう第2キャンセル信号の位相を決定する。さらに直流成分検出部34で検出される出力が最小となるよう、第2キャンセル信号の振幅及び位相が調整される。
以上(d)(e)で説明した一次キャンセル及び二次キャンセル動作により、本実施形態による無線タグ通信システムSは、アンテナ2からの受信信号に含まれる送信側からの回り込み信号が好適に除去(低減)され、高感度の通信を実現できる。
図9は、上記第1キャンセル制御信号出力部28a及び第2キャンセル制御信号出力部28Bの詳細機能を表す機能ブロック図である。図9に示すように、第1及び第2キャンセル制御信号出力部28aは、上記フィルタ部23で選択処理後の離散値データを、所定の位相シフトが生じるよう所定時間遅延させる遅延処理部28aと、この遅延処理部28aで遅延処理後の離散値データの一部を間引いて除去する間引き処理部28bと、間引き処理部28bでの間引き処理後の信号の振幅を適宜制御する振幅処理部28cとが設けられている。遅延処理部28aは、前述の補間処理部21で補間処理されフィルタ部23で所定の周波数帯域が選択除去された局部発振離散信号が入力され、上記局部発振離散信号を用いて第1又は第2キャンセル信号制御部30A又は30Bで決定した位相の第1又は第2キャンセル信号を生成するための信号を生成し、間引き処理部28bへ出力する。振幅制御部28cは、間引き処理部28bで所定の間引き処理が行われた上記第1又は第2キャンセル信号を生成するための信号を、さらに第1又は第2キャンセル信号制御部30A又は30Bで決定した振幅となるようにした信号を生成し、第1キャンセル制御信号D/A変換器41又は第2キャンセル制御信号D/A変換器43へと出力する。
上記において、第1キャンセル制御信号D/A変換器41及び第2キャンセル制御信号D/A変換器43が、位相シフト手段で位相シフトした局部発振離散信号を、アナログ信号に変換して位相シフト局部発振信号とする第3変換手段を構成する。また、第1信号合成部58及び第2信号合成部66が、第3変換手段からの位相シフト局部発振信号又はこれに基づく信号を、アンテナ手段からの受信信号と合成し、送信アンテナ手段からの送信信号に基づき生じうる不要波を抑圧する合波器を構成する。また第2アップコンバータ45が、第3変換手段からの位相シフト局部発振信号の周波数を高い周波数に変換して合波器に供給する抑圧信号アップコンバート手段を構成する。
本変形例においては、以上のようにしてディジタル処理で移相処理(位相シフト)を行い、一次キャンセル用の局部発振信号(第1キャンセル信号)及び二次キャンセル用の局部発振信号(第2キャンセル信号)を生成して、上記(1)の変形例と同様の効果を得ることができる。
また、第1及び第2キャンセル制御信号D/A変換器41,43で変換後の信号の周波数を、第2アップコンバータ45で高い周波数に変換して第1信号合成部58に供給することにより、第1及び第2キャンセル制御信号D/A変換器41,43自体は、より安価な低周波用のものを使用することができる。この結果、安定した動作が期待でき、またコストを低減できる効果もある。
(3)ヒルベルト変換を用いる場合
さらに、位相シフト手段として、局部発振離散信号の位相を略90°変換させるヒルベルト変換手段を用いても良い。図10は、そのような変形例による質問器の機能的構成を表す機能ブロック図であり、上記図3、図6、図8にほぼ相当する図である。図3〜図8と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
図10において、本変形例の質問器では、DSP100″′に、ヒルベルト変換手段としてのヒルベルト変換部250と、ヒルベルト変換部250からの信号を用いて第1キャンセル制御信号を生成する第1キャンセル制御信号出力部230と、ヒルベルト変換部250からの信号を用いて第2キャンセル制御信号を生成する第2キャンセル制御信号出力部240とが備えられている。
ヒルベルト変換部250には、送信分波信号A/D変換器73からの上記局部発振離散信号sin(ωt+θ)が入力され、それと位相が90°異なる信号cos(ωt+θ)がヒルベルト変換部250から出力される。
例えば第1キャンセル制御信号出力部230において、乗算部254には上記送信分波信号A/D変換器73からのsin(ωt+θ)で表される信号が入力され、乗算部253には上記ヒルベルト変換部250からのcos(ωt+θ)で表される信号が入力される。このとき、第1キャンセル信号制御部30Aからの信号に基づく第1位相偏差△θ1生成部210からの偏差信号△θ1が、sin関数生成部251及びcos関数生成部252へ入力されている。sin関数生成部251からは乗算部253にsin△θ1が出力される結果、乗算部253からはcos(ωt+θ)・sin△θ1で表される信号が出力される。またcos関数生成部252からは乗算部254にcos△θ1が出力される結果、乗算部254からはsin(ωt+θ)・cos△θ1で表される信号が出力される。そして加算部255では、それらcos(ωt+θ)・sin△θ1とsin(ωt+θ)・cos△θ1とが足し合わされ、
sin(ωt+θ)・cos(△θ1)+cos(ωt+θ)・sin(△θ1)
=sin(ωt+θ+△θ1)
となって△θ1だけ位相シフト処理が行われた信号が振幅制御部256へ入力され、さらに振幅制御部256で第1キャンセル信号制御部30Aで決定された振幅となるように制御された後、第1キャンセル制御信号D/A変換器41へと出力される。以降は上記(2)の変形例と同様である。
同様に第2キャンセル制御信号出力部240において、乗算部264には上記送信分波信号A/D変換器73からのsin(ωt+θ)で表される信号が入力され、乗算部263には上記ヒルベルト変換部250からのcos(ωt+θ)で表される信号が入力される。このとき、第2キャンセル信号制御部30Bからの信号に基づく第2位相偏差△θ2生成部220からの偏差信号△θ2が、sin関数生成部261及びcos関数生成部262へ入力されている。sin関数生成部261からは乗算部263にsin△θ2が出力される結果、乗算部263からはcos(ωt+θ)・sin△θ2で表される信号が出力される。またcos関数生成部262からは乗算部264にcos△θ2が出力される結果、乗算部264からはsin(ωt+θ)・cos△θ2で表される信号が出力される。そして加算部265では、それらcos(ωt+θ)・sin△θ2とsin(ωt+θ)・cos△θ2とが足し合わされ、
sin(ωt+θ)・cos(△θ2)+cos(ωt+θ)・sin(△θ2)
=sin(ωt+θ+△θ2)
となって△θ2だけ位相シフト処理が行われた信号が振幅制御部266へ入力され、さらに振幅制御部266で第2キャンセル信号制御部30Bで決定された振幅となるように制御された後、第2キャンセル制御信号D/A変換器43へと出力される。以降は上記(2)の変形例と同様である。
復調部32は、送信分波信号A/D変換器73からの局部発振離散信号と、ヒルベルト変換部250で位相変換された信号とが入力され、これら2つの信号を用いて復調を行う。
図11(a)は、復調部32の詳細構成の一例を表す機能ブロック図である。この例では復調部32は、局部発振離散信号sin(ωt+θ)と位相が90°異なる信号cos(ωt+θ)によりI信号及びQ信号を得る直交復調を行うものであり、合成信号A/D変換器72からの受信離散信号が乗算器32A,32Bの両方に供給されるとともに、乗算器32Aには送信分波信号A/D変換器73からの局部発振離散信号が、乗算器32Bにはヒルベルト変換部250からの信号(上記局部発振離散信号と位相が90°ずれた信号)が入力されてそれぞれ乗じられる。乗算器32Aからの乗算後の信号は低周波フィルタ32Cを介しI成分出力として直流成分検出部34へ供給され、乗算器32Bからの乗算後の信号は低周波フィルタ32Dを介しQ成分出力として直流成分検出部34へ供給される。
図11(b)は、復調部32の詳細構成の他の例を表す機能ブロック図である。この例では、合成信号A/D変換器72からの受信離散信号が乗算器32Fに供給されるとともに、乗算器32Fには、切り替えスイッチ32Eにより、送信分波信号A/D変換器73からの局部発振離散信号又はヒルベルト変換部250からの信号(上記局部発振離散信号と位相が略90°ずれた信号)のいずれか(復調出力が大きくなる方)が入力され乗じられる。乗算器32Fからの乗算後の信号は低周波フィルタ32Gを介し直流成分検出部34へ供給される。
以上説明したように、本変形例においては、ヒルベルト変換部250で、送信分波信号A/D変換器73からの局部発振離散信号の位相を略90°変換させた信号を生成しておけば、局部発振離散信号自体の位相が仮に合成信号A/D変換器72からの受信離散信号と大きくずれて復調信号が非常に小さくなったとしても、少なくとも上記略90°変換させた信号は受信離散信号と位相はほぼ合致するので、上記(1)(2)の変形例で示したような補間→フィルタリング→遅延→間引き等の処理を行わなくても、復調部32に対し受信離散信号と同位相(図11(a)参照)あるいは受信出力が大きくなる方の信号(図11(b)参照)を供給することができる。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の一実施形態の適用対象である無線タグ通信システムの全体概略を表すシステム構成図である。 無線タグに備えられた無線タグ回路素子の機能的構成の一例を表すブロック図である。 質問器の機能的構成を表す機能ブロック図である。 各信号の態様を表す説明図である。 各信号の態様を表す説明図である。 位相シフトを行う変形例による質問器の機能的構成を表す機能ブロック図である。 図6に示した変形例における位相シフト挙動の一例を表す図である。 発振離散信号を用いデジタル位相シフトでキャンセル信号を生成する変形例による質問器の機能的構成を表す機能ブロック図である。 図8に示した第1キャンセル制御信号出力部及び第2キャンセル制御信号出力部の詳細機能を表す機能ブロック図である。 ヒルベルト変換を用いる変形例による質問器の機能的構成を表す機能ブロック図である。 図10に示した復調部の詳細構成の一例を表す機能ブロック図、及び復調部の詳細構成の他の例を表す機能ブロック図である。
符号の説明
1 質問器
2 アンテナ(送信アンテナ手段、受信アンテナ手段)
21 補間処理部(補間手段、位相シフト手段)
23 フィルタ部(フィルタ手段、位相シフト手段)
25 遅延処理部(遅延手段、位相シフト手段)
27 間引き処理部(間引き手段、位相シフト手段)
29 遅延決定部(位相シフト手段)
32 復調部(復調手段)
41 第1キャンセル制御信号D/A変換器(第3変換手段)
44 周波数変換用局部発振信号出力部(送信信号ダウンコンバート手段、受信信号ダウンコンバート手段)
45 第2アップコンバータ(抑圧信号アップコンバート手段)
58 信号合成部(合波器)
62 第1ダウンコンバータ(受信信号ダウンコンバート手段)
66 第2信号合成部(合波器)
72 合成信号A/D変換器(第1変換器)
73 送信分波信号A/D変換器(第2変換器)
75 第2ダウンコンバータ(送信信号ダウンコンバート手段)
250 ヒルベルト変換部(ヒルベルト変換手段)
S 無線タグ通信システム
T 無線タグ

Claims (8)

  1. 送信用発振器と、
    この送信用発振器で生成された送信信号を無線タグに送信する送信アンテナ手段と、
    この送信アンテナ手段から送信された前記送信信号に応じ、前記無線タグから返信された信号を受信する受信アンテナ手段と、
    所定のクロック信号に基づき、前記受信アンテナ手段で受信した信号をサンプリングして受信離散信号に変換する第1変換器と、
    この第1変換器からの前記受信離散信号を復調する復調手段と
    を有する無線タグ通信システムの質問器であって、
    前記送信用発振器からの前記送信信号をサンプリングし、局部発振離散信号に変換する第2変換器を設け、当該第2変換器の前記サンプリングに用いるクロック信号を、前記第1変換器と共通の前記所定のクロック信号とし、
    前記復調手段は、前記第2変換器からの前記局部発振離散信号を用いて、前記第1変換器からの前記受信離散信号を復調する
    ことを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
  2. 請求項1記載の無線タグ通信システムの質問器において、
    前記送信用発振器からの送信信号の周波数をそれより低い周波数に変換する送信信号ダウンコンバート手段を備えることを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
  3. 請求項1又は2記載の無線タグ通信システムの質問器において、
    前記受信用アンテナ手段からの受信信号の周波数をそれより低い周波数に変換する受信信号ダウンコンバート手段を備えることを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載の無線タグ通信システムの質問器において、
    前記第2変換器からの前記局部発振離散信号の位相をシフトさせる位相シフト手段を有することを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
  5. 請求項4記載の無線タグ通信システムの質問器において、
    前記位相シフト手段は、
    前記局部発振離散信号の離散値データ相互間に所定の補間処理を行う補間手段と、
    この補間手段で補間処理後の離散値データのうち、所定の周波数帯域を選択除去するフィルタ手段と、
    このフィルタ手段で選択処理後の離散値データを、所定時間遅延させる遅延手段と、
    この遅延手段で遅延処理後の離散値データの一部を間引いて除去する間引き手段とを備えることを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
  6. 請求項4記載の無線タグ通信システムの質問器において、
    前記位相シフト手段で位相シフトした局部発振離散信号を、アナログ信号に変換して位相シフト局部発振信号とする第3変換手段と、
    この第3変換手段からの前記位相シフト局部発振信号又はこれに基づく信号を、前記アンテナ手段からの受信信号と合成し、前記送信アンテナ手段からの送信信号に基づき生じうる不要波を抑圧する合波器とを有することを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
  7. 請求項6記載の無線タグ通信システムの質問器において、
    前記第3変換手段からの前記位相シフト局部発振信号の周波数をそれより高い周波数に変換して前記合波器に供給する抑圧信号アップコンバート手段を有することを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
  8. 請求項4記載の無線タグ通信システムの質問器において、
    前記位相シフト手段は、前記局部発振離散信号の位相を略90°変換させるヒルベルト変換手段を備え、
    前記復調手段は、前記局部発振離散信号と、前記ヒルベルト変換手段で位相変換された信号とを用いて、復調を行うことを特徴とする無線タグ通信システムの質問器。
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